JP2000304054A - 円すいころ軸受 - Google Patents

円すいころ軸受

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JP2000304054A
JP2000304054A JP10965399A JP10965399A JP2000304054A JP 2000304054 A JP2000304054 A JP 2000304054A JP 10965399 A JP10965399 A JP 10965399A JP 10965399 A JP10965399 A JP 10965399A JP 2000304054 A JP2000304054 A JP 2000304054A
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inner ring
ring
roller bearing
tapered
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Chuichi Sato
忠一 佐藤
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NSK Ltd
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    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工能率を高めることができ、組み立ての自
動化が容易になり、ユーザーにおける組み込み時間も短
縮可能な円すいころ軸受を提供する。 【解決手段】 外周面に円すい状の内輪軌道33aを有
する内輪33と、内周面に円すい状の外輪軌道35aを
有する外輪35と、この内輪軌道33aと外輪軌道35
aとの間で転動自在に介装される複数の円すいころ37
とを具備した円すいころ軸受において、内輪33の大径
側軌道端部に、円すいころ37の大径側端面37bに接
するつば部39を突設する。内輪33の小径側軌道端部
に周溝41を形成する。この周溝41に、弾性体からな
り、円すいころ37の小径側端面37aに摺接するリッ
プ45を有したストップリング43を嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の軸
受に用いて好適な円すいころ軸受の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のトランスミッションやデ
ィファレンシャルギヤの回転軸を支持する軸受には、ラ
ジアル荷重とアキシャル荷重との両方が支持でき、且つ
耐荷重の大きい図5(a)に示す円すいころ軸受が用 いら
れる。この円すいころ軸受1は、図5(b)に一部拡大し
て示すように、外周面に円すい状の軌道面 3aを有す
る内輪3と、内周面に円すい状の軌道面5aを有する外
輪5と、内輪3の軌道面3aと外輪5の軌道面5aとの
間で転動自在に設けられた複数の円すいころ7とを備え
てなる。なお、内輪3の大径側軌道端部には大つば9が
突設され、内輪3の小径側軌道端部には小つば11が突
設されている。
【0003】円すいころ軸受1は、例えば外輪5を不図
示のハウジングに嵌合し、内輪3に不図示の回転軸を嵌
合することで、回転軸を回転自在にハウジングに支持す
る。このようにしてハウジングと回転軸との間に介装さ
れた円すいころ軸受1は、回転軸に作用するラジアル方
向、或いはアキシャル方向のいずれの荷重も円すいころ
7によって支承して、ハウジングと回転軸とを円滑に相
対回転させることができる。
【0004】ところで、円すいころ軸受1は、ハウジン
グに組み込むに際して予圧調整を行い、内輪3と外輪5
の軸方向の相対位置を適正に設定する必要がある。即
ち、円すいころ7の大端面が大つば9に当接するように
設定する。この予圧調整は、アキシャル方向に予圧力を
負荷すると共に、例えば内輪3を回転軸に固定した状態
で回転軸を回転駆動することで内輪3と外輪5とを相対
的に回転させることで行われ、円すいころ7を内輪3の
軌道面になじませる。この予圧調整によって、内輪3が
外輪5側にΔDC分押下 され、大つば9に円すいころ7
の大端面7aが接触するようになる。
【0005】しかし、このような予圧調整のための作業
は時間がかかると共に、円すいころ7や内輪3、外輪5
に寸法のバラツキがあった場合には、大つば9と大端面
