JP3151991B2 - 車両用充電装置 - Google Patents

車両用充電装置

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JP3151991B2
JP3151991B2 JP01029593A JP1029593A JP3151991B2 JP 3151991 B2 JP3151991 B2 JP 3151991B2 JP 01029593 A JP01029593 A JP 01029593A JP 1029593 A JP1029593 A JP 1029593A JP 3151991 B2 JP3151991 B2 JP 3151991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両に搭載される充電
装置に係り、詳しくはオルタネータ回路から出力される
電力を増大させるためのエキサイタ回路を備えてなる車
両用充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば実開
昭61−49533号公報に開示されたものが知られて
いる。この技術における充電装置はロータコイル、Y結
線されたステータコイル及び整流回路を有するオルタネ
ータ回路と、そのオルタネータ回路から出力される電圧
を制御するレギュレータ回路とを備えている。また、オ
ルタネータ回路の整流回路には中性点ダイオードよりな
るエキサイタ回路が並列に接続されている。そして、ロ
ータがエンジンによって駆動されることにより、オルタ
ネータ回路からは電力が発生し、その出力電圧がレギュ
レータ回路により適正値に制御される。また、制御され
た出力電圧の供給によってバッテリが充電される。ある
いは、上記の出力電圧に基づいてエアコン等の電気負荷
に電力が供給される。
【0003】さらに、整流回路にはエキサイタ回路が並
列に接続されていることから、ロータコイルがある回転
数以上で回転されることによって、そのエキサイタ回路
によりステータコイルの中性点における第3次高調波電
圧の電位変動が出力電圧に加算される。これにより、オ
ルタネータ回路からの出力電圧は10〜15%アップさ
れ、大電力を消費する電気負荷に、必要とされる電力が
供給可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、オルタネータ回路の整流回路には上記のエキサ
イタ回路が常に接続されている。このため、大電力を消
費する電気負荷が使用されていないときであっても、オ
ルタネータ回路からは第3次高調波成分が常時出力され
ることとなり、その出力電圧に乗るリップルが増加して
しまうおそれがあった。その結果、例えばカーラジオか
らはいわゆる電源ハムが発生する等、車両室内における
各種ノイズの原因となるおそれがあり、エンジン高回転
時はバッテリの過充電となるおそれもあった。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的はオルタネータ回路からの出力
電圧の向上を図りつつ、かつ、車両室内におけるノイズ
の発生を低減させ、高回転時の過充電を防止することの
可能な車両用充電装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明においては、ロータコイル、Y結線されたス
テータコイル及びステータコイルから出力される電流を
整流する整流回路を有し、エンジンによって駆動されて
電力を発するとともに、その発電に基づきバッテリ及び
電気負荷に電力を供給するオルタネータ回路と、オルタ
ネータ回路から出力される電圧を適正値に制御するレギ
ュレータ回路と、ステータコイルの中性点に接続された
中性点ダイオードよりなり、オルタネータ回路の整流回
路に並列に接続されることにより、オルタネータ回路か
ら出力される電圧を増大させるエキサイタ回路とを備え
た車両用充電装置において、オルタネータ回路の整流回
路とエキサイタ回路の中性点ダイオードとの間に設けら
れ、両者間での通電をオン・オフするスイッチ手段と、
電気負荷に対して予め定められた所定値以上の電力を供
給する必要の有無を判断する判断手段と、判断手段によ
り、電気負荷に対して所定値以上の電力を供給する必要
があると判断されたときには、整流回路と中性点ダイオ
ードとの間での通電を許容し、それ以外のときには、整
流回路と中性点ダイオードとの間での通電を遮断するた
めにスイッチ手段のオン・オフを制御するスイッチ制御
手段とを設けたことをその要旨としている。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、オルタネータ回路から
は、エンジンの駆動によって電力が発生し、オルタネー
タ回路から出力される電圧はレギュレータ回路により適
性値に制御される。そして、制御された出力電圧に基づ
きバッテリ及び電気負荷に電力が供給される。
