JP2001283489A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2001283489A
JP2001283489A JP2000097348A JP2000097348A JP2001283489A JP 2001283489 A JP2001283489 A JP 2001283489A JP 2000097348 A JP2000097348 A JP 2000097348A JP 2000097348 A JP2000097348 A JP 2000097348A JP 2001283489 A JP2001283489 A JP 2001283489A
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Kenichi Honjo
謙一 本庄
Haruo Isaka
治夫 井阪
Toshiyuki Kori
俊之 郡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来方式ではキャプスタンモータの起動によ
る引き込み位置精度の劣化によって起動直後の画像にノ
イズが発生するなどの問題があった。また、テープに対
してもダメージが大きく、テープの劣化をまねくという
問題があった。 【解決手段】 テープ位置検出回路11はFG検出器4
より検出されたFG信号とCTLヘッド12より検出され
たCTL信号より現在のテープ位置を検出し、起動・速
度移行制御回路70は検出されたテープ位置に基づいて
キャプスタンモータ2の起動タイミング信号を出力し、
速度リファレンス発生回路50は起動タイミング信号に
基づいて速度リファレンス信号を起動タイミングから徐
々に目標速度まで大きくして出力し、速度誤差検出回路
90は速度リファレンス信号とFG信号より速度誤差を
検出し、キャプスタン制御回路6は速度誤差に応じてキ
ャプスタンモータ2の動作を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープの長手
方向に傾斜してトラックを形成するように回転ヘッドに
より情報信号を記録再生する磁気記録再生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープの長手方向に傾斜したトラッ
クを形成するように記録する磁気記録再生装置において
は、その記録の際には通常、回転ヘッドによるヘリカル
スキャンが行われる。磁気テープ上に記録される情報信
号は、この記録方式の都合上、トラックごとに分割され
る。マルチセグメント記録方式のディジタルVTRにお
いては、1フレームの情報は複数のトラックに分割して
記録されている。トラック幅を一定とし記録レートに応
じて1フレーム当たりの記録トラック数を増やした高記
録レートのディジタルVTRにおいては、記録・再生に
おいてテープ送り速度がその増分速くなる。このような
高記録レートのディジタルVTRにおいては、テープを
キャプスタンモータによって起動してから通常速度に引
き込ませ画像を出力させる際に、従来の起動方式では起
動時のオーバーシュートやアンダーシュート,負荷ばら
つき,モータトルクばらつき等で狙ったトラックに安定
に引き込むことができないという理由によって起動直後
に画像にノイズが発生する、出画が遅れるといった問題
があった。また、起動の際にテープにダメージが発生す
るという問題もあった。
【0003】以下、従来の磁気記録再生装置について、
その一例を挙げて説明する。
【0004】図17は従来の磁気記録再生装置の構成を
示すブロック図である。図17において、10a,10
b,10c,10dは回転ドラム1上に取り付けられた
アジマスのヘッドであり、その角度により、10a,1
0bをLアジマスヘッド、10c,10dをRアジマス
のヘッドと呼ぶ。基準信号発生器13はヘッドスイッチ
信号(L_HSW,R_HSW)を発生させる。情報信
号発生器8は、基準信号発生器13の出力するヘッドス
イッチ信号(L_HSW,R_HSW)に応じてヘッド
10a,10b,10c,10dに出力する情報信号を
発生する。ヘッドスイッチ信号L_HSWはヘッド10
a、10b、R_HSWはヘッド10c、10dに対応
している。
【0005】一方、起動制御回路7はキャプスタンモー
タ2を起動させる制御信号を速度リファレンス発生回路
5に出力し、速度リファレンス発生回路5は起動制御回
路7より出力された制御信号に従って、速度リファレン
ス信号を発生させ、速度誤差検出回路9へ出力する。F
G検出器4は、キャプスタンモータ2の回転速度に応じ
て周波数が変化するFG信号を検出する。速度誤差検出
回路9は速度リファレンス発生回路5より出力される速
度リファレンス信号とFG検出器4より出力されるFG
信号とを周波数−電圧変換後に互いの差を取り速度誤差
信号をキャプスタン制御回路6に出力する。キャプスタ
ン制御回路6は、速度誤差検出回路9の出力信号に基づ
きキャプスタンモータ2を駆動制御する。キャプスタン
モータ2はキャプスタン制御回路6の制御に従って、磁
気テープ3を所定の速度で送る。
【0006】図18に従来の磁気記録再生装置における
起動時のキャプスタンモータ2の引き込み特性を示す。
図18に示すように、従来の起動方式では、起動制御回
路7から出力される制御信号に従って速度リファレンス
発生回路5が発生する速度リファレンス信号を起動タイ
ミングでステップ的に変化させ起動を行っていた。同図
の引き込み特性1に示すように目標速度が遅い場合には
オーバーシュート・アンダーシュートの影響は小さく引
き込み精度が大きく劣化することはない。一方、引き込
み特性2に示すように目標速度が速い場合にはオーバー
シュート・アンダーシュートの影響が顕著であり引き込
み精度が大きく劣化する。また、図18に示すように、
起動タイミングでテープ送り速度をステップ的に変化さ
せているため、テープを急激に送るためテープへのダメ
ージが大きくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、キャ
プスタンモータの起動の際に発生するオーバーシュート
やアンダーシュート,また負荷ばらつき,モータトルク
ばらつき等により引き込み位置精度が劣化し、起動直後
の画像にノイズが発生する、出画に時間がかかるなどの
問題があった。また、テープに対してもダメージが大き
く、テープの劣化をまねくという問題があった。
【0008】本発明はこれらの問題点を解決するもの
で、起動の際に引き込み位置精度を改善し起動直後に安
定した画像を出力し、テープに対してもダメージのない
磁気記録再生装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の磁気記録再生装置は、起動・速度移行制
御手段がテープ位置検出手段から出力されるテープ位置
情報に基づいてキャプスタンモータの起動を行い、速度
リファレンス発生手段が、キャプスタンモータの起動タ
イミングから速度リファレンス信号を目標速度まで徐々
に大きくし、キャプスタン制御回路が検出される速度誤
差に基づいてキャプスタンモータの回転速度の制御を行
う構成を有している。
【0010】この構成によって、本発明の磁気記録再生
装置は、キャプスタンの停止位置に基づいたタイミング
で速度リファレンスを徐々に増加させて安定な引き込み
を実現できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明は、磁気テー
プにその長手方向に対して斜めにトラックを形成するよ
うに記録を行うヘッドを備えた回転ドラムと、前記回転
ドラムの回転に同期した基準信号を発生させる基準信号
発生手段と、前記磁気テープに記録する情報信号を発生
し前記基準信号に基づいて前記ヘッドに出力する情報信
号発生手段と、前記磁気テープを送るキャプスタンモー
タと、前記キャプスタンモータの回転速度に応じて周波
数が変化するFG信号を検出するFG検出手段と、前記
キャプスタンモータの目標回転速度を示すリファレンス
信号を発生させる速度リファレンス発生手段と、前記F
G信号と前記速度リファレンス信号より速度誤差を検出
する速度誤差検出手段と、前記速度誤差検出手段から出
力される速度誤差に基づいて前記キャプスタンモータの
回転速度の制御を行うキャプスタン制御手段と、前記磁
気テープのテープ位置を検出するテープ位置検出手段
と、前記基準信号発生手段から出力される基準信号に同
期したタイミングで前記テープ位置検出手段から出力さ
れるテープ位置情報に基づいて前記キャプスタンモータ
の起動タイミングを制御する起動・速度移行制御手段と
を備え、前記速度リファレンス発生手段は、前記キャプ
スタンモータの回転速度が前記起動タイミングから徐々
に最終目標回転速度に達するよう前記速度リファレンス
信号を発生させることを特徴とする磁気記録再生装置で
あり、この構成によって、本発明の磁気記録再生装置
は、起動・速度移行制御手段がテープ位置検出手段が検
