JP3149871B2 - 置換用気体の回収トラップ容器及び空気調和機の施工方法 - Google Patents

置換用気体の回収トラップ容器及び空気調和機の施工方法

Info

Publication number
JP3149871B2
JP3149871B2 JP19002899A JP19002899A JP3149871B2 JP 3149871 B2 JP3149871 B2 JP 3149871B2 JP 19002899 A JP19002899 A JP 19002899A JP 19002899 A JP19002899 A JP 19002899A JP 3149871 B2 JP3149871 B2 JP 3149871B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
trap container
replacement gas
container
indoor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19002899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001021239A (ja
Inventor
浩直 沼本
成広 佐藤
幸男 渡邊
英二 中角
裕幸 武内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP19002899A priority Critical patent/JP3149871B2/ja
Priority to EP00114304A priority patent/EP1067340B1/en
Priority to DE60022831T priority patent/DE60022831T2/de
Priority to MYPI20003047A priority patent/MY125784A/en
Priority to ES00114304T priority patent/ES2247986T3/es
Publication of JP2001021239A publication Critical patent/JP2001021239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3149871B2 publication Critical patent/JP3149871B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B45/00Arrangements for charging or discharging refrigerant
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B13/00Compression machines, plants or systems, with reversible cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B43/00Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat
    • F25B43/04Arrangements for separating or purifying gases or liquids; Arrangements for vaporising the residuum of liquid refrigerant, e.g. by heat for withdrawing non-condensible gases

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接続配管にて室内
機と室外機とを接続する空気調和機の施工方法とそれに
用いる置換用気体の回収トラップ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機に用いられる冷凍サイクル
は、圧縮機、熱交換器、キャビラリチューブまたは膨張
弁等の膨張機構を有する冷媒流量制御部を銅管等の配管
にて接続して構成される機構的な部分と、冷媒や潤滑油
組成物等の冷凍サイクル内部に充填される流体から構成
されている。セパレート型空気調和機では、圧縮機、熱
交換器を有する室外ユニットと、冷凍空調がなされる部
位に設置される熱交換器を有する室内ユニットを、銅管
等の接続管にて接続して構成される。このような冷凍サ
イクルでは、予め室外ユニット側に冷媒の一部あるいは
全部と潤滑油組成物を充填して室外ユニットのバルブを
閉じておき、施工時に接続管を用いて室内ユニットと接
続して冷凍サイクルを形成するのが一般的である。
【0003】このように配管を接続しただけでは、室内
ユニットと接続管内には空気が残存している。この空気
を除去するために室外ユニットのバルブに設けられた冷
媒チャージボートに真空ポンプを接続し、空気を除いて
からバルブを開き室内ユニットと室外ユニットを連結し
て冷凍システムを構成する施工方法がとられていた。
【0004】また、簡易的な施工方法としては、施工時
に室外ユニットのバルブを開いて室外ユニット内の冷媒
を接続管と室内ユニットヘ流し、もうひとつの室外ユニ
ットのバルブに設けられた冷媒チャージポート、または
該バルブの接続ボートの連結を緩和してできる隙間部分
より空気を含んだ冷媒を放出することにより室内ユニッ
ト及び接続管内の気体を置換する操作が行われていた。
これらの方法に対して、特開平3−70953号公報において
は、冷凍サイクル内を酸素に置換した後、冷媒充填を実
施し、冷凍サイクルに装備された酸素固定剤で酸素を固
定化することによる真空ポンプを使用しない冷凍サイク
ルの製造方法が開示されている。
【0005】また、特開平7−159004号公報において
は、冷凍圧縮機、凝縮器、キャビラリチューブまたは膨
張弁等の膨張機構部及び蒸発器のうち、擬縮器あるいは
蒸発器の一方または擬縮器あるいは蒸発器の一方と膨張
機構部が分離され配管で接続されるセパレート型の空気
調和機において、冷凍サイクルの一部に空気中の水分、
酸素、窒素、炭酸ガス等のうち2種類以上を吸収できる
物質を封入する方法を開示している。
【0006】また、特開平7−269994号公報では冷媒循
環系に酸素吸収剤を配する冷凍サイクルを開示してい
る。
【0007】また、特開平9−292168号公報では空気吸
収剤を配して配管および室内機内の空気を除去する方法
および配管と室内機内に二酸化炭素を封入したのち二酸
化炭素吸収剤で配管と室内機内の二酸化炭素を吸収して
真空にする方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】冷凍サイクル内に残存
する空気は、非凝縮性ガスとして冷凍能力を下げたり酸
素や水分が冷凍サイクル内部の冷凍機油や鉄などの劣化
を促進するので必ず除去する必要がある。
【0009】従来の技術で述べたもののうち真空ポンプ
で排気する方法は、一般的であるが施工現場で真空ポン
プを稼動させるためには電源が利用可能である必要があ
り、屋根の上等では利用しにくく簡便な方法とは呼べな
かった。
【0010】また、冷媒による空気の置換方法では冷媒
であるフロンの大気放出を避けられず、地球環境的に見
て地球温暖化等の問題から好ましくなかった。
【0011】また、室内熱交換器内や接続配管内の空気
を一旦置換用気体と置換した後に、この置換用気体を回
収トラップする方法については、置換用気体を回収トラ
ップする簡便、確実な装置が提案されていない。
【0012】そこで本発明は、室内熱交換器内や接続配
管内の空気を一旦置換用気体と置換した後に、この置換
用気体を簡便に回収トラップすることができる空気調和
装置の施工方法とそれに用いる置換用気体回収トラップ
容器を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
置換用気体の回収トラップ容器は、圧縮機内や室外熱交
換器内に冷媒ガスを封入した室外機と、室内熱交換器内
を大気中に開放した室内機とを接続配管で接続し、前記
室内熱交換器内の空気を置換用気体と置換し、その後前
記置換用気体を接続治具を介して回収トラップする空気
調和機の施工に用いる置換用気体の回収トラップ容器で
あって、前記回収トラップ容器内には気体トラップ剤が
備えられ、前記回収トラップ容器内のすきま空間容積が
前記接続治具の内部空間容積よりも大きいことを特徴と
する。
【0014】請求項2記載の本発明の置換用気体の回収
トラップ容器は、圧縮機内や室外熱 交換器内に冷媒ガス
を封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放し
た室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内の
空気を置換用気体と置換し、その後前記置換用気体を接
続治具を介して回収トラップする空気調和機の施工に用
いる置換用気体の回収トラップ容器であって、前記回収
トラップ容器内の圧力がA(mmHg)とすると (接続治具の内部空間容積)≦(回収トラップ容器内のすきま空間容積) ×(760−5A)/760 であることを特徴とする。
【0017】 請求項3 記載の本発明の置換用気体の回収
トラップ容器は、圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガス
を封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放し
た室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内の
空気を置換用気体と置換し、その後前記置換用気体を回
収トラップする空気調和機の施工に用いる置換用気体の
回収トラップ容器であって、前記回収トラップ容器内に
は気体トラップ剤が備えられ、前記回収トラップ容器外
側面に保水部材が設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の本発明の空気調和機の施工
方法は、室内機と室外機と両者を接続配管で接続して構
成する空気調和機において、据え付け工事の際に置換用
気体を前記室内機および接続配管内に導入して前記室内
機および接続配管内の空気を置換用気体と置換した後、
内部にすきま空間を有して負圧状態にある回収トラップ
容器を接続治具内部空間容積が、前記回収トラップ容器
内すきま空間容積よりも小さな接続治具を介して前記空
気調和機の一部に連結することで、回収トラップ容器内
にある置換用気体トラップ剤で気体が捕集されることを
特徴とする。
【0020】請求項5記載の本発明の空気調和機の施工
方法は、室内機と室外機と両者を接続配管で接続して構
成する空気調和機において、据え付け工事の際に置換用
気体を前記室内機および接続配管内に導入して前記室内
機および接続配管内の空気を置換用気体と置換した後、
外側面に保水部材が設けられている回収トラップ容器に
水を供給し、前記空気調和機の一部に連結することで、
回収トラップ容器内にある置換用気体トラップ剤で気体
が捕集されることを特徴とする
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態は、圧縮機内
や室外熱交換器内に冷媒ガスを封入した室外機と、室内
熱交換器内を大気中に開放した室内機とを接続配管で接
続し、前記室内熱交換器内の空気を置換用気体と置換
し、その後前記置換用気体を接続治具を介して回収トラ
ップする空気調和機の施工に用いる置換用気体の回収ト
ラップ容器であって、前記回収トラップ容器内には負圧
状態で気体トラップ剤が備えられ、前記回収トラップ容
器内のすきま空間容積が前記接続治具の内部空間容積よ
りも大きい置換用気体の回収トラップ容器である。
【0022】これによって回収トラップ容器を連結した
時、容器内部の負圧空間容積によって接続治具内部の空
気および接続配管内部の置換用気体が回収トラップ容器
側へと一気に吸引され、気体トラップ剤と置換用気体が
物理吸着もしくは化学反応して補集される。すなわち回
収トラップ容器内に設けられた充分な負圧状態のすきま
空間容積が接続治具の内部空間容積よりも大きいこと
で、接続治具の内部連通部を構成する空気と接続配管内
の置換用気体が一緒に回収容器内に導入、混合拡散さ
れ、置換用気体が素早く気体トラップ剤と物理吸着もし
くは化学反応するためのトリガーとして機能する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1および図2は同実施例に用いる空気調
和機の冷凍サイクルの構成図であり、図1は炭酸ガスボ
ンベを接続した状態を示し、図2はトラップ装置を接続
した状態を示している。
【0025】まず、図1および図2を用いて空気調和機
を構成する冷凍サイクルの全体構成について説明する。
冷凍サイクルは、圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器
3、絞り装置4、ドライヤー5、室内熱交換器6によっ
て構成されている。圧縮機1、四方弁2、室外熱交換器
3、絞り装置4、ドライヤー5は、室内機Aに配設さ
れ、室内熱交換器6は、室外機Bに配設されている。
【0026】室外機Aには、液側2方弁7とガス側3方
弁8が設けられている。室外機Aと室内機Bとを接続す
る接続配管9、10はそれぞれ液側2方弁7とガス側3
方弁8を用いて接続されている。液側2方弁7は、ネジ
部7aを有しており、このネジ部7aを開くことで室外
機A側の配管と接続配管7とを連通する。また、ガス側
3方弁は、ネジ部8aとサービスポート部8bを有して
おり、このネジ部8aを開くことで室外機A側の配管と
接続配管10とを連通する。
【0027】サービスポート部8bには図1に示すよう
に、治具12を用いて炭酸ガスボンベ11を接続するこ
とができ、また図2に示すように、治具14を用いてト
ラップ容器13を接続することができる。これら炭酸ガ
スボンベ11やトラップ容器13は、治具12、14に
接続することで、接続配管10と連通することができ
る。
【0028】図3は本発明の一実施例による置換用気体
のトラップ容器をサービスポート部8bに接続するため
の治具14の概略構成図である。治具14は一端にサー
ビスポート部8bと接続される第1の接続口14aを、
他端側には置換用気体のトラップ容器13と接続される
第2の接続口14bを備えている。第1の接続口14a
にはサービスポート部8bと連結される連結手段15を
備えている。また、第2の接続口14bには置換用気体
のトラップ容器13と連結される連結手段16を備えて
いる。そして連結手段15と連結手段16とは、それぞ
れリング状のシール部材15a、16aを介して連結管
14cに回動自在に連結されている。なお連結手段1
5、および連結手段16のそれぞれ外周にはローレット
加工部15b、16bが形成されている。このように連
