JPH06225473A - 車両用充電装置 - Google Patents

車両用充電装置

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Publication number
JPH06225473A
JPH06225473A JP1029793A JP1029793A JPH06225473A JP H06225473 A JPH06225473 A JP H06225473A JP 1029793 A JP1029793 A JP 1029793A JP 1029793 A JP1029793 A JP 1029793A JP H06225473 A JPH06225473 A JP H06225473A
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JP
Japan
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current
output
alternator
catalyst
rotor coil
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Application number
JP1029793A
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English (en)
Inventor
Masahiko Hibino
雅彦 日比野
Shinichiro Tanaka
伸一郎 田中
Koji Yoshizaki
康二 吉▲崎▼
Hiroshi Tanaka
比呂志 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電気負荷からの要求電流が大きい場合に、それ
に見合った電力を、オルタネータを大型化させることな
く電気負荷に供給する。 【構成】充電装置1はロータコイル8を有するオルタネ
ータ5及びレギュレータ6を備えている。オルタネータ
5の整流回路10はバッテリ2に接続され、触媒スイッ
チ12を介して電気ヒータ付触媒4に接続されている。
ECU40は触媒スイッチ12、3相トランス22を備
えた出力電流増大回路21からロータコイル8への通電
をオン・オフする第1出力スイッチ26等に接続されて
いる。ECU40は、触媒スイッチ12がオンされたと
きには、第1出力スイッチ26をオンする。これによ
り、3相トランス22により増幅された電流が出力電流
増大回路21からロータコイル8に流れ、オルタネータ
5から出力される電流は増大する。出力電流増大回路2
1はオルタネータ5とは別体で構成可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両に搭載される充電
装置に係り、詳しくはオルタネータ及びそのオルタネー
タから出力される電流を適正値に制御するレギュレータ
を備えてなる車両用充電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
平3−60338号公報に開示されたものが知られてい
る。この技術における充電装置はロータコイル、Y結線
されたステータコイル及び整流回路を有するオルタネー
タと、そのオルタネータから出力される電流を制御する
レギュレータとを備えている。そして、ロータがエンジ
ンによって駆動されることにより、オルタネータからは
電力が発生し、その出力電流がレギュレータにより適正
値に制御される。また、制御された出力電流の供給によ
ってバッテリが充電される。あるいは、上記の出力電流
に基づいてエアコン等の電気負荷に電力が供給される。
【0003】そして、特にこの技術では、電気負荷が使
用された場合に、まずバッテリ電圧に基づいて、ロータ
コイルには徐々に界磁電流が流れ、上昇していく。この
ため、オルタネータから出力される電流は徐々に増大
し、結果として電気負荷に供給される電力が徐々に増大
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
大電力を消費する電気負荷が車両に搭載されるようにな
ってきている。このような大電力を消費する電気負荷が
使用された場合には、オルタネータから出力される電流
の大部分をその電気負荷に供給しなければならないとき
がある。
【0005】しかしながら、上記従来技術では、最大で
もその時のバッテリの電圧で決まる電流値以上の出力電
流をロータコイルに供給できないため、オルタネータの
最大出力が限られていた。そのため、大電力を消費する
電気負荷が使用された場合には、オルタネータから充分
な電力を供給できなくなるおそれがあった。
【0006】これに対し、オルタネータからの出力を大
幅に増大させるために、オルタネータのコイルの巻数を
増やしてオルタネータ自体を大型化させることも考えら
れる。しかし、この場合にはオルタネータの体積が著し
く大きなものとなってしまう。そのため、特に車両等へ
の搭載を考えた場合に、オルタネータのためのまとまっ
たスペースが必要となり、搭載性が悪化してしまう。
【0007】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的はオルタネータで発生させた電
力をバッテリ及び電気負荷に供給する車両用充電装置に
おいて、電気負荷からの要求電流が大きい場合に、それ
に見合った電力を、オルタネータを大型化させることな
く電気負荷に供給することの可能な車両用充電装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明においては、ロータコイル、ステータコイル
及びステータコイルから出力される電流を整流する整流
回路を有し、エンジンによって駆動されて電力を発する
とともに、その発電に基づきバッテリ及び電気負荷に電
力を供給するオルタネータと、オルタネータから出力さ
れる電流を適正値に制御するレギュレータとを備えた車
両用充電装置において、ロータコイルへの通電が許容さ
れることにより、同ロータコイルに流れる電流量を増大
させて、オルタネータから出力される電流を増大させる
出力電流増大手段と、出力電流増大手段によるロータコ
イルへの通電を許容又は遮断するために切換えられるス
イッチング手段と、電気負荷からの要求電流が所定値以
上であるか否かを判断する判断手段と、判断手段によ
り、電気負荷からの要求電流が所定値以上であると判断
されたときには、出力電流増大手段によるロータコイル
への通電を許容し、それ以外のときには、出力電流増大
手段によるロータコイルへの通電を遮断するためにスイ
ッチング手段を切換制御するスイッチング制御手段とを
設けたことををその要旨としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、エンジンが駆動されるこ
とにより、オルタネータで電力が発生して、その出力電
流がレギュレータにより適性値に制御される。そして、
制御された出力電流に基づきバッテリ及び電気負荷に電
力が供給される。
【0010】また、出力電流増大手段により、ロータコ
イルに流れる電流量が増大されることにより、オルタネ
ータから出力される電流が増大される。ここで、電気負
荷からの要求電流が所定値以上であると判断手段により
判断されたときには、スイッチング制御手段によりスイ
ッチング手段が切換えられ、出力電流増大手段によるロ
ータコイルへの通電が許容される。このため、オルタネ
ータから出力される電流が大幅に増大され、電気負荷に
は大きな電力が供給される。ここで、出力電流増大手段
を、オルタネータとは別体のものとすることが可能とな
り、オルタネータ自体が大型化することはない。
【0011】一方、電気負荷からの要求電流が所定値以
上でないと判断手段により判断されたときには、スイッ
チング制御手段によりスイッチング手段が切換えられ、
出力電流増大手段によるロータコイルへの通電が遮断さ
れる。このため、オルタネータから出力される電流が大
幅に増大されることはない。
【0012】
【実施例】(第1実施例)以下、この発明における車両
用充電装置を具体化した第1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0013】図1はこの実施例において、車両に搭載さ
れた充電装置1と、それに接続されたバッテリ2、電気
負荷としての常用電力負荷3及び電気ヒータ付触媒4等
を示す電気回路図である。常用電力負荷3は、具体的に
はエアコン、前照灯等の電気機器であり、バッテリ2の
持つ許容電流により電力を供給することにより作動す
る。これに対し、電気ヒータ付触媒4は常用電力負荷3
に比べてはるかに大きい電力を必要とするものである。
この電気ヒータ付触媒4は、排気通路に設けられた触媒
に電気ヒータを一体に設けたものである。そして、エン
ジンの冷間始動時に、この電気ヒータ付触媒4が通電に
よって加熱されることにより、触媒自体の活性化が早め
られて、排気の浄化が早められる。
【0014】充電装置1は、オルタネータ5、レギュレ
ータ6及びエキサイタ回路7を備えている。上記オルタ
ネータ5は、ロータコイル8と、3相交流用のステータ
コイル9と、ステータコイル9から出力される電流を整
流する整流回路10とを備えている。各ステータコイル
9は、Y結線された3本のコイル9a,9b,9cによ
り構成されている。また、整流回路10は6個のダイオ
ード10a,10b,10c,10d,10e,10f
により3相用ブリッジ回路に構成されている。さらに、
ロータコイル8はエンジンによって駆動される図示しな
いロータに設けられており、そのロータコイル8にはレ
ギュレータ6により調整された、いわゆる調整電流が供
