JP2001041242A - 静圧気体軸受装置 - Google Patents

静圧気体軸受装置

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JP2001041242A
JP2001041242A JP11213353A JP21335399A JP2001041242A JP 2001041242 A JP2001041242 A JP 2001041242A JP 11213353 A JP11213353 A JP 11213353A JP 21335399 A JP21335399 A JP 21335399A JP 2001041242 A JP2001041242 A JP 2001041242A
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bearing
housing
bearing sleeve
gas
air supply
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Takanobu Ito
高順 伊藤
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NTN Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/02Sliding-contact bearings
    • F16C29/025Hydrostatic or aerostatic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/06Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings
    • F16C32/0603Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a gas cushion, e.g. an air cushion

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵌合面における圧力溜まりの発生が防止さ
れ、軸受スリーブの変形が抑制できて、優れた軸受性能
を維持できる静圧気体軸受装置を提供する。 【解決手段】 ハウジング1の内径面に嵌合した軸受ス
リーブ2を備え、軸受スリーブ2の微細な絞り孔21
a,22aを有する軸受面JB,TBに、ハウジング1
側から気体を供給する。これら軸受面の静圧気体で主軸
3を支承する。この構成の静圧気体軸受装置において、
ハウジング1と軸受スリーブ2との嵌合面Bに環状溝2
3を形成し、この環状溝23から大気に通じる排気通路
24を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に精密加工、
精密検査等に使用される静圧空気スピンドル、または静
圧空気スライド等に応用される静圧気体軸受装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】静圧空気
軸受スピンドルは、主軸を軸受に対して非接触で支持す
るため、回転精度が高く、精密加工機や精密検査装置等
のワークスピンドルまたは工具スピンドル等に使用され
る。これら静圧空気軸受スピンドルは、何らかのトラブ
ルで軸と軸受が接触した場合の耐久性(耐焼き付き性)
を考慮して、構造材で形成したハウジング内部に空気軸
受に適した材料で形成した軸受スリーブを締まり嵌めに
より固定して、ハウジングアセンブル部品を構成するも
のが多い。このようにハウジング内に軸受スリーブを嵌
合させたものでは、ハウジング側から軸受スリーブ側に
その嵌合面を貫通して給気通路が設けられるため、嵌合
面で空気漏れが生じる問題がある。
【0003】特に、ジャーナル軸受部の他にスラスト軸
受部を有する静圧気体軸受装置において、軸受スリーブ
が鍔面でハウジングに接触する嵌合面を有するものであ
る場合、この鍔面での空気漏れの問題が大きい。このよ
うな鍔面での空気漏れの防止は、図5に示すように、ス
ラスト軸受絞り孔54に連通する給気路56を、ジャー
ナル軸受絞り孔55と共に軸受スリーブ52の外径面か
ら供給することで対処するものが提案されている(例え
ば、特開平11−13764号)。軸受スリーブ52
は、ハウジング51の内周に嵌合し、主軸53を支持す
る。この構成は、同公報で示されるように、圧縮空気に
より軸受スリーブ52を軸方向に加圧する力が発生せ
ず、軸受スリーブ52の変形や移動による軸受性能の低
下が防止され、空気漏れを防止する手段として有効であ
る。空気漏れが生じると、軸受空気消費量の増大、軸受
負荷容量の減少につながり、軸受としての性能上問題と
なる。
【0004】しかし、軸受スリーブ52の材質等によ
り、図5の従来例のものにおいても、空気漏れ防止の要
求を満足することができない場合がある。例えば、現
在、この種の軸受スリーブ52の材料としては、砲金、
鉛青銅、ベリリウム銅等の銅系の合金が多く使用されて
いるが、これらの金属よりも耐焼き付き性が優れた材料
として黒鉛が注目され、使用が広まっている。このよう
に軸受スリーブ52を黒鉛とした場合、材料の特質によ
り、嵌合面の加工後の面粗度が他の金属を加工した場合
よりも大きくなり易い。そして、面粗度が大きい軸受ス
リーブ52を焼嵌めまたは圧入等によってハウジング5
1に取付けた場合には、嵌合面A,Bにおいて微小な空
孔が存在することとなり、その孔が連通すると、図5の
従来例のものによっても空気漏れが発生することがあ
る。一般に、この場合における空気漏れは、連通した空
孔を通り抜ける間の流路抵抗が大きいため、ごく微量で
あり、空気漏れそのものが軸受性能に直接影響を与える
場合は少ない。
【0005】しかし、図5の従来例における円周溝57
からハウジング51と軸受スリーブ52の嵌合面A,B
に漏れた空気は、流路抵抗が大きいために嵌合面A,B
において圧力溜まりを形成する場合がある。この圧力溜
まりの圧力は、軸受スリーブ52を変形させるように働
くため、空気軸受の軸受隙間を変形させ、軸受面の性状
を悪くする。特に、黒鉛等の弾性係数が小さい材料を軸
受スリーブ52に用いる場合には、変形が大きくなるの
で問題になる。
【0006】この発明の目的は、嵌合面における圧力溜
まりの発生を防止し、軸受スリーブの変形が抑制でき
て、優れた軸受性能を維持できる静圧気体軸受装置を提
供することである。この発明の他の目的は、軸受スリー
ブが鍔部を有するものである場合に、その剛性の比較的
弱い鍔部が圧力溜まりで変形することを防止することで
ある。この発明のさらに他の目的は、耐焼き付き性能に
優れながら、圧力溜まりによる軸受性能の低下の問題を
無くすことのできる静圧気体軸受装置を提供することで
ある。この発明のさらに他の目的は、テーブル支持用の
静圧気体軸受装置において、嵌合面における圧力溜まり
の発生を防止し、軸受パッドの変形が抑制できて、優れ
た軸受性能を維持できるものとすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の静圧気体軸受
装置は、ハウジングの内径面に嵌合した軸受スリーブを
備え、この軸受スリーブとハウジングとの嵌合面を貫通
する給気通路を設け、軸受スリーブに設けられた複数の
微細な絞り孔を有する軸受面に、ハウジング側から気体
を供給することにより、静圧気体を介して主軸を支承す
る静圧気体軸受装置に適用される。この構成の静圧気体
軸受装置において、上記ハウジングと軸受スリーブとの
嵌合面から大気に通じる排気通路を形成したことを特徴
とする。この構成によると、軸受スリーブとハウジング
の嵌合面に給気通路から気体漏れが発生した場合に、漏
れた気体は排気通路から大気に排出される。そのため、
圧力溜まりの発生が防止されて、軸受スリーブの変形が
抑えられ、軸受精度等の軸受性能の低下が防止される。
嵌合面からの気体の漏れ量が微量である場合、空気漏れ
そのものが、軸受負荷容量や圧力気体消費量等の軸受性
能に直接影響を与える場合は少ないが、圧力溜まりによ
る影響は大きいため、このように漏れ気体を積極的に逃
がすことで、軸受性能が維持される。
【0008】この発明の上記構成のものにおいて、上記
ハウジングと軸受スリーブとの嵌合面に環状溝を形成
し、上記排気通路は、この環状溝から大気に開口するも
のとしても良い。このように嵌合面に環状溝を形成する
ことで、嵌合面で給気通路から気体漏れが発生した場合
に、その漏れ気体を排気通路に導き易くなり、圧力溜ま
りの発生がより一層確実に防止される。なお、上記環状
溝は、空気通路の両側に設けることが好ましい。上記の
環状溝は、給気通路の近傍に形成しても良い。このよう
に環状溝を給気経路の近傍とすることで、給気通路から
嵌合面に漏れた気体を、漏れ位置の直ぐ側で排出するこ
とができ、より一層、圧力溜まりの発生防止が確実とな
る。
【0009】この発明の上記各構成のものにおいて、上
記軸受スリーブが鍔部を有し、その鍔部の側面でハウジ
ングと接触する嵌合面を有するものであっても良い。鍔
部は、軸受スリーブのうちで剛性が弱い部分であって、
圧力溜まりが発生した場合に変形を生じ易い。そのた
め、上記のように排気通路で圧力溜まりの発生を防止す
ることによる変形防止の効果が大きい。
【0010】この発明の上記各構成のものにおいて、軸
受スリーブのうちで剛性の低い部分とハウジングとの嵌
合面に排気通路を形成しても良い。具体的には、上記の
