JP2513158Y2 - スタッド形トラックロ―ラ軸受 - Google Patents
スタッド形トラックロ―ラ軸受Info
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- JP2513158Y2 JP2513158Y2 JP1991046471U JP4647191U JP2513158Y2 JP 2513158 Y2 JP2513158 Y2 JP 2513158Y2 JP 1991046471 U JP1991046471 U JP 1991046471U JP 4647191 U JP4647191 U JP 4647191U JP 2513158 Y2 JP2513158 Y2 JP 2513158Y2
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- outer ring
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- track roller
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C13/00—Rolls, drums, discs, or the like; Bearings or mountings therefor
- F16C13/006—Guiding rollers, wheels or the like, formed by or on the outer element of a single bearing or bearing unit, e.g. two adjacent bearings, whose ratio of length to diameter is generally less than one
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C21/00—Combinations of sliding-contact bearings with ball or roller bearings, for exclusively rotary movement
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/04—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for axial load only
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、カムの軌道や直線軌道
を転がるスタッド形トラックローラ軸受に関する。
を転がるスタッド形トラックローラ軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスタッド形トラックロー
ラ軸受としては、実開平2−47417号公報に開示さ
れているものが知られている。図3は、従来のスタッド
形トラックローラ軸受の正面を示す1部断面された図で
あり、図4は、図3のスラストワッシャの側面を示す図
である。
ラ軸受としては、実開平2−47417号公報に開示さ
れているものが知られている。図3は、従来のスタッド
形トラックローラ軸受の正面を示す1部断面された図で
あり、図4は、図3のスラストワッシャの側面を示す図
である。
【0003】図3及び図4において、このスタッド形ト
ラックローラ軸受は、外輪11と、軸13と、多数のこ
ろ12と、保持器14と、スラストワッシャ15と、側
板16とから構成されている。
ラックローラ軸受は、外輪11と、軸13と、多数のこ
ろ12と、保持器14と、スラストワッシャ15と、側
板16とから構成されている。
【0004】外輪11は、断面が厚肉で、その内周面に
軌道面11aが形成され、その軸方向両端である側面に
軌道面11aの直径よりも大きな直径を有する段付き部
11bが形成されている。軸13は、外輪11の軌道面
11aに対応する軸13の軌道面13aと、軸方向の一
端に前記外輪11の段付き部11bよりも僅かに小さな
径を有するフランジ部13cと、他端に他部材と結合す
るためのねじ部13bとを有する。この軸13が外輪1
1に挿入され、軸13と外輪11の軌道面11aと13
aとの間に、多数のころ12が保持器14によって間隔
