JP3145063U - 引輪金具 - Google Patents

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橋 広 司 高
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Abstract

【課題】構造が簡単で、製造が容易であり、かつ、優れた装飾性を有する引輪金具を提供する。
【解決手段】小口部5を有する円環部材2と、円環部材2の内部に収納されたスプリング4と、円環部材2内に摺動可能に収納された中芯部材3を有し、中芯部材3は中芯頭部11と、円環部材2の小口部5を開閉する開閉部12と、スプリング4に当接する通い部13を有し、円環部材2は、外周部近傍に、細長孔形状の通い溝7を有するとともに、その内側の一部にスプリング停止部8を有し、中芯部材3はスプリング4によって付勢されその開閉部12を閉じるようにした引輪金具において、中芯部材3は板材よりプレス加工で型抜き成型されたものからなり、中芯頭部11には、プレス加工で型抜きされ、宝石を含む宝飾材を固定するための穴部14が形成され、前記穴部14には宝石を含む宝飾材が嵌着されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、ネックレスやブレスレット等のチェーン状の装身具の両端部を係脱可能に連結し、引輪を有する装身具の引輪金具に関する。
特に、本考案は、操作がしやすく、装飾性に優れ、かつ、構造が簡単な引輪金具に関する。
一般に、ネックレスやブレスレット等のチェーン状の装身具の両端部を係脱可能に連結する引輪金具が広く知られている。
図8は、特開2006−314820号公報に記載された引輪金具を示している。
図8に示した引輪金具30は、円環部材31と、中芯部材32と、スプリング33を有している。
円環部材31の外周の一部にはネックレスやブレスレット等を接続するための接続環34が取り付けられている。
円環部材31の内部には、スプリング停止部35が設けられている。
円環部材31は、管部材によって概略円環状に形成され、円環の一部が切り欠かれて小口部36になっている。小口部36の近傍の円環部材31の外周の一部には細長形状の孔、通い溝37が設けられている。
中芯部材32は、中芯部材32を操作するための中芯頭部38と、中芯頭部38に関して一方の側に延伸し円環部材31の小口部36に架け渡って小口部36を開閉する開閉部39と、中芯頭部38に関して開閉部39の反対側に延伸し先端がスプリング33に当接する通い部40を有している。
この引輪金具30において、中芯部材32はスプリング33を圧縮した状態で円環部材31の内部に組み込まれ、スプリング33によって小口部36方向に付勢され、通い溝37の一端縁部と係合している。
この状態で、中芯部材32開閉部39は、小口部36に掛け渡され、小口部36を閉じる。
この引輪金具30を開放するときは、中芯頭部38に指をかけて、スプリング33の弾性による力に抗して中芯部材32を図8の時計回り方向に摺動させる。これにより、中芯部材32の開閉部39は、図8の小口部36の右側の円環部材31内に収納され、小口部36が開放される。
特開2006−314820号公報では、中芯部材32を板材からプレス加工によって打ち抜くことによって形成することを提案している。
図9は、実開昭61−177012号公報に記載された引輪金具を示している。
この引輪金具41は、入子状に嵌り合う二つの円弧状管部材、第一円環部材42と第二円環部材43を有している。
第一円環部材42は第二円環部材43に対して相対的に小径に形成されている。
第一円環部材42はその一部が切り欠かれて小口部44を形成している。
第二円環部材43は、小口部44に掛け渡されるように、第一円環部材42の外側に遊嵌し、第一円環部材42に沿って摺動可能に構成されている。
第二円環部材43の外周の一部には操作用突起45が取り付けられている。
第一円環部材42と第二円環部材43の内部には、スプリング46が仕込まれており、このスプリング46は第二円環部材43を小口部44を閉じる方向に付勢している。
通常の状態では、第二円環部材43がスプリング46によって付勢されて、小口部44を閉じるようになる。この引輪金具41を開放するときは、操作用突起45に指をかけて、スプリング46の弾力に抗して第二円環部材43を図9の右側、すなわち小口部44を開放する方向に摺動させる。
図10は、特開2000−229009号に記載された引輪金具を示している。
この引輪金具47は、引輪金具自体の装飾性を高めるため、宝石等を嵌着できるようになっている。
図10(a)は引輪金具47の側面図、図10(b)は引輪金具47の平面図をそれぞれ示している。
引輪金具47は、上部ハウジング48と下部ハウジング49を一体的に形成している。
上部ハウジング48の上部には、宝石等を嵌め込む穴部を有し、ダイヤモンドやルビーやサファイア等の宝石50が嵌め込まれている。
上部ハウジング48と下部ハウジング49の内部には、図10(b)に示すように、円環状の通路が設けられ、その中にスプリング51と中芯部材52が組み込まれている。
ハウジングの外周部の一部が切り欠かれて、小口部53が形成されている。中芯部材52は通常はスプリング51によって小口部53を閉じるように付勢されている。中芯部材52には、これを摺動操作するための操作用突起54が設けられている。この操作用突起54を操作することにより、中芯部材52を摺動させて小口部53を開放することができる。
特開2006−314820号公報 実開昭61−177012号公報 特開2000−229009号公報
特開2006−314820号公報が提案している引輪金具は、なるほど中芯部材32が板材からプレス加工による型抜き成型によって形成されるため、製造が容易である。
しかし、板材からのプレス加工による型抜き成型によるため、中芯頭部38が開閉部39や通い部40と同じ厚さに薄く形成されている。
引輪金具では、小口部36を開放させるとき、中芯頭部38に指をかけて、スプリング33の弾性による力に抗して中芯部材32を摺動させ、接続する他のリングを嵌め込む間小口部36を開放させた状態に保持しなければならない。
このとき、中芯頭部38の厚さが薄いと、指の押圧する力とスプリングによる弾性力の作用線がずれやすく、モーメントが生じて操作を失敗しやすい。
また、中芯部材32をプレス加工による型抜き成型で形成する場合、中芯部材32は単なる板材であるため、装飾的効果を加えることが困難であった。
このように、中芯部材32をプレス加工による型抜き成型で形成する場合は、製造が容易な反面、上述したような操作のし難さと、装飾性が劣るという問題があった。
実開昭61−177012号公報が提案している引輪金具は、操作用突起45が幅を有するため、上記操作性の問題はない。
しかし、第一円環部材42と第二円環部材43が入子状に摺動するため、円環部の表面に傷がつきやすく、美感に劣る問題があった。
また、構造が比較的複雑であり、製造が困難であった。
特開2000−229009号公報が提案している引輪金具は、なるほど上部ハウジング48に宝石50を装着でき、装飾性に優れるという利点を有する。
しかし、上部ハウジング48全体が大きく、引輪金具としてはより小型なものが好ましい。
また、この引輪金具47は、構造が複雑で製造が困難であった。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、構造が簡単で、製造が容易であり、かつ、優れた装飾性を有する引輪金具を提供することにある。
本考案に係る引輪金具は、
円環の一部に切り欠かれた小口部を有し管によって形成された円環部材と、前記円環部材の内部に収納されたスプリングと、前記スプリングによって付勢され、前記円環部材内に摺動可能に収納された中芯部材を有し、
前記中芯部材は、それを摺動操作するための中芯頭部と、前記中芯頭部に関して一方の側に延伸し前記円環部材の小口部に架け渡って前記小口部を開閉する開閉部と、前記中芯頭部に関して前記開閉部の反対側に延伸し先端が前記スプリングに当接する通い部を有し、
前記円環部材は、前記小口部に臨む一端の外周部近傍に、前記中芯部材の中芯頭部を外部に突出させ、前記中芯頭部の基部を案内して摺動させる細長孔形状の通い溝を有するとともに、その内側の一部に前記スプリングを係止するためのスプリング停止部を有し、
前記中芯部材は、前記スプリングによってその開閉部の先端部が前記小口部に臨む前記円環部材の他端開口内に挿入されるように前記スプリングによって付勢され、前記スプリングの付勢に抗して前記中芯頭部を前記通い溝に沿って摺動させると、前記中芯部材全体が前記円環部材内部で摺動し、前記中芯部材の開閉部が前記円環部材の内部に収納されて前記小口部を開放させる引輪金具において、
前記中芯部材は板材よりプレス加工で型抜き成型されたものからなり、前記中芯頭部には、プレス加工で型抜きされ、宝石を含む宝飾材を固定するための穴部が形成され、前記穴部には宝石を含む宝飾材が嵌着されていることを特徴とする
前記中芯部材はロストワックス鋳造により成型されたものからなり、前記中芯頭部には、ロストワックス鋳造によって成型され、宝石を含む宝飾材を固定するための穴部が形成され、前記穴部には宝石を含む宝飾材が嵌着されているようにすることができる。
前記円環部材の円環部を含む平面に垂直な方向の前記中芯頭部の幅は、宝飾材を含む最大の幅が前記方向における前記中芯部材の開閉部及び通い部の幅より大きいようにすることができる。
本考案による引輪金具は、中芯部材が板材よりプレス加工で型抜き成型されたものからなり、中芯頭部には、プレス加工で型抜きされた宝石を含む宝飾材を固定するための穴部が形成され、前記穴部には宝石を含む宝飾材が嵌着されている。
このように、中芯部材が板材よりプレス加工で型抜き成型され、その中芯頭部の穴部もプレス加工で型抜き成型されるため、中芯部材と穴部が同時に形成され、構造が簡単であり、かつ、製造が容易である。
また、上記中芯頭部の穴部は、宝石を含む宝飾材を装着することができ、宝飾材を装着することにより、それ自体装飾性に富む美しい引輪金具を形成することができる。
このように、本考案によれば、構造の簡単さ、製造の容易性、装飾性を同時に満たした引輪金具を得ることができる。
さらに、円環部材の円環部を含む平面に垂直な方向において、中芯頭部の宝飾材を含む最大の幅を、中芯部材の開閉部及び通い部の幅より大きくすることができるため、中芯頭部を安定的に指で操作することができ、操作性に優れた引輪金具を得ることができる。
また、本考案の引輪金具は、中芯部材をロストワックス鋳造により成型し、中芯頭部にロストワックス鋳造によって成型された宝飾材固定のための穴部を形成することができる。
ロストワックス鋳造はプレス加工に比べれば若干製造が複雑であるが、中芯部材とその頭部の宝飾材固定のための穴部を一体に形成することができ、従来技術に比して製造が簡単であり、構造が簡単な引輪金具を得ることができる。
また、ロストワックス鋳造による場合、任意な方向に宝飾材固定のための穴部を形成することができ、意匠性に富んだ引輪金具を得ることができる。
ロストワックス鋳造による場合においても、円環部材の円環部を含む平面に垂直な方向に関して、中芯頭部の宝飾材を含む最大の幅を、中芯部材の開閉部及び通い部の幅より大きくすることができ、中芯頭部を安定的に指で操作することができ、操作性に優れた引輪金具を得ることができる。
以下本考案の実施形態について説明する。
図1は、本考案の一実施形態による装身具の引輪金具を部品ごとに示した図である。
本実施形態による引輪金具1は、円環部材2と、中芯部材3と、スプリング4を有している。
図1(a)は、円環部材2の側面、すなわち、円環部材2の円環部を含む平面に平行な方向から見た円環部材2の図である。
図1(b)は、円環部材2の平面、すなわち、円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向から見た円環部材2の図である。
図1(c)は、中芯部材3の側面、すなわち、中芯部材3が組み込まれたときの円環部材2の円環部を含む平面に平行な方向から見た中芯部材3の図である。
図1(d)は、中芯部材3の平面、すなわち、中芯部材3が組み込まれたときの円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向から見た中芯部材3の図である。
図1(e)は、スプリング4の平面図である。スプリング4は組み立て状態では円環部材2の内部に圧縮状態で格納されるが、図1(e)では円環部材2の内部に格納されないで弛緩した状態を示している。
円環部材2は、図1(a),(b)に示すように、管状部材が全体として円環形状になるように形成され、その円環の一部に切り欠かれた小口部5を有している。
円環部材2は、小口部5に臨む一端6aの外周部近傍に、細長孔形状の通い溝7を有している。また、小口部に臨む円環部材の他端6bには、スプリング4を係止するためのスプリング停止部8が形成されている。
スプリング停止部8は、本実施形態では円環部材2の内側に突出する突起によって形成しているが、突起に限らず、スプリング4を係止することができるものなら、当業者が任意に採ることができる係止手段とすることができる。
通い溝7は、小口部に臨む円環部材の一端6aの外周部近傍に形成された細長孔である。このことにより、小口部に臨む円環部材の一端6aとの間には円環部材2の管壁の一部が残っており、この残った管壁は、後に説明するように、中芯部材3が小口部5に飛び出すことを防止する中芯停止部9を形成している。
なお、中芯停止部9は、円環部材2の管壁の一部であることに限定されず、中芯部材3が小口部5に飛び出すことを防止することができれば、当業者が任意に採ることができる停止手段とすることができる。
円環部材2は、その円環の一部に、ネックレスやブレスレット等のチェーン状の装身具を接続するための接続環10を有している。
本実施形態では、接続環10は、U字形の金属片を円環部材2の外壁に固着したものからなるが、接続環10はかかる構造に限定されず、たとえばリング状のものの外周の一部を円環部材2の外壁に固着するなど、当業者が任意に採ることができる構造とすることができる。
中芯部材3は、図1(c),(d)に示すように、それを円環部材2の中で摺動操作するための中芯頭部11と、中芯頭部11に関して一方の側に延伸し円環部材2の小口部5に架け渡って小口部5を開閉する開閉部12と、中芯頭部11に関して開閉部12の反対側に延伸し先端がスプリング4に当接する通い部13を有している。
図1(d)に明らかに示すように、中芯頭部11は、外周部がぎざぎざの形状を有し、中心部が円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向に穿設された穴部14を有している。
本実施形態の中芯部材3は、板材よりプレス加工で型抜き成型され、前記穴部14も同時にプレス加工によって型抜きされる。このため、中芯部材3と穴部14は同時に形成され、中芯頭部11の外周部のぎざぎざ形状も同時に形成され、製造が容易である。
図2と図3は、引輪金具1が組み立てられた状態を示している。
図2(a)は、組み立てられた引輪金具1を、円環部材2の円環部を含む平面に平行に、中芯頭部11の方向から見た図を示している。図2(b)は、組み立てられた引輪金具1を、円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向から見た図を示している。
図3は、組み立てられた引輪金具1の斜視図を示している。
図2(b)では、理解を容易にするために、宝石15を含む宝飾材が嵌着されていない状態で示しているが、図2(a)や図3では宝石15が嵌着された状態を示している。
宝飾材は宝石に限られず、装飾的効果を有する任意の部材を採用することができる。たとえば、装飾的なカットを施したメタル、クリスタル等異なる材料からなる部材であってもよい。
なお、宝石15を穴部14に装着するときは、必要に応じて、プレスによる型抜き加工の後に、ドリル等によって穴部14を成形加工してもよい。
引輪金具1を組み立てる際は、最初に円環部材2の内部にスプリング4を入れ、スプリング4の一端をスプリング停止部8に係止させ、しかる後に通い溝7から中芯部材3の通い部13を挿入し、通い部13の先端でスプリング4を圧縮状態にする。
中芯部材3の通い部13を可能な限り円環部材2の内部に挿入した後に、中芯部材3の開閉部12の先端を、弾性変形させて通い溝7の中芯停止部9に近い端部から円環部材2の管の中に挿入する。
中芯部材3の開閉部12の先端が通い溝7の中芯停止部9に近い端部から円環部材2の管の中に挿入された後は、開閉部12が弾性的に元の形状に戻り、中芯部材3が円環部材2の中に組み込まれた状態になる。
次に、スプリング4の圧縮状態を弾性的に戻らせ、スプリング4の弾性によって中芯部材3を円環部材2の小口部5に向かって摺動させる。
これにより、中芯部材3は、中芯頭部11のみが通い溝7から突出し、開閉部12と通い部13が円環部材2の管の内部に摺動可能に収納され、スプリング4の弾性により中芯頭部11の基部が中芯停止部9に当接するまで小口部5に向かって付勢される。
中芯部材3の中芯頭部11の基部が中芯停止部9に当接したときは、開閉部12の先端が小口部に臨む円環部材の他端6bの内部に一部挿入され、開閉部12が小口部5に掛け渡されて小口部5を閉じる。すなわち、図3の状態になる。
この引輪金具1を開放するときは、中芯部材3の中芯頭部11を、スプリング4の付勢力に抗して、小口部5から遠ざかる方向に摺動操作する。
上記操作により、中芯頭部11の基部が通い溝7によって案内されるとともに、通い部13が円環部材2の管によって案内されることにより、中芯部材3全体が小口部5から遠ざかる方向、すなわち図2(b)では時計回り方向に摺動する。これにより、開閉部12が円環部材2の内部に収納され、小口部5を開放させる。
本実施形態は、図2(a)あるいは図3に明らかに示すように、中芯部材3の中芯頭部11の、円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向の幅が、宝石15を含む最大の幅が前記方向における中芯部材3の開閉部12及び通い部13の幅より大きく形成されている。
このため、中芯頭部11が操作者の指にかかりやすく、かつ、中芯部材3を摺動させるときに、安定して中芯頭部11を操作でき、円環部材2の小口部5を開放させたままにするときに引輪金具1を保持しやすくすることができる。
図4は、引輪金具1が実際にチェーン状の装身具、たとえばネックレスやブレスレット等のアクセサリを接続した状態を示している。
図4に示すように、チェーン状の装身具16の両端にリング17を取り付け、一方のリング17を引輪金具1の接続環10に取り付ける。
チェーン状の装身具16の他方のリング17には、接続プレート18を取り付ける。接続プレート18には開孔19が形成され、その縁部は細いリング状になっている。
接続に際しては、上述したように引輪金具1の中芯頭部11を摺動操作し、小口部5を開放した状態に保持し、この状態で接続プレート18の開孔19の縁部を小口部5に挿入して、接続プレート18の開孔19の縁部を円環部材2の円環部と係合させる。
図4に示すように、本実施形態の引輪金具1によれば、中芯頭部11に宝石15が嵌着されているため、チェーン状の装身具16を装着した状態で、宝石15が輝き、引輪金具1自体が高い美感を生じる。
また、宝石15は、美感を生じるのみならず、厚み(円環部を含む平面に垂直な方向の幅)があることにより、すでに説明したように、中芯頭部11を摺動操作する際に操作者の指にかかりやすく、安定的に操作でき、小口部5を開放状態に維持する際も、引輪金具1を保持しやすいという利点を有する。
また、本実施形態によれば、中芯部材3および円環部材2の構造が簡単であり、製造も簡単であり、丈夫である利点も有する。
図5は本考案の他の実施形態による引輪金具を部品ごとに示している。
図1と同一部分については同一の符号を付して重複する説明を省略する。
本実施形態の引輪金具は、図1の引輪金具と同様に、円環部材2と中芯部材20とスプリング4とを有している。
図5(a)は、円環部材2の側面、すなわち、円環部材2の円環部を含む平面に平行な方向から見た円環部材2の図である。
図5(b)は、円環部材2の平面、すなわち、円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向から見た円環部材2の図である。
図5(c)は、中芯部材20の側面、すなわち、中芯部材20を組み込んだ時の円環部材2の円環部を含む平面に平行な方向のうち、中芯頭部を有する方向から見た中芯部材20の図である。
図5(d)は、中芯部材20の平面、すなわち、中芯部材20を組み込んだ時の円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向から見た中芯部材20の図である。
図5(e)は、スプリング4の弛緩状態の平面図である。
本実施形態の引輪金具は、中芯部材20がロストワックス鋳造によって成形された点を除き、図1の実施形態と同様のものであるため、図5(a),(b),(e)は図1(a),(b),(e)と同じである。そこで以下では、図5(c),(d)を用いて中芯部材20について説明する。
なお、図5では中芯頭部の構造を明らかにするために、宝石等の宝飾材を図示していない。
中芯部材20は、図5(c),(d)に示すように、それを円環部材2の中で摺動操作するための中芯頭部21と、中芯頭部21に関して一方の側に延伸し円環部材2の小口部5に架け渡って小口部5を開閉する開閉部22と、中芯頭部21に関して開閉部22の反対側に延伸し先端がスプリング4に当接する通い部23を有している。
図5(c),(d)にに示すように、中芯頭部21は、4本の爪を有し、中心部に宝石を含む宝飾材を嵌着するための穴部24を有している。このような中芯頭部21の構造はロストワックス鋳造によって可能となり、さらに複雑な構造も可能になる。たとえば、宝石等を任意の方向で保持する構造や複数の宝石を組み合わせるようにすることができる。
図6,7は本実施形態の引輪金具が組み立てられた状態を示している。
図6(a)は、組み立てられた本実施形態の引輪金具を、円環部材2の円環部を含む平面に平行に、中芯頭部21の方向から見た図を示している。図6(b)は、組み立てられた引輪金具を、円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向から見た図を示している。
図7は、組み立てられた本実施形態の引輪金具の斜視図を示している。
図6(a),(b)では、理解を容易にするために、宝石15を含む宝飾材が嵌着されていない状態で示しているが、図7では宝石15が嵌着された状態を示している。
宝飾材は宝石に限られないことは図1〜4の場合と同じである。
本実施形態の引輪金具の組み立ても図1〜4の場合と同じである。すなわち、最初に円環部材2の内部にスプリング4を入れ、次に、通い溝7から中芯部材20の通い部23を挿入し、スプリング4を圧縮しながら可能な限り挿入する。次に、中芯部材20の開閉部22の先端を、弾性変形させて通い溝7の中芯停止部9に近い端部から挿入し、開閉部22を弾性的に元の形状に戻らせた後に、スプリング4の圧縮状態を弾性的に戻らせる。これにより、図7に示すような状態になる。
この引輪金具を開放するときは、宝石15自体が操作用のボタンのようになる。すなわち、宝石15の中芯頭部11に指をかけて、スプリング4の付勢力に抗して、小口部5から遠ざかる方向に中芯部材20を摺動操作する。
上記操作により、中芯頭部21の基部が通い溝7によって案内されるとともに、通い部23が円環部材2の管によって案内されることにより、中芯部材20全体が小口部5から遠ざかる方向、すなわち図6(b)では時計回り方向に摺動する。これにより、開閉部22が円環部材2の内部に収納され、小口部5を開放させる。
本実施形態による引輪金具は、図7に明らかに示すように、中芯頭部21の宝石15の頂面が平らで広くなっているため、円環部材2の円環部を含む平面に垂直な方向の中芯頭部21の幅が、前記方向における中芯部材20の開閉部22及び通い部23の幅より大きくなっている。
このため、中芯頭部21(特に宝石15)が操作者の指にかかりやすく、かつ、中芯部材20を摺動させるときに、安定して中芯頭部21を操作でき、円環部材2の小口部5を開放させたままにするときに引輪金具1を保持しやすくすることができる。
また、ロストワックス鋳造の製法により、宝石15の取り付け角度、取り付け個数、宝石15の配置等が自由になり、より美感に優れた引輪金具を得ることができる。
本考案の一実施形態による引輪金具を部品ごとに示した図。 本考案の一実施形態による引輪金具の組み立て状態の側面図と平面図。 本考案の一実施形態による引輪金具の組み立て状態の斜視図。 本考案の一実施形態による引輪金具の使用状態を示した説明図。 本考案の他の実施形態による引輪金具を部品ごとに示した図。 本考案の他の実施形態による引輪金具の組み立て状態の側面図と平面図。 本考案の他の実施形態による引輪金具の組み立て状態の斜視図。 従来の引輪金具を示した平面断面図。 従来の引輪金具を示した平面断面図。 従来の引輪金具の側面図と平面図。
符号の説明
1 引輪金具
2 円環部材
3 中芯部材
4 スプリング
5 小口部
6a 小口部に臨む円環部材の一端
6b 小口部に臨む円環部材の他端
7 通い溝
8 スプリング停止部
9 中芯停止部
10 接続環
11 中芯頭部
12 開閉部
13 通い部
14 穴部
15 宝石
16 チェーン状の装身具
17 リング
18 接続プレート
19 開孔
20 中芯部材
21 中芯頭部
22 開閉部
23 通い部
24 穴部
30 引輪金具
31 円環部材
32 中芯部材
33 スプリング
34 接続環
35 スプリング停止部
36 小口部
37 通い溝
38 中芯頭部
39 開閉部
40 通い部
41 引輪金具
42 第一円環部材
43 第二円環部材
44 小口部
45 操作用突起
46 スプリング
47 引輪金具
48 上部ハウジング
49 下部ハウジング
50 宝石
51 スプリング
52 中芯部材
53 小口部
54 操作用突起

Claims (3)

  1. 円環の一部に切り欠かれた小口部を有し管によって形成された円環部材と、前記円環部材の内部に収納されたスプリングと、前記スプリングによって付勢され、前記円環部材内に摺動可能に収納された中芯部材を有し、
    前記中芯部材は、それを摺動操作するための中芯頭部と、前記中芯頭部に関して一方の側に延伸し前記円環部材の小口部に架け渡って前記小口部を開閉する開閉部と、前記中芯頭部に関して前記開閉部の反対側に延伸し先端が前記スプリングに当接する通い部を有し、
    前記円環部材は、前記小口部に臨む一端の外周部近傍に、前記中芯部材の中芯頭部を外部に突出させ、前記中芯頭部の基部を案内して摺動させる細長孔形状の通い溝を有するとともに、その内側の一部に前記スプリングを係止するためのスプリング停止部を有し、
    前記中芯部材は、前記スプリングによってその開閉部の先端部が前記小口部に臨む前記円環部材の他端開口内に挿入されるように前記スプリングによって付勢され、前記スプリングの付勢に抗して前記中芯頭部を前記通い溝に沿って摺動させると、前記中芯部材全体が前記円環部材内部で摺動し、前記中芯部材の開閉部が前記円環部材の内部に収納されて前記小口部を開放させる引輪金具において、
    前記中芯部材は板材よりプレス加工で型抜き成型されたものからなり、前記中芯頭部には、プレス加工で型抜きされ、宝石を含む宝飾材を固定するための穴部が形成され、前記穴部には宝石を含む宝飾材が嵌着されていることを特徴とする引輪金具。
  2. 前記中芯部材はロストワックス鋳造により成型されたものからなり、前記中芯頭部には、ロストワックス鋳造によって成型され、宝石を含む宝飾材を固定するための穴部が形成され、前記穴部には宝石を含む宝飾材が嵌着されていることを特徴とする請求項1記載の引輪金具。
  3. 前記円環部材の円環部を含む平面に垂直な方向の前記中芯頭部の幅は、宝飾材を含む最大の幅が前記方向における前記中芯部材の開閉部及び通い部の幅より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の引輪金具。
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