JP3147152B2 - バイポーラトランジスタ集積回路の製造方法 - Google Patents

バイポーラトランジスタ集積回路の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイポーラトランジ
スタ集積回路およびバイポーラトランジスタ集積回路の
製造方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体ヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタ(以下HBTと略す)は、その優れた高周波特
性とバイポーラトランジスタが有する高電流駆動能力、
低雑音特性により、40Gb/s以上の光通信用回路や
マイクロ波・ミリ波アナログ回路への応用が期待され
る。
【0003】ところで、HBT集積回路では負荷抵抗と
して、成膜や加工が比較的容易であり、かつシート抵抗
値の制御が容易である高融点金属(W,Ta,Mo等)
珪化物を窒化させた薄膜金属抵抗(WSiN,TaSi
N,MoSiN等)が広く用いられる。以下の説明で
は、薄膜金属抵抗体材料としてタングステン・シリコン
・ナイトライド(WSiN)を用いて説明する。WSi
Nは、RFもしくはDCスパッタ法で形成され、例えば
WSiをターゲットとした場合、スパッタガスとしてA
rガスにN2 ガスを混合することによりスパッタ成膜さ
れる。例えば、N 2 ガスの混合比率を0〜40%程度の
範囲で制御することにより、比抵抗(ρ)の値として5
×102 〜1×105 μΩ・cm程度の範囲の値が得ら
れる。HBT集積回路における負荷抵抗の形成工程は、
HBT素子を形成した後、素子のパッシベーションのた
め絶縁膜を形成し、その絶縁膜上に形成される。絶縁膜
上にWSiNをスパッタ成膜し、SF6 系ガス等を用い
たリアクティブ・イオン・エッチング(RIE)等のド
ライエッチングにより加工される。
【0004】HBT集積回路では、負荷抵抗として10
Ω〜数kΩ程度の抵抗値の負荷抵抗が一般に用いられる
が、抵抗体工程の配線工程との整合性を考えた場合、厚
さ0.2μm、シート抵抗値100Ω/□程度のWSi
N薄膜金属抵抗が用いられる。抵抗体サイズに関して
は、幅・長さを小さくすると負荷抵抗に流れる電流密度
や負荷抵抗にかかる電界強度が大きくなるため、信頼性
の観点から幅・長さとも10μm以上のサイズの抵抗体
が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】HBTアナログ、ディ
ジタル回路では、負荷抵抗として10Ω〜数kΩ程度の
薄膜金属抵抗が用いられるが、例えばシート抵抗(R
s)が100Ω/□のWSiN薄膜金属抵抗で考える
(図5)と、10Ω程度の小さな抵抗値の抵抗では、図
5−bのように長さが10μmに対して幅が100μm
程度になり、逆に1kΩ程度の大きな抵抗値の抵抗で
は、図5−cのように幅10μmに対して長さが100
μmとなり、ともに抵抗体のサイズが大きくなり、図6
のようにチップ内の抵抗体(33)の占有面積が大きく
なるばかりでなく、配線長を長くしてしまい配線遅延に
よる信号の損失等回路の高速動作を損なってしまう。
【0006】一方、2種類のシート抵抗値をもつ抵抗体
金属を個別に形成すれば、上記の抵抗体の占有面積は低
減できるが、薄膜抵抗金属を形成後、フォトレジストを
形成、抵抗体金属を加工する工程数が2倍必要になり、
HBT集積回路の製造工程数の大幅な増大を招いてしま
う。
【0007】本発明は、HBT集積回路の抵抗体形成工
程において、複数のシート抵抗をもつ薄膜抵抗金属を個
別に形成することなく、よって工程数の増加をすること
なく、集積回路内の小さな抵抗値や大きな抵抗値の抵抗
体の占有面積を低減する技術を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
【0009】
【0010】本発明は、半導体基板上に第1導電型のコ
レクタ層、第2導電型のベース層、第1導電型のエミッ
タ層およびエミッタ・コンタクト層を少なくとも含む半
導体層を形成する工程、エミッタ・コンタクト層上にオ
ーミック性エミッタ電極金属および抵抗体金属を形成す
る工程、半導体ウエハ上の一部のトランジスタのオーミ
ック性エミッタ電極金属上の抵抗体金属を選択的に除去
し、引き続き半導体ウエハ上の全てのトランジスタのオ
ーミック性エミッタ電極金属上の抵抗体金属およびオー
ミック性エミッタ電極金属ならびにエミッタ・コンタク
ト層およびエミッタ層を加工する工程を少なくとも含む
ことを特徴とするバイポーラトランジスタ集積回路の製
造方法を提案するものであり前記オーミック性エミッ
タ電極金属がタングステンシリサイド(WSi)、抵抗
体金属がタングステンシリコンナイトライド(WSi
N)であることを含む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0012】本発明によるバイポーラトランジスタは、
図1のようにコレクタ層3、第2導電型のベース層4、
第1導電型のエミッタ層5およびエミッタ・コンタクト
層6を少なくとも有するバイポーラトランジスタにおい
て、エミッタ・コンタクト層6上のオーミック性エミッ
タ電極金属10上に抵抗体金属11を有することを特徴
とする。また本発明によるバイポーラトランジスタ集積
回路は、図10のように同一ウエハ1上においてオーミ
ック性エミッタ電極金属10上に抵抗体金属11を有す
るトランジスタ41と抵抗体金属11を有しないトラン
ジスタ42が共存することを特徴とする。
【0013】本発明によるバイポーラトランジスタの製
造方法は、図9のように半導体基板1上に第1導電型の
コレクタ層3、第2導電型のベース層4、第1導電型の
エミッタ層5およびエミッタ・コンタクト層6を少なく
とも含む半導体層を形成する工程、エミッタ・コンタク
ト層6上にオーミック性エミッタ電極金属10および抵
抗体金属11を形成する工程、引き続き抵抗体金属11
およびオーミック性エミッタ電極金属10ならびにエミ
ッタ・コンタクト層6およびエミッタ層5を加工する工
程を少なくとも含む構成とする。またバイポーラトラン
ジスタ集積回路の製造方法は、図11のように半導体ウ
エハ1上のエミッタ電極10上に抵抗体11を必要とし
ないトランジスタ42のエミッタ金属10上の抵抗体金
属11を選択的に除去し、引き続き半導体ウエハ上の全
てのトランジスタのエミッタ電極金属10上の抵抗体金
属11およびエミッタ電極金属10を加工する構成とす
る。
【0014】さらに上記内容において、オーミック性エ
ミッタ電極金属としてWSi、抵抗体金属としてWSi
Nの例が考えられる。
【0015】本発明によれば、HBT素子のエミッタ電
極WSi形成時にWSi上に薄膜抵抗金属であるWSi
Nを連続して形成し、小さな抵抗値の抵抗体をエミッタ
電極金属上に形成する。小さな抵抗値の抵抗がトランジ
スタのエミッタに不必要なトランジスタでは、エミッタ
電極上の抵抗が素子の高周波特性を劣化させるため、エ
ミッタ電極金属の加工工程において、エミッタ電極上の
抵抗が必要となるトランジスタに対して選択的にWSi
N層を除去する。
【0016】小さな抵抗値の抵抗は、一部のトランジス
タのエミッタ電極金属上に形成されるため面積をとらな
くなり、さらに配線工程での抵抗体形成工程における薄
膜金属抵抗のシート抵抗を大きく設定することにより、
大きな抵抗値の抵抗体の占有面積を低減でき、よって集
積回路のサイズを低減でき、回路内の配線金属の引き回
し長を低減できることにより、集積回路の高速動作を可
能とする。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。
【0018】参考例1 以下の参考例及び実施例では、バイポーラトランジスタ
としてGaAs系HBT、オーミック性エミッタ電極金
属としてWSi、薄膜抵抗金属としてWSiNの場合を
例にとり説明する。
【0019】図1は本発明の基礎となるバイポーラトラ
ンジスタの第1の参考例である。エミッタ・コンタクト
層6上にWSiエミッタ電極10およびWSiN抵抗金
属11を設けたエミッタ電極構造にすることにより、図
2のようにトランジスタ12のエミッタ端子123の負
荷抵抗13が接続されたバイポラートランジスタの構造
を実現できる。バイポーラトランジスタのエミッタに接
続された負荷抵抗のうち抵抗値が10〜20Ω程度の小
さな値の抵抗は、例えば図3のベースバンド増幅器の差
動型増幅部のゲイン調整や線形性向上のために差動対ト
ランジスタ12’のエミッタ抵抗として用いられる。
【0020】エミッタ・サイズが2μm×10μmのH
BT素子のエミッタ電極上のWSiN抵抗値を求める
と、比抵抗ρが1×105 μΩ・cm、厚さ0.2μm
のWSiN膜では、図4のエミッタ電極上の抵抗体15
の垂直方向(矢印方向)の抵抗値は10Ωである。また
エミッタ電極上のWSiN抵抗の抵抗値は、WSiN成
膜時の窒化率制御やWSiN膜の厚さにより制御するこ
とが可能であるから、抵抗値10〜20Ωの負荷抵抗を
エミッタ電極上のWSiN抵抗により実現できる。
【0021】図5はエミッタ電極上の抵抗を用いない場
合の従来例である。この場合は、10Ω程度の小さな値
の抵抗は配線工程の抵抗体形成工程で形成される。シー
ト抵抗(Rs)100Ω/□の薄膜金属抵抗では、図5
−aのように100Ωの値の負荷抵抗に対して、図5−
bの小さな値の抵抗(10Ω)では極端に幅広な形状
に、図5−cの大きな値の抵抗(1kΩ)では極端に長
細い形状になる。図5−bの抵抗値10Ωの負荷抵抗を
用いて、図6−aのようなエミッタ負荷抵抗31付き差
動増幅部のトランジスタ30をレイアウトすると、図6
−bのように負荷抵抗33の占有面積が大きくなり、配
線34長の増大を招き回路の高速動作を損なってしま
う。なお抵抗体工程において形成される薄膜金属抵抗の
シート抵抗を小さく設定すると、数kΩの大きな値の抵
抗のサイズがさらに長細い形状になり、逆にシート抵抗
を大きく設定する場合は、数十Ωの小さな値の抵抗のサ
イズがさらに幅広の形状になり、結局は負荷抵抗の占有
面積の大幅増大を招くため、回路で使用する抵抗値を勘
案したシート抵抗の設定が必要である。
【0022】本発明の基礎となるこの技術を適用するこ
とにより、数十Ωの小さな値の抵抗は、エミッタ電極上
にエミッタ電極と同サイズで形成できるため、絶縁膜上
の幅広サイズの負荷抵抗を用いる必要がない。図7−a
のようなエミッタ抵抗付き差動対は、2つのバイポーラ
トランジスタのエミッタ電極上の抵抗体同士を配線で接
続することにより接続できるため、一々配線で引き出し
て配線工程で形成される幅広な薄膜金属抵抗とつなぐ必
要がなくなり、レイアウト面積の低減と素子間での配線
短縮が図られる(図7−b)。さらに配線工程で形成さ
れる薄膜金属抵抗のシート抵抗値を例えば一桁程度大き
く設計できるため、例えばシート抵抗300Ω/□とし
た場合、図8のように抵抗値100Ωの負荷抵抗(図8
−a)と大きな値(1kΩ)の負荷抵抗(この絵の場合
は正確には抵抗値999Ωである。)(図8−b)をコ
ンパクトにレイアウトできるため、負荷抵抗の専有面積
を抑えられ、チップサイズの低減と配線長の低減による
回路の高速化が図られる。
【0023】参考例2 図9は本発明の基礎となるバイポーラトランジスタ製造
方法の参考例である。
【0024】半導体基板上1に第1導電型のコレクタ・
コンタクト層2およびコレクタ層3、第2導電型のベー
ス層4、第1導電型のエミッタ層5およびエミッタ・コ
ンタクト層6の半導体層を形成し、エミッタ・コンタク
ト層6上にオーミック性エミッタ電極金属としてWSi
10と抵抗体金属となるWSiN11をスパッタ法で形
成する。WSi10膜はWSiをターゲットとしてAr
ガス中でスパッタ成膜される、またWSiN11はAr
ガスにN2 ガスを添加することによりスパッタ成膜でき
るので、WSiと同時の成膜工程において連続して成膜
することが可能である。続いてフォトレジスト20によ
りパターニングを行い、SF6 系ガスによるRIEによ
りWSiN11およびWSi10を加工する。SF6
ガスによるエッチングでWSiN11、WSi10とも
エッチング可能である。引き続き、フォトレジスト20
と加工されたWSiN11、WSi10をマスクとし
て、エミッタ・コンタクト層6およびエミッタ層5を塩
素系ガスによるリアクティブ・イオン・ビーム・エッチ
ング(RIBE)により加工し、エミッタ層をベース界
面から数十nm残す。その後絶縁膜を全面に形成し、C
4 系ガスによるRIE異方性エッチングにより、形成
されたエミッタ領域のメサ構造に絶縁膜側壁9を形成す
る。その後、リン酸系のウェットエッチングによりベー
ス層4を表出して、例えばPt−Ti−Pt−Auのベ
ース電極8をフォトレジストによるリフト・オフ法によ
り蒸着・加工する。コレクタ領域の加工も同様に、フォ
トレジストによるリフト・オフ法により、リン酸系のウ
ェットエッチングによりコレクタ・コンタクト層2を表
出し、例えばAuGe−Ni−Auのコレクタ電極7を
蒸着・加工する工程により、HBT素子は形成される。
【0025】実施例1 図10は、本発明によるエミッタ電極上に抵抗付きのト
ランジスタ素子と抵抗なしのトランジスタ素子を同一ウ
エハ上にもつ構造の実施例である。実施例1で説明した
ように、エミッタ電極10上のWSiN抵抗11は、数
十Ωの小さな値の負荷抵抗をエミッタ電極上にコンパク
トに作り込むことができるが、一方エミッタに小さな値
の負荷抵抗を必要としないトランジスタ素子にとってど
のような影響を与えるかを考える。バイポーラトランジ
スタの高周波特性を示す一指標として、電流利得遮断周
波数fTが知られている。fTは、素子の結晶構造固有の
パラメータと素子の構造固有の抵抗値および容量値によ
り以下の式で記述される。
【0026】
【数1】 (ここで、IC はコレクタ電流、CBEはベース・エミッ
タ間容量、CBCはベース・コレクタ間容量、τB はベー
ス領域での少数キャリアのベース走行時間、τCはコレ
クタ領域での多数キャリアのコレクタ走行時間、RE
エミッタ抵抗、R B はベース抵抗、RC はコレクタ抵抗
を表す。) 2μm×10μmのエミッタ・サイズのHBT素子で
は、そのエミッタ抵抗R E は5〜10Ω程度であるが、
エミッタ電極上に数十Ωの抵抗がさらに加わると、RE
の値が2〜3倍になることと等価であり、ベース・コレ
クタ界面の空乏層容量の充電時間を大きくしてしまい、
よってfT が低下する。
【0027】本発明によるバイポーラトランジスタで構
成した回路の高速動作を確保するために、エミッタ電極
10上の負荷抵抗11が必要なトランジスタ素子41に
対して、エミッタ電極10上の負荷抵抗11が不必要な
トランジスタ素子42のみ選択的に抵抗11を除去した
構造となっている。
【0028】実施例2 図11は、エミッタ電極10上に抵抗11付きのトラン
ジスタ素子41と抵抗なしのトランジスタ素子42を同
一ウエハ上に、かつ大幅な工程数を増大することなく、
製造する本発明による実施例である。実施例2と同様な
バイポーラトランジスタの製造方法において、WSiエ
ミッタ電極金属10およびWSiN抵抗体金属11を連
続スパッタ成膜した後、エミッタ電極10上の負荷抵抗
11が必要なトランジスタ素子41の領域のみフォトレ
ジスト43により保護して、WSiN抵抗体金属11の
みSF6系ガスによるRIEによりエッチングして、エ
ミッタ電極上の抵抗体金属を選択的に除去し、引き続き
半導体ウエハ上の全トランジスタのオーミック性エミッ
タ電極金属10上の抵抗体金属11およびエミッタ電極
金属10を、実施例2と同様な工程により製造する。エ
ミッタ電極上の負荷抵抗が必要なトランジスタ素子41
ではWSi 10上にWSiN 11が、不必要なトラ
ンジスタ42ではWSiエミッタ電極10のみが形成さ
れる。
【0029】図12はエミッタ電極となるWSi層10
を残してWSiN層11を簡単に選択的に除去する方法
の実施例である。
【0030】WSiN抵抗11およびエミッタ電極10
を、SF6 ガスによるRIEによりエッチングする際
に、WSiNのエッチングレートよりエッチング時間を
制御することにより実現できるが、もっと容易にかつ確
実にエッチングをWSi層10上部で止める方法とし
て、エッチング停止層44をWSi10とWSiN11
の界面に設ける。例えば、WSi層10とWSiN層1
1の間に停止層44として金属(Ti,Ti−Pt−A
u,W等)層を設けることにより、金属層44はSF6
ガス系によりRIEでのエッチングレートがWSiNに
対して小さいことを利用して、WSiNがエッチング除
去された後、停止層44はほとんどエッチングされず、
したがってWSi10層は全くエッチングされない方法
である。Ti,W,Ti−Pt−Au等の金属層は、別
装置でスパッタ成膜することもできるが、複数のターゲ
ットをもつマルチ形式のスパッタ装置では、WSiおよ
びWSiNと連続して形成することが可能であるため、
工程数を増加する必要がない。
【0031】なお本実施例の説明では、GaAs系HB
T、エミッタ電極にWSi、抵抗体材料としてWSiN
を例にとっているが、InP系、InGaAs系等の化
合物トランジスタ、エミッタ電極および抵抗体金属とし
て、W,Ta,Mo等の高融点金属単体やその珪化物、
窒化物等でも本発明の効果は同様であることは言うまで
もない。
【0032】
【発明の効果】エミッタ・コンタクト層上にWSiエミ
ッタ電極およびWSiN抵抗金属を設けたエミッタ電極
構造にすることにより、10Ω程度の小さな値の抵抗に
幅広なサイズの負荷抵抗を用いることなく、エミッタ電
極上に同サイズの抵抗を形成でき、レイアウト面積の低
減と素子間での配線短縮が図られる。また配線工程で形
成される薄膜金属抵抗のシート抵抗値を大きく設計でき
るため、回路全体での負荷抵抗の占有面積を抑えられ、
チップサイズの低減と配線長の低減による回路の高速化
が図られる。
【0033】またWSiエミッタ電極上のWSiN抵抗
体金属を選択的に除去することにより、エミッタ電極上
の負荷抵抗が不必要なトランジスタは素子の高周波特性
が低下しないようにでき、さらに2種類のトランジスタ
のエミッタ電極および抵抗金属を別々に成膜・加工する
ことなく、一つのスパッタ装置で形成できる等、工程数
を増加する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基礎となるトランジスタの構造図であ
る。
【図2】エミッタ端子に負荷抵抗が付いたバイポーラト
ランジスタの回路図である。
【図3】ベースバンド増幅器の差動型増幅部の回路図で
ある。
【図4】本発明におけるエミッタ電極上の抵抗体の概略
図である。
【図5】配線工程で形成される抵抗体レイアウト図であ
り、図5−aは上面図、図5−bは正面図、図5−cは
側面図である。
【図6】従来型のエミッタ負荷抵抗付き差動対トランジ
スタ図であり、図6(a)はトランジスタの回路図であ
り、図6(b)はトランジスタの構成図である。
【図7】本発明に関するエミッタ負荷抵抗付き差動型ト
ランジスタ図であり、図7(a)はトランジスタの回路
図であり、図7(b)はトランジスタの構成図である。
【図8】配線工程で形成される対抗体レイアウト図であ
り、(a)は対抗体の正面図、図8(b)は上面図であ
る。
【図9】図9(a)〜(e)は本発明の基礎となるトラ
ンジスタの製造方法の工程を示す断面図である。
【図10】本発明によるトランジスタの構造図である。
【図11】図11(a)〜(e)は本発明によるトラン
ジスタの製造方法の工程を示す断面図である。
【図12】本発明によるトランジスタの構造図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/205 29/43 29/73 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82 H01L 21/33 - 21/331 H01L 21/822 H01L 27/04 H01L 27/06 H01L 29/205 H01L 29/43 H01L 29/68 - 29/737 H01L 27/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に第1導電型のコレクタ
    層、第2導電型のベース層、第1導電型のエミッタ層お
    よびエミッタ・コンタクト層を少なくとも含む半導体層
    を形成する工程、エミッタ・コンタクト層上にオーミッ
    ク性エミッタ電極金属および抵抗体金属を形成する工
    程、半導体ウエハ上の一部のトランジスタのオーミック
    性エミッタ電極金属上の抵抗体金属を選択的に除去し、
    引き続き半導体ウエハ上の全てのトランジスタのオーミ
    ック性エミッタ電極金属上の抵抗体金属およびオーミッ
    ク性エミッタ電極金属ならびにエミッタ・コンタクト層
    およびエミッタ層を加工する工程を少なくとも含むこと
    を特徴とするバイポーラトランジスタ集積回路の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 オーミック性エミッタ電極金属がタング
    ステンシリサイド(WSi)、抵抗体金属がタングステ
    ンシリコンナイトライド(WSiN)である請求項1に
    記載のバイポーラトランジスタ集積回路の製造方法。
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