JP3147643B2 - 感光体 - Google Patents

感光体

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JP3147643B2
JP3147643B2 JP03254194A JP3254194A JP3147643B2 JP 3147643 B2 JP3147643 B2 JP 3147643B2 JP 03254194 A JP03254194 A JP 03254194A JP 3254194 A JP3254194 A JP 3254194A JP 3147643 B2 JP3147643 B2 JP 3147643B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真に用いられる
感光体、特に膜厚の厚い感光層を有し、耐摩耗性および
電気的特性に優れた感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真等に使用する感光体にお
いては、感光層を構成する材料として、セレン、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電性材料が知られてい
る。これら無機光導電性材料は、数多くの利点、例えば
暗所での電荷の散逸が少ないこと、あるいは光照射によ
って速やかに電荷を散逸できることなどの利点をもって
いる反面、次のような各種の欠点を有している。例え
ば、セレン系感光体では、製造コストが高く、また熱や
機械的な衝撃に弱いため取り扱いに注意を要する。ま
た、硫化カドミウム系感光体では、多湿の環境下で安定
した感度が得られない点や、増感剤として添加した色素
がコロナ帯電による帯電劣化や露光による光退色を生じ
るため長期にわたって安定した特性を与えるとができな
い欠点を有している。さらにこれらの感光体は安全性の
面でも問題がある。
【0003】一方、感光層を構成する材料として、ポリ
ビニルカルバゾールをはじめとする各種の有機光導電性
ポリマーを感光層の形成に用いることも検討されてき
た。これらのポリマーは、前述の無機系光導電性材料に
比べて成膜性、軽量性などの点で優れているが、未だ十
分な感度、耐久性および環境変化による安定性の点で無
機系光導電性材料に比べ劣っていた。
【0004】そこで、近年においては、これら感光体に
おける上記のような欠点解決するため、種々の研究開発
が行われ、光導電性機能の電荷発生機能と電荷輸送機能
とをそれぞれ個別の物質に分担させるようにした積層型
あるいは分散型の機能分離型感光体が開発された。通
常、積層型機能分離型感光体の感光層は、電荷発生材料
を含有する電荷発生層と電荷輸送材料および結着樹脂を
含有する電荷輸送層とを積層して構成されており、分散
型機能分離型感光体の感光層は結着樹脂中電荷発生材
料と電荷輸送材料とを分散した層から構成されている。
【0005】このような機能分離型の積層型感光体は、
物質の選択範囲が広く、帯電特性、感度、残留電位、繰
り返し特性等の電子写真特性において、最良の物質を組
み合わせることができ、これによって高性能な感光体を
提供することができる。また、塗工で生産することがで
きるため、極めて生産性が高く、安価な感光体を提供で
き、しかも電荷発生材料を適当に選択することによっ
て、感光波長域を自由にコントロールすることができ
る。
【0006】しかし、上記感光体は一般に機械的強度が
低く、耐久性に劣っており、トナーあるいは紙との摩
擦、クリーニング部材による摩擦等、装置内における実
用上の負荷によって感光層の摩耗が生じ膜厚が減少す
る。摩耗による膜減り量は、材料、プロセスによって異
なるが、1万枚のコピープロセスで0.2〜1μm程度
が通常である。さらに膜厚の減少は帯電性の低下をもた
らす。この低下が許容できる範囲を越えると感光体は寿
命を迎えてしまい、結果として耐刷性能が劣ることとな
る。
【0007】そこで、感光体の感度や耐久性を上げる方
法として、例えば、特開平3−11353号公報、特開
平3−63653号公報には、感光層の膜厚を従来より
も厚く構成する技術が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に感
光層の膜厚を大幅に厚くした場合には、確かに感光体を
長寿命化することができるが、膜厚のムラ、感光体表面
のクリーニング不良が発生し、数百枚連続して複写を行
なった場合には画像に濃淡が生じたり画像がぼける等の
問題が生じる。近年においては、このような感光体がレ
ーザープリンター等にも用いられるようになり、より高
い画像信頼性や繰り返し安定性が要求されるようになっ
た。
【0009】上記のような問題点は、感光層、積層の場
合には特に電荷輸送層の塗布状態、例えば塗工性度や、
耐刷時における機械的あるいは物理的外力による傷、摩
耗、劣化等が大きな要因である。そして、これらは感光
層の形成に使用する結着樹脂の特性に大きく依存してい
る。
【0010】感光体の感光層形成方法としては一般的に
浸漬塗布方法が用いられる。浸漬塗布方法とは、塗布液
を満たした容器に基体を浸漬し、垂直に一定速度で基体
を引き上げることにより、基体上に塗膜を形成する方法
である。この方法によれば、比較的容易に均一な薄膜を
形成することができるが、厚膜を形成する場合には樹脂
の特性、種類により膜の塗布状態および感光体の特性が
大きく左右される。
【0011】一般に、感光体の結着樹脂として分子量の
大きい樹脂を用いた場合には、感光体の表面硬度が高く
なり耐摩耗性に優れる反面、表面に付着したトナーが除
去されにくくフィルミング現象により画像ノイズが発生
する。一方、分子量の小さい樹脂を用いた場合には、フ
ィルミングを防止することができるが樹脂の硬度が低く
耐摩耗性に欠ける傾向があり、オゾン等による劣化も受
け易い。結着樹脂の粘度が高過ぎる場合には感光層の均
一な塗布ができず、低過ぎる場合には、液だれが生じて
膜が均一に塗布できず、感光層を厚く形成することが困
難である。
【0012】また、結着樹脂として一種類の分子量分布
を有する樹脂を用いた場合には、製造ロットによって分
子量にばらつきがでるため、塗布液の粘度の調整が難し
かったり、塗膜強度が一定しない等製造安定性の面で問
題があった。
【0013】従って、本発明の第一の目的は、感光層の
膜厚を厚くすることによって生じる製造上の問題を解決
し、製造安定性に優れた高感度な感光体を提供すること
にある。
【0014】さらに本発明の第二の目的は、繰り返し使
用によってもフィルミング等による画像ノイズの発生を
抑えて、解像力に優れた感光体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】発明者等は、前記問題点
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、厚膜の感光層を有
する感光体において、感光層の結着樹脂として特定の分
子量のポリカーボネート樹脂を少なくとも2種類用いる
ことにより、従来の電子写真感光体に認められるような
上記のごとき問題点がなく、感光体の作製時に塗工性が
改善され、製造安定性が良く、しかも、高感度で長期使
用期間にわたって優れた機械的強度及び電子写真特性を
維持することを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
【0016】即ち、本発明は、導電性支持体上に電荷発
生材料と電荷輸送材料を含有してなる感光層を設けた感
光体において、感光層の膜厚が27μm以上で、且つ結
着樹脂として、数平均分子量(Mn)が10000以上
22000未満で重量平均分子量(Mw)と数平均分子
量(Mn)との比Mw/Mnが2〜5であるポリカーボ
ネート樹脂(低分子量成分)と、数平均分子量(Mn)
22000以上38000未満で重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比Mw/Mnが3〜7
であるポリカーボネート樹脂(高分子量成分)とを含有
することを特徴とするものである。尚、本発明における
ポリカーボネート樹脂の数平均分子量(Mn)あるいは
重量平均分子量(Mw)の値は、総べてGPC(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー)によって得られた
値である。
【0017】低分子量成分は粘度が低く、結着樹脂全体
の粘度を低減させるとともに材料の均一分散を行なうた
めに有効であるが、塗膜の均一性に欠ける。一方、高分
子量成分は、感光体における充分な機械的強度を確保す
るのに有効に作用するものであるが、粘度が高く感光層
を厚く形成することが困難であるとともにレべリングが
きかずに乾燥工程でムラが生じる。従って、本発明は、
低分子量成分と高分子量成分とを併用することにより、
粘度調整を行ないうとともに各々の欠点を補い、前記し
た本発明の技術的課題を解決するものである。
【0018】しかしながら、感光層の結着樹脂として数
平均分子量が10000未満のポリカーボネート樹脂を
使用すると粘度が低くなりすぎ均一な塗膜が得られにく
く、膜厚を厚く構成することが困難となる。また膜強度
も低くなり耐刷性が悪くなる。数平均分子量として38
000以上のものを用いると、充分な機械的強度を確保
することができるものの、感光体表面に付着したトナー
がクリーニング工程によっても除去されにくく、フィル
ミング発生し画像ノイズを引き起こす。また、数平均分
子量値が高くなると溶剤に対する溶解性が悪く、粘度も
高くなるため、電荷輸送材料等の均一な分散がなされ
ず、塗工性および生産性が低下する。従って、本発明に
おいては、膜厚の厚い感光層の結着樹脂として、後述す
るような様々な繰り返し単位で構成された数平均分子量
が10000以上22000未満のポリカーボネート樹
脂の少なくとも1種と、数平均分子量が22000以上
38000未満のポリカーボネート樹脂の少なくとも1
種とを組み合わせて用いる。これによって、低分子量成
分のもつ低粘度性、フィルミング防止性、材料の均一な
分散性の確保と、高分子量成分のもつ膜の機械的強度の
向上といった特性を同時に満足することが可能であり、
厚膜の感光層に使用する好適な結着樹脂を得ることがで
きる。30μm以上の感光層を形成するにあたっては、
数平均分子量が10000以上20000未満のもの
と、22000以上38000未満のものとを使用する
ことが好ましく、また、低分子量成分と高分子量成分と
の数平均分子量の差が5000以上10000以下のも
のを使用することが好ましい。さらに、ポリカーボネー
ト樹脂の高分子量成分のMw/Mn比が大きいほど膜強
度や耐摩耗性は向上するものの、粘度が高くなって感光
層の均一な塗布が困難となることから、概ね3〜7とす
ることが好ましい。一方、低分子量成分のMw/Mn比
を2〜5程度とすることにより電荷輸送材料との良好な
相溶性を得ることができる。また、ポリカーボネート樹
脂のそれぞれの配合割合は、1/9〜9/1の範囲、よ
り好ましくは1/4〜4/1の範囲で、耐摩耗性や塗布
液の粘度調整の容易性、さらにポットライフ等の点から
好適な混合比を適宜選択すればよい。
【0019】尚、感光層が電荷発生層と電荷輸送層との
積層からなる感光体においては、電荷輸送層の結着樹脂
として上記ポリカーボネート樹脂を使用する。
【0020】上記感光層は、クリーニング性が良く且つ
耐摩耗性にも優れ、オゾン等による劣化も受けにくい。
そして、このような感光層を有する本発明の感光体は、
その作製時に塗工液が白化(ゲル化)したり、ソルベント
クラックを発生することがなく、しかも、長時間にわた
って繰り返し使用した場合であっても、優れた機械的強
度及び電子写真特性を維持するもので、特に画像信頼性
や繰り返し安定性に優れている。さらに、この感光体は
電子写真用複写機以外にも、レーザープリンター、CR
Tプリンター、電子写真方式製版システム、光導電性ト
ナー等の電子写真応用分野において好適に利用できるも
のである。
【0021】ここで、上記ポリカーボネート樹脂として
は、下記一般式[I]で示される繰り返し単位の一種また
はニ種以上のものを成分とする線状ポリマーを使用する
ことができる。
【0022】
【化1】
【0023】[式中、R1〜R4は、それぞれ独立して、
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、又
はシクロアルキル基を表わす。
【0024】R1〜R4の具体例としては、例えば、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル
基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル
基、フェニル基、シクロヘキシル基等を挙げることがで
きる。尚、R1〜R4は、それぞれ同一の基であってもよ
く、また異なる基であってもよい。
【0025】Xは単結合、−(R5)C(R6)−(式中、R5
およびR6は水素原子、−CF3、アルキル基又はアリー
ル基を表わす)、−(CH2)q−(qは1〜10の整数を表
わす)、−O−、−S−、−SO−又は−SO2−を表わ
す。R5とR6は一体となって環を形成してもよい。ま
た、pは20以上の整数を表わす。
【0026】前記−(R5)C(R6)−中のR5、R6の具体
例としては、水素原子、トリフルオロメチル基、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブ
チル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル
基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル
基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、フェニル基、ト
リル基、キシリル基、トリメチルフェニル基、エチルフ
ェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、ビフェニル
基等を挙げることができる。これらの中でも特にメチル
基、フェニル基等が好ましい。尚、R5とR6とは、互い
に同一の基であってもよく、異なった基であってもよ
い。
【0027】前記 −(R5)C(R6)− の中で特に好まし
いものとして、例えば、
【0028】
【化2】
【0029】等を挙げることができる。また、R5とR6
が環を形成したものの具体例としては、例えば、1,1
−シクロペンチリデン基、1,1−シクロヘキシリデン
基、1,1−シクロオクチリデン基等が挙げられる。こ
れらの中でも、特に1,1−シクロヘキシリデン基が好
ましい。
【0030】前記 −(CH2)q− の具体例としては、例
えば、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン
基、デカメチレン基などが挙げられる。
【0031】一般式[I]で表わされるポリカーボネート
樹脂は、例えば、下記一般式[II]で表わされる二価フェ
ノールの1種又は2種以上とホスゲンとを反応させるこ
とにより得られる一般的なポリカーボネート合成法によ
って製造することができる。
【0032】
【化3】
【0033】上記一般式[II]で表わされる二価フェノー
ル類の具体例としては、例えば、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)ブ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、4,4
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、1−フェニ
ル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、4,
4'−ジヒドロキシテトラフェニルメタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタン、ビス(3−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、4,4'−ジ
ヒドロキシビフェニル、2,2−ビス(2−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(2−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、1,
1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)エタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパン、1,
1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)ブタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)イソブタン、
1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(2−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−1−フ
ェニルメタン、1,1−ビス(2−tert−アミル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、ビス(3−クロ
ロ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3,5−ジ
ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジフルオロ−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジク
ロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−ク
ロロフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5
−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−
ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフ
ェニル)エーテル、3,3'−ジフルオロ−4,4'−ジヒ
ドロキシビフェニル、1,1−ビス(3−シクロヘキシル
−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1−フェニル−1,1−ビス(3−フェニル−
4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス(3−フ
ェニル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、9,
9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、1,3
−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)スル
ホン、3,3'−ジフェニル−4,4'−ジヒドロキシビフ
ェニル、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)
メタン、1−フェニル−1,1−ビス(3−フェニル−4
−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(3−フェ
ニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,2−ビス
(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
3−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェ
ニル)ブタン、1,4−ビス(3−フェニル−4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、1,1−ビス(3−フェニル−4
−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルブタン、2,2−
ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)オクタ
ン、1,8−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)オクタン、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェ
ニル)エーテル、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフィド、1,1−ビス(3−フェニル−4−
ヒドロキシフェニル)シクロペンタン等を挙げることが
できる。
【0034】これらの中でも、特に電子写真特性や溶解
性の点からみて、2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、1−フェニル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、4,4'−ジヒドロキシテトラフェニル
メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、4,4'−ジヒドロキシビフェニル、2,2−ビ
ス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1−フェニル−1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロ
キシフェニル)エタン、1,1−ビス(3−フェニル−4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、9,9−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、ビス(3−フェ
ニル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン等が好適に用
いられる。
【0035】本発明の感光体の形態としては、導電性支
持体上に電荷発生層と電荷輸送層を積層した構成のも
の、電荷輸送材料と電荷発生材料を樹脂中に分散させた
単層構成のもの等、従来公知のいずれの形態であっても
適用可能である。
【0036】例えば、図1に示すような導電性支持体1
に電荷発生材料を含有する電荷発生層2と電荷輸送材
料を含有する電荷輸送層3とがこの順序で積層されてな
る機能分離型の積層型感光体、あるいは図2に示すよう
な導電性支持体1上に電荷発生材料と電荷輸送材料とを
結着樹脂とともに配合させて感光層4を形成した単層型
感光体、また図3に示すように、図1の感光体表面に表
面保護層5を設けたものや、図4に示すように導電性支
持体1と電荷発生層2との間に中間層6を設けたもので
あっても良い。
【0037】以下に、本発明に係る感光体として、例え
ば図1に示すような導電性支持体上に電荷発生層と本発
明のポリカーボネート樹脂を含有した電荷輸送層とを積
層した本発明に係る感光体を形成する場合について具体
的に説明する。
【0038】図1に示す本発明の積層型感光体は、導電
性支持体上に電荷発生材料を蒸着やプラズマ重合により
積層するか、あるいは電荷発生材料を適当な樹脂を溶解
させた溶液中に分散させて作成した分散液を導電性支持
体上に塗布乾燥させて電荷発生層を形成した後、その上
に電荷輸送材料とポリカーボネートー樹脂とを含む溶液
を塗布乾燥して電荷輸送層を形成することによって作製
される。塗布液の塗布は、例えば浸漬コーティング法、
スプレーコーティング法、スピナーコーティング法、ブ
レードコーティング法、ローラーコーティング法、ワイ
ヤーバーコーティング法等公知のコーティング法を用い
て行なうことができる。
【0039】本発明の感光体における電荷発生層の膜厚
は、0.01〜2μm、好ましくは0.05〜0.5μm
になるようにする。使用する電荷発生材料の量が少な過
ぎると感度が悪く、多過ぎると帯電性が悪くなったり、
機械的強度が弱くなったりするため、電荷発生層中に含
有させる電荷発生材料の割合を、結着樹脂1重量部に対
して、0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量
部が望ましい。
【0040】電荷発生層に用いる電荷発生材料として
は、例えば、ビスアゾ系顔料、トリアリールメタン系染
料、チアジン系染料、オキサジン系染料、キサンテン系
染料、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系
染料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、インジゴ系顔
料、ペリレン系顔料、多環キノン系顔料、ビスベンズイ
ミダゾール系顔料、インダスロン系顔料、スクアリリウ
ム系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機系顔料及び染
料や、セレン、セレン−ヒ素、セレン−テルル、硫化カ
ドミウム、酸化亜鉛、酸化チタン、アモルファスシリコ
ン等の無機材料等を挙げることができる。これ以外にも
極めて高い収率で電荷担体を発生する材料であれば、い
ずれの材料であっても使用することができる。
【0041】また、この電荷発生材料と共に使用する樹
脂としては、例えば、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、ポリアリレー
ト、ポリカーボネート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、セルロースエステル、ポリイミド、スチロール樹
脂、ポリアセタール樹脂、フェノキシ樹脂等の熱可塑性
結着剤、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、ア
ルキッド樹脂、熱硬化性アクリル樹脂等の熱硬化結着
剤、光硬化性樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リビニルピレン、ポリビニルアントラセン等の光導電性
樹脂を使用することができる。
【0042】そして、上記の電荷発生材料をこれらの樹
脂と共に、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルホルム
アミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、
ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチル
エーテル等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等の
エステル類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロルエ
チレン、四塩化炭素、トリクロルエチレン等の脂肪族ハ
ロゲン化炭化水素類あるいはベンゼン、トルエン、キシ
レン、リグロイン、モノクロルベンゼン、ジクロルベン
ゼン等の芳香族類等の有機溶剤に分散あるいは溶解させ
て調製した感光塗液を、上記の導電性支持体上に塗布
し、乾燥させて電荷発生層を設けるようにする。
【0043】尚、導電性支持体としては、銅、アルミニ
ウム、鉄、ニッケル等の箔或いは板をドラム状にしたも
のが使用される。またこれらの金属をプラスチックフィ
ルム等に真空蒸着、無電解メッキしたもの、或いは導電
性ポリマー、酸化インジュウム、酸化スズ等の導電性化
合物の層を紙あるいはプラスチックフィルム上に塗布も
しくは蒸着によって設けたものも使用可能である。一般
には円筒状のアルミニウムが使用されるが、具体的に
は、例えば、押出し加工後、引き抜き加工を施したアル
ミニウムパイプを切断し、その外表面をダイヤモンドバ
イト等の切削工具を用いて約0.2〜0.3mm切断し仕
上げたもの(切削管)や、アルミニウム円板を深絞り加工
してカップ状とした後、外表面をしごき加工によって仕
上げたもの(DI管)、アルミニウム円板をインパクト加
工してカップ状とした後、外表面をしごき加工によって
仕上げたもの(EI管)、押出し加工後、冷間引抜き加工
したもの(ED管)等が挙げられる。またこれらの表面を
さらに切削したものを使用してもよい。
【0044】上記の如く導電性支持上に形成された電荷
発生層の上に、電荷輸送材料と上述した本発明のポリカ
ーボネート樹脂とを適当な溶剤に溶解させた塗布溶液を
塗布乾燥させて、膜厚が27〜70μm、好ましくは3
0〜60μmとなるように電荷輸送層を設ける。電荷輸
送層中の電荷輸送材料の割合は、少なすぎると感度が悪
く、多過ぎると帯電性が悪くなったり、感光層の機械的
強度が弱くなったりするため、電荷輸送層中の電荷輸送
材料の含有量は、結着樹脂1重量部に対して0.02〜
2重量部、好ましくは0.5〜1.2重量部となるように
するのが望ましい。
【0045】電荷輸送層の形成に使用する電荷輸送材料
としては、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、スチ
リル化合物、トリフェニルメタン化合物、オキサジアゾ
ール化合物、カルバゾール化合物、スチルベン化合物、
エナミン化合物、オキサゾール化合物、トリフェニルア
ミン化合物、テトラフェニルベンジジン化合物、アジン
化合物等色々なものを使用することができる。具体的に
は、例えばカルバゾール、N−エチルカルバゾール、N
−ビニルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール、テ
トラセン、クリセン、ピレン、ペリレン、2−フェニル
ナフタレン、アザピレン、2,3−ベンゾクリセン、3,
4−ベンゾピレン、フルオレン、1,2−ベンゾフルオ
レン、4−(2−フルオレニルアゾ)レゾルシノール、2
−p−アニソールアミノフルオレン、p−ジエチルアミノ
アゾベンゼン、カジオン、N,N−ジメチル−p−フェニ
ルアゾアニリン、p−(ジメチルアミノ)スチルベン、1,
4-ヒ゛ス(2−メチルスチリル)ベンゼン、9−(4−ジエチ
ルアミノスチリル)アントラセン、2,5−ビス(4−ジ
エチルアミノフェニル)−1,3,5−オキサジアゾー
ル、1−フェニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−
フェニル−3−フェニル−5−ピラゾリン、2−(m−ナ
フチル)−3−フェニルオキサゾール、2−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノベンズオキサ
ゾール、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエ
チルアミノベンゾチアゾール、ビス(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)フェニルメタン、1,1−ビス
(4−N,N−ジエチルアミノ−2−エチルフェニル)ヘ
プタン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデ
ン−10−エチルフェノキサジン、N,N−ジフェニル
ヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチア
ジン、1,1,2,2−テトラキス−(4−N,N−ジエチ
ルアミノ−2−エチルフェニル)エタン、p−ジエチルア
ミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾ
ン、p−ジフェニルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジ
フェニルヒドラゾン、N−エチルカルバゾール−N−メ
チル−N−フェニルヒドラゾン、p−ジエチルアミノベ
ンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−フェニルヒド
ラゾン、p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−3−メ
チルベンズチアゾリノン−2−ヒドラゾン、2−メチル
−4−N,N−ジフェニルアミノ−β−フェニルスチル
ベン、α−フェニル−4−N,N−ジフェニルアミノス
チルベン、ビスジエチルアミノテトラフェニルブタジエ
ン等が挙げられる。さらにポリシラン等の有機ガラスも
使用可能である。これらの電荷輸送物質を、単独または
2種以上混合して使用する。
【0046】電荷輸送層の形成の際に使用する前記溶媒
の具体例としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、クロロベンゼン等の芳香族系溶媒、アセトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコー
ル、酢酸エチル、エチルセロソルブ等のエステル、四塩
化炭素、四臭化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ジエチルホルムアミド
等を挙げることができる。これらの溶媒は1種単独で使
用してもよく、2種以上を混合溶媒として併用してもよ
い。
【0047】また、本発明の感光体は、導電性支持体と
感光層との間に中間層を設けてもよい。これによって接
着性の向上、塗工性の改良、支持体の保護、支持体側か
らの感光層への電荷注入の抑制を図ることができる。中
間層に使用する材料としては、ポリイミド、ポリアミ
ド、ニトロセルロース、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアルコール等のポリマーをそのまま、あるいはこれ
に酸化スズや酸化インジウム等の低抵抗化合物を分散さ
せたものや、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化ケイ素
等の蒸着膜が適当であり、その膜厚が1μm以下になる
ように形成することが望ましい。
【0048】さらに、本発明の感光体は表面保護層を設
けたものであっても良い。表面保護層に用いる材料とし
ては、アクリル樹脂、ポリアリール樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ウレタン樹脂等のポリマーをそのまま、また
は酸化スズや酸化インジウム等の低抵抗化合物を分散さ
せたもの等が適当である。また、有機プラズマ重合膜を
使用した保護層でもよい。この有機プラズマ重合膜は、
必要に応じて酸素、窒素、ハロゲン、周期律表第3族、
第5族の原子を含んでもよい。表面保護層の膜厚は5μ
m以下が望ましい。
【0049】以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、こ
れらに限定されるものではない。尚、以下において
「部」は、特に断らない限り「重量部」を示す。
【0050】実施例1 下記式で表わされるビスアゾ化合物0.45部、ポリエ
ステル樹脂(バイロン200; 東洋紡績社製)0.45部
とをシクロヘキサノン50部とともにサンドミルを用い
て48時間分散させた。得られたビスアゾ化合物の分散
液をアルミニウムドラム(直径80φ、長さ340mm)
に浸漬塗布した後、乾燥し、膜厚0.3μmの電荷発生
層を形成した。
【0051】
【化4】
【0052】さらにこの上に、下記構造のジスチリル化
合物50部、
【0053】
【化5】
【0054】下記構成単位で表わされる数平均分子量
(Mn)が1.8万(Mw/Mn=2.8)のポリカーボネー
ト樹脂40部と数平均分子量(Mn)2.5万(Mw/Mn
=4.7)のポリカーボネート樹脂30部
【0055】
【化6】
【0056】とをテトラヒドロフラン250部と1,4-
ジオキサン250部の混合溶剤に溶解した溶液を乾燥膜
厚が30μmになるように浸漬塗布し、乾燥させて電荷
輸送層を形成した。このようにして、2層からなる感光
層を有する積層型の感光体を作製した。
【0057】実施例2 チタニルフタロシアニン1部、ポリビニルブチラール樹
脂(BX−1;積水化学社製)1部をテトラヒドロフラ
ン(THF)50重量部とともにサンドミルにより4時間
分散させた。得られた分散液を表面に陽極酸化皮膜を施
したアルミドラム(直径80φ、長さ340mm)上に乾
燥膜厚が0.2μmとなるように浸漬塗布した後、乾燥
させて電荷発生層を形成した。
【0058】さらにこの上に、下記構造のジアミノ化合
物50部、
【0059】
【化7】
【0060】および下記構成単位で表わされる数平均分
子量(Mn)1.5万(Mw/Mn=2.6)のポリカーボネ
ート樹脂40部、
【0061】
【化8】
【0062】下記構成単位で表わされる数平均分子量
(Mn)3.6万(Mw/Mn=6.0)のポリカーボネート
樹脂10部、
【0063】
【化9】
【0064】下記構造のジシアノ化合物1.5部
【0065】
【化10】
【0066】およびジ−ter−ブチルヒドロキシトルエ
ン4部とをジクロルエタン500部に溶解した溶液を、
乾燥膜厚が35μmになるように浸漬塗布し、乾燥させ
て荷輸送層を形成した。このようにして2層からなる感
光層を有する積層型感光体を作製した。
【0067】実施例3 下記構造式で表わされるトリスアゾ化合物1部、
【0068】
【化11】
【0069】ブチラール樹脂(6000C;電気化学社
製)1部、フェノキシ樹脂(PKHH;ユニオンカーバ
イド社製)1部とをシクロヘキサノン100部とともに
サンドミルを用いて48時間分散させた。得られたトリ
スアゾ化合物の分散液をアルミニウムドラム(直径80
φ、長さ340mm)上に浸漬塗布した後、乾燥し、膜厚
0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0070】さらにこの上に、下記構造式のジアミノ化
合物50部、
【0071】
【化12】
【0072】および数平均分子量(Mn)が2.1万(Mw
/Mn=4.1)のポリカーボネート樹脂30部
【0073】
【化13】
【0074】および数平均分子量(Mn)が2.8万(Mw
/Mn=4.8)のポリカーボネート樹脂20部をテトラ
ヒドロフラン250部と1,4-ジオキサン250部の混
合溶剤に溶解した溶液を、乾燥膜厚が40μmになるよ
うに浸漬塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。こ
のようにして、2層からなる感光層を有する積層型の感
光体を作製した。
【0075】実施例4 上記実施例3において、電荷輸送層に使用する結着樹脂
として、下記構造単で表わされる数平均分子量(Mn)が
1.7万(Mw/Mn=3.8)のポリカーボネート樹脂1
5部と数平均分子量(Mn)が2.7万(Mw/Mn=4.
5)のポリカーボネート樹脂45部
【0076】
【化14】
【0077】を用いること以外は実施例3と全く同様に
して積層型感光体を作製した。
【0078】実施例5 上記実施例3において、電荷輸送層に使用する結着樹脂
として、下記構造単位で表わされる数平均分子量(Mn)
が2.0万(Mw/Mn=4.0)のポリカーボネート樹脂
20部と
【0079】
【化15】
【0080】下記構造単位で表わされる数平均分子量
(Mn)が3.0万(Mw/Mn=5.6)のポリカーボネー
ト樹脂40部を用いること以外は実施例3と全く同様に
して積層型感光体を作製した。
【0081】
【化16】
【0082】実施例6 上記実施例3において、電荷輸送層に使用する結着樹脂
として、下記構造単位で表わされる数平均分子量(Mn)
が1.4万(Mw/Mn=2.8)のポリカーボネート樹脂
30部と
【0083】
【化17】
【0084】下記構造単位で表わされる数平均分子量
(Mn)が2.5万(Mw/Mn=5.0)のポリカーボネー
ト樹脂30部を用いること以外は実施例3と全く同様に
して積層型感光体を作製した。
【0085】
【化18】
【0086】比較例1 前記実施例1において、電荷輸送層に使用する結着樹脂
として数平均分子量(Mn)が1.8万(Mw/Mn=2.
8)のポリカーボネート樹脂70部のみを使用すること
以外は実施例1と全く同様にして積層型感光体を作製し
た。
【0087】比較例2 前記実施例1において、電荷輸送層に使用する結着樹脂
として数平均分子量(Mn)が2.5万(Mw/Mn=4.
7)のポリカーボネート樹脂70部のみを使用すること
以外は実施例1と全く同様にして積層型感光体を作製し
た。
【0088】比較例3 前記実施例1において、電荷輸送層に使用する結着樹脂
として数平均分子量(Mn)が0.9万(Mw/Mn=1.
8)のポリカーボネート樹脂35重量部と、数平均分子
量(Mn)が7.3万(Mw/Mn=9.5)のポリカーボネ
ート樹脂35重量部とを使用すること以外は実施例1と
全く同様にして積層型感光体を作成した。
【0089】比較例4 前記実施例1において、電荷輸送層に使用する結着樹脂
として数平均分子量(Mn)が2.3万(Mw/Mn=4.
6)のポリカーボネート樹脂35重量部と、数平均分子
量(Mn)が5.1万(Mw/Mn=7.6)のポリカーボネ
ート樹脂35重量部とを使用すること以外は実施例1と
全く同様にして積層型感光体を作成した。
【0090】評価 上記のようにして作製した各感光体について、感光体の
上下(両端より2cm離れた部分)における感光層の膜
厚の差を測定しその結果を表2に示した。
【0091】また、これらの感光体を市販の電子写真複
写機(ミノルタカメラ社製;EP−5400)に組み込
み、−6KVのコロナ放電により帯電させて初期表面電
位V0(V)、表面電位が初期表面電位の半分に減衰する
ために必要な露光量(以下、半減露光量という)E1/2(lu
x・sec)、1秒間暗中に放置したときの初期電位の減衰率
DDR1(%)を測定した。結果を表1に示した。
【0092】さらに、各感光体の初期画像特性および1
0万枚複写後の画像特性について柿木順にしたがって評
価した。さらに10万枚複写後における各感光体の削れ
量を測定し、これを1万枚あたりの膜の削れ量として表
2に示した。
【0093】尚、各感光体の画像特性については、黒ベ
タ部白斑点、ハーブ部でのガサツキ、ハーフ部での黒斑
点、黒ベタ部の画像濃度(I.D.)を以下の基準にしたが
って評価した。画像濃度は全てサクラ濃度計(コニカ社
製)を使用して測定した。
【0094】 白斑点 :○ 大きさ0.2mmΦ以上の白斑点がない △ 大きさ0.2mm〜0.8mmΦの白斑点が10個以
内 × 大きさ0.2mmΦ以上の白斑点が多数発生 − 測定せず ガサツキ:○ 濃度ムラがなく、筋状のノイズがない △ 濃度ムラ、筋状のノイズが確認されるが実用上問題
ない程度である × 画像濃度の差がI.D.で0.1以上の濃度ムラが発生
し、筋状ノイズが著しい − 測定せず 黒斑点 :○ 大きさ0.2mmΦ以上の黒斑点がない △ 大きさ0.2mm〜0.5mmΦの黒斑点が10個以
内 × 大きさ0.2mmΦ以上の黒斑点が多数発生 − 測定せず 画像濃度:○ I.D.差が1.3以上 △ I.D.差が1〜1.3 × I.D.差が1.0以下 − 測定せず
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】上記表1および表2の結果から明らかなよ
うに、本発明の実施例に係わる感光体は、比較例のもの
に比べて感光層の両端の膜厚差が小さいことが確認され
た。また、本発明の感光体は、10万枚複写後において
も初期と同様に優れた画像特性を示し、膜削れ量につい
ても十分小さいことが確認された。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように本発明においては、
感光層の結着樹脂として特定の数平均分子量を有するポ
リカーボネート樹脂を使用することにより、樹脂の溶解
性を向上させ、塗布液の粘度調整が容易に行えるように
なり、均一且つ厚膜の感光層を形成することができると
ともに、クリーニング性、耐摩耗性、耐久性に優れ、繰
り返し使用に対する疲労が少なく、高感度で電子写真特
性の安定した感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は導電性支持体上に電荷発生層と電荷
輸送層とを積層した本発明に係る感光体の模式断面図で
ある。
【図2】 図2は導電性支持体上に感光層を有した本
発明に係る感光体の模式断面図ある。
【図3】 図3は積層型感光体の表面に表面保護層を
設けた本発明に係る感光体の模式断面図である。
【図4】 図4は導電性支持体と電荷発生層との間に
中間層を設けた本発明に係る感光体の模式断面図であ
る。
【符号の説明】
1:導電性支持体 2:電荷発生層 3:電荷輸送層 4:感光層 5:表面保護層 6:中間層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生材料と電荷輸
    送材料を含有してなる感光層を設けた感光体において、
    感光層の膜厚が27μm以上で、且つ結着樹脂として、
    数平均分子量(Mn)が10000以上22000未満
    で重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比Mw/Mnが2〜5であるポリカーボネート樹脂と
    数平均分子量(Mn)が22000以上38000未満
    で重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との
    比Mw/Mnが3〜7であるポリカーボネート樹脂とを
    含有することを特徴とする感光体。
  2. 【請求項2】 前記高分子量のポリカーボネート樹脂と
    前記低分子量のポリカーボネート樹脂との数平均分子量
    の差が5000以上10000以下であることを特徴と
    する請求項1記載の感光体。
  3. 【請求項3】 前記感光層が、前記電荷発生材料を含有
    する電荷発生層と、前記電荷輸送材料および前記結着樹
    脂を含有する電荷輸送層とからなることを特徴とする
    求項1または請求項2記載の感光体。
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