JP3148993U - 介護用吊下移動装置 - Google Patents

介護用吊下移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3148993U
JP3148993U JP2008009032U JP2008009032U JP3148993U JP 3148993 U JP3148993 U JP 3148993U JP 2008009032 U JP2008009032 U JP 2008009032U JP 2008009032 U JP2008009032 U JP 2008009032U JP 3148993 U JP3148993 U JP 3148993U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
rail
connecting member
supported
horizontal arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008009032U
Other languages
English (en)
Inventor
国治 藤崎
国治 藤崎
Original Assignee
国治 藤崎
国治 藤崎
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 国治 藤崎, 国治 藤崎 filed Critical 国治 藤崎
Priority to JP2008009032U priority Critical patent/JP3148993U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3148993U publication Critical patent/JP3148993U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構造で、簡易に設置施工でき、要介護者を、ベッドから車椅子へ、あるいはベッドから浴室やトイレ等へ簡易に吊下移動できる介護用吊下移動装置を提供する。【解決手段】天井Tと床面Gの間に支持される支柱20と、支柱に旋回可能に片持ち支持される水平アーム30と、水平アームに設置された水平レールに沿って車輪41を介して横行可能な移動体40と、移動体に取り付けられた巻上機50と、巻上機のロープ51の先端に支持された身体保持具60とを有し、身体保持具60は、ロープの先端に水平に支持されるハンガー61と、胸部の前から胴部に装着される胴部保持部62と、胴部保持部の左右側面に対し着脱可能に取り付けられ、臀部を下から支える支えベルト63と、ハンガーの左右両端に支持され、胴部保持部を、胸部の前面側と背面側から吊り上げる左右一対の吊り上げベルト64とを有し、巻上機によるロープの巻上げ・巻戻し操作を行う操作部70を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、要介護者を、ベッドから車椅子へ、あるいはベッドから浴室、トイレ等へ簡易に吊下移動できる、介護用吊下移動装置に関するものである。
従来より、要介護者の移動、寝起き、排便、入浴等を補助するものとして、車椅子、介護ベッド、簡易トイレ、介護浴槽、介護リフター等が知られており、種々の提案がなされている(特許文献1、特許文献2等)。
特開2008−272400号公報 特開2005−118105号公報
しかしながら、上記特許文献に示すように、要介護者をベッドから車椅子に移動させたり、入浴させる介護機器は、大型化あるいは高額化する傾向にあり、その設置施工も大掛かりで、介護機器の普及を図るには、構造のより一層の簡易化を図る必要性があった。
本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、簡易な構造をもち、簡易に設置施工することができ、要介護者を、ベッドから車椅子へ、あるいはベッドから浴室、トイレ等へ簡易に吊下移動できる、介護用吊下移動装置を提供することにある。
また、本考案は、安全性の高い、介護用吊下移動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の請求項1に係る介護用吊下移動装置は、天井と床面の間に支持される支柱と、この支柱に旋回可能に片持ち支持される水平アームと、この水平アームに設置された水平レールに沿って車輪を介して横行可能な移動体と、この移動体に取り付けられた巻上機と、この巻上機のロープの先端に支持された身体保持具とを有し、身体保持具は、前記ロープの先端に水平に支持されるハンガーと、胸部の前から胴部に装着される胴部保持部と、胴部保持部の左右側面に対し着脱可能に取り付けられ、臀部を下から支える支えベルトと、ハンガーの左右両端に支持され、胴部保持部を、胸部の前面側と背面側から吊り上げる左右一対の吊り上げベルトとを有し、さらに、前記巻上機によるロープの巻上げ・巻戻し操作を行う操作部を有することを特徴とする。
請求項2記載の介護用吊下移動装置は、支柱を中心にして、天井から、水平アームの放射方向に位置するレール部が吊り下げ支持され、このレール部は、水平アーム側の水平レールに接続可能な第2の水平レールを備えると共に、後方のレール部本体に対し、前方の連結部材が斜め上向きに屈曲可能とされていることを特徴とする。
請求項3記載の介護用吊下移動装置は、前記水平アームの先端に、レール部の連結部材が斜め上向きの姿勢にあるときに、移動体の連結部材への移動を常時阻止するストッパーが設けられ、レール部の連結部材における連結端に、同連結部材における第2の水平レールが水平アームにおける水平レールに接続されたときに、前記ストッパーを解除する操作片が設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の介護用吊下移動装置は、前記レール部のレール部本体と連結部材との間に、連結部材が斜め上向きの姿勢にあるときに、同姿勢を保持し、連結部材における第2の水平レールが、水平アームにおける水平レールに接続されたときに、同接続姿勢を保持する付勢部材が取り付けられていることを特徴とする。
請求項5記載の介護用吊下移動装置は、前記レール部の連結端寄りに、斜め上向き姿勢の連結部材を引き下げて、連結部材における第2の水平レールを水平アームにおける水平レールに接続操作するための引下げ部材が取り付けられていることを特徴とする。
請求項6記載の介護用吊下移動装置は、前記レール部の連結部材が水平姿勢にあるときに、レール部本体の前端と連結部材の後端との間に、水平姿勢のレール部本体に対し、連結部材の連結端側を、水平アームの連結端側の下向きの傾斜に合わせて、下向きに傾斜可能とする、車輪の外径よりも幅狭の隙間が形成されていることを特徴とする。
請求項7記載の介護用吊下移動装置は、前記隙間の位置が、左右で前後にオフセットされていることを特徴とする。
以上説明したように、本考案に係る介護用吊下移動装置は、支柱に片持ち支持された水平アームから簡易な構造の身体保持具を吊下げ、この身体保持具に要介護者の身体を保持させるものであり、簡易な構造を持つと共に、家庭や病院、デイケアサービス施設等に簡易に設置施工することができ、要介護者を、ベッドから車椅子等へ楽にかつ簡易に吊下げ移動できるという優れた効果を奏する。
さらに、水平アームの放射方向に位置するレール部を天井から吊下げ支持し、レール部を、後方のレール部本体に対し、前方の連結部材が斜め上向きに屈曲可能とすることで、水平アームを旋回可能として単独で使用可能としながら、これに加えて、前方の連結部材を引き下げて水平アームからレール部へ移動体を移動させ、ベッドから浴室、トイレ等へ要介護者を楽にかつ簡易に吊下移動できるという優れた効果を奏する。
また、水平アームの先端にストッパーを設けることで、水平アーム単独で使用する場合の安全性を確保すると共に、レール部の連結部材の連結端にストッパーの解除操作用の操作片を設けることで、水平アームとレール部とを接続すると同時にストッパーを確実に解除して、移動体を水平アーム側からレール部側へ移動させることができ、要介護者をスムーズに浴室やトイレ等に吊下げ移動できるという優れた効果を奏する。
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1ないし図9は本考案の一実施形態を示すもので、図中、符号10は本考案の介護用吊下移動装置を示している。
介護用吊下移動装置(以下、吊下移動装置という)10は、図1に示すように、支柱20と、支柱20の周囲に回転可能に片持ち支持される水平アーム30と、水平アーム30に沿って横行可能な移動体40と、移動体40に取り付けられた巻上機50と、この巻上機50のロープ51の先端に支持された身体保持具60と、操作部70とを有する構成とされている。
支柱20は、天井Tと床面Gの間に支持されている。この支柱20は、床面G上に設置された下フランジ23の上面に垂直支持された外スリーブ21と、この外スリーブ21の上端開口部に昇降可能に挿入支持された心棒22とから構成され、心棒22の上端は天井Tに固定された上フランジ24の下面に支持されている。外スリーブ21の上端部外面にはねじ切り部25が設けられ、ねじ切り部25にハンドル26a付きの昇降スリーブ26が嵌合されている。昇降スリーブ26の上面には心棒22の周囲に遊嵌された空スリーブ27が配置され、空スリーブ27の上面には、心棒22と一体な横軸ピン28が配置されている。
その結果、昇降スリーブ26のハンドル26aを一方向に回すことにより、空スリーブ27を上昇させて、横軸ピン28を介して、心棒22を上昇させ、あるいは、同ハンドル26aを反対方向に回すことにより、空スリーブ27を下降させて、横軸ピン28を介して、心棒22を下降させ、これにより、外スリーブ21と心棒22とからなる支柱20を、天井Tの高さに合わせて、伸長又は伸縮させ、床面Gと天井Tとの間に適宜支持固定させることができる。
水平アーム30は、外スリーブ21の上端付近に止めリング29により外スリーブ21の軸回りに旋回可能に保持された旋回部31と、この旋回部31に基端部が取付固定された水平アーム本体32とから構成され、水平アーム本体32の上面と上フランジ24との間に、水平アーム本体32の水平姿勢を補助する補助線33が取り付けられている。
水平アーム本体32の下面には、図2に示すように、左右の側板32a、32aの下端を内側にL字形に折り曲げてなる水平レール34が設置され、この水平レール34の各支持部34a、34aの内面に沿って、移動体40の各車輪41が走行可能とされている。
水平アーム本体32の先端には、図3に示すように、ストッパー35が設けられている。ストッパー35は、側板32a、32aに対し、水平アーム本体32の内側空間で、支持軸36a回りに回動可能に取り付けられたストッパー本体36と、水平アーム本体32の先端開口部の上部を閉塞し、ストッパー本体36を略垂直姿勢に保持する閉塞板37とから構成されている。ストッパー本体36が略垂直姿勢の状態で、先頭の車輪41がストッパー本体36によりそれ以上の前方への移動が阻止されるようになっている。
移動体40は、ボックス状の躯体42内部に、電動式ウィンチからなる巻上機50と、電磁ブレーキ付きモーター43と、減速機44とを備えている。躯体42の上面には、前後2箇所に、図2に示す走行部45、45が水平面に対し回転自在に軸支され、各走行部45、45の両側面に、前記車輪41が垂直面に対し回転自在に軸支されている。その結果、移動体40は、図2に示すように、水平アーム本体32の水平レール34上を走行可能な各車輪41を介して水平アーム本体32から吊下げられている。
巻上機50は、移動体40の躯体42内のモーター43からの回転駆動力が減速機44を介して伝達され、この回転駆動力によりロープ51が巻上げられ、あるいは巻き戻しされるようになっている。モーター43による巻上機50のロープ51の巻上げ・巻戻し操作は、リモコン式操作部70によって、行うようになっている。
身体保持具60は、巻上機50のロープ51の先端に吊下げ支持されるもので、ロープ51の先端にフック52を介して水平支持されるハンガー61と、図5に示すように身体Kの胸部K1の前から両脇、背中の一部にかけて胴部に装着される胴部保持部62と、胴部保持部62の左右側面62a、62aに対し着脱可能に取り付けられ、臀部を下から支える支えベルト63と、ハンガー61の左右両端に支持され、胴部保持部62を、胸部の前面側と背面側から吊り上げる左右一対の吊り上げベルト64、64とから構成されている。
胴部保持部62は、アルミニウムや鉄板等の金属素材、強化プラスチック素材などからなり、図5に示すように、胸部K1から両脇、背中の一部にかけて、身体の胴部にフィットするように湾曲形成されると共に、左右の側面62aが、各ヒンジ62bによって、大きく開くことができるようになっている。これにより、左右の側面62aを大きく開いて胸部K1に胴部保持部の前面側を当てた状態で、左右の側面62aを閉じ、背中側に回した面ファスナー62c、62c同士を接合することにより、身体の胴部に胴部保持部62を装着できるようになっている。なお、面ファスナー62c、62cは、一方にフックが他方にループが設けられ、互いに着脱可能となっている。
胴部保持部62の内面には、胴部へのフィット性を良好にするクッション部材65が貼付けられている。支えベルト63は、ベルト長を調整できるとともに、その一端が胴部保持部62の一方の側面62aのフック66に固定され、他端が胴部保持部62の他方の側面62aのフック66に対し、着脱可能に係止できるようになっている。なお、胴部保持部62の前面および側面には、各吊り上げベルト64を装着するフック67がそれぞれ取り付けられている。
支柱20を中心にして、天井Tから、水平アーム30の放射方向(遠心方向)に位置するレール部80が取付部材85を介して吊下げ支持されている。このレール部80は、例えば、ベッドBを設置した寝室から別室のトイレや、浴室に、要介護者を吊下げ支持したまま移動させるもので、寝室からトイレ、浴室等に向けて、天井Tに吊下げ支持されている。レール部80は、1つの水平アーム30に対し、支柱20を中心にして、水平アーム30の放射方向(遠心方向)に複数の方向へ向けて複数配置してよい。
かかるレール部80は、後方のレール部本体81と、前方の連結部材82とから構成され、図6に示すように、レール部本体81と連結部材82の各下面には、左右の側板83a、83aの下端を内側にL字形に折り曲げてなる第2水平レール84、84が設置され、各水平レール84の各支持部84a、84aの内面に沿って、移動体40の各車輪41が走行可能とされている。
上記レール部80は、後方のレール部本体81に対し、前方の連結部材82が、軸ピン86回りに斜め上向きに屈曲可能とされている。前方の連結部材82の連結端82aの上部には案内板87が取り付けられている。そして、斜め上向き姿勢の連結部材82が図3の時計回りに回動して、図4に示すように、前記案内板87の天板内面が水平アーム30の先端上面に当接し、これにより、連結部材82が水平アーム30の先端に連結され、連結部材82の第2水平レール84が、水平アーム30の第1水平レール34に接続されるようになっている。
連結部材の連結端82aには、図3に示すように、水平アーム30の先端のストッパー35を解除する操作片88が設けられている。すなわち、連結部材82の連結端82aの天板内面に操作片88が下向きに取付固定され、斜め上向き姿勢の連結部材82が軸ピン86回りに図3の時計回りに回動すると、下向きの操作片88が、水平アーム30側の略垂直姿勢のストッパー本体36と一体で、閉塞板37のスリット37aから略水平状に突出する押下板38に当接して、図4に示すように、これを押下げ、ストッパー本体36を支持軸36a回りに反時計回りに回動させ、これにより、連結部材82の第2水平レール84が、水平アーム30の第1水平レール34に接続されたときに、ストッパー本体36を略水平姿勢に保持し、これによって、ストッパー35を解除し、車輪41を、第1水平レール34から第2水平レール84へ移動させることができる。
レール部本体81と連結部材82との間には、スプリング89が取り付けられ、スプリング89の付勢力により、連結部材82が斜め上向きの姿勢にあるときは、同姿勢を保持するようになっている。また、連結部材82の第2水平レール84が、水平アーム30の第1水平レール34に接続されたときには、スプリング89の付勢力により、同接続姿勢を保持するようになっている。
連結部材82の連結端82a寄りに、斜め上向き姿勢の連結部材82を引き下げ操作するための引下げ部材90が取り付けられている。
レール部本体81の前端81aと連結部材82の後端82bとの間には、連結部材82が水平姿勢にあるときに、左側の側板83a、83a間、右側の側板83a、83a間にそれぞれ所定の隙間Sが形成されている。各隙間Sの最大幅は、車輪41の外径よりも幅狭とされている。この左右の隙間S、Sにより、水平姿勢のレール部本体81に対し、連結部材82の連結端82a側が、水平アーム30の先端側の下向きの傾斜に合わせて、図8に示すように、下向きに傾斜角度αで、傾斜可能となっている。
上記隙間Sの位置は、図7に示すように、左右で前後にオフセットされている。これにより、左右の車輪41、41が左右の隙間S、Sを通過するときに、左右の車輪41、41に同時にガタつきが生じるのを防ぎ、移動体40の、連結部材82からレール部本体81への移動をスムーズにしている。
図7に示すように、レール部本体81の前端81aの左右には案内板91が取り付けられ、この案内板91により、斜め上向きの連結部材82を水平姿勢に回動させる際に、連結部材82の後端82bをスムーズに案内するようになっている。
次に、上記構成の吊下移動装置10について、その使用方法を説明する。
まず、図1に示す水平アーム30を補助者が手動で旋回させ、ベッドBの直上に身体保持具60を位置させる。ベッドB上で要介護者が身体Kを起こし、身体Kの胸部K1の前から背中にかけて胴部保持部62を胴部に装着して、面ファスナー62c、62cどうしで固定し、支えベルト63を臀部の下の太股寄りに通して、胴部保持部62のフック66に掛ける。支えベルト63、吊り上げベルト64のベルト長は、要介護者の身長に合わせて予め調整する。要介護者をベッドBに腰掛けさせ、補助者が水平アーム30を手動で旋回させる。
そして、要介護者を例えば、車椅子に乗せる場合には、要介護者を身体保持具60で適宜な高さに吊下げたまま、車椅子の椅子部の直上に要介護者を位置させ、リモコン式操作部70の操作により、ロープ51を巻戻し操作して、車椅子の椅子部上面に要介護者をゆっくりと降ろす。支えベルト63をフック66から外し、身体から胴部保持部62を外す。これにより、ベッドB上から近くの車椅子に要介護者を安全にかつ楽に乗せることができる。
水平アーム30の先端にストッパー35が設けられているので、移動体40が水平アーム30の先端から落下することがなく、極めて安全である。
次に、要介護者をベッドBからトイレや浴室に移動させる場合には、水平アーム30の向きをレール部80に合わせる。そして、図9に示すように、引下げ部材90によって、連結部材82の連結端82aを引下げ、水平アーム30の先端と連結させる。このとき、図4に示すように、操作片88によってストッパー本体36が引き上げられてストッパー35が解除されるので、要介護者を吊下げたまま(足は床面Gに着けた姿勢で)、移動体40を水平アーム30からレール部80側へ補助者が手動で移動させることができる。
水平アーム30は、支柱20に片持ち支持されているので、移動体40が先端に近づくと、要介護者の重みによって、先端側が下向きに少し傾斜する。このとき、図7に示すように、連結部材82とレール部本体81との間には隙間Sが設けられているので、図8に示すように、水平アーム30の先端側の撓み量に合わせて、連結部材82の連結端82aも下向きに傾斜し、これにより、移動体40を水平アーム30側から連結部材82側にスムーズに移動させることができる。
そして、隙間Sの位置が、左右で前後にオフセットされているので、車輪41が左右の隙間Sを同時に通過することがなく、したがって、車輪41のガタつきを最小限に抑え、移動体40をスムーズに移動させることができる。
かくして、本実施形態の吊下移動装置10を用いることにより、要介護者を、ベッドから車椅子へ、あるいはベッドから浴室、トイレ等へスムーズにかつ簡易に吊下移動することができる。浴室では、要介護者を身体保持具60に保持させたまま、浴槽内に降ろし、後は自ら支えベルト63を外して、身体保持具60を身体から外し、入浴することができる。トイレでも同様である。
車輪41はフリーローラーとしたが、リモコン式操作部70からの操作によりモーターで駆動させる駆動式を採用してもよい。例えば、レール部80の支持部84aをラック式とし、車輪41をピニオンギア式とすることで、レール部80を階段スペースの天井に吊下げ支持することで、移動体40を1階と2階との間で移動させることができ、要介護者を1階と2階との間で移動させることができる。この場合、各車輪41は、移動体40に対し、水平旋回可能とされているので、階段スペース内でレール部80を屈曲させても、各車輪41が水平旋回して、レール部80に容易に追随し、スムーズに1階と2階との間で移動することができる。
吊下移動装置10は、既存の家庭に設置できる他、病院、デイケアサービス施設等にも簡易に設置できる。
本考案に係る介護用吊下移動装置は、要介護者を、ベッドから車椅子へ、あるいはベッドから浴室、トイレ等へ簡易に吊下移動できる、介護用吊下移動装置として、幅広く利用可能である。
本考案の一実施形態を示すもので、本考案の介護用吊下移動装置の全体図、 水平アームの縦断面図、 水平アームの先端と連結部材の連結端を示す要部拡大図、 水平アームの先端に連結部材の連結端が連結された状態を示す要部拡大図、 身体保持具の胴部保持部を示す水平断面図、 アーム部の縦断面図、 アーム部におけるアーム部本体と連結部材との接続部を示す側面図、 アーム部におけるアーム部本体と連結部材との接続部における隙間の作用を示す側面図、 要介護者の身体に身体保持具を装着し、身体を吊下げた状態を示す全体図である。
符号の説明
10 介護用吊下移動装置
20 支柱
21 外スリーブ
22 心棒
23 下フランジ
24 上フランジ
25 ねじ切り部
26 昇降スリーブ
26a ハンドル
27 空スリーブ
28 横軸ピン
29 止めリング
30 水平アーム
31 旋回部
32 水平アーム本体
32a,83a 側板
33 補助線
34,84 水平レール
34a,84a 支持部
35 ストッパー
36 ストッパー本体
36a 支持軸
37 閉塞板
37a スリット
38 押下板
40 移動体
41 車輪
42 躯体
43 電磁ブレーキ付きモーター
44 減速機
45 走行部
50 巻上機
51 ロープ
52,66,67 フック
60 身体保持具
61 ハンガー
62 胴部保持部
62a 側面
62b ヒンジ
62c 面ファスナー
63 支えベルト
64 吊り上げベルト
65 クッション部材
70 リモコン式操作部
80 レール部
81 レール部本体
81a レール部本体の前端
82 連結部材
82a 連結端
82b 連結部材の後端
85 取付部材
86 軸ピン
87,91 案内板
88 操作片
89 スプリング
90 引下げ部材
G 床面
K 身体
K1 胸部
S 隙間
T 天井

Claims (7)

  1. 天井と床面の間に支持される支柱と、この支柱に旋回可能に片持ち支持される水平アームと、この水平アームに設置された水平レールに沿って車輪を介して横行可能な移動体と、この移動体に取り付けられた巻上機と、この巻上機のロープの先端に支持された身体保持具とを有し、身体保持具は、前記ロープの先端に水平に支持されるハンガーと、胸部の前から胴部に装着される胴部保持部と、胴部保持部の左右側面に対し着脱可能に取り付けられ、臀部を下から支える支えベルトと、ハンガーの左右両端に支持され、胴部保持部を、胸部の前面側と背面側から吊り上げる左右一対の吊り上げベルトとを有し、さらに、前記巻上機によるロープの巻上げ・巻戻し操作を行う操作部を有することを特徴とする介護用吊下移動装置。
  2. 支柱を中心にして、天井から、水平アームの放射方向に位置するレール部が吊り下げ支持され、このレール部は、水平アーム側の水平レールに接続可能な第2の水平レールを備えると共に、後方のレール部本体に対し、前方の連結部材が斜め上向きに屈曲可能とされていることを特徴とする、請求項1記載の介護用吊下移動装置。
  3. 前記水平アームの先端に、レール部の連結部材が斜め上向きの姿勢にあるときに、移動体の連結部材への移動を常時阻止するストッパーが設けられ、レール部の連結部材における連結端に、同連結部材における第2の水平レールが水平アームにおける水平レールに接続されたときに、前記ストッパーを解除する操作片が設けられていることを特徴とする、請求項2記載の介護用吊下移動装置。
  4. 前記レール部のレール部本体と連結部材との間に、連結部材が斜め上向きの姿勢にあるときに、同姿勢を保持し、連結部材における第2の水平レールが、水平アームにおける水平レールに接続されたときに、同接続姿勢を保持する付勢部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の介護用吊下移動装置。
  5. 前記レール部の連結端寄りに、斜め上向き姿勢の連結部材を引き下げて、連結部材における第2の水平レールを水平アームにおける水平レールに接続操作するための引下げ部材が取り付けられていることを特徴とする、請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の介護用吊下移動装置。
  6. 前記レール部の連結部材が水平姿勢にあるときに、レール部本体の前端と連結部材の後端との間に、水平姿勢のレール部本体に対し、連結部材の連結端側を、水平アームの連結端側の下向きの傾斜に合わせて、下向きに傾斜可能とする、車輪の外径よりも幅狭の隙間が形成されていることを特徴とする、請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の介護用吊下移動装置。
  7. 前記隙間の位置が、左右で前後にオフセットされていることを特徴とする、請求項6に記載の介護用吊下移動装置。
JP2008009032U 2008-12-24 2008-12-24 介護用吊下移動装置 Expired - Fee Related JP3148993U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008009032U JP3148993U (ja) 2008-12-24 2008-12-24 介護用吊下移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008009032U JP3148993U (ja) 2008-12-24 2008-12-24 介護用吊下移動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3148993U true JP3148993U (ja) 2009-03-05

Family

ID=54853603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008009032U Expired - Fee Related JP3148993U (ja) 2008-12-24 2008-12-24 介護用吊下移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3148993U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5969719B1 (ja) * 2016-02-04 2016-08-17 中島 秀夫 身体移動機
CN114376819A (zh) * 2022-01-24 2022-04-22 浙江大学台州研究院 一种具有多形态的清洗护理床

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5969719B1 (ja) * 2016-02-04 2016-08-17 中島 秀夫 身体移動機
CN114376819A (zh) * 2022-01-24 2022-04-22 浙江大学台州研究院 一种具有多形态的清洗护理床
CN114376819B (zh) * 2022-01-24 2023-09-29 浙江大学台州研究院 一种具有多形态的清洗护理床

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7074770B2 (ja) 天井患者リフトシステムのための受入モジュール
JP3148993U (ja) 介護用吊下移動装置
KR101238764B1 (ko) 승합차량용 장애인을 위한 휠체어 리프트장치
JP5152960B2 (ja) リフト装置
JP2000350750A (ja) 介護用の天井走行リフト装置
JPH038772B2 (ja)
JP2013094349A (ja) 介護用リフト付台車
CN208641114U (zh) 空中三维移动辅具
JP4855804B2 (ja) 階段昇降機の着座装置
JP4518775B2 (ja) 入浴介護補助装置
JP2000237250A (ja) 介護室装置
JP4618528B2 (ja) リフト付運搬台車
JP3467715B2 (ja) 介護用リフト装置
JP2002065801A (ja) 入浴介護装置
JP3164472U (ja) 入浴補助装置
JP2008194291A (ja) 入浴介護補助装置
JP3915221B2 (ja) 介護用リフト
KR20240097213A (ko) 욕조이동형 슬라이딩 휠체어용 휠대차
JP2003180755A (ja) 移動リフト車椅子
JPH09285494A (ja) 自動車における身障者等用リフト装置
JP2002224165A (ja) 車両用介護リフト装置
JPH074402B2 (ja) 天井走行式の介助装置
JP2001112823A (ja) 介護用走行リフト及び外部レール
JP2003252549A (ja) 車椅子用階段昇降機
JP2004089427A (ja) 介護用リフト

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120212

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees