JP3150848B2 - 電動機のマグネットダンパ - Google Patents

電動機のマグネットダンパ

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JP3150848B2 JP13867094A JP13867094A JP3150848B2 JP 3150848 B2 JP3150848 B2 JP 3150848B2 JP 13867094 A JP13867094 A JP 13867094A JP 13867094 A JP13867094 A JP 13867094A JP 3150848 B2 JP3150848 B2 JP 3150848B2
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fixed yoke
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機のロータの速度
変動を抑制するために用いられるマグネットダンパに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図5(A)は、実開平3−14948号
公報等に示された従来のマグネットダンパの一例の断面
図である。この従来のマグネットダンパでは、電動機の
シャフト101に導磁性材料からなる固定ヨーク102
の筒状部102aが嵌合されて固定されている。固定ヨ
ーク102は、その一端にフランジ部102bを備えて
いる。103は、環状の永久磁石であり、永久磁石10
3の中央部に形成された貫通孔104には、スリーブ軸
受105が、きつく嵌合されているかまたは接着剤を用
いて接合されている。スリーブ軸受105には、固定ヨ
ーク102の筒状部102aが回転自在に嵌合されてい
る。永久磁石103の外周部には環状のフライホイール
部材106が嵌合されており、永久磁石103とフライ
ホイール部材106とは接着剤により相互に固定されて
いる。固定ヨーク102のフランジ部102aと永久磁
石103との間には、環状の摩擦摺動板107が配置さ
れている。この摩擦摺動板107は、商品名でルーロン
と呼ばれるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を
主材料とする厚みが0.2〜2mm程度のシート状の部
材である。
【0003】図5(B)は従来の他のマグネットダンパ
の概略断面図である。このマグネットダンパでは、電動
機のシャフト101にスリーブ軸受105を介して回転
自在にフライホイール部材106が嵌合されている。ス
リーブ軸受105は、フライホイール部材106の中央
部に形成した貫通孔104にきつく嵌合されているかま
たは接着剤を用いて接合されている。固定ヨーク102
の筒状部102aはシャフト101に嵌合されて固定さ
れている。固定ヨーク102のフランジ部102bの端
面部には、永久磁石103が接着剤を用いて固定されて
いる。そしてフライホイール部材106と固定ヨーク1
02のフランジ部102bとの間には、環状の摩擦摺動
板が配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のマグネットダン
パでは、いずれもスリーブ軸受を永久磁石103または
フライホイール106に固定している。そのため比較的
高い加工精度が要求される上、スリーブ軸受の固定作業
に手間と時間とがかかる問題がある。また摩擦摺動板が
独立して存在しているため、組立て工数が増える問題が
ある。更に、最近は、価格の低減化要求が強く、できる
だけ価格の安いマグネットダンパの開発が望まれてい
る。
【0005】本発明の目的は、部品点数が少なく、各部
品についてあまり高い加工精度を要求されることがな
く、しかも少ない工数で組立てることができるマグネッ
トダンパを提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、部品点数が少なく、
しかもスリーブ軸受の固定作業が不要な安価なマグネッ
トダンパを提供することにある。
【0007】本発明の更に他の目的は、部品点数が少な
くしかもスティックスリップ現象が発生することのない
マグネットダンパを提供することにある。
【0008】本発明の別の目的は、速度変動の調整が容
易なマグネットダンパを提供することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、フライホイール
の重量の調整が容易なマグネットダンパを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本出願の発明が改良の対
象とする第1のタイプのマグネットダンパは、電動機の
シャフトにスリーブ軸受を介して回転自在に嵌合される
フライホイールと、シャフトに固定される導磁性材料か
らなる固定ヨークと、固定ヨーク及びフライホイールの
少なくとも一方に固定されてフライホイールを固定ヨー
クに対して磁気吸引力により吸着させる永久磁石と、フ
ライホイールと固定ヨークとの間に配置された摩擦摺動
板とを具備するものである[以下この種の構造を有する
マグネットダンパを第1のタイプのマグネットダンパと
言う]。本発明では、このマグネットダンパにおいて、
スリーブ軸受及び摩擦摺動板を一体に形成する。ここで
一体に形成するとは、同じ材料で一体成形する場合の他
に、各部を別個に形成して、後に接着や嵌合等の接合方
法により一体化する場合を含むものである。
【0011】また別の発明では、スリーブ軸受をシャフ
ト及びフライホイールのいずれにも固定しない。即ち、
スリーブ軸受をシャフトとフライホイールの間で回転し
得るように配置する。別の見方をすると、スリーブ軸受
とシャフト及びフライホイールとの間にそれぞれ滑り面
が形成されるようにスリーブ軸受を配置する。
【0012】本出願の発明が改良の対象とする第2のタ
イプのマグネットダンパは、電動機のシャフトに嵌合さ
れる筒状部と該筒状部に一体に設けられたフランジ部と
を具備してシャフトに固定される導磁性材料からなる固
定ヨークと、固定ヨークの筒状部にスリーブ軸受を介し
て回転自在に嵌合された永久磁石と、少なくとも永久磁
石を構成要素として含むフライホイールと、固定ヨーク
のフランジ部と永久磁石との間に配置された摩擦摺動板
とを具備している[以下この種の構造を有するマグネッ
トダンパを第2のタイプのマグネットダンパと言う]。
フライホイールは、永久磁石のみによって構成されてい
てもよく、また永久磁石に磁路構成用の鋼板を接合した
構造や、永久磁石の外周側にフライホイール部材を固定
した構造のものでもよく、その構成は任意である。
【0013】このようなマグネットダンパにおいて、本
発明ではスリーブ軸受及び摩擦摺動板を一体に形成す
る。
【0014】また別の発明では、スリーブ軸受を固定ヨ
ーク及び永久磁石のいずれにも固定しないように配置す
る。即ちスリーブ軸受を固定ヨークと永久磁石との間で
回転し得るように配置する。また別の見方をすると、ス
リーブ軸受と固定ヨーク及び永久磁石との間にそれぞれ
滑り面が形成されるようにスリーブ軸受を配置する。上
記2つのタイプのマグネットダンパのいずれにおいて
も、スリーブ軸受と摩擦摺動板とを含油タイプのアセタ
ール樹脂により一体成形により形成すると、必要十分な
耐久性と摩擦力とを有するスリーブ軸受と摩擦摺動板と
を安価に得ることができる。
【0015】スリーブ軸受と摩擦摺動板とを一体化した
場合でも、速度変動の調整が必要な場合には、更に別個
の摩擦摺動板を補足用摩擦摺動板として配置することが
できる。第1のタイプのマグネットダンパの場合には、
摩擦摺動板とフライホイール及び固定ヨークの少なくと
も一方との間に少なくとも1枚の補足用摩擦摺動板を配
置することができる。また第2のタイプのマグネットダ
ンパの場合には、摩擦摺動板と永久磁石及び固定ヨーク
のフランジ部の少なくとも一方との間に少なくとも一枚
の補足用摩擦摺動板を配置することができる。
【0016】フライホイールの重量は、取付の対象とな
る電動機に応じて変わってくる。電動機が異なる毎に、
フライホイールを用意していたのでは、多品種少量生産
をする場合に、マグネットダンパの価格が高くなる。そ
こでフライホイールを複数枚の鋼板を積層して構成する
と、鋼板の枚数を調整するだけで、必要な重量のフライ
ホイールを簡単に得ることができる。したがって多品種
少量生産においても、マグネットダンパの価格を下げる
ことができる。
【0017】
【作用】スリーブ軸受及び摩擦摺動板を一体に形成する
と、スリーブ軸受の取付作業をすることにより、摩擦摺
動板の取付を同時に完了することができる。したがって
組立工数を削減することができる。またスリーブ軸受及
び摩擦摺動板を一体にすると、摩擦摺動板がスリーブ軸
受の抜け止め機能を発揮するため、スリーブ軸受が抜け
ることがなく、各部品の加工精度高くする必要がなくな
る。更にスリーブ軸受と摩擦摺動板とを一体成形した場
合には、部品点数を1点減らすことができるため、マグ
ネットダンパの価格を大幅に下げることでができる。
【0018】第1のタイプのマグネットダンパにおい
て、スリーブ軸受をシャフト及びフライホイールのいず
れにも固定しないようにすると、電動機のロータの速度
変動が小さいときには、永久磁石の吸引力によって、フ
ライホイールは間に摩擦摺動板を挟んで固定ヨークに吸
着され、固定ヨークと一緒に回転する。電動機のロータ
の速度変動が大きくてなって、フライホイールのイナー
シャが永久磁石の吸引力より大きくなると、固定ヨーク
に対してフライホイールが滑りだし、ダンパ効果が発生
する。
【0019】従来と同様にスリーブ軸受をフライホイー
ルに対して固定すると、滑り面はシャフトとスリーブ軸
受との間と摩擦摺動板と固定ヨークとの間の2カ所にな
る。この場合には、2カ所の滑り面の摩擦係数の関係
(表面粗さ、平面度等の条件)で、フライホイールの角
速度がある範囲になると、フライホイールが断続的に滑
るようになって、いわゆる“キュ,キュ”といった鳴き
音が出るスティックスリプ現象が発生するようになる。
これに対して本発明のように、スリーブ軸受をフライホ
イール及びシャフトのいずれにも固定しない構造をとる
と、スリーブ軸受とフライホイールとの間にも滑り面が
形成され、滑り面が4カ所となって、4カ所の滑り面の
うち摩擦係数が小さくなる条件の滑り面で常に滑り回転
が発生するため、フライホイールが連続的に滑って、ス
ティックスリップ現象が発生しなくなる。
【0020】第2のタイプのマグネットダンパでも、ス
リーブ軸受を固定ヨーク及び永久磁石のいずれにも固定
しないように配置すると、スリーブ軸受と固定ヨークと
の間及びスリーブ軸受と永久磁石との間に滑り面が形成
される。したがって全体として、滑り面が4カ所とな
り、4カ所の滑り面のうち摩擦係数が小さくなる条件の
滑り面で常に滑り回転が発生するため、スティックスリ
ップ現象が発生しなくなる。
【0021】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、第1のタイプのマグネットダンパに
本発明を適用した実施例の断面図を示している。同図に
おいて、1は想像線で示しているが、図示しない電動機
のシャフトである。このシャフト1には、軟鋼等のよう
に導磁性を有する固定ヨーク2が嵌合されている。固定
ヨークは、シャフトが貫通する貫通孔を有する筒状部2
aと、筒状部2aの一端に一体に設けられた環状のフラ
ンジ部2bとから構成されている。筒状部2aには、周
方向に90度間隔を開けて設けられて、径方向に延びる
2つのねじ孔2c及び2dが形成されている。これらの
ねじ孔には、シャフト1に圧接させられる図示しない締
付けねじが螺合される。フランジ部2bの端面部(また
は対向面部)には、筒状部2aの内部に形成された貫通
孔と同心的に環状の凹部2eが形成されている。そして
この凹部2eの底面には、厚み方向に着磁された環状の
永久磁石3が接着剤を用いて固定されている。凹部2e
の深さ(軸線方向の寸法)または永久磁石3の厚み寸法
は、永久磁石3がフランジ部2bの端面部から突出しな
い寸法に定められている。
【0022】シャフト1には、円筒状のスリーブ軸受4
と環状の摩擦摺動板5とが一体になって形成されたカラ
ー6のスリーブ軸受4を介してフライホイール7が回転
可能にまたは回転自在に嵌合されている。本実施例のカ
ラー6は、ポリオキシメチレン(POM)を主成分とす
るアセタール樹脂によって一体成形されている。具体的
には、ポリプラスチックス株式会社がOL−10の商品
番号で販売するポロアセタール樹脂を用いている。なお
この樹脂で形成したカラーの表面の動摩擦係数は、約
0.09であり、限界pv値は1,020(kgf/cm2
cm/s) であった。ここでpv値とは、JISのK721
8に規定された「プラスチックの摩耗試験方法」の項に
記載の値であって、pは面間接触圧力であり、vは速度
である。前述のアセタール樹脂には摩擦係数を小さくす
るために油が含まれている。マグネットダンパの全体の
寸法によっても異なるが、ある程度寿命を長くするため
には、スリーブ軸受4の径方向の厚み寸法は、少なくと
も0.2mm以上あることが好ましく、また摩擦摺動板
5の厚み寸法は0.2mm以上あることが好ましい。本
実施例のように、カラー6をアセタール樹脂で一体成形
すると、カラーの単品での価格を大幅に下げることがで
きる。なおカラー6は、エヌティエヌ株式会社からルー
ロンJの商品名で販売されているポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)等のように、耐磨耗性と潤滑性とを
有するその他の材料により形成してもよいのは勿論であ
る。ちなみにルーロンJの動摩擦係数は、約0.04〜
0.16であり、限界pv値は920(kgf/cm2 ・cm/
s) である。
【0023】カラー6のスリーブ軸受4は、シャフト1
にもまたフライホイール7にも固定されていない。した
がってスリーブ軸受4の内周面とシャフト1の外周面と
の間及びスリーブ軸受4の外周面とフライホイール7の
中央部に形成された貫通孔7aの壁面との間には、それ
ぞれ滑り回転が発生する第1及び第2の滑り面が形成さ
れている。またカラー6の摩擦摺動板5は、フライホイ
ール7の軸線方向の一方の側面と固定ヨーク2のフラン
ジ部2bの端面との間に位置している。カラー6が独立
して回転し得る状態にあるため、摩擦摺動板5とフライ
ホイール7の側面との間及び摩擦摺動板5と固定ヨーク
2のフランジ部2bの端面との間にそれぞれ第3及び第
4の滑り面が形成されている。したがって本実施例で
は、カラー6の周囲に4カ所の滑り面が形成されてい
る。このような構成にすると、4カ所の滑り面のうち摩
擦係数の条件が最も小さくなる部分で、かならず滑りが
発生するため、スティックスリップ現象が発生すること
はない。したがって、いかなる状態においても、スムー
ズにフライホイール7が回転して、鳴き音を発生するこ
となく、ダンパ効果を発揮することができる。
【0024】本実施例のフライホイール7は、複数枚の
円環状の導磁性鋼板7b1〜7bnを所定枚数積層して構成
されている。本実施例のように複数枚の鋼板を積層して
フライホイールを形成すると、対象となる電動機に応じ
た適切なイナーシャを得ることができるように、フライ
ホイール7の重量を簡単に変更することができる。複数
枚の鋼板7b1〜7bnは、各鋼板の外周部を溶接によって
接合して一体化することもできるが、本実施例では図2
(A)及び(B)に示すように、複数枚の鋼板7b1〜7
bnにそれぞれ周方向に所定の間隔を開けて複数の嵌合部
8a〜8fを形成しておき、各鋼板はそれぞれの嵌合部
8a〜8fを相互に嵌合して一体化している。鋼板7b1
の嵌合部8a〜8fは貫通孔であり、その他の鋼板に形
成する嵌合部8a〜8fは他の鋼板の嵌合部ときつく嵌
合するように押し出されたプレス成形された凸形状を有
している。本実施例のフライホイールでは、各鋼板を重
ねて厚み方向に大きな力でプレスするだけで、各鋼板は
相互に結合されて一体化さされる。
【0025】上記実施例では、固定ヨーク2側に永久磁
石3が固定されているが、永久磁石3はフライホイール
7側に固定されていてもよい。また固定ヨーク2とフラ
イホイールイ7の両方に分散して永久磁石を配置しても
よい。
【0026】図3(A)及び(B)は、本発明を第2の
タイプのマグネットダンパに適用した実施例の概略断面
図と側面図である。これらの図において、図1に示した
実施例と同様の部材には、図1に示した符号に10の数
を加えた数の符号を付してある。本実施例のマグネット
ダンパでは、シャフト11に固定される固定ヨーク12
のフランジ部12bが厚みの薄い円環状板によって構成
されている。そしてカラー16の、スリーブ軸受14が
固定ヨーク12の筒状部12aに嵌合されている。また
スリーブ軸受14の外周部に円環状の永久磁石13が嵌
合されている。カラー16の円環状の摺動摩擦板15
は、固定ヨーク12のフランジ部12bと永久磁石13
の軸線方向の一方の側面との間に配置されている。永久
磁石13の径方向外側には、鉄製のフライホイール部材
17が固定されている。本実施例では、永久磁石13と
フライホイール部材17とにより、図1の実施例のフラ
イーホイールと同様の機能を果たすフライホイールが構
成されている。本実施例においても、カラー16は、固
定ヨーク12及び永久磁石13のいずれにも固定されて
おらず、カラー16は固定ヨーク12と永久磁石13と
の間を独立して回転し得るように配置されている。その
結果、カラー16のスリーブ軸受14の内周面と固定ヨ
ーク12の筒状部12aの外周面との間に第1の滑り面
が形成され、スリーブ軸受14の外周面と永久磁石13
の中央部に形成した貫通孔13aの壁面との間に第2の
滑り面が形成され、またカラー16の摩擦摺動板15の
軸線方向の一方の側面と固定ヨーク12のフランジ部1
2bの側面との間に第3の滑り面が形成され、摩擦摺動
板15の軸線方向の他方の側面と永久磁石の軸線方向の
一方の側面との間に第4の滑り面が形成されている。し
たがって本実施例においても、図1の実施例と同様に、
カラー4の周囲に4カ所の滑り面が形成される。その結
果、4カ所の滑り面のうち摩擦係数の条件が最も小さく
なる部分で、必ず滑りが発生するため、スティックスリ
ップ現象が発生することはない。
【0027】本実施例においては、永久磁石13の径方
向外側にフライホイール部材17を固定したが、永久磁
石13だけでフライホイールを構成してもよい。
【0028】また図4(A)及び(B)に示すように、
カラー6の摩擦摺動板5の摺動面にスリーブ軸受4の軸
芯と同心的に磨耗粉を溜める円環状の溝部5aを形成し
てもよい。このような溝部5aを形成して摩擦粉を溝部
5aに集めると、摩擦粉による摩擦負荷の変動を抑える
ことができる。図4の例では、摩擦摺動板5の一方の摺
動面にだけで溝部5aを形成しているが、両面に溝部を
形成してもよいのは勿論である。また1つの摺動面に形
成する溝部の数は任意である。
【0029】また上記実施例は、スティックスリップ現
象を無くすために、スリーブ軸受4,14をフライホイ
ール7または永久磁石13のいずれにも固定しない構成
を採用しているが、スティックスリップ現象が発生し難
い材質で形成したカラーを用いる場合や、多少のスティ
ックスリップ現象が発生しても問題のない用途に使用す
るマグネットダンパにおいては、スリーブ軸受4,14
をフライホイール7または永久磁石13に対して固定し
てもよい。
【0030】また上記実施例では、カラーをアセタール
樹脂によって一体成形しているが、本発明で用いること
ができるカラーは、本実施例で用いたカラーのように一
体成形されているものに限定されるものではない。例え
ばスリーブ軸受と摩擦摺動板とを別個に形成し、両者を
接着、溶着、嵌合等の周知の接合技術を用いて接合して
一体化したカラーを用いてもよいのは勿論である。した
がってこのような場合には、スリーブ軸受と摩擦摺動板
の材質を適宜に変更することもできる。
【0031】更に、スリーブ軸受と摩擦摺動板とを一体
化した場合でも、速度変動の調整が必要な場合には、更
に別個の摩擦摺動板を補足用摩擦摺動板として配置する
ことができる。この補足用摩擦摺動板としては、摩擦摺
動板5,15よりも厚みが薄いシート状の摩擦摺動板を
用いることができる。この種の補足用摩擦摺動板は、例
えば前述のルーロンJの商品名で販売されているPTF
Eにより形成することができる。図1のマグネットダン
パの場合には、摩擦摺動板5とフライホイール7及び固
定ヨーク2のフランジ部2a少なくとも一方との間に少
なくとも1枚の補足用摩擦摺動板を配置することができ
る。また、図3のマグネットダンパの場合には、摩擦摺
動板15と永久磁石13及び固定ヨーク12のフランジ
部12aの少なくとも一方との間に少なくとも一枚の補
足用摩擦摺動板を配置することができる。
【0032】以下に本願明細書に記載した複数の発明の
うち、いくつかの発明についてその構成を下記に示す。
なお理解を容易にするために、図面に付した符号を併記
する。
【0033】(1)中央部に電動機のシャフト1が貫通
する貫通孔を有するフライホイール7と、前記シャフト
1に固定される導磁性材料からなる固定ヨーク2と、前
記固定ヨーク2に固定されて前記フライホイール7を前
記固定ヨーク2に対して磁気吸引力により吸着させる永
久磁石3と、前記シャフトに回転自在に嵌合されるスリ
ーブ軸受4と該スリーブ軸受よりも直径が大きく前記フ
ライホイール7と前記固定ヨーク2との間に配置される
摩擦摺動板5とを有するカラー6とを具備し、前記カラ
ー6の前記スリーブ軸受4が前記フライホイール7の前
記貫通孔7aに回転可能に嵌合されていることを特徴と
する電動機のマグネットダンパ。
【0034】(2)前記固定ヨーク2はシャフトが嵌合
される筒状部2aと該筒状部よりも径の大きいフランジ
部2bとを有しており、前記フランジ部2bの前記フラ
イホイール7と対向する対向面部には、前記摩擦摺動板
と接触しないように前記永久磁石3を収容される磁石収
納凹部2eが形成されていることを特徴とする上記
(1)に記載の電動機のマグネットダンパ。 (3)中央部に貫通孔13aを有する永久磁石13と、
前記永久磁石に固定されたフライホイール部材17と、
電動機のシャフト11に嵌合され且つ前記永久磁石13
の前記貫通孔13aを貫通する筒状部12aと該筒状部
に一体に設けられたフランジ部12bとを具備して前記
シャフト11に固定された導磁性材料からなる固定ヨー
ク12と、前記固定ヨーク12の前記筒状部12aに回
転自在に嵌合され且つ前記永久磁石の前記貫通孔13a
に挿入されるスリーブ軸受14及び前記固定ヨークの前
記フランジ部12bと前記永久磁石13との間に配置さ
れる摩擦摺動板15を有するカラー16とを具備してな
る電動機のマグネットダンパであって、前記カラー16
の前記スリーブ軸受14が前記永久磁石13の前記貫通
孔13aに回転可能に嵌合されていることを特徴とする
電動機のマグネットダンパ。
【0035】(4)前記カラーの前記摩擦摺動板5の摺
動面には、摩擦粉を集める円環状の溝部5aが形成され
ている上記(1)または(3)に記載の電動機のマグネ
ットダンパ。
【0036】(5)電動機のシャフトにスリーブ軸受を
介して回転自在に嵌合されるフライホイールと、前記シ
ャフトに固定される導磁性材料からなる固定ヨークと、
前記固定ヨーク及び前記フライホイールの少なくとも一
方に固定されて前記フライホイールを前記固定ヨークに
対して磁気吸引力により吸着させる永久磁石と、前記フ
ライホイールと前記固定ヨークとの間に配置された摩擦
摺動板とを具備してなる電動機のマグネットダンパであ
って、前記フライホイール7は複数枚の鋼板7b1〜7bn
を積層して構成されていることを特徴とする電動機のマ
グネットダンパ。
【0037】(6)前記複数枚の鋼板にそれぞれ周方向
に所定の間隔を開けて複数の嵌合部が形成されており、
各鋼板はそれぞれの嵌合部8a〜8fが相互に嵌合して
一体化されている上記(5)に記載の電動機のマグネッ
トダンパ。
【0038】(7)中央部に電動機のシャフトが貫通す
る貫通孔を有するフライホイールと、前記シャフトに固
定される導磁性材料からなる固定ヨークと、前記固定ヨ
ーク及び前記フライホイールの少なくとも一方に固定さ
れて前記フライホイールを前記固定ヨークに対して磁気
吸引力により吸着させる永久磁石と、前記シャフトに回
転自在に嵌合されるスリーブ軸受及び該スリーブ軸受よ
りも直径が大きく前記フライホイールと前記固定ヨーク
との間に配置される摩擦摺動板とを有するカラーとを具
備し、前記カラーの前記スリーブ軸受が前記フライホイ
ールの前記貫通孔に挿入されていることを特徴とする電
動機のマグネットダンパ。
【0039】(8)中央部に貫通孔を有する永久磁石を
含むフライホイールと、電動機のシャフトに嵌合され且
つ前記永久磁石の前記貫通孔を貫通する筒状部と該筒状
部に一体に設けられたフランジ部とを具備して前記シャ
フトに固定された導磁性材料からなる固定ヨークと、前
記固定ヨークの前記筒状部に回転自在に嵌合され且つ前
記永久磁石の前記貫通孔に挿入されるスリーブ軸受及び
前記固定ヨークの前記フランジ部と前記永久磁石との間
に配置される摩擦摺動板を有するカラーとを具備してな
る電動機のマグネットダンパであって、前記カラーの前
記スリーブ軸受が前記永久磁石の前記貫通孔に挿入され
ていることを特徴とする電動機のマグネットダンパ。
【0040】
【発明の効果】本発明のように、スリーブ軸受及び摩擦
摺動板を一体に形成すると、スリーブ軸受の取付作業を
することにより、摩擦摺動板の取付を同時に完了するこ
とができるため、組立工数を削減することができる。ま
たスリーブ軸受及び摩擦摺動板を一体に形成すると、摩
擦摺動板がスリーブ軸受の抜け止め機能を発揮するた
め、スリーブ軸受が抜けることがなく、各部品の加工精
度高くする必要がないという利点がある。特に、スリー
ブ軸受と摩擦摺動板とを一体成形した場合には、部品点
数を1点減らすことができるため、マグネットダンパの
価格を大幅に下げることでができる利点がある。
【0041】またスリーブ軸受をフライホイール及びシ
ャフトのいずれにも固定しない構造をとると、スリーブ
軸受とフライホイールとの間にも滑り面が形成され、滑
り面が4カ所となって、4カ所の滑り面のうち摩擦係数
が小さくなる条件の滑り面で常に滑り回転が発生するた
め、フライホイールが連続的に滑って、スティックスリ
ップ現象が発生しなくなる利点ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1のタイプのマグネットダンパに本発明を適
用した実施例の断面図を示している。
【図2】(A)はフライホイールを構成する鋼板の嵌合
部の嵌合状態を示す拡大断面図であり、(B)マグネッ
トダンパの側面図である。
【図3】(A)及び(B)は、本発明を第2のタイプの
マグネットダンパに適用した実施例の概略断面図及び側
面図である。
【図4】(A)及び(B)は、カラーの変形例を示す断
面図及び側面図である。
【図5】(A)及び(B)は、従来のマグネットダンパ
の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,11 シャフト 2,12 固定ヨーク 3,13 永久磁石 4,14 スリーブ軸受 5,15 摩擦摺動板 6,16 カラー 7 フライホイール 17 フライホイール部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−186954(JP,A) 実開 平3−14948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 7/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動機のシャフトにスリーブ軸受を介して
    回転自在に嵌合されるフライホイールと、 前記シャフトに固定される導磁性材料からなる固定ヨー
    クと、 前記固定ヨーク及び前記フライホイールの少なくとも一
    方に固定されて前記フライホイールを前記固定ヨークに
    対して磁気吸引力により吸着させる永久磁石と、 前記フライホイールと前記固定ヨークとの間に配置され
    た摩擦摺動板とを具備してなる電動機のマグネットダン
    パであって、 前記スリーブ軸受及び前記摩擦摺動板は一体に形成され
    ていることを特徴とする電動機のマグネットダンパ。
  2. 【請求項2】電動機のシャフトに嵌合される筒状部と該
    筒状部に一体に設けられたフランジ部とを具備して前記
    シャフトに固定される導磁性材料からなる固定ヨーク
    と、 前記固定ヨークの前記筒状部にスリーブ軸受を介して回
    転自在に嵌合された永久磁石と、 少なくとも前記永久磁石を構成要素として含むフライホ
    イールと、 前記固定ヨークの前記フランジ部と前記永久磁石との間
    に配置された摩擦摺動板とを具備してなる電動機のマグ
    ネットダンパであって、 前記スリーブ軸受及び前記摩擦摺動板は一体に形成され
    ていることを特徴とする電動機のマグネットダンパ。
  3. 【請求項3】電動機のシャフトにスリーブ軸受を介して
    回転自在に嵌合されるフライホイールと、 前記シャフトに固定される導磁性材料からなる固定ヨー
    クと、 前記固定ヨーク及び前記フライホイールの少なくとも一
    方に固定されて前記フライホイールを前記固定ヨークに
    対して磁気吸引力により吸着させる永久磁石と、 前記フライホイールと前記固定ヨークとの間に配置され
    た摩擦摺動板とを具備してなる電動機のマグネットダン
    パであって、 前記スリーブ軸受及び前記摩擦摺動板は一体に形成され
    ており、 前記スリーブ軸受は前記シャフト及び前記フライホイー
    ルのいずれにも固定されていないことを特徴とする電動
    機のマグネットダンパ。
  4. 【請求項4】電動機のシャフトに嵌合される筒状部と該
    筒状部に一体に設けられたフランジ部とを具備して前記
    シャフトに固定される導磁性材料からなる固定ヨーク
    と、 前記固定ヨークの前記筒状部にスリーブ軸受を介して回
    転自在に嵌合された永久磁石と、 少なくとも前記永久磁石を構成要素として含むフライホ
    イールと、 前記固定ヨークの前記フランジ部と前記永久磁石との間
    に配置された摩擦摺動板とを具備してなる電動機のマグ
    ネットダンパであって、 前記スリーブ軸受及び前記摩擦摺動板は一体に形成され
    ており、 前記スリーブ軸受は前記固定ヨーク及び前記永久磁石の
    いずれにも固定されていないことを特徴とする電動機の
    マグネットダンパ。
  5. 【請求項5】前記スリーブ軸受と前記摩擦摺動板とは含
    油タイプのアセタール樹脂により一体成形されている請
    求項1,2,3または4に記載の電動機のマグネットダ
    ンパ。
  6. 【請求項6】前記摩擦摺動板と前記フライホイール及び
    前記固定ヨークの少なくとも一方との間に少なくとも1
    枚の補足用摩擦摺動板が配置されている請求項1または
    3に記載の電動機のマグネットダンパ。
  7. 【請求項7】前記摩擦摺動板と前記永久磁石及び前記固
    定ヨークの前記フランジ部の少なくとも一方との間に少
    なくとも一枚の補足用摩擦摺動板が配置されている請求
    項2または4に記載の電動機のマグネットダンパ。
  8. 【請求項8】前記フライホイールは複数枚の鋼板を積層
    して構成されている請求項1または3に記載の電動機の
    マグネットダンパ。
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