JPH09285829A - 管端成形装置および管端成形方法 - Google Patents

管端成形装置および管端成形方法

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JPH09285829A
JPH09285829A JP10562396A JP10562396A JPH09285829A JP H09285829 A JPH09285829 A JP H09285829A JP 10562396 A JP10562396 A JP 10562396A JP 10562396 A JP10562396 A JP 10562396A JP H09285829 A JPH09285829 A JP H09285829A
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JP
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pipe
tube
molded
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contracting
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JP10562396A
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English (en)
Inventor
Shoji Nishihara
正二 西原
Hiroaki Tashiro
浩昭 田代
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セッティングされた被成形管に対して拡管成
形と縮管成形とを連続して行うことができ、管端形状の
精度の良い成形のできる管端成形装置を提供するもので
ある。 【解決手段】 管端成形装置は、管1が所定の位置にセ
ッティングされた状態で、管1の端部を拡管用セグメン
ト43を移動させることにより拡管したのち、縮管用セ
グメント32を移動させることにより縮管するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被成形管の端部
を拡管、縮管または形状変形する管端成形装置および管
端成形方法に関するものである。
【0002】図8は、例えば、先行技術である特願平7
−103833号の明細書および図面に示されたセグメ
ント式拡管機の構成を説明する縦断面図である。図9は
図8のIX−IX線断面を示すセグメント式拡管機の横断面
図(但し、断面を示すハッチングは入れていない)であ
る。図10は、特願平7−103833号の明細書およ
び図面に示されたセグメント式縮管機の構成を説明する
縦断面図である。
【0003】まず、図8、9に示すセグメント式拡管機
について説明する。図8、9において、101は管、1
02は拡管コーン、103は拡管コーン102の動きに
応じて管101の径方向に移動する拡管セグメント、1
04は拡管コーン102を管101の軸方向(図8中の
矢印E、Fの方向)に移動させる油圧シリンダである。
【0004】つぎに動作について説明する。拡管セグメ
ント103を縮めた状態で、管101の内部に拡管セグ
メント103が挿入されるように管101をセッティン
グする。この状態で油圧シリンダ104により、拡管コ
ーン102を図8中の矢印Fの方向に移動させる。この
とき、拡管コーン102と拡管セグメント103のテー
パ面作用により、拡管セグメント103が管101の径
方向に拡がっていき、管101の内面を外部に押し拡げ
ようとする。管101が所定の大きさまで拡がったの
ち、拡管コーン102を図8中の矢印Eの方向に移動さ
せることにより、拡管セグメント103を縮め、管10
1から引き抜くことができる。
【0005】ついで、図10に示すセグメント式縮管機
について説明する。111は管、112は縮管コーン、
113は縮管コーン112の動きに応じて管111の径
方向に移動する縮管セグメント、114は縮管コーン1
12を管111の軸方向(図10中の矢印G、Hの方
向)に移動させる油圧シリンダ、115は中子用コー
ン、116は縮管後の管111の真円度を高めるための
中子、117は中子用コーン115を固定するボルトで
ある。
【0006】つぎに動作について説明する。ボルト11
7を調整することにより、縮管後の管111の内径に中
子116の外径を等しくする。ついで、縮管セグメント
113を拡げた状態で、管111を中子116と縮管セ
グメント113との間に挿入し、管111をセッティン
グする。この状態で縮管コーン112を図10中の矢印
Hの方向に移動させる。このとき、縮管コーン112と
縮管セグメント113のテーパ面作用により、縮管セグ
メント113が管111の径方向に縮まっていき、管1
11の外面を内部に押し縮めようとする。管111が所
定の大きさまで縮まったのち、縮管コーン112を図1
0中の矢印Gの方向に移動させることにより、縮管セグ
メント113を拡げ、管111から引き抜くことができ
る。この場合には、管111が所定の大きさまで縮まっ
たとき、中子116が管111の内面に接するので真円
度の高い縮管成形ができる。そして、ボルト117によ
り中子116の外径を調節できるので、様々な径の縮管
を成形することができる。また、上記明細書には、セグ
メント式拡管機とセグメント式縮管機とを対向して配置
し、管の一端を縮管するとともに他端を拡管する管端成
形機が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】先行技術の管端成形機
は、上述のように構成されているので下記のような問題
があった。管端成形機は、セグメント式拡管機またはセ
グメント式縮管機のいずれか一方を構成するので、管の
両端を管端成形する必要があるときには、管端成形機が
2台必要となり2台分の設置スペースが必要となるとい
う問題があった。また、管の一端を拡管成形後に縮管成
形または縮管成形後に拡管成形をするものはなかった。
このような管端成形をするときには、一度管を移動させ
再セッティングする必要があり、作業効率が悪いという