7aとの間に隙間を生じてしまう。この隙間ΔDCの長
さ分円すいころ7の軸方向長さにバラツキがあると、図
6に示すように径方向にΔd(Δd=2 ΔDCtan
β)のバラツキが発生することになり、その結果、円す
いころ軸受21の組み立て高さH が変動する。また、
予圧調整時に大つば9と大端面7aとの接触状態を確実
に判断することは困難であり、大つば9と大端面7aと
が未接触のまま調整を終了すると、予圧抜けを発生させ
ることになる。このため従来では、円すいころ7の長さ
寸法公差、内輪3の溝幅(大つば9と小つば11との間
の距離)の公差を小さくすることにより、ΔDCを小さ
く設定する対策をとっていた。また、円すいころ7の長
さ寸法は、尾部を研削しないために尾部基準で頭部を研
削して長さを整えているが、この寸法公差が小さくない
と、図14に示すように、(a)頭部基準にて外径粗研
削、(b)尾部基準にて頭部仕上研削、(c)頭部基準にて外
径仕上研削、する際に、粒度(頭部、外径)を確保する
こと が困難となる。そのためにも寸法公差を小さくす
る必要がある。
【0006】また、このような小つばを有する円すいこ
ろ軸受は、図7に示すように保持器13が単体である
時、小つば11に対応する側の保持器13の底押し部1
3aを底押し工程にて拡径し、保持器13のポケットに
円すいころ7が押入される。そして、内輪3を押入した
状態で、図8に示すように受型15を用いて保持器13
の底押し部13aを加締て縮径させることで隙間δを所
定量に小さくし、ばれを防止しつつ、内輪3、円すいこ
ろ7、保持器13を一体に組み立てていた。
【0007】その他の円すいころ軸受の構造としては、
図9に示すように小つばのないストップリング装着タイ
プがある。このタイプでは、内輪3の軌道面3aに大つ
ば9のみが突設され、軌道面3aの小径側軌道端部には
周溝17が形成され、この周溝17には金属製のストッ
プリング19が装着される。ストップリング19は、図
10に示すように円周の一箇所を切断したC字形状に形
成され、切断部21を拡げることにより拡径されて周溝
17に装着される。このストップリング装着タイプで
は、ソリッドタイプの保持器22(図9参照)に円すい
ころを保持させて、その状態で保持器22及び円すいこ
ろを内輪3に組み付けた後、内輪3の周溝17にストッ
プリング19を装着することで、内輪3、円すいころ
7、保持器22を一体に組み立てていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように内輪の溝幅の公差を小さくすることはΔDC
小さくする上で好適と なるが、円すいころ軸受が小つ
ばを有する場合、内輪3の研磨時に、図11、12に示
すように、小つば11に砥石23が干渉しないように、
逃げΔD1及びΔD2を確保して軌道面を研削しなければ
ならない。このため、砥石23と軌道面との接触面に制
約が生じ、インフィード研削を行っても研削能率が低下
することになった。そして、小つば11を避けなければ
ならないため、砥石23を複雑な動作で移動させなけれ
ばならず、これによっても研削能率が低下した。
【0009】また、内輪及び外輪の作製に当たっては、
冷間又は熱間鍛造によって、図12に示すワークWから
内輪A及び外輪Bを分離線25を境に分離して、親子取
りすることができる。そして、内輪A、外輪Bの分離後
に内輪3の軌道面3aを形成するための旋削を行うが、
その際、小つばを有する内輪3では取代Cが増大して加
工時間及び加工コストが増大した。
【0010】一方、図8に示した小つばのない円すいこ
ろ軸受は、保持器の底押し・加締が必要ないのでスキュ
ー精度が低下しないことの他、内輪をニアネットシェイ
プで鍛造形成することが可能になり、旋削取代を少なく
できると共に、砥石と軌道面との接触面にも制約が生じ
ないことから研削能率を高めることができる利点があ
る。しかしながら、逃げΔDCをなくすための予圧調整
を行わなければならず、これが上 述したように調整に
多大な時間を要すると共に、予圧抜けが生じれば円すい
ころの運動による騒音・振動等が発生することになる。
【0011】また、小つばのない円すいころ軸受は、図
10に示したストップリング19の切断部21を拡径し
て内輪の周溝への装着が行われるが、この装着作業を自
動化することは困難であった。
【0012】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、加工能率を高めることができ、組み立ての自動化が