出したテープ位置に基づいて起動タイミングを制御し、
速度リファレンス発生手段がキャプスタンモータの回転
速度を徐々にあげていくよう速度リファレンス信号を発
生するので、キャプスタンモータの回転速度を徐々にあ
げることができ、安定した引き込みを行うことができ
る。
【0012】また、速度リファレンス発生手段は、キャ
プスタンモータの起動タイミングにおける速度リファレ
ンス信号を1/x倍速(xは1以上の実数)の速度とす
ることにより、起動初期の位相誤差を軽減することがで
きる。
【0013】本発明の第2の発明は、第1の発明におい
て、キャプスタン制御手段は、キャプスタンモータが回
転している期間における速度誤差の低域成分を検出し保
持する低域補償手段を有し、前記低域補償手段は、前記
キャプスタンモータが回転している期間の速度誤差に、
前記キャプスタンモータが前回回転していた期間の速度
誤差の低域成分を加算することを特徴とする磁気記録再
生装置であり、この構成によって、本発明の磁気記録再
生装置は、低域補償手段が前回回転していた機関の速度
誤差を加算することで、キャプスタンモータの定常走行
状態における走行負荷分を起動時の速度誤差検出介しに
合わせて補償することができる。
【0014】本発明の第3の発明は、第1の発明におい
て、FG検出手段は、FG信号を分周したFG分周信号
を速度誤差検出手段へ出力するFG信号分周手段を有
し、キャプスタンモータの起動直前に前記FG分周信号
手段をリセットすることを特徴とする磁気記録再生装置
であり、この構成によって、本発明の磁気記録再生装置
は、FG分周信号手段をキャプスタンモータを起動する
直前にリセットすることにより、リセット処理を入れな
い場合に比べて速度系の引き込みタイミングのずれを小
さくすることができる。
【0015】本発明の第4の発明は、第1の発明におい
て、テープ位置検出手段は、磁気テープのリニアトラッ
クに記録されたコントロール信号を再生する固定ヘッド
と、FG検出手段から出力されるFG信号のパルス数を
FGカウンタ値としてカウントし、前記FGカウンタ値
が前記固定ヘッドにより再生されたコントロール信号に
よってリセットされるFGカウント手段とを備え、起動
・速度移行制御手段は、磁気テープの通常速度における
コントロール信号の周期を基準信号発生手段より出力さ
れる基準信号の半周期T0とし、前記磁気テープの停止
状態におけるFGカウント手段のFGカウンタ値をN
(Nは0≦N≦N0の整数)、キャプスタンモータの起
動時間をTaとしたとき、基準信号発生手段より出力さ
れる基準信号に同期したタイミングから時間ta=(n
+N/N0)・T0−Ta/2(nは整数)で表される
タイミングをキャプスタンモータの起動タイミングと
し、速度リファレンス発生手段から出力される速度リフ
ァレンス信号がキャプスタンモータの起動タイミングに
おいて1/x倍速(xは1以上の実数)の速度である場
合、基準信号発生手段の出力基準信号に同期したタイミ
ングから時間ta1=ta+Ta/2/xで表されるタイ
ミングをキャプスタンモータの起動タイミングとする磁
気記録再生装置であり、この構成によって、本発明の磁
気記録再生装置は、キャプスタンモータの起動タイミン
グを正確に求めることができる。
【0016】また、起動・速度移行制御手段は、速度リ
ファレンス発生手段から出力される速度リファレンス信
号がキャプスタンモータの起動タイミングにおいて1/
x倍速(xは1以上の実数)の速度である場合、キャプ
スタンモータの起動時間をTa1=x/(x−1)・T
aとし、基準信号発生手段の出力する基準信号に同期し
たタイミングから時間ta=(n+N/N0)・T0−
Ta1・(x−1)/x/2で表されるタイミングでキ
ャプスタンモータの起動を行うことを特徴とする磁気記
録再生装置であり、この構成によって、本発明の磁気記
録再生装置は、タイマーの周期に応じた起動時間を設定
し、起動タイミングを制御することで精度の高い引き込
みを実現することができる。
【0017】本発明の第5の発明は、第4の発明におい
て、起動・速度移行制御手段は、磁気テープの通常走行
時にヘリカルトラック上に記録されたパイロット信号を
再生してトラッキング制御を行うトラッキング制御手段
と、トラッキング制御状態において基準信号発生手段の
出力基準信号に同期したタイミングから固定ヘッドによ
り再生されたコントロール信号の位相ずれ△Tを検出し
記憶するコントロール信号位相ずれ検出手段とを備え、
前記起動・速度移行制御手段は、前記基準信号に同期し
たタイミングから時間ta2=ta+△Tで表されるタ
イミングでキャプスタンモータの起動を行うことを特徴
とする磁気記録再生装置であり、この構成によって、A
TF制御を行っている場合にリニアトラック上の停止位
置より起動した場合に狙ったトラックにヘッドをのせる
ことができる。
【0018】本発明の第6の発明は、第1の発明におい
て、テープ位置検出手段は、磁気テープのヘリカルトラ
ック上に記録されたパイロット信号を再生し誤差信号を
出力する誤差信号検出手段を備え、起動・速度移行制御
手段は、基準信号発生手段から出力される基準信号と同
期したタイミングで前記誤差信号検出手段から出力され
る誤差信号に基づいてキャプスタンモータの起動を行う
ことを特徴とした磁気記録再生装置であり、起動・速度
移行制御手段は、回転ドラムの回転周期をTrとし、磁
気テープのヘリカルトラック上をヘッドが走査開始した
点から誤差信号検出手段の出力誤差信号のゼロクロス点
までの時間をTxとし、キャプスタンモータの起動時間
をTaとしたとき、前記磁気テープのヘリカルトラック
上を前記ヘッドが走査開始した点から時間tb=n・T
r+Tx−Ta/2(nは整数)で表されるタイミング
でキャプスタンモータの起動を行い、速度リファレンス
発生手段から出力される速度リファレンス信号がキャプ
スタンモータの起動タイミングにおいて1/x倍速(x
は1以上の実数)の速度である場合、磁気テープのヘリ
カルトラック上をヘッドが走査開始した点から時間tb
=tb+Ta/2/xで表されるタイミングでキャプス
タンモータの起動を行う。この構成によって、本発明の
磁気記録再生装置は、ヘリカルトラック上におけるテー
プ位置を検出することから、ヘッドが実際に走査するヘ
リカルトラックに対するテープ位置の検出をすることが
できるので、起動タイミングの精度があげることができ
る。
【0019】本発明の第7の発明は、第6の発明におい
て、起動・速度移行制御手段は、速度リファレンス発生
手段から出力される速度リファレンス信号がキャプスタ
ンモータの起動タイミングにおいて1/x倍速(xは1
以上の実数)の速度である場合、キャプスタンモータの
起動時間をTa1=x/(x−1)・Taとし、磁気テ
ープのヘリカルトラック上をヘッドが走査開始した点か
ら時間tb=n・Tr+Tx−Ta1・(x−1)/x
/2で表されるタイミングでキャプスタンモータの起動
を行うことを特徴とする磁気記録再生装置であり、この
構成によって、本発明の磁気記録再生装置は、所定のタ
イマー周期に応じた起動時間を設定し、起動タイミング
を制御することで、精度の高い引き込みを実現すること
ができる。
【0020】本発明の第7の発明は、第1の発明におい
て、速度誤差検出手段は、速度誤差を積分する積分手段
を有し、キャプスタンモータを起動している期間に前記
積分手段の積分値に応じて速度リファレンス発生手段か
ら出力される速度リファレンス信号を補正し、速度リフ
ァレンス発生手段は、キャプスタンモータの起動時間を
Taとし、起動タイミングからk・Ta(kは0<k<
1の実数)のタイミングで積分手段から出力される積分
値を△Xとし、このときの磁気テープ送り速度を1/y
(yは1以上の実数)とすると、起動タイミングからk
・Taの時間以降、速度リファレンス信号を加速度α=
(1−1/y)/{(1−k)・Ta−△Ta}(ただ
し、△Ta=2・△X/(1−1/y))に従って補正
することを特徴とする磁気記録再生装置であり、この構
成によって、本発明の磁気記録再生装置は、起動初期に
生じた位相誤差を起動途中に補正することができる。
【0021】本発明の第8の発明は、磁気テープにその
長手方向に対して斜めにトラックを形成するように記録
を行うヘッドを備えた回転ドラムと、前記回転ドラムの
回転に同期した基準信号を発生させる基準信号発生手段
と、前記磁気テープに記録する情報信号を発生し前記基
準信号に基づいて前記ヘッドに出力する情報信号発生手
段と、前記磁気テープを送るキャプスタンモータと、前
記キャプスタンモータの回転速度に応じて周波数が変化
するFG信号を検出するFG検出手段と、前記キャプス
タンモータの目標回転速度を示す速度リファレンス信号
を発生させる速度リファレンス発生手段と、前記FG信
号と前記速度リファレンス信号が入力され速度誤差を検
出する速度誤差検出手段と、前記速度誤差に基づいて前
記キャプスタンモータの回転速度の制御を行うキャプス