問題があった。また、管端の縮め代または拡げ代が小さ
いときには、管材のスプリングバックおよび素管の径寸
法のバラツキの少なくともいずれか一方に依存して管端
成形後に所望の管端形状が得られにくいことがあった。
また、管の径を変化させずに素管の管端の形状変化をさ
せる管端成形機はなかった。そして、管の接続組立等の
精度は管端の真円度によって決まる。したがって、素管
の形状にバラツキがあるときには、管の接続組立等が円
滑に行えない場合があった。ここで、管端成形機で管端
を成形される素管は、一般的に押し出し加工により形成
される。この素管の径は1%程度のバラツキを有するの
が普通であり、管の接続組立等における径のバラツキの
許容範囲が1%未満(例えば0.2%)のときには問題
となる。
【0008】また、両端を加工した管には、縮管−縮
管、拡管−拡管、および縮管−拡管の3通りがある。そ
して、この3通りの管端成形を実現するには、セグメン
ト式縮管機同志を対向して配置、セグメント式拡管機同
志を対向して配置、およびセグメント式拡管機とセグメ
ント式縮管機とを対向して配置する必要がある。また
は、セグメント式拡管機とセグメント式縮管機とを互い
に独立して1台づつ配置しておき、管端成形するとき、
管端成形条件(拡管成形、縮管成形)に合わせて管を移
動させる必要がある。前者のときには、6台の管端成形
機が必要となり、管端成形機の設置スペースが必要とな
るとともに経済的に不利である。一方、後者のときに
は、管端成形機は2台でよいので設置スペースの問題は
ないが、管の一端部を成形する度に管を移動する必要が
あり、成形の効率が悪い。さらに、管端を成形するには
管と管端成形装置との位置合わせをする必要があり、両
端を成形するには2度位置合わせする必要があって効率
が悪い。
【0009】また、セグメント式拡管機では、拡管用コ
ーン102のロッド端部(図8のテーパ端部の反対側)
に油圧シリンダ104で駆動力を与えている。したがっ
て、油圧シリンダ104を拡管用コーン102の端部に
配置する必要があり、管101の軸方向にセグメント式
拡管機が長くなるという問題があった。それ故、管10
1の軸方向に他の機器を配置しようとするとき、さらに
セグメント式拡管機が大きくなる。
【0010】さらにまた、管同志の接続の基準となるけ
がき線は、管端成形後にいったん管端成形機から外した
状態でけがきをされていた。そして、けがきをするとき
には、管に対し基準合わせをする必要がある。したがっ
て、管端成形機から管を外してから基準合わせをする必
要があるので、作業効率が良くないとともに、けがきに
高精度が要求されるときには基準合わせが大変であっ
た。
【0011】この発明は上記のような問題を解決するた
めになされたもので、セッティングされた被成形管を拡
管および縮管のいずれの成形も可能な管端成形機および
管端成形方法を提供することを目的とする。また、セッ
ティングされた被成形管に対して拡管成形と縮管成形と
を連続して行える管端成形装置および管端成形方法を提
供することを目的とする。また、セッティングされた被
成形管に合マークを付けることができる管端成形装置お
よび管端成形方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る管端成形
装置は、所定の位置にセッティングされた被成形管の一
端部において上記被成形管の外側から力を付与すること
により、上記被成形管の端部を縮管する縮管手段と、上
記所定の位置にセッティングされた上記被成形管の一端
部において上記被成形管の内側から力を付与することに
より、上記被成形管の端部を拡管する拡管手段とを備え
たものである。
【0013】また、第1の所定の位置にセッティングさ
れた被成形管の一端部において上記被成形管の外側から
力を付与することにより、上記被成形管の端部を縮管す
る第1の縮管手段、および、上記第1の所定の位置にセ
ッティングされた上記被成形管の一端部において上記被
成形管の内側から力を付与することにより、上記被成形
管の端部を拡管する第1の拡管手段を有する第1の管端
成形手段と、第2の所定の位置にセッティングされた上
記被成形管の他端部において上記被成形管の外側から力
を付与することにより、上記被成形管の端部を縮管する
第2の縮管手段、および、上記第2の所定の位置にセッ
ティングされた上記被成形管の他端部において上記被成
形管の内側から力を付与することにより、上記被成形管
の端部を拡管する第2の拡管手段を有する第2の管端成
形手段とを備えたものである。
【0014】また、縮管成形時には、拡管手段により被
成形管を拡管したのち、拡管された上記被成形管を縮管
手段により縮管するものである。また、拡管成形時に
は、縮管手段により被成形管を縮管したのち、縮管され
た上記被成形管を拡管手段により拡管するものである。
【0015】また、拡管手段には、拡管時に被成形管の
内面と接する複数個の拡管用部材と、上記被成形管の軸
方向のうちの一方向に移動するとき上記拡管用部材が上
記被成形管を拡管するように移動させる駆動力変換部材
と、この駆動力変換部材を上記被成形管の軸方向に移動
させる駆動手段とを設けたものである。また、駆動手段
は、液体が出入する貫通穴が設けられ固定されたピスト
ン体と、駆動力変換部材の一部により形成されたシリン
ダハウジングと、上記ピストン体および上記シリンダハ
ウジングにより形成される領域に上記貫通穴を介して液
体を供給する液体供給手段とを有する。
【0016】また、縮管手段には、縮管時に被成形管の
外面と接する複数個の縮管用部材と、上記被成形管の軸
方向のうちの一方向に移動するとき上記縮管用部材が上
記被成形管を縮管するように移動させる駆動力変換部材
と、この駆動力変換部材を上記被成形管の軸方向に移動
させる駆動手段とを設けたものである。
【0017】また、縮管用部材は、被成形管にマーク付
けするマーク付手段を有する。また、マーク付手段は複
数個あり、上記各マーク付手段は被成形管の軸を直角に
切る面において上記被成形管の周方向に等間隔で配置さ
れる。また、マーク付手段は、けがき針とこのけがき針
を被成形管に押しつける弾性体とにより形成される。ま
た、被成形管を固定する固定手段と、この固定手段によ
