JP3143917B2 - 非水分散液および非水分散型樹脂組成物 - Google Patents

非水分散液および非水分散型樹脂組成物

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JP3143917B2 JP02272887A JP27288790A JP3143917B2 JP 3143917 B2 JP3143917 B2 JP 3143917B2 JP 02272887 A JP02272887 A JP 02272887A JP 27288790 A JP27288790 A JP 27288790A JP 3143917 B2 JP3143917 B2 JP 3143917B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規にして有用なる、非水分散液およびそれ
を含んだ非水分散型樹脂組成物に関する。さらに詳細に
は、一分子中に少なくとも1個の、一般式 で示される、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
ル基(以下、シクロカーボネート基ともいう。)という
特定の基を有する樹脂を含有する、非水分散液と、該分
散液および上記したシクロカーボネート基用の開環触媒
を含有する非水分散型樹脂組成物とに関する。
このような、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−
イル基を有する樹脂を含有する非水分散液は、架橋塗膜
形成能を有しており、自動車、PCMあるいは缶などの金
属塗装や、建築内外装などに特に有用なものである。
[従来の技術] 近年、この種の非水分散液なるものは、非極性弱溶剤
の使用により、環境への悪影響が比較的少ないこと、粒
子系であるために、粘度挙動的にはチキソ性を有するこ
と、さらには、厚塗りが容易であることなどの特徴を有
していて、従来の溶剤型樹脂やエマルジョンより優れた
性能を発揮するという面もある処から、建築内外装、金
属塗装、接着用あるいはシーリング剤などといった方面
で広く利用されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、これまでの非水分散液は、一般に、ラ
ッカー型であって、それ自身が、塗膜を形成したさい
に、充分なる耐溶剤性などの性能を有するものではなか
った。
[問題点を解決するための手段] しかるに、本発明者らはこうした現状の認識と、従来
技術における種々の未解決課題の抜本的な解決と、当業
界における切なる要望との上に立って、鋭意、検討を重
ねた結果、一分子中に少なくとも1個の、前掲した如き
一般式〔I〕で示される、2−オキソ−1,3−ジオキソ
ラン−4−イル基を有する樹脂を含有する、非水分散液
が、すぐれた安定性を有し、しかも、架橋塗膜形成能を
有するものであることを見い出すに及んで、本発明を完
成するに到った。
すなわち、本発明はまず、2−オキソ−1,3−ジオキ
ソラン−4−イル基(シクロカーボネート基)という特
定の基を一分子中に少なくとも1個有する樹脂を含有す
る、非水分散液を提供しようとするものであり、さら
に、かかる特定の非水分散液と、この2−オキソ−1,3
−ジオキソラン−4−イル基(シクロカーボネート基)
という特定の基用の開環触媒とを含んで成る非水分散型
樹脂組成物をも提供しようとするものである。
ここにおいて、このような一分子中に少なくとも1個
の、シクロカーボネート基を有する樹脂を含有する非水
分散液とは、たとえば、脂肪族炭化水素系溶剤および/
または脂環式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒に可
溶なる、一分子中に少なくとも1個の、シクロカーボネ
ート基を有する樹脂の存在下に、該非水溶媒に単量体は
可溶であるが、重合体は不溶であるような、少なくとも
1種のα,β−エチレン性不飽和単量体を重合すること
により得られる非水分液、あるいは、該脂肪族炭化水素
系溶剤および/または脂環式炭化水素系溶剤を主体とす
る非水溶媒に可溶なる樹脂の存在下に、該非水溶媒に単
量体は可溶であるが、重合体は不溶であるような、シク
ロカーボネート基を有するα,β−エチレン性不飽和単
量体を必須の単量体成分とする、少なくとも1種のα,
β−エチレン性不飽和単量体を重合することにより得ら
れる非水分散液などを指称するものである。
ここにおいて、さらに、かかる脂肪族炭化水素系溶剤
および/または脂環式炭化水素系溶剤を主体とする非水
溶媒に可溶なる、一分子中に少なくとも1個の、シクロ
カーボネート基を有する樹脂とは、数平均分子量(ゲル
パーミエーションクロマトグラフィーによるスチレン換
算の分子量;以下同様)が、5,000〜100,000なる範囲内
にあるような、C4以上のアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレートなる単量体を主成分とする、シク