【0008】また、ステータコイルの中性点に接続され
た中性点ダイオードよりなるエキサイタ回路により、ス
テータコイルの中性点における第3次高調波電圧の電位
変動がオルタネータ回路からの出力電圧に加算される。
これにより、オルタネータ回路からの出力電圧はアップ
される。
【0009】そして、判断手段により、電気負荷に対し
て予め定められた所定値以上の電力を供給する必要が有
ると判断されたときには、スイッチ制御手段によりスイ
ッチ手段がオンされ、整流回路と中性点ダイオードとの
間の通電が許容される。このため、エキサイタ回路によ
り、オルタネータ回路から出力される電圧が増大し、電
気負荷には比較的大きな電力が供給される。
【0010】一方、判断手段により電気負荷に対して所
定値以上の電力を供給する必要がないと判断されたとき
には、スイッチ制御手段によりスイッチ手段がオフさ
れ、整流回路と中性点ダイオードとの間での通電が遮断
される。このため、電気負荷に所定値以上の電力を供給
する必要がない間は、オルタネータ回路からの出力電圧
にエキサイタ回路による第3次高調波成分が加えられる
ことがなく、出力電圧に乗るリップルが抑制される。
【0011】
【実施例】以下、この発明における車両用充電装置を具
体化した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1はこの実施例において、車両に搭載さ
れた充電装置1と、それに接続されたバッテリ2、常用
電力負荷3及び電気ヒータ付触媒4等を示す電気回路図
である。常用電力負荷3は、具体的にはエアコン、前照
灯等の電気機器であり、バッテリ2と同程度の常用の電
力を供給することにより作動する。これに対し、電気ヒ
ータ付触媒4は常用電力負荷3に比べてはるかに大きい
電力を必要とするものである。この電気ヒータ付触媒4
は、排気通路に設けられた触媒に電気ヒータを備えてな
るものであって、該ヒータにより冷間始動時に触媒の活
性化を早めて、素早く排気を浄化させるために設けられ
るものである。そして、これら常用電力負荷3及び電気
ヒータ付触媒4により電気負荷が構成されている。
【0013】充電装置1は、オルタネータ回路5、レギ
ュレータ回路6及びエキサイタ回路7を備えている。上
記オルタネータ回路5は、ロータコイル8と、3相交流
用のステータコイル9と、ステータコイル9から出力さ
れる電流を整流する整流回路10とを備えている。各ス
テータコイル9は、Y結線された3本のコイル9a,9
b,9cにより構成されている。また、整流回路10は
6個のダイオード10a,10b,10c,10d,1
0e,10fからなる3相用ブリッジ回路により構成さ
れている。さらに、ロータコイル8は図示しないロータ
に設けられ、そのロータコイル8にはレギュレータ回路
6により調整された、いわゆる調整電流が供給されるよ
うになっている。また、ロータは、エンジンの回転に伴
って回転駆動される。
【0014】整流回路10のカソード側はバッテリ2の
プラス側に接続されるとともに、負荷スイッチ11を介
して常用電力負荷3に接続されている。また、同じく整
流回路10のカソード側は触媒スイッチ12を介して電
気ヒータ付触媒4に接続されている。また、バッテリ
2、常用電力負荷3及び電気ヒータ付触媒4のマイナス
側はそれぞれ接地されている。さらに、整流回路10の
アノード側も接地されている。
【0015】次に、レギュレータ回路6について説明す
る。レギュレータ回路6は公知のM型のICレギュレー
タ13と、同ICレギュレータ13に対しそれぞれベー
スが接続されたトランジスタ14,15,16とを備え
ている。また、レギュレータ回路6のICレギュレータ
13には7つの端子、すなわち、端子IG、端子B、端
子E、端子F、端子L、端子P及び端子Sが設けられて
いる。
【0016】トランジスタ14のコレクタ側は、端子F
に接続されているとともに、逆起電力吸収用のダイオー
ド17を介して端子Bに接続されている。端子Fはロー
タコイル8の一端に接続され、端子Bは整流回路10の
カソード側に接続されている。また、トランジスタ14
のエミッタ側は端子Eに接続されている。端子Eは整流
回路10のアノード側に接続されている。
【0017】トランジスタ15のコレクタ側は、端子L
に接続されている。端子Lは冷間時のエンジン始動性を
確保するための電熱チョーク18の一端に接続され、同
電熱チョーク18の他端は接地されている。また、トラ
ンジスタ15のエミッタ側は端子IGに接続されてい
る。端子IGはイグニッションスイッチ19を介してバ
ッテリ2、負荷スイッチ11及び触媒スイッチ12に接
続されている。同じく端子IGは、チャージランプ20
を介して電熱チョーク18の一端に接続されている。
【0018】トランジスタ16のコレクタ側は、上記端
子Lに接続されている。また、トランジスタ16のエミ
ッタ側は端子Eに接続されている。さらに、端子Pは整