ように軸受スリーブが鍔部を有し、その鍔部の側面でハ
ウジングと接触する嵌合面を有するものである場合に、
軸受スリーブの鍔部の側面に接触するハウジングの嵌合
面に通じる排気通路を形成しても良い。このように、鍔
部の側面に接触するハウジングの嵌合面に排気通路を形
成することで、剛性の低い軸受スリーブの鍔部が圧力溜
まりで変形することが防止され、軸受性能が維持され
る。
【0011】この発明の上記各構成のものにおいて、軸
受スリーブの材質は黒鉛であっても良い。黒鉛は、耐焼
き付き性能が優れていることで、軸受スリーブの材料と
して優れている反面、強度と弾性係数が小さく、圧力溜
まりの影響を受け易い。しかし、上記のように嵌合面に
排気経路を設けて圧力溜まりの発生を防止することによ
り、軸受スリーブの材料として黒鉛を用いることで、気
体漏れに伴う変形も生じず、耐焼き付き性能が優れた静
圧気体軸受装置とすることができる。
【0012】この発明の静圧気体軸受装置は、テーブル
に軸受パッドを接合し、この軸受パッドとテーブルとの
接合面を貫通して給気通路を設け、軸受パッドに設けら
れた微細な絞り孔を有する軸受面に、テーブル側から気
体を供給することにより、静圧気体を介してガイド部材
に対して上記テーブルをスライド自在に支承する静圧気
体軸受装置において、上記テーブルと軸受パッドとの接
合面から大気に通じる排気通路を形成したものであって
も良い。このように、テーブルを支持する静圧気体軸受
装置においても、テーブルと軸受パッドとの接合面から
大気に通じる排気通路を形成することで、圧力溜まりの
発生を防止し、軸受パッドの変形を防止して、精度等の
軸受性能を維持することができる。
【0013】この発明の上記のテーブルを支持する静圧
気体軸受装置の場合に、テーブルと軸受パッドとの接合
面の給気通路を取り囲むように、円環溝を形成し、この
円環溝から大気に開口する排気通路を形成しても良い。
このように、給気通路を取り囲むように円環溝を形成す
ることで、給気通路から嵌合面に漏れた気体が、円環溝
を介して確実に排出でき、圧力溜まりの発生がより良好
に防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の1実施形態を図1と共
に説明する。ハウジング1に軸受スリーブ2を締まり嵌
めにより組付けてハウジングアッシ、つまりハウジング
アッセンブル部品とする。ハウジング1は強度に優れた
金属材製とし、軸受スリーブ2は黒鉛製としてある。軸
受スリーブ2は、2個が互いに逆向きに設けられてい
る。各スリーブ2は、外側端部の外周に鍔部2aを有す
るものであり、鍔部2aはハウジング1の内径面の開口
縁に形成された座繰り状の大径孔部に嵌合する。ハウジ
ングアセンブル部品の軸受スリーブ2の内径面をジャー
ナル軸受の軸受面JB、両端面をスラスト軸受の軸受面
TBとし、これらハウジングアセンブル部品と主軸3と
一対のスラスト板4,4とを組合せて静圧気体軸受スピ
ンドルにおける静圧気体軸受装置を構成する。軸受スリ
ーブ2に鍔部2aを設ける構造にすることで、スラスト
軸受が過負荷を受けた場合も軸受スリーブ2の鍔部2a
がハウジング1に形成された座繰り状の大径孔部に支持
され、軸受スリーブ2がハウジング1内に押し込まれる
ことがない。一対のスラスト板4,4は、主軸3の両端
面に各々ボルト固定された円板状の部品であり、軸受ス
リーブ2の端面からなる軸受面TBに空気層となる隙間
を介して対面する。主軸3は、軸受スリーブ2の内径面
からなる軸受面JBに軸受隙間を介して嵌合する。
【0015】各軸受スリーブ2には、円周方向の複数箇
所に、径方向に貫通した複数のジャーナル軸受給気孔2
1を設け、この孔21に交差するように、軸方向に貫通
したスラスト軸受給気孔22を設ける。各孔21,22
の各軸受面に開口する部分は、各々ジャーナル軸受絞り
孔21aおよびスラスト軸受絞り孔22aに形成され
る。スラスト軸受給気孔22の不要部分、つまりジャー
ナル軸受給気孔21よりもスラスト軸受面から離れた部
分は、埋め栓28を施してあり、これにより、孔21か
ら分岐したスラスト軸受側の給気路22b、およびジャ
ーナル軸受側の給気路21bが複数形成される。
【0016】ハウジング1には、軸受スリーブ2をハウ
ジング1に組み付けたときのジャーナル軸受給気孔21
と軸方向の同一位置(孔21と連通する内径面の位置)
に円周溝13を設け、この円周溝13を軸方向の孔12
で圧縮空気の給気孔11とつないで圧縮空気給気路を形
成する。孔12の不要部分に埋め栓14を施す。
【0017】この実施形態は、上記構成において、ハウ
ジング1の内周面と軸受スリーブ2の外周面との嵌合面
Bにおいて、ハウジング1の内周面に排気用の環状溝2
3を形成し、環状溝23からハウジング1の外部に通じ
る排気通路24を設けたものである。排気用の環状溝2
3は、各給気用円周溝13の両側に各々設けてある。排
気通路24は、排気用環状溝23から径方向に延びる孔
で形成されている。
【0018】この構成の静圧気体軸受装置によると、圧
縮空気は給気孔11から供給され、孔12および円周溝
13を経て、円周上に複数配置されたジャーナル軸受給
気孔21およびスラスト軸受給気孔22に供給される。
給気円周溝13からハウジング1と軸受スリーブ2との
嵌合面Bに漏れ出た空気は、排気用の環状溝23に流入
し、排気通路24を通ってハウジング1外へ流れる。こ
のように漏れ空気が大気に排出されるため、嵌合面A,
Bで圧力溜まりが発生することで防止され、軸受スリー
ブ2が変形を生じることが防止される。そのため、圧力
溜まりの発生による軸受性能の低下が防止される。
【0019】この発明の他の実施形態を図2と共に説明
する。同図の実施形態は、排気系を除いて、図1の実施
形態と同じである。この実施形態では、軸受スリーブ2
の鍔部2aの側面とハウジング1の端面との嵌合面Aに
排気溝25を設け、この排気溝25からハウジング1の
外部に通じる排気通路26を設けた。排気溝25は、ハ
ウジング1の端面に、主軸中心回りの環状溝として形成
した。図1の例における環状溝23および排気通路24
は無くした。
【0020】同図および図1の例のように、軸受スリー
ブ2の径方向の厚みが大きい場合には、径方向の嵌合面
Bに圧力溜まりが発生しても軸受性能への影響が小さ
い。一方、鍔部2aの軸方向厚さは薄く、軸方向の剛性
が特に弱いので、軸方向の嵌合面Aにおいて圧力溜まり
が発生すると、軸受性能に影響を及ぼす。これに対し
て、この実施形態では、この軸方向の嵌合面Aにおい
て、排気溝25および排気通路26を形成したため、軸
方向の嵌合面Aで圧力溜まりが発生することが防止され
る。そのため、剛性の小さい鍔部2aが圧力溜まりで変
形することが防止され、優れた軸受性能が維持される。
【0021】この発明の第3の実施形態を図3および図
4と共に説明する。この実施形態は、スライドテーブル
の支持用の静圧気体軸受装置に適用した例である。テー
ブル31は、軸受パッド32を接合面Dで接合してスラ
イド体30を構成しており、スライド体30は、支柱3
4で支えられたガイド33に沿って移動可能に取付けら
れる。ガイド33は、断面が正方形等の矩形に形成さ
れ、直線状等の棒状に延びるものである。テーブル31
は、ガイド33の外周を囲むように角筒状に形成され、
その内周面となる4側面に、軸受パッド32が接合され
ている。
【0022】各軸受パッド32は、ガイド33の表面と
軸受パッド32の軸受面Sとの間に静圧軸受隙間を形成
する部材であり、各々、絞りを有する給気孔36がテー
ブル31の軸方向に沿って配列されている。各給気孔3
6は、テーブル31と軸受パッド32と接合面Dを貫通
してテーブル31に設けられた給気通路37に連通して
いる。給気通路37は、テーブル31内に軸方向に延び
て形成された軸方向孔37aと、テーブル31内の4側
の側壁面内を環状に続く周方向孔37bと、これら軸方
向孔37aまたは周方向孔37bから各給気孔36に連
通する分岐孔37cとで構成される。給気通路37の一
部は給気口38となり、給気通路37を構成する各孔3
7a,37bの他のハウジング外面開口部は、栓39で
封鎖されている。
【0023】テーブル31と軸受パッド32との接合面
Dには、各分岐孔37cの回りを囲むように、円環溝4
0がテーブル31に設けられている。これら円環溝40
は、排気通路41によりテーブル31の外面に通じてい
る。排気通路41は、個々の円環溝40に対して個別に
設けてあるが、個々の円環溝40に続く排気通路41
は、互いに連通して1か所または複数箇所でテーブル3
1の外面に開口するものとしても良い。
【0024】この構成の場合、圧縮空気は給気口38か
ら供給され、給気経路37を経て各給気孔36に供給さ
れ、軸受面Sに吐出される。給気経路37の各分岐経路
37cからテーブル31と軸受パッド32との接合面D
に漏れ出た空気は、排気用の円環溝40に流入し、排気
通路41を通ってテーブル31外へ流れる。このように
漏れ空気が大気に排出されるため、嵌合面Dで圧力溜ま
りが発生することが防止され、軸受パッド32が変形を
生じることが防止される。そのため、圧力溜まりの発生
による軸受性能の低下が防止される。
【0025】
【発明の効果】この発明の静圧気体軸受装置は、ハウジ
ングと軸受スリーブとの嵌合面から大気に通じる排気通
路を形成したため、嵌合面における圧力溜まりの発生を
防止し、軸受スリーブの変形が抑制できて、優れた軸受
性能を維持することができる。上記ハウジングと軸受ス
リーブとの嵌合面に環状溝を形成し、この環状溝から大
気に開口する排気通路を形成した場合、あるいはさらに
上記環状溝を給気通路の近傍に形成した場合は、より一
層、圧力溜まりの発生防止が確実となる。上記軸受スリ
ーブが鍔部を有し、その鍔部の側面でハウジングと接触
する嵌合面を有する場合は、剛性の弱い鍔部があって
も、上記のように圧力溜まりの発生を防止することで、
変形を防止し、優れた軸受性能を維持することができ
る。特に、上記軸受スリーブの鍔部側面に接触するハウ
ジングの嵌合面に、大気に通じる排気通路を形成した場
合は、鍔部の変形防止効果に優れる。上記軸受スリーブ
の材質が黒鉛である場合は、耐焼き付き性能に優れなが
ら、圧力溜まりによる軸受性能の低下の問題のない軸受
とできる。テーブルをスライド自在に支承する静圧気体
軸受装置において、上記テーブルと軸受パッドとの接合
面から大気に通じる排気通路を形成した場合も、接合面
における圧力溜まりの発生を防止し、軸受パッドの変形
が抑制できて、優れた軸受性能が維持できる。上記テー
ブルと軸受パッドとの接合面の給気経路を取り囲むよう
に、円環溝を形成し、この円環溝から大気に通じるよう
にした場合は、給気通路から接合面に漏れた気体が、円
環溝を介して確実に排出でき、圧力溜まりの発生がより
良好に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す断面図であ
る。
【図2】この発明の第2の実施形態を示す断面図であ
る。
【図3】この発明の第3の実施形態を示す破断正面図で
ある。
【図4】そのスライドの横断面図である。
【図5】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング 2…軸受スリーブ 2a…鍔部 3…主軸 4…スラスト板 11…給気孔 12…孔 21…ジャーナル軸受給気孔 22…スラスト軸受給気孔 23…環状溝 24…排気通路 31…テーブル 32…軸受パッド 33…ガイド 36…給気孔 37…給気通路 40…円環溝 41…排気通路 A〜C…嵌合面 D…接合面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内径面に嵌合した軸受スリ
    ーブを備え、この軸受スリーブとハウジングとの嵌合面
    を貫通する給気通路を設け、軸受スリーブに設けられた
    複数の微細な絞り孔を有する軸受面に、ハウジング側か
    ら気体を供給することにより、静圧気体を介して主軸を
    支承する静圧気体軸受装置において、上記ハウジングと
    軸受スリーブとの嵌合面から大気に通じる排気通路を形
    成したことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  2. 【請求項2】 上記ハウジングと軸受スリーブとの嵌合
    面に環状溝を形成し、この環状溝から大気に通じる排気
    通路を形成した請求項1に記載の静圧気体軸受装置。
  3. 【請求項3】 上記環状溝を給気通路の近傍に形成した
    請求項2に記載の静圧気体軸受装置。
  4. 【請求項4】 上記軸受スリーブが鍔部を有し、その鍔
    部の側面でハウジングと接触する嵌合面を有する請求項
    1に記載の静圧気体軸受装置。
  5. 【請求項5】 上記軸受スリーブの鍔部の側面に接触す
    るハウジングの嵌合面に、大気に通じる排気通路を形成
    した請求項4に記載の静圧気体軸受装置。
  6. 【請求項6】 上記軸受スリーブの材質が黒鉛である請
    求項1ないし請求項5のいずれかに記載の静圧気体軸受
    装置。
  7. 【請求項7】 テーブルに軸受パッドを接合し、この軸
    受パッドとテーブルとの接合面を貫通して給気通路を設
    け、軸受パッドに設けられた微細な絞り孔を有する軸受
    面に、テーブル側から気体を供給することにより、静圧
    気体を介してガイド部材に対して上記テーブルをスライ
    ド自在に支承する静圧気体軸受装置において、上記テー
    ブルと軸受パッドとの接合面から大気に通じる排気通路
    を形成したことを特徴とする静圧気体軸受装置。
  8. 【請求項8】 上記テーブルと軸受パッドとの接合面の
    給気通路を取り囲むように、円環溝を形成し、この円環
    溝から大気に開口する排気通路を形成した請求項7に記
    載の静圧気体軸受装置。
JP11213353A 1999-07-28 1999-07-28 静圧気体軸受装置 Pending JP2001041242A (ja)

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