を保ちながら軌道面を転動するよう配置されている。ま
た、軸13の軌道面13aの反フランジ側端面には中空
円盤状の側板16が軸13に圧入・固着されている。
軌道面11aが形成され、その軸方向両端である側面に
軌道面11aの直径よりも大きな直径を有する段付き部
11bが形成されている。軸13は、外輪11の軌道面
11aに対応する軸13の軌道面13aと、軸方向の一
端に前記外輪11の段付き部11bよりも僅かに小さな
径を有するフランジ部13cと、他端に他部材と結合す
るためのねじ部13bとを有する。この軸13が外輪1
1に挿入され、軸13と外輪11の軌道面11aと13
aとの間に、多数のころ12が保持器14によって間隔
を保ちながら軌道面を転動するよう配置されている。ま
た、軸13の軌道面13aの反フランジ側端面には中空
円盤状の側板16が軸13に圧入・固着されている。
【0005】また、スラストワッシャ15は、外輪11
の片側の段付き部11bの側壁面いわゆる側面と軸13
のフランジ部13Cの側面との間及び反対側の段付き部
11bの側面と側板16の側面との間に回転自在に挿入
されている。このスラストワッシャ15は、図4に示す
ように等間隔に略球面形状の凹部15aが形成され、こ
の凹部15aが潤滑剤の油溜りとなるように構成されて
いる。
の片側の段付き部11bの側壁面いわゆる側面と軸13
のフランジ部13Cの側面との間及び反対側の段付き部
11bの側面と側板16の側面との間に回転自在に挿入
されている。このスラストワッシャ15は、図4に示す
ように等間隔に略球面形状の凹部15aが形成され、こ
の凹部15aが潤滑剤の油溜りとなるように構成されて
いる。
【0006】上記構成よりなる従来の軸受では、ミスア
ライメントがある場合などに、ころ12のスキューなど
により外輪11にアキシアル荷重が発生し、その場合、
スラストワッシャ15と外輪11の段付き部の側面,軸
13のフランジ部13cの側面及び側板16の側面とは
滑り接触による負荷がなされ、この滑り摩擦部分での軸
受の早期焼付きを防ぐ構成となっている。
ライメントがある場合などに、ころ12のスキューなど
により外輪11にアキシアル荷重が発生し、その場合、
スラストワッシャ15と外輪11の段付き部の側面,軸
13のフランジ部13cの側面及び側板16の側面とは
滑り接触による負荷がなされ、この滑り摩擦部分での軸
受の早期焼付きを防ぐ構成となっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スタッド形トラックローラ軸受では、第一に、スラスト
負荷はスラストワッシャ15の側面と外輪11の段付き
部の側面,軸13のフランジ部13cの側面及び側板1
6の側面との滑り接触によりなされるが、従来の軸受で
は外輪11の段付き部の側面の接触面積が小さいので単
位面積あたりの負荷が大きくなるので、スラスト負荷が
大きい場合や高速回転の場合には滑り接触部分での軸受
の発熱による焼付きが発生する欠点がある。第二に、従
来の軸受のスラストワッシャ15は、略球面形状の凹部
15aを形成することによって潤滑剤の油溜めとして軸
受の焼付きを防止しようとするものであるが、薄肉なス
ラストワッシャ15の側面にこのような略球面形状の凹
部15aを設けることにより更に接触部分の面積が減少
するという問題があり、また加工コストがかかるという
欠点がある。第三に、外輪11の段付き部11bの径
と、軸13のフランジ部13c及び側板16の外径と
は、防塵のため僅かなすきまとなるように構成されてい
るが、外輪11及びフランジ部13c等の構成が複雑と
なり加工コストが多く必要とされるなどの欠点がある。
スタッド形トラックローラ軸受では、第一に、スラスト
負荷はスラストワッシャ15の側面と外輪11の段付き
部の側面,軸13のフランジ部13cの側面及び側板1
6の側面との滑り接触によりなされるが、従来の軸受で
は外輪11の段付き部の側面の接触面積が小さいので単
位面積あたりの負荷が大きくなるので、スラスト負荷が
大きい場合や高速回転の場合には滑り接触部分での軸受
の発熱による焼付きが発生する欠点がある。第二に、従
来の軸受のスラストワッシャ15は、略球面形状の凹部
15aを形成することによって潤滑剤の油溜めとして軸
受の焼付きを防止しようとするものであるが、薄肉なス
ラストワッシャ15の側面にこのような略球面形状の凹
部15aを設けることにより更に接触部分の面積が減少
するという問題があり、また加工コストがかかるという
欠点がある。第三に、外輪11の段付き部11bの径
と、軸13のフランジ部13c及び側板16の外径と
は、防塵のため僅かなすきまとなるように構成されてい
るが、外輪11及びフランジ部13c等の構成が複雑と
なり加工コストが多く必要とされるなどの欠点がある。
【0008】そこで、本考案は上記従来技術の欠点に鑑
みてなされたもので、接触面積を大きくして単位面積あ
たりのアキシアル荷重を小さくできる自己潤滑性のある
スラストワッシャを用いて滑り摩擦係数が小さく軸受の
摩擦を減少させることができ、高速回転時における耐焼
付き性も向上でき、安価で加工も容易なスタッド形トラ
ックローラ軸受を提供することを目的とする。
みてなされたもので、接触面積を大きくして単位面積あ
たりのアキシアル荷重を小さくできる自己潤滑性のある
スラストワッシャを用いて滑り摩擦係数が小さく軸受の
摩擦を減少させることができ、高速回転時における耐焼
付き性も向上でき、安価で加工も容易なスタッド形トラ
ックローラ軸受を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、厚肉の円筒状
の輪でなり内面に軌道をもつ外輪と、該軌道に対応して
外面に軌道をもち一方の端部にフランジ部があって片持
ちで取り付けるために片側に伸びた軸と、側板とを備
え、該外輪と該軸のフランジ部及び該外輪と該側板との
間にスラストワッシャを有し、該外輪と該軸との間で転
動体を介して転がり運動を行うスタッド形トラックロー
ラ軸受において、前記外輪の側面は、該側面の全面にわ
たり面一でなり、前記軸のフランジ部外径及び側板の外
径は、前記外輪の外径より僅かに小さく、前記スラスト
ワッシャの外径は、前記軸のフランジ部外径と同一若し
くは僅かに小さく、薄くかつ同一厚さのシート状に形成
された中空円盤状で構成したものである。また、本考案
は、前記スタッド形トラックローラ軸受において、前記
外輪の側面は、該側面の全面にわたり面一でなり、前記
スラストワッシャの外径は、前記軸のフランジ部外径と
同一若しくは僅かに小さく、薄くかつ同一厚さのシート
状に形成された中空円盤状であって、前記軸のフランジ
部外周部及び前記側板の外周部には、前記外輪の側面に
先端を接触させたシールが取り付けられているものであ
る。
の輪でなり内面に軌道をもつ外輪と、該軌道に対応して
外面に軌道をもち一方の端部にフランジ部があって片持
ちで取り付けるために片側に伸びた軸と、側板とを備
え、該外輪と該軸のフランジ部及び該外輪と該側板との
間にスラストワッシャを有し、該外輪と該軸との間で転
動体を介して転がり運動を行うスタッド形トラックロー
ラ軸受において、前記外輪の側面は、該側面の全面にわ
たり面一でなり、前記軸のフランジ部外径及び側板の外
径は、前記外輪の外径より僅かに小さく、前記スラスト
ワッシャの外径は、前記軸のフランジ部外径と同一若し
くは僅かに小さく、薄くかつ同一厚さのシート状に形成
された中空円盤状で構成したものである。また、本考案
は、前記スタッド形トラックローラ軸受において、前記
外輪の側面は、該側面の全面にわたり面一でなり、前記
スラストワッシャの外径は、前記軸のフランジ部外径と
同一若しくは僅かに小さく、薄くかつ同一厚さのシート
状に形成された中空円盤状であって、前記軸のフランジ
部外周部及び前記側板の外周部には、前記外輪の側面に
先端を接触させたシールが取り付けられているものであ
る。
【0010】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は、本考案に係るスタッド形トラックロ
ーラ軸受の構成の正面を示す1部断面された図であり、
図2は、本考案に係るスタッド形トラックローラ軸受の
他の実施例を示す図である。
説明する。図1は、本考案に係るスタッド形トラックロ
ーラ軸受の構成の正面を示す1部断面された図であり、
図2は、本考案に係るスタッド形トラックローラ軸受の
他の実施例を示す図である。
【0011】図1において、このスタッド形トラックロ
ーラ軸受は、外輪1と、軸2と、多数のころ3と、保持
器4と、スラストワッシャ5と、側板6とから構成され
ている。
ーラ軸受は、外輪1と、軸2と、多数のころ3と、保持
器4と、スラストワッシャ5と、側板6とから構成され
ている。
【0012】外輪1は厚肉の円筒状の輪でなり、内面に
軌道をもち、直径D、幅Cを有し、断面厚肉で、側面
は、該側面の全面にわたり面一でなりいわゆる従来のよ
うな段 付き部が無く面一で形成されている。軸2は、外
輪1の軌道面1aに対応する軌道面2aを外面にもち、
軸方向の一方の端部に前記外輪1の直径Dよりも僅かに
小さな直径D1を有するフランジ部2bがあり、片持ち
で取り付けるために片側に伸び、他端に軸端部よりほぼ
中央まで外周部にねじが形成され他部材と結合するため
のねじ部2cを有する。この軸2が外輪1に挿入され、
軸2と外輪1の軌道面2a、1a間に、転動体としての
多数のころ3が保持器4によって間隔を保ちながら軌道
面を転動するよう配置されている。また、軸2の軌道面
2aの反フランジ側の側面には、フランジ部2bとほぼ
同径の中空円盤状の側板6が軸2に圧入・固着されてい
る。また、孔7は、軸2の軌道面2aに潤滑剤を供給す
るための供給路である。
軌道をもち、直径D、幅Cを有し、断面厚肉で、側面
は、該側面の全面にわたり面一でなりいわゆる従来のよ
うな段 付き部が無く面一で形成されている。軸2は、外
輪1の軌道面1aに対応する軌道面2aを外面にもち、
軸方向の一方の端部に前記外輪1の直径Dよりも僅かに
小さな直径D1を有するフランジ部2bがあり、片持ち
で取り付けるために片側に伸び、他端に軸端部よりほぼ
中央まで外周部にねじが形成され他部材と結合するため
のねじ部2cを有する。この軸2が外輪1に挿入され、
軸2と外輪1の軌道面2a、1a間に、転動体としての
多数のころ3が保持器4によって間隔を保ちながら軌道
面を転動するよう配置されている。また、軸2の軌道面
2aの反フランジ側の側面には、フランジ部2bとほぼ
同径の中空円盤状の側板6が軸2に圧入・固着されてい
る。また、孔7は、軸2の軌道面2aに潤滑剤を供給す
るための供給路である。
【0013】一方、スラストワッシャ5は、中空円盤状
で、薄くかつ同一厚さの面を有するシート状に形成され
ており、直径がフランジ部2bの直径D1と同径若しく
は僅かに小さな径で形成され、外輪1と軸2のフランジ
部2bとの間及び外輪1と側板6との間に介装され、厚
さは外輪1の幅Cとフランジ部2b,側板6とのすきま
を考慮して適宜設定される。このスラストワッシャ5
は、自己潤滑性のある耐熱摺動部材が用いられるが、本
実施例では結晶性の熱可塑性高性能エンジニアリングプ
ラスチックスの一種であるポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)で形成されている。このポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)は、耐熱性、強靭性、耐薬品性
に優れており、成形加工が容易である。また、このポリ
エーテルエーテルケトン(PEEK)に代えてポリアセ
タール(POM)又はポリアミド(PA)を用いること
もできる。このスラストワッシャ5は、外輪1の側面と
軸2のフランジ部2bの側面との間及び外輪1の反対側
の側面と側板6の側面との間に回転自在に挿入されてい
る。
で、薄くかつ同一厚さの面を有するシート状に形成され
ており、直径がフランジ部2bの直径D1と同径若しく
は僅かに小さな径で形成され、外輪1と軸2のフランジ
部2bとの間及び外輪1と側板6との間に介装され、厚
さは外輪1の幅Cとフランジ部2b,側板6とのすきま
を考慮して適宜設定される。このスラストワッシャ5
は、自己潤滑性のある耐熱摺動部材が用いられるが、本
実施例では結晶性の熱可塑性高性能エンジニアリングプ
ラスチックスの一種であるポリエーテルエーテルケトン
(PEEK)で形成されている。このポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)は、耐熱性、強靭性、耐薬品性
に優れており、成形加工が容易である。また、このポリ
エーテルエーテルケトン(PEEK)に代えてポリアセ
タール(POM)又はポリアミド(PA)を用いること
もできる。このスラストワッシャ5は、外輪1の側面と
軸2のフランジ部2bの側面との間及び外輪1の反対側
の側面と側板6の側面との間に回転自在に挿入されてい
る。
【0014】上記構成よりなるスタッド形トラックロー
ラ軸受では、ミスアライメントがある場合に、ころ3の
スキューなどにより外輪1にアキシアル荷重が発生する
ときでも、スラストワッシャ5の直径をフランジ部2b
の直径D,と同径若しくは僅かに小さな径で形成して外
輪1の側面との接触面積を大きくしているので、単位面
積あたりのスラスト負荷を小さくすることができるの
で、滑り摩擦係数が小さくなり軸受の摩擦も減少させる
ことができる。加えて、スラストワッシャ5の表面は従
来のように多数の球面状凹部を形成することなく平滑と
して大きな接触面積を確保し、しかも、スラストワッシ
ャ5の材料として、成形加工が容易で、耐熱性、強靭
性、耐薬品性にも優れたポリエーテルエーテルケトン
(PEEK),ポリアセタール(POM)又はポリアミ
ド(PA)を用いるようにしたので、耐焼付き性を向上
させることができた。
ラ軸受では、ミスアライメントがある場合に、ころ3の
スキューなどにより外輪1にアキシアル荷重が発生する
ときでも、スラストワッシャ5の直径をフランジ部2b
の直径D,と同径若しくは僅かに小さな径で形成して外
輪1の側面との接触面積を大きくしているので、単位面
積あたりのスラスト負荷を小さくすることができるの
で、滑り摩擦係数が小さくなり軸受の摩擦も減少させる
ことができる。加えて、スラストワッシャ5の表面は従
来のように多数の球面状凹部を形成することなく平滑と
して大きな接触面積を確保し、しかも、スラストワッシ
ャ5の材料として、成形加工が容易で、耐熱性、強靭
性、耐薬品性にも優れたポリエーテルエーテルケトン
(PEEK),ポリアセタール(POM)又はポリアミ
ド(PA)を用いるようにしたので、耐焼付き性を向上
させることができた。
【0015】次に、上記構成よりなるスタッド形トラッ
クローラ軸受の組立方法について説明すると、軸2のフ
ランジ部2bの側面に接するようにスラストワッシャ5
を嵌挿後、軌道面2aの外周に保持器4に保持されたこ
ろ3を組み込む。次に、外輪1に軸2を挿入する。そし
て、スラストワッシャ5を外輪1の側面に接するように
嵌挿し、側板6を軸端部方向から挿入して軸2に圧入し
て固着する。
クローラ軸受の組立方法について説明すると、軸2のフ
ランジ部2bの側面に接するようにスラストワッシャ5
を嵌挿後、軌道面2aの外周に保持器4に保持されたこ
ろ3を組み込む。次に、外輪1に軸2を挿入する。そし
て、スラストワッシャ5を外輪1の側面に接するように
嵌挿し、側板6を軸端部方向から挿入して軸2に圧入し
て固着する。
【0016】また、図2は、本考案に係るスタッド形ト
ラックローラ軸受の他の実施例を示し、図1に示すスタ
ッド形トラックローラ軸受とは、軸2のフランジ部2b
の外周部及び側板6の外周部に外輪1の側面に先端を接
触させたシールが取り付けられている点が相異する。
ラックローラ軸受の他の実施例を示し、図1に示すスタ
ッド形トラックローラ軸受とは、軸2のフランジ部2b
の外周部及び側板6の外周部に外輪1の側面に先端を接
触させたシールが取り付けられている点が相異する。
【0017】図2に示すように、軸2のフランジ部2b
の外周部及び側板6の外周部には、合成ゴム等で形成さ
れた弾性力のあるシール8を嵌合して取り付けるための
嵌合溝9a及び9bが形成されている。このシール8に
より外輪1とフランジ部2bとの間及び外輪1と側板6
との間へのごみ等の侵入を阻止することができる。
の外周部及び側板6の外周部には、合成ゴム等で形成さ
れた弾性力のあるシール8を嵌合して取り付けるための
嵌合溝9a及び9bが形成されている。このシール8に
より外輪1とフランジ部2bとの間及び外輪1と側板6
との間へのごみ等の侵入を阻止することができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、接
触面積を大きくして単位面積あたりのスラスト負荷を小
さくできる自己潤滑性のあるスラストワッシャを用いる
ようにしているので滑り摩擦係数を小さくして軸受の摩
擦を減少させることができ、耐焼付き性が向上するとい
う効果がある。また、本考案によれば、スラストワッシ
ャが中空円盤状で、薄くかつ同一厚さの面を有するシー
ト状に形成されているので、加工が容易であり安価に構
成できる効果がある。また、本考案によれば、外輪も厚
肉で同一幅の円筒状に構成されているので、複雑な加工
が不要であり、安価に構成できる効果がある。更に、本
考案では、軸のフランジ部及び側板と外輪との間にシー
ルが介装されている故に防塵が確実になり、しかもこの
ような防塵機構はコストも安く済む。
触面積を大きくして単位面積あたりのスラスト負荷を小
さくできる自己潤滑性のあるスラストワッシャを用いる
ようにしているので滑り摩擦係数を小さくして軸受の摩
擦を減少させることができ、耐焼付き性が向上するとい
う効果がある。また、本考案によれば、スラストワッシ
ャが中空円盤状で、薄くかつ同一厚さの面を有するシー
ト状に形成されているので、加工が容易であり安価に構
成できる効果がある。また、本考案によれば、外輪も厚
肉で同一幅の円筒状に構成されているので、複雑な加工
が不要であり、安価に構成できる効果がある。更に、本
考案では、軸のフランジ部及び側板と外輪との間にシー
ルが介装されている故に防塵が確実になり、しかもこの
ような防塵機構はコストも安く済む。
【図1】図1は、本考案に係るスタッド形トラックロー
ラ軸受の構成の正面を示す1部断面された図である。
ラ軸受の構成の正面を示す1部断面された図である。
【図2】図2は、本考案に係るスタッド形トラックロー
ラ軸受の他の実施例を示す図である。
ラ軸受の他の実施例を示す図である。
【図3】図3は、従来のスタッド形トラックローラ軸受
の正面を示す図である。
の正面を示す図である。
【図4】図4は、図3のスラストワッシャの側面を示す
図である。
図である。
1 外輪 2 軸 3 ころ 4 保持器 5 スラストワッシャ 6 側板 8 シール 11 外輪 12 ころ 13 軸 14 保持器 15 スラストワッシャ 16 側板
Claims (3)
- 【請求項1】 厚肉の円筒状の輪でなり内面に軌道をも
つ外輪と、該軌道に対応して外面に軌道をもち一方の端
部にフランジ部があって片持ちで取り付けるために片側
に伸びた軸と、側板とを備え、該外輪と該軸のフランジ
部及び該外輪と該側板との間にスラストワッシャを有
し、該外輪と該軸との間で転動体を介して転がり運動を
行うスタッド形トラックローラ軸受において、 前記外輪の側面は、該側面の全面にわたり面一でなり、
前記軸のフランジ部外径及び側板の外径は、前記外輪の
外径より僅かに小さく、前記スラストワッシャの外径
は、前記軸のフランジ部外径と同一若しくは僅かに小さ
く、薄くかつ同一厚さのシート状に形成された中空円盤
状であることを特徴とするスタッド形トラックローラ軸
受。 - 【請求項2】 厚肉の円筒状の輪でなり内面に軌道をも
つ外輪と、該軌道に対応して外面に軌道をもち一方の端
部にフランジ部があって片持ちで取り付けるために片側
に伸びた軸と、側板とを備え、該外輪と該軸のフランジ
部及び該外輪と該側板との間にスラストワッシャを有
し、該外輪と該軸との間で転動体を介して転がり運動を
行うスタッド形トラックローラ軸受において、 前記外輪の側面は、該側面の全面にわたり面一でなり、
前記スラストワッシャの外径は、前記軸のフランジ部外
径と同一若しくは僅かに小さく、薄くかつ同一厚さのシ
ート状に形成された中空円盤状であって、前記軸のフラ
ンジ部外周部及び前記側板の外周部には、前記外輪の側
面に先端を接触させたシールが取り付けられていること
を特徴とするスタッド形トラックローラ軸受。 - 【請求項3】 前記スラストワッシャは、ポリエーテル
エーテルケトン(PEEK),あるいはポリアセタール
(POM)又はポリアミド(PA)で形成されたことを
特徴とする請求項1又は請求項2記載のスタッド形トラ
ックローラ軸受。
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JP1991046471U JP2513158Y2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | スタッド形トラックロ―ラ軸受 |
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JP1991046471U JP2513158Y2 (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | スタッド形トラックロ―ラ軸受 |
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