タン制御手段と、前記磁気テープの位相を検出するテー
プ位置検出手段と、前記基準信号発生手段から出力され
る基準信号に同期したタイミングで前記テープ位置検出
手段から出力される位相情報に基づいて前記キャプスタ
ンモータの非通常速度状態から通常速度状態への速度移
行タイミングを制御する起動・速度移行制御手段とを備
え、前記速度リファレンス発生手段は、前記キャプスタ
ンモータの前記速度移行タイミングから徐々に最終目標
速度に達するよう前記速度リファレンス信号を発生させ
ることを特徴とする磁気記録再生装置であり、FG検出
手段は、FG信号を分周したFG分周信号を速度誤差検
出手段へ出力するFG分周信号発生手段を有し、キャプ
スタンモータの速度移行直前に前記FG分周信号発生手
段をリセットすることにより、本発明の磁気記録再生装
置は、ATF制御時に、リセット処理を入れない場合に
比べて速度系の引き込みタイミングのずれを小さくする
ことができる。
【0022】本発明の第9の発明は、本発明の第8の発
明において、テープ位置検出手段は、磁気テープのリニ
アトラックに記録されたコントロール信号を再生する固
定ヘッドと、FG検出手段から出力されるFG信号のパ
ルス数をカウントし、そのカウンタ値が前記固定ヘッド
により再生されたコントロール信号によってリセットさ
れるFGカウント手段とを備え、起動・速度移行制御手
段は、磁気テープの通常速度におけるコントロール信号
の周期を基準信号発生手段より出力される基準信号の半
周期T0とし、前記磁気テープの1/z倍速(zは実
数)において基準信号発生手段から出力される基準信号
に同期したタイミングで検出されたFGカウント手段の
FGカウンタ値をN(Nは0≦N≦N0の整数)とし、
キャプスタンモータの速度移行時間をTcとしたとき、
前記基準信号に同期したタイミングから時間tc=(n
+N/N0)・z/(z−1)・T0−Tc/2(nは
整数)で表されるタイミングでキャプスタンモータの速
度移行を行う。この構成によって、本発明の磁気記録再
生装置は、スローで走行している状態から一倍速へ移行
する場合においても移行タイミングを正確に求めること
ができる。
【0023】本発明の第10の発明は、本発明の第9の
発明において、起動・速度移行制御手段は、磁気テープ
の通常走行時にヘリカルトラック上に記録されたパイロ
ット信号を再生してトラッキング制御を行うトラッキン
グ制御手段と、トラッキング制御状態において基準信号
発生手段の出力基準信号に同期したタイミングから固定
ヘッドにより再生されたコントロール信号の位相ずれ△
Tを検出し記憶するコントロール信号位相ずれ検出手段
とを備え、前記起動・速度移行制御手段は、前記基準信
号に同期したタイミングから時間tc1=tc+△Tで
表されるタイミングでキャプスタンモータの速度移行を
行うことを特徴とする磁気記録再生装置であり、この構
成によって、本発明の磁気記録再生装置は、ATF制御
を行っている場合にスローで走行している状態から一倍
速へ移行する場合においても移行タイミングを正確に求
めることができる。
【0024】本発明の第11の発明は、回転ドラム上に
Mチャンネル(Mは1以上の整数で、回転ドラム上で1
80対向するヘッド1組を1チャンネルとする)のヘッ
ドが搭載され、前記Mチャンネルのヘッドを用いて通常
記録再生を行う磁気記録再生装置において、起動・速度
移行制御手段は、回転ドラムの回転周期をTrとし、磁
気テープの1/z倍速(zは実数)において前記磁気テ
ープのヘリカルトラック上をヘッドが走査開始した点か
ら誤差信号検出手段の出力誤差信号のゼロクロス点まで
の時間をTxとし、キャプスタンモータの速度移行時間
をTcとしたとき、前記磁気テープのヘリカルトラック
上を前記ヘッドが走査開始した点から時間td=n・T
r/M・z/(z−1)+Tx−Tc/2(nは整数)
で表されるタイミングでキャプスタンモータの速度移行
を行うことを特徴とする磁気記録再生装置であり、この
構成によって、本発明の磁気記録再生装置は、テープが
スローの速度で走行している時においても、ATF誤差
信号を用いることで、ヘッドが実際に走査するヘリカル
トラックに対する位置検出を行うことができる。
【0025】以下、本発明に係わる実施の形態を示す磁
気記録再生装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0026】(実施の形態1)図1は実施の形態1にお
ける磁気記録再生装置の構成を示すブロック図である。
図1において、1は回転ドラム、10a,10b,10
c,10dは回転ドラム1上に取り付けられたアジマス
のヘッドであり、その角度により、10a,10bはL
アジマスのヘッド、10c,10dはRアジマスのヘッ
ドと呼ぶ。2は磁気テープ3を所定の速度で送るキャプ
スタンモータ、4はキャプスタンモータ2の回転速度に
応じて周波数が変化するFG信号を検出するFG検出
器、6はATF誤差検出回路14と速度誤差検出回路9
0の出力信号に基づきキャプスタンモータ2を駆動制御
するキャプスタン制御回路、8は基準信号発生器13の
出力するヘッドスイッチ信号に応じてヘッド10a,1
0b,10c,10dに出力する情報信号を発生する情
報信号発生器、11はCTRLヘッド12(Contr
olヘッド)より出力された再生CTL信号とFG検出
器4より出力されたFG信号とでテープ位置を検出して
テープ位置情報として出力するテープ位置検出回路、1
2はテープ上のリニアトラックに記録されたCTL信号
(Control信号)を再生する固定ヘッドであるC
TLヘッド、13は基準信号を発生する基準信号発生
器、14はヘッド10a,10bの再生信号からATF
誤差信号を検出しキャプスタン制御回路6へ位相誤差と
して出力するATF誤差検出回路、15は磁気テープ3
が通常の速度(1倍速)でATF制御されている状態で
再生されたCTL信号が基準信号発生器13より出力さ
れる基準信号からの位相ずれを検出して記憶するコント
ロール位相ずれ検出手段であるCTL位相ずれ検出回
路、50はキャプスタンモータ2を起動または速度移行
させるための速度リファレンス信号を発生させる速度リ
ファレンス発生回路、70はテープ位置検出回路11が
出力するテープ位置情報に応じて速度リファレンス発生
回路50が発生する速度リファレンス信号を制御する起
動・速度移行制御回路、90はFG検出器4から出力さ
れるFG信号と速度リファレンス発生回路50から出力
される速度リファレンス信号とを周波数−電圧変換後に
互いの差を取り速度誤差信号を出力する速度誤差検出回
路である。
【0027】ここで、基準信号発生器13が発生するヘ
ッド信号(L_HSW,R_HSW)において、L_H
SWはヘッド10a、10b、R_HSWはヘッド10
c、10dに対する基準信号である。また、キャプスタ
ン制御回路6とATF誤差検出回路14でトラッキング
制御手段を構成している。
【0028】以上のように構成された磁気記録再生装置
について、図面を参照して説明する。
【0029】基準信号発生器13は基準信号を発生して
情報信号発生器8、起動・速度移行制御回路70、CT
L位相ずれ検出回路15へ出力する。基準信号発生器1
3は基準信号としてヘッドスイッチ信号を情報信号発生
器8に出力する。情報信号発生器8は入力されたヘッド
スイッチ信号に従って、各ヘッドに出力する情報信号を
発生する。ATF誤差信号検出回路14はヘッド10
a、10bが出力する再生信号からATF誤差信号を検
出し、位相誤差としてキャプスタン制御回路6へ出力す
る。ここで、キャプスタン制御回路6がATF誤差信号
検出回路14の検出した位相誤差に基づいてキャプスタ
ンモータの制御を行うことでトラッキング制御を行って
いる。
【0030】テープ位置検出回路11はFG検出器4が
検出したFG信号とCTLヘッド12が再生したCTL
信号からテープ位置を検出し、起動・速度移行制御回路
70へ出力する。また、CTL位相ずれ検出回路15は
基準信号発生器13より出力された基準信号に従ってC
TL信号の位相ずれを検出し,起動・速度移行制御回路
70へ出力する。起動・速度移行制御回路70は基準信
号発生器13より出力される基準信号に従って、速度リ
ファレンス発生回路50を制御する。速度リファレンス
発生回路50は起動・速度移行制御回路70の制御に従
って、速度リファレンス信号を発生する。速度誤差検出
回路90は速度リファレンス発生回路50より出力され
た速度リファレンス信号とFG検出器4より出力された
FG信号とを周波数−電圧変換後に互いの差を取り速度
誤差信号をキャプスタン制御回路6へ出力する。キャプ
スタン制御回路6はATF誤差検出回路14より検出さ
れるATR誤差信号より、キャプスタンモータ2の駆動
制御を行う。
【0031】まず、本実施の形態におけるキャプスタン
モータ2の起動動作を図2を用いて説明する。
【0032】図2はキャプスタンモータ2の起動動作説
明図を示す。図2はキャプスタンモータ2が時間0の時
点で起動し(図2の起動タイミング)、時刻0からt
(t>0)の期間は目標速度である1倍速まで徐々に速
度を増して磁気テープ3を送り、時刻t以降は固定速度
(1倍速)で磁気テープ3を送っていることを示してい
る。図2の実線部に示すように、テープ送り速度の初期
値を0として1倍速まで増加させた場合、キャプスタン
モータ2の軸ロスや走行負荷によって起動初期にキャプ
スタンモータ2をうまく起動できなかったり、キャプス
タンモータ2の起動遅れによって起動期間中の位相誤差
が大きくなり引き込み精度が悪化したりするといった問
題が生じる。本実施の形態では、図2の点線部に示すよ
うに、時刻0の起動タイミングにおいて、速度リファレ
ンス発生回路50がテープ送り速度の初期値をキャプス
タンモータ2が安定に走行できるスロー速度(1/x倍
速、xは1以上の実数)に設定する速度リファレンス信
号を発生し、起動初期の位相誤差を軽減させる。また、
図2に示すように、テープ送り速度は起動タイミングに
おけるスロー速度から徐々に目標速度(1倍速)まで速
度を上げていくので、この間にテープの急激な移動がな
くテープにやさしく滑らかに起動を行うことができる。
【0033】次に、キャプスタンモータ2の起動補正に
ついて図3を用いて説明する。
【0034】図3はキャプスタンモータ2の起動補正動
作説明図である。図3はキャプスタンモータ2が起動タ
イミングから目標速度(1倍速)まで徐々にテープ送り
速度を増していることを示す。図3において、点線は速
度リファレンス発生回路50が発生する速度リファレン
ス信号である。キャプスタンモータ2の起動タイミング
では同図に示すように速度リファレンス信号で示した速
度で磁気テープ3を送れず、位相誤差△X1を生じる。
位相誤差は、速度誤差検出回路90で検出され、キャプ
スタン制御回路6は速度誤差検出回路90より出力され
た位相誤差の補正を行う。速度誤差検出回路90は速度
誤差を積分する積分手段(図示せず)を有し、例えば、
図3のテープ送り速度が0.5の時点、すなわち時刻T
a/2の時点において、積分手段は起動タイミングから
時刻Ta/2までの速度リファレンス発生回路50より
出力された速度リファレンス信号とFG検出器4より出
力されたFG信号との積分値の差を演算して△X1を求
め、Ta/2からTaまでの速度リファレンス信号の傾
きαを(数1)に求められる値に変換する。
【0035】
【数1】
【0036】ただし、△Ta=4・△X1である。
【0037】(数1)により、△X1=△X2となり、
起動タイミングからTaまでのテープ移動距離が理想の
リファレンス速度の積分値と同様になり、起動初期に生
じた位相誤差を起動途中で補正することが可能となる。
図3に補正された速度リファレンス信号を示す。図3に
示すように、起動タイミングから時刻Ta/2までに生
じた位相誤差△X1に対して、時刻Ta/2から時刻T
aまでに△X1と同等の積分値△X2の分だけ傾きが補
正されている。
【0038】また、起動タイミングからk・Ta(0<
k<1)のタイミングでの速度誤差の積分値を△Xと
し、またこのときのテープ送り速度を1/y(yは1以
上の実数)として傾きα1を一般式で表すと(数2)の
ようになる。
【0039】
【数2】
【0040】ただし、△Ta=2・△X/(1−1/
y)である。
【0041】次に、通常速度再生時に目標速度(1倍
速)に到達する前に一旦テープが停止し、再び、再生す
る場合のテープ位置検出回路11のテープ位置検出、起
動・速度移行制御回路70の起動タイミングの制御、キ
ャプスタンモータ2の動作について説明する。
【0042】テープ位置検出回路11のCTL信号を用
いたテープ停止位置の検出動作について図4を用いて説
明する。図4はテープ速度が1倍速時のCTL信号を用
いたテープ停止位置の検出動作説明図である。ここで、
テープ位置検出手段はテープ位置検出回路11、FG検
出器4から出力されるFG信号のパルス数をカウントす
るFGカウンタ手段であるFGカウンタ(図示せず)と
固定ヘッドであるCTLヘッド12で構成される。FG
カウンタはCTLヘッド12から出力されるCTL信号
によってリセットされ、テープ位置検出回路11は起動
・速度移行制御回路70にFGカウンタ値に応じた起動
または速度移行タイミングの指令を出力する。図4に示
すように、CTL信号、FGカウンタ値は基準信号発生
器13が出力する基準信号に従って変化する。図4に示
すように、CTL検出周期をT0(=基準信号の半周
期)とすると、FGカウンタ値はT0毎にリセットされ
る。また、図4の(a)の時刻t2〜t7において、F
Gカウンタの値に変化がないところは、キャプスタンモ
ータ2が停止、すなわち磁気テープ3が停止しているこ
とを示す。
【0043】この場合の起動・速度移行制御回路70の
起動タイミングの制御について説明する。再びキャプス
タンモータ2が起動する場合を考える。キャプスタンモ
ータ2の起動タイミングは、図4の(a)のに示す1
倍速時のFGカウンタ値の軌跡と停止時のFGカウンタ
軌跡との交点を基準とし、再び起動して1倍速になるま
での起動時間をTaとすると、図4の(a)のの時点
よりTa/2手前となる。1倍速再生時に基準信号発生
器13が出力する基準信号とCTLヘッド12が出力す
るCTL信号との位相が合っている理想条件を仮定した
場合、停止時のFGカウンタ値をN(0≦N≦N0)と
すると、図4の(a)ので示す交点は基準信号のエッ
ジからN/N0・T0で表すことができる。したがっ
て、起動・速度移行制御回路70が制御する基準信号の
エッジからの起動タイミングtaは(数3)で表すこと
ができる。
【0044】
【数3】
【0045】ただし、nは整数である。
【0046】さらに、図4の(b)に示すように、磁気
テープ3の通常走行時にヘリカルトラック上に記録され
たパイロット信号を再生してトラッキングを行うATF
制御時に基準信号発生器13より出力された基準信号と
CTLヘッド12より出力されたCTL信号との位相ず
れを△Tとすると、起動・速度移行制御回路70が制御
する基準信号のエッジからの起動タイミングta2は
(数4)で表すことができる。
【0047】
【数4】
【0048】ただし、nは整数である。また、(数
3)、(数4)よりta2=ta+△tとも表せる。た
だし、△t=−△Tである。
【0049】これにより、温湿度変化やメカの経時変化
の影響を軽減することができ、トラッキングさせるため
のテープの起動タイミングを正確に求めることが可能に
なる。
【0050】次に、スロー再生から1倍速へ移行する場
合のテープ位置検出、起動タイミングの制御、キャプス
タンモータ2の動作について説明する。
【0051】図5はスロー走行時に、CTLヘッド12
が検出するCTL信号を用いたテープ位相の検出動作説
明図である。図5はスロー走行時から1倍速走行に移行
する様子を示し、スロー走行の速度に合わせて、CTL
信号によるFGカウンタのリセットタイミングも変化し
ている。図5において、基準信号の半周期をT0とす
る。この場合、図5の(a)のに示すように、1倍速
時のFGカウンタ軌跡とスロー時のFGカウンタ軌跡と
の交点を基準として、スロー再生から1倍速に移行する
までの移行時間をTcとすると起動・速度移行制御回路
70が制御する移行タイミングは図5の(a)のに示
す時点よりTc/2手前となる。1倍速再生時に基準信
号とCTL信号との位相が合っている理想条件を仮定し
た場合、1/z倍速(zは実数)にてテープが走行して
いるときに基準信号のエッジのタイミングで検出したF
Gカウンタ値をN(0≦N≦N0)とすると、次の交点
は基準信号のエッジから(N/N0)×{z/(z−
1)}・T0の時間で表すことができる。したがって、
起動・速度移行制御回路70が制御する基準信号のエッ
ジから速度移行タイミングtcは(数5)で表すことが
できる。
【0052】
【数5】
【0053】ただし、nは整数である。
【0054】これにより、スローで走行している状態か
ら1倍速へ移行する場合においても移行タイミングを正
確に求めることができる。
【0055】さらに、図5の(b)に示すように、AT
F制御時に基準信号とCTL信号との位相ずれを△Tと
すると、起動・速度移行制御回路70が制御する基準信
号のエッジからの起動タイミングtc1は(数6)で表
すことができる。
【0056】
【数6】
【0057】ただし、nは整数である。また、(数
5)、(数6)よりtc1=tc+△tと表せる。ただ
し。△t=−△Tである。
【0058】これにより、スローから1倍速へ移行する
場合でも温湿度変化やメカの経時変化の影響を軽減する
ことができ、正確な移行タイミングを求めることができ
る。
【0059】なお、ここではスローから1倍速への移行
動作について説明したが、サーチ等の1倍速以上の速度
から1倍速への引き込みについても同様の効果がある。
【0060】以下、キャプスタンモータ2の起動方法に
ついて、説明する。
【0061】まず、キャプスタンモータ起動方法1につ
いて説明する。図6はキャプスタンモータ起動方法1の
動作説明図である。速度リファレンス信号を起動タイミ
ングの速度を1/x(xは実数)倍速として徐々に1倍
速まで上げる方式(以降では、速度リファレンスプロフ
ィール(方式A)と呼ぶ)について、速度リファレンス
信号を起動タイミングの速度を0として徐々に1倍速ま
で上げる方式(以降では、速度リファレンスプロフィー
ル(基本)と呼ぶ)と起動期間を同様として起動タイミ
ングの考え方について説明する。
【0062】図6に示すように、速度リファレンスプロ
フィール(方式A)は起動時間を速度リファレンスプロ
フィール(基本)と同様の時間Taとして、起動タイミ
ングを補正するものである。起動タイミングの補正時間
Tbは、同図において時間Ta+Tbでの両プロフィー
ルの起動タイミングからの距離が等しいことから、Ta
/2+Tb=(1/x+(1−1/x)/2)・Taを
解いて、Tb=Ta/2/xとなる。したがって、起動
・速度移行制御回路70が制御する基準信号のエッジか
らの起動タイミングta1は(数7)で表すことができ
る。
【0063】
【数7】
【0064】ただし、nは整数である。
【0065】このように、速度リファレンスプロフィー
ル(方式A)では、速度リファレンスプロフィール(基
本)と同じ起動期間に設定した場合、起動タイミングに
ついては式(数7)で決まる補正を設計上加える。実際
にサーボマイコンで起動処理を設計する場合には通常タ
イマーを用いるが、タイマーの周期には制約があるので
タイマーの周期に応じた起動時間を設定し起動タイミン
グを制御することで精度の高い引き込みを実現すること
ができる。
【0066】次に、キャプスタンモータ起動方法2につ
いて説明する。
【0067】図7はキャプスタンモータ起動方法2の動
作説明図である。速度リファレンスプロフィール(基
本)と起動タイミングを求める計算式が同じで、速度リ
ファレンス信号を起動初回の速度を1/x倍速(xは実
数)として徐々に1倍速まで上げる方式(これ以降で
は、速度リファレンスプロフィール(方式B)と呼ぶ)
について、起動期間の設定の考え方について説明する。
起動タイミングから1倍速までの時間差Tb1は、同図
において時間Ta+Tb1での両プロフィールの起動タ
イミングからの距離が等しいことから、Ta/2+Tb
1=(1/x+(1−1/x)/2)×(Ta+Tb
1)を解いて、Tb1=Ta/(x−1)となる。した
がって、速度リファレンスプロフィール(方式B)にお
いて、起動・速度移行制御回路70が制御する起動時間
Ta1(=Ta+Tb1)は(数8)で表すことができ
る。
【0068】
【数8】
【0069】このように、速度リファレンスプロフィー
ル(方式B)では、速度リファレンスプロフィール(基
本)と同じ計算式で起動タイミングを設定する場合、起
動期間については(数8)のように設計上補正する。実
際、サーボマイコンでの起動処理において起動タイミン
グの計算処理を簡略化することができる。
【0070】なお、本実施の形態ではテープがスローの
速度で走行している例を示したが、サーチのようにテー
プが1倍速より速い速度で走行している状態から1倍速
への速度移行にも応用が可能である。
【0071】(実施の形態2)本実施の形態では、FG
検出器4が検出したFG信号を分周してキャプスタンモ
ータの制御を行う場合について説明する。
【0072】本発明に係わる第2の実施の形態を示す磁
気記録再生装置について説明する。
【0073】図8は第2の実施の形態における磁気記録
再生装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の
形態1における磁気記録再生装置と同様に機能するもの
については同一の符号を付して説明を省略する。同図に
おいて、16はFG検出器4の出力FG信号を分周した
FG分周信号を出力し、起動・速度移行制御回路70か
らのリセット信号によって分周出力をリセットするFG
信号分周回路である。本実施の形態ではFG信号分周回
路16は2分周する回路であり、2分周後のFG信号を
速度誤差検出回路90に出力するものとする。
【0074】本実施の形態と実施の形態1との相違点は
FG信号分周回路16を設けている点であるので、本実
施の形態では、FG信号分周回路16の動作についての
み説明する。
【0075】図9はFG分周回路のリセット動作説明図
である。
【0076】図9は、スロー速度1/x倍速(xは実
数)への起動時のFG分周信号の2種類の検出位相パタ
ーンを示している。図9において、パターン1は起動し
た直後すぐにFG検出器4から出力されるFG信号が検
出された場合、パターン2は起動してから最も遅いタイ
ミングで最初のFG信号が検出された場合を示してい
る。一般にFG信号を分周して用いる場合、スロー速度
への起動においてはFG信号の検出間隔が長く、速度誤
差の検出タイミングがFG信号の検出位相によって大き
く左右され、起動タイミングの速度変動が大きいという
問題があった。図9のパターン1おいて、最初のFG信
号は起動タイミングより前に検出されることがあるの
で、図9ので示す最初のFG信号が検出されなかった
場合に、最初に検出されるFG信号はFG信号分周回路
16が2分周することから、図4ののFG信号とな
る。また、パターン2で最も遅く検出されるFG信号は
図4のパターン2におけるのFG信号となる。よっ
て、図9に示すように、リセット導入前のFG検出範囲
はパターン1ののFG信号からパターン2ののFG
信号の検出タイミングとなる。
【0077】そこで図9に示すように起動する直前にF
G信号分周回路16をリセットすることで、パターンに
係わらず最初に速度誤差が検出できるのは4番目のFG
信号の検出タイミングとなり、リセット導入前の検出範
囲に比べるとリセット導入後のFG信号の検出範囲は狭
くなる。このように、FG信号分周回路を起動直前にリ
セットすることによって、リセット処理を入れない場合
に比べて速度系への引き込みタイミングのずれを小さく
することができ、起動初期の速度変動を抑えることがで
きる。また、スローで走行している状態から1倍速へ速
度移行する場合においても、速度移行する直前にFG信
号分周回路をリセットすることで、速度移行直後の速度
変動を抑えることができる。
【0078】なお、本実施の形態ではテープがスローの
速度で走行している例を示したが、サーチのようにテー
プが1倍速より速い速度で走行している状態から1倍速
への速度移行にも応用が可能である。
【0079】(実施の形態3)本実施の形態では、キャ
プスタン制御回路にキャプスタンモータが回転している
期間における速度誤差の低域成分を検出して保持する低
域補償手段を設けている場合について説明する。
【0080】図10は第3の実施の形態における磁気記
録再生装置の構成を示すブロック図である。なお、第1
の実施の形態における磁気記録再生装置と同様に機能す
るものについては同一の符号を付して説明を省略する。
同図において、91は速度誤差信号と速度系引き込みタ
イミング信号を出力する速度誤差検出回路、60は速度
誤差検出回路91からの速度系引き込みタイミング信号
と速度誤差信号に基づいてキャプスタンモータ2を駆動
制御するキャプスタン制御回路である。また、キャプス
タン制御回路60はATF誤差信号検出回路14の検出
した位相誤差に基づいてキャプスタンモータの制御を行
うことでトラッキング制御を行っている。
【0081】本実施の形態と実施の形態1との相違点は
キャプスタン制御回路、速度誤差検出回路の動作である
ので、本実施の形態では、キャプスタン制御回路60、
速度誤差検出回路91の動作についてのみ説明する。
【0082】図11にキャプスタン制御回路60の詳細
な構成図を示す。図11に示すように、キャプスタン制
御回路60は、速度誤差検出回路91から出力される速
度誤差信号の低域成分を演算して保持する低域成分演算
回路62と、速度誤差信号と低域成分演算回路62の出
力信号とを加算する加算器63と、加算器63の出力信
号に基づいてキャプスタンモータ2を駆動制御するモー
タ駆動回路61とで構成される。また、低域成分演算回
路62、加算器63、スイッチ64,65で低域補償手
段である低域補償回路を構成している。
【0083】図11に示すように、キャプスタン制御回
路60は、スイッチ64、65によって起動してから少
なくとも2つのFG信号(例えば、図9のパターン1に
おける、のFG信号)が検出された時点で出力され
る速度誤差検出回路91からの速度系引き込みタイミン
グ信号に基づいて低域補償機能の動作のON/OFFを
制御する。すなわち、図11に示すように、キャプスタ
ンモータ2の停止動作直前に低域補償機能をOFFし、
キャプスタンモータ2の起動タイミングでONにする。
これにより、定常走行状態における走行負荷分を起動時
の速度誤差検出開始に合わせて補償することによって起
動開始直後に生じるアンダーシュートを改善することが
