JPH0446149Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446149Y2
JPH0446149Y2 JP1986032367U JP3236786U JPH0446149Y2 JP H0446149 Y2 JPH0446149 Y2 JP H0446149Y2 JP 1986032367 U JP1986032367 U JP 1986032367U JP 3236786 U JP3236786 U JP 3236786U JP H0446149 Y2 JPH0446149 Y2 JP H0446149Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
labyrinth
labyrinth seal
casing
outer ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1986032367U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62143865U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986032367U priority Critical patent/JPH0446149Y2/ja
Publication of JPS62143865U publication Critical patent/JPS62143865U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446149Y2 publication Critical patent/JPH0446149Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案はケーシングと回転軸のすき間から
油、ガス、塵埃等の流体が洩れるのを防止する密
封装置に関するものである。
従来の技術 従来のラビリンスシールには第9図に示すよう
に、内周面にリング状の凹凸を形成した外輪3A
に、外周面にリング状の凹凸を形成した内輪2A
を遊嵌合してラビリンス空隙を形成したものがあ
る。
考案が解決しようとする問題点 従来の技術は上述のとおりであるので、これを
機械装置内に取付けた場合、回転軸は回転に伴な
つて、軸方向の左右に僅かながら移動することが
多く、これに伴つて回転軸に嵌着されている内輪
2Aも同様に軸方向左右に移動する。
このため、内輪2Aの凹凸は外輪3Aの凹凸と
接触し、回転が高速になるに伴なつて、内輪2A
と外輪3A間の摩擦により、切り粉が発生し、そ
の切り粉がベアリング内に浸入してベアリング摩
耗を早めたり、或は上記摩擦に伴なう外輪、内輪
の摩耗、発熱や動力損失、回転速度の制約等十分
なシール効果が得られないという問題があつた。
この考案の目的は上記の問題点を解決し、高速
回転にも十分適応され、長寿命かつ構造が簡単で
加工が容易であり、シール効果の高い小型安価な
密封装置を提供することにある。
問題点を解決するための手段 この考案の構成を添付図面により説明すると第
1図に示すように、この考案は内周面にリング状
の凹凸を設けて成る外輪と、外周面にリング状の
凹凸を形成した内輪を遊嵌合してラビリンス空隙
を形成した後、その外側より内鍔付ケーシングを
第7図に示すように圧入・嵌合したラビリンスシ
ールを第8図に示すように回転軸に嵌入して、該
ラビリンスシールの後部の内輪端面をベアリング
前方に設けたスペーサに係止せしめ、該ラビリン
スシールをケーシング前蓋に圧入して、ラビリン
スシールの前部を前記前蓋のラビリンスシール係
止部に係止せしめたラビリンス密封装置である。
作 用 この装置は第8図に示すように、内輪2はスペ
ーサー11とケーシング前蓋9の側端面に設けた
シール係止部10により、挟まれ、外輪3は内鍔
付外径リング1の内鍔4と上記前蓋のシール係止
部10に挟まれ、又内鍔付外径リング1もケーシ
ング前蓋9とその外円周面と前蓋のシール係止部
10とにより、圧着・固定されるので、内輪2及
び外輪3が軸方向に移動することがなくなり、ラ
ビリンス空隙が常に一定に保持される。
実施例 この考案の一実施例を添付図面により説明する
と、先ずラビリンスシールは第1図に示すよう
に、互に遊嵌合された内輪2と外輪3と、その外
部側から圧入・嵌合した内鍔付ケーシング1の三
つの短円筒形のリングより成つている。
内輪2は第3図に示すように、外円周面に沿つ
て同心状に等間隔に複数個の歯型状の凹凸2aを
設けた短円筒形の軟鋼製リングであり、そのリン
グの一端面の直径aは他端面の直径bより僅かに
大となつている。
外輪3は第4図及び第5図に示すように上記内
輪2と大きさが略等しく、かつ内円周面に沿つて
同心状に内輪2の歯型状の凹凸2aとラビリンス
空隙Eを保つて遊嵌合する歯型状の凹凸3aを設
けた短円筒形の樹脂又はアルミ製のリングで加工
及び組込みを容易にするため、二つの円弧状片3
bにより形成されており、2分割出来るようにな
つている。
内鍔付ケーシング1は第2図に示すように短円
筒形のアルミ合金又は鉄製のリングであり、その
一側端面の円周部に沿つて、断面が鍵型状の内鍔
4が設けられている。
内輪2に二分割された外輪3を組込み、円弧状
片3bを接続した後、その外側より第7図に示す
ように組込み治具(図示省略)を使用して内鍔付
ケーシング1を内鍔4まで圧入して嵌合すること
により、第1図に示すラビリンスシールが形成さ
れる。
次に前記ラビリンスシールを第8図に示すよう
に、ベアリング球6を内蔵するベアリング7の前
方に設けたスペーサー11の位置まで回転軸5に
嵌入してラビリンスシールの後部1aとスペーサ
ー11とを当接させ、その後、その外側からケー
シング8の前蓋9をシール係止部10が内鍔付外
径リング1に接するまで圧入して、ラビリンスシ
ールの前部1bと該シール係止部10とを当接さ
せた状態で、ケーシング8に螺着する。
この時外輪3は内鍔付外径リング1の内鍔4
と、前蓋のシール係止部10により挟まれ、内輪
2は回転軸5に密着され、その両端部がスペーサ
ー11及び前蓋のシール係止部10により係止さ
れている。それ故外輪3の移動が防止されると共
に回転軸5の軸方向への移動に伴なう内輪2の移
動も防止される。
従つて内輪2と外輪3とのラビリンス空隙Eは
回転軸5の速度に関係なく、常に一定に保たれる
ので、回転軸の全速度範囲に亘つて内輪2と外輪
3は非接触となり、摩擦による摩耗や、動力損失
及び高熱の発生もなく、又温度上昇がないので回
転軸の周速限界が極めて高い等の優れたシール効
果を得ることが出来る。
又摩擦による摩耗がないので寿命も半永久的と
なる。
さらに又、内鍔付ケーシングを用いたので、シ
ール組付箇所への加工が不要となり、加工及び組
込みが極めて容易になり、歩留りの高い、安価な
密封装置となる。
又、上記外輪3と内輪2との間に形成されるラ
ビリンス空隙の大きさはダストなどの流体を含む
気体や、飛散する液体等、シールする流体の種類
や、使用個所などの用途に適応して、容易に加
工・調整することが出来る。
考案の効果 この考案は上述のような構成とし、特に外輪と
内輪が常に一定のラビリンス空隙を保つて遊嵌合
するようにしたので、回転軸の高速回転に伴つ
て、外輪と内輪との接触に伴つて摩擦による摩
耗、動力損失、高熱の発生することもなく、温度
上昇がないので回転軸の周速限界が極めて高い
等、優れたシール効果を発揮することが出来る。
又、摩耗がないので、寿命も半永久的となるほ
か、内鍔付ケーシングを用いたので、シール組付
箇所への加工が不要となり、加工および組込みが
極めて容易になり、歩留りの高い小型・安価な密
封装置を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の一部を示す縦断面
図、第2図、第3図及び第4図は、それぞれ第1
図の各部の断面図、第5図は第4図の部分平面
図、第6図は前記第3図と第4図の部分を嵌合し
た状態における縦断面図、第7図は第6図の部分
に第2図の部分を嵌合する状態の縦断面図、第8
図は本考案の実施例を示す縦断面図、第9図は従
来のラビリンスシールの縦断面図である。 1……内鍔付ケーシング、2……内輪、2a…
…内輪の凹凸、3……外輪、3a……外輪の凹
凸、3b……円弧状片、E……ラビリンス空隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内周面にリング状の凹凸を形成した外輪に、外
    周面にリング状の凹凸を形成した内輪を遊嵌合し
    てラビリンス空隙を形成し、該外輪を内鍔付ケー
    シング内に圧入してなるラビリンスシールを回転
    軸に嵌入して、該ラビリンスシールの後部の内輪
    端面を、ベアリングの前方に設けたスペーサーに
    係止せしめ、該ラビリンスシールをケーシング前
    蓋に圧入して、該ラビリンスシールの前部を前記
    前蓋のラビリンスシール係止部に係止せしめたラ
    ビリンス密封装置。
JP1986032367U 1986-03-06 1986-03-06 Expired JPH0446149Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986032367U JPH0446149Y2 (ja) 1986-03-06 1986-03-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986032367U JPH0446149Y2 (ja) 1986-03-06 1986-03-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62143865U JPS62143865U (ja) 1987-09-10
JPH0446149Y2 true JPH0446149Y2 (ja) 1992-10-29

