JPH0746772A - 車両用発電機の制御装置 - Google Patents

車両用発電機の制御装置

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JPH0746772A
JPH0746772A JP5194593A JP19459393A JPH0746772A JP H0746772 A JPH0746772 A JP H0746772A JP 5194593 A JP5194593 A JP 5194593A JP 19459393 A JP19459393 A JP 19459393A JP H0746772 A JPH0746772 A JP H0746772A
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JP
Japan
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battery
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JP5194593A
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Inventor
Hirohide Sato
博英 佐藤
Koji Shibata
浩司 柴田
Yasuhiro Takase
康弘 高瀬
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリの充電状態を適正に保ち、エンジン
燃費の向上を図る。 【構成】 発電機1はエンジン7により回転駆動され、
発電電圧は界磁コイルをON−OFF励磁するトランジ
スタ31により目標値に維持される。発電電圧目標値は
エンジン回転数、発電率、スロットルスイッチの信号に
基づいて目標値変更回路5により変更される。通常はバ
ッテリ開放端子電圧に近い13Vの目標値の下で発電制
御され、エンジン負担が軽減されて燃費が向上する。こ
の間に発電率が90〜99%になると上記目標値は1
4.5Vに変更され、バッテリの速やかな充電を行って
過充電を防止する。アイドリングとなり、エンジン回転
数が650rpm以下で発電率が70%以下になると発
電電圧目標値は再び13Vに戻され、バッテリの過充電
が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用発電機の制御装置
に関し、特に発電電圧を適正に変更してバッテリの過充
電を効果的に防止するとともに、発電に要する車両の燃
費を改善できる車両用発電機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用発電機の制御装置では、バ
ッテリへの充電を速やかになすためにバッテリ開放端子
電圧(例えば12.8V)よりもかなり高い一定の発電
電圧(例えば14.5V)を維持するように制御してい
るが、これでは発電能力に比して電気負荷が小さい場合
にはバッテリの充電を促進し、満充電状態にする可能性
がある。そして満充電後もこの状態が続けばエンジン負
担を大きくして燃費を悪化せしめるとともに、バッテリ
の過充電を生じることがある。
【0003】そこで、例えば特開昭59−103529
号公報では、発電機の界磁巻線に通電するスイッチング
トランジスタの導通率(すなわち発電機の発電率)平均
値よりバッテリの充電状態を予測して、発電電圧を変更
することにより適正な充電を行う制御装置が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の制御装置は
バッテリの充電状態を適正に維持できる優れた機能を発
揮するものであるが、導通率がバッテリの充電状態を良
く示すためには比較的長い平均時間を必要とするため、
用途によっては即応性にやや欠けるという問題があっ
た。
【0005】本発明はかかる課題を解決するもので、電
気負荷の変動、及び走行状態による発電能力の変動に対
し、充分な応答性を有して発電機の発電電圧を変更して
バッテリの充電状態を適正に保つとともに車両の燃費の
向上をも実現した車両用発電機の制御装置を提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、固定子巻線および界磁巻線を有し、車両のエンジン
