JP3151059B2 - インサートローダー装置 - Google Patents
インサートローダー装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンダブロックの
製造工程で使用されるインサートローダー装置に関する
ものである。
製造工程で使用されるインサートローダー装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、シリンダブロックをダイカス
トマシンで製造する場合にはインサートローダー装置が
使用されている。このインサートローダー装置は、シリ
ンダブロックの気筒部となる位置に、インサートローダ
ー圧入ヘッドで支持したスリーブ金具を配置させるもの
であって、シリンダブロックが多気筒である場合には、
気筒の数に応じたインサートローダー圧入ヘッドが用意
されていた。
トマシンで製造する場合にはインサートローダー装置が
使用されている。このインサートローダー装置は、シリ
ンダブロックの気筒部となる位置に、インサートローダ
ー圧入ヘッドで支持したスリーブ金具を配置させるもの
であって、シリンダブロックが多気筒である場合には、
気筒の数に応じたインサートローダー圧入ヘッドが用意
されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なインサートローダー装置では、多気筒のシリンダブロ
ックを製造するに際して、該シリンダブロックの機種に
対応してスリーブ金具のピッチが異なる場合、あるいは
スリーブ金具の径が異なる場合に、インサートローダー
圧入ヘッドもこれに対応したものを使用しなければなら
ず、これによりシリンダブロックの機種に対応したイン
サートローダー装置を複数種用意する必要があり、その
結果、該シリンダブロックの製作費が多く必要となると
いう不具合が発生していた。
なインサートローダー装置では、多気筒のシリンダブロ
ックを製造するに際して、該シリンダブロックの機種に
対応してスリーブ金具のピッチが異なる場合、あるいは
スリーブ金具の径が異なる場合に、インサートローダー
圧入ヘッドもこれに対応したものを使用しなければなら
ず、これによりシリンダブロックの機種に対応したイン
サートローダー装置を複数種用意する必要があり、その
結果、該シリンダブロックの製作費が多く必要となると
いう不具合が発生していた。
【０００４】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、シリンダブロックの機種に対応してスリ
ーブ金具のピッチが異なる場合、あるいはスリーブ金具
の径が異なる場合に、これに合わせてインサートローダ
ー圧入ヘッド（挿入ヘッド）を簡単に調整することがで
き、これによりシリンダブロックの製作費を安く抑える
ことができるインサートローダー装置の提供を目的とす
る。
ものであって、シリンダブロックの機種に対応してスリ
ーブ金具のピッチが異なる場合、あるいはスリーブ金具
の径が異なる場合に、これに合わせてインサートローダ
ー圧入ヘッド（挿入ヘッド）を簡単に調整することがで
き、これによりシリンダブロックの製作費を安く抑える
ことができるインサートローダー装置の提供を目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、シリンダブロックの気筒部となる位置
に、スリーブを内壁側から支持した挿入ヘッドを配置
し、該挿入ヘッドがスリーブを支持した状態で、スリー
ブが組み込まれたシリンダブロックを鋳造可能とするイ
ンサートローダー装置であって、前記挿入ヘッドが挿入
される挿入ヘッド支持体を複数設け、これら挿入ヘッド
支持体をガイドレールに沿って移動自在に設け、前記挿
入ヘッドを挿入ヘッド支持体に対して脱着自在に設け、
また、前記挿入ヘッド支持体に、これら挿入ヘッド支持
体をガイドレールに沿って任意のピッチで保持するため
の保持部材を設けるようにしている。
に本発明では、シリンダブロックの気筒部となる位置
に、スリーブを内壁側から支持した挿入ヘッドを配置
し、該挿入ヘッドがスリーブを支持した状態で、スリー
ブが組み込まれたシリンダブロックを鋳造可能とするイ
ンサートローダー装置であって、前記挿入ヘッドが挿入
される挿入ヘッド支持体を複数設け、これら挿入ヘッド
支持体をガイドレールに沿って移動自在に設け、前記挿
入ヘッドを挿入ヘッド支持体に対して脱着自在に設け、