結手段15、16を連結管14cに対して回動自在に設
けることで、連結手段15、16と接続のための治具1
4本体とを一緒に回転させなくてもよい施工性に優れて
いる。ここで連結管14cはゴムホースの様なもので構
成され、フレキシブルな対応ができるため、狭い場所で
の施工も容易に行うことができる。
【0029】連結手段15の内周面には、サービスポー
ト部8bの雄ネジに螺合する雌ネジ17が成形されてい
る。また連結手段16の内周面には置換用気体のトラッ
プ容器の口金部の雄ネジに螺合する雌ネジ18が形成さ
れている。連結手段15内には弁棒19とOリング等か
らなるシール部材20が設けられている。ここで、弁棒
19はサービスポート部8b内のバルブコア21に当接
し、バルブコア21を押すことができる。一方連結手段
16内には置換用気体のトラップ容器13の口金部の口
に設けた平板状の蓋に穴を設けられるように開口手段2
2が形成されている。この開口手段は中央部に貫通孔2
2aを有し、先端に傾斜面22bを形成した針状部材に
よって構成されている。開口手段22の外周には環状の
シール部材23を配設している。ここで開口手段22と
シール部材23との間には置換用気体のトラップ容器1
3の口金部の先端部が挿入可能なすきまを設けている。
シール部材23はゴム等の弾力性を有する材料によって
構成されている。なおシール部材23はストローク方向
に所定量弾性変形する。サービスポート部8bはバルブ
コア21を押圧することで開口するように構成されてい
るが、このバルブコア21は弾性体によって座部に押圧
された状態に構成されている。
【0030】(実施例1) 図4から図6は実施例1による置換用気体のトラップ容
器である。図4は同実施例による置換用気体の回収トラ
ップ容器の概略構成図、図5は回収トラップ容器の外観
図、図6は回収トラップ容器のA−A線断面図である。
【0031】トラップ容器13−Aは、アルミニウム製
の容器本体内部に球状体からなるゼオライト24を充填
している。ゼオライト24は6〜8メッシュ径のゼオラ
イトで構成される。また、トラップ容器13−Aの内部
には、入口Cとゼオライト24とを分離するバッフル2
5を備えており、ゼオライト24を固定保持している。
このバッフル25は、ゼオライト24を通過させない大
きさの孔を有している。本実施例ではバッフル25の開
口率を60%に設定し、ゼオライトを総量で100g充
填した。容器本体の入口C近くにはバッフル25との間
にすきま空間Dが設けられている。また、球状のゼオラ
イト24で構成される連通したゼオライト同士のすきま
空間も存在する。それらを合計して20ccとした。入
口が開放状態の容器本体を雰囲気炉内に移動し、350
℃まで真空ポンプで減圧しながら、徐々に加熱して2時
間ホールドした。その後200℃まで冷却した後、雰囲
気を炭酸ガスで置換して直ちに平板状の蓋をエポキシ系
の樹脂でコーティングすることで密封した。その結果、
25℃、1気圧下ではトラップ容器内圧を約15mmH
gにすることができた。最後に外装品としてフィン26
を容器本体に圧入、接着して設け、施工作業時の滑り防
止とした。
【0032】次に、上記空気調和機の施工方法について
説明する。
【0033】なお、施工前の状態では、圧縮機1内や室
内熱交換器3内等の室外機A側の配管内には冷媒ガスが
充填されている。この時、室外機Aには運転時に必要な
作動用冷媒ガスの他にパージ用冷媒ガスが充填されてい
る。一方、室内熱交換器6等の室内機B側の配管と、接
続配管9、10とは、特に密封状態にはなく、大気中に
開放された状態である。
【0034】まず室外機Aと室内機Bとを接続配管9、
10にて接続する。この時液側2方弁のネジ部7aとガ
ス側3方弁8のネジ部8aとは閉状態としておく。そし
て室外機Aのガス側3方弁8のサービスポート部8bに
炭酸ガスボンベ11を、外側面にローレット加工された
治具12を介して素手で取り付ける。
【0035】サービスポート8bに炭酸ガスボンベ11
を取り付けた後、液側2方弁7のフレアー部に少し緩み
を持たせる。そして炭酸ガスボンベ11を回転させなが
ら治具12に押し付けることによって、炭酸ガスボンベ
13内部の炭酸ガスが接続配管10および室内機B内に
導入される。接続配管10および室内機B内部の空気
は、導入された炭酸ガスとともに液側2方弁7のフレア
ー部の緩み部分から大気に放出される。
【0036】この時接続配管10および室内機B内をほ
ぼ常圧に戻した状態で液側2方弁7のフレアー部をしっ
かりと閉じる。
【0037】次にサービスポート部8から炭酸ガスボン
ベ11とともに外側面にローレット加工された治具12
を素手で取り外す。そして、図2に示すようにサービス
パート部8bに外側面にローレット加工された治具14
−Aを介して、気体回収トラップ容器13−Aを素手で
取り付ける。この時治具14−Aの内部空間容積は5c
cであり、トラップ容器13−Aの内部と連通するまで
は大気開放状態にある。トラップ容器13−Aを素手で
回転させながら治具14に押し付けることによって行な
う。この時トラップ容器本体の外側面には凹凸のフィン
が配設されているので、すべりが防止できる効果を有す
る。
【0038】この取り付けによって、気体回収トラップ
容器13−Aと接続配管10とが連通することによって
接続配管10内の炭酸ガスはサービスポート8bから治
具14−Aの内部通路を介してトラップ容器13−A内
に導入される。すなわちトラップ容器13−A内は連通
されたことでほぼ常圧に戻ろうとし、その時治具14−
Aの内部空間を占めていた空気はトラップ容器13−A
内部が充分な負圧状態にあったことによる吸引効果で、
治具14−A内の空気を介して位置している接続配管1
0内の炭酸ガスと一緒に混合拡散されながらトラップ容
器内に導入される。したがって、トラップ容器内に設け
られた充分な負圧状態にあるすきま総合空間容積が吸引
効果のトリガーとなる。容器内に導入された炭酸ガスは
ゼオライトと接触することで物理吸着して補集され、最
終的には接続配管9、10および室内機B内が十分な負
圧状態に達する。
【0039】このような状態になった後、液側2方弁7
のネジ部7aを少し緩め、室外機A側の冷媒ガスを導入
することによって、接続配管9,10および室内機B側
配管の内部を正圧状態(約0.2kgf/cm2)にする。そ
の後サービスポート部8bからトラップ容器13−Aと
ともに治具14−Aを素手で取り外し、再度液側2方弁
7ののネジ部7aを完全に開放する。最後にガス側3方
弁8のネジ部8aも完全に開放することで空気調和機の
施工に関する据え付け作業が完了となる。
【0040】上記据え付け作業工程では、炭酸ガスボン
ベと接続する治具12とトラップ容器と接続する治具1
4を別な治具として示したが、共用化することも可能で
ある。また、サービスポート部8bからトラップ容器1
3−Aとともに治具14−Aを取り外す前に、室外機A
側に充填された冷媒を接続配管9、10および室内機B
内に導入したが、これは負圧状態にできているにもかか
わらず、最後の治具取り外し作業で外部から空気が接続
配管10内部に侵入することを防ぐためである。治具1
4−Aをサービスポート部8bから瞬時に取り外すこと
のできるように設計してあるものであれば、冷媒を接続
配管9、10および室内機B内に導入する必要はない。
【0041】図4から図6に示す第1の実施例によるト
ラップ装置13−Aを用い、上記の施工を25℃の作業
雰囲気で行なった。なお、上記実施例での室内熱交換器
6を含む室内機B側配管および接続配管9、10の内容
積は1.5リットルであった。
【0042】その結果、25℃雰囲気では室内トラップ
装置13−Aは熱交換器6を含む室内機B側配管および
接続配管9、10の内部を、4分間で十分な負圧雰囲気
(10mmHg以下)に達することができた。
【0043】(実施例2) 本実施例では実施例1と同様な方法でトラップ容器を完
成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ20c
cとし、治具14−Bの内部空間容積を10ccとし
た。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置13
−Aは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続配管
9、10の内部を、8分間で十分な負圧雰囲気(10m
mHg以下)に達することができた。
【0044】(比較例1) 本実施例では実施例1と同様な方法でトラップ容器を完
成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ20c
cとし、治具14−Cの内部空間容積を20ccとし
た。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置13
−Aは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続配管
9、10の内部を、15分間で十分な負圧雰囲気(10
mmHg以下)に達することができた。
【0045】(実施例3) 本実施例では図7に示される中空円筒状のゼオライト2
7を使用し、ゼオライト25をバッフル28で固定保持
した。ゼオライト27は5φ×7mm、肉厚2mm、総
量で100g充填され、バッフル28は開口率60%に
設定した。容器本体の入口E近くにはバッフル28との
間にすきま空間Fが設けられている。また、中空円柱状
のゼオライト27で構成される連通したゼオライト同士
のすきま空間も存在する。それらを合計して50ccと
した。トラップ容器本体を雰囲気炉内に移動し、350
℃まで真空ポンプで減圧しながら、徐々に加熱して2時
間ホールドした。その後200℃まで冷却した後、雰囲
気を炭酸ガスで置換して直ちに平板状の蓋をエポキシ系
の樹脂でコーティングすることで密封した。その結果、
25℃、1気圧下ではトラップ容器13−B内圧を約1
2mmHgにすることができた。最後に外装品としてフ
ィン29を容器本体に圧入、接着して設けた。その結
果、25℃雰囲気では室内トラップ装置13−Bは熱交
換器6を含む室内機B側配管および接続配管9、10の
内部を、治具14−A内の空間容積が5ccの場合、3
分間で十分な負圧雰囲気(10mmHg以下)に達する
ことができた。
【0046】(実施例4) 本実施例では実施例3と同様な方法でトラップ容器を完
成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ50c
cとし、治具14−Cの内部空間容積を20ccとし
た。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置13
−Bは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続配管
9、10の内部を、7分間で十分な負圧雰囲気(10m
mHg以下)に達することができた。
【0047】(比較例2) 本比較例では実施例3と同様な方法でトラップ容器を完
成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ50c
cとし、治具14−Dの内部空間容積を50ccとし
た。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置13
−Bは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続配管
9、10の内部を、16分間で十分な負圧雰囲気(10
mmHg以下)に達することができた。
【0048】(実施例5) 本実施例では、一方に開口部を有するアルミニウム製の
容器本体内部に、セラミックハニカム構造体30が挿入
され、セラミックハニカム構造体30は400セル/in
ch2、70φ×50mmの体積を有し、表面にゼオライ
トを主体とする被覆層31が総量で80g形成されてい
る。トラップ装置13−Cの内部には、開口部の容器外
壁部に3ヶ所のディンプル部(図示せず)を設け、セラ
ミックハニカム構造体30を固定保持している。その後
容器の開口部をしぼり加工して入口Gを形成する。その
後容器本体を雰囲気炉内に移動し、350℃まで真空ポ
ンプで減圧しながら、徐々に加熱して2時間ホールドし
た。その後200℃まで冷却した後、雰囲気を炭酸ガス
で置換して直ちに平板状の蓋をエポキシ系の樹脂でコー
ティングすることで密封した。その結果、25℃、1気
圧下ではトラップ容器内圧を約8mmHgにすることが
できた。最後に外装品として容器のすべり防止となるフ
ィン32を容器本体に圧入、接着した。容器本体の入口
G近くにはセラミックハニカム構造体21との間にすき
ま空間Hが設けられ、セラミックハニカム構造体30内
部の連通孔もすきま空間となり、容器内部におけるすき
ま総合空間容積を120ccとなるように設計した。
【0049】その結果、25℃雰囲気では室内トラップ
装置13−Cは熱交換器6を含む室内機B側配管および
接続配管9、10の内部を、治具14−A内の空間容積
が5ccの場合、2分間で十分な負圧雰囲気(10mm
Hg以下)に達することができた。
【0050】(実施例6) 本実施例では実施例5と同様な方法でトラップ容器を完
成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ120
ccとし、治具14−Cの内部空間容積を20ccとし
た。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置13
−Cは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続配管
9、10の内部を、4分間で十分な負圧雰囲気(10m
mHg以下)に達することができた。
【0051】(実施例7) 本実施例では実施例5と同様な方法でトラップ容器を完
成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ120
ccとし、治具14−Dの内部空間容積を50ccとし
た。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置13
−Cは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続配管
9、10の内部を、7分間で十分な負圧雰囲気(10m
mHg以下)に達することができた。
【0052】(比較例3) 本実施例では実施例5と同様な方法でトラップ容器を完
成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ120
ccとし、治具14−Eの内部空間容積を120ccと
した。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置1
3−Cは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続配
管9、10の内部を、17分間で十分な負圧雰囲気(1
0mmHg以下)に達することができた。
【0053】(実施例8) 本実施例では実施例5とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ1
20ccとし、トラップ容器内を意図的に20mmHg
に設定した。また治具14−B内の空間容積を10cc
とした。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置
13−Dは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続
配管9、10の内部を、3分間で十分な負圧雰囲気(1
0mmHg以下)に達することができた。
【0054】(実施例9) 本実施例では実施例5とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ1
20ccとし、トラップ容器内を意図的に50mmHg
に設定した。また治具14−B内の空間容積を10cc
とした。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置
13−Eは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続
配管9、10の内部を、4分間で十分な負圧雰囲気(1
0mmHg以下)に達することができた。
【0055】(実施例10) 本実施例では実施例5とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ1
20ccとし、トラップ容器内を意図的に50mmHg
に設定した。また治具14−C内の空間容積を20cc
とした。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置
13−Eは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続
配管9、10の内部を、5分間で十分な負圧雰囲気(1
0mmHg以下)に達することができた。
【0056】(実施例11) 本実施例では実施例5とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ1
20ccとし、トラップ容器内を意図的に100mmH
gに設定した。また治具14−C内の空間容積を20c
cとした。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装
置13−Fは熱交換器6を含む室内機B側配管および接
続配管9、10の内部を、7分間で十分な負圧雰囲気
(10mmHg以下)に達することができた。
【0057】(実施例12) 本実施例では実施例5とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ1
20ccとし、トラップ容器内を意図的に50mmHg
に設定した。また治具14−D内の空間容積を50cc
とした。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装置
13−Eは熱交換器6を含む室内機B側配管および接続
配管9、10の内部を、10分間で十分な負圧雰囲気
(10mmHg以下)に達することができた。
【0058】(比較例3) 本実施例では実施例5とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ1
20ccとし、トラップ容器内を意図的に100mmH
gに設定した。また治具14−D内の空間容積を50c
cとした。その結果、25℃雰囲気では室内トラップ装
置13−Fは熱交換器6を含む室内機B側配管および接
続配管9、10の内部を、20分間で十分な負圧雰囲気
(10mmHg以下)に達することができた。
【0059】(比較例4) 本実施例では実施例1とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ2
0ccとし、25℃、1気圧下ではトラップ容器内圧を
約15mmHgに設計した。また治具14−A内の空間
容積を5ccとした。その結果、60℃雰囲気に1時間
放置した室内トラップ容器13−Aは熱交換器6を含む
室内機B側配管および接続配管9、10の内部を、10
分間でも70mmHg程度にしかできなかった。
【0060】(実施例13) 本実施例では実施例1とほぼ同様な方法でトラップ容器
を完成させ、トラップ容器内のすきま空間容積は同じ2
0ccとし、25℃、1気圧下ではトラップ容器内圧を
約15mmHgに設計した。図11にトラップ容器の外
観図を示し、本体の外側面にはポリエステル繊維で構成
された厚み3mmの保水部材33が設けられている。保
水部材33は施工作業を素手で行った場合にも滑らない
ようなナイロンメッシュ素材でオーバーコートされてい
る。また治具14−A内の空間容積を5ccとした。
【0061】ここでは、60℃雰囲気に1時間放置した
トラップ容器13−Aの本体を水に浸して保水部材33
中に水を浸透させた。その後、水による直接冷却と気化
潜熱で容器が十分に冷却されることで熱交換器6を含む
室内機B側配管および接続配管9、10の内部を、4分
間で十分な負圧雰囲気(10mmHg以下)に達するこ
とができた。
【0062】比較例4と実施例13からわかるようにゼ
オライトで炭酸ガスを物理吸着させる場合には雰囲気温
度の影響を受け、作業雰囲気温度が40℃を超えると最
終的に十分な負圧状態を得ることが難しかった。逆に実
施例14のように容器本体を冷却することで気体トラッ
プ剤の性能が向上する。したがって、トラップ容器で充
分な負圧状態が得られなかった場合には、トラップ容器
を氷水で冷却すると負圧状態が向上する。
【0063】実施例では、滑り防止加工として容器本体
の外側面に凹凸状のフィンを設けたが、本発明に適用で
きる滑り防止加工はこの限りではない。その外の手段と
して、ローレットのような凹凸状態を容器本体に設けて
もいいし、サンドペーパー、ゴムバンド等の一般的な滑
り防止手段も適用できる。
【0064】実施例では、内部空気を炭酸ガスでパージ
置換した後、接続配管および室内機内を常圧に戻して次
の作業に移ったが、正圧に保った状態で行うこともでき
る。この時に必要な正圧のレベルは大気圧に比べてわず
かに正圧であればよく、0.3kgf/cm2以下が好ましい
と考えられる。これによって炭酸ガストラップ装置と内
部を連通させた時に積極的な気体の対流効果で炭酸ガス
トラップを迅速に行うことができる。また、これと同様
な効果として炭酸ガストラップ装置内部を十分な負圧状
態にしておくことによっても、接続配管および室内機内
部から炭酸ガストラップ装置内部への気体対流効果を得
ることができる。具体的には実施例からもわかるように
20mmHg以下が好ましいと考えられる。
【0065】回収トラップ容器内の負圧程度が悪くて
も、容器内のすきま空間容積と接続治具の内部空間容積
を最適化することによってある程度は置換用気体を回収
トラップ容器側に吸引させることはできるが、置換用気
体の回収トラップ容器に残存する気体がトラップ剤と置
換用気体との反応を阻害するためにどうしても十分な負
圧雰囲気に達するまでに時間を要してしまった。
【0066】実施例では、室内機および接続配管の内容
積1.5リットルの場合についてゼオライト100gで行
ったが、本発明の効果として期待できるゼオライト重量
は室内機および接続配管の内容積1リットルあたり60
g以上であった。それによって短時間で炭酸ガスを補集
して、10〜30mmHgレベルの負圧状態にすること
ができた。ゼオライトがあまり多すぎるとトラップ材料
を収納する容器がかさ張って好ましいとはいえない。ま
た、60g以下では負圧の到達度および速度が遅くなっ
て本発明の目的が達成できない。さらにコンタミ物とし
て水が吸着されると炭酸ガスの補集を阻害することにな
る。したがって、実用的には60〜100g程度が好ま
しいと考えられる。
【0067】実施例では、置換用気体として炭酸ガスを
使用し、気体トラップ剤としてゼオライトを使用した場
合について説明したが、本発明の適用範囲はこの限りで
はない。置換用気体に対して気体トラップ剤が機能して
捕集時に十分な負圧状態を達成できるものであれば、そ
の他の組み合わせについても適用できる。
【0068】実施例では、保水部材としてポリエステル
繊維から構成されるものを使用したが、本発明に適用で
きる保水部材はこの限りではない。この他天然繊維、無
機繊維等のものも使用できる。
【0069】実施例では、通常の2方弁と3方弁を具備
した室外機の施工方法について説明したが、3方弁と3
方弁を具備した室外機にも適用できる。また実施例では
2方弁に2種類の治具を使用して施工を行ったが、本発
明では治具をT分岐形状として1個の接続部から炭酸ガ
ス供給部と炭酸ガス吸着部を分離して行うことも可能で
ある。
【0070】実施例では、室外機本体内にドライヤーを
配置したものを示した。真空ポンプ方式による室内機お
よび接続配管の空気パージでは内部に存在する水分も真
空ポンプの稼動時間によって排除することができるが、
本発明のような置換用気体によるパージ方式では水分ま
で排除することはできない。したがって、冷凍サイクル
内にドライヤーを配置した空気調和機のほうが長期信頼
性を保証しやすい。
【0071】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、回収トラップ容器を連結した
時、接続治具内部の空気および接続配管内部の置換用気
体が回収トラップ容器側に一気に吸引され、気体トラッ
プ剤と置換用気体が物理吸着もしくは化学反応して補集
される。すなわち回収トラップ容器内のすきま空間容積
が接続治具の内部空間容積よりも大きいことで、接続治
具の内部連通部を構成する空気と接続配管内の置換用気
体が回収容器内に導入、混合拡散され、置換用気体が素
早く気体トラップ剤と物理吸着もしくは化学反応するた
めのトリガーとして機能する。
【0072】請求項2記載の発明によれば、回収トラッ
プ容器内部の負圧の圧力レベルによって回収トラップ容
器内のすきま空間容積と接続治具の内部空間容積との関
係を最適化できる。その結果、負圧の圧力が大きくない
場合でも容器内部のすきま空間容積を大きく設定する
か、接続治具の内部空間容積を小さく設定することで置
換用気体を迅速に気体トラップ剤で補集できる。
【0075】 請求項3 記載の発明によれば、置換用気体
の回収トラップ容器を夏場の自動車内または炎天下に放
置した場合にも保水部材に水を供給し、冷却しながら作
業を進めることで、気体トラップ剤の吸着特性を向上さ
せることができ、接続配管および室内機側内部を充分な
負圧状態に達成できる。
【0076】請求項4記載の発明によれば、回収トラッ
プ容器内部の気体トラップ剤が、気体を一気に物理吸着
反応または化学反応することでトラップするので短時間
に施工を完了することが可能である。また、回収トラッ
プ容器を連結した時、容器内部の負圧空間容積によって
接続治具内部の空気および接続配管内部の置換用気体が
回収トラップ容器側に一気に吸引され、気体トラップ剤
と置換用気体が物理吸着もしくは化学反応して補集され
る。すなわち回収トラップ容器内のすきま空間容積が接
続治具の内部空間容積よりも大きいことで、接続治具の
内部連通部を構成する空気と接続配管内の置換用気体が
回収容器内に導入、混合拡散され、置換用気体が素早く
気体トラップ剤と物理吸着もしくは化学反応するための
トリガーとして機能する。
【0078】請求項5記載の発明によれば、電源を必要
とせず、置換用気体の回収トラップ容器内部の気体トラ
ップ剤が、気体を一気に物理吸着反応または化学反応す
ることでトラップするので短時間に施工を完了すること
が可能である。この時、置換用気体の回収トラップ容器
を夏場の自動車内または炎天下に放置した場合にも保水
部材に水を供給し、冷却しながら作業を進めることで、
気体トラップ剤の吸着特性を向上させることができ、接
続配管および室内機側内部を充分な負圧状態に達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いる空気調和機の冷凍サイ
クルであって炭酸ガスボンベを接続した構成図
【図2】本発明の実施例に用いる空気調和機の冷凍サイ
クルであって回収トラップ容器を接続した構成図
【図3】同実施例に用いるサービスポート部と回収トラ
ップ容器との接続に使用する治具の一実施例による概略
構成図
【図4】同実施例に用いる回収トラップ容器の第1の実
施例による断面構成図
【図5】図4における外観図
【図6】図5における回収トラップ容器のA−A線断面
【図7】同実施例に用いる回収トラップ容器の第3の実
施例による断面構成図
【図8】同実施例に用いる回収トラップ容器の第5の実
施例による断面構成図
【図9】図8における回収トラップ容器のB−B線断面
【図10】図9における要部A拡大断面図
【図11】同実施例に用いる回収トラップ容器の第13
の実施例による外観図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四方弁 3 室外熱交換器 4 絞り装置 5 ドライヤー 6 室内熱交換器 7 液側2方弁 8 ガス側3方弁 9 接続配管 10 接続配管 11 炭酸ガスボンベ 12 治具 13 トラップ容器 14 治具 15 連結手段 16 連結手段 17 雌ネジ 18 雌ネジ 19 弁棒 20 シール部材 21 バルブコア 22 開口手段 23 シール部材 24 ゼオライト 25 バッフル 26 フィン 27 ゼオライト 28 バッフル 29 フィン 30 セラミックハニカム構造体 31 ゼオライトを主体とする被覆層 32 フィン 33 保水部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中角 英二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 武内 裕幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−292168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 43/04 F25B 45/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
    封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
    室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内の空
    気を置換用気体と置換し、その後前記置換用気体を接続
    治具を介して回収トラップする空気調和機の施工に用い
    る置換用気体の回収トラップ容器であって、前記回収ト
    ラップ容器内には気体トラップ剤が備えられ、前記回収
    トラップ容器内のすきま空間容積が前記接続治具の内部
    空間容積よりも大きいことを特徴とする置換用気体の回
    収トラップ容器。
  2. 【請求項2】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
    封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
    室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内の空
    気を置換用気体と置換し、その後前記置換用気体を接続
    治具を介して回収トラップする空気調和機の施工に用い
    る置換用気体の回収トラップ容器であって、前記回収ト
    ラップ容器内の圧力がA(mmHg)とすると (接続治具の内部空間容積)≦(回収トラップ容器内のすきま空間容積) ×(760−5A)/760 であることを特徴とする置換用気体の回収トラップ容
    器。
  3. 【請求項3】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
    封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
    室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内の空
    気を置換用気体と置換し、その後前記置換用気体を回収
    トラップする空気調和機の施工に用いる置換用気体の回
    収トラップ容器であって、前記回収トラップ容器内には
    気体トラップ剤が備えられ、前記回収トラップ容器外側
    面に保水部材が設けられていることを特徴とする置換用
    気体の回収トラップ容器。
  4. 【請求項4】 室内機と室外機と両者を接続配管で接続
    して構成する空気調和機において、据え付け工事の際に
    置換用気体を前記室内機および接続配管内に導入して前
    記室内機および接続配管内の空気を置換用気体と置換し
    た後、内部にすきま空間を有して回収トラップ容器を接
    続治具内部空間容積が、前記回収トラップ容器内すきま
    空間容積よりも小さな接続治具を介して前記空気調和機
    の一部に連結することで、回収トラップ容器内にある置
    換用気体トラップ剤で気体が捕集されることを特徴とす
    る空気調和機の施工方法。
  5. 【請求項5】 室内機と室外機と両者を接続配管で接続し
    て構成する空気調和機において、据え付け工事の際に置
    換用気体を前記室内機および接続配管内に導入して前記
    室内機および接続配管内の空気を置換用気体と置換した
    後、外側面に保水部材が設けられている回収トラップ容
    器に水を供給し、前記空気調和機の一部に連結すること
    で、回収トラップ容器内にある置換用気体トラップ剤で
    気体が捕集されることを特徴とする空気調和機の施工方
    法。
JP19002899A 1999-07-05 1999-07-05 置換用気体の回収トラップ容器及び空気調和機の施工方法 Expired - Fee Related JP3149871B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19002899A JP3149871B2 (ja) 1999-07-05 1999-07-05 置換用気体の回収トラップ容器及び空気調和機の施工方法
EP00114304A EP1067340B1 (en) 1999-07-05 2000-07-04 Replacing gas collecting trap for an air conditioner
DE60022831T DE60022831T2 (de) 1999-07-05 2000-07-04 Falle für die Sammlung von Austauschungsgas in einer Klimaanlage
MYPI20003047A MY125784A (en) 1999-07-05 2000-07-04 Replacing gas collecting trap for an air conditioner
ES00114304T ES2247986T3 (es) 1999-07-05 2000-07-04 Aparato de captacion colector de gas de sustitucion para acondicionador de aire.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19002899A JP3149871B2 (ja) 1999-07-05 1999-07-05 置換用気体の回収トラップ容器及び空気調和機の施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001021239A JP2001021239A (ja) 2001-01-26
JP3149871B2 true JP3149871B2 (ja) 2001-03-26

Family

ID=16251179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19002899A Expired - Fee Related JP3149871B2 (ja) 1999-07-05 1999-07-05 置換用気体の回収トラップ容器及び空気調和機の施工方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1067340B1 (ja)
JP (1) JP3149871B2 (ja)
DE (1) DE60022831T2 (ja)
ES (1) ES2247986T3 (ja)
MY (1) MY125784A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4366245B2 (ja) * 2004-05-24 2009-11-18 アイシン精機株式会社 冷媒供給装置
EP3693687B1 (de) * 2019-02-06 2024-03-06 Vaillant GmbH Adsorberkühlung
WO2021255895A1 (ja) * 2020-06-18 2021-12-23 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 冷媒回収システム及び冷媒回収方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4556091A (en) * 1982-09-30 1985-12-03 Aga, A.B. Method and apparatus for cooling selected wall portions of a pressurized gas cylinder during its filling
AU4500289A (en) * 1988-11-17 1990-06-12 Coil Matic, Inc. Methods and articles for collecting a refrigerant vented from a heat exchange system
NO166894C (no) * 1989-05-30 1991-09-11 Norsk Hydro As Fremgangsmaate ved fylling av gassbeholdere.
JPH0748025B2 (ja) 1989-08-09 1995-05-24 シャープ株式会社 冷凍サイクルの冷媒充填方法
JP2819104B2 (ja) * 1991-03-05 1998-10-30 矢崎総業株式会社 吸収式冷凍機内のnoガス除去方法
JPH07269994A (ja) 1994-03-31 1995-10-20 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 冷却システム
JP3343192B2 (ja) * 1995-07-28 2002-11-11 松下電器産業株式会社 冷凍システムの施工方法
US5917140A (en) * 1996-05-21 1999-06-29 Advanced Technology Materials, Inc. Sorbent-based fluid storage and dispensing vessel with enhanced heat transfer means
EP1014015A4 (en) * 1998-06-11 2001-03-14 Sanyo Electric Co REFRIGERANT FLUID COLLECTING DEVICE, REFRIGERATOR COLUMN COLLECTING METHOD, REFRIGERATOR PROVIDED WITH SUCH DEVICE, REFRIGERANT LIQUID CONTROL METHOD IN A REFRIGERANT LIQUID CIRCUIT OR GOOD DEVICE AND REGENERATION METHOD FOR REFRIGERATING LIQUID DEVICE
DE60024909T2 (de) * 1999-03-31 2006-06-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., Kadoma Verfahren zum Einbau einer Klimaanlage
DE60025966T2 (de) * 1999-04-01 2006-10-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., Kadoma Vorrichtung zum Auswechseln von Gas in einer Klimaanlage
JP3154990B2 (ja) * 1999-04-01 2001-04-09 松下電器産業株式会社 空気調和機施工用の接続装置、充填容器、回収容器、空気調和機の施工方法、空気調和機施工用の置換用気体充填容器、空気調和機施工用の置換用気体回収容器、及び空気調和機の施工装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1067340A3 (en) 2001-07-04
MY125784A (en) 2006-08-30
DE60022831D1 (de) 2006-02-09
EP1067340B1 (en) 2005-09-28
DE60022831T2 (de) 2006-05-11
ES2247986T3 (es) 2006-03-16
JP2001021239A (ja) 2001-01-26
EP1067340A2 (en) 2001-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3154990B2 (ja) 空気調和機施工用の接続装置、充填容器、回収容器、空気調和機の施工方法、空気調和機施工用の置換用気体充填容器、空気調和機施工用の置換用気体回収容器、及び空気調和機の施工装置
JP3149871B2 (ja) 置換用気体の回収トラップ容器及び空気調和機の施工方法
CN206496553U (zh) 补气增焓管、压缩装置和空调设备
JPH0370953A (ja) 冷凍サイクルの冷媒充填方法
EP1041349B1 (en) Replacing gas apparatus for an air conditioner
JP3211819B2 (ja) 置換用気体の回収トラップ装置
JP3168193B2 (ja) 空気調和装置の施工に用いる置換用気体回収容器
JP3154986B2 (ja) 空気調和装置の施工方法及び空気調和装置の施工用トラップ装置
JP2001165534A (ja) ガスの回収トラップ容器とそれを用いた空気調和機の施工方法
JP4134841B2 (ja) 吸着式冷凍機用吸着器
JP3211814B2 (ja) 置換用気体の回収トラップ装置およびそれを用いた空気調和機の施工方法
JP3154989B2 (ja) 空気調和装置の施工方法及び空気調和装置の施工用トラップ装置
JP2002147903A (ja) 空気調和機の冷媒回収方法および装置
JP2015527560A (ja) 収着装置において作動媒体を回収する回収容器及び方法
US20120324921A1 (en) Method for recovering refrigerant from a refrigeration equipment
EP1041348B1 (en) Trap apparatus for installing an air conditioner
JPH05231676A (ja) 分離形空気調和機の三方弁
JP3245790B2 (ja) 置換用気体の回収トラップ装置及び空気調和機の施工方法
JPH0642839A (ja) 分離形空気調和機の三方弁
JP3149872B2 (ja) 冷凍サイクルの空気除去装置の製造方法
JP2002048428A (ja) 吸着式冷凍機
JP3043080B2 (ja) 空気調和システム
JPH04177069A (ja) 冷凍サイクル装置
JPH1114203A (ja) 冷凍サイクルの空気除去装置
JPH10141814A (ja) 冷凍サイクルの空気除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees