JP3144034B2 - 多層薄膜コンデンサ - Google Patents

多層薄膜コンデンサ

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JP3144034B2 JP04081782A JP8178292A JP3144034B2 JP 3144034 B2 JP3144034 B2 JP 3144034B2 JP 04081782 A JP04081782 A JP 04081782A JP 8178292 A JP8178292 A JP 8178292A JP 3144034 B2 JP3144034 B2 JP 3144034B2
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淳司 小島
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多層薄膜コンデンサに
関し、特に小形・軽量・低コスト化を図った多層薄膜コ
ンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小形・軽量化が進む
中、面実装技術を用いた電子部品の高密度実装化に伴う
電子部品に対するチップ化、小形化の要望が強くなって
いる。その中で、コンデンサにおいても小形化への種々
の取り組みがなされ、その取り組みの一つに誘電体の薄
膜化を図った多層薄膜コンデンサがある。
【0003】以下、従来の多層薄膜コンデンサについて
説明する。従来の多層薄膜コンデンサは図5(b)のよ
うなパターンで非グレーズ面を帯状としたグレーズ層を
形成した図2の構成のセラミック基板上に、図5(a)
のようなパターンで図3の構成で図5(c)のようなパ
ターンで薄膜誘電体層5と一層ごとにグレーズ層2を越
えてセラミック基板(以下基板という)1の両端方向に
位置ずれさせた内部電極層4a,4bとを交互に積層
し、基板1両端の内部電極層4a,4bを除いて無機絶
縁膜6を形成し、無機絶縁膜6上に樹脂層7を形成し、
これを個片に分割して外部電極層8を形成して多層薄膜
コンデンサとしていた。このとき、基板1両端の帯状の
非グレーズ面3は外部電極層8の付着強度を確保するた
めに必要であり、グレーズ層2は具体的には薄膜誘電体
の特性を十分発揮させるために基板1の平均表面粗さ
(以下Raという)を0.01μm〜0.2μmとする
ことが必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成の多層薄膜コンデンサでは帯状の非グレーズ面
3を設けることと、グレーズ層2の形成面積に対して所
定のRaを満たすグレーズ層2の面積が小さくなるた
め、コンデンサ形状に対して素子形成可能な有効面が小
さくなる。それゆえ、所定の容量を得るための積層数が
増加するという問題点を有していた。
【0005】具体的には、例えば、基板1のRa0.0
1μm〜0.2μmを得るためにグレーズ層2の厚みを
25μmとしたとき、Raが0.2μm以下になるのは
グレーズ層2と非グレーズ面3との接触面から0.2mm
グレーズ層2内に入った箇所である。つまり、両側合わ
せて0.4mmのロスを生じることとなる。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、素
子形成可能な有効面の拡大を図った多層薄膜コンデンサ
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の多層薄膜コンデンサは、基板両端の一部を
非グレーズ面とし、その形状を半円、半楕円、矩形、三
角形としたものである。
【0008】
【作用】上記のように基板両端の一部を非グレーズ面と
することで、グレーズ層形成面積が増加する。さらに所
定の基板のRaを得るための膜厚に到達するまでの非グ
レーズ面との接触部からの距離が小さくなり、基板表面
の素子形成可能な有効面の利用率が向上する。このこと
により外部電極の付着強度を低下させることなく素子形
成可能な有効面の拡大を図ることができ、このグレーズ
形状に合わせた形状でコンデンサを形成することで所定
の容量を得るための積層数を低減することとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例の多層薄膜コンデン
サについて図面を参照にして説明する。図1において、
1はセラミック基板、2はグレーズ層、3は非グレーズ
面である。
【0010】薄膜コンデンサの形成は、図4(b)のグ
レーズパターンの基板1を用い、グレーズ層2と非グレ
ーズ面3に跨るように内部電極4aを形成し、内部電極
4aとグレーズ層2に跨るように有機薄膜誘電体5を形
成し、誘電体5の上に内部電極4aとは極性の異なる内
部電極4bを形成し、さらに内部電極4bの上に誘電体
5を形成する。このような積層の形成を繰返えし所定の
積層を終え、このような積層を図4(a)のパターン
で、図4(c)のパターンに形成して個々のコンデンサ
を形成し、その後無機絶縁膜6を封止膜として全面に形
成し無機絶縁膜6の上から隣接する各々のパターンとの
間を残して樹脂層7を形成し、樹脂層7を形成していな
い部分の無機絶縁膜6をエッチング処理で除去する。そ
の後個々のパターンを炭酸ガスレーザーによるスクライ
ブラインを入れた後基板分割して個片とし、内部電極積
層部の端部を含む基板両端部に外部電極層8を形成して
図3に示す薄膜コンデンサが完成する。
【0011】以下、実施例と比較例を図面を参照にしな
がら説明する。 (実施例)図1に示す非グレーズ面3の形状を三角形と
し、非グレーズ面3の長さを素子の幅方向に対して0.