り上記被成形管を固定するとともに縮管手段および拡管
手段により上記被成形管に力を付与して上記被成形管の
管端を固定した状態で、上記縮管手段および上記拡管手
段を上記被成形管の軸に対して傾動させ上記被成形管を
曲げる曲げ手段とを備えたものである。
【0018】また、この発明に係る管端成形方法は、被
成形管を所定の位置にセッティングする工程と、上記被
成形管の一端部において上記被成形管の内側から力を付
与することにより、上記被成形管の端部を拡管する工程
と、上記被成形管の一端部において上記被成形管の外側
から力を付与することにより、上記被成形管の端部を縮
管する工程とを含むものである。さらにまた、縮管する
工程または拡管する工程が終了したのち、被成形管をセ
ッティングした状態で、縮管手段に設けた合マーク付手
段により上記被成形管に合マーク付する工程を含むもの
である。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1について
説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る管端成
形装置であるセグメント式拡縮管装置の要部構成を説明
する縦断面図である。図2はこの発明の実施の形態1に
係るセグメントおよびコーンの配置を説明するためのセ
グメント式拡縮管装置の要部を示す正面図である。図3
はこの発明の実施の形態1に係るセグメント式拡縮管装
置の全体構成を説明する一部断面により示す側面図であ
る。なお、図1〜図3においては、説明の都合上断面部
分のハッチングを一部省略している。このことは、以下
の実施の形態において説明する図についても同様であ
る。
【0020】図1〜図3において、1は被成形管である
管、30は駆動力変換部材である縮管用コーン、31は
縮管用コーン30とボルト(図示せず)で一体化したス
ライダ、32は縮管用部材である縮管用セグメントであ
る。ここで、縮管用コーン30および縮管用セグメント
32は例えば鋳鉄(FC)で形成されている。そして、
縮管用セグメント32はそのテーパ部分にT型形状の案
内ガイド33を有し、この案内ガイド33は縮管用コー
ン30に形成されているT型溝とはまり合っている。縮
管用コーン30の移動時には、案内ガイド33がT型溝
に沿って即ちガイドとなって縮管用セグメント32を移
動させる。また、縮管用セグメント32には、管1の径
方向に移動させるためのT型ガイド34が形成されてい
る。したがって、縮管用コーン30が管1の軸方向(図
1中の矢印A、Bの方向)に移動するとき、縮管用セグ
メント32は管1の径方向に移動する。35は縮管用セ
グメント32内部に内蔵されている合マーク付手段であ
るけがき針、36はけがき針35を管1の中心に向かっ
て押しつける弾性体であるバネである。合マーク付手段
は、けがき針35およびバネ36により形成され、管1
の外周に合マークをけがく。そして、図2に示すよう
に、けがき針35およびバネ36は、管1の軸をほぼ直
角に切る面において周方向に等間隔で4個配置される。
【0021】37は内部がシリンダハウジングとなって
いる駆動力変換部材である拡管用コーンである。ここ
で、拡管用コーン37および拡管用セグメント43は例
えば鋳鉄(FC)で形成されている。38は拡管用コー
ン37を管1の軸方向に移動させるためのピストン、3
8Aおよび38Bは、拡管用コーン37のシリンダハウ
ジング、ピストン38およびピストンロッド39により
形成される領域である。39はピストンロッド、39
A、39Bは領域38A、38Bに液体である油を出入
(排出・供給)する貫通穴である。40はピストン38
にピストンロッド39を固定するナットである。そし
て、ピストン38、ピストンロッド39およびナット4
0によりピストン体が形成されており、このピストン体
は架台47に固定されている。41A、41Bは油漏れ
を防ぐとともにシリンダ内部に粉塵等の進入を防止する
カバーである。なお、ピストン38、カバー41Aおよ
びカバー41Bには油漏れ防止のOリングを施してあ
る。
【0022】42A、42Bは貫通穴39A、39Bの
端部に設けられた油のポートである。そして、ピストン
体は架台47に固定されているので、ポート42Aから
油を入れると拡管用コーン37は図1中の矢印Aの方向
に動く。逆に、ポート42Bから油を入れると拡管用コ
ーン37は図1中の矢印Bの方向に動く。43はT型ガ
イド44、45が設けられた拡管用セグメントであり、
図1に示すように、拡管用コーン37が図1中の矢印A
の方向に動けば、拡管用コーン37のT型案内溝とT型
ガイド44が摺動することにより、拡管用セグメント4
3は、T型ガイド45に沿って管1の中心方向に移動す
る。逆に、拡管用コーン37を図1中の矢印Bの方向に
動かせば拡管用セグメント43は径方向に拡がってい
く。そして、ピストン体、カバー41A、41B、拡管
用コーン37のシリンダハウジングおよびポート42
A、42Bに油を送出する送出ポンプ(図示しない)に
より駆動手段が形成される。46は縮管用セグメント3
2、拡管用セグメント43を管1の径方向のみに移動す
るように内部にT型溝を持つ案内ガイドで架台47にボ
ルト(図示しない)で固定されている。
【0023】図2に示すように、縮管用コーン30、縮
管用セグメント32、拡管用コーン37、拡管用セグメ
ント43は、管1の中心(軸)に対し周方向に均等に8
カ所設置されている。関連するコーンおよびセグメント
は、8カ所同時に同量だけ径方向に拡がったり縮んだり
する。58は架台47を水平に保つとともに架台47が
管1の軸方向に移動するときのガイドとなる平ガイドで
ある。
【0024】図3において、50はタイロッド51によ
り架台47と一体となっている油圧シリンダ、52は油
圧シリンダ50のロッド先端に固定されているブロッ
ク、53はスライダ31と一体になっているガイドロッ
ド、55はガイドロッド53の摺動ガイドの役割をする
軸受である。なお、管1に対して下方のタイロッド5
1、ブロック52およびガイドロッド53は図示してい
ない。そして、スライダ31、ガイドロッド53、ブロ
ック52、タイロッド51および油圧シリンダ50によ