Family

ID=30838975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986032367U Expired JPH0446149Y2 (ja) 1986-03-06 1986-03-06

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446149Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7396017B2 (en) * 2002-06-21 2008-07-08 Isotech Of Illinois, Inc. Shaft seal assembly

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5067255U (ja) * 1973-10-25 1975-06-16

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62143865U (ja) 1987-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2574005B2 (ja) 転がり軸受
US4754981A (en) Unitized face sealing device
EP0154424B1 (en) Unitized wheel bearing seal assembly
JP2525536Y2 (ja) 密封装置
JPH0211655Y2 (ja)
JPS621144B2 (ja)
US4026398A (en) Clutch release bearing
JPH011677A (ja) 軸受の非接触形シール装置
JPS6015975Y2 (ja) 密封装置
US3977685A (en) Rotating bellows seal
JPH0446149Y2 (ja)
JPH0118892Y2 (ja)
JPH0213190B2 (ja)
JP2003097725A (ja) 密封装置
JPH0225019Y2 (ja)
JPH0614141Y2 (ja) ポンプの軸封装置
JPH0712762Y2 (ja) 密封装置
JPH0138375Y2 (ja)
JPS6233073Y2 (ja)
GB2151719A (en) A sealing assembly for a bearing
JPH0643579Y2 (ja) オイルシール
JPH0130690Y2 (ja)
JPH0726611Y2 (ja) 密封装置
JPH0138372Y2 (ja)
JPS6350492Y2 (ja)