JPH0543325Y2 - - Google Patents

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JPH0543325Y2
JPH0543325Y2 JP1988165948U JP16594888U JPH0543325Y2 JP H0543325 Y2 JPH0543325 Y2 JP H0543325Y2 JP 1988165948 U JP1988165948 U JP 1988165948U JP 16594888 U JP16594888 U JP 16594888U JP H0543325 Y2 JPH0543325 Y2 JP H0543325Y2
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JP
Japan
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seal ring
shaft
fixed
rotary
housing
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JP1988165948U
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JPH0287176U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はフローテイングシール装置に関し、特
に、建設車両などの無限軌道部の軸受をシールす
るに好適なフローテイングシール装置に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来のこの種の装置としては、例えば、実公昭
48−266号公報に記載されているものが知られて
いる。
この種の装置においては、シヤフトの外周面に
固定シールリングと回転シールリングを併設し、
相対回転するシールリングにより土砂、泥水など
が軸受側に侵入するのが防止できるようになつて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、固定シールリングと回転シールリン
グとはシヤフトの外周面に隣接して設けられてお
り、各シールリングの相対向する面のうちの外周
側の面は互いに摺動する摺動面に形成され、ま
た、内周側の面はシヤフトに近づくに従つて互い
に漸次離間するテーパ面に形成されている。
ところが、このテーパ面の研削による方向目に
おいてその方向と角度とにばらつきが生じるとシ
ール性が損なわれる恐れがある。
本考案の目的は、固定シールリングおよび回転
シールリングのテーパ面の研削によるばらつきに
よつてシール性が損なわれるのを防止することが
できるフローテイングシール装置を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的を達成するために、本考案は、シヤ
フトの外周面に浮動状態で、かつ軸線方向に対向
した状態で装着され、対向面のうち外周側が互い
に摺動接触可能な摺動面に、内周側が所定の角度
のテーパ面に形成されている固定シールリングお
よび回転シールリングと、前記シヤフトの一端部
に装着され、内周面で前記固定シールリングの外
周面を包囲する固定ハウジングと、前記シヤフト
の他端部に軸受を介して回転可能に装着され、内
周面で前記回転シールリング外周面を包囲する回
転ハウジングと、前記固定シールリングと前記固
定ハウジングとの間に介装される環状の弾性部材
と、前記回転シールリングと前記回転ハウジング
との間に介装される環状の弾性部材とを具え、前
記両弾性部材の弾性力により、前記固定シールリ
ングおよび回転シールリングの摺動面が互いに押
圧されるようになつているフローテイングシール
装置において、前記固定シールリングおよび回転
シールリングのテーパ面を、前記シヤフトの軸線
を中心とする同心円に対して所定の角度をなすよ
うに同一方向目で研削し、装着時に両シールリン
グの方向目がクロスした状態で対向するように構
成したものである。
〔作用〕
本考案は前記の手段を採用したことにより、固
定シールリングおよび回転シールリングの各テー
パ面は、シヤフトの軸線を中心とする同心円に対
して所定の角度をなすように同一方向目で研削さ
れ、装着時に両シールリングの方向目がクロスし
た状態で対向することになる。したがつて、回転
時に一方のシールリングの方向目によつてテーパ
面側に介在している潤滑油に遠心力が作用して
も、それを他方のシールリングの方向目によつて
緩和させることができることになる。その結果、
回転時にテーパ面側に介在している潤滑油が摺動
面間に漏れ出すことがなくなる。
〔実施例〕
以下、図面に示す本考案の実施例について説明
する。
図面には本考案によるフローテイングシール装
置が示されていて、第1図において、シヤフト1
0の外周面には、固定シールリング11と回転シ
ールリング12とが、浮遊状態で隣接して装着さ
れている。
前記固定シールリング11と回転シールリング
12の外周側にはそれぞれ溝13,14が形成さ
れており、各溝13,14の内部には、弾性部材
を構成するOリング15,16がそれぞれ装着さ
れている。
そして、前記Oリング15の外周側は固定ハウ
ジング17の内周側に圧接され、一方、Oリング
16の外周側は回転ハウジング18の内周側に圧
接されている。
前記固定ハウジング17はシヤフト10の軸方
向端部側に配置され、固定シールリング11外周
側を囲むように構成されている。
一方、前記回転ハウジング18は軸受19を介
して回転可能にシヤフト10に連結され、回転シ
ールリング12外周側を囲むように構成されてい
る。
また、前記固定シールリング11と回転シール
リング12とは前記シヤフト10の外周面に相隣
接して装着されており、各シールリング11,1
2の相対向する面のうち外周側の面が互いに摺接
する摺動面20に形成され、円周側の面がシヤフ
ト10に近づくに従つて互いに漸次離間するテー
パ面21,22に形成されている。
そして、回転ハウジング18がOリング16お
よび回転シールリング12とともに回転する際、
摺動面20,20が互いに摺接するようになつて
いる。
前記両テーパ面21,22は準摺動面として機
能しており、表面粗度、平面度、角度によつてシ
ール性が左右される。
そこで、本実施例においては、テーパ面21,
22を研削するに際して、第2図から第4図に示
されるように、テーパ面21,22を同一方向目
で研削することとしている。
すなわち、テーパ面21,22を研削する場合
には、第2図から第4図に示される方向目のうち
いずれか1つの方向目で選択し、各テーパ面2
1,22を同一方向目で研削することとしてい
る。
これにより固定シールリング11、回転シール
リング12がセツトされたときにテーパ面21,
22の研削目方向がクロスした形状となり、固定
シールリング11と回転シールリング12とが摺
接する際に、摺動面20,20間のオイル潤滑膜
が厚くなるのが防止され、シール性が確保され
る。
なお、テーパ面21と22を異なる方向目で研
削したところ、第2図および第3図のものを組み
合わせると、1回転方向において洩れが発生する
ことが確認された。
これは、方向目が異なる場合には、この方向目
が、内部に封入したオイルをはき出す方向に機能
し、オイルを外周方向に流す力が促進され、摺動
面20,20にオイルが多く供給されることにな
る。
この結果、摺動面20,20間のオイル潤滑膜
が厚くなつて洩れに至ると考えられる。
したがつて、テーパ面21,22を同一方向目
で研削することがシール性の点からも重要とな
る。
〔考案の効果〕
本考案は前記のように、固定シールリングおよ
び回転シールリングの各テーパ面を、シヤフトの
軸線を中心とする同心円に対して所定の角度をな
すように同一方向目で研削し、装着時に両シール
リングの方向目がクロスした状態で対向するよう
にしたので、回転時に一方のシールリングの方向
目によりテーパ面側に介在している潤滑油に遠心
力が作用しても、それを他方のシールリングの方
向目により緩和させることができることになる。
したがつて、回転時にテーパ面側に介在している
潤滑油が遠心力の作用により摺動面間に漏れ出す
ことは全くなく、摺動面間の潤滑油膜を常に一定
の厚みに保持することができ、長期間に安定した
シール性が得られることになる等の優れた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部縦断面
図、第2図から第4図はそれぞれテーパ面の研削
例を示す要部断面図である。 10……シヤフト、11……固定シールリン
グ、12……回転シールリング、13,14……
溝、15,16……Oリング、17……固定ハウ
ジング、18……回転ハウジング、19……軸
受、20……摺動面、21,22……テーパ面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シヤフト10の外周側に浮動状態で、かつ軸線
    方向に対向した状態で装着され、対向面のうち外
    周側が互いに摺動接触可能な摺動面20,20
    に、内周側が所定の角度のテーパ面21,22に
    形成されている固定シールリング11および回転
    シールリング12と、前記シヤフト10の一端部
    に装着され、内周面で前記固定シールリング11
    の外周面を包囲する固定ハウジング17と、前記
    シヤフト10の他端部に軸受19を介して回転可
    能に装着され、内周面で前記回転シールリング1
    2外周面を包囲する回転ハウジング18と、前記
    固定シールリング11と前記固定ハウジング17
    との間に介装される環状の弾性部材15と、前記
    回転シールリング12と前記回転ハウジング18
    との間に介装される環状の弾性部材16とを具
    え、前記両弾性部材15,16の弾性力により、
    前記固定シールリング11および回転シールリン
    グ12の摺動面20,20が互いに押圧されるよ
    うになつているフローテイングシール装置におい
    て、前記固定シールリング11および回転シール
    リング12のテーパ面21,22を、前記シヤフ
    ト10の軸線を中心とする同心円に対して所定の
    角度をなすように同一方向目で研削し、装着時に
    両シールリング11,12の方向目がクロスした
    状態で対向するように構成したことを特徴とする
    フローテイングシール装置。
JP1988165948U 1988-12-22 1988-12-22 Expired - Lifetime JPH0543325Y2 (ja)

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JP1988165948U JPH0543325Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

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JP1988165948U JPH0543325Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

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Publication Number Publication Date
JPH0287176U JPH0287176U (ja) 1990-07-10
JPH0543325Y2 true JPH0543325Y2 (ja) 1993-11-01

Family

ID=31452896

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988165948U Expired - Lifetime JPH0543325Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

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JP (1) JPH0543325Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58104798U (ja) * 1982-01-11 1983-07-16 イ−グル工業株式会社 油潤滑式船尾管軸封装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0287176U (ja) 1990-07-10

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