り駆動手段が形成される。この駆動手段は、タイロッド
51で架台47に支持されるとともに一体化されている
ので、油圧シリンダ50の動きに応じて管1の軸方向に
動く。
【0025】56は油圧シリンダ、57は油圧シリンダ
56の先端を架台47に固定する取付具、58は架台4
7を支持し架台47を管1の軸方向に移動可能としてい
る平ガイドである。59は平ガイド58に搭載された架
台47および油圧シリンダ56を支持している曲げベー
スであり、回転支持ピン60を中心に傾動可能となって
いる。61は後述する管1の曲げ加工をしたのち曲げベ
ース59を水平状態に戻す油圧シリンダであり、その先
端は曲げベース59にピン結合(図示していない)され
ている。62は油圧シリンダ61および回転支持ピン6
0を支持しているベースである。
【0026】つぎに動作について説明する。図1〜図3
において、管1を縮管用セグメント32および拡管用セ
グメント43(金型)の間にセッティングできるように
金型を移動させておく。縮管用セグメント32について
は、管1の軸から遠ざかる方向に移動させる必要があ
る。このことを実現するためには、油圧シリンダ50を
前進(図1中の矢印Aの方向)させる。すると、ガイド
ロッド53も前進し、縮管用コーン30も図1中の矢印
Aの方向に動く。このとき縮管用セグメント32はT型
ガイド34によって拘束されているので、管1の径方向
に拡がっていく。このとき円周方向に配置する8個の縮
管用セグメント32全てが径方向に拡がっていく。拡管
用セグメント43については、管1の軸に近づく方向に
移動させる必要がある。このことを実現するためには、
油圧ポート42Aから圧油を注入すれば油圧の力により
拡管用コーン37が図1中の矢印Aの方向に移動する。
このとき拡管用セグメント43はT型ガイド45によっ
て拘束されているので、管1の径方向に縮んでいく。つ
まり、円周方向に配置する8個の拡管用セグメント43
は全てが管1の径方向に縮んでいく。こうして管1を金
型内に挿入するための隙間を設ける。
【0027】[拡管動作]ついで、管1を金型内に挿入
し、管1を拡管成形するための所定の位置にセッティン
グする。ここで、所定の位置とは、図1〜図3に示すよ
うに、管1の軸並びに縮管用セグメント32および拡管
用セグメント43の中心がほぼ一致するとともに、管1
の端面が案内ガイド46に接する位置である。管1のセ
ッティングが完了すると、油ポート42Bから圧油を注
入し、油ポート42Aから油をタンク(図示しない)に
戻すことにより、拡管用コーン37は図1中の矢印Bの
方向に移動し、拡管用セグメント43を管1の内側に押
し当てる。その後、管1の拡管径に見合う分拡管用コー
ン37を図1中の矢印Bの方向に移動させ、所定の拡管
成形を行う。なお、所望の拡管径を得るための拡管用コ
ーン37の移動量は、拡管用コーン37および拡管用セ
グメント43の形状から簡単に求めることができる。
【0028】[縮管動作]拡管成形および縮管成形をす
るときの管1をセッティングする位置は同じ位置であ
る。したがって、上述した管1を金型内に挿入するため
の隙間を設けたのち、管1を縮管成形するための所定の
位置にセッティングする。管1のセッティングが完了す
ると、油圧シリンダ50を後退(図1中の矢印Bの方
向)させ、縮管用セグメント32を管1の外側に押し当
てる。その後、管1の縮管径に見合う縮管用コーン30
を図1中の矢印Bの方向に移動させ、所定の縮管成形を
行う。
【0029】以上のように構成したので、管1を所定の
位置にセッティングすれば拡管成形および縮管成形の両
方をすることができ汎用性が高い。また、拡管成形およ
び縮管成形の管端成形をする必要があるとき、1台のセ
グメント式拡縮管装置で管端成形をすることができ、設
置スペースを最小にできる。また、拡管成形および縮管
成形を連続して行うことが可能である。
【0030】また、縮管成形をするときには、拡管用セ
グメント43の外径を管1の縮管内径に合わせておくよ
うにしても良い。このときには、拡管用セグメント43
が中子と同様の作用をするので、縮管の真円度が向上す
る。さらにまた、つぎのように縮管成形をするものであ
ってもよい。管1を所定の位置にセッティングしたの
ち、拡管用セグメント43および縮管用セグメント30
を管1に押し当てる。その後、拡管用セグメント43お
よび縮管用セグメント30を管1の中心方向に同速度で
移動するように送出ポンプおよび油圧シリンダ50を制
御し、縮管成形する。このときには、拡管用セグメント
43および縮管用セグメント30で管1を挟み込みなが
ら縮管成形をするので、縮管の真円度がさらに向上す
る。
【0031】また、拡管用コーン37の駆動手段は、液
体が出入する貫通穴39A、39Bが設けられ架台47
に固定されたピストン体と、拡管用コーン37の一部に
より形成されたシリンダハウジングと、ピストン体およ
びシリンダハウジングにより形成される領域38A、3
8Bに貫通穴39A、39Bを介して圧油を供給するポ
ンプとを有する。したがって、ポンプとポート42A、
42Bはパイプによって接続すればよくポンプの配置の
自由度が高く、拡管用コーン37の駆動手段を小さく構
成できる。
【0032】なお、管端成形装置として、セグメント式
拡縮管装置の例について説明したが、これに限定される
ものではなく、例えばスピニング式の管端成形装置であ
ってもよい。また、拡管用コーン37および拡管用セグ
メント43のテーパは、図1中の矢印Aの方向に拡管用
コーン37が移動するとき拡管用セグメント43が管1
の中心軸方向に移動するテーパとしているが、このテー
パの傾きは逆であっても良い。このことは、縮管用セグ
メント30および縮管用コーン32のテーパについても
同様である。また、縮管用セグメント30および拡管用
セグメント43の管1に接する面は管1の軸に対して平
行であるが、管端の成形条件によって決まるものであ
り、上記接する面は管1の軸に対して傾けておくことが
ある。また、管1の端面を円形に成形する場合について
説明したが、成形後の所望の端面形状は円形でなくても
よく、例えば略六角形であっても良い。
【0033】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2について図1〜図3を用いて説明する。図1〜図3
