JP3282244B2 - 吸着式冷凍装置 - Google Patents

吸着式冷凍装置

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JP3282244B2
JP3282244B2 JP31876292A JP31876292A JP3282244B2 JP 3282244 B2 JP3282244 B2 JP 3282244B2 JP 31876292 A JP31876292 A JP 31876292A JP 31876292 A JP31876292 A JP 31876292A JP 3282244 B2 JP3282244 B2 JP 3282244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、吸着質の吸着剤への
吸着作用に伴う放出熱又は吸着質の吸着剤からの脱着作
用に伴う潜熱を利用して被熱媒体を冷却又は加熱する吸
着式冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような吸着式冷凍装置では、真空
容器の底部に例えば水などの吸着質をまた、その上方部
に例えばゼオライトやシリカゲルなどの吸着剤を各々設
置し、吸着剤によって上記吸着質の気化(蒸発)作用を促
進することによって被熱媒体の冷却作用を実現するよう
になっている。
【0003】そして、上記吸着剤への冷媒蒸気吸着作用
が進行して飽和状態に達すると、当該吸着剤を例えばヒ
ータなどの加熱手段で加熱して当該冷媒蒸気(吸着質)を
放出させて活性化する脱着作用が行なわれる。
【0004】ところで、この種の吸着式冷凍装置の中に
は、例えば図6に示すように、蒸発および凝縮専用の冷
媒槽を各々設け、冷房操作時において、凝縮槽内の高温
冷媒を蒸発槽側へ補給するようにしたものがある。
【0005】すなわち、図6において、先ず符号1は吸
着室1Aを備えた吸着塔、2は脱着室2Aを備えた脱着
塔であり、該吸着塔1の吸着室1Aの上部と脱着塔の脱
着室2Aの上部とは凝縮槽3を介設した第1の通路4で
接続されている一方、同吸着室1Aの下部と脱着室2A
の下部とは蒸発槽5を介設した第2の通路15で接続さ
れている。
【0006】また、上記凝縮槽3と蒸発槽5とは、第3
の通路12により接続されている。
【0007】そして、上記第1、第2の通路4,15の
凝縮槽3、蒸発槽5両端には、各々第1、第2、第3、
第4の開閉バルブ7,8,9,10が各々配設されてい
る。また、上記第3の通路12の冷媒保持槽11と蒸発
槽5との間には第5の開閉弁13が設けられている。
【0008】先ず上記吸着塔1の吸着室1A内には、例
えば、ゼオライト又はシリカゲルなどの吸着剤20が納
入されており、例えば蒸発槽5の蒸発室5Aより第2の
通路15を介して供給される水蒸気又はアンモニア蒸気
等の冷媒蒸気を吸着して吸着熱を発生する。
【0009】該吸着熱は、例えば20℃程度の冷却用シ
リコン油が供給される第1の熱交換器21で熱交換され
て吸収される。
【0010】他方、上記脱着塔2の脱着室2A内にも上
記吸着塔1の吸着室1Aと同様の吸着剤20が納入され
ているとともに該吸着剤20は例えば200℃程度のシ
リコン油が供給される第2の熱交換器22によって加熱
され、先の吸着工程で吸着している水又はアンモニア等
の冷媒蒸気を蒸発させて脱着する。
【0011】該脱着室2Aで蒸発脱着された冷媒蒸気
は、上記第4の開閉バルブ10の開放により上記第2の
通路15を介して上記蒸発槽5の蒸発室5A内に供給さ
れ、その蒸発潜熱により冷房用の第4の熱交換器34内
を流れる室内機用の冷却水を冷却した後、第3の開閉バ
ルブ9の開放により上述のように吸着塔1内吸着室1A
の吸着剤に吸着される。
【0012】また、上記脱着塔2側の脱着工程において
脱着された冷媒蒸気の一部は上記脱着室2Aの上部より
第1の通路4を介して第2の開閉バルブ8の開放により
凝縮槽3に供給され、暖房用の第3の熱交換器33内を
流れる冷水により冷却されて凝縮される。
【0013】そして、該凝縮液冷媒が下方側第3の通路
12の第5の開閉バルブ13の開放により当該第3の通
路12を介して上記蒸発槽5の蒸発室5A内に移送供給
されて蒸発され、上記脱着室2A底部側からの冷媒蒸気
とともに上記吸着塔1の吸着室1A内に供給される。
【0014】以上のようにして吸脱着工程が完了する
と、今度は上記の吸着塔1と脱着塔2および第1、第2
の開閉バルブ7,8、第3、第4の開閉バルブ9,10の
吸脱着および開閉関係が各々左右逆の状態に切換えられ
て、上述と同様の吸脱着工程が実行される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に凝縮槽内の高温冷媒を蒸発槽に移送するようにする
と、同移送時に蒸発槽内の温度が上昇して冷熱損失を生
じ、冷却能力が低下する第1の問題がある。
【0016】また一方、上記凝縮槽内における熱交換
は、熱交換器に対して凝縮し、また滴下した凝縮冷媒と
熱交換器との間で行なわれるが、中でも上記凝縮槽の槽
壁に付着した高温冷媒は槽壁を加熱して外部に熱を放出
してしまうという第2の問題がある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1〜5各項
記載の発明は、それぞれ上記第1、第2の問題を解決す
ることを目的としてなされたものであって、各々次のよ
うに構成されている。
【0018】(1) 請求項1記載の発明の構成 請求項1記載の発明の吸着式冷凍装置では、吸着塔と脱
着塔とを、蒸発槽を備えた第1の通路と凝縮槽を備えた
第2の通路で接続し、吸着冷媒を循環させるようにして
なる吸着式冷凍において、上記凝縮槽と蒸発槽との間に
所定の冷却手段によって冷却される冷媒保持槽を設けた
ことを特徴とするものである。
【0019】(2) 請求項2記載の発明の構成 請求項2記載の発明の吸着式冷凍装置は、上記請求項1
記載の発明の構成を基本とし、同構成における冷却手段
が外気通風構造よりなっていることを特徴とするもので
ある。
【0020】(3) 請求項3記載の発明の構成 請求項3記載の発明の吸着式冷凍装置は、吸着塔と脱着
塔とを、蒸発槽を備えた第1の通路と凝縮槽を備えた第
2の通路で接続し、吸着冷媒を循環させるようにしてな
る吸着式冷凍装置において、上記凝縮槽の内壁面に断熱
材を取付けるとともに該断熱材の表面に凝縮液の滴下方
向に延びるスリットを形成し、該スリット形成面に弾液
層を設けたことを特徴とするものである。
【0021】(4) 請求項4記載の発明の構成 請求項4記載の発明の吸着式冷凍装置は、上記請求項3
記載の発明の構成を基本構成とし、同構成における凝縮
槽内の凝縮用熱交換器の外周面にも凝縮液滴下方向に延
びるスリットを形成したことを特徴とするものである。
【0022】(5) 請求項5記載の発明の構成 請求項5記載の発明の吸着式冷凍装置は、上記請求項3
記載の発明の構成を基本構成とし、同構成における第1
の通路の吸着塔および脱着塔と凝縮槽間の各通路部が鉛
直方向に配設され、吸着塔と凝縮槽間の通路部内壁面に
は液滴落下方向に延びるスリットが形成されていること
を特徴とするものである。
【0023】
【作用】本願の請求項1〜5各項記載の発明の吸着式冷
凍装置は、それぞれ上記のように構成されている結果、
当該各構成に対応して各々次のような作用を奏する。
【0024】(1) 請求項1記載の発明の作用 請求項1記載の発明の吸着式冷凍装置では、吸着塔と脱
着塔とを、蒸発槽を備えた第1の通路と凝縮槽を備えた
第2の通路で接続し、吸着冷媒を循環させるようにして
なる吸着式冷凍において、上記凝縮槽と蒸発槽との間に
所定の冷却手段によって冷却される冷媒保持槽を設けて
構成しているので、上記凝縮槽から蒸発槽に移送される
凝縮冷媒は一旦冷媒保持槽で保持され、所定の冷却手段
により所定温度以下に冷却された後に蒸発槽に供給され
るようになる。
【0025】その結果、凝縮冷媒移送時に蒸発槽内の温
度を上昇させるレベルが小さくなる。
【0026】(2) 請求項2記載の発明の作用 請求項2記載の発明の吸着式冷凍装置では、上記同様吸
着塔と脱着塔とを、蒸発槽を備えた第1の通路と凝縮槽
を備えた第2の通路で接続し、吸着冷媒を循環させるよ
うにしてなる吸着式冷凍において、上記凝縮槽と蒸発槽
との間に外気によって冷却される外気通風構造の冷却手
段を備えた冷媒保持槽を設けて構成しているので、上記
凝縮槽から蒸発槽に移送される凝縮冷媒は一旦冷媒保持
槽で保持され、外気によって所定温度以下に効率良く冷
却された後に蒸発槽に供給されて蒸発されるようにな
る。
【0027】その結果、凝縮冷媒移送時に蒸発槽内の温
度を上昇させるレベルが小さくなる。
【0028】(3) 請求項3記載の発明の作用 請求項3記載の発明の吸着式冷凍装置では、上記のよう
に、吸着塔と脱着塔とを、蒸発槽を備えた第1の通路と
凝縮槽を備えた第2の通路で接続し、吸着冷媒を循環さ
せるようにしてなる吸着式冷凍装置において、上記凝縮
槽の内壁面に断熱材を取付けるとともに該断熱材の表面
に凝縮液の滴下方向に延びるスリットを形成し、該スリ
ット形成面に弾液層を設けて構成されている。
【0029】したがって、上記構成では、先ず断熱材に
より凝縮槽の槽壁部の断熱性能が大きく向上し、槽壁部
での凝縮量が減少するとともに仮に槽壁面部で冷媒の凝
縮が生じたとしても外部に熱が放出されにくくなる。
【0030】しかも、上記断熱材は、その表面が弾液層
を設けた冷媒滴下方向のスリット面となっているので、
熱交換によって凝縮された凝縮冷媒は殆んど槽壁面に付
着することなく効率よく底部に滴下するようになる。
【0031】その結果、熱のロスが少なくなり、暖房能
力・COPの向上を図ることが可能となる。
【0032】(4) 請求項4記載の発明の作用 請求項4記載の発明の吸着式冷凍装置では、上記請求項
3記載の発明の構成を基本構成として、同構成における
上記凝縮槽内の凝縮用熱交換器の外周面にも凝縮液滴下
方向に延びるスリットを形成して構成されている。
【0033】したがって、熱交換器表面で凝縮した凝縮
冷媒も速やかに落下し、伝熱部の伝熱効率が向上するよ
うになり、暖房能力・COP向上効果が一層高くなる。
【0034】(5) 請求項5記載の発明の作用 請求項5記載の発明の吸着式冷凍装置では、上記請求項
3記載の発明の構成を基本構成として、同構成における
第1の通路の吸着塔および脱着塔と凝縮槽間の各通路部
が鉛直方向に配設され、その通路部内壁面には液滴落下
方向に延びるスリットが形成されている。
【0035】上記のように、凝縮槽と吸・脱着塔間の通
路部が鉛直方向に配設され、しかも、その内壁面にスリ
ットが形成されていると、該通路部に凝縮冷媒が留るこ
とがなく、外部への放熱ロス量がより減少する。
【0036】
【発明の効果】したがって、先ず本願請求項1および2
記載の各発明の吸着式冷凍装置によると、従来のよう
に、凝縮槽から蒸発槽に直接凝縮冷媒を供給する場合に
比べて蒸発槽内での冷熱損失が少なくなり、それだけ冷
却性能(冷却能力)が向上する。その結果、前記第1の問
題を確実に解消することができる。
【0037】次に、同請求項3〜5記載の発明による
と、凝縮槽およびその周辺での凝縮量が減少し、また凝
縮しても滴下が早いため、それだけ外部への放熱ロスが
低減されて、暖房能力・COPの向上につながる。その
結果、前記第2の問題を確実に解消することができる。
【0038】
【実施例】
(1) 第1実施例(請求項1,2記載の発明に対応) 図1は本願発明の第1実施例に係る吸着式冷凍装置の構
成を示している。
【0039】図1において、先ず符号1は吸着室1Aを
備えた吸着塔、2は脱着室2Aを備えた脱着塔であり、
該吸着塔1の吸着室1Aの上部と脱着塔2の脱着室2A
の上部とは凝縮槽3を介設した第1の通路4で接続され
ている一方、同吸着室1Aの下部と脱着室2Aの下部と
は蒸発槽5を介設した第2の通路15で接続されてい
る。
【0040】また、上記凝縮槽3と蒸発槽5とは、ファ
ンFおよびファンモータMよりなる送風機によって冷却
される外気通風冷却構造の冷媒保持槽11を介設した第
3の通路12により接続されている。
【0041】そして、上記第1、第2の通路4,15の
凝縮槽3、蒸発槽5両端には、各々第1、第2、第3、
第4の開閉バルブ7,8,9,10が各々配設されてい
る。また、上記第3の通路12の冷媒保持槽11と蒸発
槽5との間には第5の開閉弁13が設けられている。
【0042】先ず上記吸着塔1の吸着室1A内には、例
えば、ゼオライト又はシリカゲルなどの吸着剤20が納
入されており、例えば蒸発槽5の蒸発室5Aより第2の
通路15を介して供給される水蒸気又はアンモニア蒸気
等の冷媒蒸気を吸着して吸着熱を発生する。
【0043】該吸着熱は、例えば20℃程度の冷却用シ
リコン油が供給される第1の熱交換器21で熱交換され
て吸収される。
【0044】他方、上記脱着塔2の脱着室2A内にも上
記吸着塔1の吸着室1Aと同様の吸着剤20が納入され
ているとともに該吸着剤20は例えば200℃程度のシ
リコン油が供給される第2の熱交換器22によって加熱
され、先の吸着工程で吸着している水又はアンモニア等
の冷媒蒸気を蒸発させて脱着する。
【0045】該脱着室2Aで蒸発脱着された冷媒蒸気
は、上記第4の開閉バルブ10の開放により上記第2の
通路15を介して上記蒸発槽5の蒸発室5A内に供給さ
れ、その蒸発潜熱により第4の冷房用熱交換器34内を
流れる室内機用の冷却水を冷却した後、第3の開閉バル
ブ9の開放により上述のように吸着塔1内吸着室1Aの
吸着剤に吸着される。
【0046】また、上記脱着塔2側の脱着工程において
脱着された冷媒蒸気の一部は上記脱着室2Aの上部より
第1の通路4を介して第2の開閉バルブ8の開放により
凝縮槽3に供給され、暖房後の冷水が供給される暖房用
第3の熱交換器33により冷却されて凝縮される。
【0047】そして、該凝縮液冷媒が第5の開閉バルブ
13の開放により第3の通路12を介して上記蒸発槽5
の蒸発室5A内に供給されて蒸発され上記脱着室2A底
部側からの冷媒蒸気とともに上記吸着塔1の吸着室1A
内に供給される。
【0048】以上のようにして吸脱着工程が完了する
と、今度は上記の吸着塔1と脱着塔2および第1、第2
の開閉バルブ7,8、第3、第4の開閉バルブ9,10の
吸脱着および開閉関係が各々左右逆の状態に切換えられ
て、上述と同様の吸脱着工程が実行される。
【0049】上述のように、本実施例の構成では、上記
凝縮槽3から蒸発槽5に高温の冷媒を供給する第3の通
路12の途中に送風ファンFおよび送風ファン駆動モー
タMを備え、外気によって冷却される外気通風冷却構造
の冷媒保持槽11を設けて構成しているので、上記凝縮
槽3から蒸発槽5に移送される凝縮液冷媒は一旦該冷媒
保持槽11で保持され、所定温度以下に効果的に冷却さ
れた後に蒸発槽5の蒸発室5A内に供給されて蒸発され
るようになる。
【0050】その結果、凝縮冷媒移送時に蒸発槽5内の
温度を上昇させるレベルが従来よりも小さくなり、蒸発
槽5での冷熱損失も低減され、冷却能力が向上する。
【0051】(2) 第2実施例(請求項3,4記載の発明
に対応) 次に図2〜図4は、本願発明の第2実施例に係る吸着式
冷凍装置の構成を示している。
【0052】本実施例の吸着式冷凍装置では、冷媒とし
て水を採用し、かつ上記第1実施例の装置における凝縮
槽3の内壁面を断熱および発水構造のものに形成すると
ともに特にその縦壁面部並びに熱交換器外周面部を更に
スリット面としたことを特徴とするものである。
【0053】すなわち、図2において、符号3は、上記
第1実施例のものと同様の凝縮槽を示しており、該凝縮
槽3の槽壁3aの内周面全体および第1の通路4の内周
面には、図示のように、断熱材3bが一体的に取付けて
おり、しかも、その表面には槽壁面での凝縮冷媒の付着
滞留を生じさせないための液体(水)を弾く弾液層として
の発水層3cが耐熱性を考慮して設けられている。該発
水層3cは、例えば発水剤を表面コーティングすること
により形成される。
【0054】そして、上記槽壁3aの特に4方の縦壁面
部は、例えば図3に示すごとく、上記断熱材3bの表面
部に凝縮冷媒(水)を速やかに液滴状態で流下させ得るよ
うに、滴下方向に平行に多数のスリットを形成し、その
表面に発水層3cをコーティングしたスリット面3sに構
成されている。
【0055】一方、上記凝縮槽3内の第3の熱交換器3
3は、図4に示すように、その外周面に上下方向に多数
のスリット33sが形成されており、伝熱管表面で凝縮
した液滴状態の冷媒液が速やかに下方に落下し得るよう
に構成されている。
【0056】したがって、該構成によれば、断熱材3b
により上記槽壁部の断熱材性能が高められ、通路壁およ
び槽壁面部での冷媒の凝縮が生じにくくなるとともに、
生じた液滴状の凝縮冷媒液も発水層3cにより弾かれ、
又スリット面3sの液滴吸引流下作用により滞留するこ
となく速やかに下方に落下して行くようになるので、そ
れだけ放熱ロスが低減される。
【0057】また、該冷媒液滴の流下促進作用は、上記
第3の熱交換器33のスリット33sによっても促進さ
れ、熱交換器33の熱交換効率も向上する。
【0058】これらの結果、上記第3の熱交換器33に
よる暖房能力・COPが向上するようになる。
【0059】(3) 第3実施例(請求項4記載の発明に
対応) さらに、図5は、本願発明の第3実施例に係る吸着式冷
凍装置の構成を示している。
【0060】本実施例の吸着式冷凍装置では、例えば図
6と同様のシステム構造において、凝縮槽33と吸着塔
1および脱着塔2を結ぶ第1の通路4の左右各部4a,4
bを、図示のように可及的に短くするとともに凝縮槽3
の位置を低く設置することによって同左右通路部4a,4
bを鉛直方向に配設して構成し、それに対して上記第2
実施例と同様の図2および図4の槽壁構造並びに図4の
熱交換器構造を採用し、さらに上記左右嵌通路4a,4b
の内壁面にも図3の縦壁部同様のスリット面を形成して
構成されている。
【0061】従って、該構成によれば、上記第2実施例
の作用・効果に加え、吸・脱着塔1,2との通路部4a,
4bが鉛直方向に配設されていることから、通路部での
凝縮冷媒の滞留が殆んど生じず、より外部への放熱ロス
が少なくなる。その結果、暖房能力等向上効果も、さら
に向上する。
【0062】なお、該構成に対して、さらに上記第1実
施例の構成を組合わせることも、もちろん可能であり、
そのようにすると、冷房性能、暖房性能共に向上するこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の第1実施例に係る吸着式冷
凍装置の構成を示す概略図である。
【図2】図2は、本願発明の第2実施例に係る吸着式冷
凍装置の凝縮槽の構成を示す断面図である。
【図3】図3は、同凝縮槽の縦壁面部の構成を示す要部
の断面図である。
【図4】図4は、同凝縮槽の熱交換器の伝熱管構造を示
す図2のA−A線切断部断面図である。
【図5】図5は、本願発明の第3実施例に係る吸着式冷
凍装置の構成を示す概略図である。
【図6】図6は、従来の吸着式冷凍装置の構成を示す概
略図である。
【符号の説明】
1は吸着塔、1Aは吸着室、2は脱着塔、2Aは脱着
室、3は凝縮槽、3aは槽壁、3bは断熱材、3cは発水
層、3sはスリット面、5は蒸発槽、11は冷媒保持
槽、12は第3の通路、13は第5の開閉弁、33は第
3の熱交換器、33sはスリット、Fはファン、Mはフ
ァンモータである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 17/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着塔と脱着塔とを、蒸発槽を備えた第
    1の通路と凝縮槽を備えた第2の通路で接続し、吸着冷
    媒を循環させるようにしてなる吸着式冷凍装置におい
    て、上記凝縮槽と蒸発槽との間に所定の冷却手段によっ
    て冷却される冷媒保持槽を設けたことを特徴とする吸着
    式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 上記冷却手段は、外気通風構造よりなる
    ことを特徴とする請求項1記載の吸着式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 吸着塔と脱着塔とを、蒸発槽を備えた第
    1の通路と凝縮槽を備えた第2の通路で接続し、吸着冷
    媒を循環させるようにしてなる吸着式冷凍装置におい
    て、上記凝縮槽の内壁面に断熱材を取付けるとともに該
    断熱材の表面に凝縮液の滴下方向に延びるスリットを形
    成し、該スリット形成面に弾液層を設けたことを特徴と
    する吸着式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 凝縮槽内の凝縮用熱交換器の外周面にも
    凝縮液滴下方向に延びるスリットを形成したことを特徴
    とする請求項3記載の吸着式冷凍装置。
  5. 【請求項5】 第1の通路の吸着塔および脱着塔と凝縮
    槽間の各通路部が鉛直方向に配設され、吸着塔と凝縮槽
    間の通路部内壁面には液滴落下方向に延びるスリットが
    形成されていることを特徴とする請求項3記載の吸着式
    冷凍装置。
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