また、前記挿入ヘッド支持体に、これら挿入ヘッド支持
体をガイドレールに沿って任意のピッチで保持するため
の保持部材を設けるようにしている。
【０００６】
【作用】本発明によれば、保持部材により挿入ヘッド支
持体をガイドレールに沿った任意ピッチで保持すること
が可能であり、一方、シリンダブロックに組み込もうと
するスリーブの径に対応した挿入ヘッドを複数の中から
選択し、これをヘッド支持体に対して固定することによ
り、種々の径のスリーブを挿入ヘッドに対して固定する
ことができる。すなわち、本実施例のインサートローダ
ー装置では、シリンダブロックの機種に対応してスリー
ブのピッチが異なる場合、あるいはスリーブの径が異な
る場合に、これに合わせて複数ある挿入ヘッドの位置関
係及び径を簡単に変更することができる。
持体をガイドレールに沿った任意ピッチで保持すること
が可能であり、一方、シリンダブロックに組み込もうと
するスリーブの径に対応した挿入ヘッドを複数の中から
選択し、これをヘッド支持体に対して固定することによ
り、種々の径のスリーブを挿入ヘッドに対して固定する
ことができる。すなわち、本実施例のインサートローダ
ー装置では、シリンダブロックの機種に対応してスリー
ブのピッチが異なる場合、あるいはスリーブの径が異な
る場合に、これに合わせて複数ある挿入ヘッドの位置関
係及び径を簡単に変更することができる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図５に基づ
いて説明する。図１はシリンダブロック１の全体を示す
図であって、このシリンダブロック１の気筒部１Ａに
は、シリンダを構成するスリーブ金具２が所定のピッチ
で複数設けられている。なお、図１に示すシリンダブロ
ックは図示しないダイカストマシンを用いてアルミニウ
ムにより鋳造され、かつスリーブ金具２はその製造時に
おいてインサート成形されたものである。
いて説明する。図１はシリンダブロック１の全体を示す
図であって、このシリンダブロック１の気筒部１Ａに
は、シリンダを構成するスリーブ金具２が所定のピッチ
で複数設けられている。なお、図１に示すシリンダブロ
ックは図示しないダイカストマシンを用いてアルミニウ
ムにより鋳造され、かつスリーブ金具２はその製造時に
おいてインサート成形されたものである。
【０００８】次に、図２〜図５を参照して、シリンダブ
ロック製造時においてスリーブ金具２を支持するための
インサートローダー装置１００について説明する。この
インサートローダー装置１００は、図２及び図３に示す
ようにスリーブ金具２内に挿入されて該スリーブ金具２
を支持するヘッド機構３と、該ヘッド機構３を矢印Ａ−
Ｂで示す軸方向に全体移動させる移動機構４と、ヘッド
機構３の挿入ヘッド（後述する）をスリーブ金具２から
矢印Ａ方向に引き抜く際に該スリーブ金具２の同方向へ
の移動を規制するスリーブ押し機構５とから構成された
ものである。
ロック製造時においてスリーブ金具２を支持するための
インサートローダー装置１００について説明する。この
インサートローダー装置１００は、図２及び図３に示す
ようにスリーブ金具２内に挿入されて該スリーブ金具２
を支持するヘッド機構３と、該ヘッド機構３を矢印Ａ−
Ｂで示す軸方向に全体移動させる移動機構４と、ヘッド
機構３の挿入ヘッド（後述する）をスリーブ金具２から
矢印Ａ方向に引き抜く際に該スリーブ金具２の同方向へ
の移動を規制するスリーブ押し機構５とから構成された
ものである。
【０００９】前記ヘッド機構３は、全体を支持する支持
部材６と、この支持部材６に矢印Ｃ−Ｄ方向に向けて固
定されたガイドレール７と、該ガイドレール７に沿って
スライド自在に設けられた複数のスライド部材８と、こ
のスライド部材８に固定され、かつ矢印ＣーＤ方向と直
交する矢印ＡーＢ方向に向けて配置された軸体９と、こ
の軸体９に対して脱着自在に設けられ、シリンダブロッ
ク製造時に、スリーブ金具２内に挿入されて該スリーブ
金具２を支持する挿入ヘッド１０と、この挿入ヘッド１
０を軸体９に対して挿入状態で固定するための取付ボル
ト１１とから構成されたものである。なお、前記挿入ヘ
ッド１０はスリーブ金具２の径に対応して複数種が用意
され、取付ボルト１１を取り外すことにより、スリーブ
金具２の径に対応したものと簡単に交換できるようにな
っている。
部材６と、この支持部材６に矢印Ｃ−Ｄ方向に向けて固
定されたガイドレール７と、該ガイドレール７に沿って