容易になり、しかも、ユーザーにおける組み込み時間も
短縮可能な円すいころ軸受を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る円すいころ軸受は、外周面に円すい状の
内輪軌道面を有する内輪と、内周面に円すい状の外輪軌
道面を有する外輪と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面
との間で転動自在に介装される複数の円すいころとを具
備した円すいころ軸受において、前記内輪の大径側軌道
端部に、前記円すいころの大端面に接するつば部を突設
する。一方、前記内輪の小径側軌道端部に周溝を形成
し、弾性体からなり前記円すいころの小端面に摺接して
該円すいころを前記つば部の方向に予圧するストップリ
ングを前記周溝に設けたことを特徴とする。
【0014】この円すいころ軸受では、ストップリング
を円すいころの小端面に摺接させて、円すいころをつば
部の方向に予圧することで、円すいころの遊び(つばと
の隙間)が常時防止される。これにより、円すいころの
軸方向長さのバラツキが許容され、高い加工精度を必要
とせず、加工時間や加工コストを低減することができ
る。また、内輪、外輪の鍛造工程においては、旋削によ
る取代を小さくすることができ、ニアネットシェイプが
可能となる。そして、組み立て時においては保持器の底
押し、加締等が必要なくなり、単に保持器47内側に内
輪33を押し入れるだけでよく、軸受の組み立て行程を
大幅に簡略化することができる。このため、組み立て作
業の自動化が容易になる。
【0015】そして、本発明に係る円すいころ軸受は、
前記ストップリングに形成されたリップで前記円すいこ
ろの小端面を押圧することにより、前記円すいころを軸
方向に予圧を付与するものであってもよい。
【0016】この円すいころ軸受では、円すいころの小
端面がストップリングのリップに押圧されて円すいころ
に予圧が付与されることで、円すいころが常時つば部に
押し付けられて、円すいころの遊びが積極的に除去され
る。
【0017】また、本発明に係る円すいころ軸受は、前
記ストップリングが、相対回転不能に、前記周溝に嵌着
されることが好ましい。
【0018】この円すいころ軸受では、ストップリング
が周溝に嵌着されることで、ストップリングと内輪とが
相対回転不能に固定され、運動時におけるストップリン
グのつれ回りを防止できる。
【0019】更に、本発明に係る円すいころ軸受は、前
記ストップリングが、合成樹脂を射出成形してなるもの
であってもよい。
【0020】この円すいころ軸受では、ストップリング
が射出成形されることで、容易且つ高精度に、しかも安
価にストップリングを製作することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る円すいころ軸
受の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明に係る円すいころ軸受の要部拡大断面
図、図2は本発明に係る円すいころ軸受の変形例を示し
た要部拡大断面図、図3は本発明に係る円すいころ軸受
の内輪軌道面の研削状況を表した要部拡大断面図、図4
は本発明に係る円すいころ軸受の内外輪の鍛造ワークを
示した要部拡大断面図である。
【0022】本実施の形態による円すいころ軸受31
は、外周面に円すい状の軌道面33aを有する内輪33
と、内周面に円すい状の軌道面35aを有する外輪35
と、内輪33の軌道面33aと外輪35の軌道面35a
との間で転動自在に設けられた複数の円すいころ37と
を備えてなる。
【0023】内輪33の大径側軌道端部にはつば部39
が突設され、内輪33の小径側軌道端部は従来の小つば
11(図5参照)が突設されないテーパ面となってい
る。この小径側軌道端部のテーパ面には、周溝41が形
成されている。この周溝41には、弾性体からなる環状
のストップリング43が嵌着されている。ストップリン
グ43は、内径が周溝41の外径より若干小さく設定さ
れて周溝41に嵌着されことで、内輪33と相対回転不
能となっている。
【0024】ストップリング43の外周には半径方向外
側に突出し、且つ円周方向に連続するリップ45が突設
されている。このリップ45は、ストップリング43と
一体成形され、ストップリング43が周溝41に装着さ
