JP3152031B2 - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

Info

Publication number
JP3152031B2
JP3152031B2 JP25561093A JP25561093A JP3152031B2 JP 3152031 B2 JP3152031 B2 JP 3152031B2 JP 25561093 A JP25561093 A JP 25561093A JP 25561093 A JP25561093 A JP 25561093A JP 3152031 B2 JP3152031 B2 JP 3152031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
tracking
head
track
tracks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25561093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07110986A (ja
Inventor
祥雄 榊原
誠 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP25561093A priority Critical patent/JP3152031B2/ja
Priority to KR1019940023117A priority patent/KR0150809B1/ko
Priority to EP94114479A priority patent/EP0644531B1/en
Priority to DE69427669T priority patent/DE69427669T2/de
Priority to US08/307,064 priority patent/US5617268A/en
Publication of JPH07110986A publication Critical patent/JPH07110986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3152031B2 publication Critical patent/JP3152031B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ヘッドにより磁気
テープ上に斜めトラックとして記録された情報信号を再
生する情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダー等、テープ上に
斜めトラックとして記録された情報信号を再生する情報
再生装置においては、通常、回転ヘッドによるヘリカル
スキャンが行われる。その際、正しく再生信号を得る為
には、ヘッドが各トラックを正確にトレースするように
走査位置を制御するトラッキング制御が必要である。こ
のための一つの手段としてATF方式が知られている。
例えば、特開平4−285746号には2種類の相異な
る周波数のトラッキングパイロット信号をテープ上のト
ラックにデータ信号と周波数多重して記録し、これを使
用してトラッキング制御を行う例が示されている。ま
た、トラック上に記録されたトラック番号によって検出
される再生フレームを、基準フレームに同期させるよう
テープ再生位相の補正を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような情報再生装
置において、再生を開始する際にはトラッキング制御の
引込み動作を行なう必要がある。この時の引込み動作完
了までの過渡応答時間が長いと、再生開始を指示する操
作から実際に再生が開始されるまでの時間が長くなり、
装置の応答性を劣化させることになる。ところで、パイ
ロット信号を利用した従来の情報再生装置においては、
トラッキング誤差検出特性が互いに極性の異なるゼロク
ロス点(平衡点)を持つS字特性であるために、制御極
性が一致しない不安定なゼロクロス点近傍から引き込み
を開始すると、引き込み完了までの時間が長くかかる。
この結果、フレーム位相の同期をみるまでの時間も長く
かかるという課題があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑み、トラッキング引
き込み及びフレーム同期を高速化することによって再生
状態への移行時間を短縮し、応答性の優れた情報再生装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の情報再生装置は、循環的にMトラック(ここ
に、Mは4以上の偶数)の周期で2種類以上の相異なる
周波数のトラッキングパイロット信号が選択的に記録さ
れ、かつ、1フレームデータがHトラック(ここに、H
は5以上で、Mの非整数倍の整数)に分割されてセグメ
ント記録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取
り付けられたヘッドを回転走査することにより信号を再
生する情報再生装置であって、前記テープ媒体を走行駆
動するテープ駆動手段と、前記回転シリンダに取り付け
られた第1のヘッドと、前記回転シリンダに取り付けら
れ、前記第1のヘッドの走査軌跡と1トラックもしくは
略1トラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査す
る第2のヘッドと、前記第1のヘッドの再生信号からト
ラッキングパイロット信号振幅を検出し、これに基づい
て前記第1のヘッドの再生信号に主として含まれるトラ
ッキングパイロットを識別した識別信号を得るパイロッ
ト検出識別手段と、前記第2のヘッドの再生信号から、
走査トラックに隣接する両トラックに記録されたトラッ
キングパイロット信号振幅を検出し、これに基づいたト
ラッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検
出手段と、前記トラッキング誤差信号と前記識別信号に
より前記テープ駆動手段を動作させてトラッキング制御
を行うトラッキング手段と、基準フレーム信号を発生す
る基準信号発生手段と、前記第1のヘッドもしくは第2
のヘッドからの再生信号中に含まれる前記1フレームデ
ータ内のトラック番号を検出して番号検出信号を得るト