給されるようになっている。
【0015】整流回路10のカソード側はバッテリ2の
プラス側に接続されるとともに、負荷スイッチ11を介
して常用電力負荷3のプラス側に接続されている。ま
た、同じく整流回路10のカソード側は触媒スイッチ1
2を介して電気ヒータ付触媒4のプラス側に接続されて
いる。また、バッテリ2、常用電力負荷3及び電気ヒー
タ付触媒4のマイナス側はそれぞれ接地されている。さ
らに、整流回路10のアノード側も接地されている。
【0016】次に、レギュレータ6について説明する。
レギュレータ6は公知のM型のICレギュレータ13
と、同ICレギュレータ13に対しそれぞれベースが接
続されたトランジスタ14,15,16とを備えてい
る。また、レギュレータ6のICレギュレータ13には
7つの端子、すなわち、端子IG、端子B、端子E、端
子F、端子L、端子P及び端子Sが設けられている。
【0017】トランジスタ14のコレクタ側は、端子F
に接続されているとともに、逆起電力吸収用のダイオー
ド17を介して端子Bに接続されている。端子Fはロー
タコイル8の一端に接続され、端子Bは整流回路10の
カソード側に接続されている。また、トランジスタ14
のエミッタ側は端子Eに接続されている。端子Eは整流
回路10のアノード側に接続されている。
【0018】トランジスタ15のコレクタ側は、端子L
に接続されている。端子Lは冷間時のエンジン始動性を
確保するための電熱チョーク18の一端に接続され、同
電熱チョーク18の他端は接地されている。また、トラ
ンジスタ15のエミッタ側は端子IGに接続されてい
る。端子IGはイグニッションスイッチ19を介してバ
ッテリ2、負荷スイッチ11及び触媒スイッチ12のプ
ラス側に接続されている。同じく端子IGは、チャージ
ランプ20を介して電熱チョーク18の一端に接続され
ている。
【0019】トランジスタ16のコレクタ側は、上記端
子Lに接続されている。また、トランジスタ16のエミ
ッタ側は端子Eに接続されている。さらに、端子Pは整
流回路10における一対のダイオード10a,10bの
間に接続されるとともに、ステータコイル9のコイル9
aに接続されている。併せて、端子Sはバッテリ2のプ
ラス側に接続されている。
【0020】ここで、上記のICレギュレータ13の行
う動作を簡単に説明する。イグニッションスイッチ19
が「オン」されると端子IGにバッテリ2の電圧(バッ
テリ電圧)が加わる。これをICレギュレータ13が検
出し、トランジスタ14を「オン」させる。この「オ
ン」動作によりロータコイル8に初期励磁電流が流れ
る。このとき、ロータはまだ回転されていないので、発
電も行われず、端子Pの電圧は「0」Vである。そし
て、これをICレギュレータ13が検出し、トランジス
タ16に「オン」信号を出力する。これによりチャージ
ランプ20が点灯される。
【0021】エンジンが始動され、ロータの回転数が上
昇すると、ICレギュレータ13はトランジスタ14を
間欠的にオン・オフ動作していた状態から連続的に「オ
ン」動作を行うようになる。そして、ロータコイル8に
は充分な励磁電流が流れ、整流回路10からの発電電圧
は急速に立ち上がる。次に、ICレギュレータ13はト
ランジスタ16を「オフ」させ、トランジスタ15を
「オン」させる。これによりチャージランプ20が消灯
され、代わって電流はトランジスタ15を経由して電熱
チョーク18に流れる。そして、端子Bの電圧がバッテ
リ電圧を超えると、バッテリ2に充電電流が流れる。
【0022】その後、トランジスタ14のオン状態が続
くと端子Bの電圧が上昇してくる。そして、端子Sの電
圧が調整電圧(約14.5V)を超えると、これをIC
レギュレータ13が検出し、トランジスタ14を「オ
フ」させる。これにより、ロータコイル8の励磁電流は
逆起電力吸収用ダイオード17を経由して減衰し、端子
Bの電圧も低下してくる。そして、端子Sの電圧が調整
電圧よりも低下すると、ICレギュレータ13がこれを
検出し、再びトランジスタ14を「オン」させる。この
ため、ロータコイル8の励磁電流が増加し、端子Bの電
圧も上昇してくる。以降、これらの動作を繰り返すこと
により、端子Sの電圧(バッテリ電圧、電気負荷への電
圧)がほぼ一定に制御されるのである。
【0023】次に、エキサイタ回路7について説明す
る。エキサイタ回路7は直列に接続された一対のダイオ
ード7a,7bより構成されている。これら両ダイオー
ド7a,7bの中間はステータコイル9の中性点に接続
されている。また、エキサイタ回路7は、そのアノード
側及びカソード側において整流回路10に接続されてい
る。そして、ロータが所定回転数以上で回転した場合に
は、このエキサイタ回路7により、ステータコイル9の
中性点における第3次高調波電圧の電位変動が出力電圧
に加算され、整流回路10からの出力電流が幾分増大す
るようになっている。
【0024】さて、この実施例において、レギュレータ
6とロータコイル8との間には、出力電流増大手段とし
ての電流増大回路21が接続されている。この電流増大
回路21は3相トランス22及び第2整流回路23を備
えている。3相トランス22はそれぞれY結線された1
次側巻線24及び2次側巻線25よりなっている。ま
た、第2整流回路23は6個のダイオード23a,23
b,23c,23d,23e,23fにより3相用ブリ
ッジ回路に構成されてる。そして、3相トランス22の
一次側巻線24の中性点を除く各端子はステータコイル
9の対応する各コイル9a,9b,9cに接続されてい
る。また、3相トランス22の二次側巻線25の各端子
は、第2整流回路23におけるダイオード23a,23
bの間、ダイオード23c,23dの間、ダイオード2
3e,23fの間にそれぞれ接続されている。上記3相
トランス22においては、一次側巻線24に電流が流れ
ることにより、増幅された電流が二次側巻線25に流れ
るようになっている。
【0025】第2整流回路23のアノード側は端子Eに
接続されているとともに、第2整流回路23のカソード
側は第1出力スイッチ26を介してロータコイル8の一
端に接続されている。また、前述した整流回路10のカ
ソード側は第2出力スイッチ27を介してロータコイル
8の上流側に接続されている。第1出力スイッチ26及
び第2出力スイッチ27によりスイッチング手段が構成
されている。
【0026】そして、第1出力スイッチ26が「オフ」
され、第2出力スイッチ27が「オン」されることによ
り、ロータコイル8には整流回路10から電流が流れ
る。一方、第1出力スイッチ26が「オン」され、第2
出力スイッチ27が「オフ」されることにより、整流回
路10のカソード側からの電流が遮断される。そして、
その代わりにロータコイル8には、電流増大回路21か
らの出力電流が流れる。
【0027】さて、車両に搭載されたエンジンには、そ
の始動時にクランキングによってエンジンへ回転力を付
与するための図示しないスタータが設けられている。こ
のスタータには、そのオン・オフ動作を検知するための
スタータスイッチ31が設けられている。周知のよう
に、スタータはイグニッションスイッチ19の操作によ
ってオン・オフ動作するものである。そして、イグニッ
ションスイッチ19が「オン」操作されている間、すな
わち、クランキングの間はスタータが「オン」動作して
スタータスイッチ31から「オン」のスタータ信号ST
Sが出力される。
【0028】また、エンジンには、その冷却水の温度
(冷却水温)THWを検出する水温センサ32が設けら
れている。さらに、電気ヒータ付触媒4には、その電気
ヒータ付触媒4の温度、すなわち、触媒温度THCを検
出する触媒温センサ33が設けられている。
【0029】上記の負荷スイッチ11、触媒スイッチ1
2及び第1、第2の出力スイッチ26,27は電子制御
装置(以下単に「ECU」という)40に電気的に接続
されている。このECU40により、判断手段及びスイ
ッチング制御手段が構成されている。ECU40は中央
処理制御装置(CPU)と、所定の制御プログラム等を
予め記憶したりCPUの演算結果等を一時記憶したりす
る各種メモリ等と、これら各部と外部入力回路及び外部
出力回路等とをバスによって接続した論理演算回路とし
て構成されている。そして、ECU40の外部入力回路
には、上記したスタータスイッチ31、水温センサ32
及び触媒温センサ33がそれぞれ接続されている。ま
た、ECU40の外部出力回路には負荷スイッチ11、
触媒スイッチ12及び第1、第2の出力スイッチ26,
27がそれぞれ接続されている。そして、ECU40は
スタータスイッチ31及び各種センサ32,33の検出
信号に基づいて種々の制御処理を実行することにより、
負荷スイッチ11、触媒スイッチ12及び第1、第2の
出力スイッチ26,27の駆動タイミングを好適に制御
する。
【0030】次に、前述したECU40により実行され
る各種処理動作のうち、電気ヒータ付触媒4に対する通
電を制御するための処理動作について図2に従って説明
する。
【0031】図2に示すフローチャートはECU40に
より実行される「電気ヒータ付触媒通電制御ルーチン」
であってイグニッションスイッチ19がオン操作されて
スタータによりエンジンのクランキングが開始されると
同時に開始され、その後は所定時間毎の定時割り込みで
実行される。
【0032】このルーチンの処理が開始されると、先ず
ステップ101において、スタータスイッチ31、水温
センサ32及び触媒温センサ33等の検出結果に基づ
き、スタータ信号STS、冷却水温THW及び触媒温度
THC等を読み込む。
【0033】次に、ステップ102においては、今回読
み込まれたスタータ信号STSに基づき、エンジンのク
ランキングが終了したか否かを判断する。そして、クラ
ンキングが終了した場合には、エンジンが始動したもの
としてステップ103へ移行する。また、クランキング
が終了していない場合は、エンジンが始動していないも
のとしてステップ107へ移行する。
【0034】ステップ103においては、今回読み込ま
れた冷却水温THWが予め定められた所定値α未満であ
るか否かを判断する。この所定値αは現在が冷間始動時
であるか否かを判断するための基準となる温度である。
そして、冷却水温THWが所定値α未満の場合には、現
在が冷間始動時であるものとして続くステップ104へ
移行する。また、冷却水温THWが所定値α未満でない
場合には、現在が冷間始動時でないものとしてステップ
107へ移行する。
【0035】ステップ104においては、今回読み込ま
れた触媒温度THCが予め定められた所定値β未満であ
るか否かを判断する。この所定値βは電気ヒータ付触媒
4が充分に加熱されて活性化されているか否かを判断す
るための基準となる温度である。そして、触媒温度TH
Cが所定値β未満の場合には、電気ヒータ付触媒4が充
分に加熱されていないものとして続くステップ105へ
移行する。また、触媒温度THCが所定値β未満でない
場合には、電気ヒータ付触媒4が充分に加熱されたもの
としてステップ107へ移行する。つまり、ステップ1
04からステップ105へ移行する場合は、電気ヒータ
付触媒4を通電させる条件が全て満たされたときであ
る。
【0036】そして、ステップ105においては、電気
ヒータ付触媒4に対する通電を開始して電気ヒータ付触
媒4を加熱するために触媒スイッチ12を「オン」させ
る。また、ステップ106において、電気ヒータ付触媒
4が通電されたことを示す電気ヒータ付触媒フラグFL
を「1」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0037】また、ステップ102、ステップ103あ
るいはステップ104から移行してステップ107にお
いては、電気ヒータ付触媒4に対する通電を遮断するた
めに触媒スイッチ12を「オフ」させる。また、ステッ
プ108において、電気ヒータ付触媒フラグFLを
「0」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0038】このように、この実施例の「電気ヒータ付
触媒通電制御ルーチン」においては、電気ヒータ付触媒
4に対する通電が制御されるとともに、その通電の有無
に応じて電気ヒータ付触媒フラグFLがセットされるの
である。
【0039】次に、前述したECU40により実行され
る各種処理動作のうち、充電装置1における出力電流増
大回路21の動作を制御するための処理動作について図
3に従って説明する。
【0040】図3に示すフローチャートはECU40に
より実行される「出力増大制御ルーチン」であって、上
記と同様にイグニッションスイッチ19が「オン」操作
されてスタータによりエンジンのクランキングが開始さ
れると同時に開始され、その後は所定時間毎の定時割り
込みで実行される。
【0041】このルーチンの処理が開始されると、先ず
ステップ201において、前述した「電気ヒータ付触媒
通電制御ルーチン」において設定された電気ヒータ付触
媒フラグFLを読み込む。
【0042】次に、ステップ202においては、今回読
み込まれた電気ヒータ付触媒フラグFLが「1」である
か否かを判断する。そして、電気ヒータ付触媒フラグF
Lが「1」の場合には、ステップ203に移行する。ス
テップ203においては、出力電流増大回路21をロー
タコイル8に接続させて通電させるために第1出力スイ
ッチ26を「オン」させるとともに、出力電流増大回路
21からの比較的大きな電圧がバッテリ2に直接かから
ないように第2出力スイッチ27を「オフ」させる。そ
して、その後の処理を一旦終了する。また、電気ヒータ
付触媒フラグFLが「1」でない場合には、ステップ2
04へ移行する。ステップ204においては、出力電流
増大回路21からロータコイル8への通電を遮断すべく
第1出力スイッチ26を「オフ」させるとともに、整流
回路10からの電流がロータコイル8に流れるように第
2出力スイッチ27を「オン」させる。そして、その後
の処理を一旦終了する。
【0043】このように、この実施例の「出力増大制御
ルーチン」においては、大電力を必要とする電気ヒータ
付触媒4の通電が行われているときに、第1出力スイッ
チ26が「オン」され、第2出力スイッチ27が「オ
フ」される。また、電気ヒータ付触媒4の通電が行われ
ていないときには、第1出力スイッチ26が「オフ」さ
れ、第2出力スイッチ27が「オン」される。
【0044】以上説明したように、この実施例によれ
ば、電気ヒータ付触媒4が作動されたときに第1出力ス
イッチ26が「オン」され、第2出力スイッチ27が
「オフ」される。これに伴い、ロータコイル8には、3
相トランス22により増幅された電流が出力電流増大回
路21から流れる。このため、オルタネータ5から出力
される電流が大幅に増大し、電気ヒータ付触媒4へは、
それを作動させるのに充分な電力を供給することができ
る。また、このとき、第2出力スイッチ27が「オフ」
されているので、出力電流増大回路21からの電流がバ
ッテリ2へ流れることはなく、バッテリ2が過充電とな
ることはない。
【0045】また、この実施例では、電気ヒータ付触媒
4が作動されていないときには第1出力スイッチ26が
「オフ」され、第2出力スイッチ27が「オン」され
る。そして、整流回路10からの電流がロータコイル8
に流れ、オルタネータ5から出力される電流が大幅に増
大されることはない。これにより充電装置1ではいわゆ
る通常の発電及び充電が行われる。
【0046】従って、出力電流増大回路21を、オルタ
ネータ5とは別体のものとすることが可能となる。すな
わち、電気ヒータ付触媒4が作動されたときにオルタネ
ータ5からの出力電流を増大するためにオルタネータ5
自体を大型化する必要がない。このため、オルタネータ
5自体の大型化による充電装置1の大型化を抑制するこ
とができる。また、この出力電流増大回路21を任意の
位置に設置することができるので、車両への搭載性に優
れ、スペースの有効化を図ることができる。
【0047】(第2実施例)次に、この発明における車
両用充電装置を具体化した第2実施例を図4に基づいて
説明する。なお、この実施例において、前述した第1実
施例の構成と同じ部材については同一の符号を付して説
明を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0048】図4に示すように、この実施例では、3相
トランス22及び第2整流回路23よりなる出力電流増
大回路21の代わりに、出力電流増大手段としてのDC
−DCコンバータ51が設けられている点で上記第1実
施例と異なっている。
【0049】すなわち、バッテリ2のプラス側は、スイ
ッチ手段としての第3出力スイッチ52に接続されてい
る。この第3出力スイッチ52は2接点式のスイッチで
あって、その一方の端子はDC−DCコンバータ51を
介してロータコイル8の一端に接続されている。また、
他方の端子は、ロータコイル8の一端に直接接続されて
いる。
【0050】そして、第3出力スイッチ52は、その切
換がECU40によって制御される。すなわち、ECU
40は、電気ヒータ付触媒4が作動されているときに、
バッテリ2からの電流がDC−DCコンバータ51を介
してロータコイル8に流れるように第3出力スイッチ5
2を切換制御する。また、ECU40は、電気ヒータ付
触媒4が作動されていないときに、バッテリ2からの電
流がDC−DCコンバータ51を介さずに直接ロータコ
イル8に流れるように第3出力スイッチ52を切換制御
する。
【0051】従って、この実施例によれば、電気ヒータ
付触媒4が作動されているときにバッテリ2からの電流
は、DC−DCコンバータ51により増幅されるととも
に、その増幅された電流がロータコイル8に流れる。こ
のため、前記第1実施例と同様、オルタネータ5から出
力される電流が大幅に増大し、電気ヒータ付触媒4に
は、それを作動させるのに充分な大電力を供給すること
ができる。
【0052】また、電気ヒータ付触媒4が作動されてい
ないときには、ロータコイル8には最大でもバッテリ2
の許容電流しか流れない。このため、オルタネータ5か
ら出力される電流が増大されることはなく、充電装置1
では通常の発電及び充電が行われる。
【0053】さらに、DC−DCコンバータ51を、オ
ルタネータ5とは別体のものとすることが可能となる。
すなわち、前記同様、オルタネータ5自体を大型化する
必要がない。このため、オルタネータ5自体の大型化に
よる充電装置1の大型化を抑制することができる。ま
た、このDC−DCコンバータ51を任意の位置に設置
することができるので、車両への搭載性に優れ、スペー
スの有効化を図ることができる。
【0054】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記各実施例では、大電力を消費する電気負荷と
して電気ヒータ付触媒4を採用したが、例えば電熱線や
ウインチ用モータ等の電気負荷を採用する場合に具体化
してもよい。
【0055】(2)前記各実施例では、レギュレータ6
として、公知のICレギュレータ13を備えたものを採
用したが、レギュレータとして、例えば接点式のものを
用いてもよいし、また、A型、B型、D型ICレギュレ
ータ等、その他のICレギュレータを用いてもよい。
【0056】(3)前記各実施例では、エキサイタ回路
7を設けることにより、オルタネータ5からの出力を幾
分増大させるような構成としたが、エキサイタ回路7を
省略することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の車両用
充電装置によれば、オルタネータで発生させた電力をバ
ッテリ及び電気負荷に供給する車両用充電装置におい
て、電気負荷からの要求電流が所定値以上であると判断
されたときには、出力電流増大手段によるロータコイル
への通電を許容し、それ以外のときには、出力電流増大
手段によるロータコイルへの通電を遮断するようにし
た。従って、電気負荷からの要求電流が大きい場合に、
それに見合った電力を、オルタネータを大型化させるこ
となく電気負荷に供給することができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した第1実施例において、車
両に搭載された充電装置と、それに関連するバッテリ等
を示す電気回路図である。
【図2】第1実施例において、ECUにより実行される
「電気ヒータ付触媒通電制御ルーチン」の処理動作を説
明するフローチャートである。
【図3】第1実施例において、ECUにより実行される
「出力増大制御ルーチン」の処理動作を説明するフロー
チャートである。
【図4】この発明を具体化した第2実施例において、車
両に搭載された充電装置と、それに関連するバッテリ等
を示す電気回路図である。
【符号の説明】
2…バッテリ、3…電気負荷を構成する常用電力負荷、
4…電気負荷を構成する電気ヒータ付触媒、5…オルタ
ネータ、6…レギュレータ、8…ロータコイル、9…ス
テータコイル、10…整流回路、21…出力電流増大手
段としての出力電流増大回路、26…スイッチング手段
としての第1出力スイッチ、27…スイッチング手段と
しての第2出力スイッチ、40…判断手段、スイッチン
グ制御手段を構成するECU、51…出力電流増大手段
としてのDC−DCコンバータ、52…スイッチ手段と
しての第3出力スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 比呂志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータコイル、ステータコイル及び前記
    ステータコイルから出力される電流を整流する整流回路
    を有し、エンジンによって駆動されて電力を発するとと
    もに、その発電に基づきバッテリ及び電気負荷に電力を
    供給するオルタネータと、 前記オルタネータから出力される電流を適正値に制御す
    るレギュレータとを備えた車両用充電装置において、 前記ロータコイルへの通電が許容されることにより、同
    ロータコイルに流れる電流量を増大させて、前記オルタ
    ネータから出力される電流を増大させる出力電流増大手
    段と、 前記出力電流増大手段による前記ロータコイルへの通電
    を許容又は遮断するために切換えられるスイッチング手
    段と、 前記電気負荷からの要求電流が所定値以上であるか否か
    を判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記電気負荷からの要求電流が所
    定値以上であると判断されたときには、前記出力電流増
    大手段による前記ロータコイルへの通電を許容し、それ
    以外のときには、前記出力電流増大手段による前記ロー
    タコイルへの通電を遮断するために前記スイッチング手
    段を切換制御するスイッチング制御手段とを設けたこと
    を特徴とする車両用充電装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5754030A (en) * 1995-07-17 1998-05-19 Nippondenso Co., Ltd. Duty ratio control for a vehicular generator responsive to low and high power loads
US7535203B2 (en) 2006-02-08 2009-05-19 Denso Corporation Alternator

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5754030A (en) * 1995-07-17 1998-05-19 Nippondenso Co., Ltd. Duty ratio control for a vehicular generator responsive to low and high power loads
US7535203B2 (en) 2006-02-08 2009-05-19 Denso Corporation Alternator

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