JP3144140B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

Info

Publication number
JP3144140B2
JP3144140B2 JP07988593A JP7988593A JP3144140B2 JP 3144140 B2 JP3144140 B2 JP 3144140B2 JP 07988593 A JP07988593 A JP 07988593A JP 7988593 A JP7988593 A JP 7988593A JP 3144140 B2 JP3144140 B2 JP 3144140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hierarchy
tone
pointer
layer
sound generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07988593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06289874A (ja
Inventor
治 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP07988593A priority Critical patent/JP3144140B2/ja
Priority to US08/220,964 priority patent/US5449857A/en
Publication of JPH06289874A publication Critical patent/JPH06289874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3144140B2 publication Critical patent/JP3144140B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0008Associated control or indicating means
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2220/00Input/output interfacing specifically adapted for electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2220/091Graphical user interface [GUI] specifically adapted for electrophonic musical instruments, e.g. interactive musical displays, musical instrument icons or menus; Details of user interactions therewith
    • G10H2220/101Graphical user interface [GUI] specifically adapted for electrophonic musical instruments, e.g. interactive musical displays, musical instrument icons or menus; Details of user interactions therewith for graphical creation, edition or control of musical data or parameters
    • G10H2220/106Graphical user interface [GUI] specifically adapted for electrophonic musical instruments, e.g. interactive musical displays, musical instrument icons or menus; Details of user interactions therewith for graphical creation, edition or control of musical data or parameters using icons, e.g. selecting, moving or linking icons, on-screen symbols, screen regions or segments representing musical elements or parameters
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2240/00Data organisation or data communication aspects, specifically adapted for electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2240/171Transmission of musical instrument data, control or status information; Transmission, remote access or control of music data for electrophonic musical instruments
    • G10H2240/281Protocol or standard connector for transmission of analog or digital data to or from an electrophonic musical instrument
    • G10H2240/311MIDI transmission
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/02Preference networks

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば階層構造の音
色データを編集する際に指定した階層のデータに基づい
て発音を行うことができる電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、音色等の楽音制御パラメータ
を編集(以下、エディットと称する)する際に、発音の
指示を行うことによってエディット中の楽音を試し聴き
することができる電子楽器が知られている。また、近年
の電子楽器においては、音色等のパラメータを階層構造