スライド自在に設けられた複数のスライド部材８と、こ
のスライド部材８に固定され、かつ矢印ＣーＤ方向と直
交する矢印ＡーＢ方向に向けて配置された軸体９と、こ
の軸体９に対して脱着自在に設けられ、シリンダブロッ
ク製造時に、スリーブ金具２内に挿入されて該スリーブ
金具２を支持する挿入ヘッド１０と、この挿入ヘッド１
０を軸体９に対して挿入状態で固定するための取付ボル
ト１１とから構成されたものである。なお、前記挿入ヘ
ッド１０はスリーブ金具２の径に対応して複数種が用意
され、取付ボルト１１を取り外すことにより、スリーブ
金具２の径に対応したものと簡単に交換できるようにな
っている。
【００１０】また、このヘッド機構３には、ガイドレー
ル７に沿って移動後のスライド部材８を所定のピッチで
保持するための保持部材１２が設けられている。この保
持部材１２は、スライド部材８の数に対応した溝部１
３，１４を有する位置決め部材１５，１６を一対で一組
としたものであって、設定させたいスライド部材８のピ
ッチに対応して複数組用意されている。そして、上記ヘ
ッド機構３では、複数組ある位置決め部材の中から一組
の位置決め部材１５，１６を選択して、溝部１３，１４
を互いに対向させ、かつこれら溝部１３，１４内にスラ
イド部材８を位置させた状態で、位置決め部材１５，１
６を互いに結合させることにより、スライド部材８を希
望するピッチに固定できるものである（図３参照）。な
お、溝部１３，１４を互いに対向させた状態で、位置決
め部材１５，１６を結合させる場合には、位置決め部材
１５，１６に形成された孔１５Ａ，１６Ａに取付ねじ
（図示略）を螺合させるようにする。
ル７に沿って移動後のスライド部材８を所定のピッチで
保持するための保持部材１２が設けられている。この保
持部材１２は、スライド部材８の数に対応した溝部１
３，１４を有する位置決め部材１５，１６を一対で一組
としたものであって、設定させたいスライド部材８のピ
ッチに対応して複数組用意されている。そして、上記ヘ
ッド機構３では、複数組ある位置決め部材の中から一組
の位置決め部材１５，１６を選択して、溝部１３，１４
を互いに対向させ、かつこれら溝部１３，１４内にスラ
イド部材８を位置させた状態で、位置決め部材１５，１
６を互いに結合させることにより、スライド部材８を希
望するピッチに固定できるものである（図３参照）。な
お、溝部１３，１４を互いに対向させた状態で、位置決
め部材１５，１６を結合させる場合には、位置決め部材
１５，１６に形成された孔１５Ａ，１６Ａに取付ねじ
（図示略）を螺合させるようにする。
【００１１】一方、前記挿入ヘッド１０には図４で示す
ようにフローティングヘッド２０，２１が設けられてい
る。フローティングヘッド２０は、挿入ヘッド１０の外
周側に形成された溝部２２内に収納され、かつ圧縮ばね
２３により外側に付勢されたものであって、スリーブ金
具２に対する挿入ヘッド１０の挿入時に、フローティン
グヘッド２０が内側に押し込まれ、該フローティングヘ
ッド２０の押圧力により、挿入ヘッド１０の周囲にスリ
ーブ金具２が保持されるようになっている。フローティ
ングヘッド２１は、挿入ヘッド１０の内周側に形成され
た溝部２４内に収納され、かつ圧縮ばね２５により内側
に付勢されたものであって、挿入ヘッド１０に対する軸
体９の挿入時に、フローティングヘッド２１が押し込ま
れ、該フローティングヘッド２１の押圧力により、挿入
ヘッド１０内に挿入された軸体９が保持されるようにな
っている。
ようにフローティングヘッド２０，２１が設けられてい
る。フローティングヘッド２０は、挿入ヘッド１０の外
周側に形成された溝部２２内に収納され、かつ圧縮ばね
２３により外側に付勢されたものであって、スリーブ金
具２に対する挿入ヘッド１０の挿入時に、フローティン
グヘッド２０が内側に押し込まれ、該フローティングヘ
ッド２０の押圧力により、挿入ヘッド１０の周囲にスリ
ーブ金具２が保持されるようになっている。フローティ
ングヘッド２１は、挿入ヘッド１０の内周側に形成され
た溝部２４内に収納され、かつ圧縮ばね２５により内側
に付勢されたものであって、挿入ヘッド１０に対する軸
体９の挿入時に、フローティングヘッド２１が押し込ま
れ、該フローティングヘッド２１の押圧力により、挿入
ヘッド１０内に挿入された軸体９が保持されるようにな
っている。
【００１２】次に、ヘッド機構３を移動させるための移
動機構４について説明する。この移動機構４は、図５で
示すようにヘッド機構３を、矢印ＡーＢ方向に移動させ
るためのシリンダ装置２６により構成されたものであっ
て、このシリンダ装置２６により伸縮されるピストンロ
ッド２７の先端部に、前記ヘッド機構３の全体を支持す
る支持部材６が固定されている。なお、この図５におい
て符号２８で示すものは、シリンダ装置２６がヘッド機
構３を矢印ＡーＢ方向に移動させる際のガイド部材であ
る。
動機構４について説明する。この移動機構４は、図５で
示すようにヘッド機構３を、矢印ＡーＢ方向に移動させ
るためのシリンダ装置２６により構成されたものであっ
て、このシリンダ装置２６により伸縮されるピストンロ
ッド２７の先端部に、前記ヘッド機構３の全体を支持す
る支持部材６が固定されている。なお、この図５におい
て符号２８で示すものは、シリンダ装置２６がヘッド機
構３を矢印ＡーＢ方向に移動させる際のガイド部材であ
る。
【００１３】次に、ヘッド機構３の挿入ヘッド１０をス
リーブ金具２から矢印Ａ方向に引き抜く際に、該スリー
ブ金具２の同方向への移動を規制するスリーブ押し機構
５について説明する。このスリーブ押し機構５は、図４
及び図５に示すように、ヘッド機構３の支持部材６に固
定され、矢印Ａ−Ｂ方向に移動されるピストンロッド２
９を有するシリンダ装置３０と、ピストンロッド２９の
先端に取り付けられたプレッシャプレート３１とから構
成されたものであって、ヘッド機構３の挿入ヘッド１０
をスリーブ金具２から引き抜く際に、ピストンロッド２
９を矢印Ｂ方向に移動させることにより、プレッシャプ
レート３１が、挿入ヘッド１０に挿入されたスリーブ金
具２のみを矢印Ｂ方向に押し、これと同時に、もう１つ
のシリンダ装置２６により挿入ヘッド１０を矢印Ａ方向
に後退させることにより、挿入ヘッド１０をスリーブ金
具２から抜き出させるようにしている。すなわち、この
スリーブ押し機構５は、挿入ヘッド１０を矢印Ａ方向に
後退させると同時に、挿入ヘッド１０に挿入されたスリ
ーブ金具２を矢印Ｂ方向に相対移動させることにより、
スリーブ金具２を挿入ヘッド１０から引き抜かせようと
するものである。なお、このようなシリンダ装置２６，
３０の動作により、ピストンロッド２９の先端位置はみ
かけ上静止することになる。
リーブ金具２から矢印Ａ方向に引き抜く際に、該スリー
ブ金具２の同方向への移動を規制するスリーブ押し機構
５について説明する。このスリーブ押し機構５は、図４
及び図５に示すように、ヘッド機構３の支持部材６に固
定され、矢印Ａ−Ｂ方向に移動されるピストンロッド２
９を有するシリンダ装置３０と、ピストンロッド２９の
先端に取り付けられたプレッシャプレート３１とから構
成されたものであって、ヘッド機構３の挿入ヘッド１０
をスリーブ金具２から引き抜く際に、ピストンロッド２
９を矢印Ｂ方向に移動させることにより、プレッシャプ
レート３１が、挿入ヘッド１０に挿入されたスリーブ金
具２のみを矢印Ｂ方向に押し、これと同時に、もう１つ
のシリンダ装置２６により挿入ヘッド１０を矢印Ａ方向
に後退させることにより、挿入ヘッド１０をスリーブ金
具２から抜き出させるようにしている。すなわち、この
スリーブ押し機構５は、挿入ヘッド１０を矢印Ａ方向に
後退させると同時に、挿入ヘッド１０に挿入されたスリ
ーブ金具２を矢印Ｂ方向に相対移動させることにより、
スリーブ金具２を挿入ヘッド１０から引き抜かせようと
するものである。なお、このようなシリンダ装置２６，
３０の動作により、ピストンロッド２９の先端位置はみ
かけ上静止することになる。
【００１４】プレッシャプレート３１は符号３２で示す
取付ねじ（図４参照）によりピストンロッド２９の先端
部に脱着自在に取り付けられるものであって、図２で示
すようにこのプレッシャプレート３１の一方の端面には
溝部３３が、他方の端面には溝部３４が形成されてい
る。一方の溝部３３はスライド部材８の数に応じて設け
られ、かつ複数組ある位置決め部材の中で、図２に示す
位置決め部材１５，１６の溝部１３，１４のピッチに一
致するように設けられたものである。また、他方の溝部
３４は、スライド部材８の数に応じて設けられ、かつ複
数組ある位置決め部材の中で、図２に示す位置決め部材
以外の他の組の位置決め部材のピッチに一致するように
設けられたものである。
取付ねじ（図４参照）によりピストンロッド２９の先端
部に脱着自在に取り付けられるものであって、図２で示
すようにこのプレッシャプレート３１の一方の端面には