ロカーボネート基含有α,β−エチレン性不飽和単量体
の共重合体;C4以上のビニル単量体を主成分とする、シ
クロカーボネート基含有α,β−エチレン性不飽和単量
体の共重合体;シクロカーボネート基含有アルキド変性
アクリル樹脂;あるいはシクロカーボネート基含有アル
キド樹脂などを指称するものである。
ここで、C4以上のアルキル基を有するアルキル(メ
タ)アクリレートなる単量体を主成分とする、シクロカ
ーボネート基含有α,β−エチレン性不飽和単量体の共
重合体、およびC4以上のビニル単量体を主成分とする、
シクロカーボネート基含有α,β−エチレン性不飽和単
量体の共重合体とは、たとえば、分子中に1個の重合性
不飽和二重結合(不飽和基)と、少なくとも1個のシク
ロカーボネート基とを併せ有する化合物を必須の単量体
成分として、さらに、スチレン、α−メチルスチレン、
p−t−ブチルスチレン、ビニルトルエンの如き芳香族
系ビニル系モノマー;n−ブチル(メタ)アクリレート、
i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、トリブロ
モフェニル(メタ)アクリレートの如き(メタ)アクリ
レート類;マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸の
如き不飽和ジカルボン酸と1価アルコールとのジエステ
ル類;酢酸ビニル、安息香酸ビニル、「ベオバ」(オラ
ンダ国シェル社製のビニルエステル)の如きビニルエス
テル類;「ビスコート 8F,8FM,17FM,3Fもしくは3FM」
〔大阪有機化学(株)製の含フッ素系アクリルモノマ
ー〕、パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ジ−パーフルオロシクロヘキシルフマレートまたは
N−i−プロピルパーフルオロオクタンスルホンアミド
エチル(メタ)アクリレートの如き(パー)フルオロア
ルキル基含有のビニルエステル類、ビニルエーテル類、
(メタ)アクリレート類ないしは不飽和ポリカルボン酸
エステル類のような含フッ素重合性化合物などから選択
される1種以上のα,β−エチレン性不飽和単量体を主
成分とするα,β−エチレン性不飽和単量体(混合物)
を、公知慣用の方法により、重合せしめることによって
得られるようなものを指称する。
また、ここでいう分子中に1個の重合性不飽和二重結
合と少なくとも1個のシクロカーボネート基とを併せ有
する化合物の特に代表的なもののみを例示するにとどめ
れば、2,3−カーボネートプロピル(メタ)アクリレー
ト、3,4−カーボネートブチル(メタ)アクリレート、
4,5−カーボネートペンチル(メタ)アクリレートもし
くは6,7−カーボネートヘキシル(メタ)アクリレート
の如き(メタ)アクリレート系;2,3−カーボネートプロ
ピルビニルエーテル、メチル−2,3−カーボネートプロ
ピルマレートもしくはメチル−2,3−カーボネートプロ
ピルクロトネートの如きビニル系などの化合物である。
そして、これらの化合物の使用量としては、単量体の
総量を100重量部としたとき、1〜50重量部がよく、好
ましくは、5〜35重量部なる範囲内が適切である。1重
量部未満では、どうしても、かかる化合物の効果が期待
できなくなるし、一方、50重量部を超えて余りに多く用
いると、脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂環式炭
化水素系溶剤を主体とする非水溶媒に対いて溶解性が悪
くなり、いずれの場合も、余まり好ましくない。
また、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル基
(シクロカーボネート基)含有アルキド樹脂とは、たと
えば、オクチル酸、ラウリル酸、ステアリン酸もしくは
「バーサティック酸」(シェル社製の合成脂肪酸)の如
き飽和脂肪酸;オレイン酸、リノール酸、リノレイン
酸、エテオステアリン酸もしくはリシノール酸の如き不
飽和脂肪酸;「パモリン 200もしくは300」(アメリカ
国ハーキュレス社製の合成乾性油脂肪酸)、支那桐油
(脂肪酸)、あまに油(脂肪酸)、脱水ひまし油(脂肪
酸)、トール油(脂肪酸)、綿実油(脂肪酸)、大豆油
(脂肪酸)、オリーブ油(脂肪酸)、サフラワー油(脂
肪酸)、ひまし油(脂肪酸)もしくは米糖油(脂肪酸)
の如き(半)乾性油(脂肪酸);または水添やし油脂肪
酸、やし油脂肪酸もしくはパーム油脂肪酸の如き不乾性
油(脂肪酸)などの油ないしは脂肪酸から選ばれる1種
または2種以上の混合物を使用して、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリ
コール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリ
オール、ペンタエリスリトールまたはソルビトールの如
