JP3144638U - 擬似接着封緘物 - Google Patents

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隆次 北川
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Abstract

【課題】相当の情報量を有した封緘物でありながら、封緘作業に手数がかからず、大量生産に適した擬似接着封緘物を提供する。
【解決手段】のど部aで二つ折りにした表裏紙11によって一枚または複数枚の中紙12を挟み、のど部a及びのど部aに隣り合う天地辺を揃えて各頁が当接すると共に、当接した頁同士が擬似接着剤2の所定の接着領域にて剥離可能に擬似接着される。隣接する一方の頁における、のど部a以外の端部の少なくとも一部分には、隣接頁同士で端部位置をずらした小口部6が形成され、この小口部6を指掛かりとして、前記擬似接着された隣接頁同士を剥離開封しうる。接着領域は、各頁の当接部分の周縁のうち、少なくとものど部aに沿う部分以外の領域を含み、かつ前記小口部6の端辺近傍を含む。
【選択図】図1

Description

紙面間が擬似接着されることで封緘物の態様となり、金融サービスや自治体等の住民サービス等で情報の送達手段として提供される擬似接着封緘物に関する。
DMによる営業活動や情報伝達活動、広告活動においては、多数の情報記録媒体を製造、発送する必要がある。ここで製造される従来の封緘物として、二つ折り等された被封緘紙とこれを封入・封緘する封筒とからなるもの、あるいは通常の葉書や二つ折りの葉書に情報を記録したものが存在した。
例えば、基体シート面の少なくとも一部を重ね合わせ面とし、その重ね合わせ面に情報を担持させ、重ね合わせ面同士を剥離可能に接着して用いるものが開示される(例えば、特許文献1参照)。これは重ね合わせ面に、圧力を印加することによりはじめて接着可能な感圧接着剤組成物の層が設けられてなる。感圧接着剤組成物層は、剥離調整機能及び情報を表示させる情報担持機能を付与する成分として感圧接着剤基剤に対し非親和性の微粒状充てん剤が含有され、これにより層表面が凹凸に形成され、この凹凸の層表面が情報担持面としてなると共に、この凹凸の層表面同士が所定値以上の加圧において少なくとも剥離可能に接着される、とされる。
特開平4−59395号公報
しかしながら、上記従来の封緘物における封緘作業は被封緘紙の折込み、封筒への封入、封筒の蓋綴じ及び封緘といった一連の作業が必要である。このため手数がかかり、また価格面からもDM等の大量生産に適したものではなかった。
また通常の葉書や二つ折りの葉書は封緘作業が不要となるものの、情報記録のための面積を取れないことから一通内に記載できる情報量に欠け、送付を分けざるを得なくなり、複数の送付にすると送料が嵩んでしまうという問題点があった。
そこで本考案は、相当の情報量を有した封緘物でありながら、封緘作業に手数がかからず、大量生産に適した擬似接着封緘物を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく下記(1)ないし(6)の手段を講じるものとしている。
(1)本考案の擬似接着封緘物は、のど部aで二つ折りにした表裏紙11によって一枚または複数枚の中紙12を挟み、のど部a及びのど部aに隣り合う天地辺cを揃えて各頁が当接すると共に、当接した頁同士が擬似接着剤2の所定の接着領域2Aにて剥離可能に擬似接着されてなる擬似接着封緘物であって、隣接する一方の頁における、のど部a以外の端部の少なくとも一部分には、隣接頁同士で端部位置をずらした小口部6が形成され、この小口部6を指掛かりとして、前記擬似接着された隣接頁同士を剥離開封しうるものであり、
前記接着領域2Aは、各頁の当接部分の周縁のうち、少なくとものど部aに沿う部分以外の領域を含み、かつ前記小口部6の端辺近傍を含む領域であることを特徴とする。
このような擬似接着封緘物は、隣接頁同士がのど部a及び天地辺cの三辺以上の大部分で揃えられ、一部分の端部のみに指掛りとなる小口部6が形成されるため、多くの情報記録面積を有すると共に開封の容易な封緘物となる。また当接部分の周縁部分のうち、のど部aを除いた三方で効率的に密着され、不要に封緘解除されることのない確実な封緘が可能となる。さらに、多くの情報を記録した封緘物を機械生産によって効率的に得ることができ、従来の封筒封緘のような封入、封緘作業等が不要となる。