れた状態で、図1の上側へ向いて突出して形成されてい
る。このリップ45の先端は、軌道面33aに外周を接
触させた円すいころ37の小径端面37aに接触してい
る。ストップリング43は、リップ45の突出長さ及び
その断面形状が、円すいころ37の小径端面37aに確
実に当接し、且つ所要の押圧力が得られるように設定さ
れる。
【0025】この円すいころ軸受31は、保持器47の
ポケットに円すいころ37を配置した状態で、保持器4
7の内側に内輪33を図1の上方向から押し込み、さら
に外輪35を保持器47の外側に配することで組み立て
られる。保持器47内側に内輪33を押し込む際、リッ
プ45は、円すいころ37の軌道面33aに沿って摺接
し、円すいころ37の小端面37aに達したときに弾性
復元して円すいころ37をつば部39側に押圧する。即
ち、円すいころ軸受31の組み立て後は、リップ45に
よって円すいころ37が常時予圧されることになる。
【0026】上記ストップリング43は、例えばニトリ
ルゴム等のゴム材により形成して周溝41に嵌着するも
のであってよく、また、生産性の高い合成樹脂材の射出
成形により形成して周溝41に嵌着するものであっても
よい。いずれの場合でも、ストップリング43の内径寸
法を周溝41の内径寸法より小さく設定することで回転
時のつれ回りを防止することが好ましい。そしてさら
に、図2に示すように、弾性を有する軟質の樹脂材料に
より周溝41にインサート成形するものであってもよ
い。つまり、ストップリング43は、弾性力により円す
いころ37に対して常に予圧が付与できるものであれ
ば、その材質、形成方法は特に限定されるものではな
い。
【0027】このように構成される円すいころ軸受31
では、ストップリング43のリップ45が円すいころ3
7の小径端面37aに常に摺接して付勢され、円すいこ
ろ37が軸方向つば部39側に予圧される。これによ
り、円すいころ37の遊び(円すいころ37とつば部3
9との隙間)をなくすことができ、円すいころ37の軸
方向長さのバラツキが許容されるようになる。このた
め、円すいころ37の軸方向長さの公差が大きい場合で
あっても、遊びを生じなくなる。また、小つばが存在し
ない分、軌道面33aの幅Lを大きく確保できるので、
設計上の耐荷重容量をより向上させることができる。
【0028】そして、図3に示すように、内輪33の研
削時に従来にみられる小つばとの干渉がないため、砥石
23をつば部39に対して直角方向に切り込むことがで
き、また、砥石23とつば面との干渉が少なくなり径寸
法を大にできるため、研削効率や研削焼け等の不具合防
止に有利となる。そして、超仕上げを行う場合ではオッ
シレーション量を大きくすることができる。
【0029】また、内輪33及び外輪35の鍛造工程で
は、図4に示すワークWのように、ニアネットシェイプ
とすることが可能になる。そして、内輪33の旋削工程
では、従来の図12に示した従来の取代Caに比 べて、
取代Cbをはるかに少なくできる。これらの理由によ
り、鍛造、旋削、研削加工コストの低減が 可能にな
る。
【0030】組み立てにおいては、保持器47の底押
し、及び加締がなくなり、組み立て作業を複雑化する不
利がなくなると共に、組み立て後にスキュー精度が低下
することがなくなる。そして、組み立て作業がほぼワン
タッチで行えるようになり、従来自動化が困難であった
金属ストップリングタイプや金属リング加締タイプに比
べて、組み立ての自動化を大幅に単純化することができ
る。
【0031】このように、上述の円すいころ37によれ
ば、円すいころ37の遊びをなくすことが可能になり、
円すいころ37の軸方向長さの公差が大きい場合であっ
ても問題が生じなくなる。そして、円すいころ37が頭
部基準加工でよいため、図14に示した(b)尾部基準の
頭部仕上は必要なく、外径基準で頭部仕 上研削でよい
ため、頭部仕上げ、外径仕上げにおける取代のバラツキ
が小さく抑えられ、加工能率を高めることができる。ま
た、組み立て時の装着が単にストップリング43を押し
込むだけでよいため、組み立ての自動化が容易になる。
更に、組み立て時においても保持器精度が悪化せず、し
かも、常に予圧が自動的に付与されるので、予圧調整を
行う必要がなく、軸受としての良好な性能が得られ、ユ
ーザーにおける組み込みも短時間で行えるようになる。
そして、円すいころ軸受を搬送したり組み付け作業を行
う場合等に、円すいころに遊びがないために不用意につ
