JPH0130690Y2 - - Google Patents

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JPH0130690Y2
JPH0130690Y2 JP2482785U JP2482785U JPH0130690Y2 JP H0130690 Y2 JPH0130690 Y2 JP H0130690Y2 JP 2482785 U JP2482785 U JP 2482785U JP 2482785 U JP2482785 U JP 2482785U JP H0130690 Y2 JPH0130690 Y2 JP H0130690Y2
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sliding
ring
shaft
sliding ring
fixed
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種機器において回転軸を軸封する
ために用いられるメカニカルシールの改良に関す
る。
〔従来の技術〕
従来より、機器のハウジング側に気密的に固定
された固定摺動リングと、シヤフト側に気密的に
固定されて該シヤフトとともに回転する回転摺動
リングとが、その対向端面において互いに密接摺
動し、該摺動によつて内封流体を密封するメカニ
カルシールが広く知られている。第4図はこの種
従来のメカニカルシールの一例を示すもので、符
号aは、ハウジングb内周にケースcおよび弾性
材製パツキンdを介して気密的に固定されてなる
固定摺動リング、符号eは、シヤフトf外周にス
リーブgおよび弾性材製パツキンhを介して気密
的に固定され、前記シヤフトfとともに回転する
回転摺動リング、符号iは、両摺動リングa,e
を適宜面圧をもつて互いに密接摺動せしめるため
に弾装されたコイルスプリングである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の構成によれば、高速回転時
において両摺動リングa,eの摺動面a′,e′に非
常に高い摺動熱が発生し、該摺動面a′,e′間に介
在して潤滑作用を果たす液膜が部分的に破壊され
て焼付事故等が起こり易い等、シール耐久性に問
題点を有しており、また、このため高速回転の条
件に耐え得る摺動材を選択使用しなければなら
ず、価格の高騰をもたらしていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案のメカニカルシールは、以上の問題点に
鑑みて、高速回転の条件に耐え得る構造を提供す
ることを目的とするもので、両端面の外径部に、
回転によつて流体を内径側へ流動せしめる方向に
傾斜するスパイラル溝を、かつ前記両端面の内径
部に、回転によつて流体を外径側へ流動せしめる
方向に傾斜するスパイラル溝を有する中間リング
が、ハウジング側に気密的に固定される固定摺動
リングと、シヤフト側に気密的に固定されて該シ
ヤフトとともに回転する回転摺動リングとの間に
回転自在に介装され、該両摺動リングに対し、前
記両端面をもつて摺接するよう構成されたもので
ある。
上記本考案によれば、中間リングは、その一端
面において摺接している回転摺動リングとの摺動
トルクにより、該回転摺動リングに追随して回転
するが、他端面において摺接している固定摺動リ
ングとの摺動トルクが、該回転を抑制するごとく
作用するため、前記回転摺動リングの回転に比較
して低速度で回転する。すなわち前記中間リング
は回転摺動リングと固定摺動リングの双方に対し
て相対的に回転することとなり、その相対回転速
度は、いずれも前記回転摺動リングの回転速度よ
りも低く(双方の相対回転速度の和は回転摺動リ
ングの回転速度に等しい)、また、中間リングの
両端面に形成されたスパイラル溝の、回転に伴う
ポンプ作用により、該中間リングと、回転摺動リ
ングおよび固定摺動リングの摺動面間には常に安
定した液膜が形成されるようになり、これらの作
用から、摺動トルクは著しく低下する。
〔実施例〕
つぎに、本考案のメカニカルシールに係る好ま
しい実施例を図面にしたがい説明する。
まず第1図は、本実施例を示す半裁断面図で、
図において符号1は、機器のハウジング2内周に
気密的に内挿嵌着された断面略コ字形の環状の金
属ケース3および該金属ケース3の内径筒部3′
外周に外挿嵌着された弾性材製のパツキン4を介
して、軸方向移動自在、かつ周方向に回り止めさ
れた状態で前記ハウジング2に支持された固定摺
動リングである。前記パツキン4は、補強バンド
5により、金属ケース3の内径筒部3′に対して
適宜締め代をもつて圧接するとともに、補強ケー
ス6により、固定摺動リング1外周に対して適宜
締め代をもつて圧接しており、該固定摺動リング
1と金属ケース3との間を気密保持している。7
は、ハウジング2内周に回転自在に遊挿されたシ
ヤフト8外周に気密的に外挿嵌着されたスリーブ
9および該スリーブ9に形成された断面略L字形
のフランジ9′に嵌着された弾性材製のパツキン
10を介して、前記シヤフト8外径側に気密的に
固定され、該シヤフト8とともに回転する回転摺
動リングである。11は、スリーブ9(シヤフト
8に対して回転自在に遊嵌外挿されかつ固定摺動
リング1と回転摺動リング7との間に摺回動自在
に介装された中間リングである。これら各リング
1,11,7は、前記金属ケース3と補強ケース
6との間に弾装されたコイルスプリング12の弾
発力により、適宜面圧をもつて互いに摺接してい
る。また、前記中間リング11の固定摺動リング
1側端面11aおよび回転摺動リング7側端面1
1bには、それぞれ所要数の外径スパイラル溝1
3および内径スパイラル溝14が周方向等配状に
形成されており、第2図に示すように、外径スパ
イラル溝13は中間リング11の矢印方向への回
転によつて流体を端面11aおよび11bの内径
部へ流動せしめる方向に、内径スパイラル溝14
は流体を端面11aおよび11bの外径部へ流動
せしめる方向に、適宜角度をなして傾斜してい
る。なお、外径スパイラル溝13の内径端部に内
接する仮想の円周13′は、内径スパイラル溝1
4の外径端部に外接する仮想の円周14′よりも
適宜大径となつている。
上記構成において、シヤフト8が回転し、これ
に伴い回転摺動リング7が回転すると、該回転摺
動リング7に端面11bにおいて摺接する中間リ
ング11はその摺動トルクにより追随回転する
が、他方、端面11aにおいて固定摺動リング1
と摺接しているため、その摺動トルクが前記回転
を阻害するごとく作用し、よつて中間リング11
は、回転摺動リング7に比較して低速度で回転す
るようになる。すなわち回転摺動リング7の回転
は、該回転摺動リング7と中間リング11との摺
動および該中間リング11と固定摺動リング1と
の摺動に分解されるため、該双方の摺動速度は回
転摺動リング7の回転速度よりも低くなる。ま
た、中間リング11が回転すると、その両端面1
1a,11bに形成された外径スパイラル溝13
のポンプ作用により、前記端面11aと固定摺動
リング1の端面1′との間および前記端面11b
と回転摺動リング7の端面7′との間には絶えず
当該メカニカルシールの外周に充満する密封液A
の一部が補填されて安定した液膜が形成され、該
液膜のリフト作用(揚力)により潤滑が保持され
る。以上の理由により、摺動トルクは著しく低減
され、発熱も抑制される。また、前記外径スパイ
ラル溝13の内径側には、流体を外径方向へ吐出
せしめる作用を有する内径スパイラル溝14が形
成されているため、密封液Aの当該メカニカルシ
ールの内周の大気B側への漏洩は防止される。
なお、本実施例においては、外径スパイラル溝
13の内径端部が内径スパイラル溝14の外径端
部よりも外径側に位置する構成としたが、これは
限定されるものではなく、たとえば第3図に示す
ように、外径スパイラル溝13の内径端部と内径
スパイラル溝14の外径端部の径方向位置が一致
するよう構成しても略同様の効果が得られる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案メカニカルシール
は、回転摺動リングと固定摺動リングとの間にス
パイラル溝が形成されてなる中間リングを介装し
たことにより、摺動速度が低下し、かつ摺動トル
クが低減されるため、摺動発熱および摩耗が抑制
され、高速回転の条件にも十分に耐え得るように
なり、その実用的効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案メカニカルシールに係る一実施
例を示す半裁正断面図、第2図は同実施例を構成
する中間リングの側面図、第3図は中間リングの
他の実施態様を示す側面図、第4図は従来のメカ
ニカルシールの一例を示す半裁正断面図である。 1……固定摺動リング、1′,7′,11a,1
1b……端面、2……ハウジング、7……回転摺
動リング、8……シヤフト、11……中間リン
グ、13,14……スパイラル溝、A……密封
液。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端面の外径部に、回転によつて流体を内径側
    へ流動せしめる方向に傾斜するスパイラル溝を、
    かつ前記両端面の内径部に、回転によつて流体を
    外径側へ流動せしめる方向に傾斜するスパイラル
    溝を有する中間リングが、ハウジング側に気密的
    に固定される固定摺動リングと、シヤフト側に気
    密的に固定されて該シヤフトとともに回転する回
    転摺動リングとの間に回転自在に介装され、該両
    摺動リングに対し、前記両端面をもつて摺接して
    なることを特徴とするメカニカルシール。
JP2482785U 1985-02-25 1985-02-25 Expired JPH0130690Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2482785U JPH0130690Y2 (ja) 1985-02-25 1985-02-25

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JP2482785U JPH0130690Y2 (ja) 1985-02-25 1985-02-25

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Publication Number Publication Date
JPS61141863U JPS61141863U (ja) 1986-09-02
JPH0130690Y2 true JPH0130690Y2 (ja) 1989-09-20

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ID=30519344

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JP2482785U Expired JPH0130690Y2 (ja) 1985-02-25 1985-02-25

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JP4495402B2 (ja) * 2002-03-19 2010-07-07 イーグル工業株式会社 摺動部品

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JPS61141863U (ja) 1986-09-02

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