JP4134841B2 - 吸着式冷凍機用吸着器 - Google Patents

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Description

本発明は、吸着剤が気相冷媒を吸着する作用を利用して冷媒を蒸発させて、その蒸発潜熱により冷凍能力を発揮する吸着式冷凍機に適用される吸着器に関するものである。
吸着式冷凍機は、シリカゲル等の吸着剤が水蒸気を吸着する作用を利用したものあり、略真空状態に保たれた吸着器のケーシング内に封入された水等の液相冷媒が吸着される際の気化熱(蒸発潜熱)により液が冷却されて冷凍能力を得るものである(例えば、特許文献1参照)。
そして、ケーシング内の液相冷媒が全て蒸発したとき、又は吸着剤の吸着能力が飽和することにより吸着剤の吸着量が限界に達してケーシング内の圧力が上昇し、液相冷媒の蒸発が停止したとき等には、吸着剤を加熱して吸着した気相冷媒(水蒸気)を吸着剤から脱離する(以下、この行為を吸着剤の再生と呼ぶ。)とともに、脱離した気相冷媒を冷却して凝縮させる。
吸着器内では、前述のごとく、吸着作用による液相冷媒の冷却、吸着剤の加熱及び発生した冷凍能力の回収等の行為が行われるので、これらの行為を行うための熱交換器がケーシング内に収納されている。
そして、熱交換器の材質としては、一般的にアルミニウム等の熱伝導率の大きく、加工性に優れた金属が採用されている。
このとき、例えば冷媒を水(H2O)とし、熱交換器をアルミニウムとした場合には、アルミニウム(Al)が冷媒中の水素(H)よりイオン化傾向が大きいため、アルミニウムと水とが化学反応して水素ガス(H2)が発生してしまう。
そして、水素ガスが発生すると、吸着剤の細孔内に凝縮しない水素ガスが溜まるので、水蒸気の吸着が阻害され、吸着剤の吸着能力が低下してしまうので、冷媒の蒸発量が減少し、冷凍能力が低下する。
そこで、従来は、ケーシング内に収納されたアルミニウム製の熱交換器の表面にケイ酸皮膜(SiO2)を設けることにより、アルミニウムと水とが化学反応して水素ガスが発生してしまうことを抑制して吸着剤の吸着作用が阻害されることを防止している(例えば、特許文献2参照)。
また、他の従来技術では、ケーシング内で発生した水素ガスをパラジウム等の吸着剤にて吸着し、ケーシング内に水素ガスが充満してしまうことを防止している(例えば、特許文献3参照)。
特開平1−273968号公報 特開平13−124435号公報 特開平11−40211号公報
しかし、特許文献2に記載のケイ酸皮膜の形成方法では、フィンの端部等の表面積が非常に小さい部分にケイ酸皮膜を形成することは難しい場合が多く、高い歩留まりを維持しながら熱交換器の表面全体にケイ酸皮膜を形成することが困難であるので、特許文献2に記載の発明では、水素ガスが発生してしまうことを十分に抑制することが難しい。
また、特許文献3に記載の発明では、パラジウム等の吸着剤及びケーシング内に充満した水素ガスを吸着剤に送り出すポンプ装置等を必要とするので、吸着式冷凍機の製造原価低減を図ることが難しい。
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な吸着式冷凍機用の吸着器を提供し、第2には、簡便な手段にて吸着器に水素ガスが充満することを抑制することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、吸着剤が気相冷媒を吸着する作用を利用して冷媒を蒸発させて、その蒸発潜熱により冷凍能力を発揮する吸着式冷凍機に用いられる吸着器であって、冷媒として水を主成分とする冷媒が用いられ、冷媒および吸着剤が封入されたケーシング(110)と、ケーシング(110)内に配設され、冷媒および吸着剤のいずれか一方と熱交換するアルミニウム製の熱交換器(120、130)と、ケーシング(110)内の冷媒を加熱して沸騰させる加熱器(140)と、ケーシング(110)内外を連通させるようにケーシング(110)に形成され、熱交換器(120、130)を形成するアルミニウムと冷媒に含まれる水との化学反応により発生する水素ガスをケーシング(110)外に排出するための連通穴(141)と、連通穴(141)を開閉するバルブ(142)とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明では、ケーシング(110)内を加熱して、ケーシング(110)内の圧力が所定圧力を超えたときに連通穴(141)、つまりバルブ(142)を開いてケーシング(110)内の気体をケーシング(110)外に排出するといった簡便な手段にて吸着器に溜まった水素ガスを排出することができる。
延いては、吸着器、つまり吸着式冷凍機の製造原価低減を図りながら、吸着剤の吸着能力が低下してしまうことを防止できる。
請求項2に記載の発明では、バルブ(142)は、ケーシング(110)内の圧力が所定圧力以上となったときに開くリリーフ弁であることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明では、加熱器(140)は、ケーシング(110)の下方側に設置され、連通穴(141)は、ケーシング(110)の上側に設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明では、加熱器(140)は、ケーシング(110)外の下方側に設置されていることを特徴とするものである。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本実施形態は、本発明に係る吸着式冷凍機用吸着器を吸着式空調装置に適用したものであって、図1は吸着式空調装置の模式図である。
本実施形態に係る吸着器100は、図1(a)に示すように、少なくとも2個設けられており、以下、紙面上側の吸着器100を第1吸着器100と表記し、紙面下側の吸着器100を第2吸着器100と表記し、第1、2吸着器を総称するときは、単に吸着器100と表記する。なお、吸着器100の詳細は、後述する。
室外熱交換器200は吸着器100内を循環した熱媒体(本実施形態では、水にエチレングリコール系の不凍液を混合した流体)と室外空気とを熱交換する熱交換器であり、室内熱交換器300は吸着器100にて発生した冷凍能力により冷却された熱媒体と室内に吹き出す空気(以下、この空気を空調風と呼ぶ。)とを熱交換し、空調風を冷却する熱交換器である。
因みに、室内熱交換器300は、図1(b)に示すように、空調風の通路を形成する空調ケーシング310内に配設されており、この空調ケーシング310の空気流れ上流側には、遠心式送風機320等の送風手段が設けられている。
なお、本実施形態では、水冷式エンジン(水冷式内燃機関)等の熱機関、又はパワーアンプ等の電気機器で発生した廃熱を回収した冷却水(本実施形態では、熱媒体と同じ流体)を吸着器100(正確には、後述する第2熱交換器130)内に循環させることにより吸着剤の再生を行っており、切換弁410〜440は熱媒体の循環経路を切り換えるものであり、ポンプ450、460は熱媒体を循環させるものである。
次に、吸着器100について述べる。
吸着器100は、図2に示すように、内部が略真空に保たれた状態で冷媒(本実施形態では、水)が封入されたステンレス(本実施形態では、SUS304)製のケーシング110、熱交換媒体とケーシング110内の冷媒(本実施形態では、水)との間で熱交換を行う蒸発/凝縮コアをなす第1熱交換器120、及び吸着剤(本実施形態ではシリカゲル)を冷却又は加熱する吸着コアをなす第2熱交換器130から等から構成されている。
ここで、両熱交換器120、130はケーシング110内に収納されているとともに、扁平状に形成されたアルミニウム(本実施形態では、例えばA3000系のアルミニウム材にろう材が被覆されたもの)製のチューブ、及び波状に形成されたアルミニウム(本実施形態では、例えばA1000系又は3000系)製のフィン等からなる周知の構造を有するもので、第2熱交換器130のチューブ及びフィンの表面には、吸着剤135が接着剤(本実施形態では、エポキシ樹脂)によって接着固定されている。
また、配管123、133は第1、2熱交換器120、130に接合されてケーシング110内外側を貫通するアルミニウム(本実施形態では、例えばA1000系又は3000系)製の管であり、この配管123、133により熱媒体が吸着器100内、つまり第1、2熱交換器120、130に導かれる。
そして、ケーシング110外の下方側には、ケーシング110内を加熱する加熱器140が設けられ、一方、ケーシング110の上側には、ケーシング110内外を連通させる連通穴をなすガス抜き穴141が設けられている。そして、このガス抜き穴141は、レギュレータバルブ142により開閉制御される。
また、本実施形態では、加熱器140として、通電することにより発熱するシーズヒータ等の電気ヒータが用いられているとともに、その発熱制御、つまり加熱器140に通電するか否かは、図1に示すように、手動操作されるヒータスイッチ143により制御される。
なお、本実施形態に係るヒータスイッチ143は、投入(オン)された後、所定時間後に自動的に通電が遮断されるタイマー機能付きのスイッチであり、このヒータスイッチ143が投入されると、本実施形態では、約120秒の間、加熱器140は約200Wの熱を発生する。
また、本実施形態では、レギュレータバルブ142として、ケーシング110内の圧力が所定圧力以上となったときに開く機械式のリリーフ弁を採用している。具体的には、弁口(図示せず。)を開閉する弁体(図示せず。)、及びケーシング110内の圧力に対向して弁体を閉弁方向に押し付けるコイルバネ等の弾性手段等からなるもので、コイルバネの初期加重(プリロード)を調節することにより開弁圧力が制御される。
次に、空調装置の概略作動を述べる。
先ず、切換弁410〜440を図1の実線に示すように作動させて、第1吸着器100の第1熱交換器120と室内熱交換器300との間、第1吸着器100の第2熱交換器130と室外器200との間、並びに第2吸着器100の第1熱交換器と室外器200との間、第2吸着器100の第2熱交換器130とエンジンとの間に熱媒体を循環させる。
これにより、第1吸着器100内の液相冷媒が、第1熱交換器120を介して室内熱交換器300にて室内に吹き出す空気から吸熱して温度が上昇した熱媒体から吸熱して蒸発するとともに、その蒸発した気相冷媒(蒸気冷媒)が吸着剤135に吸着される。
なお、以下、液相冷媒の蒸発及び気相冷媒の吸着が行われている吸着器100を吸着工程にある吸着器と呼ぶ。
因みに、吸着剤135が気相冷媒を吸着するときに凝縮熱相当の吸着熱が発生するが、
吸着熱により吸着剤135が加熱されると、吸着剤135の表面における相対湿度(関係
湿度)が低下して吸着能力が低下するので、吸着行程にある吸着器の第2熱交換器130
に室外熱交換器200にて冷却された熱媒体を循環させて吸着剤135を冷却する。
一方、第2吸着器100の吸着剤135が加熱されるので、吸着剤135に吸着されていた冷媒が気相冷媒として吸着剤135から脱離するとともに、その脱離した気相冷媒が第1熱交換器120にて冷却されて凝縮し、冷媒が再生される。
なお、以下、吸着剤135の再生及び気相冷媒の凝縮が行われている吸着器100を脱
行程にある吸着器と呼ぶ。
つまり、この状態(以下、第1状態と呼ぶ。)では、第1吸着器100の第1熱交換器120は液相冷媒を蒸発させて冷凍能力を発生させる蒸発器として機能し、第1吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤135を冷却する冷却器として機能し、第2吸着器100の第1熱交換器120は吸着剤135から脱離した水蒸気を冷却する凝縮器として機能し、第2吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤135を加熱する加熱器として機能する。
そして、第1状態で所定時間(本実施形態では、60秒〜100秒)が経過したときに、切換弁410〜440を図1の破線に示すように作動させて、第2吸着器100の第1熱交換器120と室内熱交換器300との間、第2吸着器100の第2熱交換器130と室外器200との間、並びに第1吸着器100の第1熱交換器と室外器200との間、第1吸着器100の第2熱交換器130とエンジンとの間に熱媒体を循環させる。
これにより、第2吸着器100が吸着行程となり、第1吸着器100が脱離行程となる
ので、第2吸着器100で発生した冷凍能力により空調風が冷却され、第1吸着器100
にて吸着剤135の再生が行われる。
つまり、この状態(以下、第2状態と呼ぶ。)では、第2吸着器100の第1熱交換器120は液相冷媒を蒸発させて冷凍能力を発生させる蒸発器として機能し、第2吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤135を冷却する冷却器として機能し、第1吸着器100の第1熱交換器120は吸着剤135から脱離した水蒸気を冷却する凝縮器として機能し、第1吸着器100の第2熱交換器130は吸着剤135を加熱する加熱器として機能する。
そして、第2状態で所定時間が経過したとき、切換弁410〜440作動させて再び第1状態とする。このように、第1状態及び第2状態を所定時間毎に交互に繰り返して、空調装置を連続的に稼働させる。
なお、所定時間は、ケーシング110内に存在する液相冷媒の残量や吸着剤135の吸着能力等に基づいて適宜選定されるものである。
次に、ケーシング110内の水素ガス抜きについて述べる。
上記した作動、つまり第1状態及び第2状態を所定時間毎に交互に繰り返して、空調装置を連続的に稼働させることを約1年程度行うと、吸着剤135の吸着能力を阻害する程度の水素ガスがケーシング110内に溜まる。
そこで、約1年に1回程度の割合で、手動操作にてヒータスイッチ143を投入する。すると、吸着器100内に残存する液相冷媒(水)が沸騰するとともに、内部の気体の温度が、例えば、110℃以上まで上昇して内圧が所定圧力(例えば、140kPa)超えると、レギュレータバルブ142が自動的に開き、気相冷媒と水素ガスとの混合気がケーシング110外に排出される。
そして、ヒータスイッチ143を投入した時から120秒(2分)経過したときに、加熱器140への通電が遮断されるので、ケーシング110内の温度及び圧力が低下し、内圧が所定圧力(例えば、140kPa)未満となると、レギュレータバルブ142が自動的に閉じる。
なお、上記作動説明における所定圧力(例えば、140kPa)及びヒータスイッチ143を投入した時から120秒の時間は、ケーシング110内に封入する冷媒量や吸着剤135の吸着能力等に基づいて適宜選定されるものである。
因みに、図3は上記水素ガス抜き作動を説明する説明図である。そして、図3(a)は前回水素ガス抜きを行ってから約1経過したときの脱離行程にある吸着器100を示しており、この状態では、ケーシング110内温度は約75℃、ケーシング110内の水蒸気分圧は約38.6kPaであり、ケーシング110内の水素ガス分圧は65Paであり、ケーシング110内の気体総量体積は約2000ccである。
そして、図3(b)は、手動操作にてヒータスイッチ143を投入した後、ケーシング110内の圧力が所定圧力(例えば、140kPa)超えてレギュレータバルブ142が自動的に開いた状態を示しており、この状態では、約4000ccの気体がケーシング110外に排出されるため、ほぼ全量の水素ガスをケーシング110外に排出することができる。
なお、水素ガスき作業は、冬場等の空調装置(吸着式冷凍機)を使用しないときに行うことが望ましい。
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態では、ケーシング110内を加熱して、ケーシング110内の圧力が所定圧力を超えたときにガス抜き穴141、つまりレギュレータバルブ142を開いてケーシング110内の気体をケーシング110外に排出するといった簡便な手段にて吸着器100に溜まった水素ガスを排出することができる。
したがって、吸着器100、つまり吸着式冷凍機の製造原価低減を図りながら、吸着剤の吸着能力が低下してしまうことを防止できる。
なお、本実施形態では、ケーシング110内の水素ガスをケーシング110外に排出する際に、冷媒(水蒸気)もケーシング110外に排出されてしまうので、予め、この排出されてしまう冷媒量を見込んで、その分多めに冷媒をケーシング110内に封入している。
因みに、上記実施例では、水素ガスき作業1回当たり約4ccの液相冷媒が排出されるので、年1回程度の頻度で水素ガスき作業を行うとして、吸着式冷凍機の寿命を約10年とすると、約40cc程度の液相冷媒を多めに封入しておけば、実用上問題ない。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、手動操作によりヒータスイッチ143が投入されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば累積稼動時間を記憶し、この累積稼動時間が所定時間を超えたときに自動的に加熱器140に通電されるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、レギュレータバルブ142を機械式としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばケーシング110内の圧力を圧力センサで検出し、この圧力センサの検出圧力が所定圧力を超えたときガス抜き穴141を開く電気式のレギュレータバルブ142を採用してもよい。
また、熱交換器120、130の外表面に、冷媒である水とアルミニウム、つまり両熱交換器120、130とが直接に接触することを防止する保護膜を形成してもよい。
なお、この保護膜は、陽極酸化皮膜処理(アルマイト処理)にて形成された第1皮膜をなす酸化皮膜(Al23)と電気絶縁性を有する第2皮膜をなすSiO2皮膜とからなる二層構造とし、かつ、SiO2皮膜を酸化皮膜の上に形成することが望ましい。
(a)は吸着式冷凍機の模式図であり、(b)は空調ケーシングの模式図である。 本発明の実施形態に係る吸着器の説明図である。 水素ガスき作業の説明図である。
符号の説明
110…ケーシング、120…第1熱交換器(蒸発器/凝縮コア)、
130…第2熱交換器(吸着コア)、135…吸着剤、140…加熱器(電気ヒータ)、
141…ガス抜き穴、142…レギュレータバルブ。

Claims (4)

  1. 吸着剤が気相冷媒を吸着する作用を利用して冷媒を蒸発させて、その蒸発潜熱により冷凍能力を発揮する吸着式冷凍機に用いられる吸着器であって、
    前記冷媒として水を主成分とする冷媒が用いられ、
    前記冷媒および前記吸着剤が封入されたケーシング(110)と、
    前記ケーシング(110)内に配設され、前記冷媒および前記吸着剤のいずれか一方と熱交換するアルミニウム製の熱交換器(120、130)と、
    前記ケーシング(110)内の前記冷媒を加熱して沸騰させる加熱器(140)と、
    前記ケーシング(110)内外を連通させるように前記ケーシング(110)に形成され、前記熱交換器(120、130)を形成するアルミニウムと前記冷媒に含まれる水との化学反応により発生する水素ガスを前記ケーシング(110)外に排出するための連通穴(141)と、
    前記連通穴(141)を開閉するバルブ(142)とを備えることを特徴とする吸着式冷凍機用吸着器。
  2. 前記バルブ(142)は、前記ケーシング(110)内の圧力が所定圧力以上となったときに開くリリーフ弁であることを特徴とする請求項1に記載の吸着式冷凍機用吸着器。
  3. 前記加熱器(140)は、前記ケーシング(110)の下方側に設置され、
    前記連通穴(141)は、前記ケーシング(110)の上側に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の吸着式冷凍機用吸着器。
  4. 前記加熱器(140)は、前記ケーシング(110)外の下方側に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の吸着式冷凍機用吸着器。
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