き多価アルコールの1種または2種以上と、安息香酸、
p−t−ブチル安息香酸、(無水)フタル酸、ヘキサヒ
ドロ(無水)フタル酸、テトラヒドロ(無水)フタル
酸、テトラクロロ(無水)フタル酸、ヘキサクロロ(無
水)フタル酸、テトラブロモ(無水)フタル酸、トリメ
リット酸、「ハイミック酸」〔日立化成工業(株)製
品〕、(無水)こはく酸(無水)マレイン酸、フマル
酸、(無水)イタコン酸、アジピン酸、セバチン酸また
はしゅう酸などの(無水)カルボン酸の1種または2種
以上とを、常法により、さらに必要に応じて、「トーレ
シリコーン SH−6018」〔トーレシリコーン(株)製
品〕、「X−22−160AS、KR−212もしくは213」〔信越
化学工業(株)製品〕のような反応性シリコーン樹脂;
「カージュラ E」の如き、脂肪酸のグリシジルエステ
ルのようなモノエポキシ化合物;「エピクロン200もし
くは400」「エピコート828もしくは1001」のようなポリ
エポキシ化合物;あるいはトリレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネートもしくは4、4−メチレンビス(シクロヘキシ
ルイソシアネート)の如きジイソシアネート類;これら
のジイソシアネート類と上記多価アルコールや水との付
加反応により得られるポリイソシアネート類;またはジ
イソシアネート類同士の(共)重合により得られるイソ
シアヌレート環を有するポリイソシアネート類の1種ま
たは2種以上で以て、前記の多価アルコールやカルボン
酸の一部を置き換えて、常法により、反応させて得られ
るようなものに、分子中に1個以上の水酸基および/ま
たはカルボキシル基と少なくとも1個のシクロカーボネ
ート基とを併せ有する化合物を反応せしめるに当たっ
て、ジイソシアネートあるいはジエポキシドで以て鎖伸
長した形のものなどである。
勿論、かかるシクロカーボネート基が分解しないよう
な低温での直接重縮合法を用いて、前記した飽和脂肪
酸、不飽和脂肪酸、多価アルコール、カルボン酸類と反
応させることにより得ることも可能である。
さらに、前記したシクロカーボネート基含有アルキド
変性アクリル樹脂とは、たとえば、前述した如きアルキ
ド樹脂の存在下に、α,β−エチレン性不飽和単量体を
重合させて得られるものとか、アクリル重合体に付加反
応などによりアルキド樹脂をグラフトしたものなどを指
称するものである。
それぞれのシクロカーボネート基を有する樹脂の使用
量としては、5〜80重量部、好ましくは、10〜50重量部
なる範囲内が適切である。5重量部未満の場合には、安
定的な非水分散液が得られ難くなるし、また、80重量部
を超えるような多量使用の場合においても、安定性に問
題がある。
また、前記した非水溶媒に単量体は可溶であるが、重
合体は不溶であるように、少なくとも1種のα,β−エ
チレン性不飽和単量体は、重合することによって、非水
分散液の粒子部分を形成するものである。そのような、
α,β−エチレン性不飽和単量体(混合物)として特に
代表的なもののみを例示するにとどめれば、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
プロピル(メタ)アクリレートもしくはi−プロピル
(メタ)アクリレート、または(メタ)アクリロニトリ
ル、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化
ビニルもしくはフッ化ビニリデンのようなオレフィン類
などの官能基をもたないビニル系モノマー類;(メタ)
アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N
−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル
(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、
ジメチルアミノプロピルアクリルアミドもしくはアルコ
キシ化N−メチロール化(メタ)アクリルアミド類の如
きアミド結合含有ビニル系モノマー類;ジアルキル
〔(メタ)アクリロイロキシアルキル〕ホスフェート
類、または(メタ)アクリロイロキシアルキルアシッド
ホスフェート類、ジアルキル〔(メタ)アクリロイロキ
シアルキル〕ホスファイト類、または(メタ)アクリロ
イロキシアルキルアシッドホスファイト類;上掲された
如き(メタ)アクリロイロキシアルキルアシッドホスフ
ェート類、またはアシッドホスファイト類のアルキレン
オキシド付加物;グリシジル(メタ)アクリレートやメ
チルグリシジル(メタ)アクリレートの如きエポキシ基
含有ビニル系モノマーとリン酸ないしは亜リン酸、また
はこれらの酸性エステル類とのエステル化合物;3−クロ
ロ−2−アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレ
ートなどのリン原子含有ビニル系モノマー類;2−ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3