の構成については、実施の形態1と同様であるのでその
説明を省略する。実施の形態2では、より真円度の高い
管端成形をする場合について説明する。
【0034】つぎに動作について説明する。まず、所望
の管端形状が縮管の場合について説明する。管1を金型
内に挿入し、管1を縮管成形するための所定の位置にセ
ッティングする。そして、上述したように油ポート42
Bから圧油を注入し所定量の拡管動作を行う。その後、
拡管用セグメント43を管1の径方向に縮めておく。つ
いで、所定の位置にセッティングされており管端が拡管
された管1を、上述したように油圧シリンダ50を図1
中の矢印Bの方向に移動させ所望の管端形状となるまで
縮管する。
【0035】ここで、所定量とは、素管である管1の管
端形状にバラツキがあるときには、拡管動作により真円
度が許容範囲に入るまで拡管用セグメント43を移動さ
せる量のことである。一方、管1からの縮め代が少ない
ためスプリングバックが生じるときには、スプリングバ
ックが生じないような位置まで拡管用セグメント43を
移動させる量である。そして、所定量は経験的、理論的
に求められるものである。また、縮め代が少ないととも
に素管の管端形状にバラツキがあるときには、真円度が
許容範囲に入るとともにスプリングバックが生じないよ
うな位置まで拡管用セグメント43を移動させる量であ
る。例えば、管1は押し出し加工により形成されバラツ
キ7mmを有する直径500mmであり、所望の管端形
状がバラツキ1mm以下を有する直径490mmである
ときは、バラツキがあるとともに縮め代が少ないので、
素管のバラツキおよびスプリングバックによる影響を考
慮する必要がある。
【0036】ついで、所望の管端形状が拡管の場合につ
いて説明する。管1を金型内に挿入し、管1を拡管成形
するための所定の位置にセッティングする。そして、上
述したように油圧シリンダ50を図1中の矢印Bの方向
に移動させ所定量の縮管動作を行う。その後、縮管用セ
グメント32を管1の径方向に拡げておく。ついで、所
定の位置にセッティングされており管端が縮管された管
1を、上述したように油ポート42Bから圧油を注入し
所望の管端形状となるまで拡管する。なお、所定量と
は、上述した所望の管端形状が縮管の場合と同様な説明
となるのでその説明を省略する。
【0037】ついで、所望の管端形状が素管の径と同じ
である場合、即ち、素管のバラツキをなくしたい場合に
ついて説明する。この場合には、上述したスプリングバ
ックが生じない位置まで拡管用セグメント43を移動さ
せ拡管動作し、その後、拡管した量だけ縮管用セグメン
ト30を移動させ縮管動作をする。なお、この場合に
は、拡管動作と縮管動作の順序が入れ替わっても良い。
【0038】以上のように構成したので、管1の素材寸
法(素管)にバラツキがあるときに、このバラツキを小
さくすることができる。また、縮め代または拡げ代が小
さいときにも所望の管端形状を得ることができる。した
がって、管端の精度が良くでき、管1同志の接続が簡単
に実行できるとともに管1の利用の汎用性が高まる。
【0039】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3について図1〜図3を用いて説明する。図1〜図3
の構成については、実施の形態1と同様であるのでその
説明を省略する。実施の形態3では、管端成形装置によ
り管端成形した管の端部に管端成形装置により合マーク
付をする場合について説明する。ここで、合マークと
は、例えば、拡縮管の組立時の組立基準となるマークで
ある。
【0040】つぎに動作について説明する。上述したよ
うに管1の管端成形をしたのち、管端成形された管1の
外形よりも少しだけ拡がった位置まで縮管用セグメント
32を移動させる。このとき、管1の外周にはけがき針
35のみが接することになる。また、管1の内周側に拡
管用セグメント43が接しないように拡管用セグメント
43を移動させておく。ついで、油圧シリンダ56を図
1中の矢印Bの方向に移動させる(後退させる)。この
とき、架台47が移動することになり、縮管用セグメン
ト32に内蔵されバネ36により管1に押しつけられた
けがき針35が管1の外表面に接触するので、けがき針
35が管1に対して相対的に移動し合マークをけがく。
【0041】以上のように構成したので、縮管等の管端
成形をしたのち、管1を管端成形装置から取り外すこと
なく合マークをけがくことができる。つまり、管1のセ
ッティングは一度するだけで、合マークがけがかれた縮
管、拡管または管端形状が修正された管を得ることがで
きる。したがって、合マークを正確に短時間でけがくこ
とができるとともに作業効率がよい。また、管端成形の
セッティング時に位置合わせを行ってあるので、合マー
クの精度がよい。
【0042】なお、けがき針35およびバネ36は1つ
の管端成形装置について1個でも良いが、図2に示すよ
うに、けがき針35およびバネ36は、管1の軸を直角
に切る面において周方向に等間隔で4個(複数個)の方
が好ましい。このときには、1つの管端成形装置につい
て4個の合マークがけがかれるので、管1の基準合わせ
をしやすい、例えば組立動作時の管1の基準合わせをし
やすい。また、合マークは管1の軸方向のけがき線の場
合について説明したが、点でも良い。さらにまた、合マ
ーク付手段としてけがき針35およびバネ36の場合に
ついて説明したが、管1に印を付けるものであればよ
く、例えばポンチ、レーザマーキングでもよい。
【0043】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4について説明する。図4はこの発明の実施の形態4
に係る拡縮管装置の全体構成を示す側面図である。図4
において、65は管1をクランプするためのクランプ用
下型、90は管1を曲げ加工する曲げ手段である曲げ装
置、92は管1を管1の軸方向に送る管送り機構であ
る。これらの構成要素については後に詳しく説明する。
なお、管1は2点鎖線で示してある。その他の構成につ
いては、実施の形態1と同様であるのでその説明を省略
する。実施の形態3においては、図4に示すように、2
台の管端成形手段である拡縮管装置94を対向して配置
してある。
【0044】以上のように構成したので、一組の拡縮管
装置を用いることで、管1の両端を、縮管−縮管、拡管
−拡管および縮管−拡管の3通り管端成形を実現するこ
とができる。したがって、管端成形装置の設置スペース
が最小限でよい。また、管送り機構92で管1を2台の
拡縮管装置に移動させて管端成形することができ、作業
の効率がよい。
【0045】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5について説明する。図5はこの発明の実施の形態5
に係る曲げ加工装置を複合した拡縮管装置の構成を示す
側面図である。図5において、65は管1をクランプす
るためのクランプ用下型であり、モータ+チェーン駆動
(図示していない)により、図5の一点鎖線の位置より
図5中の矢印Cの方向へ移動する。66は管1をクラン
プするためのクランプ用上型、67は油圧シリンダであ
りその先端には回転可能なローラ68が設置されてい
る。69は管1をクランプするためのクランプ力を与え
る油圧シリンダであり、クランプ用上型66およびシリ
ンダ67等はこの油圧シリンダ69の昇降とともに移動
する。70は架台47に固定されている当金であり、油
圧シリンダ67が図5中の矢印Cの方向に移動(前進)
したときローラ68が当たり、回転支持ピン60を中心
に曲げベース59全体を傾けることになる。
【0046】つぎに動作について説明する。図4に示す
ように、長尺物の管1をクレーン等により管送り機構9
2およびクランプ用下型65の上に載せる。ついで、ク
ランプ用下型65を図4中の矢印Dの方向に移動させる
と同時に管1の送り機構92のテーパローラ75(図
6、図7)を管1が図4中の矢印Dの方向に動くように
回転させる。ここで、クランプ用下型65の移動速度と
テーパローラ75による管1の送り速度は同速度として
おく。そして、クランプ用下型65が、クランプ用上型
66の真下になる位置でクランプ用下型65の移動を停
止する。このとき、管1が案内ガイド46に当たってい
なければ更にテーパローラ75を回転させて管1の先端
を案内ガイド46に当て、そこでテーパローラ75を停
止させる。ここで、固定手段は、クランプ用下型65、
クランプ用上型66および油圧シリンダ69により構成
され、曲げ手段である曲げ装置90は、油圧シリンダ6
7、ローラ68および当金70により構成される。
【0047】ついで、拡管等の管端成形を行ったのち、
縮管用セグメント32と拡管用セグメント43とを管1
に当てた状態で保持する。この状態で、油圧シリンダ6
9を下降(クランプ用上型66が管1に近づく方向に移
動)させ、管1をクランプ用下型65とクランプ用上型
66との間にしっかりと固定する。このとき、管1の曲
げ中心は回転支持ピン60の中心と一致する位置関係と
なっている。ついで、油圧シリンダ67を前進させる。
このとき、ローラ68が当金70に当たり回転支持ピン
60を中心として曲げベース59全体を傾動し、管1の
端部が曲げられる。管1が所定の角度まで曲げられたの
ち、縮管用セグメント32を一杯まで拡げるとともに拡
管用セグメント43を一杯まで縮め、油圧シリンダ67
を後退させる。その後、油圧シリンダ61を上昇させて
曲げベース59を水平状態に戻す。ついで、クランプ用
上型66を上昇させて管1を解放する。
【0048】以上のように構成したので、管1をセッテ
ィングするのは1度でよく、管端成形を行ったままの状
態で曲げ加工をできるので、曲げ加工を容易に実現でき
るとともに作業効率がよい。
【0049】ついで、管送り機構92について説明す
る。図6はこの発明の実施の形態5に係る管送り機構の
側面図である。図7は図6のVII−VII線断面図である。
図6、図7において、75は管1を支持するテーパロー
ラ、76はテーパローラの軸受、77はテーパローラ7
5を設置しているベース、78はテーパローラ75に回
転を与えるモータでチェーン79A、79Bによってモ
ータの回転をテーパローラに伝達している。80はテー
パローラ75と一体化している軸であり、テーパローラ
75が軸80の長手方向に移動可能なようにスプライン
加工がなされており、両端は軸受76で支持されてい
る。81はテーパローラ75を軸80の長手方向のうち
管1の中心側の方向に常に押しつける力を発生させるバ
ネ、82A、82Bはモータ78の回転をテーパローラ
75に伝達するため必要なスプロケット、83はテーパ
ローラ75が軸80の長手方向のうち管1の中心側の方
向へ移動することを制限するストッパである。
【0050】なお、テーパローラ75の表面にはウレタ
ンゴムをライニングしており、管1の表面を傷つけない
ようにしている。モータ78の軸端にはスプロケット8
2Bが接続されており、軸80に接続しているスプロケ
ット82Aとチェーン79Aで連結されている。また、
スプロケット82Aは、2列のスプロケットであり、2
つのテーパローラ75、75(図6参照)の軸80間を
チェーン79Bで連結し同期させている。
【0051】また、バネ81のバネ定数は管1の径によ
らず管1の軸位置が変化しない値にしておく必要があ
る。この値は、管1の重量、外径およびテーパローラ7
5のテーパ形状から求めておいても良いし、実験により
求めることもできる。また、テーパローラ75を管1の
中心側に常に押しつける力を発生させるバネ81の場合
について説明したが、テーパローラ75を管1の中心側
に常に抑制する手段であればバネ81に限定するもので
はない。
【0052】つぎに動作について説明する。モータ78
を駆動することにより、スプロケット82B、82Aを
介して軸80が回転する。このとき、テーパローラ75
が回転するので管1は管1の軸方向に移動する。そし
て、管1の外径が大きいときには、2つのテーパローラ
75が軸80に対し互いに遠ざかる方向に移動し、管1
の外径が小さいときには、2つのテーパローラ75が軸
80に対し互いに近づく方向に移動する。以上説明した
ように、テーパローラ75はバネ81で支持されている
ので、管1の外形が変化したとしても管1の軸は上下左
右方向に移動することはなく、管1を調心することがで
きる。
【0053】
【発明の効果】この発明に係る管端成形装置は、所定の
位置にセッティングされた被成形管の一端部において上
記被成形管の外側から力を付与することにより、上記被
成形管の端部を縮管する縮管手段と、上記所定の位置に
セッティングされた上記被成形管の一端部において上記
被成形管の内側から力を付与することにより、上記被成
形管の端部を拡管する拡管手段とを備えたので、セッテ
ィングされた上記被成形管に対して縮管成形および拡管
成形をすることができるとともに装置の設置スペースを
少なくできる。
【0054】また、第1の所定の位置にセッティングさ
れた被成形管の一端部において上記被成形管の外側から
力を付与することにより、上記被成形管の端部を縮管す
る第1の縮管手段、および、上記第1の所定の位置にセ
ッティングされた上記被成形管の一端部において上記被
成形管の内側から力を付与することにより、上記被成形
管の端部を拡管する第1の拡管手段を有する第1の管端
成形手段と、第2の所定の位置にセッティングされた上
記被成形管の他端部において上記被成形管の外側から力
を付与することにより、上記被成形管の端部を縮管する
第2の縮管手段、および、上記第2の所定の位置にセッ
ティングされた上記被成形管の他端部において上記被成
形管の内側から力を付与することにより、上記被成形管
の端部を拡管する第2の拡管手段を有する第2の管端成
形手段とを備えたので、上記被成形管の各端を拡管成形
および縮管成形のいずれの成形もすることができるとと
もに、この装置の設置スペースを小さくできる。
【0055】また、縮管成形時には、拡管手段により被
成形管を拡管したのち、拡管された上記被成形管を縮管
手段により縮管するので、縮管された管端形状の精度が
よい。
【0056】また、拡管成形時には、縮管手段により被
成形管を縮管したのち、縮管された上記被成形管を拡管
手段により拡管するので、拡管された管端形状の精度が
よい。
【0057】また、拡管手段には、拡管時に被成形管の
内面と接する複数個の拡管用部材と、上記被成形管の軸
方向のうちの一方向に移動するとき上記拡管用部材が上
記被成形管を拡管するように移動させる駆動力変換部材
と、この駆動力変換部材を上記被成形管の軸方向に移動
させる駆動手段とを設けたので、容易に構成できるとと
もに拡管された管端形状の精度がよい。
【0058】また、駆動手段は、液体が出入する貫通穴
が設けられ固定されたピストン体と、駆動力変換部材の
一部により形成されたシリンダハウジングと、上記ピス
トン体および上記シリンダハウジングにより形成される
領域に上記貫通穴を介して液体を供給する液体供給手段
とを有するので、上記液体供給手段の配置の自由度が高
く、上記駆動手段を小さく構成できる。
【0059】また、縮管手段には、縮管時に被成形管の
外面と接する複数個の縮管用部材と、上記被成形管の軸
方向のうちの一方向に移動するとき上記縮管用部材が上
記被成形管を縮管するように移動させる駆動力変換部材
と、この駆動力変換部材を上記被成形管の軸方向に移動
させる駆動手段とを設けたので、容易に構成できるとと
もに拡管された管端形状の精度がよい。
【0060】また、縮管用部材は、被成形管にマーク付
けするマーク付手段を有するので、一度上記被成形管を
セッティングした状態でマーク付ができ、作業効率がよ
い。
【0061】また、マーク付手段は複数個あり、上記各
マーク付手段は被成形管の軸を直角に切る面において上
記被成形管の周方向に等間隔で配置されるので、同時に
複数箇所にマーク付をすることができ、作業効率がよ
い。
【0062】また、マーク付手段は、けがき針とこのけ
がき針を被成形管に押しつける弾性体とにより形成され
るので、構成が容易である。
【0063】また、被成形管を固定する固定手段と、こ
の固定手段により上記被成形管を固定するとともに縮管
手段および拡管手段により上記被成形管に力を付与して
上記被成形管の管端を固定した状態で、上記縮管手段お
よび上記拡管手段を上記被成形管の軸に対して傾動させ
上記被成形管を曲げる曲げ手段とを備えたので、管端成
形された上記被成形管を曲げ加工することができ作業効
率がよいとともに、上記拡管手段および上記縮管手段に
より上記被成形管を固定することができ上記曲げ手段の
構成を単純にできる。
【0064】また、この発明に係る管端成形方法は、被
成形管を所定の位置にセッティングする工程と、上記被
成形管の一端部において上記被成形管の内側から力を付
与することにより、上記被成形管の端部を拡管する工程
と、拡管された上記被成形管の一端部において上記被成
形管の外側から力を付与することにより、上記被成形管
の端部を縮管する工程とを含むので、拡管成形および縮
管成形を連続して行うことができ管端成形された管端形
状の精度が高い。
【0065】さらにまた、縮管する工程または拡管する
工程が終了したのち、被成形管をセッティングした状態
で、縮管手段に設けた合マーク付手段により上記被成形
管に合マーク付する工程を含むので、一度上記被成形管
をセッティングした状態でマーク付ができ、作業効率が
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るセグメント式
拡縮管装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るセグメント式
拡縮管装置の要部を示す正面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るセグメント式
拡縮管装置の全体構成を説明する側面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る拡縮管装置の
側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る曲げ加工装置
を複合した拡縮管装置の側面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5に係る管送り機構の
側面図である。
【図7】 図6のVII−VII線断面図である。
【図8】 先行技術のセグメント式拡管機の縦断面図で
ある。
【図9】 図8のIX−IX線断面図である。
【図10】 先行技術のセグメント式縮管機の縦断面図
である。
【符号の説明】
1 管 30 縮管用コーン 31 スライダ 32 縮管用セグメント 35 けがき針 36 バネ 37 拡管用コーン 38 ピストン 38A、38B 領域 39ピストンロッド 39A、39B 貫通穴 43拡管用セグメント 50 油圧シリンダ 51 タイロッド 52 ブロック 53 ガイドロッド 56 油圧シリンダ 65 クランプ用下型 66 クランプ用上型 67 油圧シリンダ 68 ローラ 69 油圧シリンダ 70 当金 90 曲げ装置 94拡縮管装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置にセッティングされた被成形
    管の一端部において上記被成形管の外側から力を付与す
    ることにより、上記被成形管の端部を縮管する縮管手段
    と、上記所定の位置にセッティングされた上記被成形管
    の一端部において上記被成形管の内側から力を付与する
    ことにより、上記被成形管の端部を拡管する拡管手段と
    を備えたことを特徴とする管端成形装置。
  2. 【請求項2】 第1の所定の位置にセッティングされた
    被成形管の一端部において上記被成形管の外側から力を
    付与することにより、上記被成形管の端部を縮管する第
    1の縮管手段、および、上記第1の所定の位置にセッテ
    ィングされた上記被成形管の一端部において上記被成形
    管の内側から力を付与することにより、上記被成形管の
    端部を拡管する第1の拡管手段を有する第1の管端成形
    手段と、第2の所定の位置にセッティングされた上記被
    成形管の他端部において上記被成形管の外側から力を付
    与することにより、上記被成形管の端部を縮管する第2
    の縮管手段、および、上記第2の所定の位置にセッティ
    ングされた上記被成形管の他端部において上記被成形管
    の内側から力を付与することにより、上記被成形管の端
    部を拡管する第2の拡管手段を有する第2の管端成形手
    段とを備えたことを特徴とする管端成形装置。
  3. 【請求項3】 縮管成形時には、拡管手段により被成形
    管を拡管したのち、拡管された上記被成形管を縮管手段
    により縮管することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の管端成形装置。
  4. 【請求項4】 拡管成形時には、縮管手段により被成形
    管を縮管したのち、縮管された上記被成形管を拡管手段
    により拡管することを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれか一項記載の管端成形装置。
  5. 【請求項5】 拡管手段には、拡管時に被成形管の内面
    と接する複数個の拡管用部材と、上記被成形管の軸方向
    のうちの一方向に移動するとき上記拡管用部材が上記被
    成形管を拡管するように移動させる駆動力変換部材と、
    この駆動力変換部材を上記被成形管の軸方向に移動させ
    る駆動手段とを設けたことを特徴とする請求項1〜請求
    項4のいずれか一項記載の管端成形装置。
  6. 【請求項6】 駆動手段は、液体が出入する貫通穴が設
    けられ固定されたピストン体と、駆動力変換部材の一部
    により形成されたシリンダハウジングと、上記ピストン
    体および上記シリンダハウジングにより形成される領域
    に上記貫通穴を介して液体を供給する液体供給手段とを
    有することを特徴とする請求項5記載の管端成形装置。
  7. 【請求項7】 縮管手段には、縮管時に被成形管の外面
    と接する複数個の縮管用部材と、上記被成形管の軸方向
    のうちの一方向に移動するとき上記縮管用部材が上記被
    成形管を縮管するように移動させる駆動力変換部材と、
    この駆動力変換部材を上記被成形管の軸方向に移動させ
    る駆動手段とを設けたことを特徴とする請求項1〜請求
    項6のいずれか一項記載の管端成形装置。
  8. 【請求項8】 縮管用部材は、被成形管にマーク付けす
    るマーク付手段を有することを特徴とする請求項7記載
    の管端成形装置。
  9. 【請求項9】 マーク付手段は複数個あり、上記各マー
    ク付手段は被成形管の軸を直角に切る面において上記被
    成形管の周方向に等間隔で配置されることを特徴とする
    請求項8記載の管端成形装置。
  10. 【請求項10】 マーク付手段は、けがき針とこのけが
    き針を被成形管に押しつける弾性体とにより形成される
    ことを特徴とする請求項8または請求項9記載の管端成
    形装置。
  11. 【請求項11】 被成形管を固定する固定手段と、この
    固定手段により上記被成形管を固定するとともに縮管手
    段および拡管手段により上記被成形管に力を付与して上
    記被成形管の管端を固定した状態で、上記縮管手段およ
    び上記拡管手段を上記被成形管の軸に対して傾動させ上
    記被成形管を曲げる曲げ手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項10のいずれか一項記載の管端成形
    装置。
  12. 【請求項12】 被成形管を所定の位置にセッティング
    する工程と、上記被成形管の一端部において上記被成形
    管の内側から力を付与することにより、上記被成形管の
    端部を拡管する工程と、上記被成形管の一端部において
    上記被成形管の外側から力を付与することにより、上記
    被成形管の端部を縮管する工程とを含むことを特徴とす
    る管端成形方法。
  13. 【請求項13】 縮管する工程または拡管する工程が終
    了したのち、被成形管をセッティングした状態で、縮管
    手段に設けた合マーク付手段により上記被成形管に合マ
    ーク付する工程を含むことを特徴とする請求項12記載
    の管端成形方法。
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