ここで「のど部aで二つ折りにした表裏紙11」とは、表紙および裏紙の用紙幅をまとめて有した用紙(表裏紙11)を幅方向に二つ折りにしたものでもよく、各用紙幅を有した表紙および裏紙からなる2枚の用紙を、それぞれの幅方向一端をのど部aとして強接着または擬似接着することで二つ折りに形成したものでもよい。
例えば後述の実施例1の第二葉以下や実施例3の全葉のように、当接部分の周縁のうち、天地辺c及び開放辺bに沿う三方線状に擬似接着剤が塗布されたものが該当する。
(2)或いは本考案の擬似接着封緘物は、のど部aで二つ折りにした表裏紙11によって、一枚または複数枚の中紙12を挟み、隣接頁同士で当接した所定の接着領域2Aを剥離可能に疑似接着してなる擬似接着封緘物であって、各頁ののど部a以外の端部の少なくとも一部には、隣接頁同士で端部位置をずらした小口部6が形成され、この小口部6を指掛かりとして擬似接着した隣接頁同士を剥離開封しうるものであり、
前記接着領域2Aは、隣接頁同士の当接部分のうち、少なくとものど部aに沿う部分以外の領域を含み、かつ前記小口部6の端辺近傍を含む略全面領域であることを特徴とするものであってもよい。
このようなものであれば、当接部分のほぼ全面で密着するため、より確実に封緘されるものとなる。機械生産によっても封緘の失敗による落丁、乱丁が生じにくく、封緘物の大量生産に適したものとなる。隣接頁同士が当接部分の少なくとも周縁部分で密着して新たな形の封緘物が形成されるため、従来のような封入、封緘作業等が不要となり、多くの情報を記録した封緘物を機械生産によって効率的に製造することができる。
例えば後述の実施例1の第一葉や実施例2の全葉のように、当接部分のうちのど部a近傍を除いた全面を接着領域2Aとしたもの、あるいは実施例4の全葉のように、最小形状の表紙の領域のうちのど部a近傍を除いた全面を、全ての当接部分に共通する接着領域2Aとしたものが該当する。
(3) 上記いずれかの擬似接着封緘物においては、表裏紙11が宛名情報の付された定形封筒の形状であり、中紙12が秘匿情報の付された被封緘物の形状であって、開封によって表裏紙11から中紙12が分離しうることが好ましい。
このような中紙12は、擬似接着剤2以外で接着されておらず、開封によって表裏紙11に対して完全に分離するものとなる。また表裏紙11は定形封筒大であるから定形郵便として送付することが可能であり、従来の定形封筒と被封緘物よりも機械生産に適した封緘態様の封緘物となる。
例えば後述の実施例1ないし3のように、表紙に宛名情報が付され、二つ折りされた表裏紙11によって定形封筒の態様をなすと共に、中紙12が手紙の態様をなしたものが該当する。
なお上記いずれかの擬似接着封緘物においては、表裏紙11と中紙12とが、のど部a近傍に沿う強接着部3Aにおいて、擬似接着剤2よりも強い接着力で強接着され、開封によって強接着部3Aで綴られた冊子となりうるものとしてもよい。この場合、一態様が封緘物の体裁でありながら、開封によって情報量が多く体裁的に纏まりのある冊子を得ることができ、従来の情報記録よりも送付の利便性を有した冊子となり、例えば後述の実施例4が該当する。
(4) 上記いずれか記載の擬似接着封緘物において、表裏紙11及び中紙12の少なくとも当接部分と小口部6の非当接部分とに亘って感圧接着剤層が形成されてなり、
接着領域2Aが、前記感圧接着剤層のうち、プレスによって擬似接着力が発現した領域であることが好ましい。
このように、感圧接着剤層を接着領域2Aよりも大きな範囲に形成し乾燥固化させたのち、プレスによって感圧接着剤層の一部分で接着力を発現させることで、任意の感圧接着領域2Aを得ることができる。
また、表裏紙11及び中紙12の表裏全面に亘って感圧接着剤層が形成され、小口部6にて感圧されないままの感圧接着剤層が固化して露出することで、小口部6でずらされた一方の頁の端部表面が感圧接着剤層に保護される。
さらに固化した感圧接着剤層は、他の表面部分よりも表面滑性があることで、小口部6のずらし部分が小口部6の指掛り時の質感相違を強調し、容易に開封しうるものとなる。
例えば後述の実施例4のように、表裏紙11及び中紙12の表裏それぞれ、略コ字状の感圧接着剤層を形成した上で、最小面積を有する表紙大のプレス領域PAのみをプレスしている。この領域が表裏紙11と中紙12で形成される各隣接面の全てに共通する擬似接着力発現領域21として、感圧接着剤層のうちこの領域にのみ擬似接着力を発現させたものが該当する。
(5) 上記いずれか記載の擬似接着封緘物において、表裏紙11の小口部6は、表裏紙11それぞれののど部a以外の少なくとも一つの隅部を切除することで形成され、表裏紙11それぞれと隣接する各中紙12は、前記隅部に対応する少なくとも一つの隅部が露出してなることが好ましい。