流回路10における一対のダイオード10a,10bの
間に接続されるとともに、ステータコイル9のコイル9
aに接続されている。併せて、端子Sはバッテリ2のプ
ラス側に接続されている。
【0019】ここで、上記のICレギュレータ13の行
う動作を簡単に説明する。イグニッションスイッチ19
が「オン」されると端子IGにバッテリ2の電圧(バッ
テリ電圧)が加わる。これをICレギュレータ13が検
出し、トランジスタ14を「オン」させる。この「オ
ン」動作によりロータコイル8に初期励磁電流が流れ
る。このとき、ロータはまだ回転されていないので、発
電も行われず、端子Pの電圧は「0」Vである。そし
て、これをICレギュレータ13が検出し、トランジス
タ16に「オン」信号を出力する。これによりチャージ
ランプ20が点灯される。
【0020】エンジンが始動され、ロータの回転数が上
昇すると、ICレギュレータ13はトランジスタ14を
間欠的にオン・オフ動作していた状態から連続的に「オ
ン」動作を行うようになる。そして、ロータコイル8に
は充分な励磁電流が流れ、整流回路10からの発電電圧
は急速に立ち上がる。次に、ICレギュレータ13はト
ランジスタ16を「オフ」させ、トランジスタ15を
「オン」させる。これによりチャージランプ20が消灯
され、代わって電流はトランジスタ15を経由して電熱
チョーク18に流れる。そして、端子Bの電圧がバッテ
リ電圧を超えると、バッテリ2に充電電流が流れる。
【0021】その後、トランジスタ14のオン状態が続
くと端子Bの電圧が上昇してくる。そして、端子Sの電
圧が調整電圧(約14.5V)を超えると、これをIC
レギュレータ13が検出し、トランジスタ14を「オ
フ」させる。これにより、ロータコイル8の励磁電流は
逆起電力吸収用ダイオード17を経由して減衰し、端子
Bの電圧も低下してくる。そして、端子Sの電圧が調整
電圧よりも低下すると、ICレギュレータ13がこれを
検出し、再びトランジスタ14を「オン」させる。この
ため、ロータコイル8の励磁電流が増加し、端子Bの電
圧も上昇してくる。以下、これらの動作を繰り返すこと
により、端子Sの電圧(バッテリ電圧、電気負荷への電
圧)がほぼ一定に制御されるのである。
【0022】次に、エキサイタ回路7について説明す
る。エキサイタ回路7は直列に接続された一対のダイオ
ード7a,7bよりなる中性点ダイオードによって構成
されている。この中性点ダイオードの中性点はステータ
コイル9の中性点に接続されている。また、エキサイタ
回路7は、そのアノード側及びカソード側において、一
対のスイッチ手段としてのエキサイタスイッチ21,2
2を介して整流回路10に接続されている。そして、エ
キサイタスイッチ21,22が共に「オン」された場合
には、エキサイタ回路7がオルタネータ回路5の整流回
路10に接続される。これにより、ステータコイル9の
中性点における第3次高調波電圧の電位変動が出力電圧
に加算され、通常の場合に比べて整流回路10からの出
力電流が増大する。一方、エキサイタスイッチ21,2
2の少なくとも一方が「オフ」された場合には、整流回
路10からの出力電流は通常通りとなる。
【0023】さて、車両に搭載されたエンジンには、そ
の始動時にクランキングによってエンジンへ回転力を付
与するための図示しないスタータが設けられている。こ
のスタータには、そのオン・オフ動作を検知するための
スタータスイッチ31が設けられている。周知のよう
に、スタータはイグニッションスイッチ19の操作によ
ってオン・オフ動作するものである。そして、イグニッ
ションスイッチ19が「オン」操作されている間、すな
わち、クランキングの間はスタータが「オン」動作して
スタータスイッチ31から「オン」のスタータ信号ST
Sが出力される。
【0024】また、エンジンには、その冷却水の温度
(冷却水温)THWを検出する水温センサ32が設けら
れている。さらに、エンジンにはエンジンの回転数(エ
ンジン回転数)NEを検出する回転数センサ33が取付
けられている。
【0025】併せて、電気ヒータ付触媒4には、その電
気ヒータ付触媒4の温度、すなわち、触媒温度THCを
検出する触媒温センサ34が設けられている。上記の負
荷スイッチ11、触媒スイッチ12及びエキサイタスイ
ッチ21,22は電子制御装置(以下単に「ECU」と
いう)40に電気的に接続されている。このECU40
により、判断手段及びスイッチ制御手段が構成されてい
る。ECU40は中央処理制御装置(CPU)と、所定
の制御プログラム等を予め記憶したりCPUの演算結果
等を一時記憶したりする各種メモリ等と、これら各部と
外部入力回路及び外部出力回路等とをバスによって接続
した論理演算回路として構成されている。そして、EC
U40の外部入力回路には、上記したスタータスイッチ
31、水温センサ32、回転数センサ33及び触媒温セ
ンサ34がそれぞれ接続されている。また、ECU40
の外部出力回路には負荷スイッチ11、触媒スイッチ1
2及びエキサイタスイッチ21,22がそれぞれ接続さ
れている。そして、ECU40はスタータスイッチ31
及び各種センサ32〜34の検出信号に基づいて種々の
処理を実行することにより、負荷スイッチ11、触媒ス
イッチ12及びエキサイタスイッチ21,22の駆動タ
イミングを好適に制御するのである。
【0026】次に、前述したECU40により実行され
る各種処理動作のうち、電気ヒータ付触媒4に対する通
電を制御するための処理動作について図2に従って説明
する。
【0027】図2に示すフローチャートはECU40に
より実行される「電気ヒータ付触媒通電制御ルーチン」
であってイグニッションスイッチ19がオン操作されて
スタータによりエンジンのクランキングが開始されると
同時に開始され、その後は所定時間毎の定時割り込みで
実行される。
【0028】このルーチンの処理が開始されると、先ず
ステップ101において、スタータスイッチ31、水温
センサ32及び触媒温センサ34等の検出結果に基づ
き、スタータ信号STS、冷却水温THW及び触媒温度
THC等を読み込む。
【0029】次に、ステップ102においては、今回読
み込まれたスタータ信号STSに基づき、エンジンのク
ランキングが終了したか否かを判断する。そして、クラ
ンキングが終了した場合には、エンジンが始動したもの
としてステップ103へ移行する。また、クランキング
が終了していない場合は、エンジンが始動していないも
のとしてステップ107へ移行する。
【0030】ステップ103においては、今回読み込ま
れた冷却水温THWが予め定められた所定値α未満であ
るか否かを判断する。この所定値αは現在が冷間始動時
であるか否かを判断するための基準となる温度である。
そして、冷却水温THWが所定値α未満の場合には、現
在が冷間始動時であるものとして続くステップ104へ
移行する。また、冷却水温THWが所定値α未満でない
場合には、現在が冷間始動時でないものとしてステップ
107へ移行する。
【0031】ステップ104においては、今回読み込ま
れた触媒温度THCが予め定められた所定値β未満であ
るか否かを判断する。この所定値βは電気ヒータ付触媒
4が充分に加熱されて活性化されているか否かを判断す
るための基準となる温度である。そして、触媒温度TH
Cが所定値β未満の場合には、電気ヒータ付触媒4が充
分に加熱されていないものとして続くステップ105へ
移行する。また、触媒温度THCが所定値β未満でない
場合には、電気ヒータ付触媒4が充分に加熱されたもの
としてステップ107へ移行する。つまり、ステップ1
04からステップ105へ移行する場合は、電気ヒータ
付触媒4を通電させる条件が全て満たされたときであ
る。
【0032】そして、ステップ105においては、電気
ヒータ付触媒4に対する通電を開始して電気ヒータ付触
媒4を加熱するために触媒スイッチ12を「オン」させ
る。また、ステップ106において、電気ヒータ付触媒
4が通電されたことを示す電気ヒータ付触媒フラグFL
を「1」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0033】また、ステップ102、ステップ103あ
るいはステップ104から移行してステップ107にお
いては、電気ヒータ付触媒4に対する通電を遮断するた
めに触媒スイッチ12を「オフ」させる。また、ステッ
プ108において、電気ヒータ付触媒フラグFLを
「0」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0034】このように、この実施例の「電気ヒータ付
触媒通電制御ルーチン」においては、電気ヒータ付触媒
4に対する通電が制御されるとともに、その通電の有無
に応じて電気ヒータ付触媒フラグFLがセットされるの
である。
【0035】次に、前述したECU40により実行され
る各種処理動作のうち、充電装置1におけるエキサイタ
回路7の動作を制御するための処理動作について図3に
従って説明する。
【0036】図3に示すフローチャートはECU40に
より実行される「エキサイタスイッチ制御ルーチン」で
あって、上記と同様にイグニッションスイッチ19が
「オン」操作されてスタータによりエンジンのクランキ
ングが開始されると同時に開始され、その後は所定時間
毎の定時割り込みで実行される。
【0037】このルーチンの処理が開始されると、先ず
ステップ201において、回転数センサ33の検出結果
に基づき、エンジン回転数NEを読み込むとともに、前
述した「電気ヒータ付触媒通電制御ルーチン」において
設定された電気ヒータ付触媒フラグFLを読み込む。
【0038】次に、ステップ202においては、今回読
み込まれたエンジン回転数NEが予め定められた所定値
γよりも大きいか否かを判断する。ここで、充電装置1
の回転速度はエンジン回転数NEに比例し、エンジン回
転数NEが所定値γ以下の場合には、充電装置1の回転
速度も所定値γ1以下となることが分かっている。ま
た、図4に示すように、充電装置1の回転速度が所定値
γ1以下の場合には、エキサイタ回路7がオルタネータ
回路5の整流回路10に接続されたとしても、接続され
ない場合に比べて出力電流がさほど上昇しない。換言す
れば、充電装置1の回転速度が所定値γ1よりも大き
い、つまり、エンジン回転数NEが所定値γよりも大き
い領域において出力電流が増大してくるのである。
【0039】そして、ステップ202において、エンジ
ン回転数NEが所定値γよりも大きい場合には、充電装
置1の回転速度が充分に大きいものとして次のステップ
203へ移行する。また、エンジン回転数NEが所定値
γ以下の場合には、充電装置1の回転速度が小さく、エ
キサイタ回路7を有効に作用させることができないもの
としてステップ205へ移行する。なお、この実施例に
おける所定値γは通常のアイドル回転数よりも小さい値
であることから、少なくともエンジンがアイドリング状
態にあるときには、次のステップ203へ移行すること
になる。
【0040】ステップ203においては、今回入力され
た電気ヒータ付触媒フラグFLが「1」であるか否かを
判断する。そして、電気ヒータ付触媒フラグFLが
「1」の場合には、エキサイタ回路7を整流回路10に
接続させて通電させるためにエキサイタスイッチ21,
22を「オン」させ、その後の処理を一旦終了する。ま
た、電気ヒータ付触媒フラグFLが「0」の場合には、
ステップ205へ移行する。
【0041】一方、ステップ202又はステップ203
から移行してステップ205においては、エキサイタ回
路7を通電させないものとしてエキサイタスイッチ2
1,22を「オフ」させ、その後の処理を一旦終了す
る。
【0042】このように、この実施例における「エキサ
イタスイッチ制御ルーチン」においては、エンジン回転
数NEつまりは充電装置1の回転速度が大きく、かつ、
大電力を必要とする電気ヒータ付触媒4の通電が行われ
ているときにエキサイタスイッチ21,22が「オン」
される。そして、この「オン」動作によってエキサイタ
スイッチ21,22がオルタネータ回路5の整流回路1
0に接続され、通常の場合に比べて出力電流が増大す
る。また、上記条件の少なくとも一方を満たさない場合
には、エキサイタスイッチ21,22が「オフ」され、
出力電流は通常通りで変化しない。
【0043】以上説明したように、この実施例によれ
ば、電気ヒータ付触媒4を作動させるための所定の条件
が全て満足されたときに触媒スイッチ12が「オン」さ
れる。これに伴い、バッテリ2から電気ヒータ付触媒4
への通電が行われ、電気ヒータ付触媒4により大電力が
消費される。
【0044】そして、充電装置1の回転速度が充分に大
きく、かつ、バッテリ2から電気ヒータ付触媒4への通
電が行われているときには、エキサイタ回路7が作動さ
れて整流回路10から出力される電流が増大する。従っ
て、大電力を必要とする電気ヒータ付触媒4が通電され
るときには、オルタネータ回路5から出力される電力が
通常の場合に比べて増大するので、電気ヒータ付触媒4
及びバッテリ2には、充分な電力を供給することができ
る。
【0045】また、触媒スイッチ12が「オフ」された
ときには、電気ヒータ付触媒4がバッテリ2から遮断さ
れることから、大電力が消費されることはない。そし
て、触媒スイッチ12が「オフ」されている場合には、
エキサイタスイッチ21,22が「オフ」される。この
ため、エキサイタスイッチ21,22がオルタネータ回
路5の整流回路10に接続されなくなることから、出力
される電流は通常の場合と同様で変化しない。従って、
電気ヒータ付触媒4に所定値以上の電力を供給する必要
がない間、すなわち、エキサイタスイッチ21,22が
「オフ」されている間は、オルタネータ回路5からはエ
キサイタ回路7による第3次高調波成分が出力されず、
出力電圧に乗るリップルが抑制される。その結果、カー
ラジオ等からの車両室内における各種のノイズの発生を
低減することができる。
【0046】また、エンジン回転数NEが所定値γより
も大きい領域において、エキサイタ回路7がオルタネー
タ回路5の整流回路10に接続された場合に出力電流が
上昇することが分かっている。このため、この実施例で
は、エンジン回転数NEが所定値γよりも大きい領域に
おいて、エキサイタスイッチ21,22を「オン」させ
るようにした。従って、その「オフ」している時間分だ
け、さらにノイズの発生を低減することができる。
【0047】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、エンジン回転数NEが所定値γ
以下の場合には、エキサイタスイッチ21,22を「オ
フ」させるようにしたが、このような処理を省略しても
よい。つまり、エンジン回転数NEの大きさにかかわら
ず、電気ヒータ付触媒4の通電状態のみに基づいてエキ
サイタスイッチ21,22を制御するようにしてもよ
い。
【0048】(2)前記実施例では、レギュレータ回路
6として、公知のICレギュレータ13を備えたものを
採用したが、このレギュレータとして、例えば接点式の
ものを用いてもよいし、また、A型、B型、D型ICレ
ギュレータ等、その他のICレギュレータを用いてもよ
い。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の車両用
充電装置によれば、エキサイタ回路を備えた車両用充電
装置において、オルタネータ回路の整流回路とエキサイ
タ回路の中性点ダイオードとの間にスイッチ手段を設け
ている。そして、電気負荷に対して所定値以上の電力を
供給する必要があると判断されたときには、スイッチ手
段による通電を許容し、それ以外のときには、遮断する
ようにしている。その結果、オルタネータ回路からの出
力電圧の向上を図ることができ、併せて、車両室内にお
けるノイズの発生を低減することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した一実施例において、車両
に搭載された充電装置と、それに関連するバッテリ等を
示す電気回路図である。
【図2】一実施例において、ECUにより実行される
「電気ヒータ付触媒通電制御ルーチン」の処理動作を説
明するフローチャートである。
【図3】一実施例において、ECUにより実行される
「エキサイタスイッチ制御ルーチン」の処理動作を説明
するフローチャートである。
【図4】一実施例において、エキサイタスイッチをオン
させた場合とオフさせた場合における充電装置の回転速
度に対する出力電流の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2…バッテリ、3…電気負荷を構成する常用電力負荷、
4…電気負荷を構成する電気ヒータ付触媒、5…オルタ
ネータ回路、6…レギュレータ回路、7…エキサイタ回
路、8…ロータコイル、9…ステータコイル、10…整
流回路、40…判断手段、スイッチ制御手段を構成する
ECU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 比呂志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車 株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭63−154100(JP,A) 特開 昭51−49413(JP,A) 特開 昭50−133410(JP,A) 特開 昭61−244235(JP,A) 特開 平5−260680(JP,A) 実開 昭61−49533(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/14 - 7/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータコイル、Y結線されたステータコ
    イル及び前記ステータコイルから出力される電流を整流
    する整流回路を有し、エンジンによって駆動されて電力
    を発するとともに、その発電に基づきバッテリ及び電気
    負荷に電力を供給するオルタネータ回路と、 前記オルタネータ回路から出力される電圧を適正値に制
    御するレギュレータ回路と、 前記ステータコイルの中性点に接続された中性点ダイオ
    ードよりなり、前記オルタネータ回路の整流回路に並列
    に接続されることにより、前記オルタネータ回路から出
    力される電圧を増大させるエキサイタ回路とを備えた車
    両用充電装置において、 前記オルタネータ回路の整流回路と前記エキサイタ回路
    の中性点ダイオードとの間に設けられ、両者間での通電
    をオン・オフするスイッチ手段と、 前記電気負荷に対して予め定められた所定値以上の電力
    を供給する必要の有無を判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記電気負荷に対して所定値以上
    の電力を供給する必要があると判断されたときには、前
    記整流回路と前記中性点ダイオードとの間での通電を許
    容し、それ以外のときには、前記整流回路と前記中性点
    ダイオードとの間での通電を遮断するために前記スイッ
    チ手段のオン・オフを制御するスイッチ制御手段とを設
    けたことを特徴とする車両用充電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105301353A (zh) * 2014-06-30 2016-02-03 中国南方航空工业(集团)有限公司 交流电源系统控制盒的检测系统和方法

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