JP3145353B2 - 複合合成樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

複合合成樹脂組成物の製造方法

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JP3145353B2 JP12048098A JP12048098A JP3145353B2 JP 3145353 B2 JP3145353 B2 JP 3145353B2 JP 12048098 A JP12048098 A JP 12048098A JP 12048098 A JP12048098 A JP 12048098A JP 3145353 B2 JP3145353 B2 JP 3145353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着作用を有する
複合合成樹脂組成物の製造方法関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂には、溶剤を加えて液体として
使用されるものと、粉体の状態で使用されるものとがあ
るが、それぞれ、特有の硬化作用がある。現在、これら
の合成樹脂の物性と接着力は、多くの分野で利用され、
必要不可欠となってきており、セメントやアスファルト
が技術改良されるなかでも、それらに代わって合成樹脂
が多く使用されるようになってきた。例えば、合成樹脂
に溶剤を加えた液状合成樹脂を接着材として用い、骨材
と混練して骨材間を合成樹脂で接着してなる透、排水性
を有する舗装体やブロックが製造されている。
【0003】しかし、従来では、液状合成樹脂の可使用
時間帯、即ち、合成樹脂が化学反応により硬化する過
程、即ち、合成樹脂本剤と硬化剤との化学反応や、ある
いは熱、光その他により合成樹脂の反応が始まり、合成
樹脂そのものが極端に凝固し始める直前までの時間帯に
おける沈下現象や、骨材として使用する石粉、細砂の混
合の不均一性等のため、骨材が不安定な状態の舗装体や
ブロック体しか製造することが出来なかった。合成樹脂
の使用に際しては、硬化が始まったら動かさないことが
大切であり、硬化の進行中に動かした場合には、合成樹
脂本来の接着力以下の接着力しか得ることができない。
しかし、従来では、例えば樹脂舗装等の施工の際に、合
成樹脂と骨材を混練しただけでは粘りが少ないために、
転圧はおろか左官ゴテでさえ充分に圧縮して成形ができ
ないことから、混練物全体に粘りが出る合成樹脂の硬化
の進行中に無理な施工をせざるを得なかった。このた
め、合成樹脂本来の接着力を得ることができず、施工後
の強度維持が出来ず、その結果、骨材が外れる、いわゆ
るトッピングを起こして、その舗装体やブロック等は長
持ちしないという欠点があった。骨材の安定とは、大小
様々な形状の骨材が互いに詰まり合って動かない状態を
意味するものであり、この安定が舗装構造体やブロック
等の強度と維持力であり、接着材の強さが唯一の条件で
はない。アスファルト合材の骨材配合は、大小様々な砕
石だけでなく、大きめの砂(粗砂)や細めの砂及び石粉
までを混合している。即ち、車道の粗粒配合や密粒配合
とよばれているのがそれである。一方、例えば、歩道に
於ける目の粗いアスファルト舗装は、直径4mm〜8m
m程度の砕石を中心にした開粒配合であり、粗砂、細
砂、石粉等はすべて除いて施工されている。従って、ア
スファルトで固めた場合は、骨材間の空隙だけに透水機
能を期待せざるを得ない。しかし、その結果は、逆に土
砂や粉塵で目詰まりを起こし、又、強度も向上させるこ
とができず、その効果は実に期待薄という結果に終始し
ていた。又、大地の砂漠化を改善し、生活廃熱を含む熱
反射を軽減するうえにも必要であった透、排水性の舗装
も、単に液状合成樹脂を接着材とした場合には、骨材間
の接着が点的であったため、接着強度が不十分であるだ
けでなく、骨材間の空隙が大きいことから、そこへ土砂
や粉塵の粒子が詰まり易く、又、舗装構造体やブロック
表面の骨材が外れる、いわゆるトッピングを解消するこ
とができなかった。更に、排水機能を有する砂防ダムや
擁壁を構築しようとする場合においても、目詰まりし難
い構造体とすることが出来なかった。このため、土砂だ
けではなく水までも止めてしまい、土砂崩れに到る危険
もぬぐえない。しかし、液状合成樹脂を増粘剤で増粘し
ただけでは、上記のような透、排水性の構造体における
骨材間の点的接着現象は改善されない。
【0004】又、従来の液状合成樹脂の使用法では、
透、排水性の構造体だけでなく、不透水構造体における
強度も、合成樹脂自体の接着力だけの強度しか得ること
が出来なかった。更に、繊維強化プラスチック(以下、
FRPと略記する。)の構造体においても、構造体の強
度は、補強材としてのガラス繊維、炭素繊維等の無機繊
維の強度に負うところが大きく、それら補強材を張り合
わせる合成樹脂自体は単に補強材を支えているに過ぎな
い。
【0005】日本では、合成樹脂に溶剤を加えた液状合
成樹脂を接着材とし、これを骨材と混合して、舗装や平
板ブロック等としたものが、透、排水性や滑り止め効果
を付与したり、又、景観の改善を目的として、全国的に
その利用が拡大している。そして、その歴史も、早や2
0年を超えている。しかし、その間、技術的には何ら進
捗の跡はみられないまま、今日に至っている。即ち、上
記した液状合成樹脂に特有の沈下現象や、それに伴う接
着の不均一、骨材の剥離(トッピング)、ローラーによ
る転圧作業やプレス等による充分な圧縮作業が出来ない
ための骨材の不安定、更には、セメント二次製品同様の
量産が出来ない等の致命的欠陥の改善はもとより、FR
Pにおいても、その強度を従来以上に向上させ、且つ工
法も現行通り、あるいは現行の工法より簡単に成形でき
る等の改良等は全く成されていない。
【0006】このように、従来においては、単に液状合
成樹脂をそのままの状態で接着材として透、排水性を有
する舗装体やブロック、あるいは擁壁、その他の構造物
を構築したり、FRPを製造していたため、要求される
強度を必ずしも満足することができず、又、透、排水性
を有する構造体の場合には、目詰まりの問題が解消され
ておらず、要求される機能を必ずしも充分に備えている
とはいい難い。
【0007】又、合成樹脂を素材として、PCBをはじ
め、種々の有害物を容易に封じ込める、といった接着材
としての使用においても、合成樹脂本来の接着力を厚膜
に作用させて効果を向上させる改良も充分には果たされ
ていない。
【0008】更に、漏水防止処理における塗料としての
利用にあっても、液状合成樹脂を化学的に増粘させただ
けでは、一回の塗布作業で充分な効果は得られていな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の第1
は、上記のような、液状合成樹脂を接着材として骨材と
混合して透、排水性を有する舗装体やブロックを構成す
る場合における、液状合成樹脂の可使用時間帯での沈下
現象による点的接着現象による強度不足の問題や、骨材
間空隙中への土砂や粉塵の目詰まりの問題、更には骨材
トッピングの問題を解決せんとするものである。又、本
発明の第2の目的は、前記の場合に、合成樹脂の接着力
を最大限に活用し、石粉や細砂等の細かなものでも骨材
として使用可能とすることである。更に、本発明の第3
の目的は、合成樹脂により、様々な有害物質を強固に封
じ込めることを可能とすることである。加えて、本発明
の第4の目的は、従来よりも強度に優れたFRPを製造
可能とすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明が上記のような課
題を解決しようとして採用した手段は、以下のとおりで
ある。即ち、本発明は、合成樹脂がもつ接着性及び耐薬
品性等の特徴にガラス繊維、炭素繊維、又はアルミ繊維
等の無機繊維のもつ特徴と強度を、より一体化させるた
め、吸収力に優れ且つ粉塵化しにくいロックウールに対
して、液状合成樹脂を吸収させた後、これにガラス繊
維、炭素繊維、及びアルミ繊維から選択される少なくと
も1種の無機繊維を混合し、更に、その状態を安定化さ
せ、施工又は作業に必要な粘度に調整するために必要な
量の増粘剤を、複数に分割して投入して増粘させること
からなる複合合成樹脂組成物の製造方法である。
【0011】前記のようにロックウールに液状合成樹脂
を吸収させるに際しては、前記液状合成樹脂が主剤と硬
化剤とよりなる二液性の合成樹脂の場合には、前記主剤
と硬化剤とを混合してロックウールに吸収させる、又
は、前記主剤及び硬化剤をそれぞれロックウールに吸収
させる、更には、前記主剤をロックウールに吸収させた
後、硬化剤を混合する等、各種の方法を用いることがで
きる。
【0012】更に前記複合合成樹脂組成物に対しては、
硬化促進剤を混合することができる。
【0013】前記の場合、液状合成樹脂は飽和状態にま
でロックウールに吸収させることが好ましい。又、前記
液状合成樹脂に対する補強繊維の混合割合は、1〜30
重量%の範囲、前記液状合成樹脂量に対する増粘剤の混
合割合は1〜15重量%の範囲とすることが好ましい。
【0014】液状合成樹脂の好ましい例としては、ビニ
ルエステル系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ウレタン系樹脂、熱硬化性アクリル系樹脂が
挙げられる。
【0015】前記ガラス繊維は、ロックウールに吸収さ
せた液状合成樹脂の溶剤に溶解しない合成樹脂により被
覆されたものを用いることが好ましい。
【0016】前記増粘剤としては、例えばイソシアネー
ト、粉体状セルロース、及び炭酸カルシウム等が挙げら
れる。
【0017】上記のような複合合成樹脂組成物を用いて
成形体を成形することができ、この成形体には有害物質
を封入することができる。
【0018】又、前記複合合成樹脂組成物と骨材とから
舗装構造体を構成することができ、この舗装構造体は透
水性構造体とすることができる。
【0019】更に、前記複合合成樹脂組成物に骨材を混
合し、これを敷設し、転圧することで路面等を舗装する
ことができる。
【0020】上記のように、本発明の複合合成樹脂組成
物は、これを接着材として骨材と混練することで、透、
排水性を有する舗装体やグレーチング、インターロッキ
ング、平板ブロック等のブロック体の製造、あるいは、
護岸、砂防ダム、プール、擁壁、その他の土木建造物の
構築に用いたり、又は、有害物質により汚染された土壌
の固化、PCB等の有害物質の封じ込め等に用いること
ができる。尚、前記グレーチングとの用語は、本来、側
溝の蓋を意味するが、このほか、街路樹の根元等に施さ
れている保護体の総称として用いられている。このグレ
ーチングは、目詰まりがなく、水と空気だけを透過さ
せ、土砂やゴミ等は透過させない性能が求められてい
る。又、前記インターロッキングとの用語は、主に歩道
等に施工される、レンガのような様々なブロックが組み
合わされた舗装を意味し、従来は前記ブロック自体は不
透水材である。本発明の複合合成樹脂組成物は、前記不
透水性ブロック間に形成される目地部分に透水性を付与
するか、あるいは透水性を有するブロック自体を製造す
るために用いられる。
【0021】以下、本発明について詳述する。本発明で
は、液状合成樹脂の化学的物性の利点の上に物理的手
法、即ち、無機繊維の作用を併用したことで、先に述べ
たような、従来の技術における多くの欠陥を補う改良を
なし得たのである。例えば、透、排水材を製造する際の
接着材としての用途においては、骨材と骨材との接着に
おいて合成樹脂が、骨材同士が重なり合うところに澱
む、いわゆる点的接着の状態では、硬化後の樹脂が固化
している部分の接着力以上の力がかかれば、樹脂の部分
が破壊されて骨材が剥離するのは当然である。しかし、
従来のように、液状合成樹脂のみでは、それを増粘剤で
増粘させても、所詮点接着の問題は解決できない。これ
に対し、本発明のように、液状合成樹脂をロックウール
に吸収させて繊維化し、更にこれを増粘調整すること
で、より強度を向上させることができる。しかもこの場
合には、骨材間空隙中にも繊維化された合成樹脂が存在
してその空隙を超微毛細化しているため、骨材間の空隙
には土砂や粉塵が詰まり得ず、水と空気だけしか透過さ
せない構造体を得ることができる。本発明に係る複合合
成樹脂組成物による骨材の接着とその維持力はこの原理
によるものである。
【0022】又、従来、透、排水性の構造体(透水係数
が10-2程度のもの)であっても、液状合成樹脂と混合
する骨材として、構造体中の骨材の安定を高めるため
に、骨材中から細砂や石粉等の細かなものを除かなけれ
ばならず、充分な強度の構造体では、満足な透水係数は
得られない数値であった。即ち、液状合成樹脂の場合に
は、アスファルト合材に混入される細砂や石粉等の細か
なものは、均一に混合され難いため、強度を犠牲にした
中で、透、排水性のための空隙構造を優先せざるを得な
かった。
【0023】本発明に係る複合合成樹脂組成物は、骨材
と骨材とを接着するにあたり、接着材であるアスファル
ト、セメント、液状合成樹脂等が、どのような作用をし
ているかを追求することにより、得られたものである。
従来、合成樹脂を用いた場合は、骨材と骨材との接点部
分に澱む液状合成樹脂が点的に作用して接着している樹
脂舗装構造体(透、排水構造体)であり、透、排水性は
必然的に骨材と骨材との間に形成される空隙に頼ってい
た。しかし、この空隙が大きい部分が多いために、土砂
や粉塵が詰まり易い。現に、擁壁ブロックに義務づけら
れている水抜きの穴においても、現実には半年も過ぎれ
ば目詰まりが起こり、以後は何の役にもたっていないこ
とが、その証拠である。液状合成樹脂を接着材として骨
材と混練して製造される平板ブロックの透、排水性が広
く期待されたが、現実には、やはり目詰まりしているこ
とは周知の通りである。
【0024】又、透、排水性は、アスファルト舗装にも
大いに期待されてきており、日本において、ほぼ全国的
に歩道に施工された、目の粗いアスファルト舗装がそれ
である。しかし、現実には、二回も夏期を過ぎれば目詰
まりしてしまい、期待に答えてはいない。このアスファ
ルトの場合は、前記した液状合成樹脂を使用した透、排
水材の目詰まりの原因とは、基本的には異なる。即ち、
熱硬化性合成樹脂の場合は、硬化すれば熱溶融は一切な
い。従って、熱硬化性合成樹脂を用いた透、排水材の目
詰まりの原因は、前記のように、唯一、骨材間の空隙の
中に土砂、粉塵が詰まることである。一方、アスファル
トによる透、排水材の目詰まりは、骨材の配合から細砂
や石粉を除いて粗目の砕石だけにしたため、必然的に形
成される空隙が大きくなり、土砂や粉塵が詰まり易いう
え、前記のようにアスファルトそのものが熱溶融するた
め、夏期には必ず溶融して空隙中に詰まった土砂、粉塵
が空隙を目詰まりさせるためである。
【0025】又、セメントを用いた透、排水性の構造体
の目詰まりは、セメントが水分と化学反応して発泡固化
する結果として、空隙の形状が極めて複雑で、その空隙
に詰まった土砂や粉塵は流失も吸い取りもできず、これ
はいかんともしがたい欠陥である。
【0026】元来、接着力においては、アスファルトや
セメントと比較して抜群に強い合成樹脂が、強度を維持
して骨材間の空隙を確実にできないわけはなく、要は骨
材間に形成される空隙を、いかに超微毛細化するかが問
題であった。そこで、本発明では、無機質のロックウー
ルを用いて液状合成樹脂を繊維化することで、骨材間の
空隙を超微毛細化するとともに、その強度においても、
例えば、耐圧力において、液状合成樹脂のみでは350
kg/cm2 のものが繊維化することで690kg/c
2 になり、更に、この繊維化された合成樹脂にガラス
繊維等の無機繊維を加えることで、本発明の複合合成樹
脂組成物の耐圧力は1311kg/cm 2 にまで高めら
れたのである。
【0027】又、本発明の複合合成樹脂組成物は、これ
を接着材として砕石等の骨材と混練する際には、これま
で液状合成樹脂の骨材としては使用できなかった細砂や
石粉等の細かなものはもとより、焼却灰やヘドロ等の微
細な骨材をはじめ、廃プラスチックやセラミックス等の
軽量骨材も使用できるようになり、これまでの工法を超
えた製品の製造が可能となった。即ち、有害物質の封じ
込めにおいても、強度に優れ、有害物質封入効果が向上
したことによって、現代社会の最も重要且つ不可欠な産
業廃棄物の問題にも大きな役割を果たすことができる。
【0028】元来、接着力に優れ、耐酸性、耐塩性、及
び耐アルカリ性に優れた合成樹脂が、何故にアスファル
トやセメントに代替出来なかったのかといえば、従来に
おいては、単に化学の面だけで合成樹脂を改革しようと
したためである。これに対し、本発明では、合成樹脂の
優れた物性の上に、無機質繊維化という物理的条件を重
ねたことで、上記の目的を達成できたのである。即ち、
本発明者は、有機質の合成樹脂に有機質の条件を加えて
も、所詮、上記のような目的を達成できるとは考えなか
ったのである。これは、本発明の対象基材が液状合成樹
脂である以上、有機質の合成樹脂が硬化剤以外の有機物
と作用して使用に支障をきたすと考えたからに他ならな
い。そこで、骨材に作用する接着材としての液状合成樹
脂を骨材に対して繊維状に作用させることで、従来の骨
材間の点的接着作用による欠点を改善できたのである。
【0029】又、液状合成樹脂を繊維化した本発明で
は、骨材として細砂や石粉等の細かいものを用いても、
アスファルト合材同様にローラーによる転圧作業はもと
より、プレス又はバイブレーション、更には油圧による
成形ができるため、完璧な強度が得られるとともに、骨
材間空隙中に繊維状の合成樹脂が作用して超微毛細空隙
を形成する。従って、本発明は、透、排水性の構造体は
細砂、石粉等を除いた開粒骨材の配合でなければならな
い、という従来の施工の常識を完全に打破したのであ
る。本発明による透、排水の施工は、従来の密粒、粗粒
の骨材配合のままで透水係数10-2を達成しうる。この
透、排水性の構造体は、舗装面に作用する陽熱の反射を
極端に抑えうるばかりでなく、自動車の走行タイヤ音を
密粒配合等の従来の舗装車道と比較して5デシベル低下
させる効果を有する。アスファルトだけでは強度維持が
できないため、近年はアスファルトに一部液状合成樹脂
を混入しての施工が進められてはいる。しかし、この場
合には、多少の摩耗減少効果は認められながらも、アス
ファルトの熱溶融による目詰まりは避けられない。せっ
かく形成された透、排水のための空隙も、目詰まりをし
ては何の意味もない。本発明のように、液状合成樹脂を
用い、アスファルト合材と同様な施工ができ、又、セメ
ント二次製品と同様な製造を可能とする改良は、既に2
0年以上も前から多くの業界が求め続けてきたものであ
り、大手樹脂メーカーはもとより、セメントやアスファ
ルトの業界でも、それぞれ10年以上の研究をしてきた
ものである。しかし、いずれも、化学的手法を以ては完
成に至らなかったものである。
【0030】又、FRPについては、従来のFRPで
は、例えば、船体部分や自動車の車体の一部を金槌でた
たいても破壊されないものはなかった。これに対し、本
発明の複合合成樹脂組成物を用いたFRPは、金槌でた
たいても破壊されない。即ち、本発明の複合合成樹脂組
成物は、前記のように、骨材と混練して排、透水材や舗
装用合材とするだけではなく、FRP製品を成形するこ
ともでき、本発明の複合合成樹脂組成物自体がFRPの
成形原料になる。因みに、従来のFRP工法において
は、布状に編まれたガラス繊維に液状合成樹脂を塗り、
その上にガラス繊維を張りつけ、更に合成樹脂を塗って
は、又、その上からガラス繊維を張りつけるといった作
業を繰り返して積層することで製造されるが、このよう
な従来のFRPでは、1cm2当たり2500kgの耐
圧力を出すことが限界であるといわれてきた。又、液状
合成樹脂を接着材として砕石等と混合して舗装構造体と
した場合も、曲げ強度においては、厚さ40mmの構造
体であっても、それが、透、排水構造体である限り、4
3〜45kg/cm2 程度の耐圧力しかない。用いる合
成樹脂が、最も強度の大きなエポキシ系であってもその
程度である。これに対し、同じエポキシ系の液状合成樹
脂を本発明のように繊維化して砕石等の骨材と混練して
透、排水性を有する構造材とした場合には、100kg
/cm2 という驚異的な強度を達成することができる。
又、FRPの製造に用いた場合には、5000〜100
00kg/cm2 達成することができると推測される。
又、この複合合成樹脂組成物を単に成形するだけでも、
5000kg/cm2 の耐圧力を達成することができる
と推測される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複合合成樹脂組成
物の各構成成分についてそれぞれ説明する。先ず、本発
明における液状合成樹脂とは、合成樹脂に溶剤を加えて
混合して液体状としたものを意味する。本発明に用いら
れる前記合成樹脂は、熱硬化性のものが主であるが、用
途によっては、熱可塑性樹脂に溶剤を加えて液体状とし
て用いてもよい。熱硬化性の合成樹脂としては、ビニル
エステル系、不飽和ポリエステル系、エポキシ系、ウレ
タン系、熱硬化性アクリル系等がある。これらは、いず
れも、硬化剤と反応することで硬化するものである。通
常、合成樹脂の主剤と硬化剤を混合し、これを接着剤と
して使用したり、骨材等を混合して使用する場合、これ
らのタイプを二液性と呼ぶ。しかし、この二液性のもの
とは異なり、予め合成樹脂の主剤と硬化剤とを混合して
おき、熱や圧力をかけたり、光を当てたり、あるいは空
気に触れることで化学反応を起こして硬化する一液性の
タイプもあり、本発明では二液性、一液性のいずれも使
用することができる。液状合成樹脂を骨材と混合してか
ら施工現場へ運搬する場合や、施工に時間がかかるとい
った場合には、硬化時間との関係で、一液性より二液性
の合成樹脂の方が好都合ではあるが、各種ブロックの製
造や、FRP成形品の製造のように、一定の条件下で開
封後の合成樹脂を使い切る場合は、むしろ一液性タイプ
のものが便利である。尚、複合合成樹脂組成物の粘度を
20万センチポアズ(以下、cpsと略記する。)以上
の超高粘度とする必要がある場合には、主剤の合成樹脂
のみでなく、硬化剤も、液状合成樹脂と同様にロックウ
ールに吸収させて繊維化、増粘した状態で使用する。但
し、これは、エポキシ系、ウレタン系のように、主剤と
しての液状合成樹脂に対して、同量、又は二分の一、三
分の一程度の大量の硬化剤を必要とする場合に限られる
ものであり、ビニルエステル系やポリエステル系等の合
成樹脂のように、主剤に対する硬化剤の使用量が1〜3
重量%程度と少量の場合には、上記のように硬化剤をロ
ックウールに吸収させて繊維化、増粘を図る必要なく、
ロックウールに吸収させて繊維化した合成樹脂主剤に対
して、硬化剤をそのまま添加、混合すればよい。
【0032】更に、一般常識としては、液状合成樹脂の
使用に際しては、合成樹脂本剤と硬化剤とを良く混合し
たのちに使用することが常となっているが、本発明の複
合合成樹脂組成物の場合は、繊維化された合成樹脂本剤
と骨材を混練した後に、硬化剤を投入しても充分に硬化
作用を得ることができる。その理由は、性格的にも敏感
な合成樹脂を、繊維化の段階でその過敏な一面を抑える
ことで、骨材に混練された状態で散乱する合成樹脂に対
しても充分に硬化剤が化学反応可能となることによる。
【0033】このように、本発明で使用される液状合成
樹脂としては、液体化された合成樹脂全てを対象とする
ことができ、それぞれの合成樹脂が有する様々な特性
と、用途に応じて、液状であるがゆえの沈下現象、薄膜
にしか作用させることが出来なかった等の従来の液状合
成樹脂の欠点を改良することができる。従来、液状化し
た合成樹脂は、液状化されているがために合成樹脂本来
の接着力を厚膜で作用させることが一度の作業では不可
能であり、アスファルトのような使用は全く出来なかっ
た。このため、合成樹脂は、セメント、アスファルトに
並ぶ基礎素材としての性能を有しながら、作用、施工性
において欠点を指摘されてきた。耐塩性、耐酸性、耐ア
ルカリ性等、広域にわたる耐薬性と接着力に優れた合成
樹脂は、多面にわたりその作用と施工性の改良が究明さ
れ続けてきた。しかし、元来、液体や粉体での使用しか
考えられていなかった合成樹脂は、その視点において、
化学上の変革でセメントやアスファルトのように使用で
きるような改革は不可能であったことは当然といえる。
これに対し、本発明では、液状合成樹脂を、一旦ロック
ウールに吸収させて粘度を増大させるだけで、元来、液
体であったものが繊維状に作用して、従来では考えられ
なかった接着力、強度を得たものである。
【0034】次に、本発明で使用するロックウールにつ
いて説明する。ロックウールは、俗に岩綿と称し、すで
に日本では製造、販売が中止された石綿に代わるものと
して、製鉄各社で製造されている。石綿の場合には、鉄
鋼石から鉄分を取り出したあとのスラグを原料として繊
維化したもので、物性が非常に硬く、粉塵化しやすいう
えに、肺癌の原因になることから、製造が中止された。
この石綿の代替として、鉄鋼石から鉄分を取り出したあ
とのスラグに、中間硬度の岩石と軟質の岩石を混合して
高温で溶融したものを繊維化したものが、ロックウール
(岩綿)である。従って、ロックウールは軟質で、従来
の石綿と比べて粉塵化し難く、液状合成樹脂に対する吸
収力も優れている。又、ロックウールに関しては、肺癌
の原因にはならない、との埼玉大学の研究結果も新聞に
発表されている。
【0035】ロックウールに対する液状合成樹脂の吸収
量について説明する。ロックウールは、水であれば、自
重に対して約950重量%を吸収する。液状合成樹脂の
場合は、水に比べて粘度が高く、ロックウールが飽和状
態にまで液状合成樹脂を吸収したときには、ロックウー
ルの重量のほぼ7倍の重量の液状合成樹脂が吸収され
る。本発明では、このロックウールに前記液状合成樹脂
を吸収させて接着性を有する繊維状の合成樹脂とするの
であり、ロックウールに対する液状合成樹脂の吸収量は
多いほど好ましく、飽和量に対して80%以上、より好
ましくは95%以上、特には飽和状態にまで吸収させる
ことが好ましい。
【0036】更に、本発明では上記のように、ロックウ
ールに液状合成樹脂を吸収させて繊維化したのち、更
に、補強効果を有する、樹脂被覆をさせたガラス繊維、
有機繊維を炭化して強化した炭素繊維、又はアルミニウ
ムを繊維化したアルミ繊維等の無機繊維を、前記液状合
成樹脂を吸収したロックウールに対してからませること
で、本来なら液状合成樹脂を吸収し得ない樹脂被覆のガ
ラス繊維や炭素繊維、又はアルミ繊維が、あたかも液状
合成樹脂を吸収したかのような作用をなし、補強するこ
とができる。即ち、吸収性に優れたロックウールに、2
0℃において1000cps前後の液状合成樹脂を、好
ましくは飽和状態にまで吸収させると、液状合成樹脂を
たっぷりと吸収したロックウールは、元来マイクロサイ
ズのロックウールの繊維が分散しやすい状態となる。つ
まり、液体状の合成樹脂は、この段階でロックウールに
吸収されて繊維状となる。本発明では、この液状合成樹
脂を吸収したロックウールに、更にガラス繊維、炭素繊
維、アルミ繊維等の無機繊維を混合することで、これら
の無機繊維に、液状合成樹脂をたっぷりと吸収した前記
ロックウールが絡みつくように混練される。これによ
り、ロックウールに吸収させることで向上した耐圧力
は、更に、前記無機繊維で補強することで、更に向上す
る。
【0037】本発明で使用される前記ガラス繊維とは、
ガラスの原料である珪石を高温で溶融して繊維にしたも
のであり、物性的には、硬度も7(モース硬さ)前後と
硬く、その繊維も粉塵化しないといえるものではない。
しかし、ガラス繊維は、様々な補強材としての用途が広
く、その殆どはガラス繊維を合成樹脂で被覆し、それを
布状に織って製品化されている。そして、その強度は驚
異的で、マイクロサイズのこの繊維が数kgの物品を持
ち上げる程度の補強度を有する。ところで、本発明で
は、上記のようにこの合成樹脂で被覆されたガラス繊維
を、更にロックウールに合成樹脂を吸収させて繊維化し
たものに混合するのであるが、ガラス繊維を被覆してい
る合成樹脂が、前記ロックウールに吸収させた液状合成
樹脂の溶剤によって溶解するような種類のものであって
は、せっかくの合成樹脂の被覆による繊維の補強効果が
台無しになってしまう場合がある。したがって、本発明
で使用するガラス繊維としては、ロックウールに吸収さ
せた液状合成樹脂の溶剤に溶解しない合成樹脂により被
覆されたものを用いることが好ましく、具体的には、ロ
ックウールに吸収させた液状合成樹脂の主剤と異なる種
類の合成樹脂で被覆したものを用いることが好ましい。
例えば、ガラス繊維を被覆する合成樹脂としては、ポリ
エステル系樹脂がコストも易く一般的に用いられてお
り、これを用いる場合には、ロックウールに吸収させる
液状合成樹脂としては、ポリエステル系以外の、エポキ
シ系、ビニルエステル系等の樹脂を用いることが好まし
い。
【0038】又、本発明で使用される炭素繊維とは、有
機繊維を不活性気体中で適当な温度で熱処理し、炭化、
結晶化させた繊維である。この炭素繊維も、優れた補強
効果を有し、前記ガラス繊維の補強度をはるかに超える
ものである。
【0039】更に、本発明で使用されるアルミ繊維と
は、アルミニウムを繊維にしたものである。このアルミ
繊維は、ガラス繊維や炭素繊維とは異なり、金属である
アルミニウムの特性を有する補強効果を発揮する。
【0040】これら補強繊維としての無機繊維の長さ
は、好ましくは5〜50mm、より好ましくは10〜4
0mm、特に好ましくは20〜40mm程度である。繊
維の長さが5mm未満の場合には、補強効果が十分でな
く、又、50mmを超えると補強効果は得られるもの
の、その効果にムラが生じ、作業性も悪くなる。
【0041】また、前記補強繊維の使用量としては、ロ
ックウールに吸収させた液状合成樹脂の固形分に対して
1〜30重量%、より好ましくは3〜10重量%、特に
好ましくは5〜8重量%の範囲である。補強繊維が1重
量%未満では、充分な補強効果が得られず、この複合合
成樹脂組成物により成形される成形体や舗装構造体の強
度が充分でない場合があり、又、30重量%を超えると
パサつきがでて粘着性がなくなり、成形体や舗装構造体
の強度が低下する。
【0042】このようにして構成された複合合成樹脂組
成物は、単にこの状態では物性の均一性は得られず、そ
の効果は半減する。そこで、本発明では、前記のような
液状合成樹脂を飽和状態まで吸収させたロックウールと
無機繊維との混合物の物性を安定させて充分な効果を奏
するよう、増粘剤により増粘させる。本発明では、この
増粘操作は、複合合成樹脂組成物を、求める粘度に調整
するのに必要な増粘剤を一度に混入するのではなく、必
要量の増粘剤を複数に分割して加える。即ち、増粘剤を
複数に分割して加えることで、ロックウールに吸収させ
た液状合成樹脂の表面部分から増粘剤を作用させ、最終
的にはロックウールの繊維一本一本における中心部に位
置する一部の液状合成樹脂への増粘を抑えて作用させる
のである。これは、増粘剤を液状合成樹脂に対してその
内部にまで全体に均一に増粘させた場合には、わずか3
000cps程度であっても、従来の液状合成樹脂と同
様に、施工又は作業時の気温が10℃程度になると骨材
との混合が充分にはできなくなってしまう。このような
ことから、冷温下においても作業、施工を可能にするた
め、低粘度の液状合成樹脂を残す必要があるのである。
即ち、本発明における増粘の必要性は、液状合成樹脂の
繊維化した状態を安定させるためであって、これによ
り、見かけ粘度が20万cpsに及ぶ超高粘度であって
も、加温の必要なく冷温下での使用可能となる。
【0043】本発明で使用される前記増粘剤とは、一般
に合成樹脂を溶剤と混練したものを、用途に応じて適当
な粘度に調整するために用いられているものであり、ウ
レタン系樹脂で用いられているイソシアネート、樹脂粉
末状セルロース、炭酸カルシウム等が用いられる。これ
らの増粘剤の内でも、前記イソシアネートは増粘効果が
高く、他の増粘剤に較べて少量の使用量で目的とする粘
度が得られ、また、殆どの液状樹脂に対して増粘効果を
発揮しうることからより好ましい。
【0044】前記増粘剤により増粘させる樹脂組成物の
粘度としては、好ましくは10000〜200000c
ps、より好ましくは20000〜100000cp
s、特に好ましくは50000〜100000cps、
又、増粘剤の使用量としては、ロックウールに吸収させ
た液状合成樹脂の固形分に対して1〜15重量%、より
好ましくは1〜5重量%、特に好ましくは3〜4重量%
の範囲である。樹脂組成物の粘度が10000cps未
満であったり、増粘剤の使用量が1重量%未満では目的
とする増粘効果が得られず、骨材と混練した場合の沈降
を防止することが困難な場合があり、又、樹脂組成物の
粘度が200000cpsを超えたり、増粘剤の量が1
5重量%を超えると混練が困難となる。
【0045】本発明の複合合成樹脂組成物の具体的使用
方法の1例を挙げると、先ず、ロックウールに対し、好
ましくは飽和状態になるまでビニルエステル系樹脂、不
飽和ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系
樹脂、熱硬化性アクリル系樹脂等の液状合成樹脂を吸収
させ、これをほぐすため軽くミキシングした後、ガラス
繊維、炭素繊維、及びアルミ繊維から選択される少なく
とも1種の無機繊維を、補強繊維として前記液状合成樹
脂量に対して1重量%〜30重量%の割合で加えて良く
混合する。この作業によって、液状合成樹脂を吸収した
ロックウールがガラス繊維等の無機繊維にからみ、液状
合成樹脂と無機繊維がより一体化する。しかし、この状
態では不安定である。即ち、ロックウールに液状合成樹
脂を吸収させ、更に補強するために、ガラス繊維(好ま
しくは合成樹脂で被覆したガラス繊維)、炭素繊維、又
はアルミ繊維に前記ロックウールを絡ませた状態のまま
では、骨材の混練はおろか、硬化剤を混合するだけの衝
撃であっても、ばらばらになって本来の効果を得ること
ができない場合がある。そこで、液状合成樹脂量に対し
て1重量%〜15重量%の増粘剤を2分割〜5分割し、
最初の1回目の増粘剤の投入後、可能な限りゆるやかに
ミキシングを行い、その後、5分〜10分毎の間隔で2
回目、3回目の増粘剤の投入を行い、次第に増粘させて
ゆくことが好ましい。増粘の調整が5万cps以上の場
合は、増粘剤の量が多量であるため、4回目、5回目と
増粘剤作業を行うが、その間隔も前回と同様に5分〜1
0分毎とすることが好ましい。
【0046】従来、液状合成樹脂の使用に際しては、気
温15℃においてすら、その粘度が3000cps程度
の合成樹脂は均一に骨材と混練することはできなかっ
た。そこで、従来は、夏用、冬用と称して、夏用は粘度
を2000cps程度に、冬用は1500cps程度に
調整して合成樹脂メーカーは対応してきた。これに対
し、本発明では、骨材と混練した合材の構成を安定さ
せ、しかも低温でも骨材との混練を可能とするために、
増粘剤を使用し、複合合成樹脂組成物の粘度を数万〜2
0数万cpsといった超高度に調整する。なお、前記の
場合に、ミキシングをゆるやかに行う理由は、ロックウ
ールが吸収した液状合成樹脂のうち、ロックウール表面
部分の液状合成樹脂に対しては増粘剤を作用させる一方
で、ロックウール中心部の液状合成樹脂には、増粘剤の
作用を可能な限り少なくするためである。前記のよう
に、ロックウールに液状合成樹脂を吸収させたものが、
その粘度が数万〜20数万cps程度と超高粘度であり
ながら、冬季冷温下でも骨材との混練が容易な理由は、
ロックウールに吸収させる液状合成樹脂の初期の粘度と
して20℃において1300cps程度を基準にしてあ
り、増粘調整に際しては、全体に均一の増粘は行わず、
ロックウールに吸収させた合成樹脂の一部は初期の低粘
度の状態を残すようにしたことにあり、低温下での施工
においても、この複合合成樹脂組成物は骨材と容易に混
練可能である。つまり、合成樹脂がロックウールに吸収
されて繊維化されたことで、骨材と混ざり易くなり、し
かも低粘度のままに残された合成樹脂の部分が、ミキサ
ーでの混練時に作用するものと理解できる。
【0047】尚、前記液状合成樹脂が、主剤と硬化剤と
からなる二液性の場合には、主剤をロックウールに吸収
させて繊維化し、これを無機繊維と混合し、その構成を
安定させるために、これに必要に応じて骨材を加えた
後、硬化剤を添加して混練することが好ましい。
【0048】上記のような増粘調整によって、ガラス繊
維等の無機繊維と、液状合成樹脂を吸収したロックウー
ルとがより一体化し、得られる複合合成樹脂組成物を安
定させることができる。この様にして得た本発明の複合
合成樹脂組成物の特徴は、約20万cps程度の極めて
高い粘度であっても、アスファルトと同様に石粉や細砂
を含む骨材と均一に混練することが出来、又、従来のよ
うに液状合成樹脂をそのまま接着材として使用する場合
のような、可使用時間帯における液状合成樹脂分の沈下
現象を防止できるうえに、冷温下における作業、施工に
おいても加熱は一切不要である、という点にある。しか
も、骨材の安定を完全たらしめる転圧作業も、アスファ
ルト合材の場合と比較して約六分の一程度でアスファル
ト合材と同様の安定が得られる。即ち、本発明の複合合
成樹脂組成物と骨材との混練物は、アスファルトと骨材
との混練物と比較して、6〜7倍の安定を得ることがで
きる。従って、同一条件下においては、アスファルト合
材の転圧後の通常骨材安定度よりはるかに高く、そのた
め、施工時の転圧作業においてもアスファルト合材の場
合はローラーでの締め固めの回数が5〜6往復であるの
に対し、本発明の複合合成樹脂組成物の場合には一往復
で同様の締め固めの骨材安定を得ることができる。
【0049】そして更なる特徴は、本発明の複合合成樹
脂組成物は、これを接着材として骨材と混練して得た舗
装体であれ、ブロック体であれ、曲げ強度のテストで破
壊した割れ目を見れば明確なように、その舗装体やブロ
ック体は、骨材が割れて折れている。つまり、複合合成
樹脂組成物部分の強度が極めて大きいということであ
る。又、この複合合成樹脂組成物は、合成樹脂がロック
ウールに吸収されて繊維化されたものと、補強繊維とし
ての無機繊維とを併用したものであるので、骨材間の接
着作用が全て線状で行われ、しかも骨材間の空隙中にも
ガラス繊維等の無機繊維や液状合成樹脂を吸収したロッ
クウール等の繊維状物が存在するため、超微毛細な空隙
を形成する。これらの結果、従来の液状合成樹脂のみで
は得られなかった強度の向上が得られ、しかも、骨材間
の空隙が極めて微毛細的であるため粉塵や土砂の粒子も
詰まりきれず、目詰まりしにくい排水機能を有する舗装
体やブロック体とすることが出来るのである。
【0050】又、上記のように本発明の複合合成樹脂組
成物は、驚異的な強度を有することから、FRP構造体
の製造においても、従来の液状合成樹脂を、液状合成樹
脂が繊維化された本発明の複合合成樹脂組成物に代える
ことにより、FRPの強度は更に倍加される。
【0051】更に、本発明の複合合成樹脂組成物を用い
て容器を成形し、この容器内にPCBを入れ密封して溶
出検査を行ったところ、PCBが容器内に完全に封じ込
められていた、という結果も得ている。具体的には、後
記する実施例で示すように、本発明の複合合成樹脂組成
物で容器を成形し、これにPCBを密封して溶出試験を
行ったところ、PCBの溶出は全く検出されなかった。
しかも、PCBを溶解させたn−ヘキサンの溶出も一切
検出されず、更には、同じく後記の実施例で示すよう
に、種々の有害重金属等が混入している焼却灰の場合に
も、本発明の複合合成樹脂組成物を当該焼却灰と混練し
て9mm厚の平板を形成して固化しただけで、同様に有
害物質の溶出は検出されなかった。
【0052】本発明に係る繊維化された複合合成樹脂組
成物によれば、従来の液状合成樹脂の薄膜作用を完全に
厚膜作用させることを得る。即ち、従来、合成樹脂を主
成分とする液状のバインダーを骨材等の基材と混練して
も、合成樹脂そのものが化学変化を起こして硬化が始ま
るまでの可使用時間帯の中で必ず沈下現象を起こして均
一な接着効果が得られない、という欠点があった。これ
に対して、本発明の複合合成樹脂組成物は、冷温下にお
いても骨材との混練を可能にしたばかりでなく、沈下現
象を起こすことなく、均一な接着効果を得ることができ
る。又、透、排水性の構造体の場合、その空隙は、骨材
間に生じる空隙容積を頼みとしているため、空隙容積が
大きく、粉塵や土砂が詰まり易い欠点を久しく改良しき
れないまま今日に至っている。これに対し、本発明の複
合合成樹脂組成物の場合には、骨材間の空隙は繊維化さ
れた合成樹脂や無機繊維により超微毛細な空隙に変化し
ているため、粉塵や土砂の粒子も完全には詰まりきれ
ず、水と空気のみを透過させることができるのである。
又、超高粘度であるにもかかわらず加熱の必要も全くな
く、常温で骨材と混合することができる。更に、主剤と
硬化剤とからなる二液性の合成樹脂の場合、主剤部分を
ロックウールに吸収させて繊維化し、粘度を例えば10
万cps程度の超高粘度としても、冷温0℃程度の低温
下でも加温することなく骨材と混合でき、その後、16
00cps程度の低粘度の硬化剤を投入して混合して
も、硬化には何ら支障を受けない。即ち、通常、主剤と
硬化剤とからなる二液性の液状合成樹脂を使用する場合
には、先ず合成樹脂を主成分として溶剤に溶解した主剤
と硬化剤とを良く混合したのち、骨材等と混練するな
り、又は、そのまま接着剤として用いるなり、あるい
は、成形素材として型に入れて硬化させる。これに対
し、本発明の複合合成樹脂組成物は、バインダーとして
の用途に用いる場合には、これを骨材と混練したのちに
硬化材を混入して練り上げることができる。
【0053】以上のように、液状合成樹脂を繊維化し超
高粘度化した本発明の複合合成樹脂組成物は、思うよう
に厚膜の作用をさせることができる。又、この複合合成
樹脂組成物で成形した容器は、PCB等の有害物質を完
全に封じ込めることができる。更に、先に述べたとお
り、液状合成樹脂の硬化時の耐圧力が1cm2 当たり3
50kgである場合に、同じ樹脂を用いて本発明に基づ
いて繊維化し超高粘度化された複合合成樹脂組成物の硬
化時の1cm2 当たりの耐圧力は1311kgにまで向
上した。又、本発明では、液状合成樹脂をロックウール
に吸収させて繊維化したことで、石粉等が極端に液状合
成樹脂を吸収することがなく、石粉や細砂等の細かいも
のも骨材として安定させることができる。
【0054】
【実施例】[実施例1、2]下記表1に示す配合によ
り、ロックウールにビニルエステル樹脂(リポキシAC
201、昭和高分子株式会社商標)を吸収させたのち、
ポリエステル樹脂被覆したガラス繊維を混合し、この混
合物に対して粉体状セルロースを3分おきに5回に分け
て添加混合して、本発明の複合合成樹脂組成物を得た。
ここで、前記ロックウールは、鉄鋼石を高温で溶融して
鉄分を取り出したあとのスラグに、硬度が中間、軟質の
岩石数種を混合して更に高温で溶解した溶岩から製造さ
れた繊維を用いた。このロックウールは、該ロックウー
ル10gに水を飽和状態にまで吸収させると約95gと
なるものであり、950重量%の吸収率を有するもので
ある。更に、ガラス繊維としては、ガラスの原料である
珪石を高温で溶融した溶岩から製造したガラス繊維を、
強度を向上させるためにポリエステル系樹脂で被覆した
ものを使用した。
【0055】
【表1】
【0056】次に、前記複合合成樹脂組成物に対し、下
記表2に示す配合の骨材、並びに硬化剤及び硬化促進剤
を、モルタルミキサー(株式会社テスコ製、容量;20
L、動力;200V、攪拌羽根;フック)を用いて、下
記表3に示す配合により、先ず、複合樹脂組成物に対し
て攪拌しながら骨材を添加して2分間攪拌した後、硬化
促進剤を添加して2分間攪拌し、その後、硬化剤を添加
して更に3分間練り上げる。
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】上記のようにして練り上げた混練物を、
「JIS A 1132 コンクリートの強度試験用供
試体の作り方」に準じて10×10×40cmの曲げ試
験体を作成し、試験体打設2日後に脱型し、標準状態で
の8日気中養生試験体での曲げ試験を「JIS A 1
106 コンクリートの曲げ試験方法」に準じて3等分
点載荷法により行った。曲げ試験結果を表4に示す。
又、上記実施例1の混練物を用いて同様にφ100×2
00mmの円柱状試験体を作成し、セメント・コンクリ
ート圧縮強度試験方法に準じて強度試験を行い、その結
果も表4に併記した。
【0060】
【表4】
【0061】(実施例3)液状合成樹脂として、エポシ
キ系樹脂(二液性)を用いた。又、ロックウール及びガ
ラス繊維は、上記実施例1、2と同様のものを用いた。
前記ロックウールに対し、粘度16000cps以下の
エポキシ樹脂の本剤を飽和状態になるまで吸収させた。
次に、このエポキシ樹脂を吸収したロックウールの繊維
間をばらけさせるためにゆっくりとミキシングした。更
に、前記エポキシ樹脂を吸収したロックウールに、合成
樹脂で被覆した前記ガラス繊維を、前記エポキシ樹脂量
に対して3重量%混合して、ロックウールとガラス繊維
とを良くからませるようにミキシングした。次いで、こ
のロックウールとガラス繊維との混合物を、およそ8万
cpsに増粘させるために、エポキシ樹脂量に対して5
重量%の炭酸カルシウムを増粘剤として、これを5分割
し、その1回分を加えて10分間良くミキシングした
後、2回目の増粘剤を投入して10分間ミキシングし
た。次いで、3回目、4回目、5回目と増粘剤を投入し
て同じく10分間ずつ増粘作業を行い、本発明の複合合
成樹脂組成物を得た。次に、土壌1g当たりにPCB標
準溶液を0.1μg添加して試料とし、この試料中のP
CB含有量を求めた。この試料70gを、上記で得られ
た本発明の複合合成樹脂組成物に硬化剤を加えたもので
図1に示すような直径100mm、高さ50mm、肉厚
8mm、内径84mmの蓋付き容器を作成し、該容器中
に前記試料を封入した後、前記と同じ複合合成樹脂組成
物により密封接着し、下記の条件に従ってPCB溶出量
を求めた。尚、用いたPCB標準溶液はn−ヘキサン溶
液であり、試料の均一化を考慮し、土壌を湿潤するため
n−ヘキサンを土壌10g当たり1mlの割合で添加し
た。
【0062】〔浸漬条件〕以下の項に従い、ガラスビー
カーに試料を入れ、静置による浸漬試験とした。 ・浸漬溶媒:蒸留水を塩酸にてpH4.0に調整した。 ・溶媒比 :試料の表面積1cm2 当たりに対し、浸漬
溶媒2mlとした。 ・温度条件:恒温槽にて40±1℃とした。 ・浸漬時間:48時間。 〔測定項目及び測定方法〕 測定項目:PCB 測定方法:JIS−K−0093(ガスクロマトグラフ
法) 〔測定結果〕 ・試料のPCB含有量:0.10mg/kg ・封入物からの浸漬溶出試験結果:ND(定量下限値
(0.0003mg/kg)以下)
【0063】〔試験結果〕本測定に用いた浸漬溶出液量
は、640mlであったことから、以下の式により溶出
量を求めた。ここに、C:浸漬溶出液のPCB濃度(m
g・ml)を定量下限値0.0003mg/kgとした
場合、 封入したPCB量が7μgであることから、封入試料か
らのPCB溶出比は3%以下である。又、クロマトグラ
ムでは、PCB(分子量300〜600)のパターンは
全く確認されず、溶出量は皆無であったといえる。
【0064】(実施例4)前記実施例3において、PC
B標準溶液の代わりに下記表5に記載のものを試料とし
て用いた以外は実施例3と同様にして下記の項目につい
て測定を行った。結果を表5に示す。
【0065】〔測定項目及び測定方法〕 ・カドミウム:JIS−K−0102−55(原子吸光
光度法) ・鉛 :JIS−K−0102−54(原子吸光
光度法) ・六価クロム:JIS−K−0102−65(ジフェニ
ルチオカルバジト吸光光度法) ・砒素 :JIS−K−0102−61(ジエチル
チオカルバミン酸銀吸光光度法) ・総水銀 :環境庁告示59号付表3 (原子吸光
光度法) ・アルキル水銀:環境庁告示59号付表4 (ガスクロ
マトグラフ法) ・シアン :JIS−K−0102−38(4-ピリジ
ンカルボン酸ピラゾロン吸光光度法) ・有機りん :環境庁告示59号付表1 (ガスクロ
マトグラフ法) ・PCB :JIS−K−0093 (ガスクロ
マトグラフ法) ・銅 :JIS−K−0102−52(原子吸光
光度法)
【0066】
【表5】
【0067】(実施例5)実施例3で得られたと同じ複
合合成樹脂組成物と下記表6に示す試料とを混合して1
00×185×9mmの平板状不透水性ブロックを形成
し、実施例4と同様に溶出試験を行った。結果を表6に
示す。
【0068】
【表6】
【0069】(実施例6)実施例3で得られたと同じ複
合合成樹脂組成物の主剤に0mm〜10mmの骨材を、
骨材に対して前記合成樹脂が7重量%となるように混合
した後、主剤中の合成樹脂量の2分の1の量の硬化剤を
投入して混合し、300×300×30mmの平板ブロ
ックを成形した。この場合、骨材と混合した合材を金型
に入れ、左官ゴテでその合材を押さえて成形した後、直
ちに脱型した。この平板ブロックは、曲げ強度において
95kg/cm2 を得た。
【0070】(実施例7)不飽和ポリエステル系樹脂の
1000kgを15kgのロックウールに吸収させ炭素
繊維5kgを混練したのち、300gの炭酸カルシウム
を増粘剤として混合して粘度が15000cpsの複合
合成樹脂組成物を作成し、500mm×500mm×1
0mmのFRPボードを成形した。このFRPボード
は、金槌でたたいても破壊することができなかった。
【0071】(実施例8)実施例7と同様にして複合合
成樹脂組成物と密粒配合の砕石を混練して合材とし、骨
材重量に対して6重量%の複合合成樹脂組成物を混合
し、100mm×10mm×600mmのコンクリート
用テストピースを手詰めにより作成し、曲げ強度試験を
行った結果、108kg/cm2 を得た。
【0072】
【発明の効果】本発明の複合合成樹脂組成物は、これを
接着材として骨材と混練することで、目詰まりし難く、
維持力に優れ、熱反射も少なく、骨材のトッピングも殆
どない、排水機能を有する舗装体やブロック体を構成で
きる。又、タイヤの摩擦音も吸収して消音性に優れた摩
擦性の少ない道路を提供することができる。又、この複
合合成樹脂組成物は、厚膜による作用を有することか
ら、ダムやプール及び建造物の水漏れや雨漏れ防止用の
塗料としても有効である。更に、石粉や細砂も完全に混
練することができる特徴は、有害物による汚染土壌の固
化をはじめ、PCB等の封じ込め、プラスチック廃材や
ガラス片、木片やモミ殻、ゴム片、貝殻片等多くの廃材
のリサイクル等も可能とする。又、グレーチング、イン
ターロッキング、平板ブロック等の多くのブロック製造
においても、従来のセメント二次製品の製造と同様に製
造することができる。更に、護岸の施工においても、セ
メントの様な汚染がない。又、砂防ダムの施工や擁壁の
水抜きにおいても、土砂は留めるが水分は抜いてくれる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複合合成樹脂組成物を用いた有害物
質封体の説明図であり、(a)は模式的斜視図、(b)
は模式的断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−20672(JP,A) 特開 平7−2560(JP,A) 特開 平7−2561(JP,A) 特開 平7−2562(JP,A) 特開 平7−2563(JP,A) 特開 平7−2564(JP,A) 特開 平7−2565(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 101/00 C08K 7/04 - 7/14 C08J 3/20 C08J 5/04 - 5/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックウールに対して液状合成樹脂を吸
    収させた後、これにガラス繊維、炭素繊維、及びアルミ
    繊維から選択される少なくとも1種の無機繊維を補強繊
    維として前記液状合成樹脂の固形分に対して1〜30重
    量%の割合で混合し、更に、その状態を安定化させ、施
    工又は作業に必要な粘度に調整するために前記液状合成
    樹脂量の固形分に対して1〜15重量%の増粘剤を、複
    数に分割して投入して増粘させることからなる複合合成
    樹脂組成物の製造方法。
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