できる。
【0084】(実施の形態4)本実施の形態では、テー
プ位置の検出をATF誤差検出回路が出力するATF誤
差信号を用いて行う場合について説明する。
【0085】図12は実施の形態4における磁気記録再
生装置の構成を示すブロック図である。なお、実施の形
態1における磁気記録再生装置と同様に機能するものに
ついては同一の符号を付して説明を省略する。同図にお
いて、110は、ATF誤差検出回路14から出力され
るATF誤差信号のゼロクロス点の位置情報を起動・速
度移行制御回路70へ出力するテープ位置検出回路であ
る。起動・速度移行制御回路70では、基準信号発生器
13から出力される基準信号とATF誤差信号のゼロク
ロス位置情報に基づいて起動または速度移行タイミング
の指令を出力する。
【0086】図13はATF誤差信号を用いたテープ位
置検出回路110のテープ停止位置の検出動作説明図で
ある。ここではLアジマスのヘッド10a,10bにて
ATF誤差信号を検出する例を示している。同図におい
て基準信号(ヘッド切り替え信号の位相ロック基準信
号)のエッジからATF誤差信号のゼロクロス点までの
時間を検出することによって、テープ上のヘッド走査軌
跡を予測することができる。図13は、1倍速で動作し
ていたキャプスタンモータ2が停止し、再び起動して1
倍速で動作している場合のATF誤差信号の状態を示し
ている。この例のように基準信号エッジ間のほぼセンタ
ー位置にATF誤差信号のゼロクロス点が存在する場
合、テープ上のトラックに対するヘッドの走査は図14
に示すような軌跡になる。テープ位置検出回路110は
図13に示すようにATF誤差信号がほぼ0の値をとる
直線状態、すなわち、誤差がほとんどない場合は、ヘッ
ド10a、10bは図14の「1倍速時の軌跡」で示す
ようにオントラック状態にあると予測する。また、テー
プ位置検出回路110は図13に示すようにATF誤差
信号にゼロクロス点が存在する状態は、ヘッド10a、
10bが図14に示す「スチル軌跡」上を走査している
と予測する。すなわち、ヘッド10a、10bが磁気テ
ープ3が停止する前に走査していたトラックの両脇のト
ラックを走査している場合はATF誤差信号の値が大き
くなり、停止する前に走査していたトラックを走査して
いる場合はATF誤差信号がゼロになるためゼロクロス
点が存在する。
【0087】この場合の、起動・速度移行制御回路70
の起動タイミングの制御について説明する。ここで、起
動時間Taを基準信号の半周期Tr/2(Tr>0)と
同じとすると、図14のヘッド走査軌跡の「スチル軌
跡」と「1倍速時の軌跡」とが交差する図14のAから
Tr/4手前のタイミング(図14の○印点)にヘッド
が来たときにキャプスタンモータを起動することによっ
て、図14に示す「起動時の軌跡」を描き1倍速に達し
たときにオントラックすることができる。一般式で考え
ると、キャプスタンモータの起動時間をTaとし、基準
信号のエッジからATF誤差信号のゼロクロス点までの
時間をTxとすると、基準信号のエッジからの起動タイ
ミングtbは(数9)で表すことができる。
【0088】
【数9】
【0089】ただし、nは整数である。
【0090】このように、ATF誤差信号を用いること
によってヘッドが実際に走査するヘリカルトラックに対
する位置検出を行うことができるので、温湿度変化やメ
カの経時変化の影響を受けるCTL信号を用いた場合に
比べてテープ位置検出回路110のテープ位置検出精度
を向上でき、起動タイミングの精度を向上させることが
可能である。
【0091】また、実施の形態1において、速度リファ
レンスプロフィール(方式A)及び(方式B)について
説明したように速度リファレンス信号の起動タイミング
の速度を1/x倍速とした場合においても、速度リファ
レンスプロフィール(方式A)では起動・速度移行制御
回路70が制御する起動タイミングtb1を(数10)
で表すことができる。
【0092】
【数10】
【0093】だだし、nは整数である。
【0094】また、(数10)は(数11)のようにも
表せる。
【0095】
【数11】
【0096】さらに、(数9)、(数10)より(数1
2)が導かれる。
【0097】
【数12】
【0098】また、速度リファレンスプロフィール(方
式B)では起動タイミングは速度リファレンスプロフィ
ール(基本)と同様で起動期間については式(数8)と
同様の式で求めることができる。実際にサーボマイコン
において、ATF誤差信号を用いたテープ位置検出を行
い、速度リファレンスプロフィール(方式A)に応じて
起動を行う場合でも、所定のタイマー周期に応じた起動
時間を設定し起動タイミングを制御することで精度の高
い引き込みを実現することができる。
【0099】また、速度リファレンスプロフィール(方
式B)に応じて起動を行う場合でも、起動処理において
起動タイミングの計算処理をサーボマイコン設計上簡略
化することができる。
【0100】図15はスロー走行時のATF誤差信号を
用いたテープ位置検出回路110のテープ位相の検出動
作説明図である。ここでも同様にLアジマスのヘッド1
0a,10bにてATF誤差信号を検出する例を示して
いる。テープ位置検出回路110は、同図における基準
信号のエッジからATF誤差信号のゼロクロス点までの
時間を検出することによって、テープ上のヘッド走査軌
跡を予測することができる。
【0101】この場合の、起動、速度移行制御回路70
の起動タイミングの制御について説明する。図15は、
テープがスローの1/3倍速で走行している状態から1
倍速へ移行する例を示している。この例において、テー
プ上のトラックに対するヘッドの走査は図16に示すよ
うな軌跡になる。図16に示すように1/3倍速で走行
している状態から1倍速へ速度移行するためには最初の
ゼロクロス検出点(同図A)から次のゼロクロス点(同
図B)までの時間Tを予測する必要がある。キャプスタ
ンモータ2が1/z倍速(zは実数)で走行している場
合、ゼロクロス点間の時間Tは(数13)で求めること
ができる。
【0102】
【数13】
【0103】1/3倍速ではT=0.75Trとなり、
1/3倍速から1倍速への移行時間Tcとすると、1倍
速への移行タイミングは図16のAからT−Tc/2で
求めることができる。今仮に、移行時間Tcを基準信号
の半周期Tr/2と同じとすると、図16のヘッド走査
軌跡の「1/3倍速時の軌跡」と「1倍速時の軌跡」と
が交差する図16のBからTr/4手前のタイミング
(図16の○印点)にヘッドが来たときにキャプスタン
モータを1倍速へ速度移行することによって、図16に
示す「移行時の軌跡」を描き1倍速に達したときにオン
トラックすることができる。
【0104】一般式で考えると、基準信号のエッジから
ATF誤差信号のゼロクロス点までの時間をTxとし、
通常記録再生における記録ヘッドチャンネル数をM(回
転ドラム上で180対向するヘッド1組を1チャンネ
ル)とすると、起動・速度移行制御回路70が制御する
基準信号のエッジからの起動タイミングtdは(数1
4)で表すことができる。
【0105】
【数14】
【0106】ただし、nは整数である。
【0107】このように、テープがスローの速度で走行
している時においてもATF誤差信号を用いることによ
ってヘッドが実際に走査するヘリカルトラックに対する
位置検出を行うことができるので、リニアトラックに記
録されたCTL信号を用いた場合に比べて、テープ位置
検出回路110がテープ位置検出精度を向上でき、1倍
速への移行タイミングの精度を向上させることができ
る。
【0108】なお、本実施の形態ではテープがスローの
速度で走行している例を示したが、サーチのようにテー
プが1倍速より速い速度で走行している状態から1倍速
への速度移行にも応用が可能である。
【0109】また、本実施の形態では、Lアジマスヘッ
ド10a、10bの場合を例にとって説明したが、Rア
ジマスヘッド10c、10dの場合も同様の動作を行
う。
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、キャプス
タンの停止位置に基づいたタイミングで速度リファレン
ス信号を徐々に増加させて安定な引き込みを実現できる
ので、キャプスタンモータの起動の際に発生するオーバ
ーシュートやアンダーシュート,また負荷ばらつき,モ
ータトルクばらつき等による引き込み位置精度の劣化を
改善することで起動直後に安定した画像を出力し、テー
プに対してもダメージのない磁気記録再生装置を提供す
ることができる。特にテープ送り速度の速い高記録レー
トのディジタルVTRにおいて顕著な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気記録再生装
置のブロック図
【図2】同磁気記録再生装置のキャプスタンモータの起
動動作説明図
【図3】同磁気記録再生装置のキャプスタンモータの起
動補正動作説明図
【図4】同磁気記録再生装置のCTL信号を用いたテー
プ停止位置の検出動作説明図
【図5】同磁気記録再生装置のスロー走行時のCTL信
号を用いたテープ位相の検出動作説明図
【図6】同磁気記録再生装置のキャプスタンモータ起動
方法1の動作説明図
【図7】同磁気記録再生装置のキャプスタンモータ起動
方法2の動作説明図
【図8】本発明の実施の形態2における磁気記録再生装
置のブロック図
【図9】同磁気記録再生装置のFG分周回路のリセット
動作説明図
【図10】本発明の実施の形態3における磁気記録再生
装置のブロック図
【図11】同磁気記録再生装置の低域補償部の動作説明
【図12】本発明の実施の形態4における磁気記録再生
装置のブロック図
【図13】同磁気記録再生装置のATF誤差信号を用い
たテープ停止位置の検出動作説明図
【図14】同磁気記録再生装置のキャプスタンモータの
起動動作説明図
【図15】同磁気記録再生装置のスロー走行時のATF
誤差信号を用いたテープ位相の検出動作説明図
【図16】同磁気記録再生装置のキャプスタンモータの
スローから1倍速への速度移行動作説明図
【図17】従来の磁気記録再生装置のブロック図
【図18】従来の磁気記録再生装置におけるキャプスタ
ンモータ起動動作説明図
【符号の説明】
1 回転ドラム 2 キャプスタンモータ 3 磁気テープ 4 FG検出器 50 速度リファレンス発生回路 6 キャプスタン制御回路 70 起動・速度移行制御回路 8 情報信号発生器 10a、10b、10c、10d ヘッド 90 速度誤差検出回路 11 テープ位置検出回路 12 CTLヘッド 13 基準信号発生器 14 ATF誤差検出回路 15 CTL位相ずれ検出回路
フロントページの続き (72)発明者 郡 俊之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D097 AA02 BB14 CC05 EE04 FF01 FF03 FF15 GG01 HH01 HH17 JJ03 JJ17

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープにその長手方向に対して斜め
    にトラックを形成するように記録を行うヘッドを備えた
    回転ドラムと、 前記回転ドラムの回転に同期した基準信号を発生させる
    基準信号発生手段と、 前記磁気テープに記録する情報信号を発生し前記基準信
    号に基づいて前記ヘッドに出力する情報信号発生手段
    と、 前記磁気テープを送るキャプスタンモータと、 前記キャプスタンモータの回転速度に応じて周波数が変
    化するFG信号を検出するFG検出手段と、 前記キャプスタンモータの目標回転速度を示すリファレ
    ンス信号を発生させる速度リファレンス発生手段と、 前記FG信号と前記速度リファレンス信号より速度誤差
    を検出する速度誤差検出手段と、 前記速度誤差検出手段から出力される速度誤差に基づい
    て前記キャプスタンモータの回転速度の制御を行うキャ
    プスタン制御手段と、 前記磁気テープのテープ位置を検出するテープ位置検出
    手段と、 前記基準信号発生手段から出力される基準信号に同期し
    たタイミングで前記テープ位置検出手段から出力される
    テープ位置情報に基づいて前記キャプスタンモータの起
    動タイミングを制御する起動・速度移行制御手段とを備
    え、 前記速度リファレンス発生手段は、前記キャプスタンモ
    ータの回転速度が前記起動タイミングから徐々に最終目
    標回転速度に達するよう前記速度リファレンス信号を発
    生させることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 速度リファレンス発生手段は、キャプス
    タンモータの起動タイミングにおける速度リファレンス
    信号を1/x倍速(xは1以上の実数)の速度とするこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 キャプスタン制御手段は、キャプスタン
    モータが回転している期間における速度誤差の低域成分
    を検出し保持する低域補償手段を有し、 前記低域補償手段は、前記キャプスタンモータが回転し
    ている期間の速度誤差に、前記キャプスタンモータが前
    回回転していた期間の速度誤差の低域成分を加算するこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 FG検出手段は、FG信号を分周したF
    G分周信号を速度誤差検出手段へ出力するFG信号分周
    手段を有し、キャプスタンモータの起動直前に前記FG
    分周信号手段をリセットすることを特徴とする請求項1
    記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 テープ位置検出手段は、磁気テープのリ
    ニアトラックに記録されたコントロール信号を再生する
    固定ヘッドと、 FG検出手段から出力されるFG信号のパルス数をFG
    カウンタ値としてカウントし、前記FGカウンタ値が前
    記固定ヘッドにより再生されたコントロール信号によっ
    てリセットされるFGカウント手段とを備え、 起動・速度移行制御手段は、基準信号発生手段から出力
    される基準信号に同期したタイミングでと前記FGカウ
    ンタ手段から出力されるFGカウント値に基づいてキャ
    プスタンモータの起動タイミングを制御することを特徴
    とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 起動・速度移行制御手段は、磁気テープ
    の通常速度におけるコントロール信号の周期を基準信号
    発生手段より出力される基準信号の半周期T0とし、前
    記磁気テープの停止状態におけるFGカウント手段のF
    Gカウンタ値をN(Nは0≦N≦N0の整数)、キャプ
    スタンモータの起動時間をTaとしたとき、基準信号発
    生手段より出力される基準信号に同期したタイミングか
    ら時間ta=(n+N/N0)・T0−Ta/2(nは
    整数)で表されるタイミングをキャプスタンモータの起
    動タイミングとすることを特徴とする請求項5記載の磁
    気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 起動・速度移行制御手段は、速度リファ
    レンス発生手段から出力される速度リファレンス信号が
    キャプスタンモータの起動タイミングにおいて1/x倍
    速(xは1以上の実数)の速度である場合、基準信号発
    生手段の出力基準信号に同期したタイミングから時間t
    a1=ta+Ta/2/xで表されるタイミングをキャプ
    スタンモータの起動タイミングとすることを特徴とする
    請求項6記載の磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 起動・速度移行制御手段は、速度リファ
    レンス発生手段から出力される速度リファレンス信号が
    キャプスタンモータの起動タイミングにおいて1/x倍
    速(xは1以上の実数)の速度である場合、キャプスタ
    ンモータの起動時間をTa1=x/(x−1)・Taと
    し、基準信号発生手段の出力する基準信号に同期したタ
    イミングから時間ta=(n+N/N0)・T0−Ta
    1・(x−1)/x/2で表されるタイミングでキャプ
    スタンモータの起動を行うことを特徴とする請求項6記
    載の磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】 起動・速度移行制御手段は、磁気テープ
    の通常走行時にヘリカルトラック上に記録されたパイロ
    ット信号を再生してトラッキング制御を行うトラッキン
    グ制御手段と、トラッキング制御状態において基準信号
    発生手段の出力基準信号に同期したタイミングから固定
    ヘッドにより再生されたコントロール信号の位相ずれ△
    Tを検出し記憶するコントロール信号位相ずれ検出手段
    とを備え、前記起動・速度移行制御手段は、前記基準信
    号に同期したタイミングから時間ta2=ta+△Tで
    表されるタイミングでキャプスタンモータの起動を行う
    ことを特徴とする請求項6記載の磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】 テープ位置検出手段は、磁気テープの
    ヘリカルトラック上に記録されたパイロット信号を再生
    し誤差信号を出力する誤差信号検出手段を備え、 起動・速度移行制御手段は、基準信号発生手段から出力
    される基準信号と同期したタイミングで前記誤差信号検
    出手段から出力される誤差信号に基づいてキャプスタン
    モータの起動を行うことを特徴とする請求項1記載の磁
    気記録再生装置。
  11. 【請求項11】 起動・速度移行制御手段は、回転ドラ
    ムの回転周期をTrとし、磁気テープのヘリカルトラッ
    ク上をヘッドが走査開始した点から誤差信号検出手段の
    出力誤差信号のゼロクロス点までの時間をTxとし、キ
    ャプスタンモータの起動時間をTaとしたとき、前記磁
    気テープのヘリカルトラック上を前記ヘッドが走査開始
    した点から時間tb=n・Tr+Tx−Ta/2(nは
    整数)で表されるタイミングでキャプスタンモータの起
    動を行うことを特徴とする請求項10記載の磁気記録再
    生装置。
  12. 【請求項12】 起動・速度移行制御手段は、速度リフ
    ァレンス発生手段から出力される速度リファレンス信号
    がキャプスタンモータの起動タイミングにおいて1/x
    倍速(xは1以上の実数)の速度である場合、磁気テー
    プのヘリカルトラック上をヘッドが走査開始した点から
    時間tb=tb+Ta/2/xで表されるタイミングで
    キャプスタンモータの起動を行うことを特徴とする請求
    項11記載の磁気記録再生装置。
  13. 【請求項13】 起動・速度移行制御手段は、速度リフ
    ァレンス発生手段から出力される速度リファレンス信号
    がキャプスタンモータの起動タイミングにおいて1/x
    倍速(xは1以上の実数)の速度である場合、キャプス
    タンモータの起動時間をTa1=x/(x−1)・Ta
    とし、磁気テープのヘリカルトラック上をヘッドが走査
    開始した点から時間tb=n・Tr+Tx−Ta1・
    (x−1)/x/2で表されるタイミングでキャプスタ
    ンモータの起動を行うことを特徴とする請求項11記載
    の磁気記録再生装置。
  14. 【請求項14】 速度誤差検出手段は、速度誤差を積分
    する積分手段を有し、キャプスタンモータを起動してい
    る期間に前記積分手段の積分値に応じて速度リファレン
    ス発生手段から出力される速度リファレンス信号を補正
    することを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装
    置。
  15. 【請求項15】 速度リファレンス発生手段は、キャプ
    スタンモータの起動時間をTaとし、起動タイミングか
    らk・Ta(kは0<k<1の実数)のタイミングで積
    分手段から出力される積分値を△Xとし、このときの磁
    気テープ送り速度を1/y(yは1以上の実数)とする
    と、 起動タイミングからk・Taの時間以降、速度リファレ
    ンス信号を加速度α=(1−1/y)/{(1−k)・
    Ta−△Ta}(ただし、△Ta=2・△X/(1−1
    /y))に従って補正することを特徴とする請求項14
    記載の磁気記録再生装置。
  16. 【請求項16】 磁気テープにその長手方向に対して斜
    めにトラックを形成するように記録を行うヘッドを備え
    た回転ドラムと、 前記回転ドラムの回転に同期した基準信号を発生させる
    基準信号発生手段と、 前記磁気テープに記録する情報信号を発生し前記基準信
    号に基づいて前記ヘッドに出力する情報信号発生手段
    と、 前記磁気テープを送るキャプスタンモータと、 前記キャプスタンモータの回転速度に応じて周波数が変
    化するFG信号を検出するFG検出手段と、 前記キャプスタンモータの目標回転速度を示す速度リフ
    ァレンス信号を発生させる速度リファレンス発生手段
    と、 前記FG信号と前記速度リファレンス信号が入力され速
    度誤差を検出する速度誤差検出手段と、 前記速度誤差に基づいて前記キャプスタンモータの回転
    速度の制御を行うキャプスタン制御手段と、 前記磁気テープの位相を検出するテープ位置検出手段
    と、 前記基準信号発生手段から出力される基準信号に同期し
    たタイミングで前記テープ位置検出手段から出力される
    位相情報に基づいて前記キャプスタンモータの非通常速
    度状態から通常速度状態への速度移行タイミングを制御
    する起動・速度移行制御手段とを備え、 前記速度リファレンス発生手段は、前記キャプスタンモ
    ータの前記速度移行タイミングから徐々に最終目標速度
    に達するよう前記速度リファレンス信号を発生させるこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  17. 【請求項17】 FG検出手段は、FG信号を分周した
    FG分周信号を速度誤差検出手段へ出力するFG分周信
    号発生手段を有し、キャプスタンモータの速度移行直前
    に前記FG分周信号発生手段をリセットすることを特徴
    とする請求項16記載の磁気記録再生装置。
  18. 【請求項18】 テープ位置検出手段は、磁気テープの
    リニアトラックに記録されたコントロール信号を再生す
    る固定ヘッドと、FG検出手段から出力されるFG信号
    のパルス数をカウントし、そのカウンタ値が前記固定ヘ
    ッドにより再生されたコントロール信号によってリセッ
    トされるFGカウント手段とを備え、 起動・速度移行制御手段は、基準信号発生手段から出力
    される基準信号に同期したタイミングでと前記FGカウ
    ント手段から出力されるFGカウンタ値に基づいてキャ
    プスタンモータの速度移行を行うことを特徴とする請求
    項16記載の磁気記録再生装置。
  19. 【請求項19】 起動・速度移行制御手段は、磁気テー
    プの通常速度におけるコントロール信号の周期を基準信
    号発生手段より出力される基準信号の半周期T0とし、
    前記磁気テープの1/z倍速(zは実数)において基準
    信号発生手段から出力される基準信号に同期したタイミ
    ングで検出されたFGカウント手段のFGカウンタ値を
    N(Nは0≦N≦N0の整数)とし、キャプスタンモー
    タの速度移行時間をTcとしたとき、前記基準信号に同
    期したタイミングから時間tc=(n+N/N0)・z
    /(z−1)・T0−Tc/2(nは整数)で表される
    タイミングでキャプスタンモータの速度移行を行うこと
    を特徴とする請求項18記載の磁気記録再生装置。
  20. 【請求項20】 起動・速度移行制御手段は、磁気テー
    プの通常走行時にヘリカルトラック上に記録されたパイ
    ロット信号を再生してトラッキング制御を行うトラッキ
    ング制御手段と、 トラッキング制御状態において基準信号発生手段の出力
    基準信号に同期したタイミングから固定ヘッドにより再
    生されたコントロール信号の位相ずれ△Tを検出し記憶
    するコントロール信号位相ずれ検出手段とを備え、 前記起動・速度移行制御手段は、前記基準信号に同期し
    たタイミングから時間tc1=tc+△Tで表されるタ
    イミングでキャプスタンモータの速度移行を行うことを
    特徴とする請求項19記載の磁気記録再生装置。
  21. 【請求項21】 テープ位置検出手段は、磁気テープの
    ヘリカルトラック上に記録されたパイロット信号を再生
    し誤差信号を出力する誤差信号検出手段を備え、 起動・速度移行制御手段は、基準信号発生手段から出力
    される基準信号に同期したタイミングで前記誤差信号検
    出手段から出力される誤差信号に基づいてキャプスタン
    モータの速度移行を行うことを特徴とする請求項16記
    載の磁気記録再生装置。
  22. 【請求項22】 回転ドラム上にMチャンネル(Mは1
    以上の整数で、回転ドラム上で180対向するヘッド1
    組を1チャンネルとする)のヘッドが搭載され、前記M
    チャンネルのヘッドを用いて通常記録再生を行う磁気記
    録再生装置において、 起動・速度移行制御手段は、回転ドラムの回転周期をT
    rとし、磁気テープの1/z倍速(zは実数)において
    前記磁気テープのヘリカルトラック上をヘッドが走査開
    始した点から誤差信号検出手段の出力誤差信号のゼロク
    ロス点までの時間をTxとし、キャプスタンモータの速
    度移行時間をTcとしたとき、前記磁気テープのヘリカ
    ルトラック上を前記ヘッドが走査開始した点から時間t
    d=n・Tr/M・z/(z−1)+Tx−Tc/2
    (nは整数)で表されるタイミングでキャプスタンモー
    タの速度移行を行うことを特徴とする請求項21記載の
    磁気記録再生装置。
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