JPH0650693Y2 - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH0650693Y2
JPH0650693Y2 JP1988145026U JP14502688U JPH0650693Y2 JP H0650693 Y2 JPH0650693 Y2 JP H0650693Y2 JP 1988145026 U JP1988145026 U JP 1988145026U JP 14502688 U JP14502688 U JP 14502688U JP H0650693 Y2 JPH0650693 Y2 JP H0650693Y2
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JP
Japan
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seal
face
end surface
lip
roll
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JP1988145026U
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JPH0265763U (ja
Inventor
芳美 飯田
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば圧延機の圧延ロールの軸受部のシー
ルに用いられる密封装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種の密封装置としては、たとえば第2図に示
すようなスケールシールと呼ばれるものがある。この装
置は圧延ロールの軸受部に装着され、圧延時の中間粗材
表面から剥れ落ちる酸化鉄等が軸受部に浸入することを
防止するものである。すなわち、ロール100の端部は、
ロール本体101よりも小径の支持軸102が突出しており、
図示しないベアリング等により回転自在に支持されてい
る。スケールシール103は、ロール端面104と軸方向に所
定間隔を介して設けられるハウジング105端面に固定さ
れ、ロール端面104に摺動自在に密封接触するシールリ
ップ106が設けられている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、スケールシ
ール103のシールリップ106がロール端面104に直接接触
していたので、長期間の使用によってロール端面104の
リップ摺動部が摩耗して摺動跡が生じ、シール不良を来
す。
また、このようにリップの摺動跡が生じるとロール端面
104を削るか交換する必要が生じ、圧延機の保守管理上
多大な手間がかかる。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、簡単な構成で回
転体端面にシールリップの摺動跡が生じないようにし得
る密封装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、軸方向
に所定間隔を介して互いに対向して配置される回転体の
端面とハウジング端面間をシールするもので、ハウジン
グ端面側に固定される環状のシール本体を備え、該シー
ル本体には上記回転体端面側に延びるシールリップを有
する密封装置において、 前記シール本体のシールリップと回転体端面との間に従
動リングをシール本体に設けた筒状の保護部材内周に軸
方向に移動可能に嵌合保持させ、上記シールリップによ
って上記従動リングを回転体端面に押付けて回転体端面
に密接保持し、シールリップを従動リングに対して摺動
自在に密封接触させて成ることを特徴としている。
(作用) 上記構成の密封装置にあっては、シール本体のシールリ
ップによって従動リングが回転体端面に押付けられて回
転体と共に従動し、シールリップは従動リングとの接触
面で摺動する。
また、保護部材によって従動リングをシール本体と一体
に組付けてあるため、保護部材内周と従動リング間の隙
間がラビリンスシールとして機能する。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考
案の一実施例に係る密封装置を示す第1図において、1
は密封装置全体を示しており、本実施例においても第2
図に示した従来例と同様の圧延機のロール2の密封用の
スケールシールとして用いる場合について説明するもの
とする。
密封装置1は、ハウジング6に固定される環状のシール
本体4と、回転体としてのロール2と従動する従動リン
グとしてのスリーブシール5とから構成されている。
シール本体4は、ワッシャ状の固定環41と、この固定環
41の内径端縁に一体的に固定されたシールリップ42とか
ら構成され、固定環41はロール端面21と対向するハウジ
ング端面61にボルト7により固定される。
固定環41は、ハウジング端面61に凹設された凹部62に嵌
合され、その外径端縁には軸方向ロール端面21側に向っ
て延びる円筒部43が設けられ、円筒部43外周が凹部62内
周に嵌合して半径方向の位置決めが図られている。この
固定環41は、上記した複数のボルト7によってハウジン
グ端面に全周にわたって密に固定されている。
また、シールリップ42はゴム状弾性体製で、固定環41の
内径端縁から軸方向ロール端面21側に向って延びる円筒
状の支持部42aの先端縁から軸方向に向って半径方向外
方に徐々に拡径するように傾斜して延びている。
一方、スリーブシール5は、シール本体4のシールリッ
プ42とロール端面21間に軸方向に移動可能に介在され
る。このスリーブシール5は略断面カップ形状で、シー
ルリップ42が当接するワッシャ状の端面部51と、端面部
51の外径端縁から軸方向シール本体4側に向って筒状に
延びる側壁部52と、側壁部52の先端縁から半径方向外方
に向って張り出す外向きフランジ部53とから成ってい
る。
そして、側壁部52がシール本体4に取付けられた筒状の
保護部材8内周に嵌合保持され、シール本体4と一体的
に組付けられている。
保護部材8も略断面ハット形状で、筒状部81と、筒状部
81の一端から外向きに張り出す固定用フランジ82と、筒
状部81の他端に設けられた内向きフランジ83とから構成
されている。そして、固定用フランジ82の外径端部82a
がシール本体4の固定環41の外端縁に形成された円筒部
43内周に嵌合され、ボルト7によって固定環41と共締め
される。また、筒状部81の内径はスリーブシール5の外
向きフランジ部53の外径よりも僅かに大径で、外向きフ
ランジ53が筒状部81に沿って軸方向に移動可能となって
いる。
さらに、保護部材8の一端の内向きフランジ83の内径は
スリーブシール5の側壁部52の外径よりも大径で、スリ
ーブシール5の側壁部52をガイドするようになってい
る。
一方、スリーブシール5の端面部51はシール本体4のシ
ールリップ42によって軸方向ロール端面21側に向かって
押圧され、端面部51がロール端面21に密接保持されてい
る。
この端面部51の当接部位には、端面部51とロール端面21
間をシールするためのシール部54が設けられている。シ
ール部54はゴム状弾性体により構成されていて、複数の
リップ55,56が設けられている。リップ55,56は同心状に
設けられ、リップ先端が半径方向外方に向って開く方向
に傾斜して延びている。
一方、端面部51の上記シール本体4のシールリップ42が
当接する部位にはリップ摺動面57が設けられている。リ
ップ摺動面57はシール本体4と平行に対面しており、こ
の例では金属面により構成されている。
ここで、スリーブシール5の組付け方の一例を示す。
まず、ハウジング端面61の凹部62内に、シール本体4の
固定環41を、シールリップ42の先端がロール端面21側と
なるように円筒部43にて径方向に対して位置決めして嵌
合する。
次に、スリーブシール5の端面部51の摺動面57をシール
本体4のシールリップ42の先端に対して密封接触状態と
なるように配設し、このスリーブシール5の側壁部52の
外周部に対して保護部材8の内向きフランジ83の内周部
を挿入し、その固定用フランジ82の外径端部82aを固定
環41の円筒部43内周に嵌合し、ボルト7によって固定用
フランジ82と固定環41をハウジング端面61に対して共締
めする。
これにより、スリーブシール5は、保護部材8を介して
シール本体4と一体となる。この状態で、スリーブシー
ル5のリップ55,56をロール端面2に対して密封接触さ
せる。
以上により、スリーブシール5は、シール本体4のシー
ルリップ42とロール端面2との間に組付けられる。
そして、使用時におけるスリーブシール5の保持は次の
ようになっている。
つまり、軸方向については、スリーブシール5の端面部
51がシール本体4のシールリップ42のゴム弾性によって
軸方向ロール端面21側に向って付勢され、この付勢力に
よってスリーブシール5の端面部51がロール端面21にリ
ップ55,56を介して保持されている。
径方向については、図示しないがスリーブシール5の自
重により、下側でスリーブシール5の側壁部52が保護部
材8の内向きフランジ83の内周面に、又は外向きフラン
ジ部53が筒状部81の内周面に係合して保持されている。
そして、端面部51とロール端面21間の摩擦トルクが、端
面部51のリップ摺動面57とシールリップ42間の摩擦トル
クよりも大きくなるように設定されている。図示する実
施例では、端面部51とロール端面21間の接触巾はシール
リップ42とリップ摺動面57間の接触巾よりも大きく、ま
た接触面積も大きく設定してある。
上記構成の密封装置にあっては、スリーブシール5の端
面部51がシール本体4のシールリップ42のゴム弾性によ
って軸方向ロール端面21側に向って付勢され、この付勢
力によってスリーブシール5の端面部51がロール端面21
に押圧保持される。そして端面部51とロール端面21との
当接部は、シール部54のリップ55,56によって密封され
る。
一方、ロール2が回転すると、スリーブシール5とロー
ル端面21との間の摩擦トルクがシール本体4のシールリ
ップ42とリップ摺動面57間の摩擦トルクよりも大きいの
で、スリーブシール5はロール端面21に密接した状態で
ロール2と従動する。その結果、シールリップ42がスリ
ーブシール5のリップ摺動面57を密封状態で摺動するこ
とになる。したがって、ロール端面21に摺動跡が生じる
ことはなく、ロール端面21が保護される。
また、保護部材8を介してスリーブシール5をシール本
体4と一体化しているので、シールリップ42のリップ摺
動部に至る径路に、保護部材8の内向きフランジ83とス
リーブシール5の側壁部52との間の隙間g1、およびスリ
ーブシール5の外向きフランジ53と保護部材8の筒状部
81との間の隙間g2が形成されるので、これらの隙間g1,g
2がラビリンスシールとしての機能を果し、シール性が
向上する。
さらに、スリーブシール5が軸方向に移動自在となって
いるので、ロール2のスラスト移動におけるリップ追随
性が高まり、シール性の一層の向上を図ることができ
る。
尚、この実施例では圧延ロールのスケールシールに適用
した場合について説明したが、スケールシールに限るも
のでは無く、回転体の端面をシールする各種装置に広く
適用できることはもちろんである。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、シール
本体のシールリップと回転体端面間に従動リングを介在
させたので、従来のように回転体端面に直接リップが摺
動することによる摺動跡の発生を防止することができ、
シール性能を長期にわたって維持できると共に、装置の
保守管理も容易化できる。また摺動跡が生じた回転体等
の相手方の端面の状態に拘わらず使用することができ、
汎用性を高めることができる。
また、保護部材を介して従動リングをシール本体に一体
化させているので、従動リングと保護部材内周との間の
隙間がラビリンスとして機能し、シール性能を一層向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置の要部縦断面
図、第2図は従来の密封装置の要部縦断面図である。 符号の説明 1…密封装置、2…ロール 21…ロール端面、4…シール本体 41…固定環、42…シールリップ 43…円筒部、5…スリーブシール 51…端面部、52…側壁部 53…外向きフランジ部 54…シール部、55,56…リップ 6…ハウジング、61…ハウジング端面 8…保護部材、81…筒状部 82…固定用フランジ 83…内向きフランジ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に所定間隔を介して互いに対向して
    配置される回転体の端面とハウジング端面間をシールす
    るもので、ハウジング端面側に固定される環状のシール
    本体を備え、該シール本体には上記回転体端面側に延び
    るシールリップを有する密封装置において、 前記シール本体のシールリップと回転体端面との間に従
    動リングをシール本体に設けた筒状の保護部材内周に軸
    方向に移動可能に嵌合保持させ、上記シールリップによ
    って上記従動リングを回転体端面に押付けて回転体端面
    に密着保持し、シールリップを従動リングに対して摺動
    自在に密封接触させて成ることを特徴とする密封装置。
JP1988145026U 1988-11-07 1988-11-07 密封装置 Expired - Lifetime JPH0650693Y2 (ja)

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JP1988145026U JPH0650693Y2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 密封装置

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JP1988145026U JPH0650693Y2 (ja) 1988-11-07 1988-11-07 密封装置

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Publication Number Publication Date
JPH0265763U JPH0265763U (ja) 1990-05-17
JPH0650693Y2 true JPH0650693Y2 (ja) 1994-12-21

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