−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ジ−2−ヒドロキシエチルフマレート、モノ−2−
ヒドロキシエチルモノブチルフマレートもしくはポリプ
ロピレングリコール、またはポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、「プラクセル FMもしくはFA
モノマー」〔ダイセル化学(株)製のカプロラクトン付
加モノマー〕の如きα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸のヒドロキシアルキルエステル類、あるいは、これら
とε−カプロラクトンとの付加物;(メタ)アクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸も
しくはシトラコン酸の如き不飽和モノ−ないしはジカル
ボン酸をはじめ、これらのジカルボン酸と1価のアルコ
ールとのモノエステル類のようなα,β−エチレン性不
飽和カルボン酸類、あるいは前掲された如きα,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸ヒドロキシアルキルエステル
類とマレイン酸、コハク酸、フタル酸、ヘキアヒドロフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼントリカルボン
酸、ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミック酸」、テ
トラクロルフタル酸もしくはドデシニルコハク酸の如き
ポリカルボン酸の無水物との付加物のような各種の不飽
和カルボン酸類と「カージュラE」(シェル社製の、分
岐状合成樹脂脂肪酸のグリシジルエステル)、やし油脂
肪酸グリシジルエステルもしくはオクチル酸グリシジル
エステルの如き1価のカルボン酸のモノグリシジルエス
テルまたはブチルグリシジルエーテル、エチレンオキシ
ドもしくはプロピレンオキシドのようなモノエポキシ化
合物との付加物、あるいは、これらとε−カプロラクト
ンとの付加物;ヒドロキシビニルエーテルの水酸基含有
α,β−エチレン性不飽和単量体類;ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリレートの如きジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレート類;グルシジル(メタ)アクリレー
ト、(β−メチル)グルシジル(メタ)アクリレート、
(メタ)アリルグルシジルエーテルもしくはα,β−エ
チレン性不飽和カルボン酸類、またはモノ−2−(メ
タ)アクリロイルオキシモノエチルフタレートの如き水
酸基含有ビニルモノマーと前記ポリカルボン酸無水物と
の等モル付加物のような各種の不飽和カルボン酸に、
「エピクロン 200」、「エピクロン 400」、「エピク
ロン 441」、「エピクロン 850」もしくは「エピクロ
ン 1050」〔大日本インキ化学工業(株)製のエポキシ
樹脂〕、「エピコート 828」、「エピコート 1001」
もしくは「エピコート 1004」(シェル社製のエポキシ
樹脂)、「アラルダイト 6071」もしくは「アラルダイ
ト 6084」(スイス国チバ・ガイギー社製のエポキシ樹
脂)、「チッソノックス 221」〔チッソ(株)製のエ
ポキシ化合物〕または「デナコール EX−611」〔長瀬
化成(株)製のエポキシ化合物〕の如き、一分子中に少
なくとも2個のエポキシ基を有する各種のポリエポキシ
化合物を等モル比で付加反応させて得られるエポキシ基
含有重合性化合物のようなエポキシ基含有α,β−エチ
レン性不飽和単量体類;2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート−ヘキサメチレンジイソシアネート等モル付
加物、イソシアネートエチル(メタ)アクリレートのよ
うな、イソシアネート基とビニル基を有するモノマーな
どのイソシアネート基含有α,β−エチレン性不飽和単
量体類;ビニルエトキシシラン、α−メタクリロキシプ
ロピルトリメトキシシラン、トリメチルシロキシエチル
(メタ)アクリレートまたは「KR−215もしくはX−22
−5002」〔信越化学工業(株)製品〕の如シリコン系モ
ノマー類などのアルコキシシリル基含有α,β−エチレ
ン性不飽和単量体類;(メタ)アクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸もしくはシトラ
コン酸の如き不飽和モノ−ないしはジカルボン酸をはじ
め、これらのジカルボン酸と1価アルコールとのモノエ
ステル類などのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸
類;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマレー
ト、モノ−2−ヒドロキシエチル−モノブチルフマレー
トまたはポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレ
ートの如き、α,β−不飽和カルボン酸ヒドロアルキル
エステル類とマレイン酸、こはく酸、フタル酸、ヘキサ
ヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ベンゼントリ
カルボン酸、ベンゼンテトラカルボン酸、「ハイミック
酸」〕、テトラクロルフタル酸もしくはドデシニルこは
く酸の如きポリカルボン酸の無水物との付加物のような
カルボキシル基含有α,β−エチレン性不飽和単量体類
などがあり、これらの中から少なくとも1種が選択さ
れ、前記脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂環式炭
化水素系溶剤を主体とする非水溶媒に可溶なる、シクロ
カーボネート基含有樹脂の存在下において重合される。
また、かかる重合時に、ジビニルベンゼン、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラジ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリエトキシト
リ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレートまたはアリルメタクリレートなど
の多官能α,β−エチレン性不飽和単量体を使用しても
よいのは、勿論である。
さらに、以上に掲げられたような各種の単量体以外の
α,β−エチレン性不飽和単量体として、粒子を溶解さ
せない範囲内で、前記のC4以上のアルキル基を有するア
ルキル(メタ)アクリレートなる単量体およびC4以上の
ビニル単量体を使用してもよい。
これらの重合は、脂肪族炭化水素系溶剤および/また
は脂環式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒中におい
て、通常の溶液重合法によって、重合開始剤の存在下に
おいて行なわれる。
重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)、ベンゾイルパーオキシド(BPO)、t−ブチ
ルパーベンゾエート(TBPB)、t−ブチルハイドロパー
オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、(DTBPO)、
クメンハイドロパーオキシド(CHP)などのラジカル発
生重合触媒が、特に代表的なものの例であるが、これら
は単独使用でも数種類併用でもよいのは、勿論である。
ここで、前記した脂肪族炭化水素系溶剤および脂環式
炭化水素系溶剤として特に代表的なものをのみ挙げるに
とどめれば、n−ヘキサン、n−ヘプタン、「ロウ
ス」、「ミネラルスピリット EC」(シェル社製品)
「アイソパーC」、「アイソパーE」、「アイソパー
G」、「アイソパーH」、「アイソパーL」もしくは
「アイソパーM」(アメリカ国エクソンケミカル社製
品)、「ナフサ3号」、「ナフサ5号」もしくは「ナフ
サ6号」(同上社製品)、「ソルベント7号」(同上社
製品)、「IPソルベント1016」、「IPソルベント162
0」、「IPソルベント2028」もしくは「IPソルベント283
5」〔出光石油化学(株)製品〕、または「ホワイトゾ
ール」〔共同石油(株)製品〕などである。
勿論、当該脂肪族および脂環式炭化水素と芳香族炭化
水素系溶剤との混合溶剤の形のものも、本発明に包含さ
れるものであり、さらには、本発明の目的を逸脱しない
限りにおいて、「スワゾール 100,150ないしは310」
〔丸善石油化学(株)製品〕またはトルエン、キシレン
の如き芳香族炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸メチ
ル、酢酸−n−ブチルもしくは酢酸アミルの如き酢酸エ
ステル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンもしくはシクロヘキサノンの如きケトン類
などをはじめとする、その他の有機溶剤を併用すること
も許容される。
さらに、一般的なエマルジョン重合法によって水中で
得られたものを、溶剤置換により、前掲された如き各種
の脂肪族炭化水素系溶剤および脂環式炭化水素系溶剤を
主成分とする非水溶剤中に分散せしめることによって
も、合成は可能であり、勿論、このような溶剤置換なる
手法により得られたものを使用しても構わないし、ま
た、このような一般的なエマルジョン合成手法で得られ
た粒子を乾燥し、パウダーにして添加してもよいこと
は、勿論である。
また、顔料を使用する場合には、使用される分散用の
樹脂としては、前記の脂肪族炭化水素系溶剤および/ま
たは脂環式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒に可溶
である樹脂などが、そのまま使用される。
それらの塗料は、常温あるいは加温により硬化塗膜を
形成する。
そのさい、前記した開環触媒を用いることができる
が、いわゆる前述した、2−オキソ−1,3−ジオキソラ
ン−4−イル基(シクロカーボネート基)なる特定の基
用の開環触媒(硬化触媒)として特に代表的なもののみ
を例示するにとどめれば、テトラメチルアンモニウムフ
ロライド、トリメチルベンジルアンモニウムハイドロオ
キサイド、2−ヒドロキシピリジン、トリメチルベンジ
ルアンモニウメトキサイドの如き4級アンモニウム塩;
燐酸、p−トルエンスルホン酸もしくはジメチル硫酸の
如き酸類;または炭酸カルシュウムの如き炭酸塩などで
あり、かかる開環触媒(硬化触媒)を、前述した非水分
散液に配合せしめることにより、本発明の非水分散型樹
脂組成物が得られる。
そのさい当該開環触媒の使用量としては、前述した、
それぞれの非水分散液の固形分重量に対して、0〜10
%、好ましくは、0.01〜8%なる範囲内が適切である。
このようにして得られた、本発明の非水分散型樹脂
は、自動車、缶あるいはPCMなどのような金属塗装用や
建築内外装などに極めて有用なものであり、安定性なら
びに架橋塗膜形成能に非常に優れたものであり、顔料を
混合して、エナメル塗料として、あるいは、混合しない
で、クリヤー塗料として使用できる。
これらの非水分散液を、あるいは、非水分散型樹脂組
成物を、金属塗装用や建築内外装用以外の用途として利
用する場合には、たとえば、接着用あるいはシーリング
剤用などの用途もあるが、これらの用とに利用しても何
ら問題はない。
[実施例] 次に、本発明を参考例、実施例、比較例、応用例およ
び比較応用例により、一層、具体的に説明するが、以下
において部および%は、特に断りのない限りは、すべて
重量基準であるものとする。
参考例 1(脂肪族系炭化水素溶剤可溶型の重合体の調
製例) 温度計、攪拌機、還流冷却器および窒素ガス導入管を
備えた四つ口フラスコに、「ロウス」の979部を仕込ん
で100℃に昇温し、同温度に達したところで、スチレン
の300部、イソブチルメタクリレートの250部、2−エチ
ルヘキシルアクリレートの300部、2,3−カーボネートプ
ロピルメタクリレートの100部および「ベッコゾール
P−470−70」〔大日本インキ化学工業(株)製のアル
キド樹脂〕の72部と、t−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエートの12.5部およびt−ブチルパーオキシ
ベンゾエートの12.5部とからなる混合物を、5時間かけ
て滴下し、滴下終了後も、同温度に10時間保持して反応
を続行した。得られた重合体は、不揮発分が50.0%で、
25℃におけるガードナー粘度(以下、粘度と略記す
る。)がW−Xで、かつ、数平均分子量が15,800なるも
のであった。
参考例 2(同上) 参考例1と同様のフラスコに、「ロウス」の850部お
よび酢酸ブチルの100部を仕込んで100℃の昇温し、同温
度に達したところで、スチレンの850部、2,3−カーボネ
ートプロピルメタクリレートの50部、イソブチルメタク
リレートの200部、n−ブチルメタクリレートの128部、
2−エチルヘキシルアクリレートの300部、アクリル酸
の20部およびβ−ヒドロキシエチルメタクリレートの1
部と、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエー
ト10部およびt−ブチルパーオキシベンゾエート10部と
からなる混合物を、5時間かけて滴下し、滴下終了後
も、同温度に10時間保持して反応を続行した。
次いで、60℃まで冷却し、同温度でイソシアネートエ
チルメタクリレートの1.2部および「ロウス」の50部を
仕込んで、5時間に亘って反応を続行した。得られた重
合体は、不揮発分が50.0%で、粘度がZで、かつ、数平
均分子量が18,000なるものであった。
参考例 3(同上) 参考例1と同様のフラスコに、「ロウス」の700部お
よびn−ヘプタンの172部の仕込んで100℃に昇温し、同
温度に達したところで、ブチルメタクリレートの200
部、2,3−カーボネートプロピルメタクリレートの100
部、イソブチルメタクリレートの200部、2−エチルヘ
キシルアクリレートの200部および「ベッコゾール P
−470−70」の429部と、アゾビスイソブチロニトリルの
12.5部および2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)の12.5部とからなる混合物を、5時間かけて滴下
し、滴下終了後も、同温度に10時間保持して反応を続行
した。得られた重合体は、不揮発分が50.0%で、粘度が
Y−Zで、かつ、数平均分子量が22,000なるものであっ
た。
参考例 4(同上) 参考例1と同様のフラスコに、「ロウス」の490部、
メチルエチルケトンの100部、ヘキサメチレンジイソシ
アネートの42部およびジブチル錫ジオクテートの0.1部
を仕込んで50℃に昇温し、同温度に達したところで、グ
リセリンカーボネートの58部を加えて3時間の反応を行
なった。次いで、「ベッコゾール P−470−70」の1,0
00部を加えて、3時間に亘って反応を続行せしめた。し
かるのち、n−ブチルアルコールの10部を加えて、さら
に3時間のあいだ反応を続行せしめてから、メチルエチ
ルケトンの100部を減圧除去した。得られた重合体は、
不揮発分が50.0%で、かつ、粘度がZ2なるものであっ
た。
参考例 5(同上) 参考例1と同様のフラスコに、「ロウス」の978部を
仕込んで100℃に昇温し、同温度に達したところで、ス
チレンの350部、イソブチルメタクリレートの300部、2
−エチルヘキシルアクリレートの300部および「ベッコ
ゾール P−470−70」の72部と、t−ブチルパーオキ
シ−2−エチルヘキサノエートの12.5部およびt−ブチ
ルパーオキシベンゾエートの12.5部とからなる混合物
を、5時間かけて滴下し、滴下終了後も、同温度に10時
間保持して反応を続行せしめた。ここに得られた重合体
は、不揮発分が50.0%で、粘度がV−Wで、かつ、数平
均分子量が14,000なるものであった。
実施例 1 温度計、攪拌機、還流冷却器および窒素ガス導入管を
備えた四つ口フラスコに、参考例1で得られた共重合樹
脂の600部および「ロウス」の700部を仕込んで90℃に昇
温し、同温度に達したところで、メチルメタクリレート
の500部、アクリル酸エチルの180部およびアクリル酸の
20部と、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ートの10部およびt−ブチルパーオキシベンゾエートの
5部とからなる混合物を、5時間かけて滴下し、滴下終
了後も、同温度に10時間保持して反応を続行せしめた。
得られたものは、不揮発分が50%で、かつ、粘度がZ1
Z2なる、乳白色の非水分散液であって、分散安定性は良
好であった。
応用例 1 実施例1で得られた非水分散液に対して、3%の2−
ハイドロキシピリジンを加え、さらに、「ロウス」で希
釈したのち、エアースプレーにより、ブリキ板に塗装し
てから、25℃で10日間乾燥を行なった。
ここに得られた塗膜を、ラビングテスターにより、1,
000gの荷重で、50回のラビングを行なって耐溶剤性を評
価した処、◎〜○であった。
ただし、このさいの評価の判定の基準は次の通りであ
る。
◎ たいへん良好 ○ 良好 △ やや悪い × 悪い 実施例 2〜7 単量体、開始剤および溶剤を、第1表に示されるよう
に変更した以外は、実施例1と同様にして、目的とする
各種の非水分散液を得た。
比較例 1および2 単量体、開始剤および溶剤を、第1表に示されるよう
に変更した以外は、実施例1と同様にして、対照用の非
水分散液を得た。
応用例2〜7ならびに比較応用例1および2 実施例1〜7で得られた、ならびに比較例1および2
で得られた、それぞれの非水分散液を用いるように変更
した以外は、応用例1と同様にして、塗膜を得、性能の
比較検討を行なった。
それらの結果は、まとめて、第1表に示した。
[発明の効果] 第1表に示されるように、本発明に係る非水分散液
は、すぐれた分散安定性と、架橋塗膜形成性とを有して
なり、金属塗装、建築内外装に有用なものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09D 151/00 C09D 151/00 (56)参考文献 特開 昭63−68611(JP,A) 特開 平2−208303(JP,A) 特開 平3−273023(JP,A) 特開 平3−6235(JP,A) 特開 平4−132781(JP,A) 特開 平4−175359(JP,A) 特開 平3−2206(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 251/00 - 289/00 C08F 291/00 - 291/18 C08L 51/00 - 51/08

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂環
    式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒中で、該脂肪族
    炭化水素系溶剤および/または脂環式炭化水素系溶剤を
    主体とする非水溶媒に可溶なる、一分子中に少なくとも
    1個の、一般式 で示される、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を有する樹脂の存在下に、上記した非水溶媒に単量
    体は可溶であるが、重合体は不溶であるような、少なく
    とも1種のα,β−エチレン性不飽和単量体を重合する
    ことにより得られるものであることを特徴とする、非水
    分散液。
  2. 【請求項2】脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂環
    式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒中で、該脂肪族
    炭化水素系溶剤および/または脂環式炭化水素系溶剤を
    主体とする非水溶媒に可溶なる樹脂の存在下に、上記し
    た非水溶媒に単量体は可溶であるが、重合体は不溶であ
    るような、一般式 で示される、少なくとも1個の2−オキソ−1,3−ジオ
    キソラン−4−イル基を有するα,β−エチレン性不飽
    和単量体(a)を必須成分とする、少なくとも1種の
    α,β−エチレン性不飽和単量体(b)を重合すること
    により得られるものであることを特徴とする、非水分散
    液。
  3. 【請求項3】2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を有する樹脂が、酸基を有する樹脂である、請求項
    1記載の非水分散液。
  4. 【請求項4】α,β−エチレン性不飽和単量体が、酸基
    を有する単量体を含む、請求項1記載の非水分散液。
  5. 【請求項5】脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂環
    式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒に可溶なる樹脂
    が、酸基を有する樹脂である、請求項2記載の非水分散
    液。
  6. 【請求項6】α,β−エチレン性不飽和単量体(b)
    が、酸基を有する単量体を含む、請求項2記載の非水分
    散液。
  7. 【請求項7】脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂環
    式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒中で、該脂肪族
    炭化水素系溶剤および/または脂環式炭化水素系溶剤を
    主体とする非水溶媒に可溶なる、一分子中に少なくとも
    1個の、一般式 で示される、2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を有する樹脂の存在下に、上記した非水溶媒に単量
    体は可溶であるが、重合体は不溶であるような、少なく
    とも1種のα,β−エチレン性不飽和単量体を重合する
    ことにより得られるものである非水分散液と、上記した
    2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル基用の開環
    触媒とを含有することを特徴とする、非水分散型樹脂組
    成物。
  8. 【請求項8】脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂環
    式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒中で、該脂肪族
    炭化水素系溶剤および/または脂環式炭化水素系溶剤を
    主体とする非水溶媒に可溶なる樹脂の存在下に、上記し
    た非水溶媒に単量体は可溶であるが、重合体は不溶であ
    るような、一般式 で示される、少なくとも1個の2−オキソ−1,3−ジオ
    キソラン−4−イル基を有するα,β−エチレン性不飽
    和単量体(a)を必須成分とする、少なくとも1種の
    α,β−エチレン性不飽和単量体(b)を重合すること
    により得られるものである非水分散液と、上記した2−
    オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル基用の開環触媒
    とを含有することを特徴とする、非水分散型樹脂組成
    物。
  9. 【請求項9】2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イ
    ル基を有する樹脂が、酸基を有する樹脂である、請求項
    7記載の樹脂組成物。
  10. 【請求項10】α,β−エチレン性不飽和単量体が、酸
    基を有する単量体を含む、請求項7記載の樹脂組成物。
  11. 【請求項11】脂肪族炭化水素系溶剤および/または脂
    環式炭化水素系溶剤を主体とする非水溶媒に可溶なる樹
    脂が、酸基を有する樹脂である、請求項8記載の樹脂組
    成物。
  12. 【請求項12】α,β−エチレン性不飽和単量体(b)
    が、酸基を有する単量体を含む、請求項8記載の樹脂組
    成物。
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