JP3227938B2 - 磁性粒子式制動装置 - Google Patents

磁性粒子式制動装置

Info

Publication number
JP3227938B2
JP3227938B2 JP25834793A JP25834793A JP3227938B2 JP 3227938 B2 JP3227938 B2 JP 3227938B2 JP 25834793 A JP25834793 A JP 25834793A JP 25834793 A JP25834793 A JP 25834793A JP 3227938 B2 JP3227938 B2 JP 3227938B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
coil
rotating shaft
stators
magnetic particle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25834793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07113431A (ja
Inventor
良治 小林
太 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP25834793A priority Critical patent/JP3227938B2/ja
Publication of JPH07113431A publication Critical patent/JPH07113431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3227938B2 publication Critical patent/JP3227938B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁性粒子式制動装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】第3図は従来から使用されている磁性粒
子式制動装置である。図に於いて1はコイル2を内蔵し
ている第一の固定子、1aは図示しない機械等に固定す
るための取付部である。3は第二の固定子で上記第一の
固定子1とは焼ばめ、溶接等で固定されている。4は上
記第一、第二の固定子1、3の間に固定された非磁性材
でできたリング、5は上記第一、第二の固定子1、3の
内側に設けられた制動板、6は上記制動板5に固定され
た回転軸、7は上記第一、第二の固定子1、3と回転軸
の間に設けられた軸受け、8、9は軸受け7を固定する
ための止め輪である。10は上記第一、第二の固定子
1、3と制動板5の間に設けられた磁性粒子である。1
1は上記第一、第二の固定子1、3と回転軸6の間に設
けられたオイルシールである。
【0003】以上の構成の従来装置の動作は次のとおり
である。第一、第二の固定子1、3に内蔵されているコ
イル2に電流を流すと点線で示す磁路に磁束Φが発生す
る。その磁路の一部である磁性粒子10は回転している
制動板5と第一、第二の固定子1、3との間で鎖状に連
結し、回転軸6と一体となった制動板5は停止される
か、あるいは制動されながら回転を続けることになる。
そして、励磁電流を遮断すると磁性粒子10の鎖状の連
結は解かれ、回転軸6はフリーとなる。なお、伝達され
るトルクは励磁電流にほぼ比例している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁性粒子式制動
装置は以上のように構成されているが、コストが高く用
途が制限されていた。すなわち、第一、第二の固定子
1、3は第3図に示すように取付部が突出して形状が異
なるため、加工方法も異なり生産数が少なければ自動化
することが出来ずコストが高くつくものとなった。ま
た、非磁性のリング4は薄いステンレス材であるため加
工が難しくさらに、寸法も正確にだすことも出来ず不良
をだすことも度々であり、これらのことからもコスト高
となっていた。さらに、軸受け7は止め輪8、9により
固定しているため、部品点数も増えコストの増加の一因
となっていた。さらに、オイルシール11を磁性粒子1
0が軸受け7に浸入しないように設けているが、このオ
イルシール11は、一般的にはニトリル材が使用されて
おり、そのため摺動中、焼け付かないようにグリースを
若干塗布しているが、この量が適切でなく多くなり過ぎ
るとグリースが磁性粒子10に浸入してトルクが低下し
たり、不安定になる現象が発生した。また、少ないと摺
動熱のためグリースが枯れてしまい、その結果焼きつい
たり、オイルシール11の磨耗が大きくなり、回転軸6
との間に隙間が発生して磁性粒子10が漏れることがあ
った。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、大幅にコストを低減させるこ
とができ、また、シールの耐久性を向上させると共に性
能を安定させることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明においては、
定子は軸方向に対向する略同一形状の第一、第二の固定
子より成り、この第一、第二の固定子の各々は上記コイ
ルの外周側において互いに当接する合わせ面と上記コイ
ルの内周側において互いに当接する筒部とを有し、ま
た、固定子に対して軸方向に突出して配設された軸受け
を他の機械装置等に対する嵌合部とするものである。
【0007】
【作用】この発明にかかる磁性粒子制動装置は、大幅に
部品点数が少なくなる。
【0008】
【実施例】
実施例1.第1図はこの発明の一実施例を示すもので、
12、13は第一、第二の固定子で略同一の形状として
いる。12aは図示しない機械の固定するための取付ネ
ジ孔である。この取付ネジ孔12aは第一、第二の固定
子12、13同士を固定するためにも、利用している。
14はそのためのボルトである。12b、13aはコイ
ル2の内周に設けられた薄肉で構成された筒部で磁性粒
子10が漏れないようにお互いに接触している。15は
回転軸、16、17は上記第一、第二の固定子12、1
3と回転軸15の間に設けられた軸受けでその軸受け1
6、17の外輪16a、17aは上記固定子12、13
の端面より出ている。18は一般的な材料で構成された
オイルシールで、18aは回転軸15と接触する部分だ
け4フッ化エチレン樹脂(例えば登録商標名テフロン)
をコーティングしたリップである。この部分の拡大図を
第2図に示す。その他の構成及び動作については従来装
置と同様であるので説明を省略する。
【0009】次に本実施例に於いて、その効果を説明す
ると先ず固定子の形状は第一の12と第二の13は略同
一形状としたため、たとえば旋盤加工は個数が2倍とな
るため自動機にもかけられるようになり、生産効率がア
ップしてコストが低減できるものである。さらに、第一
と第二の固定子12、13を固定するボルト14のネジ
孔12aと機械にとりつけるためのネジ孔を共用させる
ようにしたのでボール盤での加工も工程が短縮でき、効
率の良い加工となりコスト低減につながるものとなる。
さらに、従来使用していたリングの代わりに第一、第二
の固定子12、13に設けた薄肉の筒部12b,13a
により当接させるようにしたのでリングは不要となり、
かつ、薄肉のため断面積が小さいので磁気抵抗が大とな
り、そのため薄肉の筒部12b,13aを通る磁束Φの
漏れは少なく、この磁束Φの漏れは制動性能に影響を与
えるものではない。
【0010】なお、筒部12b、13aは磁性粒子10
が漏れないようにするため、コイルの外側の固定子1
2、13の合わせ面より加工時に若干高くしてボルト1
4を締め付けた時変形させるようにすれば、完全に当接
し漏れを防ぐことができるものである。
【0011】さらに、軸受け16、17の外輪16a、
17aを固定子12、13より一部外部に突出させたた
め、この部分で客先の機械の嵌合部にすれば良いため固
定子自体に余分な加工はしなくて良く、またその分だけ
薄い制動装置が製作でき、機械自体をコンパクトにまと
めることができるものである。また、外輪16a、17
aは機械で固定されるため従来の止め輪は不要となるも
のである。
【0012】さらに、オイルシール18には摩擦係数が
小さくかつ摺動性の良い4フッ化エチレン樹脂をコーテ
ィングしたリップ18aを使用するようにしたので従来
のようにグリースを塗布する必要がなく、そのため安定
した性能が確保できるものであり、さらにオイルシール
18の耐久性も大幅に向上し磁性粒子10が漏れて軸受
け16、17内部に浸入してこれを破損することがなく
なるものである。また、コイル非通電時の空転トルクを
小さくできるため、制動装置として適用される用途、範
囲の制約が低減できるという実用上顕著な効果を奏す
る。
【0013】なお、オイルシール18は部分的に4フッ
化エチレン樹脂コーティングすることで説明したが、オ
イルシール18全体に4フッ化エチレン樹脂使用しても
性能は問題ない。また、使用材料として4フッ化エチレ
ン樹脂で説明したが、摩擦係数がこれ相当並であれば限
定されるものではない。さらに、回転軸に4フッ化エチ
レン樹脂をコーティングしても同様な効果があるもので
ある。
【0014】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば磁性粒子
式制動装置を構成している部品に於いて固定子は略同一
の形状とし、その固定子を固定するボルトのネジ孔と機
械に固定するネジ孔と一緒にさせたりして加工の能率を
向上させ、さらには機械に取り付ける嵌合部は軸受けを
使用させるようにするなどして大幅に部品点数を少なく
してかつ軸方向寸法を短くしたためコストは大幅に削減
出来、かつ装置をコンパクトにできるようになったた
め、その用途は大幅に広がりその効果は絶大なものとな
る。
【0015】さらに、オイルシールには、4フッ化エチ
レン樹脂相当を使用するようにしたのでグリースを塗布
する手間がなくなると同時にグリースが動作面に浸入す
る恐れもなくなり安定した性能がえられるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す部分断面図
【図2】図1のオイルシールの拡大図
【図3】従来の構造を示す部分断面図
【符号の説明】
2 コイル 5 制動板 10 磁性粒子 12 第一の固定子 12a 第一の固定子の取付ネジ孔 12b 筒部 13a 筒部 14 ボルト 15 回転軸 16 軸受け 16a 外輪 17 軸受け 17a 外輪 18 オイルシール 18a リップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−93624(JP,U) 実開 平4−17525(JP,U) 実開 昭60−93024(JP,U) 実公 昭43−29534(JP,Y1) 実公 昭63−48818(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 63/00 F16D 65/34 F16D 37/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状のコイルを内蔵するとともに、この
    環状コイルによって生じる磁束が通る空隙を有した固定
    子、この固定子に軸受けを介して支承された回転軸、こ
    の回転軸に一体に固定され、上記固定子の空隙内に配設
    された制動板、および上記空隙内に入れられた磁性粒子
    を備えたものにおいて、上記固定子は軸方向に対向す
    一、第二の固定子より成り、この第一、第二の固定子
    の各々は上記コイルの外周側において互いに当接する合
    わせ面と上記コイルの内周側において互いに当接する筒
    部とを有し、各々の対向面が略同一形状であると共に、
    上記第一、第二の固定子のコイル外周側に、第一、第二
    の固定子を相互に固定するためのネジ孔と固定子を他の
    機械装置等に固定するためのネジ孔とを貫通した同一の
    ネジ孔として設けたことを特徴とする磁性粒子式制動装
    置。
  2. 【請求項2】 環状のコイルを内蔵するとともに、この
    環状コイルによって生じる磁束が通る空隙を有した固定
    子、この固定子に軸受けを介して支承された回転軸、こ
    の回転軸に一体に固定され、上記固定子の空隙内に配設
    された制動板、および上記空隙内に入れられた磁性粒子
    を備えたものにおいて、上記固定子は軸方向に対向す
    一、第二の固定子より成り、この第一、第二の固定子
    の各々は上記コイルの外周側において互いに当接する合
    わせ面と上記コイルの内周側において互いに当接する筒
    部とを有し、各々の対向面が略同一形状であると共に、
    上記第一、第二の固定子の筒部の高さを合わせ面よりも
    高くし、組立時において筒部先端を変形させたことを特
    徴とする磁性粒子式制動装置。
  3. 【請求項3】 環状のコイルを内蔵するとともに、この
    環状コイルによって生じる磁束が通る空隙を有した固定
    子、この固定子に軸受けを介して支承された回転軸、こ
    の回転軸に一体に固定され、上記固定子の空隙内に配設
    された制動板、および上記空隙内に入れられた磁性粒子
    を備えたものにおいて、上記軸受けは固定子に対して軸
    方向に突出して配設され、この軸受けの部分が他の機械
    装置等に対する嵌合部となることを特徴とする磁性粒子
    式制動装置。
  4. 【請求項4】 固定子と回転軸との間に、少なくとも摺
    接部が4フッ化エチレン樹脂もしくは相当の低摩擦係数
    素材で形成されたシール部材が介在されたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の磁性粒子式制動装
    置。
  5. 【請求項5】 固定子と回転軸との間に、シール部材が
    介在され、かつこのシール部材と摺接される回転軸の摺
    接部に4フッ化エチレン樹脂もしくは相当の低摩擦係数
    素材がコーティングされたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の磁性粒子式制動装置。
JP25834793A 1993-10-15 1993-10-15 磁性粒子式制動装置 Expired - Lifetime JP3227938B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25834793A JP3227938B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 磁性粒子式制動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25834793A JP3227938B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 磁性粒子式制動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07113431A JPH07113431A (ja) 1995-05-02
JP3227938B2 true JP3227938B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=17318984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25834793A Expired - Lifetime JP3227938B2 (ja) 1993-10-15 1993-10-15 磁性粒子式制動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3227938B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07113431A (ja) 1995-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2573657Y2 (ja) 回転軸のクランプ装置
JPH1113764A (ja) 静圧空気軸受
JP5936425B2 (ja) ブレーキ付きモータ
JP5943694B2 (ja) ブレーキ付きモータ
JPH0535213Y2 (ja)
JPH0617828A (ja) ラジアル軸受とアキシャル軸受とを有する軸受装置
US20040074718A1 (en) Simplified loading device
JP3227938B2 (ja) 磁性粒子式制動装置
JP2002017063A (ja) モータ及びその製造方法
JP3733160B2 (ja) 磁気軸受装置
JP3602707B2 (ja) 動圧軸受モータ
US5757097A (en) Dynamic pressure bearing device
US6823971B2 (en) Simplified loading device
US3570640A (en) Clutch bearing assembly
JP6677326B1 (ja) 回転電機のロータ
JP2001041242A (ja) 静圧気体軸受装置
JPH1189163A (ja) 回転電機の軸受装置
JPH0446149Y2 (ja)
JPH0565922A (ja) シール機能を備えた軸受装置
JPH0448120Y2 (ja)
JPH09317899A (ja) 磁性流体シール装置
JP2005341653A (ja) 電動機
JP3720143B2 (ja) 電動機
JP2000081028A (ja) ファンモータ用動圧軸受装置
JPH0640376Y2 (ja) 磁性流体シール装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term