JP3257542B2 - 薄膜コンデンサ - Google Patents

薄膜コンデンサ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機薄膜誘電体を用
いた積層型薄膜コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化、軽量化の発展
に伴い、面実装技術を用いた電子部品の高密度実装化が
進み、電子部品に対するチップ化、小型化の要望が強く
なっている。
【0003】その中で、コンデンサにおいても種々の取
り組みがなされており、その一つに誘電体の薄膜化を図
ることにより小型化した積層型の薄膜コンデンサがあ
る。
【0004】以下に従来の薄膜コンデンサとその製造方
法を図面を参照しながら説明する。図3に従来の薄膜コ
ンデンサの構成を示す。図3に示すように、絶縁基板1
の上に内部電極2aと2bを備えた有機薄膜誘電体3を
重ね、無機絶縁膜4で包まれ、外部電極6に内部電極2
a、2bが接続している。
【0005】以上のように構成された従来の薄膜コンデ
ンサは、図4(A)〜(I)に示す製造工程により作製
されていた。まず、図4(A)の工程では絶縁基板1の
上に内部電極2aが形成され、図4(B)の工程で内部
電極2aと基板1に跨るように有機薄膜誘電体3が形成
され、図4(C)の工程で誘電体3の上に図4(A)の
工程で形成された内部電極2aとは極性の異なる内部電
極2bが形成され、図4(D)の工程でさらに内部電極
2bの上に誘電体3が形成される。このような積層構造
を図4(E)、(F)、(G)、(H)の各工程でそれ
ぞれ繰り返し、所定の積層を終了すると図5(A)に示
すようなパタ−ンになるよう、それぞれのコンデンサ7
が図4(H)のように形成される。図5(B),(C)
は図5(A)のD部分のコンデンサを拡大して示した図
である。その後、図4(I)および図5(C)に示すよ
うに、図5(B)に示すコンデンサ7の上にパタ−ン形
成マスクを用いて無機絶縁膜4を封止膜として形成す
る。その後、各々のパタ−ンを基板分割して個片とし、
内部電極積層部の端部を含む絶縁基板両端部に外部電極
6を形成して薄膜コンデンサを作製していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の従来の薄膜コンデンサでは、部品実装時な
どに発生する衝撃によって無機絶縁膜4にひび割れが発
生し、コンデンサの信頼性が低下するという問題を有し
ていた。
【0007】また、上記従来の工程で製造すると、無機
絶縁膜4をパタ−ン形成マスクを用いて形成するために
コストアップするという問題がある。また、パタ−ン形
成マスクとコンデンサ形成絶縁基板1の位置合わせ精度
が確保できないため、基板分割するときに分割線がずれ
て、無機絶縁膜4にクラックが発生しコンデンサの信頼
性が低下するという問題がある。そして図5(C)では
非無機絶縁膜成膜部がスペースとしては確保されている
が、実際にはコンデンサ形成絶縁基板1とパタ−ン形成
マスクとの隙間から無機絶縁膜の漏れが発生し、無機絶
縁膜パタ−ンの寸法精度が劣化することによって非無機
絶縁膜成膜部のスペース確保ができなくなる。そのた
め、基板分割を行なうときに無機絶縁膜4にひび割れが
発生し、コンデンサの信頼性が低下する。さらに内部電
極2a,2bと外部電極6の電気的接合が不安定になる、
もしくは電気的接合ができないという問題を有してい
た。
【0008】また、無機絶縁膜4形成後の工程である基
板分割や外部電極6形成などの後半工程の衝撃により、
絶縁基板上に形成したコンデンサ部7が基板からはがれ
る、あるいは無機絶縁膜4のひび割れ発生によるコンデ
ンサの信頼性低下という問題を有していた。
【0009】本発明はこのような課題を解決するもの
で、製造工程中の衝撃による無機絶縁膜のひび割れの発
生を防止し、無機絶縁膜のパタ−ン形成工程時と、有機
薄膜誘電体の製造時に発生する衝撃によるクラック発生
を同時に防止することができ、低コストで、高信頼性
の、量産性の高い薄膜コンデンサを提供することを目的
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決する本発
明に係る薄膜コンデンサは、絶縁基板上に有機薄膜誘電
体と一層ごとに絶縁基板の両端方向に位置ずれさせた内
部電極とを交互に積層してなるコンデンサ部、このコン
デンサ部を被覆するように形成した無機絶縁膜、被覆し
た無機絶縁膜に形成されると共にフォトレジスト樹脂ま
たはスクリーン印刷用樹脂からなる樹脂層、および基板
両端に位置する無機絶縁膜の端部をエッチング処理によ
り除去することにより無機絶縁膜に被覆されていないコ
ンデンサ部の端部と絶縁基板両端部とを包むようにして
形成した外部電極を備えている。
【0011】無機絶縁膜としては、プラズマCVD法を
用いて形成したシリコン酸化物、シリコン窒化物または
シリコン酸化窒化物用いることが好ましい。
【0012】上記のように、コンデンサ部を被覆して形
成した無機絶縁膜全面にフォトレジスト樹脂またはスク
リーン印刷用樹脂からなる樹脂層を形成した構成にする
ことにより、部品実装時などの工程で発生する衝撃によ
り、無機絶縁膜がひび割れすることを防止するようコン
デンサを保護することができ、コンデンサの信頼性を向
上させることができる。
【0013】また、絶縁基板の全面に所定のパタ−ンで
コンデンサ部を形成した後、その全面に無機絶縁膜を形
成する工程と、その上から隣接する各々のパタ−ンとの
間を残して樹脂層を形成する工程と、エッチング処理を
行うという工程を導入することにより、無機絶縁膜エッ
チング用のパタ−ン形成マスクが不要となる。その結
果、無機絶縁膜パタ−ンとコンデンサ形成絶縁基板との
位置合わせが不要となり、エッチング後の無機絶縁膜パ
タ−ンの寸法精度が良くなるため、無機絶縁膜の位置ず
れが原因で発生する基板分割の際の無機絶縁膜のひび割
れが発生しなくなる。このため、コンデンサの信頼性が
向上し、内部電極と外部電極との電気的接合が安定す
る。また、フォトレジスト樹脂またはスクリーン印刷用
樹脂からなる樹脂層を設けることにより、基板分割、外
部電極形成などの後工程時の衝撃による無機絶縁膜のク
ラック発生を防止することができ、低コストで、高信頼
性の、量産性の高い製造方法を確立することができる。
【0014】特に、樹脂層としてスクリーン印刷用樹脂
を用いることにより、量産性の高い製造方法となり、ま
た無機絶縁膜として、成膜速度の速いプラズマCVD法
を用いてシリコン酸化膜、シリコン窒化膜またはシリコ
ン酸化窒化膜を形成することにより、高い生産性で薄膜
コンデンサを生産することができることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例の薄膜コ
ンデンサを図面を参照しながら説明する。図1に本発明
の一実施例の薄膜コンデンサの構成を示す。図1に示す
ように絶縁基板1の上に内部電極2aと2bを備えた有
機薄膜誘電体3を重ね、無機絶縁膜4とフォトレジスト
樹脂またはスクリーン印刷用樹脂からなる樹脂層5で覆
い、外部電極6に内部電極2a、2bが接続している。
なお、従来例の構成部品と同一のものは同じ符号を付し
て説明を省略する。
【0016】以上のように構成された薄膜コンデンサは
図2(A)〜(K)に示す工程により作製される。図2
(A)の工程において絶縁基板1の上に内部電極2aが
形成され、図2(B)の工程で内部電極2aと基板1に
跨るように有機薄膜誘電体3が形成され、図2(C)の
工程において誘電体3の上に図2(A)の工程で形成さ
れた内部電極2aとは極性の異なる内部電極2bが形成
され、図2(D)の工程でさらに内部電極2bの上に誘
電体3が形成される。このような積層体の形成を図2
(E)〜(H)の工程で繰返えす。そして所定の積層を
終えると、図5(A)に示すようなパタ−ンで複数のコ
ンデンサが図5(B)のように形成され、その後図2
(I)において無機絶縁膜4を封止膜として全面に形成
し、図2(J)において無機絶縁膜4の上から隣接する
各々のパタ−ンとの間を残してフォトレジスト樹脂また
はスクリーン印刷用樹脂からなる樹脂層5を形成し、図
2(J)の工程において樹脂層5を形成していない部分
の無機絶縁膜4をエッチング処理で除去する。その後そ
れぞれのパタ−ンを基板分割して個片とし、内部電極積
層部の端部を含む絶縁基板両端部に外部電極6を形成し
て図1に示す薄膜コンデンサが完成する。
【0017】
【実施例】以下に4種類の実施例と4種類の比較例につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0018】(実施例1)図1に示すような構成の薄膜
コンデンサを、図2に示す製造工程で製作する。内部電
極2a,2bはアルミニウムを電子ビームにより蒸発源
を加熱する蒸着法(EB蒸着)により1000Åの厚さ
に形成し、有機薄膜誘電体3はポリユリアを蒸着重合法
により2000Å厚に形成し、無機絶縁膜4はスパッタ
法により硫化亜鉛膜(ZnS膜)を2μm厚に形成し、
樹脂層5は東京応化工業(株)製ポジ型レジストOFP
R−2を用いてフォトリソグラフ法で形成し、そしてス
パッタエッチング法を用いて樹脂層5を形成していない
部分のZnS膜を除去した。その後基板分割を行い外部
電極6を形成して薄膜コンデンサを完成した。
【0019】(実施例2)図1のように構成された薄膜
コンデンサを図2に示す製造工程で、内部電極2a,2
bはアルミニウムを厚さ1000ÅにEB蒸着にて形成
し、有機薄膜誘電体3はポリユリアで厚さ2000Åに
蒸着重合法で形成し、無機絶縁膜4はスパッタ法により
硫化亜鉛膜(ZnS膜)を厚さ2μmに形成し、樹脂層
5は(株)セイコ−アドバンス製スクリ−ン印刷用樹脂
1300番120ホワイトをスクリ−ン印刷法を用いて
樹脂層5を形成し150℃30分間熱処理して硬化させ
る。その後、スパッタエッチング法を用いて樹脂層5を
形成していない部分のZnS膜を除去した。最後に、基
板分割を行い外部電極6を形成して薄膜コンデンサを完
成した。
【0020】(実施例3)図1に示す構成の薄膜コンデ
ンサを、図2に示す製造工程で製作した。内部電極2
a,2bはアルミニウムをEB蒸着により1000Å厚
に形成し、有機薄膜誘電体3はポリユリアを蒸着重合法
で厚さ2000Åに形成し、無機絶縁膜4はプラズマC
VD法によるシリコン酸化窒化膜(SiON膜)厚さ2
μmに形成し、樹脂層5は(株)セイコ−アドバンス製
スクリ−ン印刷用樹脂1300番120ホワイトをスク
リ−ン印刷法を用いて形成し150℃30分間熱処理し
て硬化させる。その後、ドライエッチング法を用いて樹
脂層5を形成していない部分のSiON膜を除去した。
その後基板分割を行い側面に外部電極6を形成して薄膜
コンデンサを完成した。
【0021】(実施例4)図1示す構成の薄膜コンデン
サを図2に示す製造工程で作製した。内部電極2a,2
bはアルミニウムをEB蒸着により厚さ1000Åに形
成し、有機薄膜誘電体3はポリユリアを蒸着重合法で厚
み2000Åに形成し、無機絶縁膜4はプラズマCVD
法によりSiON膜を厚さ2μmに形成し、樹脂層5は
(株)セイコ−アドバンス製スクリ−ン印刷用樹脂13
00番120ホワイトをスクリ−ン印刷法を用いて形成
し、150℃30分間熱処理して硬化させ、その後、フ
ッ酸(HF)とフッ化アンモニウム(NH4F)を5:
1の比率で混合したエッチング液に浸漬し、樹脂層5を
形成していない部分のSiON膜を除去した。その後基
板分割を行い外部電極6を形成して薄膜コンデンサを完
成した。
【0022】(比較例1)図3に示す構成の薄膜コンデ
ンサを図4に示す従来の製造工程で作製した。内部電極
2a,2bはアルミニウムをEB蒸着で厚さ1000Å
に形成し、有機薄膜誘電体3はポリユリアを蒸着重合法
で厚み2000Åに形成し、無機絶縁膜4はスパッタ法
により2μmのZnSをメタルマスクを用いて必要パタ
−ンに形成した。その後,基板分割を行い外部電極6を
形成して薄膜コンデンサを完成した。
【0023】(比較例2)図3に示す構成の薄膜コンデ
ンサを図4に示す製造工程で作製した。内部電極2a,
2bはアルミニウムをEB蒸着により厚み1000Åに
形成し、有機薄膜誘電体3はポリユリアを蒸着重合法で
厚み2000Åに形成し、無機絶縁膜4はプラズマCV
D法によりSiON膜を厚み2μmでメタルマスクを用
いて必要パタ−ンに形成した。その後、基板分割を行い
外部電極6を形成して薄膜コンデンサを完成した。
【0024】(比較例3)図1に示す構成の薄膜コンデ
ンサを図4に示す製造工程で作製した。内部電極2a,
2bはアルミニウムをEB蒸着にて厚さ1000Åに形
成し、有機薄膜誘電体3はポリユリアを蒸着重合法で厚
さ2000Åに形成した。無機絶縁膜4はスパッタ法に
よりZnS膜を厚さ2μmになるようメタルマスクを用
いて必要パタ−ンに形成した。その後、ZnS膜の形成
部分に樹脂層5を(株)セイコ−アドバンス製スクリ−
ン印刷用樹脂1300番120ホワイトをスクリ−ン印
刷法を用いてを形成し、150℃30分間熱処理して硬
化させた。その後、基板分割を行い外部電極6を形成し
て薄膜コンデンサを完成した。
【0025】(比較例4)図1に示す構成の薄膜コンデ
ンサを図4に示す製造工程で作製した。内部電極はアル
ミニウムをEB蒸着にて厚さ1000Åに形成し、有機
薄膜誘電体はポリユリアを蒸着重合法で厚さ2000Å
に形成し、無機絶縁膜4はプラズマCVD法によるSi
ON膜を厚さ2μmになるようメタルマスクを用いて必
要パタ−ンに形成した。その後、SiON膜の形成部分
に樹脂層5を(株)セイコ−アドバンス製スクリ−ン印
刷用樹脂1300番120ホワイトをスクリ−ン印刷法
を用いて形成し150℃30分間熱処理して硬化させ
た。その後基板分割を行い外部電極6を形成して薄膜コ
ンデンサを完成した。
【0026】上記実施例1、2、3、4により作製した
薄膜コンデンサの特性と比較例1、2、3、4により作
製した薄膜コンデンサの特性を(表1)に比較して示し
ている。
【0027】
【表1】
【0028】比較例1、2については、完成素子の約8
0%がコンデンサ部剥離を生じ、また素子部の剥離の生
じない素子においても無機絶縁膜にひび割れを生じ信頼
性が確保できないという結果になった。また、比較例
3、4については、コンデンサ部剥離の発生率は低下す
るものの、無機絶縁膜がマスクから漏れて成膜されるた
め、内部電極と外部電極との電気的接合が弱く、充放電
試験によってtanδ値が増大するという欠点がある。
また、基板分割を行なうとき、無機絶縁膜にひび割れが
生じる素子が発生し、信頼性が確保できない素子が存在
するという欠点を有する。また、メタルマスクを用いる
ため製造コストが増大するという結果になった。
【0029】それに対し、実施例1、2、3、4により
作製した薄膜コンデンサは、完成素子のコンデンサ部剥
離は全く発生せず、無機絶縁膜のクラックの発生も皆無
である。内部電極と外部電極との電気的接合も良好であ
り、その結果、信頼性と量産性を同時に満足することが
できた。
【0030】また、樹脂層5の形成方法を実施例1で用
いたフォトリソグラフ法から、実施例2、3、4で用い
たスクリ−ン印刷法にすることで製造工程の簡素化を図
ることができる。すなわち、樹脂層5としてフォトレジ
スト樹脂を用いることに代えて、スクリーン印刷用樹脂
を用いることにより、製造工程の簡素化を図ることがで
きる。また、無機絶縁膜を実施例1、2で用いたZnS
から実施例3、4で用いたSiONに代えることによっ
て、成膜速度が約200Å/分から500〜1000Å
/分に増大するため量産性が向上する。そして、エッチ
ング方法を実施例3に用いているドライエッチング法か
ら実施例4に用いているウエットエッチング法にするこ
とにより、設備の簡素化と低価格化、大量処理が可能と
なり量産性が向上する。
【0031】なお、本実施例では無機絶縁膜にSiO
N,ZnSを用いたが、封止性のよい材料であれば他の
材料でもよい。
【0032】
【発明の効果】以上の実施例の説明からも明らかなよう
に、本発明の薄膜コンデンサによれば、コンデンサ部を
被覆して形成した無機絶縁膜上全面にフォトレジスト樹
脂またはスクリーン印刷用樹脂からなる樹脂層を形成す
ることにより、部品実装時などの加わる衝撃による無機
絶縁膜のひび割れの発生を防止することができ、薄膜コ
ンデンサの信頼性を向上することができた。
【0033】また、絶縁基板の全面に所定のパタ−ンで
コンデンサ部を形成した後、その全面に無機絶縁膜を形
成する工程と、その上から隣接する各々のパタ−ンとの
間を残してフォトレジスト樹脂またはスクリーン印刷用
樹脂からなる樹脂層を形成する工程と、コンデンサ部の
間をエッチング処理する工程を導入することにより、基
板分割、外部電極形成などの工程時の衝撃による無機絶
縁膜のクラック発生を防止し、低コストで、高信頼性
の、量産性の高い薄膜コンデンサを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の薄膜コンデンサの断面図
【図2】(A)〜(K)は同薄膜コンデンサの製造方法
を示す工程図
【図3】従来の薄膜コンデンサの断面図
【図4】(A)〜(I)は従来の薄膜コンデンサの製造
方法を示す工程図
【図5】(A)は絶縁基板面上に所定のパタ−ンで形成
されたコンデンサ部の斜視図 (B)は絶縁基板面上に所定のパタ−ンで形成されたコ
ンデンサ部Dの拡大平面図 (C)は絶縁基板面上に所定のパタ−ンで形成され、無
機絶縁膜を被覆したコンデンサ部Dの拡大平面図
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 内部電極 3 有機薄膜誘電体 4 無機絶縁膜 5 樹脂層 6 外部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−222124(JP,A) 特開 平3−44092(JP,A) 特開 平2−121313(JP,A) 特開 昭51−101862(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に有機薄膜誘電体と一層ごと
    に絶縁基板の両端方向に位置ずれさせた内部電極とを交
    互に積層してなるコンデンサ部、前記 コンデンサ部を被覆するように形成した無機絶縁
    膜、 被覆した無機絶縁膜に形成されると共にフォトレジスト
    樹脂またはスクリーン印刷用樹脂からなる樹脂層、およ
    前記基板両端に位置する無機絶縁膜の端部をエッチン
    グ処理により除去することにより前記無機絶縁膜に被覆
    されていないコンデンサ部の端部と絶縁基板両端部とを
    包むようにして形成した外部電極を備えた薄膜コンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 無機絶縁膜が、プラズマCVD法を用い
    て形成したシリコン酸化物、シリコン窒化物またはシリ
    コン酸化窒化物である請求項1記載の薄膜コンデンサ。
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