ば部等に衝撃が加わることがなくなり、軸受の耐衝撃性
を向上させることができる。
【0032】また、小つばがなくなるので、軌道面33
aの小径側軌道端部と保持器47との間隙Eを大きく確
保できるようになり、潤滑油の流入開口を大きくして、
潤滑油の流入を円滑にすることができる。更に、ストッ
プリング43自体が弾性体からなるので、ストップリン
グ43を弾性変形させることで円すいころ37の保持を
簡便にして解除することができ、円すいころ軸受31の
分解作業を容易にすることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る円すいころ軸受は、内輪の大径側軌道端部に、円すい
ころの大端面に接するつば部を突設する一方、内輪の小
径側軌道端部に周溝を形成し、該周溝に、弾性体からな
り円すいころの小端面に摺接して円すいころをつば部方
向に予圧するストップリングを設けたことにより、円す
いころが軸方向に片寄せられ、円すいころの軸方向長さ
の公差が大きい場合であっても円すいころの遊び(つば
との隙間)をなくすことが可能になる。このため、円す
いころの軸方向長さに高い精度が必要とされず、加工時
間や加工コストを低減することができる。また、内輪、
外輪の鍛造工程においては、旋削による取代を小さくす
ることができ、ニアネットシェイプとすることが可能と
なる。そして、組み立て時においては、保持器の底押
し、加締等が必要なくなり、単に保持器内側に内輪を押
し入れるだけでよいため、軸受の組み立て工程を大幅に
簡略化でき自動化を容易にすることができる。また、組
み立て時に保持器精度が悪化しないので、軸受としての
良好な性能が得られると共に、円すいころに常に予圧が
付与されるので、予圧調整が不要になり、円すいころ軸
受の組み込みも短時間で確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る円すいころ軸受の要部拡大断面図
である。
【図2】本発明に係る円すいころ軸受の変形例を示した
要部拡大断面図である。
【図3】本発明に係る円すいころ軸受の内輪軌道面の研
削状況を表した要部拡大断面図である。
【図4】本発明に係る円すいころ軸受の内外輪の鍛造ワ
ークを示した要部拡大断面図である。
【図5】従来の円すいころ軸受の全体図及び要部拡大断
面図である。
【図6】従来の円すいころ軸受の円すいころの軸方向移
動に伴う径方向変化量を表した要部拡大断面図である。
【図7】従来の円すいころ軸受の底押し組み立て時の状
況を表した要部拡大断面図である。
【図8】従来の円すいころ軸受における保持器加締時の
状況を表した要部拡大断面図である。
【図9】従来のストップリングタイプの円すいころ軸受
を示した要部拡大断面図である。
【図10】従来の円すいころ軸受に用いられるストップ
リングの平面図である。
【図11】従来の円すいころ軸受における内輪軌道面の
研削状況を表した要部拡大断面図である。
【図12】従来の円すいころ軸受における砥石と小つば
との干渉部を示した要部拡大断面図である。
【図13】従来の円すいころ軸受における内外輪の鍛造
ワークを示した要部拡大断面図である.
【図14】従来の円すいころ軸受における円すいころの
加工手順を説明する図である。
【符号の説明】
31 円すいころ軸受 33 内輪 33a 軌道面 35 外輪 35a 軌道面 37 円すいころ 37a 円すいころの小端面 37b 円すいころの大端面 39 つば部 41 周溝 43 ストップリング 45 リップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に円すい状の内輪軌道面を有する
    内輪と、内周面に円すい状の外輪軌道面を有する外輪
    と、前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間で転動自在
    に介装される複数の円すいころとを具備した円すいころ
    軸受において、前記内輪の大径側軌道端部に、前記円す
    いころの大端面に接するつば部を突設する一方、前記内
    輪の小径側軌道端部に周溝を形成し、弾性体からなり前
    記円すいころの小端面に摺接して該円すいころを前記つ
    ば部の方向に予圧するストップリングを前記周溝に設け
    たことを特徴とする円すいころ軸受。
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