JPWO2016030922A1 - 略環状装身具 - Google Patents

Abstract

【課題】複数の構成体からなるバングル等の装身具において、構成体の内部に芯材を嵌装して連結することにより、弾力ある切欠端を備えたＣ形の環状体に形成した略環状装身具を提供する。【解決手段】Ｃ形環状体（優弧環状体）を形成する複数の弧形構成体と、Ｃ形の芯材（３０）と、からなる略環状装身具であって、Ｃ形部材と弾性体からなる芯材の一端を一方の端部となる弧形構成体内部の係止突起に固着させ、芯材の他端を他方の端部となる弧形構成体内部の係止突起に固着することにより、巾の拡縮できる切欠端を有するＣ形の略環状装身具に形成した構造である。

Description

本発明は、バングル、ブレスレット、ネックレス、イヤリング等の装身具に関し、特に、切欠巾を拡縮できるように、複数の構成体をＣ形部材と弾性体とからなる芯材を介して連結し、弾力ある切欠端を備えたＣ形の環状体に形成した略環状装身具に関する。

旧来、輪状であった金属などのバングルを、脱着容易にし、または、小型化・軽量化するために、一部に切欠端を設けてＣ形の環状体に形成したバングルが手首・腕・踝等に装着する装身具として用いられて来た。更に装着を容易にするために、複数の構成体を連結して有端の略環状体を形成し、金属細板やワイヤー等からなる芯材を内挿することにより輪の径を拡げることを可能にした略環状の装身具が開発されてきた。

従来の拡縮可能なＣ形の環状装身具は、形状記憶合金等からなるＣ形部材の両端を略環状装身具の内部の一端または他端に溶接等の従来の結合手段により結合するか、または、係止部材で係合している。略環状装身具を腕などに装着するために径を拡縮する際の拡径圧力は、全て前記の両端係合部にかかるため、両端の係合部が破損し易いという問題が生じていた。また、従来の構造のものは、拡径可動範囲が小さいため、装着しにくいという問題も生じていた。

また、従来の単なる直方体からなる構成体により形成される略環状装身具では、構成体同士の接触面の端表面が、拡径時に接触するため、構成体の表面端部付近の装飾物（ダイヤモンド等）が拡径時に接触して損傷するという問題があった。また、構成体が単なる直方体からなる略環状装身具では、拡径時に表面端部が全面において接触しているため、抵抗が大きく、拡径が容易でなく脱着の際の妨げとなるという問題があった。

従来の単なる直方体からなる複数の構成体により形成される略環状装身具では、装着した状態下で其々の構成体が外部からの圧力により横ズレを起こし、装身具において一番大切な外観を損なうという問題が発生していた。横ズレを起こさないための複雑な仕組を内部に設ける構造の略環状装身具も開発されているが、製造工程の増大や金型にコストがかかり、複雑な構造となる欠点があった。

装身具は、装飾用に身に着けるアクセサリーという性質上、デザインが非常に重要であり、特に、精巧なカットを施した宝石をあしらった装身具は光の入射角度が大きなポイントとなっている。ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出す為に屈折率等を計算して生み出された５８面体のカット有をする最も一般的なブリリアントカットを施したダイヤモンドでは、上部から入射した光は、内部の全面で反射を起こして上部から放射され、その輝きこそが需要者が求めているものと考えられる。様々な角度から光を侵入させるために、断面半球形状のバングルや指輪等の表面にダイヤモンド等をあしらった製品が開発されているが、安心して着脱出来、装着状態に安定感がある事が求められている。

上記断面半球形状からなる装身具は様々な角度からの光の入射による装飾物（ダイヤモンド等）の煌びやかな輝きを得ることが可能であるが、装身具の表面の全面が被服や壁等の様々な物と接触してしまうため、装飾物が破損・欠損してしまうという問題が生じる。また、大きな装飾物（ダイヤモンド等）の欠損を防止する為には、装飾物（ダイヤモンド等）を保持するための大きく強固な爪が必要となり、大きな爪が被服等に引っかかるなどの問題も生じていた。

そこで、係合部が容易に破損してしまうことが無く、構成体の表面端部の装飾物（ダイヤモンド等）が拡径時に干渉することなく、拡径時の抵抗が低く、構成体が外部からの圧力により横ズレを起こさず、様々な角度に装飾物を埋設することが可能であり、装飾物（ダイヤモンド等）の欠損を防ぐことが可能であり、更に、大きく強固な固定用の爪を必要としない、略環状装身具の開発が望まれていた。

特開平９−１０３３１０号公報

本発明の目的は、上記の課題を解決するため、装飾表面を略環状装身具の長手方向に沿って凹条に形成し、弧形構成体の接合端面を波形に形成し、連結した弧形構成体の内部にＣ形部材と弾性体とからなる芯材を嵌装することにより、
芯材が十分な弾力を備えているため、拡径による結合部の破損を低減することができ、少ない力で径を拡縮することが可能であり、拡径可動範囲が大きいため着脱し易く、更に、装飾表面の外界との接触を防ぎ、小さな爪で安全に多様なサイズの装飾物（ダイヤモンド等）を様々な位置・角度に埋設することが可能であるＣ形の環状体からなる略環状装身具を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明に係る略環状装身具は、開口からなる接合端面を有する直方体からなる弧形構成体２０、一方の端部となる弧形構成体２２、他方の端部となる弧形構成体２４と、前記弧形構成体を複数連結して切欠端を有するＣ形環状体（優弧環状体）１１を形成するための芯材３０と、からなる略環状装身具１０であって、
前記弧形構成体は、その装飾表面が略環状装身具の長手方向に凹条に形成されるとともに、弧形構成体の略環状装身具の長手方向両側の内部側壁には芯材嵌装孔が貫設され、前記弧形構成体の連結される両接合端面２６のうち一方の接合端面を長手方向に直交する波形に形成し、他方を連結される隣接する一方の接合端面と対応する波形に形成した構成である。
前記芯材３０は、前記複数の弧形構成体の内部に嵌装されるＣ字型の形状記憶合金からなる一つまたは複数のＣ形部材３１と、切欠端の巾を拡幅する為の弾性体３２と、からなり、前記Ｃ形部材３１の一端３１ａを弾性体３２の他端３２ｂに係合し、芯材３０の一端となる弾性体３２の一端３２ａを弧形構成体の内部端面に突設された一方の係止突起５２に係合し、芯材３０の他端となるＣ形部材の他端３１ｂを弧形構成体の内部端面に突設された他方の係止突起５４に固着することにより、巾を拡縮できる切欠端を有するＣ形の環状体に形成した構成である。

前記略環状装身具はブレスレットからなる構成である。

前記略環状装身具はイヤリングからなる構造である。

開口からなる接合端面を有する直方体からなる弧形構成体２０、一方の端部となる弧形構成体２２、他方の端部となる弧形構成体２４と、前記弧形構成体を複数連結して切欠端を有するＣ形環状体（優弧環状体）１１を形成するための芯材３０と、からなる略環状装身具１０において、
前記略環状装身具は一端の端側面に円筒形支柱からなるポストを装備するとともに、対応する他端側面にピアスロックを装備したピアスである構成である。

本発明に係る略環状装身具は、上述した通りの構成であるので、以下のような効果が得られる。
１．芯材が形状記憶合金からなるＣ形部材と弾性体から形成されているため、形状記憶合金の復元力と弾性体の弾力を備えることにより、径の拡縮が容易であり、拡径可能な可動範囲が大きく、装飾表面を凹条に形成したことにより、拡径時に装飾物（ダイヤモンド等）が互いに干渉することが防止でき、また、外界との接触による装飾物（ダイヤモンド等）の破損・欠損を防止ることが可能であり、更に、小さな爪で様々な角度に装飾物（ダイヤモンド等）を埋設することか可能である。
２．略環状装身具は略腕のサイズに形成することによりブレスレットとして使用することが可能である。
３．略環状装身具はサイズを小さくすることによりイヤリングとして使用することが可能である。
４．略環状装身具は一端の端側面にポストを設け、他端側面にピアスロックを装備することによりピアスとして使用することが可能である。

以下、本発明に係る略環状装身具を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
図１は本発明に係る略環状装身具の斜視図である。図２は本発明に係る略環状装身具の弧形構成体を芯材から抜き取った状態の斜視図である。図３は本発明に係る略環状装身具の一方の端部となる弧形構成体２２のみが芯材に装着された状態の斜視図である。図４は本発明に係る略環状装身具の分解拡大斜視図である。図５は、本発明に係る略環状装身具の切欠端の分解拡大図である。図６は、本発明に係る芯材の端部の拡大斜視図である。図７は、本発明に係る略環状装身具の他の実施例の斜視図である。

本発明に係る略環状装身具１０は、弧形構成体２０と（一方の端部となる弧形構成体２２と、他方の端部となる弧形構成体２４を含む）と、芯材３０（Ｃ形部材３１と、弾性体３２とからなる）と、からなる構成である。弧形構成体２０と、一方の端部となる弧形構成体２２と、他方の端部となる弧形構成体２４を、其々の接合端面２６で連結させてＣ形環状体１１を形成し、Ｃ形環状体１１の内部に貫設された芯材嵌装孔４０に芯材３０を嵌装し、芯材３０の一端を一方の係止突起５２に係合し、芯材の他端３１ｂを他方の係止突起５４に係合することにより略環状装身具を形成する構成である。

略環状装身具１０は、金などの貴金属からなり、弧形構成体２０と、一方の端部となる弧形構成体２２と、他方の端部となる弧形構成体２４と、Ｃ形部材３１と、弾性体３２とからなる構成である。複数の弧形構成体２０と、一方の端部となる弧形構成体２２と、他方の端部となる弧形構成体２４とを連結させて、Ｃ形部材３１と弾性体３２からなる芯材３０で連結することにより、切欠端を有する略環状の装身具を形成する構成である。略環状装身具１０の装飾表面は、長手方向に沿って凹条に形成されていて、図４に示すように断面は丸みを帯びた緩やかな略凹形となる構成である。略環状装身具１０の装飾表面には大小の複数の装飾物（ダイヤモンド、カラーストーン、金属片等）が凹条の曲面に合わせて様々な角度で埋設されている構成である。

弧形構成体２０は、両接合端面に開口を形成した複数の直方体からなる湾曲した箱状体であり、接合端面２６と、開口２８と、芯材嵌装孔４０を備えた構成である。複数の弧形構成体２０を連結させ、その一端に一方の端部となる弧形構成体２２を配置し、他端に他方の端部となる弧形構成体２４を配置し、Ｃ形部材３１と弾性体３２からなる芯材３０で連結させることにより環状を形成する構成である。本実施例では、６つ（図２）または８つ（図３）の弧形構成体２０が使用されているが、弧形構成体２０の大きさと数は略環状装身具１０のサイズによって任意に設定することが可能であり、本実施例で使用される数に限定されるものではない。

一方の端部となる弧形構成体２２は、接合端面２６と、一方の係止突起５２を備え、弧形構成体の一端のみに接合端面２６が形成された構成である。一方の端部となる弧形構成体２２は、切欠端１１０を形成する側の端面には開口を有さず、切欠端１１０側の内部端面の両隅に一方の係止突起５２が設けられた構成である。本実施例では芯材３０を２本使用して弧形構成体を形成しているため、一方の係止突起５２が２本設けられているが、径のサイズまたは装飾体の巾（細身の場合）によっては１本の芯材３０で略環状体を形成することも可能であり、係止突起の本数は本実施例に限定されるものではない。

他方の端部となる弧形構成体２４は、接合端面２６と、他方の係止突起５４を備え、弧形構成体の一端のみに接合端面２６が形成された構成である。他方の端部となる弧形構成体２４は、切欠端１１０を形成する側の端側面は他の部材とは接合しない。また、切欠端１１０側の内部端面の両隅に芯材３０を係合する他方の係止突起５４が設けられた構成である。本実施例では、一方の端部となる弧形構成体２２と、他方の端部となる弧形形成体２４の、接合端面２６を備えない端面の間に切欠端１１０または離間端を有する構成となっているが、拡径した状態ではＣ形環状となり、腕等に装着した状態ではＣ形環状の両端部が互いに接する構成とし、装着した状態（または取外した状態）では切欠端を備えた開閉式のＯ型形状に構成とすることも可能である。

本発明に係る略環状装身具を小径に形成することにより、指輪とすることも可能である。芯材３０が高い弾力性を備えているため、一つのサイズで様々なリングサイズの指に対応することが可能であり、一つまたは少ない種類のサイズの略環状装身具を製造するだけで全てのリングサイズに適合する指輪を提供することが可能となっている。

接合端面２６は、中間に配される複数の弧形構成体２０の両端、および、一方の端部となる弧形構成体２２と他方の端部となる弧形構成体２４の片側の端面に設けられた弧形構成体同士の接触面であり、波形の断面から構成される。接合端面２６は、弧形構成体２０の接合端面を略環状装身具の長手方向に直交する波形に形成し、他方を隣接する一方の接合端面と対応する波形に形成した構成である。複数の弧形構成体２０と、一方の端部となる弧形構成体２２と他方の端部となる弧形形成体２４が、Ｃ形部材３１と弾性体３２からなる芯材３０により、其々の接合端面をピッタリと連結し、略環状装身具１０を形成する構成である。

開口２８は、弧形構成体２０の接合端面２６に設けられた開口断面部であり、断面略長方形からなる構成である。この開口断面には芯材嵌装孔４０が形成されている。本実施例では、装身具の軽量化、または、使用する金属の節約などの為に弧形構成体は中空の箱体からなり、断面は開口２８となっているが、開口２８である必要はなく、閉鎖した構成とすることも可能である。

芯材３０は、Ｃ形部材３１と弾性体３２とからなり、Ｃ形部材の一端３１ａと弾性体の他端３２ｂと連結した構成である。一方の端部となる弧形構成体２２と、複数の弧形構成体２０と、他方の端部となる弧形構成体２４を連結させた略環状体の内部に、Ｃ形部材３１と弾性体３２からなる芯材３０を芯材嵌装孔４０に挿通して嵌装させる構成である。弾性体３２の一端を３２ａ一方の端部となる弧形構成体２２内部の一方の係止突起５２に係合し、Ｃ形部材３１の他端３１ｂを他方の端部となる弧形構成体２４内部の他方の係止突起５４に係合することにより、略環状の形状の装身具を形成する。

Ｃ形部材３１は、略Ｃ形の金属細板の形状記憶合金からなり、両端に小孔を穿設した構成である。Ｃ形部材の一端３１ａを弾性体の他端３２ｂに係合し、Ｃ形部材の他端３１ｂを、他方の端部となる弧形構成体２４の内部に設けられた、他方の係止突起５４に係合する構成である。

弾性体３２は、両端に係合部を設けたバネ体からなり、他端をＣ形部材の一端３１ａに係合し、弾性体の一端３２ａを、一方の端部となる弧形構成体２２の内部に設けられた一方の係止突起５２に係合する構成である。弾性を有する形状記憶合金からなるＣ形部材３１と弾性体３２を組み合わせて芯材３０が構成されているため、略環状装身具の装着脱時に切欠端１１０または離間端を押し広げることが出来る可動域を広く確保することが可能である。十分な弾力性により可動域を確保することで、大きく拡径することが出来、厚みの厚い装身具であっても容易に着脱することが可能である。

芯材嵌装孔４０は、弧形構成体２０の両接合端面、および、一方の端部となる弧形構成体２２と他方の端部となる弧形構成体２４の、接合端面２６に設けられた内壁に設けられた貫通孔である。接合端面２６の左右の端の側壁に一つずつ、計２つの芯材嵌装孔４０が設けられるため、接合端面２６を両端に有する弧形構成体２０には、合計４つの芯材嵌装孔が設けられ、一端にのみ接合端面２６を有する一方の端部となる弧形構成体２２と他方の端部となる弧形構成体２４には、２つの芯材嵌装孔４０が設けられる構成である。芯材嵌装孔４０の位置、形状、数等は、芯材３０を嵌装した状態で略環状装身具の構成部材を保持することが可能であり、また、拡径の十分な可動範囲が確保できればよく、本実施例に限定されるものではない。

一方の係止突起５２は、一方の端部となる弧形形成体２２の内部の切欠端１１０側の両隅に設けられた円柱状の係止突起であり、弾性体の一端３２ａに設けられた係止部に係止突起５２を貫通させることにより、芯材３０を構成する弾性体３２を一方の係止突起５２に係合する構成である。

他方の係止突起５４は、他方の端部となる弧形形成体２４の内部の切欠端１１０側の両隅に設けられた円柱状の係止突起であり、Ｃ形部材３１に穿設された小孔であるＣ形部材の他端３１ｂに他方の係止突起５４を嵌通させることにより、Ｃ形部材３１を一方の係止突起５２に係合する構成である。

芯材３０を形状記憶合金からなるＣ形部材３１と弾性体３２から構成したことにより、芯材３０が高い弾力性を備えるため大きな可動範囲を確保することが出来、装身具の着脱時に切欠端をより大きく拡径することが可能となっている。大きな拡径範囲を備えることで、厚い環状装身具であっても着脱が容易である。また、弾性体３２（バネ体）の柔軟な緊張力により、小さな力で拡径することが可能であると同時に、金属細板のみの芯材３０からなる従来の環状装身具に比べ、係止突起と係合部に係る圧力を低減できるため、係合部の破損を防止することも可能となっている。更に、大きく拡径できることにより、弧形構成体同士の間に従来よりも大きな隙間ができるため、ゴミや埃などが溜まりにくく、外観を損なうことが無いという効果も奏するものである。

弧形構成体が単なる直方体からなる従来の環状装身具では、構成体同士が接している表面端部が、隣り合う表面端部と拡径時に全面接触するため、拡径時に表面端部付近の装飾物（ダイヤモンド等）が干渉してしまうため、装飾物の破損・欠損の原因となっていた。本発明では、Ｃ形部材３１と弾性体３２からなる芯材３０による大きな可動範囲を確保し、略環状装身具１０の装飾表面を長手方向に凹条に形成し、接合端面２６を波形に形成したことにより、拡径時に装飾表面の連結面の一部分のみが接触する構成となるため、拡径時に非接触となる部分においては、連結端部付近の装飾を犠牲にすることなく自由なデザインを施すことが可能となっている。また、連結部の表面端部が拡径時に全面接触していないので、拡径の抵抗が小さく、容易に拡径することが可能である。
装飾表面の形状は長手方向に凹条を設けた構成の他に、図７に示すように表面を凸条に形成する構成も可能であり、更に、表面を平面に形成することも可能である。

Ｃ形部材３１と弾性体３２からなる芯材３０による適度な伸縮力で略環状を維持し、接合端面２６を波形に形成することにより、長手方向に直交する圧力によって其々の弧形構成体の間で横ズレまたは捻れの発生を防止することが可能となっている。この構造により、略環状装身具が横ズレや変形しないため、装身具として一番重視されるポイントである外観を損なうことがない構成である。また、横ズレを防止することにより、略環状装身具の破損を抑止する効果もある。横ズレを防止する為に複雑な内部構造とするのではなく、連結面の波形を利用する構成であるため、簡易な構造で横ズレを防止することを可能にしたものである。

ダイヤモンドなど貴石を研磨した装飾物が施された装身具においては、カットや研磨による光の反射にポイントがあるため、複数の装飾物を配置する場合には装飾物の取付角度が非常に重要になる。本発明に係る略環状装身具の装飾表面は略環状装身具１０の長手方向に緩やかに凹条に形成されているため、表面が長手方向に沿って湾曲しており、様々な角度に装飾物を埋設することが可能となっている。それにより、一定の角度のみに配置された装飾物にくらべ、様々な角度からの光をとらえて反射させることが可能となっている。

また、装飾表面を凹条としたことにより、凹み部分の装飾物が外界と接触することを防止することが可能であるため、装飾物（ダイヤモンド等）などの装飾物の破損や欠損を防止することが可能である。凹み部分に埋設されたダイヤモンド等の装飾物は、直接外部に接触しないので装飾物を保持するのに大きな爪が必要とならないため、小さな爪で外観を損なうことなく、よりサイズの大きい装飾物を埋設することが可能となる構成である。

以上のように、本発明に係る略環状装身具は、Ｃ形部材３１と弾性体３２からなる芯材３０により、拡径可動範囲を大きく確保することが可能であり、それにより脱着容易である。また、芯材３０による圧力の分散により両端の係止突起５２・５４との接合部の破損を防止することが可能であり、長期に亘って使用することを可能としている。更に、様々な角度に埋設された装飾物（ダイヤモンド等）により装飾性を高めることが可能であり、装飾物の破損脱落を防止することも可能となっている。

本発明に係る略環状装身具の斜視図 本発明に係る略環状装身具の弧形構成体を芯材から抜き取った状態の斜視図 本発明に係る略環状装身具の一方の端部となる弧形構成体２２のみが芯材に装着された状態の斜視図 本発明に係る略環状装身具の分解拡大斜視図 本発明に係る略環状装身具の切欠端の分解拡大図 本発明に係る芯材の端部の拡大斜視図 本発明に係る略環状装身具の他の実施例の斜視図

１０ 略環状装身具
１１ Ｃ形環状体
２０ 弧形構成体
２２ 一方の端部となる弧形構成体
２４ 他方の端部となる弧形構成体
２６ 接合端面
２８ 開口
３０ 芯材
３１ Ｃ形部材
３１ａ Ｃ形部材の一端
３１ｂ Ｃ形部材の他端
３２ 弾性体
３２ａ 弾性体の一端
３２ｂ 弾性体の他端
４０ 芯材嵌装孔
５２ 一方の係止突起
５４ 他方の係止突起
１００ 装飾表面
１１０ 切欠端

Claims (4)

1. 開口からなる接合端面を有する直方体からなる弧形構成体２０、一方の端部となる弧形構成体２２、他方の端部となる弧形構成体２４と、前記弧形構成体を複数連結して切欠端を有するＣ形環状体（優弧環状体）１１を形成するための芯材３０と、からなる略環状装身具１０において、
   前記弧形構成体は、その装飾表面が略環状装身具の長手方向に凹条に形成されるとともに、弧形構成体の略環状装身具の長手方向両側の内部側壁には芯材嵌装孔が貫設され、前記弧形構成体の連結される両接合端面２６のうち一方の接合端面を長手方向に直交する波形に形成し、他方を連結される隣接する一方の接合端面と対応する波形に形成するとともに、
   前記芯材３０は、前記複数の弧形構成体の内部に嵌装されるＣ字型の形状記憶合金からなる一つまたは複数のＣ形部材３１と、切欠端の巾を拡幅する為の弾性体３２と、からなり、前記Ｃ形部材３１の一端３１ａを弾性体３２の他端３２ｂに係合し、芯材３０の一端となる弾性体３２の一端３２ａを弧形構成体の内部端面に突設された一方の係止突起５２に係合し、芯材３０の他端となるＣ形部材の他端３１ｂを弧形構成体の内部端面に突設された他方の係止突起５４に固着することにより、略環状装身具を巾の拡縮できる切欠端を有するＣ形の環状体に形成したことを特徴とする略環状装身具。
2. 前記略環状装身具はブレスレットからなることを特徴とする請求項１記載の略環状装身具。
3. 前記略環状装身具はイヤリングからなることを特徴とする請求項１記載の略環状装身具。
4. 開口からなる接合端面を有する直方体からなる弧形構成体２０、一方の端部となる弧形構成体２２、他方の端部となる弧形構成体２４と、前記弧形構成体を複数連結して切欠端を有するＣ形環状体（優弧環状体）１１を形成するための芯材３０と、からなる略環状装身具１０において、
   前記略環状装身具は一端の端側面に円筒形支柱からなるポストを装備するとともに、対応する他端側面にピアスロックを装備したピアスであることを特徴とする請求項１記載の略環状装身具。
   
   

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