溝部３３が、他方の端面には溝部３４が形成されてい
る。一方の溝部３３はスライド部材８の数に応じて設け
られ、かつ複数組ある位置決め部材の中で、図２に示す
位置決め部材１５，１６の溝部１３，１４のピッチに一
致するように設けられたものである。また、他方の溝部
３４は、スライド部材８の数に応じて設けられ、かつ複
数組ある位置決め部材の中で、図２に示す位置決め部材
以外の他の組の位置決め部材のピッチに一致するように
設けられたものである。
【００１５】すなわち、これら溝部３３及び溝部３４
は、スライド部材８のピッチを決定する位置決め部材
（例えば、１５，１６）の種類に応じて選択されるもの
であって、選択された溝部が、図３で示すような上向き
となる位置にプレッシャプレート３１を配置し、かつこ
の状態で、該プレッシャプレート３１をピストンロッド
２９の先端部に対して固定させるようにしている。な
お、本実施例では、１枚のプレッシャプレート３１によ
り２種類の溝部３３，３４が選択できるものであるが、
これに限定されず、更に異なるピッチの溝部を備えたプ
レッシャプレート（これらプレッシャプレートの溝部
は、位置決め部材の溝部のピッチに一致したもの）を複
数枚用意して、多様なピッチを設定できるようにしても
良い。
は、スライド部材８のピッチを決定する位置決め部材
（例えば、１５，１６）の種類に応じて選択されるもの
であって、選択された溝部が、図３で示すような上向き
となる位置にプレッシャプレート３１を配置し、かつこ
の状態で、該プレッシャプレート３１をピストンロッド
２９の先端部に対して固定させるようにしている。な
お、本実施例では、１枚のプレッシャプレート３１によ
り２種類の溝部３３，３４が選択できるものであるが、
これに限定されず、更に異なるピッチの溝部を備えたプ
レッシャプレート（これらプレッシャプレートの溝部
は、位置決め部材の溝部のピッチに一致したもの）を複
数枚用意して、多様なピッチを設定できるようにしても
良い。
【００１６】以上のように構成されたインサートローダ
ー装置の使用法を順番に説明する。 （１）まず、シリンダブロック１に組み込もうとするス
リーブ金具２の径に対応した挿入ヘッド１０を複数の中
から選択し、これを取付ボルト１１により軸体９に対し
て固定する。 （２）次に、前記スリーブ金具２の間隔に対応した位置
決め部材１５，１６、及びプレッシャプレート３１を複
数の中から選択して、これら位置決め部材１５，１６、
及びプレッシャプレート３１を支持部材６に対して固定
する。このとき、前記溝部１３，１４及び溝部３３内に
前記スライド部材８を位置させることにより、該スライ
ド部材８に軸体９、挿入ヘッド１０を介して固定される
スリーブ金具２の間隔が、最適なものに設定されること
になる。
ー装置の使用法を順番に説明する。 （１）まず、シリンダブロック１に組み込もうとするス
リーブ金具２の径に対応した挿入ヘッド１０を複数の中
から選択し、これを取付ボルト１１により軸体９に対し
て固定する。 （２）次に、前記スリーブ金具２の間隔に対応した位置
決め部材１５，１６、及びプレッシャプレート３１を複
数の中から選択して、これら位置決め部材１５，１６、
及びプレッシャプレート３１を支持部材６に対して固定
する。このとき、前記溝部１３，１４及び溝部３３内に
前記スライド部材８を位置させることにより、該スライ
ド部材８に軸体９、挿入ヘッド１０を介して固定される
スリーブ金具２の間隔が、最適なものに設定されること
になる。
【００１７】（３）次に、シリンダ装置２６により収縮
状態にあったピストンロッド２７を伸長させ、これによ
り支持部材６とともに挿入ヘッド１０に支持されたスリ
ーブ金具２を矢印Ｂ方向に前進させ、これにより該スリ
ーブ金具２をダイカストマシン内の所定位置に固定し、
この状態で該スリーブ金具２をインサート成形させたシ
リンダブロック１を鋳造する。 （４）シリンダブロック１の鋳造が完了したならば、シ
リンダ装置２６により挿入ヘッド１０を矢印Ａ方向に後
退させ、これに合わせてもう１つのシリンダ装置３０に
よりピストンロッド２９を矢印Ｂ方向に前進させる。こ
れによりプレッシャプレート３１が、挿入ヘッド１０に
挿入されたスリーブ金具２を矢印Ｂ方向に押した状態
で、挿入ヘッド１０がスリーブ金具２から矢印Ａ方向に
引き抜かれることになる。
状態にあったピストンロッド２７を伸長させ、これによ
り支持部材６とともに挿入ヘッド１０に支持されたスリ