で記憶し、各階層についてパラメータをエディットする
ことが可能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した音
色等のパラメータを階層構造で記憶する電子楽器におい
ては、エディット中に発音が指示された場合、一般にエ
ディット中の階層から下の階層のパラメータに基づいて
発音を行うようになっていた。したがって、個々のパラ
メータをエディットした結果が、発音時において階層構
造全体にどのような影響を与えるかを確認することがで
きなかった。また、発音を行う際にエディット中の階層
より上位の階層にあるパラメータが参照されなかった。
このため、操作者は、エディットした結果を何度も試し
聴きしながら所望の楽音を作成しなければならず、楽音
の作成が効率的でないという問題があった。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、所望の楽音を効率的に作成することができる
電子楽器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、複数の階層からなる階
層構造の楽音制御パラメータと、前記複数の階層のう
ち、前記楽音制御パラメータをエディットする階層を任
意に指定する第1の階層指定手段と、前記第1の階層指
定手段によって指定された階層に属する楽音制御パラメ
ータをエディットするエディット手段と、前記複数の階
層のうち、楽音信号の発生に用いるべき楽音制御パラメ
ータが属する最上位の階層を任意に指定する第2の階層
指定手段と、発音を指示する発音指示手段と、前記発音
指示手段による発音の指示に応じ、前記第2の階層指定
手段によって指定された階層から下の階層に属する楽音
制御パラメータに基づいて楽音信号を発生させる楽音信
号発生手段とを具備することを特徴としている。
【0006】また、請求項2記載の発明は、複数の階層
からなる階層構造の楽音制御パラメータと、前記複数の
階層のうち、前記楽音制御パラメータをエディットする
階層を任意に指定する第1の階層指定手段と、前記第1
の階層指定手段によって指定された階層に属する楽音制
御パラメータをエディットするエディット手段と、前記
複数の階層のうち、楽音信号の発生時に継承すべき楽音
制御パラメータが属する最上位の階層を任意に指定する
第2の階層指定手段と、発音を指示する発音指示手段
と、前記発音指示手段による発音の指示に応じ、楽音信
号を発生させる楽音信号発生手段と、前記第2の階層指
定手段によって指定された階層から下の階層に属する楽
音制御パラメータに基づいて前記楽音信号発生手段で発
生される楽音信号の特性を制御する制御手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明によれば、第1の階層指定
手段が、楽音制御パラメータの階層構造を構成する複数
の階層のうち、楽音制御パラメータをエディットする階
層を任意に指定し、エディット手段が、第1の階層指定
手段によって指定された階層に属する楽音制御パラメー
タをエディットする。また、第2の階層指定手段が、前
記複数の階層のうち、楽音信号の発生に用いるべき楽音
制御パラメータが属する最上位の階層を任意に指定し、
発音指示手段が、発音を指示する。そして、楽音信号発
生手段が、発音指示手段による発音の指示に応じ、第2
の階層指定手段によって指定された階層から下の階層に
属する楽音制御パラメータに基づいて楽音信号を発生さ
せる。これにより、現在エディットしている階層に関わ
りなく、任意に指定した階層から下の階層に属する楽音
制御パラメータに基づいて楽音を発生させることができ
る。
【0008】また、請求項2記載の発明によれば、第1
の階層指定手段が、楽音制御パラメータの階層構造を構
成する複数の階層のうち、楽音制御パラメータをエディ
ットする階層を任意に指定し、エディット手段が、第1
の階層指定手段によって指定された階層に属する楽音制
御パラメータをエディットする。また、第2の階層指定
手段が、前記複数の階層のうち、楽音信号の発生時に継
承すべき楽音制御パラメータが属する最上位の階層を任
意に指定し、発音指示手段が、発音を指示する。そし
て、楽音信号発生手段が、発音指示手段による発音の指
示に応じ、楽音信号を発生させる。このとき、制御手段
が、前記第2の階層指定手段によって指定された階層か
ら下の階層に属する楽音制御パラメータに基づいて前記
楽音信号発生手段で発生される楽音信号の特性を制御す
る。これにより、任意に指定した階層から下の階層に属
する楽音制御パラメータを継承し、これらの楽音制御パ
ラメータに基づいて発生楽音の特性が制御される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。 A:実施例の全体構成 図1はこの発明の一実施例の全体構成を示すブロック図
である。この図において、1はバス11を介して接続さ
れる装置各部を制御するCPU(中央処理装置)であ
り、その動作については後述する。2はROMであり、
CPU1によってロードされる各種制御プログラムが記
憶される。また、3はCPU1のワークエリアとして用
いられるRAMであり、各種レジスタ値や演算結果の
他、階層構造の音色データおよびこれを管理するデータ
管理テーブル等が記憶される。
【0010】ここで、RAM3に記憶される音色データ
は、例えば図2に示すように、最下位にある楽器の階層
INST、その上位にあるパートの階層PART、さら
にその上位にあって最上位であるアンサンブルの階層E
NSから成る階層構造になっている。そして、エディッ
トを行う階層を指定するエディットポインタLEVE
L、発音のための階層を指定する発音ポインタTGR、
および発音時に音色データを構成するパラメータが参照
される階層を指定する継承ポインタINH_PTRが、
それぞれ操作者による指示に応じて所望の階層を指定す
るようになっている。なお、これら各ポインタについて
は、後に詳しく説明する。
【0011】また、上記階層構造の音色データは、例え
ば図3に示すようなデータ構造になっている。すなわ
ち、波形メモリ読み出し方式の音源を採用した電子楽器
の場合、楽器の階層INSTを構成する音色データとし
て、各楽器の種類毎に、波形メモリに記憶された楽音波
形のアタック部、ループ部およびリリース部の読み出し
を制御するスタートアドレスとエンドアドレスとからな
る波形アドレス情報WAD1,WAD2,……、フィル
タのカットオフ周波数を制御するフィルタ情報FD1,
FD2,……、および楽音波形におけるアタックレート
やリリースレートを制御するエンベロープ情報ENV
1,ENV2,……が記憶されている。
【0012】また、パートの階層PARTを構成する音
色データとしては、各パート毎に、それぞれのパートを
構成する各楽器(この実施例では、4つの楽器で1つの
パートが構成される。)に対応する音色データの先頭記
憶位置を示す楽器ポインタ情報IP1〜IP4と、鍵盤
のキースケーリングを制御するレベルキースケーリング
情報SCALEとが記憶されている。
【0013】さらに、アンサンブルの階層ENSを構成
する音色データとしては、各アンサンブル毎に、それぞ
れのアンサンブルを構成する各パート(この実施例で
は、4つのパートで1つのアンサンブルが構成され
る。)に対応する音色データの先頭記憶位置を示すパー
トポインタ情報PP1〜PP4と、楽音に付与されるエ
フェクトの種類および各エフェクトを制御するパラメー
タからなるエフェクト情報EFFECTとが記憶されて
いる。そして、データ管理テーブルCTBには、各アン
サンブルに対応する音色データの先頭記憶位置を示すア
ンサンブルポインタ情報EP1,EP2,EP3,……
が格納されている。
【0014】さて、図1に戻って再び実施例の全体構成
を説明する。同図において、4は図示しない鍵盤等のM
IDI(Musical Instrument Digital Interface)機器
が接続されるMIDIインターフェイスである。このM
IDIインターフェイス4は、例えば鍵盤が接続されて
いる場合、この鍵盤から供給される各鍵の押離鍵操作に
応じた操作信号をCPU1へ出力する。
【0015】また、5は操作パネルであり、上述したエ
ディットポインタLEVEL、発音ポインタTGRおよ
び継承ポインタINH_PTR(図2参照)が指定すべ
き階層を設定する操作子の他、各種操作子から構成され
る。6はパネル・インターフェイスであり、操作パネル
5の各操作子に対する操作を検出し、これら操作に応じ
た信号をCPU1へ出力する。
【0016】7はマルチウィンドウ表示可能なディスプ
レイである。このディスプレイ7は、図4に示すよう
に、楽器、パートおよびアンサンブルの各階層に対応し
たエディット画面をそれぞれウィンドウIED,PE
D,EEDにより表示する。そして、操作者が何れかの
ウィンドウをマウス等で選択することにより、所望の階
層について音色データをエディットすることができる。
さらに、図5は楽器の階層INSTに対応するエディッ
ト画面を提供するウィンドウの一表示例を示している。
この図に示すように、画面に表示された操作子OPをマ
ウス等で操作することにより、フィルタのカットオフ周
波数等のパラメータを所望の値に設定することができる
ようになっている。
【0017】再び図1に戻って全体構成の説明を行う。
同図において、8はディスプレイ・インターフェイスで
あり、CPU1から供給される表示内容を表すデータを
表示可能なデータ形式に変換し、これをディスプレイ7
へ出力する。9は、例えば波形メモリ読み出し方式を採
用した楽音合成回路であり、CPU1から供給される音
色データ等の楽音制御パラメータに応じた楽音信号を生
成し、これをサウンドシステム10へ出力する。サウン
ドシステム10は、楽音合成回路9から供給される楽音
信号にノイズ除去のためのフィルタリング等を施した
後、これを増幅して図示しないスピーカから発音させ
る。
【0018】B:実施例の動作 次に、上記構成による実施例の動作について図6〜図1
3に示すフローチャートを参照し、説明する。 全体動作 まず、装置に電源が投入されると、CPU1はROM2
に記憶された制御プログラムをロードし、図6に示すメ
インルーチンを起動する。これにより、CPU1はステ
ップSa1(図6参照)に処理を進める。ステップSa
1では、各種レジスタのリセットなどのイニシャライズ
処理を行う。次に、ステップSa2に進むと、MIDI
インターフェイス4を介して該インターフェイス4に接
続される鍵盤をスキャンし、各鍵の押離鍵操作(以下、
鍵イベントと称する)を検出する。
【0019】そして、ステップSa3では、鍵イベント
が有ったか否かを判断する。ここで、鍵イベントが有っ
た場合、この判断結果は「Yes」となり、ステップS
a4に進む。ステップSa4では、後述する鍵イベント
処理ルーチンを起動し、当該鍵イベントに対応した鍵イ
ベント処理を行う。なお、この鍵イベント処理の詳細に
ついては後述する。そして、処理はステップSa5に進
む。一方、鍵イベントが無い場合、ステップSa3の判
断結果は「No」となり、上記ステップSa4へ進まず
に直接ステップSa5に進む。
【0020】ステップSa5では、パネル・インターフ
ェイス6を介して該インターフェイス6に接続される操
作パネル5をスキャンし、各操作子に対する操作(以
下、パネルイベントと称する)を検出する。
【0021】そして、ステップSa6では、パネルイベ
ントが有ったか否かを判断する。ここで、パネルイベン
トが有った場合、この判断結果は「Yes」となり、ス
テップSa7に進む。ステップSa7では、後述するパ
ネルイベント処理ルーチンを起動し、当該パネルイベン
トに対応したパネルイベント処理を行う。なお、このパ
ネルイベント処理の詳細については後述する。そして、
処理はステップSa8に進む。一方、パネルイベントが
無い場合、ステップSa6の判断結果は「No」とな
り、上記ステップSa7へ進まずに直接ステップSa8
に進む。
【0022】ステップSa8では、表示処理等その他種
々の処理を行った後、上記ステップSa2に戻り、以後
上述したステップSa2〜Sa8の処理を繰り返す。こ
うして、メインルーチンでは、鍵イベントやパネルイベ
ントに対応したイベント処理が行われる。
【0023】鍵イベント処理 次に、鍵イベント処理の詳細について説明する。鍵イベ
ントが有ると、上述したメインルーチンのステップSa
4(図6参照)において、図7に示す鍵イベント処理ル
ーチンが起動される。そして、CPU1はこのルーチン
のステップSb1に処理を進める。ステップSb1で
は、鍵イベントがキーオンであるか否かを判断する。
【0024】ここで、鍵イベントがキーオンである場
合、この判断結果は「Yes」となり、ステップSb2
に進む。ステップSb2では、発音ポインタTGRが楽
器の階層INSTを指しているか否かを判断する。以
下、発音ポインタTGRが楽器の階層INST、パート
の階層PARTあるいはアンサンブルの階層ENSの何
れを指しているかによって下記(1)〜(3)の3通り
に場合分けして説明を行う。
【0025】(1)発音ポインタTGRが楽器の階層I
NSTを指している場合 この場合、上記ステップSb2の判断結果は「Yes」
となり、ステップSb3に進む。ステップSb3では、
継承ポインタINH_PTRがアンサンブルの階層EN
Sを指しているか否かを判断する。ここで、継承ポイン
タINH_PTRがアンサンブルの階層ENSを指して
いる場合、この判断結果は「Yes」となり、ステップ
Sb4に進む。ステップSb4では、エフェクトのパラ
メータEFFECTをアンサンブルポインタENS_P
TRが指しているアドレスから読み出し、このパラメー
タEFFECTによって図示しないエフェクタを設定す
る。これにより、発音時にアンサンブルの階層ENSに
あるパラメータEFFECTが継承されることになる。
そして、ステップSb5に進むと、レベルキースケーリ
ングのパラメータSCALEをパートポインタPART
_PTRが指しているアドレスから読み出し、このパラ
メータSCALEによってキースケーリングの設定を行
う。これにより、発音時にパートの階層PARTにある
パラメータSCALEが継承されることになる。そし
て、ステップSb9に進む。
【0026】一方、前述のステップSb3において、継
承ポインタINH_PTRがアンサンブルの階層ENS
を指していない場合、この判断結果は「No」となり、
ステップSb6に進む。ステップSb6では、エフェク
タをバイパスに設定し、楽音にエフェクトを付与しない
ようにする。すなわち、この場合、発音時にアンサンブ
ルの階層ENSにあるパラメータEFFECTが継承さ
れないことになる。そして、ステップSb7に進むと、
継承ポインタINH_PTRがパートの階層PARTを
指しているか否かを判断する。
【0027】ここで、継承ポインタINH_PTRがパ
ートの階層PARTを指している場合、この判断結果は
「Yes」となり、前述のステップSb5に進む。ステ
ップSb5では、前述したように、レベルキースケーリ
ングのパラメータSCALEによってキースケーリング
の設定を行う。すなわち、この場合、パートの階層PA
RTにあるパラメータSCALEのみ継承されることに
なる。そして、ステップSb9に進む。
【0028】一方、継承ポインタINH_PTRがパー
トの階層PARTを指していない場合、すなわち楽器の
階層INSTを指している場合、この判断結果は「N
o」となり、前述のステップSb8に進む。ステップS
b8では、レベルスケーリングのパラメータをデフォル
ト値にすることにより、キースケーリングを行わない設
定にする。すなわち、この場合、アンサンブルの階層E
NSにあるパラメータEFFECTも、パートの階層P
ARTにあるパラメータSCALEも共に継承されない
ことになる。そして、ステップSb9に進む。
【0029】ステップSb9では、図8に示す楽器処理
ルーチンが起動される。そして、CPU1はこのルーチ
ンのステップSc1に処理を進める。ステップSc1で
は、楽音合成回路9の発音チャネルを確保する。次に、
ステップSc2では、楽器ポインタINST_PTRが
指しているアドレスから波形アドレス情報、フィルタ情
報およびエンベロープ情報(図3参照)を読み出し、こ
れらをキーオンを指示するデータと共に前記確保した発
音チャネルへ送出する。これにより、楽音合成回路9に
おいて楽音信号が生成され、発音が行われる。そして、
処理はこのルーチンを終了した後、鍵イベント処理ルー
チン(図7参照)へ復帰し、さらにメインルーチン(図
6参照)へ復帰する。
【0030】(2)発音ポインタTGRがパートの階層
PARTを指している場合 この場合、発音ポインタTGRがパートの階層PART
を指しているので、前述のステップSb2(図7参照)
の判断結果が「No」となり、ステップSb10に進
む。ステップSb10では、発音ポインタTGRがパー
トの階層PARTを指しているか否かを判断する。この
場合、ここでの判断結果は「Yes」となり、ステップ
Sb11に進む。ステップSb11では、継承ポインタ
INH_PTRがアンサンブルの階層ENSを指してい
るか否かを判断する。
【0031】ここで、継承ポインタINH_PTRがア
ンサンブルの階層ENSを指している場合、この判断結
果は「Yes」となり、ステップSb12に進む。ステ
ップSb12では、エフェクトのパラメータEFFEC
TをアンサンブルポインタENS_PTRが指している
アドレスから読み出し、このパラメータEFFECTに
よってエフェクタを設定する。これにより、発音時にパ
ラメータEFFECTが継承されることになる。そし
て、ステップSb14に進む。
【0032】一方、継承ポインタINH_PTRがアン
サンブルの階層ENSを指していない場合、この判断結
果は「No」となり、ステップSb13に進む。ステッ
プSb13では、エフェクタをバイパスに設定し、楽音
にエフェクトを付与しないようにする。すなわち、この
場合には、発音時にパラメータEFFECTが継承され
ないことになる。そして、ステップSb14に進む。
【0033】ステップSb14では、図9に示すパート
処理ルーチンが起動される。そして、CPU1はこのル
ーチンのステップSd1(図9参照)に処理を進める。
ステップSd1では、パートポインタPART_PTR
が指しているアドレスからレベルキースケーリングのパ
ラメータSCALEを各楽器への楽器ポインタ情報と共
に読み出す。そして、ステップSd2に進むと、継承ポ
インタINH_PTRがパートの階層PARTより下位
の階層、すなわち楽器の階層INSTを指しているか否
かを判断する。
【0034】ここで、継承ポインタINH_PTRが楽
器の階層INSTを指している場合、この判断結果は
「Yes」となり、ステップSd3に進む。ステップS
d3では、上記ステップSd1で読み出したレベルキー
スケーリングのパラメータSCALEでなく、デフォル
ト値をセットしてキースケーリングを行わない設定にす
る。これにより、発音時にパラメータSCALEが継承
されないことになる。
【0035】一方、継承ポインタINH_PTRがパー
トの階層PARTあるいはアンサンブルの階層ENSを
指している場合、この判断結果は「No」となり、ステ
ップSd4に進む。ステップSd4では、上記ステップ
Sd1で読み出したレベルキースケーリングのパラメー
タSCALEによってキースケーリングを設定する。す
なわち、この場合、発音時にパラメータSCALEが継
承されることになる。
【0036】次に、ステップSd5に進むと、先頭の楽
器ポインタ情報IP1を楽器ポインタINST_PTR
にセットする。そして、ステップSd6では、前述の楽
器処理ルーチン(図8参照)を起動し、楽器処理を行
う。さらに、ステップSd7(図9参照)に進むと、楽
器ポインタINST_PTRを次の楽器ポインタ情報に
より更新する。そして、ステップSd8では、まだ処理
を済ませていない楽器処理が残っている否かを判断す
る。
【0037】ここで、処理を済ませていない楽器処理が
残っていれば、この判断結果が「Yes」となり、再び
上記ステップSd6に戻り、上記ステップSd7で更新
した楽器ポインタINST_PTRが指している楽器に
ついて楽器処理を行う。こうして、全ての楽器(例え
ば、4つの楽器)について楽器処理が終了すると、上記
ステップSd8の判断結果が「No」となり、CPU1
の処理はこのパート処理ルーチンを終了する。そして、
鍵イベント処理ルーチン(図7参照)へ復帰し、さらに
メインルーチン(図6参照)へ復帰する。
【0038】(3)発音ポインタTGRがアンサンブル
の階層ENSを指している場合 この場合、発音ポインタTGRがアンサンブルの階層E
NSを指しているので、前述のステップSb2およびス
テップSb10(図7参照)の判断結果が共に「No」
となり、ステップSb15に進む。ステップSb15で
は、図10に示すアンサンブル処理ルーチンが起動され
る。そして、CPU1はこのルーチンのステップSe1
に処理を進める。ステップSe1では、アンサンブルポ
インタENS_PTRが指しているアドレスからエフェ
クトのパラメータEFFECTを各パートへのパートポ
インタ情報PP1〜PP4と共に読み出す。そして、ス
テップSe2に進むと、継承ポインタINH_PTRが
アンサンブルの階層ENSを指しているか否かを判断す
る。
【0039】ここで、継承ポインタINH_PTRがア
ンサンブルの階層ENSを指している場合、この判断結
果は「Yes」となり、ステップSe3に進む。ステッ
プSe3では、上記ステップSe1で読み出したエフェ
クトのパラメータEFFECTによってエフェクタを設
定する。これにより、発音時にパラメータEFFECT
が継承されることになる。
【0040】一方、継承ポインタINH_PTRがアン
サンブルの階層ENSを指していない場合、この判断結
果は「No」となり、ステップSe4に進む。ステップ
Se4では、上記ステップSe1で読み出したエフェク
トのパラメータEFFECTを用いずに、エフェクタを
バイパスに設定し、楽音にエフェクトを付与しないよう
にする。すなわち、この場合、発音時にパラメータEF
FECTが継承されないことになる。
【0041】次に、ステップSe5に進むと、先頭のパ
ートポインタ情報PP1をパートポインタPART_P
TRにセットする。そして、ステップSe6では、前述
のパート処理ルーチン(図9参照)を起動し、パート処
理を行う。さらに、ステップSe7(図10参照)に進
むと、パートポインタPART_PTRを次のパートポ
インタ情報により更新する。そして、ステップSe8で
は、まだ処理を済ませていないパートが残っている否か
を判断する。
【0042】ここで、処理を済ませていないパートが残
っていれば、この判断結果が「Yes」となり、再び上
記ステップSe6に戻り、上記ステップSe7で更新し
たパートポインタPART_PTRが指しているパート
についてパート処理を行う。こうして、全てのパート
(例えば、4つのパート)についてパート処理が終了す
ると、上記ステップSe8の判断結果が「No」とな
り、CPU1の処理はこのアンサンブル処理ルーチンを
終了する。そして、鍵イベント処理ルーチン(図7参
照)へ復帰し、さらにメインルーチン(図6参照)へ復
帰する。
【0043】ところで、前述した鍵イベント処理ルーチ
ンのステップSb1(図7参照)において、鍵イベント
がキーオンでなくキーオフであった場合、ここでの判断
結果は「No」となり、ステップSb15に進む。ステ
ップSb15では、鍵イベントが有った鍵に対応するキ
ーコードKCが指定されている楽音合成回路9の全ての
発音チャネルにキーオフを指示するデータを送出する。
これにより、キーオフの鍵イベントが有った鍵に対応す
る楽音が消音されることになる。このように、鍵イベン
ト処理では、鍵イベントに応じて、発音ポインタTGR
および継承ポインタINH_PTRが指している階層に
対応した発音処理等を行う。
【0044】パネルイベント処理 次に、パネルイベント処理の詳細について説明する。パ
ネルイベントが有ると、上述したメインルーチンのステ
ップSa7(図6参照)において、図11に示すパネル
イベント処理ルーチンが起動される。そして、CPU1
はこのルーチンのステップSf1(図11参照)に処理
を進める。以下、パネルイベントの種類によって下記
(1)〜(4)の4通りに場合分けして説明を行う。
【0045】(1)階層下降要求の場合 パネルイベントが、エディットを行う階層を下位の階層
へ移行するよう指示する操作、すなわち階層下降要求で
ある場合、上記ステップSf1の判断結果が「Yes」
となり、ステップSf2に進む。ステップSf2では、
図12に示す階層下降処理ルーチンが起動される。そし
て、CPU1はこのルーチンのステップSg1(図12
参照)に処理を進める。ステップSg1では、エディッ
トポインタLEVELがアンサンブルの階層ENSを指
しているか否かを判断する。
【0046】ここで、エディットポインタLEVELが
アンサンブルの階層ENSを指している場合、この判断
結果は「Yes」となり、ステップSg2に進む。ステ
ップSg2では、エディットポインタLEVELがパー
トの階層PARTを指定するようセットし、エディット
を行う階層をパートの階層PARTとする。そして、ス
テップSg3に進むと、発音ポインタTGPがパートの
階層PARTを指定するようセットする。さらに、ステ
ップSg4では、継承ポインタINH_PTRがパート
の階層PARTを指定するようセットする。
【0047】次に、ステップSg5では、パートポイン
タPART_PTRに階層下降要求時に操作者が指定し
たパートに対応するパートポインタ情報をセットする。
すなわち、これまでに指定されていたアンサンブルの直
下位には複数のパート(例えば、4パート)が存在する
ため、ここではこれらパートの中から操作者が指定した
パートにセットしている。そして、ステップSg11に
進む。
【0048】一方、前述のステップSg1において、エ
ディットポインタLEVELがアンサンブルの階層EN
Sを指していない場合、ここでの判断結果は「No」と
なり、ステップSg6に進む。ステップSg6では、エ
ディットポインタLEVELがパートの階層PARTを
指しているか否かを判断する。
【0049】ここで、エディットポインタLEVELが
パートの階層PARTを指している場合、この判断結果
は「Yes」となり、ステップSg7に進む。ステップ
Sg7では、エディットポインタLEVELが楽器の階
層INSTを指定するようセットし、エディットを行う
階層を楽器の階層INSTとする。そして、ステップS
g8に進むと、発音ポインタTGPが楽器の階層INS
Tを指定するようセットする。さらに、ステップSg9
では、継承ポインタINH_PTRが楽器の階層INS
Tを指定するようセットする。
【0050】次に、ステップSg10では、楽器ポイン
タINST_PTRに階層下降要求時に操作者が指定し
た楽器に対応する楽器ポインタ情報をセットする。すな
わち、これまでに指定されていたパートの直下位には複
数の楽器(例えば、4楽器)が存在するため、ここでは
これら楽器の中から操作者が指定した楽器にセットして
いる。そして、ステップSg11に進む。
【0051】一方、前述のステップSg6において、エ
ディットポインタLEVELがパートの階層PARTで
なく、楽器の階層INSTを指している場合、ここでの
判断結果は「No」となり、以後何も処理を行わずにこ
のルーチンを終了する。すなわち、楽器の階層INST
が最下位の階層であるため、この場合、より下位の階層
へ移行できないことになる。そして、処理はパネルイベ
ント処理ルーチン(図11参照)へ復帰し、さらにメイ
ンルーチン(図6参照)へ復帰する。
【0052】また、ステップSg11(図12参照)で
は、階層下降要求によって新たにセットされたエディッ
トポインタLEVELや他のポインタが指している階層
に対応した画面表示を行う。そして、処理はこのルーチ
ンを終了した後、パネルイベント処理ルーチン(図11
参照)へ復帰し、さらにメインルーチン(図6参照)へ
復帰する。
【0053】このように、階層下降要求が有った場合、
エディットポインタLEVELが指定する階層すなわち
エディットされる階層が下降するだけでなく、これに伴
って発音ポインタTGPおよび継承ポインタINH_P
TRが指定する階層も同様に下降するようになってい
る。
【0054】(2)階層上昇要求の場合 パネルイベントが、エディットを行う階層を上位の階層
へ移行するよう指示する操作、すなわち階層上昇要求で
ある場合、前述のステップSf1(図11参照)の判断
結果が「No」となり、ステップSf3に進む。ステッ
プSf3では、パネルイベントが階層上昇要求であるか
否かを判断する。この場合、ここでの判断結果は「Ye
s」となり、ステップSf4に進む。
【0055】ステップSf4では、図13に示す階層上
昇処理ルーチンが起動される。そして、CPU1はこの
ルーチンのステップSh1(図13参照)に処理を進め
る。ステップSh1では、エディットポインタLEVE
Lが楽器の階層INSTを指しているか否かを判断す
る。
【0056】ここで、エディットポインタLEVELが
楽器の階層INSTを指している場合、この判断結果は
「Yes」となり、ステップSh2に進む。ステップS
h2では、エディットポインタLEVELがパートの階
層PARTを指定するようセットし、エディットを行う
階層をパートの階層PARTとする。そして、ステップ
Sh3に進むと、発音ポインタTGPがパートの階層P
ARTを指定するようセットする。さらに、ステップS
g4では、継承ポインタINH_PTRがパートの階層
PARTを指定するようセットする。そして、ステップ
Sh9に進む。
【0057】一方、前述のステップSh1において、エ
ディットポインタLEVELが楽器の階層INSTを指
していない場合、ここでの判断結果は「No」となり、
ステップSh5に進む。ステップSh5では、エディッ
トポインタLEVELがパートの階層PARTを指して
いるか否かを判断する。
【0058】ここで、エディットポインタLEVELが
パートの階層PARTを指している場合、この判断結果
は「Yes」となり、ステップSh6に進む。ステップ
Sh6では、エディットポインタLEVELがアンサン
ブルの階層ENSを指定するようセットし、エディット
を行う階層をアンサンブルの階層ENSとする。そし
て、ステップSh7に進むと、発音ポインタTGPがア
ンサンブルの階層ENSを指定するようセットする。さ
らに、ステップSh8では、継承ポインタINH_PT
Rがアンサンブルの階層ENSを指定するようセットす
る。そして、ステップSh9に進む。
【0059】一方、前述のステップSh5において、エ
ディットポインタLEVELがパートの階層PARTで
なく、アンサンブルの階層ENSを指している場合、こ
こでの判断結果は「No」となり、以後何も処理を行わ
ずにこのルーチンを終了する。すなわち、アンサンブル
の階層ENSが最上位の階層であるため、この場合、よ
り上位の階層へ移行できないことになる。そして、処理
はパネルイベント処理ルーチン(図11参照)へ復帰
し、さらにメインルーチン(図6参照)へ復帰する。
【0060】また、ステップSh9(図13参照)で
は、階層上昇要求によって新たにセットされたエディッ
トポインタLEVELや他のポインタが指している階層
に対応した画面表示を行う。そして、処理はこのルーチ
ンを終了した後、パネルイベント処理ルーチン(図11
参照)へ復帰し、さらにメインルーチン(図6参照)へ
復帰する。
【0061】このように、階層上昇要求が有った場合、
上記階層下降要求の場合と同様、エディットポインタL
EVELが指定する階層すなわちエディットされる階層
のみならず、発音ポインタTGPおよび継承ポインタI
NH_PTRが指定する階層も上昇するようになってい
る。
【0062】(3)発音設定要求の場合 パネルイベントが、発音をどの階層から行わせるかを指
定する操作、すなわち発音設定要求である場合、前述の
ステップSf1およびステップSf3(図11参照)の
判断結果が共に「No」となり、ステップSf5に進
む。ステップSf5では、パネルイベントが発音設定要
求であるか否かを判断する。この場合、ここでの判断結
果は「Yes」となり、ステップSf6に進む。
【0063】ステップSf6では、発音ポインタTGP
が操作者が要求した階層を指定するようセットする。こ
の発音設定処理の場合、上記階層下降処理や階層上昇処
理の場合と異なり、操作者の要求に応じて発音ポインタ
TGPが指定する階層のみ変更するようになっている。
そして、処理はこのルーチンを終了し、メインルーチン
(図6参照)へ復帰する。
【0064】(4)継承設定要求の場合 パネルイベントが、パラメータの継承をどの階層から行
わせるかを指定する操作、すなわち継承設定要求である
場合、前述のステップSf1、ステップSf3およびス
テップSf5(図11参照)の判断結果が全て「No」
となり、ステップSf7に進む。ステップSf7では、
パネルイベントが継承設定要求であるか否かを判断す
る。この場合、ここでの判断結果は「Yes」となり、
ステップSf8に進む。
【0065】ステップSf8では、継承ポインタINH
_PTRが操作者が要求した階層を指定するようセット
する。この継承設定要求の場合も、上記発音設定要求の
場合と同様、操作者の要求に応じて継承ポインタINH
_PTRが指定する階層のみ変更するようになってい
る。そして、処理はこのルーチンを終了し、メインルー
チン(図6参照)へ復帰する。
【0066】(5)その他のパネルイベント処理 パネルイベントが、その他の設定要求等である場合、前
述のステップSf1、ステップSf3、ステップSf5
およびステップSf7(図11参照)の判断結果が全て
「No」となり、ステップSf9に進む。ステップSf
9では、各種パラメータの設定等、それぞれの要求に応
じたイベント処理を行った後、このルーチンを終了し、
メインルーチン(図6参照)へ復帰する。
【0067】このように、パネルイベント処理では、操
作者による階層下降要求、階層上昇要求、発音設定要求
あるいは継承設定要求に応じてそれぞれに該当するポイ
ンタをセットすると共に、その他の設定要求等に応じた
イベント処理を行う。
【0068】上述したように、本実施例では、例えば楽
器、パートおよびアンサンブルの階層からなる階層構造
を採用した音色データに基づいて楽音を発生させる場合
において、エディットポインタLEVEL、発音ポイン
タTGPおよび継承ポインタINH_PTRが、それぞ
れ所望の階層を指定するよう個別に管理される。これに
より、現在エディットしている階層に関わりなく、任意
に指定した階層から下の階層に属する音色データに基づ
いて楽音を発生させることができると共に、現在エディ
ットしている階層から下の階層に属する音色データに加
え、任意に指定した階層から当該エディットしている階
層に至るまでの階層に属するパラメータを継承し、これ
らに基づいて楽音を発生させることができる。
【0069】C:変形例 なお、本実施例では、パートを4つの楽器で、アンサン
ブルを4つのパートで構成するようにしたが、このよう
な数に限らず、2つあるいは8つなど所望の数で構成す
ることができる。また、本実施例では、楽音制御データ
(音色データ)の階層構造を楽器、パートおよびアンサ
ンブルの3つの階層としたが、データの階層構造は幾つ
の階層で構成されていてもよい。また、本実施例では、
波形メモリ読み出し方式の音源を採用した電子楽器を例
として説明したが、このような音源に限らず、FM(周
波数変調)方式の音源など他の方式による音源を採用し
て構成してもよい。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、階層構造で記憶された音色等の楽音制御パラメータ
をエディットする際、所望の階層から発音を行わせるこ
とができ、しかもエディット中の階層より上位の階層に
あるパラメータを継承し、これに基づいて発音を行わせ
ることができるので、操作者は、エディットした結果を
効率的に試し聴きできるようになり、したがって、所望
の楽音を効率的に作成することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の全体構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 同実施例において、RAMに記憶される音色
データの階層構造を示すブロック図である。
【図3】 同実施例において、RAMに記憶される音色
データのデータ構造を示すブロック図である。
【図4】 同実施例において、ディスプレイに表示され
るウィンドウ画面を示す概略図である。
【図5】 同ウィンドウ画面における1つのウィンドウ
の表示内容の一例を示す図である。
【図6】 同実施例において、CPUが実行する制御プ
ログラムのメインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図7】 同実施例において、CPUが実行する制御プ
ログラムの鍵イベント処理ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図8】 同実施例において、CPUが実行する制御プ
ログラムの楽器処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】 同実施例において、CPUが実行する制御プ
ログラムのパート処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図10】 同実施例において、CPUが実行する制御
プログラムのアンサンブル処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図11】 同実施例において、CPUが実行する制御
プログラムのパネルイベント処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図12】 同実施例において、CPUが実行する制御
プログラムの階層下降処理ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図13】 同実施例において、CPUが実行する制御
プログラムの階層上昇処理ルーチンを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1……CPU、2……ROM、3……RAM、4……M
IDIインターフェイス、5……パネル、6……パネル
・インターフェイス、7……ディスプレイ、8……ディ
スプレイ・インターフェイス、9……楽音合成回路、1
0……サウンドシステム、11……バス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階層からなる階層構造の楽音制御
    パラメータと、 前記複数の階層のうち、前記楽音制御パラメータをエデ
    ィットする階層を任意に指定する第1の階層指定手段
    と、 前記第1の階層指定手段によって指定された階層に属す
    る楽音制御パラメータをエディットするエディット手段
    と、 前記複数の階層のうち、楽音信号の発生に用いるべき楽
    音制御パラメータが属する最上位の階層を任意に指定す
    る第2の階層指定手段と、 発音を指示する発音指示手段と、 前記発音指示手段による発音の指示に応じ、前記第2の
    階層指定手段によって指定された階層から下の階層に属
    する楽音制御パラメータに基づいて楽音信号を発生させ
    る楽音信号発生手段とを具備することを特徴とする電子
    楽器。
  2. 【請求項2】 複数の階層からなる階層構造の楽音制御
    パラメータと、 前記複数の階層のうち、前記楽音制御パラメータをエデ
    ィットする階層を任意に指定する第1の階層指定手段
    と、 前記第1の階層指定手段によって指定された階層に属す
    る楽音制御パラメータをエディットするエディット手段
    と、 前記複数の階層のうち、楽音信号の発生時に継承すべき
    楽音制御パラメータが属する最上位の階層を任意に指定
    する第2の階層指定手段と、 発音を指示する発音指示手段と、 前記発音指示手段による発音の指示に応じ、楽音信号を
    発生させる楽音信号発生手段と、 前記第2の階層指定手段によって指定された階層から下
    の階層に属する楽音制御パラメータに基づいて前記楽音
    信号発生手段で発生される楽音信号の特性を制御する制
    御手段とを具備することを特徴とする電子楽器。
JP07988593A 1993-04-06 1993-04-06 電子楽器 Expired - Fee Related JP3144140B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07988593A JP3144140B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 電子楽器
US08/220,964 US5449857A (en) 1993-04-06 1994-03-31 Electronic musical instrument capable of free edit and trial of data hierarchy

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07988593A JP3144140B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 電子楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06289874A JPH06289874A (ja) 1994-10-18
JP3144140B2 true JP3144140B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=13702718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07988593A Expired - Fee Related JP3144140B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 電子楽器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5449857A (ja)
JP (1) JP3144140B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2962465B2 (ja) * 1995-06-02 1999-10-12 ヤマハ株式会社 可変アルゴリズム音源および音色編集装置
US5750278A (en) * 1995-08-10 1998-05-12 Westinghouse Electric Corporation Self-cooling mono-container fuel cell generators and power plants using an array of such generators
ES2203365T3 (es) * 2000-04-06 2004-04-16 European Molecular Biology Laboratory Microscopio controlado por ordenador.
AT500124A1 (de) * 2000-05-09 2005-10-15 Tucmandl Herbert Anlage zum komponieren
US6541692B2 (en) * 2000-07-07 2003-04-01 Allan Miller Dynamically adjustable network enabled method for playing along with music

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2743654B2 (ja) * 1991-09-27 1998-04-22 ヤマハ株式会社 電子楽器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06289874A (ja) 1994-10-18
US5449857A (en) 1995-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0486925B1 (en) Electronic musical instrument
US4510840A (en) Musical note display device
US6066795A (en) Techniques of using computer keyboard as musical instrument keyboard
JP2812222B2 (ja) 電子楽器および音源手段の置き換え方法
JPH07261762A (ja) 自動伴奏情報発生装置
JP2743654B2 (ja) 電子楽器
JP3144140B2 (ja) 電子楽器
US5428183A (en) Tone signal generating apparatus for performing a timbre change by storing a full frequency band in a wave memory
JP2002251185A (ja) 自動演奏装置および自動演奏方法
JP2705395B2 (ja) 電子楽器
JPH0679218B2 (ja) 電子楽器の効果装置
JPH08314450A (ja) ミュージックシステムおよび電子楽器
JP3554770B2 (ja) 楽音発生装置
JPH10149166A (ja) 楽音合成装置
JP2653363B2 (ja) 電子楽器
JP3885708B2 (ja) 演奏情報編集装置、演奏情報編集方法および演奏情報編集プログラム
JP2596303B2 (ja) 電子楽器
JP3744667B2 (ja) 自動伴奏装置および自動伴奏方法
JP2915753B2 (ja) 電子楽器
JP2751386B2 (ja) 電子楽器における楽音パラメータ編集方式
JP2936266B2 (ja) 電子楽器
JPH10171461A (ja) 楽音発生装置
JP2002140073A (ja) 楽音発生装置および楽音発生方法
JPH10326093A (ja) 電子楽器の効果装置
JPH06195077A (ja) 楽音発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20001128

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees