JP3149362B2

JP3149362B2 - 揚重機能を備えた荷受け荷取り装置

Info

Publication number: JP3149362B2
Application number: JP17885596A
Authority: JP
Inventors: 藤実斉; 尾興平三; 田茂吉; 田清一内
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1996-07-09
Filing date: 1996-07-09
Publication date: 2001-03-26
Anticipated expiration: 2016-07-09
Also published as: JPH1025090A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物の床面に固定
したホルダビームスライドにスライドビームを滑動自在
に設けた、該スライドビーム上に台車を走行させ、スラ
イドビームを建物の外部にスライド自在とし、荷を建物
の外部から内部に容易に運搬可能にした荷受け荷取り装
置を改良した揚重機能を備えた荷受け荷取り装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】本出願人は特開平７−４８０２３号公報
において、図４に示すように、建物１の床面Ｆに固定し
た一対のホルダビーム５に枠状のスライドビーム３を滑
動自在に設け、該スライドビーム３上に台車７（図２参
照）を走行させ、スライドビーム３を建物１の外部にス
ライド自在とし、荷Ｗを建物１の外部から内部に容易に
運搬可能とした荷受け荷取り装置を提案している。な
お、図の符号４は手摺、６は支柱、３ａはスライドビー
ム３を最も内方に移動した位置である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記提案自体は有効な
ものであるが、しかし、次のような問題がある。

【０００４】（１）この装置への荷受け荷取りには、
他の揚重装置（例えばクレーン）との共同作業により行
われる。しかし、その揚重装置が他に使用されていると
きは、本装置が使えなくなり、稼働率が低下する。

【０００５】（２）台車７上の荷Ｗを建物１内に下ろ
すときに、人力でできない場合は、他の荷下ろし用の機
械が必要となり、作業性が低下する。

【０００６】（３）本装置によりビルの外装（例えば
カーテンウォール、外壁パネル等）の取付けを行うに
は、他の揚重装置を必要とする。

【０００７】本発明は、他の揚重装置を用いないで稼働
率、作業性を向上すると共に、作業範囲を拡大すること
ができる揚重機能を備えた荷受け荷取り装置を提供する
ことを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、建物の
床面に固定したホルダビームスライドにスライドビーム
を滑動自在に設け、該スライドビーム上に台車を走行さ
せ、スライドビームを建物の外部にスライド自在とし、
荷を建物の外部から内部に容易に運搬可能にした荷受け
荷取り装置において、前記台車上に旋回ポスト及び伸縮
ブームを備えた揚重装置を立設している。

【０００９】更に本発明によれば、旋回ポストは、頂部
が梁底に干渉しない高さに形成されている。

【００１０】更に本発明によれば、揚重装置は、台車に
着脱可能に立設されている。

【００１１】上記のように構成された揚重機能を備えた
荷受け荷取り装置においては、スライドビーム及び台車
を介して揚重装置を建物の外部に移動し、旋回マストを
介して伸縮アームを建物の外部に突出し、荷を吊り上げ
る。次いで、旋回アームを介して伸縮アームを台車上に
位置させ、荷を下ろす。次いで、スライドビーム及び台
車を建物内に移動したのち、揚重装置により荷を建物内
に下ろす。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。なお、これらの図面において、図
４に対応する部分については、同じ符号を付して重複説
明を省略する。

【００１３】図１及び図２において、台車７の建物１の
外方側には、全体を符号１０で示す揚重装置が立設され
ている。

【００１４】図３をも参照し、この揚重装置１０は、台
車７にボルト１９により着脱自在に固設された架台１１
と、架台１１に設けられた旋回モータ１２を備えた旋回
装置１３と、旋回装置１３に立設された旋回ポスト１４
と、旋回ポスト１４の頂部から水平に突設された伸縮ブ
ーム１５と、旋回装置１３に固設されたワインディング
ウインチ１６と、ウインチ１６に巻回されたワイヤロー
プ１７の先端に吊設された吊フック１８とから構成され
ている。なお、前記旋回ポスト１４は、頂部が梁Ｂの梁
底Ｂ１に干渉しない高さに形成されている。

【００１５】次に、荷受け荷取りに際し、スライドビー
ム３を建物１の外側にスライドすると共に、台車７も外
側に移動し、揚重装置１０を最外端に位置させる。

【００１６】次いで、旋回ポスト１０を旋回して伸縮ブ
ーム１５を建物１に対向する側に位置させる。

【００１７】次いで、伸縮ブーム１５を伸長し、ウイン
チ１６を操作して吊フック１８を下ろす。

【００１８】次いで、吊フック１８により、荷Ｗを吊り
下げたのち、旋回ポスト１４を建物１側に旋回して荷Ｗ
を台車７上に下ろす。

【００１９】次いで、スライドビーム３を最内方の位置
３ａに移動すると共に、台車７を最内方に移動して揚重
装置１０により荷Ｗを建物１の内部に下ろす。

【００２０】また、図１の実線位置において、荷Ｗであ
る外装を吊り、建物１の外側に取付ける。

【００２１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。（１）他の揚重装置を必要としないので、稼働率が向
上する。（２）他の荷下ろし用の機械を必要としないので、作
業性が向上する。（３）揚重装置により外装の取付け等を行い、作業範
囲が拡大する。（４）揚重装置は取外し、同一建物内の本装置へ転用
が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態を示す側面図。

【図２】図１の上面図。

【図３】揚重装置の詳細を示す側面図。

【図４】従来装置を示す側面図。

【符号の説明】

Ｂ・・・梁Ｂ１・・・梁底Ｃ・・・床面Ｗ・・・荷１・・・建物３・・・スライドビーム４・・・手摺５・・・ホルダビーム６・・・支柱７・・・台車１０・・・揚重装置１１・・・架台１２・・・旋回モータ１３・・・旋回装置１４・・・旋回ポスト１５・・・伸縮ブーム１６・・・ワインディングウインチ１７・・・ワイヤロープ１８・・・吊フック１９・・・ボルト

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者三尾興平東京都港区元赤坂１丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者吉田茂東京都港区元赤坂１丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)発明者内田清一東京都港区元赤坂１丁目１番５号富士陰ビルカジマメカトロエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献特開平７−48023（ＪＰ，Ａ) 特開平７−229310（ＪＰ，Ａ) 特開平３−232690（ＪＰ，Ａ) 実開昭59−54491（ＪＰ，Ｕ) 実開昭48−86555（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B66C 23/24,23/26

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】建物の床面に固定したホルダビームスラ
イドにスライドビームを滑動自在に設け、該スライドビ
ーム上に台車を走行させ、スライドビームを建物の外部
にスライド自在とし、荷を建物の外部から内部に容易に
運搬可能にした荷受け荷取り装置において、前記台車上
に旋回ポスト及び伸縮ブームを備えた揚重装置を立設し
ていることを特徴とする揚重機能を備えた荷受け荷取り
装置。
【請求項２】旋回ポストは、頂部が梁底に干渉しない
高さに形成されている請求項１記載の揚重機能を備えた
荷受け荷取り装置。
【請求項３】揚重装置は、台車に着脱可能に立設され
ている請求項１記載の揚重機能を備えた荷受け荷取り装
置。