ーブ金具２を矢印Ｂ方向に前進させ、これにより該スリ
ーブ金具２をダイカストマシン内の所定位置に固定し、
この状態で該スリーブ金具２をインサート成形させたシ
リンダブロック１を鋳造する。 （４）シリンダブロック１の鋳造が完了したならば、シ
リンダ装置２６により挿入ヘッド１０を矢印Ａ方向に後
退させ、これに合わせてもう１つのシリンダ装置３０に
よりピストンロッド２９を矢印Ｂ方向に前進させる。こ
れによりプレッシャプレート３１が、挿入ヘッド１０に
挿入されたスリーブ金具２を矢印Ｂ方向に押した状態
で、挿入ヘッド１０がスリーブ金具２から矢印Ａ方向に
引き抜かれることになる。
【００１８】以上詳細に説明したように本実施例に示す
インサートローダー装置では、シリンダブロック１に組
み込もうとするスリーブ金具２の間隔に対応したピッチ
の位置決め部材１５，１６、及びプレッシャプレート３
１を複数の中から選択して、これらを支持部材６に固定
することにより、該スリーブ金具２の間隔が最適なもの
に設定され、一方、シリンダブロック１に組み込もうと
するスリーブ金具２の径に対応した挿入ヘッド１０を複
数の中から選択し、これを軸体９に対して固定すること
により、種々の径のスリーブ金具２を挿入ヘッド１０に
対して取り付けることができる。すなわち、本実施例の
インサートローダー装置では、シリンダブロック１の機
種に対応してスリーブ金具２のピッチが異なる場合、あ
るいはスリーブ金具２の径が異なる場合に、これに合わ
せて挿入ヘッド１０の位置及び径を簡単に変更すること
ができ、従来のように、スリーブ金具２の配置、径に応
じて特別なインサートローダー装置を用意する必要がな
く、従来と比較してシリンダブロック１の製作費を安く
抑えることが可能となる。
インサートローダー装置では、シリンダブロック１に組
み込もうとするスリーブ金具２の間隔に対応したピッチ
の位置決め部材１５，１６、及びプレッシャプレート３
１を複数の中から選択して、これらを支持部材６に固定
することにより、該スリーブ金具２の間隔が最適なもの
に設定され、一方、シリンダブロック１に組み込もうと
するスリーブ金具２の径に対応した挿入ヘッド１０を複
数の中から選択し、これを軸体９に対して固定すること
により、種々の径のスリーブ金具２を挿入ヘッド１０に
対して取り付けることができる。すなわち、本実施例の
インサートローダー装置では、シリンダブロック１の機
種に対応してスリーブ金具２のピッチが異なる場合、あ
るいはスリーブ金具２の径が異なる場合に、これに合わ
せて挿入ヘッド１０の位置及び径を簡単に変更すること
ができ、従来のように、スリーブ金具２の配置、径に応
じて特別なインサートローダー装置を用意する必要がな
く、従来と比較してシリンダブロック１の製作費を安く
抑えることが可能となる。
【００１９】なお、上記実施例では、軸体９及びスライ
ド部材８により「ヘッド支持体」が構成されている。
ド部材８により「ヘッド支持体」が構成されている。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、保持部材により挿入ヘッド支持体を任意のピッ
チで保持することが可能であり、一方、シリンダブロッ
クに組み込もうとするシリンダの径に対応した挿入ヘッ
ドを複数の中から選択し、これをヘッド支持体に対して
固定することにより、種々の径のシリンダを挿入ヘッド
に対して固定することができる。すなわち、本実施例の
インサートローダー装置では、シリンダブロックの機種
に対応してシリンダのピッチが異なる場合、あるいはシ
リンダの径が異なる場合に、これに合わせて複数ある挿
入ヘッドの位置関係及び径を簡単に変更することがで
き、これにより従来と比較してシリンダブロックの製作
費を安く抑えることができる効果が得られる。
よれば、保持部材により挿入ヘッド支持体を任意のピッ
チで保持することが可能であり、一方、シリンダブロッ
クに組み込もうとするシリンダの径に対応した挿入ヘッ
ドを複数の中から選択し、これをヘッド支持体に対して
固定することにより、種々の径のシリンダを挿入ヘッド
に対して固定することができる。すなわち、本実施例の
インサートローダー装置では、シリンダブロックの機種
に対応してシリンダのピッチが異なる場合、あるいはシ
リンダの径が異なる場合に、これに合わせて複数ある挿
入ヘッドの位置関係及び径を簡単に変更することがで
き、これにより従来と比較してシリンダブロックの製作
