JP3154989B2 - 空気調和装置の施工方法及び空気調和装置の施工用トラップ装置 - Google Patents
空気調和装置の施工方法及び空気調和装置の施工用トラップ装置Info
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Description
機と室外機を接続する空気調和装置の施工方法に関す
る。
機側にエアパージ用として冷媒ガスを規定量よりも余分
に充填し、その冷媒ガスを利用して液側2方弁から接続
配管と室内機内部の空気をパージし、ガス側3方弁のサ
ービスボートと呼ばれるバルブより冷媒ガスを大気放出
することで行っていた。また、ガス側3方弁のサービス
ボートと呼ばれるバルブより、真空ポンプを使用して接
続配管と室内機内部を十分に減圧状態にした後に、液側
2方弁から冷媒ガスを接続配管と室内機内に導入するこ
とによって行っていた。
オゾン層の破壊や、地球温暖化など、環境に対する規制
の高揚により、空機調和装置の施工時に、オゾン層破壊
係数や地球温暖化係数の高い冷媒ガスを大気放出するこ
とは問題となっている。大気に放出しない施工方法とし
て、真空ポンプを使用した施工方法を指導しているが、
たとえば屋根上等の設置場所の悪い条件では、真空ポン
プを利用することは困難である。また、真空ポンプを使
用した施工方法は、室外機の冷媒ガスを使用して冷媒ガ
スを大気に放出する方法に比べて、施工に時間がかかっ
ていた。
境への影響を考慮し、簡易な空気調和装置の施工方法を
提供することを目的とする。
空気調和装置の施工方法は、圧縮機内や室外熱交換器内
に冷媒ガスを封入した室外機と、室内熱交換器内を大気
中に開放した室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱
交換器内や前記接続配管内の空気を炭酸ガスと置換し、
その後前記炭酸ガスを、水酸化カルシウムを有するトラ
ップ装置にて捕集し、前記炭酸ガスの捕集後に、前記室
外機内の冷媒ガスを前記室内熱交換器内や前記接続配管
内に充填する空気調和装置の施工方法であって、前記室
内熱交換器内や前記接続配管内を炭酸ガスで置換した
時、前記室内熱交換器内や前記接続配管内の圧力を正圧
状態とすることを特徴とする。請求項2記載の本発明
は、請求項1に記載の空気調和装置の施工方法におい
て、トラップ装置として、水酸化カルシウムを主体とす
る被覆層を担体に形成した構造体を内部に備えたトラッ
プ装置を用いることを特徴とする。請求項3記載の本発
明は、請求項1に記載の空気調和装置の施工方法におい
て、前記トラップ装置として、室内機側配管及び接続配
管の内容積1リットルに対して6.6g以上の水酸化カル
シウムを有するトラップ装置を用いることを特徴とす
る。請求項4記載の本発明の空気調和装置の施工用トラ
ップ装置は、装置の内部に構造体を備え、前記構造体は
表面に水酸化カルシウムを主体とする被覆層を形成して
いることを特徴とする。請求項5記載の本発明は、請求
項4に記載の空気調和装置の施工用トラップ装置におい
て、前記構造体が、ハニカム構造体、又はコルゲート構
造体であることを特徴とする。請求項6記載の本発明
は、請求項4に記載の空気調和装置の施工用トラップ装
置において、水酸化カルシウムに対して水が0.1〜1
0wt%含有されることを特徴とする。請求項7記載の
本発明は、請求項4に記載の空気調和装置の施工用トラ
ップ装置において、水酸化カルシウムは、ゼオライト、
活性アルミナ、又はシリカゲルと混合して前記被覆層を
形成することを特徴とする。請求項8記載の本発明は、
請求項4に記載の空気調和装置の施工用トラップ装置に
おいて、外装部に放熱部又は冷却部が配設されているこ
とを特徴とする。請求項9記載の本発明の空気調和装置
の施工方法は、請求項4から請求項8に記載の空気調和
装置の施工用トラップ装置を用いて、室内熱交換器内や
接続配管内の空気と置換した炭酸ガスを捕集することを
特徴とする。
空気調和装置の施工方法は、室内熱交換器内や接続配管
内を炭酸ガスで置換した時、室内熱交換器内や接続配管
内の圧力を正圧状態とするものである。本実施の形態に
よれば、空気を炭酸ガスで置換する時、内部を正圧状態
に保持することによって、次にトラップ装置と連通した
時に、内部の正圧状態が気体対流のトリガーとなり、ト
ラップ装置内部にある水酸化カルシウムと素早く化学反
応して炭酸ガスを迅速に捕集することができる。
の形態における空気調和装置の施工方法において、トラ
ップ装置として、水酸化カルシウムを主体とする被覆層
を担体に形成した構造体を内部に備えたトラップ装置を
用いるものである。本実施の形態によれば、構造体の表
面に水酸化カルシウムが存在するので、炭酸ガスとの拡
散反応における接触面積を大きく設計することができ、
炭酸ガスを迅速に捕集することができる。
の形態における空気調和装置の施工方法において、トラ
ップ装置として、室内機側配管及び接続配管の内容積1
リットルに対して6.6g以上の水酸化カルシウムを有す
るトラップ装置を用いるものである。本実施の形態によ
れば、接続配管および室内機の内容積に対してトラップ
材料の重量を化学量論比で2倍以上多い重量とすること
で、充分な速度で炭酸ガスを捕集することができる。
装置の施工用トラップ装置は、水酸化カルシウムを主体
とする被覆層を、担体に形成した構造体を内部に備えた
ものである。本実施の形態によれば、構造体の表面に水
酸化カルシウムが存在するので、炭酸ガスとの拡散反応
における接触面積を大きく設計することができる。
の形態における空気調和装置の施工用トラップ装置にお
いて、構造体が、ハニカム構造体、又はコルゲート構造
体である。本実施の形態によれば、炭酸ガスとの拡散反
応における接触面積を大きく設計できるとともに化学反
応時での体積膨張による流路閉塞を抑制することができ
る。
の形態における空気調和装置の施工用トラップ装置にお
いて、水酸化カルシウムに対して水が0.1〜10wt
%含有されるものである。本実施の形態によれば、水酸
化カルシウムに対して少量の水分を添加することで触媒
的なトリガーとなり、水酸化カルシウムから炭酸カルシ
ウムへ化学反応速度を加速することができる。
の形態における空気調和装置の施工用トラップ装置にお
いて、水酸化カルシウムは、ゼオライト、活性アルミ
ナ、又はシリカゲルと混合して前記被覆層を形成するも
のである。本実施の形態によれば、ゼオライト、活性ア
ルミナ、又はシリカゲルによって水分を保持することが
でき、この水分が触媒的なトリガーとなり、水酸化カル
シウムから炭酸カルシウムへの化学反応速度を加速する
ことができる。
の形態における空気調和装置の施工用トラップ装置にお
いて、外装部に放熱部又は冷却部が配設されているもの
である。本実施の形態によれば、急激な化学反応によっ
て生じる反応熱を効率よく外部に伝熱拡散させることが
できるため、反応速度の低下を防止することができる。
装置の施工方法は、第4から第8の実施の形態における
空気調和装置の施工用トラップ装置を用いて、室内熱交
換器内や接続配管内の空気と置換した炭酸ガスを捕集す
るものである。本実施の形態によれば、炭酸ガスを迅速
に捕集することができ、施工を容易に行うことができ
る。
て説明する。図1及び図2は、同実施例に用いる空気調
和装置の冷凍サイクルの構成図であり、図1は炭酸ガス
ボンベを接続した状態を示し、図2はトラップ装置を接
続した状態を示している。また、図3は同実施例に用い
るトラップ装置の概略構成図、図4は図3におけるA−
A線断面図、図5は図4における内部構造体を示す要部
拡大断面図である。まず、図1及び図2を用いて空気調
和装置を構成する冷凍サイクルの全体構成について説明
する。冷凍サイクルは、圧縮機1、四方弁2、室外熱交
換器3、絞り装置4、ドライヤー5、室内熱交換器6に
よって構成されている。圧縮機1、四方弁2、室外熱交
換器3、絞り装置4、ドライヤー5は、室外機Aに配設
され、室内熱交換器6は、室外機Bに配設されている。
室外機Aには、液側2方弁7とガス側3方弁8が設けら
れている。室外機Aと室内機Bとを接続する接続配管
9,10は、それぞれ液側2方弁7とガス側3方弁8を
用いて接続されている。液側2方弁7は、ネジ部7aを
有しており、このネジ部7aを開くことで室外機A側の
配管と接続配管7とを連通する。また、ガス側3方弁8
は、ネジ部8aとサービスポート8bを有しており、こ
のネジ部8aを開くことで室外機A側の配管と接続配管
10とを連通する。サービスポート部8bには、図1に
示すように、治具12を用いて炭酸ガスボンベ11を接
続することができ、また図2に示すように、治具14を
用いてトラップ装置13を接続することができる。これ
ら炭酸ガスボンベ11やトラップ装置13は、治具1
2,14に接続することで、接続配管10と連通するこ
とができる。
13の構成について説明する。トラップ装置13は、そ
の内部にハニカム構造体15を備えている。また、トラ
ップ装置13の本体外周には、放熱フィン16を設けて
いる。ハニカム構造体15は、200セル/inc
h2、50φ×65mmの体積を有している。このハニ
カム構造体15の表面は、水酸化カルシウムを主体とす
る被覆層15Aが総量で10g形成されている。また、
被覆層15Aは、90wt%の水酸化カルシウムと、1
0wt%のA型ゼオライトで構成され、水分を吸着し易
いA型ゼオライトに対して10wt%の水分を保持させ
ている。水酸化カルシウムから炭酸カルシウムへの化学
反応は、かなり急速に起こるが、この時の触媒的なトリ
ガーとして少量の水分が必要となる。そして、トリガー
として水分を効果的に作用させるには、水酸化カルシウ
ムと水分を保持しやすい材料とを混在させることが好ま
しく、本実施例ではA型ゼオライトを使用している。水
酸化カルシウムから炭酸カルシウムへの化学反応は、大
量の反応熱を発生するのでこの熱を外部へ拡散させる必
要があり、本実施例では放熱フィン16を設けている。
本実施例のように、被覆層15Aにゼオライトを混合し
ているので、このゼオライトに保持される水分は、急激
な反応熱が発生しても脱離し難く、触媒的なトリガーと
して有効である。
て説明する。なお、施工前の状態では、圧縮機1内や室
外熱交換器3内等の室外機A側の配管内には冷媒ガスが
充填されている。このとき、室外機Aには、運転時に必
要な作動用冷媒ガスの他にパージ用冷媒ガスが充填され
ている。一方、室内熱交換器6等の室内機B側の配管
と、接続配管9,10とは、特に密封状態にはなく、大
気中に開放された状態である。
9,10にて接続する。このとき、液側2方弁7のネジ
部7aとガス側3方弁8のネジ部8aとは閉状態として
おく。そして、室外機Aのガス側3方弁8のサービスポ
ート8bに、炭酸ガスボンベ11を、治具12を介して
取り付ける。サービスポート8bに、炭酸ガスボンベ1
1を取り付けた後、液側2方弁7のフレアー部に少し緩
みを持たせる。そして、炭酸ガスボンベ11を回転させ
ながら治具12に押し付けることによって、炭酸ガスボ
ンベ11内部の炭酸ガスを、接続配管10および室内機
B内に導入する。接続配管10及び室内機B内部の空気
は、導入された炭酸ガスとともに液側2方弁7のフレア
ー部の緩み部分から大気に放出される。この時、接続配
管10及び室内機B内を、正圧(約0.1kgf/cm
2)に保った状態で液側2方弁7のフレアー部をしっか
りと閉じる。次に、サービスポート部8bから炭酸ガス
ボンベ11とともに治具12を取り外す。
ト部8bに治具14を介して、トラップ装置13を取り
付ける。トラップ装置13の取付は、トラップ装置13
を回転させながら治具14に押し付けることで行う。こ
の取付によって、トラップ装置13の内部は、接続配管
10と連通する。トラップ装置13と接続配管10とが
連通することによって、接続配管10内の炭酸ガスは、
サービスポート8bからトラップ装置13内に導入され
る。この導入された炭酸ガスは、トラップ装置13内部
の水酸化カルシウムと化学反応して、炭酸カルシウムと
なることで捕集される。その結果、接続配管10及び室
内機B側配管の内部は、2〜3分間で充分な負圧雰囲気
(50mmHg以下)に達する。このような状態になっ
た後、液側2方弁7のネジ部7aを少し緩め、室外機A
側の冷媒ガスを導入することによって、接続配管10及
び室内機B側配管の内部を正圧状態(約0.2kgf/
cm2)にする。その後、サービスポート部8bからト
ラップ装置13とともに治具14を取り外し、再度液側
2方弁7のネジ部7aを完全に開放する。最後に、ガス
側3方弁8のネジ部8aも完全に開放することで空気調
和装置の施工に関する据え付け作業が完了する。なお、
本実施例での室内熱交換器6を含む室内機B側配管およ
び接続配管9,10の内容積は1.5リットルであった。
た後、接続配管9,10及び室内機B側の配管内を、約
0.1kgf/cm2に保った状態で次の作業に移った
が、この時に必要な正圧のレベルは大気圧に比べてわず
かに正圧であればよく、0.3kgf/cm2以下とす
ることが好ましい。これによってトラップ装置13と内
部を連通させた時に、気体の対流効果を生じて炭酸ガス
トの捕集を迅速に行うことができる。また、仮に大気圧
以下の圧力であってもトラップ装置13内の圧力よりも
高ければ同様の効果を得ることができる。また、これと
同様な効果として、トラップ装置13内部を負圧状態に
しておくことによっても、接続配管9,10及び室内機
B側の配管内から、トラップ装置13内部への気体対流
効果を得ることができる。
用したが同様な効果を得られるものとしてコルゲート構
造体もある。本発明で使用できるのは、トラップ装置1
3の入口から奥にかけて連通孔を有するもので、表面ま
たは内部に水酸化カルシウムを担持でき、炭酸ガスを化
学反応させるために十分大きな接触面積を有するもので
あればこれらに限定されるものではない。また化学反応
時には、反応に伴なって体積膨張を起こすため、これに
よる流路阻害を抑制できる構造でなければならない。
放熱フィン16を有するものを使用したが、外部から冷
却することによって内部の発熱を抑制することも有効で
ある。たとえば、トラップ装置13を水槽の中に部分的
に漬けて積極的な冷却を行うこと、ファンで放熱フィン
16に送風することも有効である。
び接続配管9,10の内容積が1.5リットルの場合につ
いて水酸化カルシウム9gで行ったが、本実施例で効果
を期待できる水酸化カルシウムの重量は、6.6〜16.5g
である。1.5リットルの炭酸ガスに対して水酸化カルシ
ウムがトラップするために必要な化学量論重量は、25
℃では4.95gである。従って、室内機B側の配管及び接
続配管9,10の内容積1リットル当たりでは3.30gと
なる。しかし、本発明では迅速に炭酸ガスを捕集するた
めに、理論量の2〜5倍が必要である。理論量の2〜5
倍の水酸化カルシウムを用いることで、2〜5分間で炭
酸ガスを捕集して、10〜50mmHgレベルの負圧状
態にすることができた。
して水分量を1wt%としたが、本発明に適用できる水
分量は0.1〜10wt%であった。0.1wt%以下
では水分量が少なすぎて触媒反応的なトリガーとするこ
とができず、炭酸ガスの捕集に時間を要してしまった。
また10wt%以上では、化学反応熱によって水蒸気が
発生して、それが接続配管内部へ侵入することとなり、
信頼性的に好ましくなかった。この水分保持の目的とし
て、本実施例ではゼオライトを使用したが、同様に水分
を保持して脱着し難い材料として、他に活性アルミナ、
シリカゲル等が適用できた。この適用できる材料のファ
クターとして比表面積100m2/g以上が好ましかっ
た。また、本実施例では、通常の2方弁と3方弁を具備
した室外機の施工方法について説明したが、3方弁と3
方弁を具備した室外機にも適用できる。また2方弁に2
種類の治具を使用して施工を行ったが、治具をT分岐形
状として、一方の接続部から炭酸ガスを供給し、他方の
接続部から炭酸ガスを捕集することも可能である。また
同一の治具として共用することが好ましい。
ー5を配置している。真空ポンプを用いた施工方法で
は、室内機A内および接続配管9,10内に存在する水
分も真空ポンプの稼動時間を長くすることで排除するこ
とができるが、本発明のような冷媒ガスによるパージ方
法では水分まで十分に排除することは困難である。従っ
て、冷凍サイクル内にドライヤー5を配置することで、
空気調和装置の長期信頼性を確保することができる。
よれば、電源を必要とせず、化学反応を使用するので短
時間に施工を完了することが可能である。また環境に問
題となる冷媒ガスに代わって炭酸ガスを大気放出するの
で温暖化への影響度は極めて小さい。また、発明によれ
ば、空気を炭酸ガスで置換する時、内部を正圧状態に保
持することによって、次にトラップ装置と連通した時
に、内部の正圧状態が気体対流のトリガーとなり、トラ
ップ装置内部にある水酸化カルシウムと素早く化学反応
して炭酸ガスを捕集することが容易となる。また、発明
によれば、トラップ装置の内部には連通口を有する構造
体にトラップ材料が存在するので、トラップ材料と炭酸
ガスとの拡散反応における接触面積を大きく設計できる
とともに化学反応時での体積膨張による流路閉塞を抑制
できる。また、発明によれば、トラップ装置の外装部に
放熱部または冷却部を配設することによって、急激な化
学反応によって生じる反応熱を効率よく外部に伝熱拡散
させることで接続配管および室内機内部を充分な負圧状
態、50mmHg以下にすることができる。また、発明
によれば、接続配管および室内機の内容積に対してトラ
ップ材料の重量を化学量論比で2〜5倍多い重量とする
ことで充分な速度で接続配管および室内機内部を充分な
負圧状態、50mmHg以下にすることができる。ま
た、発明によれば、水酸化カルシウムに対して少量の水
分を添加することで触媒的なトリガーとなり、水酸化カ
ルシウムから炭酸カルシウムへの化学反応速度は加速さ
れる。また、発明によれば、内部には連通口を有する構
造体にトラップ材料が存在するのでトラップ材料と炭酸
ガスとの拡散反応における接触面積を大きく設計できる
とともに化学反応時での体積膨張による流路閉塞を抑制
できるパージガストラップ装置が提供できる。また、発
明によれば、トラップ装置の外装部に放熱部または冷却
部を配設することによって、急激な化学反応によって生
じる反応熱を効率よく外部に伝熱拡散させることができ
る。また、発明によれば、接続配管および室内機の内容
積に対してトラップ材料の重量を化学量論比で2〜5倍
多い重量とすることで充分な速度で接続配管および室内
機内部を充分な負圧状態にすることができる。
イクルであって炭酸ガスボンベを接続した状態の構成図
イクルであってトラップ装置を接続した状態の構成図
Claims (9)
- 【請求項1】 圧縮機内や室外熱交換器内に冷媒ガスを
封入した室外機と、室内熱交換器内を大気中に開放した
室内機とを接続配管で接続し、前記室内熱交換器内や前
記接続配管内の空気を炭酸ガスと置換し、その後前記炭
酸ガスを、水酸化カルシウムを有するトラップ装置にて
捕集し、前記炭酸ガスの捕集後に、前記室外機内の冷媒
ガスを前記室内熱交換器内や前記接続配管内に充填する
空気調和装置の施工方法であって、前記室内熱交換器内
や前記接続配管内を炭酸ガスで置換した時、前記室内熱
交換器内や前記接続配管内の圧力を正圧状態とすること
を特徴とする空気調和装置の施工方法。 - 【請求項2】 前記トラップ装置として、水酸化カルシ
ウムを主体とする被覆層を担体に形成した構造体を内部
に備えたトラップ装置を用いることを特徴とする請求項
1に記載の空気調和装置の施工方法。 - 【請求項3】 前記トラップ装置として、室内機側配管
及び接続配管の内容積1リットルに対して6.6g以上の
水酸化カルシウムを有するトラップ装置を用いることを
特徴とする請求項1に記載の空気調和装置の施工方法。 - 【請求項4】 装置の内部に構造体を備え、前記構造体
は表面に水酸化カルシウムを主体とする被覆層を形成し
ていることを特徴とする空気調和装置の施工用トラップ
装置。 - 【請求項5】 前記構造体が、ハニカム構造体、又はコ
ルゲート構造体であることを特徴とする請求項4に記載
の空気調和装置の施工用トラップ装置。 - 【請求項6】 水酸化カルシウムに対して水が0.1〜
10wt%含有されることを特徴とする請求項4に記載
の空気調和装置の施工用トラップ装置。 - 【請求項7】 水酸化カルシウムは、ゼオライト、活性
アルミナ、又はシリカゲルと混合して前記被覆層を形成
することを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置の
施工用トラップ装置。 - 【請求項8】 外装部に放熱部又は冷却部が配設されて
いることを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置の
施工用トラップ装置。 - 【請求項9】 請求項4から請求項8に記載の空気調和
装置の施工用トラップ装置を用いて、室内熱交換器内や
接続配管内の空気と置換した炭酸ガスを捕集することを
特徴とする空気調和装置の施工方法。
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