JP2007280998A - 薄膜コンデンサ - Google Patents

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幸典 高本
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Abstract

【課題】耐電圧特性に優れるとともに、誘電体薄膜を薄膜化することで、小型薄膜化することが可能な薄膜コンデンサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】有機フィルム5と、有機フィルム5の上に形成された平坦な表面を有する樹脂膜6と、この樹脂膜6の表面に形成された表面最大粗さが0.05μm以下となる凹凸部7とからなる基板2の上に、下面電極膜8と誘電体薄膜9と上面電極膜10とを気相成長法により順に積層して、コンデンサ素子3を形成することにより、均一な厚みの誘電体薄膜9を形成させる薄膜コンデンサ1とするものである。
【選択図】図1

Description

各種電子機器に用いられる薄膜コンデンサに関するものである。
近年の電子機器の小型化、高密度面実装化に伴い、それらに用いられる薄膜コンデンサにも小型化、薄型化が要望されている。さらに、薄膜コンデンサは誘電体を薄くすることで上記要望に対応する一方、耐電圧特性の向上も要望されている。
図4は、従来の薄膜コンデンサの構成を示す構造図であり、図5はこの断面図における基板表層部の拡大図である。図4において、21は薄膜コンデンサを示し、この薄膜コンデンサ21は基板22と、この基板22の上に形成されたコンデンサ素子23と、このコンデンサ素子23を覆うように基板22の上に設けられた保護層24とから構成されている。
このコンデンサ素子23は基板22の上に設けられた下面電極膜25と、この下面電極膜25の上に形成された誘電体薄膜26と、この誘電体薄膜26の上に形成された上面電極膜27とから形成されている。
そして、第一の外部端子28は、その一方が下面電極膜25と接続するとともに、他方が保護層24の表面から露出するように設けられている。また、第二の外部端子29は、その一方が上面電極膜27と接続するとともに、他方が保護層24の表面から露出するように設けられている。
上記基板22は、ポリイミドフィルムなどフィルムの中でも融点が高く、薄型化しても十分な強度がある有機フィルムが用いられている。シリコンやガリウム−ヒ素などからなる基板は固くて脆いため、基板22を薄型化すると割れる恐れがあり、薄膜コンデンサ21の小型薄型化が困難になるからである。
そして、上記コンデンサ素子23を形成する下面電極膜25と誘電体薄膜26と上面電極膜27は気相成長法により基板22の上に薄膜化して形成されている。また、下面電極膜25と誘電体薄膜26と上面電極膜27には有機物からなる基板22が熱影響で変形収縮しないように300℃以下の低温で形成可能なものが用いられている。
また、この下面電極膜25と上面電極膜27には導電性が高い、アルミニウムなどの金属が用いられ、この誘電体薄膜26には絶縁性の高い酸化タンタルなどの金属酸化物からなる無機物が用いられる。
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
特開平10−340999号公報
上記従来の薄膜コンデンサ21では、誘電体薄膜26を薄膜化すると薄膜コンデンサ21の耐電圧特性がばらつき、誘電体薄膜26の薄膜化ができないため、薄膜コンデンサ21の容量が小さくなるとともに、薄膜コンデンサ21の小型化が困難となり、さらに、誘電体薄膜26を厚く形成しているために薄膜コンデンサ21の生産性が低いという課題を有していた。
これは、図5に示すように、基板22を形成している有機フィルムの表面には有機フィルム中に含まれるフィラー30の露出による凹凸31a、または、フィラー30による有機フィルムの表面隆起による凹凸31b、さらに、フィルムが製造時などに巻き取られる時にローラによって発生する傷による凹凸31cが発生するため、この基板22の上に形成される下面電極膜25も凹凸31a〜31cが反映されて、下面電極膜25の表面にも凹凸が形成される。そのため、下面電極膜25の上に形成される誘電体薄膜26の厚みが不均一になり、この結果、薄膜コンデンサ21の耐電圧特性が低下するというものである。
また、この課題を解決するために有機フィルムの条件を変更して、有機フィルムに含まれるフィラー30の粒径を小さくする、またはフィラー30の含有量を少なくすると有機フィルムの強度を低下させるものであった。また、フィラー30が含まれない有機フィルムでは製造時に巻き取りができないとともに、有機フィルムの生産性を低下させるものであった。さらに有機フィルムに傷がつかないように有機フィルムを巻き取ることは有機フィルムの生産性を低下させるものでもあった。
一方、金属または無機物からなるコンデンサ素子23と有機フィルムからなる基板22との付着性が高くないために、有機フィルムからなる基板22の表面を平坦化すると、この基板22の上に形成されるコンデンサ素子23と基板22との界面で剥離する恐れもあった。
本発明は、上記課題を解決するとともに、誘電体薄膜26を薄膜化することで、小型薄膜化が可能であるとともに耐電圧特性に優れた薄膜コンデンサを提供するというものである。
上記課題を解決するために本発明は、前記有機フィルムの表面に形成した樹脂膜と、前記樹脂膜の表面に形成された凹凸部とからなる基板と、前記基板の上に設けられたコンデンサ素子とからなり、前記コンデンサ素子は下面電極膜と、誘電体薄膜と、上面電極膜とをそれぞれ気相成長法により順次積層して形成され、前記凹凸部の表面粗さの最大高さは0.05μm以下にするとともに、前記誘電体薄膜の厚みは1μm以下とした構成にするものである。
以上のように本発明による薄膜コンデンサは、有機フィルムの上に樹脂膜を設け、さらにこの樹脂膜の表面に微小な凹凸を設けることで、有機フィルムの表面の凹凸を修復するとともに、付着性が高く平坦な表面を有する基板を形成し、さらに、この基板の上にコンデンサ素子を形成することで、均一な厚みの誘電体薄膜が得られる。この結果、耐電圧特性に優れるとともに、誘電体薄膜を薄膜化することができ、小型化が可能な薄膜コンデンサを実現できるという効果が得られるものである。
以下、実施の形態を用いて、本発明に記載の発明について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態による薄膜コンデンサの構成を示した断面図であり、図2は、この薄膜コンデンサの基板表面の拡大図である。図1において、1は薄膜コンデンサを示し、この薄膜コンデンサ1は、有機フィルムからなる基板2と、この基板2の上に形成したコンデンサ素子3と、このコンデンサ素子3を覆う絶縁物からなる保護層4とから構成されている。
この基板2は、有機フィルム5と、この有機フィルム5の上に形成された樹脂膜6と、この樹脂膜6の上に形成された凹凸部7とから形成されている。
次に、このコンデンサ素子3は、上記樹脂膜6の上に形成された下面電極膜8と、この下面電極膜8の上に形成された誘電体薄膜9と、この誘電体薄膜9の上に形成された上面電極膜10とから形成されている。
また、第一の外部電極11は、その一方が下面電極膜8と接続され、他方が保護層4の表面から露出するように設けられている。また、第二の外部電極12は、その一方が上面電極膜10と接続され、他方が保護層4の表面から露出するように設けられている。
さらに、基板2を形成している有機フィルム5はポリイミドフィルムからなり、この有機フィルム5の上に形成されている樹脂膜6は回転塗布(スピンコート)により形成されるとともに、この樹脂膜6の表面に設けられる凹凸部7の表面粗さの最大高さが0.05μm以下になるように形成されている。
そして、コンデンサ素子3を形成する下面電極膜8と誘電体薄膜9と上面電極膜10の夫々は気相成長法により薄膜に形成され、上記気相成長法は基板2の温度が300℃以下になるようにして行われている。また、この誘電体薄膜9の厚みが1μm以下になるように形成されている。
薄膜コンデンサ1を具体的には次の通り作成した。
有機フィルム5として厚さ44μmのポリイミドフィルムを使用し、この有機フィルム5の上に、厚さ5μmの樹脂膜6を形成して、この樹脂膜6の表面に表面粗さの最大高さが0.05μm以下となる凹凸部7を形成することで、基板2を形成した。
この樹脂膜6は、N−メチル−2−ピロリドンで希釈した0.24Pa・sのポリイミド前駆体溶液を、スピンコート法により1000r/min×60secの条件で有機フィルム5の上に塗布し、120℃、15minのプリベークと、350℃、1hourの硬化を順次行うことにより形成した。
また、この樹脂膜6の表面に設けられた凹凸部7は、15Paの酸素雰囲気中でRFパワー400Wのプラズマ処理を2分行うことで形成した。
そして、0.5Paの真空中でDCスパッタにより、この基板2の上に厚さ100nmのアルミニウム膜を成膜して、このアルミニウム膜をエッチングすることにより、350×250μmの下面電極膜8を基板2の上に形成した。
このアルミニウム膜のエッチングは、アルミニウム膜の上に感光性を有するレジスト樹脂を塗布して、このレジスト樹脂をパターニングすることによりレジスト膜からなるマスクレジストを形成して、リン酸、酢酸などからなるエッチング液を用いて、このアルミニウム膜をエッチングした後、このマスクレジストを剥離して、基板表面を洗浄、乾燥することにより形成した。
また、上面電極膜10も上記手段と方法を用いてエッチングすることにより所定の形状に形成した。
次に、0.5Paの真空中でDCスパッタにより、上記基板2の上に誘電体薄膜9となる厚さ400nmの酸化タンタル膜を成膜して、続いて、DCスパッタにより、この酸化タンタル膜の上に厚さ100nmのアルミニウム膜を成膜して、このアルミニウム膜をエッチングすることにより、上記下面電極膜8との対向面積が270×232μmとなる上面電極膜10を基板2の上に形成した。
そして、下面電極膜8と上面電極膜10との対向部を覆いつつ、この基板2の上に所定形状のレジストマスクを形成して、アルミニウム膜および酸化タンタル膜をエッチングすることにより、基板2の上に300×900μmのコンデンサ素子3を形成した。また、この酸化タンタル膜のエッチングはCF4およびO2ガスを用いて行った。
続いて、0.5Paの真空中でのRFスパッタにより、この基板2の上に厚さ0.1μmの保護層4となる酸化ケイ素膜を成膜して、この酸化ケイ素膜をエッチングすることにより、保護層4を貫通するように設けられるとともに、下面電極膜8および上面電極膜10の端部と夫々接続する200×200μmの第一および第二の開口部を形成した。
この酸化ケイ素膜のエッチングは酸化タンタル膜のエッチング同様にCF4およびO2ガスを用いて行った。
さらに、この基板2の表面を銅の無電解メッキをすることにより、上記第一および第二の開口部を銅で充填した。そこで、この基板2の表面にレジストマスクを形成して、この基板2の表面に形成された銅をエッチングすることにより、その一方が下面電極膜8を接続するとともに、他方が保護層4の表面から露出する第一の外部端子11と、その一方が上面電極膜10を接続するとともに、他方が保護層4の表面から露出する第2の外部端子12とを形成した。
そして、この基板2を所定の寸法にすることにより、有機フィルム5と、この有機フィルム5の上に形成された樹脂膜6と、この樹脂膜6の表面に設けられた凹凸部7とからなる基板2と、この基板2の表面に形成されたコンデンサ素子3とからなる薄膜コンデンサ1を得ることができた(寸法:400×1000×50(μm)、静電容量:33(pF))。
この構成により、図2に示すように、この樹脂膜6が有機フィルム5に含まれるフィラー14の露出による凹凸13a、有機フィルム5の表面隆起による凹凸13bや、有機フィルム5の表面に形成された傷による凹凸13cを修復することができる。特に、有機フィルム5の表面に形成された傷による凹凸13cが深く大きい場合でも、樹脂膜6はこの凹凸13cに対して厚く形成することが可能なため、凹凸13cを修復して、平坦な表面を形成することが可能になる。
さらに、この樹脂膜6の表面に形成された凹凸部7が有機フィルム5の表面に形成された凹凸13a〜13cを反映することなく、微小な表面粗さを有するために、樹脂膜6の上に形成されるコンデンサ素子3と樹脂膜6との付着性を損なわないとともに、この樹脂膜6の上に形成される誘電体薄膜9の厚みが均一に形成される。そのため、薄膜コンデンサの耐電圧特性を向上させるとともに、誘電体薄膜9を薄く形成しても高い耐電圧特性が得られるため、薄膜コンデンサ1の小型薄膜化を可能にするものである。
なお、誘電体薄膜9の厚みは1μm以下が好ましい。誘電体薄膜9の厚みが1μm以上になると、有機フィルム5の表面の凹凸があっても誘電体薄膜9が厚く形成されるため、その厚みに不均一な箇所があっても耐電圧特性には影響が出ないからである。
また、凹凸部7の表面粗さの最大高さは0.05μm以下が好ましい。凹凸部7の表面粗さの最大高さが0.05μm以上になると、樹脂膜6の上に形成される誘電体薄膜9の厚みに影響する恐れがあるからである。
(実施の形態2)
次に実施の形態2について説明する。
実施の形態2は、実施の形態1において、図3に示すように、基板2とコンデンサ素子3との間にSOG(spin on glass)からなる接着層16を介在させるとともに、有機フィルム5と樹脂膜6との間にバリア層15を介在させるようにしたところに特徴を有しており、その他の点については実施の形態1と同様の構成をしている。従って、この接着層16およびバリア層15以外の構成および製造方法は実施の形態1の説明を援用することで薄膜コンデンサ1を作成した。
そこで、本実施の形態に特徴構成について説明すると、このSOGからなる接着層16は、有機SOG溶液を、スピンコート法により1000r/min×60secの条件で基板2の上に塗布し、150℃、15minのプリベークと、300℃ 1hourの硬化を順次行うことより形成したものである。また、この接着層16の表面は凹凸が非常に小さい平滑なものに形成されている。
このバリア層15は金属または無機物からなる空気中の酸素や水分に対するバリア性が高く、気相成長法により薄膜に形成できるアルミニウムや酸化アルミニウムなどが用いられる。
具体的には次のとおり薄膜コンデンサ1を作成した。0.5Paの真空中でDCスパッタ法により、有機フィルム5の上に厚み500nmのアルミニウム膜からなるバリア層15を形成して、ついで、このバリア層15の上に厚み5μmの樹脂膜6を形成して、この樹脂膜6の表面に表面粗さの最大高さが0.05μm以下となる凹凸部7を形成して基板2を形成した。
そして、この基板2の上に厚さ0.3μmの接着層16を形成することにより、基板2とコンデンサ素子3との間にSOGからなる接着層16が介在されるとともに、有機フィルム5と樹脂膜6との間にバリア層15が介在されて薄膜コンデンサ1が得られる(寸法:400×1000×51(μm)、静電容量:33(pF))。
この構成により、接着層16はコンデンサ素子3との付着性が高く、その表面に凹凸を設けていないので、この接着層16の上に形成される誘電体薄膜9をさらに均一な厚みで形成することができ、さらに薄膜コンデンサ1の耐電圧特性を向上させることが可能になるものである。
また、樹脂膜6の表面には凹凸部7が形成されているためにSOGからなる接着層16と樹脂膜6との付着性は高いものであるので、コンデンサ素子3と樹脂膜6との間で剥離する恐れがないものである。
さらに、有機フィルム5と樹脂膜6との間に空気中の酸素や水分などに対するバリア層15が設けてあるため、コンデンサ素子3の上面および側面を覆う保護膜4に加え、下面にバリア層15があるために空気中の酸素や水分などがコンデンサ素子3に侵入することによる薄膜コンデンサ1の特性変化を防ぐことが可能になるものである。
なお、有機フィルム5に一般的に用いられるフィラー14の粒径は100nm〜500nm程度であることから、有機フィルム5の傷による凹凸13cが小さい場合は、有機フィルム5の上に厚さ500nm程度のSOGを形成することで、樹脂膜6を形成しなくても有機フィルム5の表面は平滑化されるものである。
しかしながら、有機フィルム5の傷による凹凸13cの深さが500nm以上の場合は、SOGを500nm以上の膜厚に形成することが困難であり、また、SOGからなる膜を積層して厚膜に形成しても、この膜が固く脆いためにひび割れる恐れがあるために、有機フィルム5の表面に形成される凹凸13cを接着層16のみで平滑化することは困難なものである。
(比較例)
比較例は、従来の薄膜コンデンサとして、実施の形態1において有機フィルムからなる基板の上に樹脂膜を形成しないで、直接コンデンサ素子を形成させたことが異なり、その他の点については実施の形態1と同様の構成を有している。従って基板の上に直接コンデンサ素子を形成した以外の構成および製造方法は実施の形態1の説明を援用することで薄膜コンデンサ21を作成した。
比較例の特徴構成について具体的に説明すると、基板として、有機フィルムからなる厚さ40μmのポリイミドフィルムを使用し、この基板の上にコンデンサ素子を形成して、薄膜コンデンサが得られた(寸法:400×1000×45(μm)、静電容量:33(pF))。
ここで、実施の形態1および比較例の薄膜コンデンサについて、耐電圧試験を行い、その結果を(表1)に示す。なお、試験数は72個で行った。
また、前記耐電圧試験は、薄膜コンデンサの定格電圧に対して1.5倍の試験電圧を1分間印加した後、この薄膜コンデンサの絶縁抵抗を測定し、絶縁抵抗が100MΩ以下のものを特性不良とした。
Figure 2007280998
(表1)から明らかなように、本発明における薄膜コンデンサは耐電圧試験による特性劣化が少なく、比較例に比べて大幅に耐電圧特性を改善することができた。
このように、本発明は有機フィルム5の上に樹脂膜6を形成し、この樹脂膜6の表面に凹凸部7を形成して、この樹脂膜6の上にコンデンサ素子を形成する構成とすることにより、誘電体薄膜9が均一な厚みで形成されることで安定した耐電圧特性を得ることが可能となった。
本発明による薄膜コンデンサは、有機フィルムの上に樹脂膜を設けることにより平坦な表面を有する基板を形成し、さらに、この基板の上にコンデンサ素子を形成することで、均一な厚みの誘電体薄膜が得られる。この結果、耐電圧特性に優れるとともに、誘電体薄膜を薄膜化することができ、小型化が可能な薄膜コンデンサを実現できるという効果が得られるものである。
本発明の実施の形態1における薄膜コンデンサの断面図 同基板の表層部拡大図 同実施の形態2における薄膜コンデンサの断面図 従来の薄膜コンデンサの断面図 同基板の表層部拡大図
符号の説明
2 基板
3 コンデンサ素子
4 保護層
6 樹脂膜
7 凹凸部
8 下面電極膜
9 誘電体薄膜
10 上面電極膜
15 バリア層
16 接着層

Claims (3)

  1. 有機フィルムと、前記有機フィルムの表面に形成した樹脂膜と、前記樹脂膜の表面に形成された凹凸部とからなる基板と、前記基板の上に設けられたコンデンサ素子とからなり、前記コンデンサ素子は下面電極膜と、誘電体薄膜と、上面電極膜とをそれぞれ気相成長法により順次積層して形成され、前記凹凸部の表面粗さの最大高さは0.05μm以下とするとともに、前記誘電体薄膜の厚みは1μm以下とした薄膜コンデンサ。
  2. 有機フィルムと樹脂膜との間に気相成長法により形成された金属または無機物からなるバリア膜を介在させた請求項1に記載の薄膜コンデンサ。
  3. 基板とコンデンサ素子との間にSOG(spin on glass)からなる接着層を介在させた請求項1に記載の薄膜コンデンサ。
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