費を安く抑えることができる効果が得られる。
【図１】シリンダブロック１の全体を示す斜視図。
【図２】インサートローダー装置の全体を示す斜視図。
【図３】図２のインサートローダー装置において軸体９
に挿入した挿入ヘッド１０を、所定のピッチに設定した
斜視図。
に挿入した挿入ヘッド１０を、所定のピッチに設定した
斜視図。
【図４】挿入ヘッド１０を示す断面図。
【図５】スリーブ押し機構５を示す正面図。
１ シリンダブロック ２ スリーブ金具（スリーブ） ７ ガイドレール ８ スライド部材（ヘッド支持体） ９ 軸体（ヘッド支持体） １０ 挿入ヘッド １２ 保持部材
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダブロックの気筒部となる位置
に、スリーブを内壁側から支持した挿入ヘッドを配置
し、該挿入ヘッドがスリーブを支持した状態で、スリー
ブが組み込まれたシリンダブロックを鋳造可能とするイ
ンサートローダー装置であって、 前記挿入ヘッドが挿入される挿入ヘッド支持体を複数設
け、これら挿入ヘッド支持体をガイドレールに沿って移
動自在に設けてなり、 前記挿入ヘッドは挿入ヘッド支持体に対して脱着自在に
設けられ、また、前記挿入ヘッド支持体には、これら挿
入ヘッド支持体をガイドレールに沿って任意のピッチで
保持するための保持部材が設けられていることを特徴と
するインサートローダー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21305892A JP3151059B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | インサートローダー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21305892A JP3151059B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | インサートローダー装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655250A JPH0655250A (ja) | 1994-03-01 |
| JP3151059B2 true JP3151059B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=16632837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21305892A Expired - Fee Related JP3151059B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | インサートローダー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3151059B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014233739A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 本田技研工業株式会社 | スリーブセット装置 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101384011B1 (ko) * | 2012-06-18 | 2014-04-10 | (주)두성로보텍 | 로우크랭크케이스용 베어링인서트 포지셔닝장치 |
| CN108788081A (zh) * | 2018-07-13 | 2018-11-13 | 宁波北仑益鸣企业管理服务有限公司 | 斜抽芯模具结构装置 |
| CN110102737B (zh) * | 2019-05-31 | 2021-01-01 | 宁波鑫达模具制造有限公司 | 一种装有防止抽芯干涉结构的压铸模具 |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP21305892A patent/JP3151059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0655250A (ja) | 1994-03-01 |
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