により回転駆動されるとともに電気負荷への電力供給お
よひバッテリへの充電を行う発電機と、上記発電機の回
転数を検出する回転数検出手段と、上記発電機の発電電
圧を目標値に維持するように制御する発電電圧制御手段
と、上記発電機の発電率を検出する発電率検出手段と、
一の発電電圧目標値の下で上記発電率が第1の所定値以
上となる時間が一定値を越えた時に上記発電電圧目標値
を高く変更するとともに、この高く変更した状態で、発
電機回転数が所定回転数よりも低くかつ発電率が第2の
所定値よりも小さくなった時に上記発電電圧目標値をも
との低い値に戻す目標値変更手段と前記第2の所定値を
前記車両又はエンジン状態により変更する発電率判定値
変更手段とより制御装置を構成している。
【0007】
【作用】上記構成の制御装置において、発電電圧目標値
を低くしてバッテリの充電を抑制した制御時に発電率が
所定値以上の場合、バッテリは放電している可能性があ
ると判断し、その状態の累積時間が一定値を越えた時、
上記発電電圧目標値を高く変更して速やかな充電を行な
う。一方、発電機回転数が所定回転数よりも低くかつ発
電率が他の所定値よりも小さくなった時には、バッテリ
の充電電流が減少し、充電状態が良好になったと判断
し、この場合は上記発電電圧目標値をもとの低い値に戻
す。これにより、バッテリの過充電が回避されるととも
に無駄な発電がなされないから車両の燃費も向上する。
【0008】そして、走行中発電機の回転数が最も低い
アイドリンク状態では、発電機の出力可能電流が最も少
ない状態にあり、この状態で発電率が所定値(100%
未満)未満である事は、常に発電機出力が電気負荷電流
を上回ると共に、バッテリ充電電流も少なく、満充電近
くにある(良好)と判断できる為、発電電圧を下げる事
により、過充電の防止と燃費の向上を達成する事が可能
となる。
【0009】
【実施例】(実施例1)図1において、発電機1は固定
子巻線たる電機子コイル11と、界磁巻線たる界磁コイ
ル12、および全波整流器13より構成され、界磁コイ
ル12がエンジン7により回転駆動されてその回転数に
応じて発電能力が増減する。界磁コイル12は発電電圧
制御回路3のスイッチングトランジスタ31によりON
−OFF通電される。かかるトランジスタ31の作動は
コンパレータ32の出力により制御され、該コンパレー
タ32にはD/Aコンバータ33からの発電電圧目標値
信号Vregとバッテリ6のフィードバック電圧信号V
Fが入力しており、この結果バッテリ電圧は、目標値変
更回路5のI/Oポート52を経て上記D/Aコンバー
タ33に与えられる目標値に追従一致せしめられる。
【0010】目標値変更回路5は、演算装置(CPU)
51およびROM53、RAM54を含んでおり、上記
CPU51は、発電率検出回路4、スロットルスイッチ
検出回路81、および車速検出回路2からの各信号を上
記I/Oポート52を経て入力して後述の手順により発
電電圧目標値Vregを変更設定する。上記発電率検出
回路4は上記トランジスタ31のコレクタ電圧を入力
し、充分短い時間平均でその導通率すなわち発電率を検
出する。スロットル検出スイッチ81はアクセル全閉状
態を検出するものであり、全閉状態の検出と車速検出回
路2の検出値とにより、アイドル状態及び減速状態を知
るものである。すなわち、アクセル全閉で車速が所定値
(例えば3Km/h)以下であればアイドル状態と判断
し、アクセル全閉で車速が所定値(例えば5Km/h)
以上であれば減速状態と判断する。
【0011】アイドル回転数制御装置(ISC)82が
設けられ、エンジンアイドル状態では上記I/Oポート
52を経て出力される設定回転数にエンジン回転数を制
御する。上記各回路にはキースイッチ83の投入により
定電圧電源86より作動電力が供給される。上記バッテ
リ6には負荷スイッチ84を介してヘッドランプ、ブロ
アモータ、電動ファン等の電気負荷85が並列接続され
ている。
【0012】図2にはCPUの処理プログラムを示す。
本プログラムは例えば10ms毎のタイマ割込みで起動
する。ステップ101では発電電圧目標値Vregを1
3Vに設定し、カウンタα、βをそれぞれ0にリセット
する。また、アイドル状態でのアイドル回転数は600
rpmに設定される。上記13Vはバッテリ満充電時の
開放端子電圧が12.8Vであることを考慮したもの
で、この状態でバッテリの充電状態が満充電近くであれ
ばバッテリ6への充電は殆どなされず、電気負荷への電
力供給も低減され発電機負担が軽減されて燃費が向上す
る。
【0013】ステップ102では車輌減速中を判定し、
減速中であれば上記目標値Vregを15Vに上げてブ
レーキ制動で無駄に消費されるエネルギーをバッテリ6
へ回生する(ステップ103)。ステップ105ではV
reglが13Vか確認し、ステップ106以降に進
む。減速中のみ目標値Vregを高くすることにより、
減速中の制動エネルギーを効果的にバッテリに回生で
き、減速後にすみやかに目標値Vregをもとの低い値
に戻すと、減速中に流れた充電電流によりバッテリの開
放端子電圧が短時間上昇する。これを利用してバッテリ
から負荷電流が取り出され、発電機1の発電量を低減で
きるためエンジン負担はより大きく軽減され、燃費がさ
らに改善される。
【0014】ステップ106では発電率(Duty)が
A(例えば90〜100%)以上であるか確認する。発
電率がA以上である場合には、バッテリから電気負荷へ
放電されている可能性が高い。そこでステップ107,
108にてカウンタαをカウントアップし、そのカウン
ト値が所定値Bを越えると、バッテリ6の充電が必要と
判断してVregl(=Vreg ステップ104参
照)を14.5Vに上げる(ステップ109)。これに
より、バッテリ6の速やかな充電が開始される。ステッ
プ110ではカウンタαをリセットし、カウンタβを5
にセットする。
【0015】発電電圧目標値Vregが14.5Vに上
昇せしめられた後は、ステップ105からステップ11
1に進んでアイドル状態か確認する。このアイドル状態
の確認は、アクセルの全閉と車速の低下により行う。ア
イドル状態である場合にはステップ112にて所定時間
内の平均Dutyが80〜99%になるようにアイドル
回転数制御を行い、この状態でアイドル回転数NeがE
以下になったか確認する。このEはアイドル回転数の下
限値(600rpm)に近い例えば650rpmとす
る。ここで、エンジン回転数は図示しないエンジン回転
数センサ又は発電機の回転数より求める。
【0016】次にステップ114では、アイドル回転数
NEに応じたDuty値をFに設定する。つまり発電機
の出力電流は、その回転数により大きく変わるため、判
定値Fを固定の値とすると、電気負荷が同じであって
も、アイドル回転数により、バッテリ充電率(良好の判
定充電電流)が変化してしまう。そこでステップ114
により回転数に応じたFを設定する。また、ブレーキの
オン/オフ信号を検出し上記の判定値Fを補正する事に
よりさらにバッテリ充電電流の判定精度向上させる事が
出来る。次にステップ115に進む。
【0017】DutyがF(例えば70%)以下であれ
ばカウンタβをカウントアップし(ステップ116)、
Fより大きければ0までの範囲でカウントダウンする
(ステップ117)。そしてステップ118にてカウン
タβがG(例えば10)以上になるとVreg1を13
Vに戻し(ステップ119)、アイドル回転数も600
rpmに落とす(ステップ120)。
【0018】すなわち、上記ステップ115〜118
で、充分低いエンジン回転数で発電率が比較的小さい状
態が多く続くことを確認し、この場合は発電能力に余裕
がありバッテリは満充電であるとして発電電圧目標値う
下げ、エンジン負担を軽減するとともにアイドル回転数
を下げる。これにより、バッテリの過充電が避けられ、
エンジン燃費は更に向上せしめられる。
【0019】なお、上記実施例において、ISC制御を
行わない場合には、ステップ112,113,120は
省略される。また、判定の確実性を上げるためのステッ
プ116〜118は必ずしも必要ではない。 (実施例2)図3には本発明の他の実施例を示し、発電
電圧制御回路3及び発電率検出手段4が発電機1に内蔵
されていると共に、別に設けられているエンジン制御装
置9からの信号により制御されている。
【0020】以下、図4のフローチャートを参照して制
御装置の作動を説明する。ステップ201では、発電目
標電圧Vregを14.5Vに設定するとともにカウン
タαをリセットする。続いて車輌がアイドリング中か否
か確認する(ステップ202)。これは、アクセル全閉
で車速が例えば2Km/h以下であることにより確認す
る。
【0021】次にステップ203では次のステップ20
4で発電率Dutyと比較判定するためのFを設定す
る。アイドル時の発電機出力電流は、バッテリ充電電流
と電気負荷電流の合計となる。しかも発電機の出力可能
電流が最も小さいアイドル運転時に発電率Dutyが1
00%未満、つまり発電に余裕があるという事は、走行
中常に発電に余裕があり、放電の可能性が少ないと共
に、電気負荷電流及びバッテリ充電電流が小さくバッテ
リは満充電近くである事が判る。バッテリ充電電流と充
電率の関係を図5に示す。
【0022】アイドル時における充電可能電流(以下発
電機発電余裕と記す)は、発電機出力可能電流(アイド
ル時の最大出力)から電気負荷電流を引いた値である。
つまり、アイドル時の発電機の最大出力と電気負荷電流
により異なる。よってステップ204でDuty≦Fと
判定しても、その時のバッテリ充電電流さらには判定充
電率も異なる事となる。アイドル時の発電機最大出力は
発電機の体格及びその回転数により異なり、その1例を
図5と図6に示す。
【0023】図5では、車両により発電機の体格が異な
り、ステップ204での判定値Fを100%とした時の
満充電と判定するバッテリ充電率が異なる事を示してい
る。同様に図6は、トランスミッションのレンジの違い
(N,D等)及び、ブレーキのオン/オフで発生するア
イドル回転数及び電気負荷電流による影響を示してい
る。そこで、車種毎に設定されるエンジンECU9から
の信号でDuty判定値Fの値を変更する。
【0024】発電率を変化させた時の発電機出力電流を
図7に示す。図5の点Cは、エンジンECU9からの信
号で判定値Fを80%に切り替えた時の車両Aにおける
満充電と判定するバッテリ充電率を示す。これにより車
両Aでは充電率80%を越えるまで14.5V(ステッ
プ212)で充電する事が出来、充電率の低下によるバ
ッテリ上りや、バッテリ寿命の低下を防止する事が出来
る。また、N,Dレンジによる違いや電気負荷のオン/
オフによる影響も同様に判定値Fを切り替える事により
対応可能である。また上記のN,Dレンジによる判定値
の切り替えはアイドル回転数に応じた切り替えで行って
も同様の効果がある。
【0025】ステップ204では、発電率検出手段4で
検出した発電率Dutyを、エンジン制御装置9からの
信号及び発電率判定値変更手段35で設定された判定値
Fを発電率比較手段34で比較する。その結果、発電率
DutyがFより小さい時は、バッテリが満充電近くで
電気負荷も小さい為、エコノミモードでの発電制御を実
施するため(エコノミ判定手段38)ステップ205に
移り発電電圧を13Vに切り替える(発電電圧設定手
段)。次にステップ206で減速中と判断されると、ス
テップ207に移り発電電圧を15Vに切り替え、発電
量の増加によるエネルギー回生を実施する。減速中でな
いならば、ステップ208で発電電圧を13Vに戻し、
過充電の防止と、エンジンの負荷を減らす制御を実施す
る。ステップ209では発電率Dutyを所定値A(9
5〜100%)と比較する。ここで、Duty≦Aなら
ばステップ206へ戻り、Duty>Aの時は、バッテ
リが放電されている可能性がある事を示しαをカウント
アップする。
【0026】ステップ211では、αが所定値を越えた
事を判断して、ステップ212にて発電電圧を14.5
Vに戻すと共にステップ213でαを0にリセットす
る。つまり、Dutyが大きく放電されている可能性あ
りの時間が所定時間以上続くと、発電電圧を14.5V
に戻し、減速以外でも充電を行う。ここで、Dutyの
判定値Aは上記実施例の様に100%付近である固定値
でもよいし、選択された判定値Fにヒスを持たせた値
(例えばA=F+5%)とする事もできる。この場合
は、充電電圧を14.5Vに戻す事による充電の頻度が
多くなり、充電回復性が高められる事になる。
【0027】上記実施例における、アイドル、減速など
車両の走行状態や、Duty判定値Fの設定はエンジン
制御装置9で判定し、走行状態信号発生手段91を介し
て電圧制御手段3の信号判別手段37へ入力され解読さ
れる。図8に示したパルスを利用した信号伝達方法の例
を表1に示した。
【0028】
【表1】 これは、ton により、走行状態及びDuty判定値を
信号化し伝達するものである。表1中のton=0ms(フ
ルオフ),12ms(フルオン)は、信号線のオープン又
はショート時のフェイルセーフであり、発電制御手段3
内の基準電圧による自律制御(例えば発電電圧=14.
5V)に戻す事により、制御異常を防止する。
【0029】また、表1中ton=10msの通常発電電圧
は、前述したエコノモードによる発電制御(13V)を
何らかの理由でキャンセルしたい時に利用し、例えば、
ヘッドライト点灯時のランプ明暗の防止や、エンジンが
十分暖気されていない時に発電電圧を切り替えるとトル
ク変動によりエンジンが不安定になる問題を防止する時
などに利用される。
【0030】表2から表5にDuty判定値Fの設定例
を示した。尚、表2から表5中の信号はそれぞれFA=
100%、FB=90%、FC=80%、FD=70%
に対応する。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】また、表3にはFの設定値を電気負荷の補
正も含めた4段階に設定して、より正確な判定をした例
を示す。また同様に表4には、アイドリング状態の判定
(図4ステップ202)において車速≦2Km/hかつ
Dレンジかつブレーキを踏んでいる時のみアイドリング
状態と判定する事により、アイドリング時の発電機発電
余裕のバラツキにより発生する判定バッテリ充電状態の
変動を防止した設定例を示す。
【0036】通常の走行条件では停車(アイドル時)は
Dレンジでブレーキを踏んでいる為、特に問題は発生せ
ず、その結果、車両の違いに応じたDuty判定値Fの
切り替えのみ考慮すれば良く、図8の走行状態信号及び
電圧制御装置3内の、発電率判定値変更手段35を簡素
化する事が出来る。同様に表5にはアイドルの判定を
(Dレンジかつ車速<2Km/hかつブレーキON)又
はNレンジの2種類で判定し、N,Dそれぞれ判定値F
を切り替えた例を示す。
【0037】また図3では、エンジン制御装置9におい
て、各種信号で、走行状態及びDuty判定値Fを判定
した後、電圧制御装置3に信号として送り電圧制御装置
内で、発電率比較等を行う例を示したが、発電電圧設定
手段33のみを電圧制御装置内に残し他の手段をエンジ
ン制御装置に入れる事も可能である。この場合、図3の
信号判別手段37及び走行信号発生手段91は不要とな
り、替わりに電圧制御装置3内の発電電圧設定手段33
に対して、その発電電圧を切り替える信号が必要とな
る。また、いずれの構成であっても、その効果は同じで
あるため、システムの汎用性、コスト、メインテナンス
等を考慮して最適な構成とすれば良い。
【0038】(実施例3)図9は本発明の他の実施例を
示し、車両のアイドリング状態でも、その車両状態によ
り、発電機発電余裕のバラツキが発生し、その結果、バ
ッテリ充電率もバラツキが発生する事をアイドルの判定
状態を替える事により対策している。また、その構成は
実施例1(図1)又は実施例2(図3)と同じになる。
図10はその例であり車両のNレンジ、Dレンジ、さら
にはDレンジでブレーキを踏んでいる各状態により、発
電機発電余裕が異なり、さらに車両の種類による差を加
えた結果、バッテリ充電率が60〜90%のバラツキが
発生した例である。
【0039】以下図9のフローチャートを参照して制御
装置の作動を防止する。ステップ201で初期設定後、
ステップ202にてアイドリング状態を判定する。これ
はアクセル全閉でトランスミッションのレンジがD(又
は1st,2st,R)で、かつ車速が例えば2Km/h以
下である事より判定する。さらに、ステップ203では
ブレーキを踏んでいるか否か判定する。ブレーキを踏ん
でいれば、ステップ204にてDutyを判定値FA
(例えば100%)と比較し条件が成立すれば、ステッ
プ206へ進み発電電圧を低下させ燃費向上制御を行
う。又、ステップ203にてブレーキを踏んでいなけれ
ば、ステップ205へ進みDutyを判定値FB(例え
ば90%)と比較し、条件が成立すればステップ206
へと進む。
【0040】以下の作動は実施例2と同じであるので省
略する。本実施例では、アイドルの判定をDレンジのみ
で行うと共に、ブレーキを踏んでいるか否かによりDu
ty判定値を切り替えるようにしたため、発電電圧を低
下させる時(ステップ206)バッテリ充電率のバラツ
キを抑制する事が可能となる。また、図9のフローチャ
ートにおいて、ステップ205を省略して構成を簡単
(図3における発電率判定値変更手段35の省略)にす
る事もできる。つまり、ステップ203においてブレー
キを踏んでいないと判定された時は、ステップ202へ
戻り、再び、DutyをFAと比較する(ステップ20
4)条件が成立する時を待つ事となる。この事により図
10におけるバラツキは□で表される(Dレンジかつブ
レーキON)のみとなり、バッテリ充電率のバラツキを
低く抑える事ができる(図10の例では80〜90
%)。
【0041】また、通常の走行では、そのアイドル時は
Dレンジでブレーキを踏んでいるため、ステップ204
での判定機会を本発明のように、Dレンジかつブレーキ
ONかつ車速≦2Km/hかつアクセル全閉としても特
に問題は発生しない。
【0042】
【発明の効果】以上の如く、本発明の制御装置によれ
ば、バッテリの充電状態を確実に判定して速やかに発電
電圧目標値を変更することにより、バッテリの過充放電
を生じず、かつエンジン燃費の向上をも図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における制御装置の回路図で
ある。
【図2】目標値変更回路の演算装置のプログラムフロー
チャートである。
【図3】本発明の他の実施例における制御装置の回路図
である。
【図4】目標値変更回路の演算装置のプログラムフロー
チャートである。
【図5】バッテリの充電率と充電電流の関係及び車両に
よる発電余裕の違いを示した図である。
【図6】ミッションのレンジの違いによる発電余裕の違
いを示した図である。
【図7】発電機の回転数と発電率と出力電流の関係を示
した図である。
【図8】走行状態の入力信号例図である。
【図9】目標値変更回路の演算装置のプログラムフロー
チャートである。
【図10】バッテリの充電率と充電電流の関係を示す図
である。
【符号の説明】
1 発電機 2 車速検出回路(車速検出手段) 3 発電電圧制御回路(発電電圧制御手段) 4 発電率検出回路(発電率検出手段) 5 目標値変更回路(目標値変更手段) 6 バッテリ 7 エンジン 9 エンジン制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子巻線および界磁巻線を有し、車両
    のエンジンにより回転駆動されるとともに電気負荷への
    電力供給およひバッテリへの充電を行う発電機と、上記
    発電機の回転数を検出する回転数検出手段と、上記発電
    機の発電電圧を目標値に維持するように制御する発電電
    圧制御手段と、上記発電機の発電率を検出する発電率検
    出手段と、一の発電電圧目標値の下で上記発電率が第1
    の所定値以上となる時間が一定値を越えた時に上記発電
    電圧目標値を高く変更するとともに、この高く変更した
    状態で、発電機回転数が所定回転数よりも低くかつ発電
    率が第2の所定値よりも小さくなった時に上記発電電圧
    目標値をもとの低い値に戻す目標値変更手段と前記第2
    の所定値を前記車両又はエンジン状態により変更する発
    電率判定値変更手段とを具備する車両用発電機の制御装
    置。
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