JP3145538U - 圧着はがき - Google Patents

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Abstract

【課題】郵便はがきの裏面に複数折りの圧着用紙を糊着しながらも、総重量を第二種郵便物扱いとなる範囲に収め、かつ、圧着用紙に宣伝広告或いは隠蔽情報を盛り込んだ圧着はがきを提供する。
【解決手段】郵便はがきの裏側に圧着用紙20を積層するとともに、郵便はがきと圧着用紙との積層間隙には糊剤を塗布することによって剥離不可能に膠着層30を構成し、一方、前記圧着用紙を粗郵便はがき大に折り重ねて複数の対接面を形成するとともに、これらの複数の対接面同士の積層間隙には圧着加工を施すことによって剥離可能に接着層40を構成し、かつ、総重量が2〜6gの範囲にある圧着はがきである。
【選択図】図1

Description

この考案は、郵便はがきに圧着用紙からなる宣伝広告紙を糊着した圧着はがきに関する。詳しくは、マット紙又はコート紙製の圧着用紙の対接面に宣伝広告、お知らせ等の通知情報、或いは隠蔽情報を盛り込むとともに、この対接面を剥離可能に圧着し、かつ、この圧着用紙を例えば当りくじ付きの年賀又は暑中舞いの郵便はがきの裏面に剥離不可能に糊着した圧着はがきに関するものであり、広告面の増大とともに当たり番号を確認する度に宣伝広告に目が触れるようにして多大な宣伝広告効果をもたらし、或いは隠蔽情報を伝達するようにした圧着はがきに関する。
圧着はがきは、従来の郵便はがきと同サイズに構成することによって、第二種郵便物として同じ郵便料金で郵送できる利点がある。このため、圧着はがきはこれまでの封筒を用いた隠蔽情報の伝達手段や封書式のダイレクトメールに代わる情報の伝達手段として急速に広まっている。
近年は、通信、郵便等の連絡手段で情報を伝達する量が多くなる一方で、個人情報等、親展性を必要とする連絡手段が要望されている。また、封書よりも郵便料金が安く、封書と同様に通信の機密保持が可能な親展性をもつはがき用紙が開発され普及している。この親展性をもつはがき用紙は、内容説明、注意事項、依頼事項等の定形事項を色インキで印刷した後、トナー定着型のレーザープリンター方式で受取人の住所、氏名等の宛名面及び親展面である接着層面に暗証番号、会員番号、請求金額、預金残高等の個人情報を記録した用紙を二つ折り、または通知情報を多く記録できる三つ折り状のはがき仕様に親展面を内側にして折り畳み、再剥離が可能となるように圧着して通知情報を隠ぺいした後、郵送して受取人が再剥離可能な部分を開いて個人情報を読み取る圧着はがき用紙が普及している。
従来から、親展情報を伝達する簡易な手段として、加圧時に接着性を有し圧着後に剥離可能な感圧接着剤を主成分とした接着層を有する圧着はがきが知られている。また、金員払込扱原票、扱店控、払込人控に分離できる金員払込扱票において、印刷されたバーコード等の機械読み取り情報に基づいて利用代金や購入代金等の支払いができるシステムが知られている。前者の一例として次のようなものがある。すなわち、加圧により接着可能な再剥離型の感圧接着剤を塗布した用紙を用い、親展情報を印字した後に二つ折り又は三つ折り等に折り畳んで加圧ロール間に通して親展面同士を接着し、圧着はがきを製造するタイプのものがある。受取人はこの圧着はがきを受け取った後、接着された親展面を剥離して親展情報を読む。この際、剥離した後は通常の方法では再接着できない工夫を施しているので、いたずら防止性に優れ、かつ、親展性を確保しており、封書に比して郵送料が安価で広く利用されている。
その他、複数の矩形状のはがき紙片を折込み縁を介して連続させ、各はがき紙片を折込み縁で折り畳んで、その対接面を剥離可能に面接合してなる隠蔽はがきは、昨今、企業から個人宛等の郵便はがきとして広く用いられている。この隠蔽はがきは、接合面に記載された秘匿情報を、容易に隠蔽することができ、かつ、従来の普通のはがき に比して多くの情報が記載できるので有用性が高い。ところで、この種の隠蔽はがきにあって、往復はがきとして用いられるものがある。はがきに添付する宣伝広告等の通知情報量を増やすために多数枚重ねることがあり、これらの物は従来から使用されている。
一方、通常のはがきでは裏面に情報を通知する機能があり、或いは年賀又は暑中見舞いのお便りの機能があるが、お年玉の当たり番号を確認したら廃棄することが多い。
このようにダイレクトメール等の郵便物の機会が多いことを背景に、郵便はがきに別紙の広告用紙を膠着したダイレクトメールの考案が提案されている。Z状に三つ折りされる左右に連続した三枚の矩形状のはがき 紙片を備え、各はがき 紙片のその表面を印字面として、左側に位置するはがき 紙片の表面に往信用宛名情報を印字する往信用宛名表示面を設け、中央及び/又は右側に位置する各はがき紙片の表面に秘匿情報を印字する秘匿情報面を設ける一方、中央に位置するはがき 紙片の裏面に返信用宛名表示面を設け、該返信用宛名表示面と前記往信用宛名表示面の裏面とが対向するように折り合わせるとともに、前記中央及び右側に位置する両はがき紙片をその表面が対向するように折り重ねて剥離可能に面接合することにより、前記秘匿情報面の情報を隠すようにした圧着はがきがある。(特許文献1)。
特開2005−199677号公報
しかしながら、従来のはがきには、次のような問題点がある。
特に当りくじ付きの年賀又は暑中見舞いのはがきでは、当たり番号を確認すると直ぐ捨てられ、何度も目に触れるはがきでありながらお便りの機能しかない。
一方、郵便法に基づき通常の郵便はがきの重さは2〜6gと規定されている。枚数が増える三つ折り、所謂Z字状折りの圧着用紙付きのはがきでは6gを超えるので第二種郵便物として扱うことができず郵送料金が高くなる。
そこで、本考案の圧着はがきは、上記した従来の年賀又は暑中見舞いの郵便はがきあるいはダイレクトメール用の圧着はがきの持つ問題点を改善し、あるいは宣伝広告主例えば自動車のデーラー等の多様なニーズに応えるために工夫されたもので、折り曲げて剥離可能に接着した複数折りの圧着用紙を郵便はがきと結合させた複合はがきである。郵便はがきの裏面に複数折りの圧着用紙を糊着しながらも、総重量を第二種郵便物扱いとなる範囲に収め、かつ、圧着用紙に宣伝広告或いは隠蔽情報を盛り込んだ圧着はがきを提供することを目的とする。特に、当りくじ付きの年賀又は暑中見舞いのはがきに圧着用紙を付加した場合には、受取人が当たり番号を確認する度に広告に目が触れるので多大な宣伝広告効果を奏する。
上記目的を達成するために、請求項1の考案は、郵便はがきの裏側に圧着用紙を積層するとともに、郵便はがきと圧着用紙との積層間隙には糊剤を塗布することによって剥離不可能に膠着層を構成し、一方、前記圧着用紙を粗郵便はがき大に折り重ねて複数の対接面を形成するとともに、これらの複数の対接面同士の積層間隙には圧着加工を施すことによって剥離可能に接着層を構成し、かつ、総重量が2〜6gの範囲にある圧着はがきである。また、請求項2の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記圧着用紙を観音扉状に折り重ねた圧着はがきである。また、請求項3の考案は、請求項1の考案の上記特徴に加えて、前記圧着用紙をZ字状に折り重ねた圧着はがきである。
本考案でいう郵便はがきとは、日本郵便が発行する郵便はがき(旧官製はがき)、或いは切手を貼る私製はがきのことをいう。また、本考案でいう「圧着用紙」とは、加圧時には接着性を示すものの圧着後には剥離可能な感圧接着剤を主成分とした接着層を有する重ね折りの用紙のことをいう。詳しくは、圧着用紙は対接面の少なくとも一方に感圧接着剤が塗布された用紙である。そして特徴的なのは、感圧接着剤層が通常状態では接着、粘着性はないが、所定の加圧によって重ね合わせ状態の接着剤が接着性を発揮する性能と、接着後に容易に剥離できる性能とを兼ね備えている。このことによって、折り畳んで対接する面を圧着させることにより、対接面の印刷情報を容易に隠蔽でき、あるいは必要時に対接面を開いて中に印刷された宣伝広告情報を読み取ることが可能である。更に、感圧接着剤層は一度剥離した後は再度接着効果がない接着剤層である。このことによって、隠蔽情報を伝達可能にする。
本考案の圧着はがきの場合、圧着はがきの総重量は2〜6gに収まるので、第二種郵便物として送達でき郵送経費を削減することができる。そして、圧着用紙を観音扉状又はZ字状に折り重ねることにより、宣伝広告面を粗郵便はがき大の三面又は四面に拡大することができる。また、年賀又は暑中見舞い用として本考案の圧着はがきを使用した場合、当りくじの番号を確認する度に、広告面に触れる機会が増え多大の広告効果を奏する。その他、宣伝広告用として圧着用紙を使用するだけでなく、圧着用紙の観音扉状又はZ字状の夫々の閉じた対接面に秘匿情報を隠蔽することができるため、従来構成の隠蔽はがきに比して、その隠蔽情報量を増大させ得る等の優れた効果がある。
本考案の実施の形態を、添付図面に示した本考案の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。
先ず、本考案の実施例について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、圧着はがきの圧着用紙を観音扉状に開いた状態を模式的に示した斜視図である。図2は、圧着はがきの表面図及び裏面図である。図3は、圧着はがきの厚み方向を模式的に示した断面図である。図4は、圧着用紙を折り重ねる手順を示した説明図である。
図1に圧着はがき1の裏側の圧着用紙を観音扉状に開いて使用する態様を模式的に示す。圧着はがき1は郵便はがき10の裏面に圧着用紙20が糊着された複合形体のはがきであり、郵便はがき10と圧着用紙20との積層間隙には糊剤を塗布して膠着層30を構成し、圧着はがき1はこの膠着層30を介して郵便はがき10に圧着用紙20を剥離不可能に糊着したものである。一方、圧着用紙20を粗郵便はがき大に折り重ね、これらの複数の対接面同士の積層間隙には圧着加工を施した接着層40を構成し、通常は対接面同士が圧着され閉じている。本図では圧着用紙20を構成する中央の第一紙片21の左右の折り目A、Aの部位から、第二紙片22と第三紙片23を観音扉状に開いた状態を示す。図2には、圧着はがきの通常の状態を示し、郵便はがきの裏側に圧着用紙20を積層し、同図(a)は郵便はがき10を表側から見た図であり、同図(b)は圧着用紙20の側から見た裏面図である。図(a)に示すように、圧着はがき1の表側の郵便はがき10の表面101には中央に宛名表示をするための空欄が設けられ、この上下に郵便番号欄と左上方に切手貼付欄が印刷されている。一方、図(b)に示すように、圧着はがき1の裏側は圧着用紙20が観音扉を閉じるように、中央の第一紙片21の上に左右から第二紙片22と第三紙片23が折り重なる。図示のように、第二紙片22と第三紙片23の幅寸法は郵便はがき10或いは第一紙片21の半分より小さい。この折り重なる中央部には、第二紙片22と第三紙片23の夫々にタックシール24、25を上下方向に備え、これらのタックシールの間に、第一紙片21が見える。ここで、タックシールとは第二紙片22と第三紙片23を夫々第一紙片21から剥離する箇所を示しかつ剥離し易くする部材である。図3は、図2(a)における矢視記号B−B方向の断面を模式的に示し、表側の上から郵便はがき10、膠着層30及びこの下に圧着用紙20が折り重なる。詳しくは、圧着はがき1は郵便はがき10の裏面102側に膠着層30が構成され、この膠着層30を介して郵便はがき10に圧着用紙20を糊着する。即ち、膠着層30によって郵便はがき10の裏面102と第一紙片21の外面212とを剥離不可能に糊着する。ここで、圧着用紙20は、左右の折り目A、Aの部位から中央の第一紙片21の上に第二紙片22と第三紙片23が折り重なる。即ち、中央の第一紙片21の上に左右から第二紙片22と第三紙片23とを観音扉を閉じるように折り重ねる。そして、これらの三紙片の対接面同士の積層間隙には、圧着加工を施した接着層40を構成している。詳しくは、第一紙片21と第二紙片22は、対接面211と対接面221とが接着層40を介して剥離可能に圧着されている。同様に、第一紙片21と第三紙片23は、対接面211と対接面231とが接着層40を介して圧着されている。このように、本実施例の圧着はがき1は、上段の膠着層30及び下段の接着層40のように二種類の結合層から構成される。ここで、観音扉状に折り重ねた圧着用紙同士を圧着するための接着層40には公知の感圧性の接着剤が使用されており、一旦圧着した後で剥離可能である。一方、郵便はがき10と圧着用紙20とを膠着している膠着層30には公知の糊剤が使用されており、一旦膠着すると郵便はがき10と圧着用紙20とは剥離できない。即ち、膠着層とは、郵便はがきと圧着用紙との積層間隙に糊剤を塗布することによって構成された層で、一度郵便はがきと圧着用紙とを結合した後は剥離不可能である。一方、接着層とは、折り重ねた圧着用紙の対接面同士の積層間隙に後述する圧着加工を施すことによって構成された層で、剥離可能であり、かつ、一度剥離したら対接面同士を再度結合することができない。これらのことは実施例2についても同様である。
本考案の重要部品である圧着用紙に要求される品質としては、第一に、感圧性接着剤の塗工安定性に優れ、適正な剥離強度が得られることである。次に、紫外線或いは熱による剥離強度の劣化がないことである。また、印刷適性、トナー定着性に優れ、色インキの着肉性に優れ、高品位のプリントを実現できることが挙げられる。圧着の加工形態は大きく分けて次の三つの方式があり、これらを総称して圧着加工と称する。先ず、先糊型圧着加工は、先に粘着剤を塗布して接着層を形成した圧着用紙に印刷又は印字する方式であり、通知業務の多量生産には最も優れている。次に、フィルム圧着加工は、印刷、印字した圧着用紙にフィルムを貼って接着層を形成する方式であり、フィルムを熱で疑似圧着する方式であり、画像に優れ品質が安定している。最後に、後糊型圧着加工は、印刷、印字した圧着用紙に後で粘着剤を塗布して接着層を形成する方式であり、小ロット生産に優れコストが安い。一方、圧着用紙としては、マット紙からなる郵便はがきに糊着するために、糊着剤との相性がよく糊付き性に優れることが重要である。マット紙の場合、あらゆる種類の筆記用具でも文字を書くことができるので、例えばアンケート用として双方向の情報伝達手段として採用できる。或いは、コート紙のように光沢があるものでも圧着用紙として採用可能である。ただし、コート紙の場合、表面が滑り易いのでボールペン等で字を書き難いので、単に情報を一方的に伝達する手段として採用する。なお、図2、3から判るように、圧着用紙を折り重ねた大きさは略郵便はがきの大きさとなる。これらのことは実施例2についても同様である。
また、圧着用紙の機能を高めるには接着層を形成する感圧接着剤、微粒子充填剤、水溶性高分子、疎水性高分子、劣化防止剤等の添加剤の選択が非常に重要である。
感圧性の接着剤として、例えば、天然ゴムにスチレンとメタクリル酸メチルとをグラフト共重合させて得られた天然ゴムラテックスがある。 その他天然ゴム、変性天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル酸エステル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、熱可塑性エラストマー等がエマルジョンの形態で1種または2種以上混合して使用する。
一方、微粒状充てん剤として、非剥離性接着剤基剤との親和力が小さいもの、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、カオリン、活性白土、球状アルミナ、小麦デンプン、シリカ、ガラス粉末、シラスバルーン等がある。これらの材料を、単独、あるいは、複数組み合わせて使用する。この微粒状充てん剤の配合割合によって、感圧性の接着剤の剥離強度を調整することができる。
以上のように構成され、次に作用について説明する。
先ず、圧着用紙20を折り重ねる手順について図4を参照しながら説明する。図(a)では、圧着用紙を構成する三紙片が折り目を介して左右に展開した状態を示す。この図は圧着用紙20を対接面側から見たもので、中央の第一紙片21の左右に折り目A、Aを介して第二紙片22及び第三紙片23が拡がる。夫々の紙片の対接面211、対接面221及び対接面231には情報伝達のため例えば宣伝広告用の絵文字の他、或いは隠蔽情報が印刷され、そして、これらの面を覆うように可視可能に透明の感圧性接着剤が塗布され、接着層40が形成される。図(b)では、折曲げが進行して中央の第一紙片21の左右折り目A、Aの部位から第二紙片22及び第三紙片23を第一紙片21の対接面211側へ折り曲げ、矢印C、C方向に折り進める。更に折り曲げて対接面211の上に対接面221及び対接面231を圧着した状態を図(c)に示し、中央の第一紙片21の上に左右から第二紙片22と第三紙片23が折り重なる。即ち、観音扉状に第一紙片21の上に第二紙片22と第三紙片23が折り重なる。第二紙片22の外面222及び第三紙片23の外面232は表に出るので、隠蔽情報以外の情報が印刷され、これらの紙片を閉じた中央部にはタックシール24、25が設けられる。以上をまとめると、圧着用紙20は二つ折りで粗郵便はがき大の表裏4面からなる。この中内側の対接面211、221及び231には隠蔽情報の他広告が印刷され、表に出る外面222及び外面232にはその他の一般的な情報が印刷される。そして、残りの第一紙片21の外面212は郵便はがきの裏面に糊着される面となり、後述する。
次いで、郵便はがき10の裏面に膠着層30を構成し、圧着用紙20を結合する。この圧着用紙20における第一紙片21の外面212(図3参照)を郵便はがき10の裏面102に糊着すると圧着はがき1が完成し、郵便はがきに圧着用紙を結合した複合形体の圧着はがきとなる。
圧着用紙20の第一紙片21、第二紙片22及び第三紙片23によって形成される粗郵便はがき大の表裏4面のうち、三面が印刷面として使用することができ残り一面は糊着面となる。図1に圧着はがき1の使用状態として示したように、圧着用紙20の圧着面を剥離して観音扉状に開くと粗郵便はがき大の三面の印刷面が外に向く。通常の郵便はがきなら、表面の一部と裏面を印刷面として活用するにすぎないが、本考案の圧着はがき1によると複数面を広告面或いは隠蔽情報の伝達面として有効に活用できる。即ち、一枚の郵便はがきに観音扉状に折り重ねた圧着用紙を結合することによって、通知情報量を粗郵便はがき大の三面に増やすことができる。さらには、粗郵便はがき大の二面の接合面は、隠蔽情報の伝達面として有効に活用できる。その他、圧着用紙20の表面221及び表面231には、面を擦ると当たりハズレの文字が浮き上がるスクラッチを設けることも可能であり、例えば自動車のデーラーが宣伝広告として活用すると趣のある情報の伝達手段として活用可能である。
以上のように粗郵便はがき大の三面の通知情報量の増大に加えて、例えば当りくじ付きの年賀又は暑中見舞いの郵便はがきを採用した場合、はがきを受取った人は何度も複数の広告面に触れることになる。即ち、圧着はがきを受取った際裏面の広告を目にし、次に圧着面を剥離して開くことによりさらに別の広告面が目に触れる。更に、お年玉の当たり番号を確認する時に、三面の広告に目が触れる。幸運にも当たりの場合は、お年玉と交換する際にまた複数の広告面に触れる。まとめると、本考案の圧着はがきによると、通常のはがきのお便りの機能に加えて、圧着はがきを受取った人は複数の広告面を目にし、更にそれを目にする機会が増えるので、圧着はがきの差出人にとって重畳された宣伝広告効果を奏することになる。
ところで、郵便はがきは第二種郵便物として扱われ、重さは2〜6gに制限される。本考案の圧着はがきも第二種郵便物として工夫を凝らしたものである。そのために、圧着用紙の厚みを薄くして総重量を軽減することが不可欠であり、例えば観音扉状の郵便はがきの場合、マット紙又はコート紙でその規格が「菊判939mm×636mmの広さで、1000枚の重量が63.5Kg」のもの、或いは「同様な菊判で1000枚の重量が72.5kg」のものが適している。なお、これらの紙の夫々の坪量は1.06g/m2、又は1.21g/m2であり、これらの紙から裁断された観音扉状に折り重ねた圧着用紙を郵便はがきに膠着した場合、試作した夫々の圧着はがきの総重量は5.5g、又は5.9gとなった。ここで、図3に示すように、圧着用紙20を観音扉状に重ね折りした第二紙片22と第三紙片23とが中央で突き合う部位に透き間S3が形成されるように郵便はがき10より幅小に裁断して折り曲げることによって圧着用紙20の重量を軽くすることができる。このようにして、圧着はがきの総重量を2〜6gに収めることによって、お便りの機能に加えて広告或いは隠蔽情報の伝達機能を兼ね備えた圧着はがきを、第二種郵便物として一枚の郵便はがきと同じ料金で郵送できるので経済的である。
日本郵便が発行する郵便はがき(旧官製はがき)に圧着用紙を膠着することを本実施例の対象としたが、総重量が2〜6gに収まれば私製はがきに圧着用紙を膠着することでもよい。私製はがきでは切手を貼らない「料金後納郵便はがき」或いは、切手を貼る「普通私製はがき」でもよい。即ち、本実施例の郵便はがきは、日本郵便が発行する郵便はがき、或いは私製はがきでもよい。このことは、以下の第2実施例についても同様である。
先ず、本考案の実施例2について、図5〜図8を参照しながら説明する。図5は、圧着はがきの圧着用紙をZ字状に開いた状態を模式的に示した斜視図である。図6は、圧着はがきの表面図及び裏面図である。図7は、圧着はがきの厚み方向を模式的に示した断面図である。図8は、圧着用紙を折り重ねる手順を示した説明図である。
本実施例の実施例1との主たる相違点は、圧着用紙はZ字状に折り重ねられ、開くと粗郵便はがき大で五面を印刷面として使用することができるので情報量が増大する。以下、実施例1と相違する箇所について主に説明する。
図5に圧着はがき1の裏側の圧着用紙をZ字状に開いて使用する態様を模式的に示す。実施例1の観音扉状折りの圧着はがきと同様に、郵便はがき10と圧着用紙20との積層間隙には糊剤を塗布して膠着層30を構成し、圧着はがき1はこの膠着層30を介して郵便はがき10に圧着用紙20を剥離不可能に糊着したものである。一方、圧着用紙20を粗郵便はがき大に折り重ね、これらの複数の対接面同士の積層間隙には圧着加工を施した接着層40を構成し、通常は対接面同士が圧着され閉じている。本図では圧着用紙50を構成する郵便はがき側の第一紙片51の右辺の折り目Dの部位から開き、更に連続する第二紙片52と第三紙片53との折り目Eの部位からZ字状に開いた状態を示す。図6には、圧着はがきの通常の状態を示し、郵便はがきの裏側に圧着用紙20を積層し、同図(a)は郵便はがき10を表側から見た図であり、同図(b)は圧着用紙20の側から見た裏面図である。図(a)に示すように、圧着はがき1の表側の郵便はがき10の表面101には中央に宛名表示をするための空欄が設けられ、この上下に郵便番号欄と左上方に切手貼付欄が印刷されている。一方、図(b)に示すように、圧着はがき1の裏側は圧着用紙50が閉じられ、第一紙片、第二紙片及び第三紙片が折り重なり、第三紙片53が表に出る。第三紙片53の左端にはタックシール55が上下方向に設けられる。図7は、図6(a)における矢視記号F−F方向の変形例の断面を模式的に示し、上から郵便はがき10、膠着層30及びこの下に圧着用紙50が折り重なる。詳しくは、圧着はがき1は郵便はがき10の裏面102側に膠着層30が構成され、郵便はがき10と圧着用紙20とを糊着する。即ち、膠着層30によって郵便はがき10の裏面102と第一紙片51の外面512とを剥離不可能に糊着する。ここで、先ず、郵便はがき10側の第一紙片51の上に第二紙片52を左側の折り目Dの部位から折り重ねる。次に、この第二紙片52の上に第三紙片53を右側の折り目Eの部位から折り重なる。即ち、圧着用紙50は、郵便はがき10側の第一紙片51の上に第二紙片52と第三紙片53をZ字状に折り重ねるようにして構成される。ここで、圧着はがき1の変形例の断面として図示したように第二紙片52と第三紙片53は、郵便はがき10の内側に重なるように、郵便はがきより一回り小さく裁断或いは折り曲げられている。そのため、第二紙片52の右側外に透き間S1、第三紙片53の左側外に透き間S2が夫々形成される。そして、これらの圧着用紙10の三紙片の対接面同士は、接着層40を介して剥離可能に圧着されている。詳しくは、第一紙片51と第二紙片52は、対接面511と対接面521が接着層40を介して圧着されている。同様に、第二紙片52と第三紙片53は、対接面522と対接面531が接着層40を介して圧着されている。このように、本実施例の圧着はがき1は、上段の膠着層30及び下段の接着層40のように二種類の結合層から構成される。
以上のように構成され、次に作用について説明する。
先ず、圧着用紙50を折り重ねる手順について図8を参照しながら説明する。図(a)では、圧着用紙を構成する三紙片が折り目を介して左右に連続して展開した状態を示す。この図は圧着用紙50を対接面側から見たもので、右の第一紙片51の左側から折り目D、Eを介して第二紙片52及び第三紙片53が拡がる。夫々の紙片の対接面511、対接面521及び対接面531には情報伝達のため例えば宣伝広告用の絵文字の他、隠蔽情報が印刷され、そして、これらの面を覆うように可視可能に透明の感圧性接着剤が塗布され、接着層40が構成される。図(b)では、折曲げが進行し、右の第一紙片51を折り目Dの部位から左の第二紙片52の対接面521側へ矢印G方向に折り曲げる。次に左の第三紙片53を中央の第二紙片52の対接面522側へ矢印H方向に折り進める。更に折り曲げて右の対接面511を中央の対接面521へ圧着し、一方、左の対接面531を中央の対接面522へ圧着する。この状態を図(c)に示し、第一紙片51の下に第二紙片52、更にこの下に第三紙片53が折り重なる。即ち、Z字状に第一紙片51の下に第二紙片52、更にこの下に第三紙片53が折り重なる。第一紙片51の外面512及び第三紙片53の外面532は表に出る。以上をまとめると、圧着用紙50はZ字状に折り重ねられた粗郵便はがき大の表裏六面からなる。この中内側の対接面511、521、522及び531には隠蔽情報の他広告が印刷され、表に出る外面532にはその他の一般的な情報が印刷される。そして、残りの第一紙片51の外面512は郵便はがきの裏面に糊着される面となり、後述する。
次いで、郵便はがき10の裏面に膠着層30を構成し、圧着用紙20を結合する。この圧着用紙20における第一紙片51の外面512(図7参照)を郵便はがき10の裏面102に糊着すると圧着はがき1が完成し、郵便はがきに圧着用紙を結合した複合形体の圧着はがきとなる。
圧着用紙50の第一紙片51、第二紙片52及び第三紙片53によって形成される粗郵便はがき大の表裏六面のうち、五面が印刷面となり残り一面は糊着面となる。図5に圧着はがき1の使用態様を示したように、圧着用紙50の夫々の接着層を剥離してZ字状に開くと粗郵便はがき大の五面の印刷面が外に向く。通常の郵便はがきなら、表面の一部と裏面を印刷面として活用するにすぎないが、本考案の圧着はがき1によると複数面を広告面或いは隠蔽情報の伝達面として有効に活用できる。即ち、一枚の郵便はがきにZ字状に折り重ねた圧着用紙を結合することによって、通知情報量を粗郵便はがき大の五面に増大することができる。さらには、粗郵便はがき大の四面の対接面は、隠蔽情報の伝達面として有効に活用できる。
本実施例のZ字状に折り重ねた郵便はがきの場合、マット紙又はコート紙の規格が「菊判939mm×636mmの広さで、1000枚の重量が50.5Kg」のものが適している。なお、この紙の坪量は0.85g/m2であり、これらの紙から裁断されZ字状に三つ折りした圧着用紙を郵便はがきに膠着した場合、試作した圧着はがきの総重量は6.0gであった。ここで、図7に示すように、圧着用紙20をZ字状に重ね折りした第二紙片52及び第三紙片53を郵便はがき10より一回り小さく裁断或いは折り曲げることによって、両端に透き間S1、S2を形成して圧着用紙20の重量を軽くする。勿論、マット紙又はコート紙の坪量を更に小さくして、第二紙片52及び第三紙片53の広さを郵便はがき10と粗同じ大きさに裁断或いは折り曲げることによって、透き間S1、S2を無くすことも可能である。このようにして本実施例の圧着はがきでは、圧着用紙をZ字状に重ね折りしても、圧着用紙自体の重量を軽減することによって、圧着はがきの総重量を第二種郵便物の範囲内に収めることができた。
本考案の圧着はがきの使途は、親展情報を隠蔽情報として郵送する他、ラベル、当りくじ付きの用途にも使用可能である。また、金印払込み伝票を郵便はがきに圧着することにより、このはがきを使用した通知書により銀行、郵便局の他コンビニエンストア等で代金あるいは公共料金の支払いを済ませることができる。
本考案の実施例1に係る圧着はがきの圧着用紙を観音扉状に開いた状態を模式的に示した斜視図である。 同上、圧着はがきの表面図及び裏面図である。 同上、圧着はがきの厚み方向を模式的に示した断面図である。 同上、圧着用紙を折り重ねる手順を示した説明図である。 本考案の実施例2に係る圧着はがきの圧着用紙をZ字状に開いた状態を模式的に示した斜視図である。 同上、圧着はがきの表面図及び裏面図である。 同上、圧着はがきの厚み方向を模式的に示した断面図である。 同上、圧着用紙を折り重ねる手順を示した説明図である。
符号の説明
1 圧着はがき
10 郵便はがき
101 表面
102 裏面
20 圧着用紙
21 第一紙片
211 対接面
212 外面
22 第二紙片
221 対接面
222 外面
23 第三紙片
231 対接面
232 外面
30 膠着層
40 接着層
50 圧着用紙
51 第一紙片
511 対接面
512 外面
52 第二紙片
521 対接面
522 対接面
53 第三紙片
531 対接面
532 外面
A、D、E 折れ目
B、F 矢示記号
C、G、H 矢印
S1、S2、S3 透き間

Claims (3)

  1. 郵便はがきの裏側に圧着用紙を積層するとともに、
    郵便はがきと圧着用紙との積層間隙には糊剤を塗布することによって剥離不可能に膠着層を構成し、
    一方、前記圧着用紙を粗郵便はがき大に折り重ねて複数の対接面を形成するとともに、
    これらの複数の対接面同士の積層間隙には圧着加工を施すことによって剥離可能に接着層を構成し、
    かつ、総重量が2〜6gの範囲にある圧着はがき。
  2. 前記圧着用紙を観音扉状に折り重ねた請求項1記載の圧着はがき。
  3. 前記圧着用紙をZ字状に折り重ねた請求項1記載の圧着はがき。
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