このようなものであれば、小口部6の形成において切除範囲を隅部の小さなものに抑え、表裏紙11の面積を確保することができる。このため、表裏紙11に記録しうる情報量と中紙12の秘匿範囲を増やし、生産時の端材の発生を減らした効率的生産物となる。
例えば後述の実施例2のように、表紙及び第三葉における開放辺bの下端にある隅部が直線的にコーナーカットされ、封緘態様にて中紙12の開放辺bが露出したものが該当する。
(6) 上記いずれか記載の擬似接着封緘物において、各隣接頁間に形成される複数の小口部6は、いずれも共通したずらし幅を有し、表裏紙11のいずれかから内側の中紙12にかけて各頁の端部が順に露出してなることが好ましい。
このようなものであれば、封緘時の態様から、各頁を閲覧するための指掛り部分を容易に認識することができ、任意の頁を容易に開封することができる。また共通したずらし幅によってできる階段状の端部は、体裁にも優れたものとなる。
例えば後述の実施例3、4のように、同一ののど部aを片辺として密着封緘された二つ折りの表裏紙11及び二つ折りの中紙12とからなり、第一葉である表紙が最も頁幅が小さく、第二葉である表中紙12がそれよりも所定ずらし幅だけ頁幅が大きく、第三葉である裏中紙12が表紙よりも前記所定ずらし幅の二倍量だけ頁幅が大きく、そして第四葉である裏紙が表紙よりも前記所定ずらし幅の三倍量だけ頁幅が大きいものが該当する。
本考案は上記手段を講じることで、二つ折りにした表裏紙11の4面とこれに挟まれる中紙12の2面以上もの印字面によって、多くの情報量を有した封緘物となる。また、容易に機械的接着を行ない得る擬似接着による密着封緘によって、従来のように封緘作業に手数がかからず、大量生産に適した擬似接着封緘物を提供するものとなる。
以下、本考案の最良の実施形態を、実施例として示す各図と共に説明する。実施例1(図1〜3)、実施例2(図4、5)、及び実施例3(図6、7)の擬似接着封緘物は、開封したときに、のど部aで揃えられた頁同士が表裏紙11から分離して、手紙風の体裁の中紙12を得ることができる。このうち実施例1、3は擬似接着剤2の塗布領域がコ字状であるとともに、小口部6が各葉の開放辺b間で形成される縦長の矩形形状のものである。実施例2は擬似接着剤2の塗布領域が当接面の全面であるとともに、小口部6が第一、第三葉の開放辺b下端に形成される直角二等辺三角形状のものである。実施例4(図8、9)の擬似接着封緘物は、開封したときに、のど部aで揃えられた頁同士が、通常の開封作業では分離することのない程度の接着力で強接着された冊子となる。
いずれの実施例においても、本考案の擬似接着封緘物は基本的に、のど部aで二つ折りにした表裏紙11によって、一枚又は複数枚の中紙12を挟み、当接した隣接頁同士が所定の接着領域2Aにて剥離可能に擬似接着されてなる擬似接着封緘物である。隣接する一方の頁における、のど部a以外の端部の少なくとも一部分には、隣接頁同士で端部位置をずらした小口部6が形成され、この小口部6を指掛かりとして、前記擬似接着された隣接頁同士を剥離開封しうるものである。最表裏紙11と中紙12の高さが一致していて、のどと小口との距離は小口部6を形成して一致しないものとなっている。
(封緘状態)
封緘状態においては、表裏紙11と中紙12とをそれぞれののど部aを一致させながら重ね、同一方向を用紙の開放辺bをのど部aと逆の同一方向に向けて、表裏紙11によって中紙12を挟みこむ。この状態で、A及びBの開放3辺縁部または概略対向全面を剥離可能に疑似接着される。なお剥離した後は接着力を失うものとすることができる。また封緘状態においては、全体形状が例えば幅90mm〜120mm×高さ140mm〜235mmなど、第一種郵便(定形)規格を満たしたものとし、安価に郵送しうることが好ましい。
(開封状態)
封緘状態における小口部6をきっかけとして、疑似接着領域2Aを開封し、同封物全面を閲覧しうる開封状態とする。実施例1ないし3のように、擬似接着剤2以外で接着されておらず、開封によって表裏紙11から中紙12が分離するもの、或いは実施例4のように、擬似接着剤2よりも強い接着力で強接着されたもののいずれも採用することができる。
例えば実施例1の擬似接着封緘物においては、二つ折りにされた表裏紙11が、隅部を除いて定形封筒大の形状をなすとともに、表面に定形封筒の印字が付され、開封によって中紙12が内容物として完全分離する。
また例えば実施例4の擬似接着封緘物においては、表裏紙11と中紙12とが、のど部a近傍に沿う強接着領域において、擬似接着剤2よりも強い強接着剤3で強接着され、開封によって強接着で綴られた冊子となる。
(表裏紙11、中紙12)
表裏紙11は例えば宛名情報の付された定形封筒の形状であり、中紙12が秘匿情報の付された被封緘物の形状である。実施例の形態としては、のど部aで二つ折りされた用紙によって構成される封書部である。また中紙12は、裏表紙と同一長ののど部aで二つ折りにした用紙によって構成される。表裏紙11および中紙12のいずれも、適宜、情報が印刷(通常の印刷やデジタルプリンタ印刷を問わない)された用紙を使用する。
「のど部aで二つ折りにした」とは、表紙および裏紙の用紙幅をまとめて有した用紙(表裏紙11)を幅方向に二つ折りにしたものでもよく、各用紙幅を有した表紙および裏紙からなる2枚の用紙を、それぞれの幅方向一端をのど部aとして強接着または擬似接着することで二つ折りに形成したものでもよい。実施例ではいずれも前者を採用し、表裏紙11の強度を確保し、内部収容物を保護するものとなっている。尚実施例1、2では開封時に内部収容物を容易に分離することができる。
(接着領域2A)
接着領域2Aは、隣接頁同士の当接部分の周縁に沿う周縁領域のうち、少なくとものど部aに沿う部分以外の領域を含み、かつ前記小口部6の端辺近傍を含む領域(例えば実施例1)であるか、或いは隣接頁同士の当接部分のうち、少なくとものど部aに沿う部分以外の領域を含み、かつ前記小口部6の端辺近傍を含む略全面領域(例えば実施例2、3)である。
このようなものであれば、当接部分のほぼ全面で密着するため、より確実に封緘されるものとなる。機械生産によっても封緘の失敗による落丁、乱丁が生じにくく、封緘物の大量生産に適したものとなる。隣接頁同士が当接部分の少なくとも周縁部分で密着して新たな形の封緘物が形成されるため、従来のような封入、封緘作業等が不要となり、多くの情報を記録した封緘物を機械生産によって効率的に製造することができる。
(小口部6)
擬似接着された各隣接頁間にはそれぞれ所定のずらし幅をもった複数の小口部6が形成される。少なくとも表裏紙11の小口部6は、表裏紙11それぞれののど部a以外の少なくとも一つの隅部を切除することで形成され、表裏紙11それぞれと隣接する各中紙12は、前記隅部に対応する少なくとも一つの隅部が露出してなる。
小口部6の形状は、実施例1、3、4のような開放辺に沿った縦長矩形形状のものでもよく、実施例3のような頁隅部の両辺に沿った三角形状のもののほか、任意のものとすることができる。また各葉間で形成される複数の小口部6同士は、実施例1、2、4のように部分的に又は全体が互いに重なり合っていてもよく、実施例3のように重なり合わずに隣り合って封緘状態で順に露出するものでも良い。
複数の小口部6が重なり合うものであれば、より多くの情報記録面積を確保することができ、また例えば実施例1、2のように、一の小口部6が他の小口部6のすべてを含むように重なり合い、一の用紙の開封によってはじめて他の小口部6が露出する態様であれば、開封による記載情報閲覧の順番を制御することができる。小口部6が封緘状態で順に露出するものであれば、複数のうち任意の小口部6からの開封を促すことができ、小口部6の数を認識させやすい。
実施例1の擬似接着封緘物は、表紙に宛名情報が付され、二つ折りされた表裏紙11によって定形封筒の態様をなすと共に、中紙12が手紙の態様をなしている(図1〜図3)。また二つ折りされた表裏紙11及び中紙12は高さが全て同一で共通した天地辺cで折り重ねられ、二つ折りと挟み込みで構成される第一葉ないし第四葉のうち第二、第四葉が共通した開放辺bで折り重ねられる。頁幅は、第一葉つまり表紙が最も短く、次いで第三葉つまり中紙12の下枚側が表紙よりも長く、そして前記第二、第四葉が最も長い。封緘状態では第一葉の開放辺bより外側に第二葉の小口部6が露出し、この第二葉の裏側には小幅の第三葉を挟んで第四葉が擬似接着される。第三葉は第二、第四葉に挟まれて露出しないため、秘匿性の高い情報を記録するのに有効である。
実施例1の接着領域2Aは、第一葉ないし第四葉各間の天地辺cに沿う領域と、第二葉ないし第四葉各間の開放辺bに沿う、第一葉開放辺b以遠の領域である。これにより第一第二葉間は上下並行線状(いわゆるニ字状)の塗布領域となり、第二第三葉間はコ字状で開放辺bが細幅の塗布領域となり、第三第四葉間はコ字状で開放辺bが太幅の塗布領域となる。
また各葉とも、のど部aに沿う領域は擬似接着剤2が塗布されない非塗布領域N2Aとなっている(図2、図3)。封緘状態において表紙ののど部aは、中紙ののど部とともに二つ折りされているため、用紙同士がずれること無く、擬似接着を行なわなくても確実に封緘機能を果たしうる部分である。この部分を非塗布領域N2Aとし、余分な擬似接着剤の塗布を避けることで、二つ折り部分での擬似接着剤2の偏りを防ぐものとしている。更に、のど部aに沿う線状領域を非塗布領域N2Aとすることで、開封時において二つ折りした中紙を開くとき、あるいは表紙と中紙を分離させるときに、のど部付近まで開封するだけで最後まで開封しなくても容易に開封することができる。
なお、印刷や印字前に感圧接着剤層が用紙全面にあらかじめ形成された先糊用紙を用いて、これに印刷したのち、接着領域2Aに擬似接着剤2を塗布したものとしてもよい(図示せず)。先糊用紙による擬似接着力を補助的に利用することで、第一葉形状内の擬似接着をより確実なものとすることができる。
(実施例1の製造方法例)
実施例1の擬似接着封緘物はたとえば下記工程を順に経ることで製造される。
・原型用紙の所定位置に印刷及び印字を行う印刷工程
・複数の巻き折りステップを有し、擬似接着封緘物を構成する各頁を、のど部aの位置に揃えて折り重ねる折り重ね工程
・折り重ね工程の前または折り重ね工程の複数の二つ折りステップ間において、接着領域2Aへ擬似接着剤2を塗布する擬似接着剤塗布工程
・小口側よりずらし幅一つ分だけ入り込んだ位置で第一のスリッターを施し、重なった2枚とも切断しそのフルスリット工程片を除去するフルスリット工程。
・小口側よりずらし幅二つ分だけ入り込んだ位置で第二のスリッターを施し、第3葉以下を切断せず2葉端部該当部のみ切断して第二のスリッターを施し、そのスリット片5を除去するハーフスリット工程。
・一部の冊子となる連続方向の所定の寸法でのカッティングするカッティング工程
・所期の感圧接着剤が接着するよう加圧する加圧接着を施すプレス工程
上記折り重ね工程の第一の巻き折りステップとして、原型用紙の一側端側にある第3葉分を含む部分を中紙12ののど辺となる折り辺fで折り、次に第二の巻き折りステップとして、第一の巻き折りステップで折り返した第三葉分とこれに重なる第二葉分を含む部分を、第四葉と重なるように折り、そして第三の巻き折りステップとして、原型用紙の他側端側にある第一葉表裏紙11ののど辺となる折り辺fで折り、表紙を形成する。全てのステップで谷折りを繰り返すことで巻き折りを実施する。
また上記フルスリット工程として、折り重ねた一端部から内部に入り込んだ位置で、全ての厚さ方向へ第一のスリッターを処置し、最下枚とその折り辺fを含む重なった2枚分のスリット片4を切除する。
また上記ハーフスリット工程として、第一のスリッター部からさらに内部に入り込んだ位置で、一枚分のみの厚さでへ第二のスリッターを処置し、重なり合う第二、第三、第四葉のうち一番上の第二葉の端部該当部にある一枚分のスリット片5のみを切除する。
そして上記プレス工程においては、封緘状態の用紙の全体を幅方向に平らなロールプレスによって均一に加圧する。領域内を面均一厚さに加圧するため、第一葉形状の内部領域、第一葉と第三葉の開放辺b間の平面領域、及び第三葉以遠の第二と第三葉のみが重なった領域で、順に加圧による狭厚量が小さなものとなる。このため各葉間の接着領域2Aに応じて異なる擬似接着力とすることができる。
実施例2の擬似接着封緘物(図4、5)は、二つ折りされた表裏紙11及び中紙12それぞれの上枚側頁において、開放辺bの下隅部が直線的にコーナーカットされて小口部6が形成される。封緘状態では表紙の開放辺b下隅部にて中紙12の下隅部が小口部6として露出する。全ての構成頁は小口部6を除いて同形状であり、小口部6を除き、全ての頁の開放辺b及び天地辺cが共通位置に重なって封緘される。
実施例2では表裏紙11及び中紙12の少なくとも当接部分と小口部6の非当接部分とに亘って感圧接着剤層が形成されてなり、接着領域2Aが、前記感圧接着剤層のうち、プレスによって擬似接着力が発現した領域となっている。
具体的には実施例2の塗布領域は、表裏紙11及び中紙12の全面であり、実施例1のような、擬似接着剤2のない非塗布領域N2Aを有さない。また、塗布された擬似接着剤2が乾燥固化することで感圧接着剤層が形成され、折り重ねやスリット辺切除ののちにプレス工程によって感圧接着される。封緘物の下隅部では小口部6の感圧接着剤層が加圧されずに固化したまま露出する。固化した感圧接着剤層は、他の表面部分よりも表面滑性があることで、小口部6のずらし部分が小口部6の指掛り時の質感相違が強調される。
このように、感圧接着剤層を接着領域2Aよりも大きな範囲に形成し乾燥固化させたのち、感圧接着剤層の一部分である任意の感圧接着領域2Aのみをプレスすることで、任意の領域で接着力を発現させることができる。また本実施例において感圧接着領域2Aは、小口部6の形成領域を除いた領域となっている。すなわち、小口部6の部分は、重なり合う用紙が第二葉と第四葉の2枚のみであるから、厚さ方向のプレスによって圧縮されることが無い。このため、たとえ小口部6形成前に擬似接着剤2を全面塗布し、また用紙面全面にわたってプレスを行なっても、小口部6の形成領域は自然と非感圧の領域となり、開封時の指掛りを容易且つ確実に得ることができる。
実施例2の擬似接着封緘物の製造方法においては、印刷工程の前後において、第一及び第三葉となる原型用紙の両側辺の下隅部をコーナーカットして小口部6を形成する小口部6形成工程を具備する。その他の主たる製造方法及び構成は実施例1と同様である。
実施例3の擬似接着封緘物は、表裏紙11と中紙12とが、のど部a近傍に沿う強接着部3Aにおいて、擬似接着剤2よりも強い接着力で強接着され、開封によって二つ折りの表裏紙11とこれに挟まれた二つ折りの中紙12とが分離しうる(図6、7)。
各頁は、同一ののど部aを片辺として密着封緘された二つ折りの表裏紙11及び二つ折りの中紙12とからなり、二つ折りの表裏紙11が第一葉と第四葉を構成し、二つ折りの中紙12が第二葉と第三葉を構成する。ここで各葉の形状は、高さがすべて同じであるとともに、第一葉である表紙が最も頁幅が小さく、第二葉である表中紙12がそれよりも所定ずらし幅だけ頁幅が大きく、第三葉である裏中紙12が表紙よりも前記所定ずらし幅の二倍量だけ頁幅が大きく、そして第四葉である裏紙が表紙よりも前記所定ずらし幅の三倍量だけ頁幅が大きいものとなっている。このずらし幅の部分で各頁の開放辺bが順に階段状に露出し、この露出部分が開封時の指掛りのための小口部6となっている。
また実施例3においては、第一葉ないし第三葉の各裏面に、天地辺cと開放辺bの三方にわたるコ字状の塗布領域が形成される。この塗布領域は、平面視にて第一葉の小口部6よりも内側近傍から第三葉の小口部6に沿う範囲までとなっており、各頁の開放辺bの塗布領域幅は、最小面積である表紙から第二葉、第三葉と順に大きなものとなる。また各頁の塗布領域の開放辺b沿いの内側縁は、すべて表紙の開放辺bよりも内側の近傍位置にて共通する。また各葉とも、のど部aに沿う領域は擬似接着剤2が塗布されない非塗布領域N2Aとなっている(図6、図7)。封緘状態において表紙ののど部aは、中紙ののど部とともに二つ折りが重ねあわされているため、用紙同士がずれることが無く、また開封時に容易に二つ折りを解除できたり容易に用紙同士を分離させたりしうる。
この塗布領域に擬似接着剤2を塗布し、折り重ね、スリット片4、5を切除した後に、重なり合う塗布領域を含む封緘物全体をまとめて加圧する。これにより、隣接頁同士の天地側が接着されると共に、第一と第二葉、第二と第三葉、第三と第四葉の小口辺側が、それぞれずらし幅一つ分、同二つ分、同三つ分の小口幅にて小口接着される。
また実施例1と同様、領域内を面均一厚さに加圧するため、第一葉形状の内部領域、第一と第二葉の小口部6の領域、第二と第三葉の小口部6の領域で、順に加圧による狭厚量が小さなものとなる。このため各葉間の接着領域2Aに応じて異なる擬似接着力とすることができる。例えば、感圧力や扁平量によって粘着力の発現力が異なる擬似接着剤2を用いた場合には、第一と第二葉の当接部分、第二と第三葉の当接部分、第三と第四葉の当接部分で擬似接着力が順に小さいものとなる。封緘物全体の小口側先端に向かうほど擬似接着力が小さくなるため、小口辺からの開封がより容易なものとなる。一方、第一葉形状より内側の共通する最小領域で最も強く擬似接着しているため、不要に開封してしまうことが無い。さらに、めくれ易い小口側先端に近い下枚側にに向かうほど接着領域2Aが大きくなり、段階的に大きな総合擬似接着力としているため、下枚側のみが不要に開封されにくいものとなっている。
そして実施例3の各隣接頁間に形成される複数の小口部6は、いずれも共通したずらし幅を有し、封緘状態において、表裏紙11のいずれかから内側の中紙12にかけて各頁の小口部6が重なることなく隣り合って順に階段状に露出する。
(製造方法例)
実施例3の擬似接着封緘物はたとえば下記工程を順に経ることで製造される。
・印刷及び印字を行う印刷工程
・複数の二つ折りステップを有し、擬似接着封緘物を構成する各頁を、のど部aの位置に揃えて折り重ねる折り重ね工程
・折り重ね工程の前または折り重ね工程の複数の二つ折りステップ間において、接着領域2Aへ擬似接着剤2を塗布する擬似接着剤2塗布工程
・小口側よりずらし幅一つ分だけ入り込んだ位置で第一のスリッターを施し、重なった2枚とも切断しそのスリット片4を除去するフルスリット工程。
・小口側よりずらし幅二つ分だけ入り込んだ位置で第二のスリッターを施し、第3葉以下を切断せず2葉端部該当部のみ切断して第二のスリッターを施し、そのスリット片5を除去するハーフスリット工程。
・一部の冊子となる連続方向の所定の寸法でのカッティングするカッティング工程
・所期の感圧接着剤が接着するよう加圧する加圧接着を施すプレス工程
具体的には、
折り重ね工程の第一の二つ折りステップとして、原型用紙の幅方向の両端が階段状に露出する小口部6の寸法差となる位置で2つ折りし、
折り重ね工程の第二の二つ折りステップとして、短い側の端部が1葉となるように短い側の端部から1葉の寸法となるa1の距離の位置で短い側の端部が外になるように2つ折りとする。
次にフルスリット工程として、折り重ねた一端部から内部に入り込んだ位置で、全ての厚さ方向へ第一のスリッターを処置し、最下枚とその折り辺fを含む重なった2枚分のスリット片4を切除し、
次にハーフスリット工程として、第一のスリッター部からさらに内部に入り込んだ位置で、一枚分のみの厚さでへ第二のスリッターを処置し、重なり合う第二、第三、第四葉のうち一番上の第二葉の端部該当部にある一枚分のスリット片5のみを切除する。折り重ね工程が、各構成頁の小口辺以遠にある折り辺fによる二つ折りを繰り返すことで、原型用紙の一側端と他側端を、構成頁中の一組の隣接頁の小口辺として、巻き折り後の上からN枚目およびN+1枚目に配するものであり、フルスリット工程によって最裏紙の小口辺b4を形成し、さらに1回のハーフスリット工程によって、第三葉の小口辺b3を形成するものである。その他の主たる構成は実施例1と同様である。
実施例4の擬似接着封緘物は、表裏紙11と中紙12とが、のど部a近傍に沿う領域において、擬似接着剤2よりも強い接着力の強接着剤3で強接着され、開封によって強接着剤3で綴られた4葉冊子と成りうる(図8、9)。この強接着剤3はホットメルト樹脂を、第三葉と第四葉の間の線状領域にのみ高温塗布したもの(図8、図9)で、塗布後に速やかに固化させている。尚擬似接着剤3は他に、プレス工程で接着力が発現する感圧接着剤としても良い。
各頁は、同一ののど部aを片辺として密着封緘された二つ折りの表裏紙11及び二つ折りの中紙12とからなり、二つ折りの表裏紙11が第一葉と第四葉を構成し、二つ折りの中紙12が第二葉と第三葉を構成する。ここで各葉の形状は実施例3と同様、第一葉である表紙が最も頁幅が小さく、第二葉である表中紙12がそれよりも所定ずらし幅だけ頁幅が大きく、第三葉である裏中紙12が表紙よりも前記所定ずらし幅の二倍量だけ頁幅が大きく、そして第四葉である裏紙が表紙よりも前記所定ずらし幅の三倍量だけ頁幅が大きいものとなっている。このずらし幅の部分で各頁の開放辺bが順に階段状に露出し、この露出部分が開封時の指掛りのための小口部6となっている。
また実施例4では、擬似接着剤2を塗布する塗布領域と、擬似接着力発現のために加圧するプレス領域PAとが異なり、塗布領域とプレス領域PAとが重なる部分で擬似接着力が発現する。この擬似接着力の発現した領域が接着力発現領域である。
実施例4の塗布領域は具体的には、第一葉の裏面における、天地辺cと開放辺bの三方にわたるコ字状の塗布領域と、第二葉、第三葉の表裏面及び第四葉の表面における全面領域とからなる。本実施例ではのど部a近傍を含めて擬似接着剤2が塗布され、非塗布領域N2Aは形成されていない。
またプレス領域PAは具体的には、図8の斜線或いは図9の中括弧で示すように、最小面積である表紙つまり第一葉の全面部分のみとなっており、第二葉以降の小口部6は加圧されない。
塗布領域と一部で重なるプレス領域PAにのみプレス加圧をかけて第一葉の範囲内にのみ擬似接着力を発現させているため、小口部6にて感圧されないままの感圧接着剤層が固化して露出する(図8)。固化した感圧接着剤層は、他の表面部分よりも表面滑性があることで、小口部6のずらし部分が小口部6の指掛り時の質感相違が強調される。具体的には、第一第二葉間は、天地辺及び小口辺にわたるコ字状領域にのみ擬似接着力が発現し、他各葉間の擬似接着よりも接着力が小さく、開封しやすいものとなっている。また第二第三葉間、第三第四葉間は、第一葉の用紙大の領域にのみ擬似接着力が発現し、第一開放辺b1以遠の小口部6には擬似接着力が発現しないまま感圧接着剤層が固化している。しかも開放辺b1〜b4の位置のズレによって、表側の第一第二葉間、第二第三葉間、第三第四葉間の順に、小口部6の幅が段階的に大きいものとなっており、裏面側にいくほど開封しやすいものとなっている。
(擬似接着封緘物の製造方法)
実施例4の擬似接着封緘物は前記実施例1の製造方法に加え、折り重ね工程の前または折り重ね工程の複数の巻き折りステップ間において、のど部aに沿う線状領域へ強接着剤3を塗布する強接着剤塗布工程を具備した各製造工程によって製造される。その他の主たる製造方法は実施例1と同様であり、特記しない主たる構成は実施例3と同様である。
上記以外は、巻き折りの後に図9に示すスリット片4をフルカットで除去し、上枚のスリット片5のみをハーフカットで除去するなど、実施例1と同様の工程を順に経ることで製造される。
その他、本考案の擬似接着封緘物は上述した実施例に限定されること無く、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の要素変更、要素抽出、組み合わせ、組み換え、形態の変更を行なうことが可能である。
開封状態にある実施例1の擬似接着封緘物を示す斜視説明図。 封緘状態にある実施例1の擬似接着封緘物の正面視説明図。 実施例1の擬似接着封緘物の折り重ね順を示す説明図。 開封状態にある実施例2の擬似接着封緘物を示す斜視説明図。 封緘状態にある実施例2の擬似接着封緘物の断面構造説明図。 封緘状態にある実施例3の擬似接着封緘物の正面視説明図。 実施例3の擬似接着封緘物の折り重ね順を示す説明図。 開封状態にある実施例4の擬似接着封緘物を示す斜視説明図。 封緘状態にある実施例4の擬似接着封緘物の断面構造説明図。
符号の説明
a のど部
b1〜b4 開放辺
c 天地辺
f 折り辺
10 原型用紙
11 表裏紙
12 中紙
2 擬似接着剤(感圧接着剤層)
21 接着力発現領域
2A 塗布領域
N2A 非塗布領域
3 強接着剤
4 スリット片
5 スリット片
6 小口部
PA プレス領域

Claims (6)

  1. のど部で二つ折りにした表裏紙によって一枚または複数枚の中紙を挟み、のど部及びのど部に隣り合う天地辺を揃えて各頁が当接すると共に、当接した頁同士が所定の接着領域にて擬似接着剤によって剥離可能に擬似接着されてなる擬似接着封緘物であって、隣接する一方の頁における、のど部以外の端部の少なくとも一部分には、隣接頁同士で端部位置をずらした小口部が形成され、この小口部を指掛かりとして、前記擬似接着された隣接頁同士を剥離開封しうるものであり、前記接着領域は、各頁の当接部分の周縁のうち、少なくとものど部に沿う部分以外の領域を含み、かつ前記小口部の端辺近傍を含む領域であることを特徴とする擬似接着封緘物。
  2. のど部で二つ折りにした最表裏紙によって、一枚または複数枚の中紙を挟み、隣接頁同士で当接した所定の擬似接着領域を剥離可能に疑似接着してなる擬似接着封緘物であって、各頁ののど部以外の端部の少なくとも一部には、隣接頁同士で端部位置をずらした小口部が形成され、この小口部を指掛かりとして擬似接着した隣接頁同士を剥離開封しうるものであり、
    前記擬似接着領域は、隣接頁同士の当接部分のうち、少なくとものど部に沿う部分以外の領域を含み、かつ前記小口部の端辺近傍を含む略全面領域であることを特徴とする擬似接着封緘物。
  3. 最表裏紙が宛名情報の付された定形封筒の形状であり、中紙が秘匿情報の付された被封緘物の形状であって、開封によって最表裏紙から中紙が分離しうる請求項1または2記載の擬似接着封緘物。
  4. 最表裏紙及び中紙の少なくとも当接部分と小口部の非当接部分とに亘って感圧接着剤層が形成されてなり、
    擬似接着領域が、前記感圧接着剤層のうち、プレスによって接着力が発現した領域である請求項1、2または3のいずれか記載の擬似接着封緘物。
  5. 最表裏紙の小口部は、最表裏紙それぞれののど部以外の少なくとも一つの隅部を切除することで形成され、最表裏紙それぞれと隣接する各中紙は、前記隅部に対応する少なくとも一つの隅部が露出してなる請求項1、2、3または4のいずれか記載の擬似接着封緘物。
  6. 各隣接頁間に形成される複数の小口部は、いずれも共通したずらし幅を有し、最表裏紙のいずれかから内側の中紙にかけて各頁の端部が順に露出してなる請求項1、2、3、4または5のいずれか記載の擬似接着封緘物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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