15mm小さくし、その幅の最大値を0.2mmとした基板
1上に図3に示す薄膜コンデンサを以下の方法で作製し
た。
【0012】図4(b)のグレーズパターンの基板1上
に図4(a)に示すパターンで、薄膜コンデンサを図4
(c)のパターンに形成した。グレーズ層2の膜厚は2
5μm、グレーズ層2表面のRaは0.05μmとし、
内部電極4a,4bはアルミニウム500ÅをEB蒸着
(エレクトロンビーム蒸発源による蒸着)にて、薄膜誘
電体層5はポリユリア2000Åを蒸着重合法にてそれ
ぞれメタルマスクでパターン形成し、無機絶縁膜6はプ
ラズマCVD法によるシリコン酸化窒化膜(SiON
膜)2μmを形成し、樹脂層7は(株)セイコーアドバ
ンス製スクリーン印刷用樹脂1300番をスクリーン印
刷法で形成した。
【0013】そしてふっ酸(HF)とふっ化アンモニウ
ム(NH4F)を1:5の比率で混合したエッチング液
に浸漬し樹脂を形成していない部分のSiON膜を除去
し、その後炭酸ガスレーザーによるスクライブラインを
入れ基板分割を行い外部電極層8を形成して図3のよう
な薄膜コンデンサを完成した。
【0014】このとき、グレーズ層2上のレーザースク
ライブ代を0.15mm、外部電極代を0.2mmとし、素
子サイズはそれぞれ3.2mm×1.6mm、2.0mm×
1.25mm、1.6mm×0.8mm、1.0mm×0.5mm
を作製した。
【0015】(比較例)図2に示す非グレーズ面3の幅
を両端各々0.2mmとした基板1上に図3に示す薄膜コ
ンデンサを以下の方法で作製した。
【0016】図5(b)のグレーズパターンの基板1上
に図5(a)に示すパターンで薄膜コンデンサを図5
(c)のパターンに形成した。グレーズ層2の膜厚は2
5μm、グレーズ層2表面のRaは0.05μmとし、
内部電極4a,4bはアルミニウム500ÅをEB蒸着
(エレクトロンビーム蒸発源による蒸着)にて、薄膜誘
電体層5はポリユリア2000Åを蒸着重合法にてそれ
ぞれメタルマスクでパターン形成し、無機絶縁膜6はプ
ラズマCVD法によるシリコン酸化窒化膜(SiON
膜)2μmを形成し、樹脂層7は(株)セイコーアドバ
ンス製スクリーン印刷用樹脂1300番をスクリーン印
刷法で形成した。
【0017】そしてふっ酸(HF)とふっ化アンモニウ
ム(NH4F)を1:5の比率で混合したエッチング液
に浸漬し樹脂を形成していない部分のSiON膜を除去
し、その後炭酸ガスレーザーによるスクライブラインを
入れ基板分割を行い外部電極8を形成して薄膜コンデン
サを完成した。
【0018】このとき、グレーズ層2上のレーザースク
ライブ代を0.15mm、外部電極代を0.2mmとし、素
子サイズはそれぞれ3.2mm×1.6mm、2.0mm×
1.25mm、1.6mm×0.8mm、1.0mm×0.5mm
を作製した。
【0019】上記実施例による薄膜コンデンサの素子形
成可能な有効面積を(表1)に比較して示している。
【0020】
【表1】
【0021】従来の非グレーズ面3を帯状とした基板1
を用いた比較例に対して、本実施例によると素子形成可
能な有効面積は各々の素子サイズにおいて、3.2mm×
1.6mmで1.11倍、2.0mm×1.25mmで1.1
7倍、1.6mm×0.8mmで1.3倍、1.0mm×0.
5mmで1.75倍の有効面積が得られた。また対向面積
としては、順に1.125倍、1.25倍、1.375
倍、2.50倍の対向面積が得られた。
【0022】また諸特性は全く問題がなく、もっとも懸
念された外部電極層8の付着強度も何ら問題はなかっ
た。
【0023】なお、本実施例では非グレーズ面3の形状
を三角形としたが、半円あるいは半楕円あるいはその他
の形状としても同様のことが言える。また薄膜誘電体層
として蒸着重合法によるポリユリアを用いたが、本工法
あるいは他の工法による他の有機薄膜あるいは無機薄膜
を用いても同様である。また無機絶縁膜にプラズマCV
D法によるSiONを用いたが、他の成膜方法による封
止性のよい材料でもよい。また樹脂は適応可能な他の樹
脂材料でもよく、その形成方法も本実施例ではスクリー
ン印刷法を用いたが、他の方法を用いてもよいことはい
うまでもない。さらに本実施例では多層薄膜コンデンサ
について述べたが、他の有機・無機・金属薄膜等の機能
性薄膜を用いた他の回路部品についても同様のことが言
える。
【0024】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明の多層薄膜コンデンサによれば、基板両端の
一部を非グレーズ面とすることで特性を阻害することな
く素子形成面の拡大を図ることができ、素子積層数を低
減することができる。これにより大幅な生産性の向上を
図ることができ、コストダウンを図ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の多層薄膜コンデンサの基板
の構成を示す斜視図
【図2】従来の多層薄膜コンデンサの基板の構成を示す
斜視図
【図3】本発明および従来の多層薄膜コンデンサの構成
の概念を示す断面図
【図4】(a)本発明の一実施例の多層薄膜コンデンサ
のセラミック基板上に所定のパターンで形成されたコン
デンサ部の斜視平面図 (b)同図4(a)のコンデンサ部Aのグレーズパター
ンの拡大平面図 (c)同図4(a)のコンデンサ部Aの分割前の外部電
極未形成の状態のコンデンサの拡大平面図
【図5】(a)従来の多層薄膜コンデンサのセラミック
基板上に所定のパターンで形成されたコンデンサ部の平
面図 (b)同図5(a)のコンデンサ部Bのグレーズパター
ンの拡大平面図 (c)同図5(a)のコンデンサ部Bのグレーズパター
ン上に形成された内部電極パターンの拡大平面図
【符号の説明】
1 セラミック基板 2 グレーズ層 3 非グレーズ面 4a,4b 内部電極 5 薄膜誘電体層 6 無機絶縁膜 7 樹脂層 8 外部電極層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−37105(JP,A) 特開 昭51−101862(JP,A) 特開 昭54−7162(JP,A) 特公 昭31−1829(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/40 H01G 13/00 - 13/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一主面にグレーズ層を形成した
    セラミック基板において両端の一部を非グレーズ面と
    し、前記グレーズ層上にグレーズ形状に合わせた形状の
    薄膜誘電体層と、この薄膜誘電体層を間に介在させた前
    記グレーズ形状に合わせた形状で積層され、各一端が前
    記セラミック基板の両端部に一層毎交互に延長して配設
    された一対の内部電極層と、前記積層された一対の内部
    電極層および薄膜誘電体層上に前記セラミック基板の非
    グレーズ面を除いて形成された無機絶縁膜と、この無機
    絶縁膜上に形成された樹脂層と、少なくとも前記無機絶
    縁膜および樹脂層に被覆されていない前記内部電極層の
    延長部分を含む前記セラミック基板の両端部に形成され
    た外部電極層を具備した多層薄膜コンデンサ。
  2. 【請求項2】非グレーズ面の形状が、半円、半楕円、矩
    形、三角形である請求項1記載の多層薄膜コンデンサ。
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