ラック番号検出手段と、前記番号検出信号を前記基準フ
レーム信号と比較して位相差トラック数を検出する補正
量検出手段と、前記補正量検出手段の前記位相差トラッ
ク数を所定値にするように前記テープ駆動手段を用いて
位相補正する位相補正手段とを具備したものである。
【0006】また、本発明の情報再生装置は、循環的に
Mトラック(ここに、Mは4以上の偶数)の周期で2種
類以上の相異なる周波数のトラッキングパイロット信号
が選択的に記録され、かつ、1フレームデータがHトラ
ック(ここに、Hは5以上で、Mの非整数倍の整数)に
分割されてセグメント記録されたテープ媒体に対し、回
転シリンダ上に取り付けられたヘッドを回転走査するこ
とにより信号を再生する情報再生装置であって、前記テ
ープ媒体を走行駆動するテープ駆動手段と、前記回転シ
リンダに取り付けられた第1のヘッドと、前記回転シリ
ンダに取り付けられ、前記第1のヘッドの走査軌跡と1
トラックもしくは略1トラックだけトラック幅方向にず
れた位置を走査する第2のヘッドと、前記第1のヘッド
の再生信号からトラッキングパイロット信号振幅を検出
し、これに基づいて前記第1のヘッドの再生信号に主と
して含まれるトラッキングパイロット信号を識別した識
別信号を得るパイロット検出識別手段と、前記第2のヘ
ッドの再生信号から、走査トラックに隣接する両トラッ
クに記録されたトラッキングパイロット信号振幅を検出
し、これに基づいたトラッキング誤差信号を作成出力す
るトラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差
信号により前記テープ駆動手段を動作させてトラッキン
グ制御を行うトラッキング手段と、基準フレーム信号を
発生する基準信号発生手段と、前記第1のヘッドもしく
は第2のヘッドからの再生信号中に含まれる前記1フレ
ームデータ内のトラック番号を検出して番号検出信号を
得るトラック番号検出手段と、前記番号検出信号を前記
基準フレーム信号と比較して位相差トラック数を検出す
る補正量検出手段と、前記位相差トラック数と前記識別
信号に基づいて前記位相差トラック数を所定値にするよ
うに前記トラッキング手段と前記テープ駆動手段を用い
て位相補正する位相補正手段とを具備したものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した構成によって、再生信号から
検出される識別信号とトラッキング誤差信号に基づい
て、その再生位置で安定となるトラッキング極性を選択
してトラッキング制御を行うことができる。さらに、位
相差トラック数を所定値とするべく再生位相の補正を行
った後も、トラッキング極性を補正後の再生位相に合わ
せ、ただちに安定にトラッキング制御を行う事ができ
る。
【0008】また、識別信号および位相差トラック数を
検出し、検出された位相差トラック数に基づいて再生位
相の補正を行い、かつ識別信号および位相差トラック数
とによって補正後の再生位相で安定となるトラッキング
極性を選択することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の情報再生装置の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実
施例における情報再生装置のブロック図である。同図に
おいて、1は磁気テープ、2a,2bは互いに異なるア
ジマス角を有する磁気ヘッド、3はシリンダ、4はシリ
ンダ制御部、5はトラッキング誤差検出部、6はパイロ
ット検出識別部、8はキャプスタン制御部、9はキャプ
スタンモータ、10はキャプスタン、11はピンチロー
ラ、12はトラッキング部、13はスイッチ、14はト
ラック番号検出部、15は補正量検出部、16は位相補
正部、17は基準信号発生部である。また、破線で囲っ
たブロック7はテープ駆動部を構成している。以上のよ
うに構成された情報再生装置について、次に説明する。
【0010】まず、トラッキング制御動作について説明
する。シリンダ3上にはヘッド2a,2bが180度対
向する位置に、回転面に対して同一の高さで取り付けら
れている。シリンダ3は内蔵するモータ(図は省略)に
よって回転し、ヘッド2a、2bはその周囲に巻きつけ
られたテープ1を走査する。シリンダ制御部4は基準信
号発生部17から供給される基準回転信号28に、シリ
ンダの回転が同期するようシリンダ3の速度位相を制御
する。また、シリンダ制御部4はシリンダの回転位相を
検出し、テープ走査中のヘッドを識別するヘッドスイッ
チング信号(以下、HSW信号と略する)23を出力す
る。HSW信号はデューティー50%の2値信号であ
り、高レベルでヘッド2a、低レベルでヘッド2bがそ
れぞれテープを走査している期間に対応する。
【0011】図2はテープ1上に記録されているトラッ
クパターンを模式的に示したものである。各斜めトラッ
ク内に示した記号“f1”,“f2”は、そのトラック
のデータに重畳して記録されたトラッキングパイロット
信号の種別を示している。すなわち、第1のトラッキン
グパイロット信号(f1)と、第1のトラッキングパイ
ロット信号とは異なる周波数の第2のトラッキングパイ
ロット信号(f2)とが1トラックおきに交互に記録さ
れている。また“−”はトラッキングパイロット信号が
記録されていないことを示している。
【0012】また、トラック下部に示した数値はトラッ
ク内に記録されているトラック番号を示している。この
例では、1フレームのデータは10トラックのセグメン
トに分割記録され、各トラックはトラック番号0〜9に
よって識別される。トラック番号はトラックデータ内の
特定箇所に記録されている。また、トラッキングパイロ
ット信号の周波数が一巡する周期(4トラック)とフレ
ームを構成するトラック数(10トラック)とが整数倍
の関係に無いことから、フレームの先頭のトラッキング
パイロット信号が“−,f1”から始まるフレームと、
“−,f2”から始まるフレームとが交互にあらわれ
る。また、偶数トラック番号のトラックはヘッド2a
と、奇数トラック番号のトラックはヘッド2bと同一の
アジマス角を有する。
【0013】このようにトラックが形成されたテープ1
は、シリンダ3に約180度期間にわたって巻き付けら
れ、キャプスタン10とピンチローラ11に挟まれてそ
の長手方向に走行する。キャプスタン10に直結したキ
ャプスタンモータ9の回転はキャプスタン制御部8によ
って速度制御され、テープ1はシリンダ3の半回転期間
にトラック1本相当だけ進むようになされる。
【0014】トラッキング誤差検出部5はヘッド2aか
らの再生信号22に含まれるトラッキングパイロット信
号からヘッドとトラックとの相対的なずれ量を検出し、
これに相当するトラッキング誤差信号24を出力する。
図4(c)はヘッドの走査位置を横軸にとった時の再生
信号に含まれるトラッキングパイロット信号振幅を示し
たものである。破線はトラック境界を示しており、上部
には記録されているトラッキングパイロット信号の種類
を示した。トラッキング誤差検出部ではこの再生信号に
含まれるf1、f2成分の振幅を検出し、それらの差
(f1成分振幅−f2成分振幅)をトラッキング誤差信
号24として出力する。具体的な構成は、図3(a)の
破線部5のようである。すなわち、f1,f2成分振幅
を検出する検波器40,41と検波出力の差分を求める
差分器42とで構成される。さらに例えば、検波器40
は周波数f1に中心周波数を持つバンドパスフィルタ
と、その出力振幅を検波するAM検波回路とで構成され
る。検波器41も同様である。トラッキング誤差信号
は、トラックに対するヘッド位置ずれに応じて図4
(d)のような検出特性を示す。
【0015】トラッキング部12はトラッキング誤差信
号24を処理し、テープ駆動部7に供給することによ
り、最終的にトラッキング誤差信号24を0とするよう
にトラッキング制御を行う。ただし、図2のトラックパ
ターンから明らかなように、ヘッド2aの走査毎に隣接
トラックのトラッキングパイロット配置が左右入れ代わ
るので、図4に示した走査位置a1とa2のようにトラッ
キング誤差信号の極性が反転する。従って制御極性を一
定とするためにヘッド2aの走査毎にトラッキング誤差
信号の極性を反転(反転・非反転を切り換える)してか
らテープ駆動部7内のキャプスタンの速度制御系に加え
る。
【0016】ところで図4下部に示した走査状態、すな
わちヘッド2aがa1,a2,・・・、ヘッド2bがb
1,b2,・・・の位置を順次走査する状態において、走
査a1とa2のどちらを反転して使用するかによって、ト
ラッキング誤差信号が同様に0であっても制御系として
は極性が全く反転する。すなわち、一方は安定である
が、他方は不安定となり、放置すれば2トラックずれた
逆極性の位置まで引き込み動作が発生してようやく安定
状態となる。なおかつ、その場合には、トラッキング誤
差信号がヘッド位置ずれに対して線形な範囲で引き込み
を行う場合と比較して、非常に長い時間を要する。そし
て安定点にあるか、不安定点にあるかはヘッド2aから
の再生信号22からは判別する事はできない。
【0017】しかし、ヘッド2bの再生信号21におい
ては、走査位置b1ではトラッキングパイロットf1
が、走査位置b2ではトラッキングパイロットf2が支
配的となるため、この2つの状態を判別する事が可能で
ある。パイロット検出識別部6はヘッド2bからの再生
信号21を入力し、これに主として含まれるトラッキン
グパイロット信号を識別して、その結果を識別信号25
として出力する。構成としては例えば、図5のようにト
ラッキング誤差検出部51(トラッキング誤差検出部5
と同等のもの)と、そのレベル(正/負)を判定して結
果を識別信号として出力するパイロット識別部12とで
構成できる。その結果得られる識別信号の検出特性は、
例えば図4(e)のようになる。すなわち、高レベルで
f1、低レベルでf2が支配的であることを示してい
る。また、パイロット検出識別部12はヘッド2bから
の再生信号が得られない期間、すなわち、ヘッド2aの
走査期間ではヘッド2a走査終端付近での出力をホール
ドする。
【0018】トラッキング部12では識別信号25の値
に従って制御極性を切り換える。トラッキング部12の
構成例を図3(a)破線部12に示す。反転・非反転は
シリンダ1回転毎に切換を行うようになし、識別信号2
5と反転・非反転切換が所定の関係になるよう切換位相
を修正するものである。トラッキング誤差信号24は反
転回路43で極性反転され、反転回路前後のトラッキン
グ誤差信号がスイッチ44によって切り替えられ、スイ
ッチ出力32がテープ駆動部7へと送られる。HSW信
号23は分周回路45に入力され、1/2の周波数に分
周され、ex−orゲート46を通じてスイッチ44を
切り替える。これにより、ヘッド2aの走査毎に極性が
切り替えられ、トラッキング誤差信号は一定の極性をも
つ信号となる。そこで、今、ゲート46の出力49が識
別信号25と同一位相となる場合にトラッキング制御が
安定となるように、テープ駆動部7でのトラッキング誤
差信号の加算極性が設定されているものとする。また、
ここでは入力信号26は固定値であるとする。ゲート4
6の出力49は識別信号25と比較回路48によって比
較される。その位相が一致しない場合にはトラッキング
制御は不安定であるので、比較回路出力50が反転する
ことによりゲート46の他方の入力を反転させ、切替極
性、すなわちテープ駆動部7に送るトラッキング誤差信
号32の極性を反転する。
【0019】またその際、識別信号25と反転・非反転
切換とが所定の関係に無い場合には、その状態が一定期
間持続した事を確認してから、切換極性の修正を行うよ
うにしてもよい。図は省略するが、これは所定のレート
のパルス信号(たとえば基準回転信号)を比較回路48
での比較結果でゲートし、ゲート出力をカウンタにより
カウントし、確認期間に対応する所定カウント値をデコ
ード・検出して比較回路出力を反転する、などの構成で
容易に実現できるロジックである。これにより、トラッ
キングがずれて再生信号中のトラッキングパイロット信
号レベルが低い状態での識別信号25の不安定性(ノイ
ズによる誤判定)を回避できるので、動作の安定性の見
地からは好ましい。ただし、確認期間だけ全体の引き込
み動作時間は長く必要になる。
【0020】より簡易なトラッキング部12の構成を図
3(b)に示す。識別信号の値から直接に反転・非反転
を設定する。この構成により、トラッキング部での極性
反転操作は常に制御が安定な状態となるようになされ
る。
【0021】また、走査位置が図4のa1〜b2の位置か
らずれた場合でも、識別信号25は図4(e)のように
±1トラックの範囲で同一の値をとるので、トラッキン
グ引き込み動作は常に、より近いゼロクロス点へと行わ
れる。すなわち、トラッキング引き込みは常に最短のパ
スで行われ、それに要する時間も最短で済む。
【0022】なお、パイロット検出識別部6の構成にお
いて、図5のトラッキング誤差検出部51はトラッキン
グ誤差検出部5とはその入力が異なるのみで、動作は同
じである。しかもこの実施例の構成では、ヘッド2aと
2bとは交互にテープを走査する。したがって、再生信
号33のように入力を時分割に切り替え、出力の利用で
も時分割利用する構成としてもよい。これにより、これ
ら二つのブロックを共用化し、構成の簡素化を図ること
ができる。
【0023】次に、フレーム同期動作について説明す
る。まず、トラック番号検出部14は再生信号33中か
らトラック番号を抽出し、番号検出信号30を出力す
る。再生信号33は二つのヘッド2a、2bからの再生
信号21、22をスイッチ13に入力し、HSW信号2
3によって切り替えた信号である。スイッチ13は常に
テープを再生している側のヘッドからの再生信号を選択
する。トラック番号検出部14の具体的な構成方法は、
トラック上へのトラック番号の記録方法に依存するた
め、ここではその詳細は言及しない。データがトラック
上で小ブロック(シンクブロック)に分割して記録さ
れ、各シンクブロック毎にID情報としてトラック番号
が記録されたテープの場合には、一般には再生信号から
クロック抽出、データ再生(2値化)、シンク検出等を
経てデータ中の特定箇所に埋め込まれたトラック番号情
報を抜き取る、といった構成となる。
【0024】補正量検出部15では番号検出信号30と
基準信号発生部17で発生される基準フレーム信号29
を入力し、番号検出信号30の示す再生フレーム位相
と、基準フレーム信号29の位相とを位相比較し、比較
結果と所定の位相差(ここでは0とする)との差分を位
相差トラック数31として出力する。最も簡単には図7
のように、番号検出信号30を基準フレーム信号29で
ラッチすることで実現できる。図6はその場合の動作を
示したものである。(a)はHSW信号、(b)は基準
フレーム信号である。(c)は位相差が0の場合の刻々
の番号検出信号(ここでは再生トラック番号そのものと
している)を示したものである。基準フレーム信号の立
上がりエッジとトラック番号0の走査期間とが一致して
いる。(d)〜(g)は位相差が0でない場合の再生ト
ラック番号を示している。そして、それぞれの場合の位
相差トラック数を右端の数値で示した。
【0025】これらの値を使って、位相補正部16は番
号検出信号の示す再生フレーム位相と基準フレーム信号
との位相を所定値(ここでは位相差0)となるように補
正する。ただし、トラッキング制御が安定に行われてい
ることを補正を行う前提としている。まず、図6(c)
に示したような位相差が0の場合、これは補正の必要は
ない。次に(d)の位相差トラック数が8の場合、2ト
ラック分テープ側を進める事で同期させることができ
る。ただし、トラッキング誤差信号の制御極性は補正前
後で反転する。(e)の位相差トラック数が6の場合に
はテープ位相を4トラック進めることで同期させること
ができる。この場合にはトラッキング誤差信号24の極
性は補正前後で同じであり、操作する必要はない。
(f)のフレーム位相差信号が4の場合は、テープ位相
を4トラック遅らせることで同期させる事ができる。こ
の場合もトラッキング誤差信号の極性は補正前後で変わ
らない。(g)の位相差トラック数が2の場合には、2
トラックだけテープ位相を遅らせることで基準フレーム
信号に同期させることができる。この場合には、トラッ
キング誤差信号の制御極性は補正前後で反転する。
【0026】補正を行う具体的な手段は特に問わない
が、ここではテープ駆動部7の目標速度を操作すること
で補正を行う例を、図8および図9により説明する。図
8は2トラックだけ再生フレーム位相を進める場合の例
で、(a)は基準回転信号28、(b)はテープ駆動手
段の目標速度、(c)が実際のテープ速度変化を示して
いる。通常再生(×1)ではシリンダ1回転期間、すな
わち基準回転信号1周期で2トラック分テープは走行す
るが、これを一時的に3/2倍(×1.5)に変更する
ことで、同じ期間で3トラック進めることが出来る。そ
こで、進めたいトラック本数に等しい回転期間だけ(こ
の場合には、2回転期間=基準回転信号2周期)テープ
速度を3/2倍に変更する。ただし、(c)に示したよ
うに実際の速度制御系はいくらかの応答の遅れを持つの
で、その分の微小なずれは見込んでおく必要がある。
【0027】図9は逆に再生フレーム位相を4トラック
遅らせる場合の例で、目標速度を1/2倍にする点以外
は図8と考え方は同じである。4回転期間だけ1/2倍
速にすることで補正動作が完了する。
【0028】以上の位相補正部16の一連の動作は、プ
ロセッサによるソフトウェアで一連の手続きとして容易
に実現することが出来る。図10は位相補正部16をマ
イクロプロセッサで構成した場合の、再生を開始する際
の手続き例を示したフローチャートである。まず、処理
100でテープ駆動部7に対して通常再生に対応する速
度指令(×1)を与える。次に、処理101でトラッキ
ング整定を判断する。これは単純に一定時間経過を待つ
構成でもよいし、トラッキング誤差信号24を読み込ん
で(図示省略)、その値が十分小さくなった事を直接判
断するようにしてもよい。
【0029】整定が確認された後、処理102に移り、
位相差トラック数31を読み込み、もしその値が0なら
同期完了であり、処理は終了する。0でなければ処理1
03において、図8,9で説明したように位相差トラッ
ク数から補正時間、速度を設定する。速度については、
信号27によりキャプスタン制御部8に対して目標テー
プ速度の変更をおこなう。また補正時間については、内
蔵するタイマーを利用して設定してもよいし、基準回転
信号やHSW信号のパルス数をソフト上でカウントする
などのソフトウェアタイマーとし、そのカウント値を設
定するようにしてもよい。
【0030】また、ここで補正動作前後でトラッキング
誤差信号の極性を反転する必要がある場合には、極性設
定信号26を反転する。これはトラッキング部として図
3(a)の構成をとり、なおかつ比較回路48に遅延要
素(カウンタによる連続性の確認の論理)を加えた場合
に有用である。図3(b)の構成とした場合には必要な
い。極性設定信号26を反転すると、図3(a)におい
てex−orゲート47出力が反転するので、分周器4
5の出力からスイッチ44への伝達極性も反転する。す
なわち、出力32の極性を反転する事ができる。補正後
の位置でトラッキング誤差信号24の極性が反転する事
があらかじめ判っている場合、すなわち図6の例では位
相差トラック数が8,4の場合には、極性設定信号26
によって極性を反転させる。これにより、検出の遅延の
影響を避け、安定に補正後のトラッキング制御を引き込
ませることができる。
【0031】図10に戻って、処理104では処理10
3で設定された時間だけ時間待ちを行ない、処理105
でテープ駆動部7に対する速度目標を×1に戻す。この
後、処理101に戻ってトラッキング整定を確認し、処
理102で位相差トラック数をチェックして0であれば
終了である。なお、テープ速度を変更している期間は補
正動作の安定化の観点から、テープ駆動部6においては
トラッキング制御ループの動作を停止(ループ開状態)
し、速度制御のみとすることが好ましい。
【0032】以上のように本実施例によれば、互いに1
トラックずれた位置を再生するヘッドからの再生信号に
より検出される識別信号とトラッキング誤差信号に基づ
いて、常にその位置からより近い安定点に引き込めるよ
うにトラッキング極性を選択してトラッキング制御を行
うので、短時間にトラッキング制御を整定させることが
できる。さらに、位相差トラック数を所定値とするべく
再生位相の補正を行った後も、トラッキング極性を補正
後の再生位相に合わせ、ただちに安定にトラッキング制
御を行う事ができる。よって、再生動作の開始時点から
実際に信号再生が可能な状態(基準フレーム信号と再生
フレームとの位相が同期した状態)まで速やかに状態移
行させる事ができる。
【0033】次に、他の実施例について説明する。図1
1のブロック図は図1の構成に対し、トラッキング引き
込みの過程とフレーム位相の補正の過程を同時進行させ
ることで、より高速に状態移行を行うようにした構成を
示すものである。図11において、トラッキング部1
2、位相補正部16を除いては図1と同様の構成であ
る。図12に、トラッキング誤差検出部5とトラッキン
グ部12の構成を示す。また図13は位相補正部16を
マイクロコンピュータで構成した場合の、再生を開始す
る際の手続きを示したフローチャートである。
【0034】シリンダ制御部4が基準回転信号28に同
期してシリンダ3を回転制御し、テープ駆動部7がテー
プ1を定速で走行させること、トラッキング誤差検出部
5でのトラッキング誤差信号の検出、パイロット識別部
6でのトラッキングパイロット信号の検出と識別、トラ
ック番号検出部14でのトラック番号検出動作及び補正
量検出部15での位相差トラック数31の検出動作は図
1の例と同様である。ただし、動作上この例では、トラ
ッキング整定を待たず、識別信号および位相差トラック
数が検出でき、次第直ちに位相補正動作を行うので、そ
のための機能追加が必要である。トラッキングが整定し
ていない時点、特にトラッキング誤差が大きい時には再
生信号21,22が正常に得られないので、トラック番
号検出部14でトラック番号が検出できない状態が発生
する。そこでその後の誤動作を防ぐために、検出できな
い状態では番号検出信号30が無効である事が判別でき
るようにしておく。例えば、この例では正しいトラック
番号0〜9以外の値を出力することにより、出力が無効
である事を表すようにしておく。同様に補正量検出部1
5では番号検出信号30が無効である場合には、位相差
トラック数として無効を示す値を出力する。
【0035】以下、図13のフローチャートに従って位
相補正部16の動作を説明する。まず、処理100でテ
ープ駆動部7に対して通常再生に対応する速度指令(×
1)を与える。処理107で、その再生位置での制御極
性の判別を行う。すなわち、識別信号25と切替信号5
3とを比較する。この判別動作を説明する前にトラッキ
ング部12の構成を説明する。トラッキング部12は図
12に示したような構成であって、HSW信号23を分
周器45で1/2に分周した信号をex−orゲート4
6を通して、スイッチ44の切り替えを行うようにして
いる。切替信号53はそのスイッチの切替極性を示す信
号である。また、ex−orゲートの他方の入力には極
性設定信号26が与えられ、切替信号の極性を反転させ
ることができる。今、識別信号と切替信号とが所定の位
相関係、例えば同相の時トラッキング制御が安定となる
ように制御ループが設定されているものとする。処理1
07では切替信号53と識別信号25とを比較して、そ
の一致/不一致を判別する。そして不一致の場合、その
ままでは引き込みに長時間を要するので、極性設定信号
26を反転することにより制御極性をあわせる。
【0036】次に、処理106で位相差トラック数の検
出を待つ。つまり、無効でない位相差トラック数が得ら
れるのを待つ。処理108で、位相差トラック数31の
値が0なら同期完了であり、処理110に移る。処理1
10については後述する。0でなければ、処理107に
おいて図8,9で説明したように、位相差トラック数か
ら補正時間、速度を設定する。速度については信号27
によりキャプスタン制御部8に対して目標テープ速度の
変更をおこなう。また、補正時間については内蔵するタ
イマーを利用して設定してもよいし、基準回転信号やH
SW信号のパルス数をソフト上でカウントするなどのソ
フトウェアタイマーとし、そのカウント値を設定するよ
うにしてもよい。
【0037】また、ここで補正量に応じて極性設定信号
26を操作する。すなわち、補正量が±2トラックの場
合には補正前後でトラッキング極性が反転し、±4トラ
ックの場合にはトラッキング極性が保存されるので、補
正後にトラッキングが安定に行われるように操作する。
具体的には、補正量が±2トラックの場合に極性設定信
号を反転させる。補正量が±4トラックの場合には、そ
のままの極性で補正後にトラッキング制御が安定に行わ
れるので、操作の必要はない。
【0038】処理104では処理109で設定された時
間だけ時間待ちを行ない、処理105でテープ駆動部7
に対する速度目標を×1に戻す。この後、処理106に
戻って補正量を検出し、処理108で位相差トラック数
をチェックして0であれば(補正動作が正常に行われて
いれば、そうなっているはずである)、処理110に移
ってトラッキング整定を待つ。すなわち、この時点では
まだトラッキング制御が完全には整定していないので、
例えばトラッキング制御ループの応答時間に相当する時
間だけ待つ、あるいは直接トラッキング誤差信号を観測
してその収束を確認する、などの方法でトラッキング制
御の整定を確認する。以上で一連の位相補正動作は終了
する。なお、テープ速度を変更している期間は補正動作
の安定化の観点から、テープ駆動部6においてはトラッ
キング制御ループの動作を停止(ループ開状態)し、速
度制御のみとすることが好ましい。
【0039】以上のように本実施例によれば、パイロッ
ト検出識別部で識別信号を、トラック番号検出部と補正
量検出部によって位相差トラック数をそれぞれ検出し、
検出された位相差トラック数に基づいて再生位相の補正
を行い、かつ識別信号および位相差トラック数とによっ
て補正後の再生位相で安定となるトラッキング極性を選
択設定するので、テープ起動後、短時間で位相補正動作
を行い、かつその位置でトラッキング制御極性を安定に
引き込ませることができる。よって、再生動作の開始時
点から実際に信号再生が可能な状態(基準フレーム信号
と再生フレームとの位相が同期した状態)まで速やかに
状態移行させる事ができる。
【0040】なお、本実施例は本発明の一例にすぎな
い。1フレームを構成するトラック本数、トラッキング
パイロット信号の記録位置、方法、ドラム上のヘッド配
置、ヘッド個数等は、実際には様々な構成が可能であ
る。
【0041】トラッキング誤差検出手段、トラッキング
手段の構成も実施例で示したものに限定されるわけでは
ない。例えば、トラッキング手段はトラッキングパイロ
ット信号の記録パターンに応じて、また位相補正手段の
指示にもとづいて、制御極性を操作するものであればよ
い。もちろん、必要に応じて積分補償フィルタなどトラ
ッキング特性の改善のためのフィルタを含んでもよい。
【0042】またパイロット検出識別手段は、トラッキ
ング誤差検出に使用するヘッドとは略1トラック離れた
位置を走査するヘッドからの再生信号中に主として含ま
れるパイロット信号を識別するものであればよく、実施
例内で示したようにトラッキング誤差検出手段とその構
成の一部を共有しても良いし、識別の方法自体も特に限
定はない。
【0043】位相補正手段での補正アルゴリズム、実際
の位相補正の方法等も実施例に示したものに限定するも
のではない。その他の構成についても種々の変形が可能
である。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明は、循環的にMト
ラック(ここに、Mは4以上の偶数)の周期で2種類以
上の相異なる周波数のトラッキングパイロット信号が選
択的に記録され、かつ、1フレームデータがHトラック
(ここに、Hは5以上で、Mの非整数倍の整数)に分割
されてセグメント記録されたテープ媒体に対し、回転シ
リンダ上に取り付けられたヘッドを回転走査することに
より信号を再生する情報再生装置であって、前記テープ
媒体を走行駆動するテープ駆動手段と、前記回転シリン
ダに取り付けられた第1のヘッドと、前記回転シリンダ
に取り付けられ、前記第1のヘッドの走査軌跡と1トラ
ックもしくは略1トラックだけトラック幅方向にずれた
位置を走査する第2のヘッドと、前記第1のヘッドの再
生信号からトラッキングパイロット信号振幅を検出し、
これに基づいて前記第1のヘッドの再生信号に主として
含まれるトラッキングパイロット信号を識別した識別信
号を得るパイロット検出識別手段と、前記第2のヘッド
の再生信号から、走査トラックに隣接する両トラックに
記録されたトラッキングパイロット信号振幅を検出し、
これに基づいたトラッキング誤差信号を作成出力するト
ラッキング誤差検出手段と、前記トラッキング誤差信号
と前記識別信号により前記テープ駆動手段を動作させて
トラッキング制御を行うトラッキング手段と、基準フレ
ーム信号を発生する基準信号発生手段と、前記第1のヘ
ッドもしくは第2のヘッドからの再生信号中に含まれる
前記1フレームデータ内のトラック番号を検出して番号
検出信号を得るトラック番号検出手段と、前記番号検出
信号を前記基準フレーム信号と比較して位相差トラック
数を検出する補正量検出手段と、前記補正量検出手段の
前記位相差トラック数を所定値にするように前記テープ
駆動手段を用いて位相補正する位相補正手段とを具備し
ているので、互いに1トラックずれた位置を走査するヘ
ッドからの再生信号から検出される識別信号とトラッキ
ング誤差信号に基づいて常にその位置からより近い安定
点に引き込めるようにトラッキング極性を選択してトラ
ッキング制御を行うことができ、これにより、短時間に
トラッキング制御を整定させることができる。さらに、
位相差トラック数を所定値とするべく再生位相の補正を
行った後も、トラッキング極性を補正後の再生位相に合
わせ、ただちに安定にトラッキング制御を行う事ができ
る。よって、再生動作の開始時点から実際に信号再生が
可能な状態(基準フレーム信号と再生フレームとの位相
が同期した状態)まで速やかに状態移行させる事ができ
る。
【0045】また、循環的にMトラック(ここに、Mは
4以上の偶数)の周期で2種類以上の相異なる周波数の
トラッキングパイロット信号が選択的に記録され、か
つ、1フレームデータがHトラック(ここに、Hは5以
上で、Mの非整数倍の整数)に分割されてセグメント記
録されたテープ媒体に対し、回転シリンダ上に取り付け
られたヘッドを回転走査することにより信号を再生する
情報再生装置であって、前記テープ媒体を走行駆動する
テープ駆動手段と、前記回転シリンダに取り付けられた
第1のヘッドと、前記回転シリンダに取り付けられ、前
記第1のヘッドの走査軌跡と1トラックもしくは略1ト
ラックだけトラック幅方向にずれた位置を走査する第2
のヘッドと、前記第1のヘッドの再生信号からトラッキ
ングパイロット信号振幅を検出し、これに基づいて前記
第1のヘッドの再生信号に主として含まれるトラッキン
グパイロット信号を識別した識別信号を得るパイロット
検出識別手段と、前記第2のヘッドの再生信号から、走
査トラックに隣接する両トラックに記録されたトラッキ
ングパイロット信号振幅を検出し、これに基づいたトラ
ッキング誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出
手段と、前記トラッキング誤差信号により前記テープ駆
動手段を動作させてトラッキング制御を行うトラッキン
グ手段と、基準フレーム信号を発生する基準信号発生手
段と、前記第1のヘッドもしくは第2のヘッドからの再
生信号中に含まれる前記1フレームデータ内のトラック
番号を検出して番号検出信号を得るトラック番号検出手
段と、前記番号検出信号を前記基準フレーム信号と比較
して位相差トラック数を検出する補正量検出手段と、前
記位相差トラック数と前記識別信号に基づいて前記位相
差トラック数を所定値にするように前記トラッキング手
段と前記テープ駆動手段を用いて位相補正する位相補正
手段とを具備するので、パイロット検出識別手段で識別
信号を、トラック番号検出手段と補正量検出手段によっ
て位相差トラック数をそれぞれ検出し、検出された位相
差トラック数に基づいて再生位相の補正を行い、かつ識
別信号および位相差トラック数とによって補正後の再生
位相で安定となるトラッキング極性を選択設定すること
ができる。従って、テープ起動後、短時間で位相補正動
作を行い、かつその位置でトラッキング制御極性を安定
に引き込ませることができる。よって、再生動作の開始
時点から実際に信号再生が可能な状態(基準フレーム信
号と再生フレームとの位相が同期した状態)まで速やか
に状態移行させる事ができる。
【0046】このように、本発明の情報再生装置は、再
生状態へのモード移行が高速に行われるので、装置の応
答性に優れた情報再生装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における情報再生装置のブロ
ック図
【図2】本発明に適用されるテープの記録パターンの一
例を示す模式図
【図3】本発明に係るトラッキング誤差検出部及びトラ
ッキング部の構成例を示すブロック図
【図4】本発明に係るパイロット検出識別部の動作を説
明する波形図
【図5】本発明に係るパイロット検出識別部の構成例を
示すブロック図
【図6】本発明の係る補正量検出部の動作を示すタイミ
ング図
【図7】本発明に係る補正量検出部の構成例を示す回路
【図8】本発明に係る位相補正部の位相補正動作を示す
タイミング図
【図9】本発明に係る位相補正部の位相補正動作を示す
タイミング図
【図10】本発明に係る位相補正部の動作を示すフロー
チャート
【図11】本発明の他の実施例における情報再生装置の
ブロック図
【図12】本発明に係るトラッキング誤差検出部及びト
ラッキング部の構成例を示すブロック図
【図13】本発明に係る位相補正部の動作を示すフロー
チャート
【符号の説明】 1 テープ 2a,2b ヘッド 5 トラッキング誤差検出部 6 パイロット検出識別部 7 テープ駆動部 12 トラッキング部 14 トラック番号検出部 15 補正量検出部 16 位相補正部 17 基準信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/467

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】循環的にMトラック(ここに、Mは4以上
    の偶数)の周期で2種類以上の相異なる周波数のトラッ
    キングパイロット信号が選択的に記録され、かつ、1フ
    レームデータがHトラック(ここに、Hは5以上で、M
    の非整数倍の整数)に分割されてセグメント記録された
    テープ媒体に対し、回転シリンダ上に取り付けられたヘ
    ッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生
    装置であって、前記テープ媒体を走行駆動するテープ駆
    動手段と、前記回転シリンダに取り付けられた第1のヘ
    ッドと、前記回転シリンダに取り付けられ、前記第1の
    ヘッドの走査軌跡と1トラックもしくは略1トラックだ
    けトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッド
    と、前記第1のヘッドの再生信号からトラッキングパイ
    ロット信号振幅を検出し、これに基づいて前記第1のヘ
    ッドの再生信号に主として含まれるトラッキングパイロ
    ット信号を識別した識別信号を得るパイロット検出識別
    手段と、前記第2のヘッドの再生信号から、走査トラッ
    クに隣接する両トラックに記録されたトラッキングパイ
    ロット信号振幅を検出し、これに基づいたトラッキング
    誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、
    前記トラッキング誤差信号と前記識別信号により前記テ
    ープ駆動手段を動作させてトラッキング制御を行うトラ
    ッキング手段と、基準フレーム信号を発生する基準信号
    発生手段と、前記第1のヘッドもしくは第2のヘッドか
    らの再生信号中に含まれる前記1フレームデータ内のト
    ラック番号を検出して番号検出信号を得るトラック番号
    検出手段と、前記番号検出信号を前記基準フレーム信号
    と比較して位相差トラック数を検出する補正量検出手段
    と、前記補正量検出手段の前記位相差トラック数を所定
    値にするように前記テープ駆動手段を用いて位相補正す
    る位相補正手段とを具備する情報再生装置。
  2. 【請求項2】循環的にMトラック(ここに、Mは4以上
    の偶数)の周期で2種類以上の相異なる周波数のトラッ
    キングパイロット信号が選択的に記録され、かつ、1フ
    レームデータがHトラック(ここに、Hは5以上で、M
    の非整数倍の整数)に分割されてセグメント記録された
    テープ媒体に対し、回転シリンダ上に取り付けられたヘ
    ッドを回転走査することにより信号を再生する情報再生
    装置であって、前記テープ媒体を走行駆動するテープ駆
    動手段と、前記回転シリンダに取り付けられた第1のヘ
    ッドと、前記回転シリンダに取り付けられ、前記第1の
    ヘッドの走査軌跡と1トラックもしくは略1トラックだ
    けトラック幅方向にずれた位置を走査する第2のヘッド
    と、前記第1のヘッドの再生信号からトラッキングパイ
    ロット信号振幅を検出し、これに基づいて前記第1のヘ
    ッドの再生信号に主として含まれるトラッキングパイロ
    ット信号を識別した識別信号を得るパイロット検出識別
    手段と、前記第2のヘッドの再生信号から、走査トラッ
    クに隣接する両トラックに記録されたトラッキングパイ
    ロット信号振幅を検出し、これに基づいたトラッキング
    誤差信号を作成出力するトラッキング誤差検出手段と、
    前記トラッキング誤差信号により前記テープ駆動手段を
    動作させてトラッキング制御を行うトラッキング手段
    と、基準フレーム信号を発生する基準信号発生手段と、
    前記第1のヘッドもしくは第2のヘッドからの再生信号
    中に含まれる前記1フレームデータ内のトラック番号を
    検出して番号検出信号を得るトラック番号検出手段と、
    前記番号検出信号を前記基準フレーム信号と比較して位
    相差トラック数を検出する補正量検出手段と、前記位相
    差トラック数と前記識別信号に基づいて前記位相差トラ
    ック数を所定値にするように前記トラッキング手段と前
    記テープ駆動手段を用いて位相補正する位相補正手段と
    を具備する情報再生装置。
  3. 【請求項3】位相補正手段は、位相差トラック数を所定
    値にするようにテープ駆動手段を用いて位相補正を行
    い、かつ識別信号に基づいてトラッキング手段の制御極
    性を操作することを特徴とする請求項2記載の情報再生
    装置。
JP25561093A 1993-09-17 1993-10-13 情報再生装置 Expired - Fee Related JP3152031B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25561093A JP3152031B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 情報再生装置
KR1019940023117A KR0150809B1 (ko) 1993-09-17 1994-09-14 정보재생장치
EP94114479A EP0644531B1 (en) 1993-09-17 1994-09-15 Information playback apparatus
DE69427669T DE69427669T2 (de) 1993-09-17 1994-09-15 Informationswiedergabevorrichtung
US08/307,064 US5617268A (en) 1993-09-17 1994-09-16 Tracking control apparatus that switches polarity of tracking error signal according to detected kind of pilot signal

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25561093A JP3152031B2 (ja) 1993-10-13 1993-10-13 情報再生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07110986A JPH07110986A (ja) 1995-04-25
JP3152031B2 true JP3152031B2 (ja) 2001-04-03

Family

ID=17281135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25561093A Expired - Fee Related JP3152031B2 (ja) 1993-09-17 1993-10-13 情報再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3152031B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004185765A (ja) 2002-12-06 2004-07-02 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気テープドライブの検査方法及びその検査方法に用いられる検査用テープの製造方法
US8250299B2 (en) * 2009-05-20 2012-08-21 International Business Machines Corporation Multi-host concurrent writing to magnetic tape

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07110986A (ja) 1995-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02107079A (ja) 磁気記録再生装置
JP2806135B2 (ja) 再生装置
KR900000127B1 (ko) 자기기록 재생장치
JP3152031B2 (ja) 情報再生装置
KR0150809B1 (ko) 정보재생장치
JP3368596B2 (ja) 再生装置
JPH09265693A (ja) ディジタルビデオ記録装置および記録方法
JPH0785544A (ja) 情報再生装置
KR100226182B1 (ko) 자기 기록 재생 장치 및 그 자기 기록 재생 방법
KR890004245B1 (ko) 슬로우모우션 재생서어보방식
JP3331845B2 (ja) テープ再生装置
JP3042553B2 (ja) 信号再生装置および方法
JP2615501B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3113421B2 (ja) 磁気記録再生装置
JPS60160274A (ja) スロ−再生方法
JP3318147B2 (ja) 磁気再生装置
JPS59133788A (ja) 映像信号の再生装置
JPH0955911A (ja) フレーム同期方法及び磁気記録再生装置
JPH04283455A (ja) 磁気記録再生装置
JPH06203433A (ja) 再生装置
JP2001283489A (ja) 磁気記録再生装置
JP2001291297A (ja) 情報再生装置および情報再生方法
JPH0729259A (ja) ディジタル信号記録装置
JPH04285747A (ja) 磁気記録再生装置
JP2001035047A (ja) 位相サーボロック制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees