JP3143729B2 - 一般加入者用isdn回線網の料金徴収式端末機 - Google Patents

一般加入者用isdn回線網の料金徴収式端末機

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JP3143729B2
JP3143729B2 JP06177603A JP17760394A JP3143729B2 JP 3143729 B2 JP3143729 B2 JP 3143729B2 JP 06177603 A JP06177603 A JP 06177603A JP 17760394 A JP17760394 A JP 17760394A JP 3143729 B2 JP3143729 B2 JP 3143729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般加入者用ISDN
回線網の料金徴収式端末機に関する。
【0002】
【従来の技術】投入された料金のなかから、通話時間に
応じて料金を内部に収納していく料金徴収式電話機に
は、電話会社の公衆用回線に接続され、電話機内に収納
された料金を電話会社側が徴収する公衆電話機の他に、
一般加入者用回線と同様に、電話会社との契約で引き込
まれた回線に接続され、その通話料金を電話会社側で所
定期間毎に集計して契約者から徴収し、電話機内に収納
された料金は、その契約者が徴収する私設の料金徴収式
電話機があった。
【0003】このような私設の料金徴収式電話機のため
に使用される従来の回線は、アナログ式で、公衆回線と
同様に通話相手との距離に応じた単位通話時間毎に課金
信号を電話機側に送出して、この料金徴収式電話機に投
入されている料金のなかから、通話時間に応じた料金を
内部に収納させることができる専用契約回線になってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、公衆
用回線や一般加入者用の電話回線はディジタル式のIS
DN回線に急速に移行しているが、前記したような私設
の料金徴収式電話機のための専用のISDN回線は計画
されていない。したがって、この種の料金徴収式電話機
でISDN回線の各種サービスを受けるためには、公衆
用のISDN回線か、一般加入者用のISDN回線に接
続しなければならない。
【0005】しかし、公衆用ISDN回線は、一般に限
られた場所にしか設置されないので、これを一般加入者
回線のように無差別に敷設することは、敷設費用が膨大
となり、しかも、通話料金の集計を公衆電話機と区別し
て網側で処理する等、電話会社の負担が大きくなり、こ
れにともなって設置者(契約者)側の負担も極めて大き
くなってしまう。
【0006】このため、敷設や通話料金の集計管理が容
易な一般加入者用のISDN回線網を利用することが考
えられるが、従来の一般加入者用のISDN回線は、網
側で電話回線毎の通話料金を集計管理することを前提に
しているので、公衆回線のように単位通話時間が経過す
る毎に端末側に課金信号を送出することはできず、料金
に関するサービスとして、通話終了時にその通話にかか
った料金を発呼側に通知するサービスしか提供されてい
なかった。
【0007】したがって、たとえ、電話機を、料金が投
入されていないと発呼操作ができないようにし、且つ、
通話相手が応答したときに料金を内部に収納できるよう
に構成したとしても、通話相手の距離等に応じた単位通
話時間毎の継続的な料金収納は行なえず、長時間の通話
に対して設置者側に大きな損害が生じてしまう。
【0008】また、電話機内部のメモリに、その電話機
の回線のISDN番号と他の回線のISDN番号に対応
した料金情報を予めメモリに記憶させておき、発呼操作
があったときに、メモリからその通話相手の番号に対応
した料金情報を読み出し、この情報に基づいて単位通話
時間毎に硬貨を収納する独立課金方式を使用することも
考えられるが、これでは、各電話機が、全ての番号の組
合せにそれぞれ対応した料金情報を記憶するための膨大
なメモリを持たなければならず、しかも、料金体系を変
更する際には、全ての電話機について個別に料金情報の
変更作業が必要になってしまう。
【0009】このような事情から、前記した私設の料金
徴収式電話機は、従来のアナログ式の専用契約回線でし
か利用することができず、ISDN回線の各種のサービ
スを受けることはできなかった。
【0010】本発明は、これらの問題を解決し、一般加
入者用のISDN回線網に接続して料金の徴収が確実に
容易に行なえ、ISDN回線網の種々のサービスを受け
ることのできる料金徴収式端末機を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の一般加入者用ISDN回線網の料金徴収式
端末機は、一般加入者用のISDN回線網へ発した第1
の被呼側端末機向けの呼設定メッセージに対して、該I
SDN回線網から呼設定受付メッセージに引き続いて前
記呼設定メッセージのISDN番号に係る料金通知情報
を含む付加情報メッセージが送られてくることを検知
し、該付加情報メッセージから前記料金通知情報を抽出
する第1の付加情報検知手段と、前記第1の付加情報検
知手段で抽出された料金通知情報に基づいて、前記第1
の被呼側端末機と単位料金で通信可能な第1の単位通信
時間を算出する第1の単位通信時間算出手段と、前記第
1の被呼側端末機からの応答メッセージを受信したとき
から、前記第1の単位通信時間算出手段で算出された第
1の単位通信時間が経過する毎に、課金信号を発生する
第1の課金信号発生手段と、前記第1の被呼側端末機と
の通信を保留して、該第1の被呼側端末機以外の端末機
との通信を可能にするための三者通信用スイッチと、前
記第1の被呼側端末機との通信中に前記三者通信用スイ
ッチが操作されたとき、所定の三者通信要求情報を付加
情報メッセージに含めて前記ISDN回線網へ送出する
三者通信要求情報送出手段と、前記三者通信要求情報送
出手段によって三者通信要求情報が送出された後に、第
2の被呼側端末機のISDN番号の入力を受け付けて、
該第2の被呼側端末機に対する呼設定メッセージを、前
記ISDN回線網へ送出する第三者発呼手段と、前記第
三者発呼手段によって発せられた第2の被呼側端末機向
けの呼設定メッセージに対して、前記ISDN回線網か
ら呼設定受付メッセージに引き続いて前記呼設定メッセ
ージのISDN番号に係る料金通知情報を含む付加情報
メッセージが送られてくることを検知し、該付加情報メ
ッセージから前記料金通知情報を抽出する第2の付加情
報検知手段と、前記第2の付加情報検知手段で抽出され
た料金通知情報に基づいて、前記第2の被呼側端末機と
単位料金で通信可能な第2の単位通信時間を算出する第
2の単位通信時間算出手段と、前記第1の単位通信時間
と前記第2の単位通信時間とによって、三者通信用の第
3の単位通信時間を算出する第3の単位通信時間算出手
段と、前記第2の被呼側端末機からの応答メッセージを
受信したときから、前記第3の単位通信時間算出手段で
算出された第3の単位通信時間が経過する毎に、課金信
号を発生する第2の課金信号発生手段と、前記第1の被
呼側端末機からの応答メッセージを受信したときから前
記第2の被呼側端末機からの応答メッセージを受信する
までの間、前記第1の課金信号発生手段が発生する課金
信号によって投入料金のなかから前記単位料金を徴収す
る第1の料金徴収手段と、前記第2の被呼側端末機から
の応答メッセージを受信したときから、前記第2の課金
信号発生手段が発生する課金信号によって前記単位料金
を徴収する第2の料金徴収手段とを備えている。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】このようにしたため、本発明によれば、最初の
発呼に応答した第1の被呼側端末機との通信中に三者通
信用スイッチが操作されると、所定の三者通信要求情報
がISDN回線網に送出されて第1の被呼側端末機に対
する回線が保留され、その保留中に他の端末機への発呼
がなされると、この第2の被呼側端末機と単位料金で通
信可能な単位通信時間が算出され、この単位通信時間
と、第1の被呼側端末機に対して算出された第1の単位
通信時間と、第2の被呼側端末機に対して算出された第
2の単位通信時間とから、三者通信用の第3の単位通信
時間が算出される。そして、第1の被呼側端末機が発呼
に対して応答してから第2の被呼側端末機が発呼に対し
て応答するまでの間は、第1の単位通信時間が経過する
毎に発生する課金信号によって単位料金が徴収され、第
2の被呼側端末機が応答すると、三者通信用の第3の単
位通信時間が経過する毎に発生する課金信号によって単
位料金が徴収される。
【0015】
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、一般加入者用のISDN回線網1に端
末機として接続された一実施例の料金徴収式電話機10
の構成を示す図である。
【0017】ここで、ISDN回線網1は、その端末回
線21 〜2n に網終端装置3と情報ソケット4を介して
接続されている各端末機からの呼設定メッセージ(SE
TUP)を受けると、その発呼側の端末機に対して呼設
定受付メッセージ(CALLPROC)を送出した後、
その呼設定メッセージに含まれる被呼側端末機に対して
呼設定メッセージを送出するとともに、呼設定メッセー
ジに含まれる発呼側のISDN番号と被呼側のISDN
番号とに基づく料金通知情報を含む付加情報メッセージ
(INFO)を、発呼側端末機へ送出するように、呼制
御処理を行なう。
【0018】なお、ISDN回線網1には、予め、端末
回線の局番同士の全ての組合せについて、それぞれ通話
時間T当りの通話料金Yが料金通知情報として記憶され
ているメモリ1aを有し、呼制御処理の際には、このメ
モリ1aのなかから、呼設定メッセージに含まれる発呼
側のISDN番号と被呼側のISDN番号の局番同士の
組合せに対応した料金通知情報を読み出し、呼設定受付
メッセージに続く付加情報メッセージに含めて発呼側の
回線に送出する。
【0019】また、このISDN回線網1は、三者通話
サービスを提供しており、第1の被呼側端末機と通話中
の発呼側端末機から、三者通話要求情報(三者通信要求
情報)を含む付加情報メッセージを受けると、その発呼
側端末機と第1の被呼側端末機との間の接続状態を保留
(通話はできない)したまま、発呼側端末機から発せら
れる第2の被呼側端末機向けの呼設定メッセージを再度
受付けて、前述した処理と同等の呼制御処理を発呼側端
末機と第2の被呼側端末機に対して行なう。
【0020】なお、この三者通話モードには、発呼側か
ら所定の三者通話要求情報を受ける毎に、通話相手を交
互に切り換える切り換えモードと、第2の被呼側端末機
が応答した後に、発呼側から所定の三者通話要求情報を
受けると、発呼側端末機と、第1、第2の被呼側端末機
との間で三者同時通話を可能にするミキシングモードと
がある。
【0021】一方、このISDN回線網1の一つの端末
回線21 に回線終端装置3および情報ソケット4を介し
て端末機として接続された料金徴収式電話機10は、回
線インタフェース11、送受器を含む通話回路12、ダ
イヤル装置13、料金徴収装置14、表示装置15およ
びこれらを制御する制御部16によって構成されてい
る。
【0022】回線インタフェース11は、ISDN回線
網から2B+Dの形式(Bは情報チャネル、Dは制御チ
ャネル)で時分割に送られてくる信号を、情報チャネル
と制御チャネルに分解して、情報チャネルの信号を通話
回路12へ伝達し、制御チャネルの信号を制御部16へ
伝達するとともに、通話回路12からの信号と制御部1
6からの信号とを2B+Dの形式に組み立てて、ISD
N回線網1側に伝達する。
【0023】通話回路12は、送受器へ入力される利用
者の音声をディジタル信号に変換して回線インタフェー
ス11へ送出し、回線インタフェース11からのディジ
タル信号をアナログの音声信号に変換して、送受器へ出
力する。
【0024】また、ダイヤル装置13は、利用者によっ
て操作されたダイヤル信号を制御部16へ送出する。
【0025】料金徴収装置14は、この実施例の料金徴
収手段を構成するもので、この電話機10に利用者から
投入されて残っている硬貨(例えば10円硬貨)の枚数
を示す情報を制御部16に送出し、その残り硬貨を制御
部16から課金信号を受ける毎に内部の金庫(図示せ
ず)内に一枚ずつ収容し、制御部16から返却信号を受
けると、残り硬貨を外部へ排出して利用者に返却する。
【0026】表示装置15は、制御部16からの制御に
よって、残り料金、ダイヤルされた番号等の情報の他
に、操作手順等をメッセージ表示する。
【0027】制御部16は、マイクロコンピュータで構
成されており、スタートスイッチ17の操作に対する呼
設定メッセージの送出処理、発呼を受けたISDN回線
網1から送出される付加情報メッセージを検知してその
付加情報メッセージに含まれる料金通知情報から単位料
金で通話可能な単位通話時間(単位通信時間)を算出す
る処理、算出された単位通話時間毎に料金を徴収する処
理、および、2つの三者通話モードにそれぞれ対応した
三者通話用スイッチ18、19(三者通信用スイッチ)
の操作に対する三者通話要求情報の送出処理等を行な
う。
【0028】図2、図3は、この制御部16の処理手順
を示すフローチャート、図4、図5は、ISDN回線網
1と料金徴収式電話機10とのメッセージのやりとりを
示すシーケンス図である。
【0029】以下、このフローチャートおよびシーケン
ス図に基づいて一実施例の動作を説明する。なお、この
フローチャートでは、表示装置15に対する表示処理の
一部のみを示しているが、ダイヤル操作で入力される番
号、残り硬貨数、単位通話時間、硬貨投入催促などの表
示が必要に応じてなされるものとする。
【0030】始めに、送受器がオフフック状態で正規硬
貨の投入が検知され、ダイヤル装置13の操作で通話し
たい相手側のISDN番号が入力されてから、スタート
スイッチ17の操作がなされると、制御部16は、この
通話相手の端末機、即ち、第1の被呼側端末機向けの呼
設定メッセージ(SETUP)を送出する(S1〜
5)。
【0031】この呼設定メッセージは、端末回線21
介してISDN回線網1に入力される。この呼設定メッ
セージを受けたISDN回線網1は、この呼設定メッセ
ージを受け付けたことを示す呼設定受付メッセージ(C
ALL PROC)を回線21 に送出する。そして、呼
設定メッセージに含まれる第1の被呼側端末機(例えば
電話機5)が接続されている端末回線(例えば回線
3 )と発呼側の端末回線21 との通話に必要な料金通
知情報、即ち、通話時間T1に対する通話料金Y1を、
付加情報メッセージ(INFO)に含めて発呼側の回線
に送出するとともに、電話機5の回線23 に対して、呼
設定メッセージを送出する。
【0032】発呼側の電話機10は、この発呼に対して
ISDN回線網1から設定受付メッセージに引き続いて
付加情報メッセージが送られてきたことを検知し、付加
情報メッセージに含まれている料金通知情報としての通
話時間T1と通話料金Y1を抽出して、第1の被呼者と
単位料金(10円)当り通話可能な第1の単位通話時間
U1=10・T1/Y1を算出してこれを記憶する(S
6〜9)。
【0033】一方、第1の被呼端末機である電話機(一
般加入者電話機)5は、ISDN回線網1からの呼設定
メッセージを受けて、呼出メッセージ(ALERT)を
回線へ返送する。この呼出メッセージは、発呼側の回線
にも送られて、発呼側の端末機(電話機10)に呼出中
であることが伝達される。
【0034】そして、電話機5が、オフフックされて応
答メッセージ(CONN)が回線に送出されると、この
メッセージが発呼側の電話機10に転送され、ISDN
回線網から電話機5側に応答確認メッセージ(CONN
ACK)が送出される。
【0035】電話機5側からの応答メッセージを受けた
料金徴収式電話機10は、料金徴収装置14に対して課
金信号を送出して、投入された硬貨のうちの1つを金庫
内に収容させる(S10、11)。そして、この料金徴
収によって投入硬貨の残りがあるか否かを判定して、残
り硬貨が無い場合には、アラーム音や表示によって硬貨
の追加を利用者に促す(S12、13)。
【0036】電話機5から応答メッセージを受けた電話
機10は、電話機5に対して、情報チャネル同士が接続
された状態となり、両者の間で通話が可能になる。そし
て、この通話中に、単位通話時間U1が経過する毎に、
残り硬貨の有無が判定され、残り硬貨がある場合には料
金徴収装置14に対して課金信号が送出され、残り硬貨
が無い場合には、回線の切断処理がなされる(S14〜
16)。
【0037】また、この間に、被呼側あるいは発呼側の
電話機がオンフックされて、通話終了状態になると、回
線の切断処理がなされる(S17)。なお、この切断処
理には、料金徴収装置14に対する返却信号の送出も含
まれる。
【0038】また、通話中に、電話機10の利用者が三
者通話用スイッチ18、19のいずれかを操作すると、
残り硬貨が2枚以上あるか否かが判定され、2枚より少
ないときには、このスイッチ操作が無効となり残り硬貨
が2枚以上になるように硬貨の追加投入が促されて、処
理S14に戻る(S18〜21)。
【0039】残り硬貨が2枚以上ある状態で三者通話用
スイッチ18、19のいずれか一方が操作された場合に
は、図3の三者通話処理に移る。
【0040】三者通話処理では、操作されたスイッチに
対応した三者通話要求情報を含む付加情報メッセージ
が、ISDN回線網1に送出される(S22)。
【0041】三者通話要求情報を含む付加情報メッセー
ジを受けたISDN回線網1は、保留メッセージ(HO
LD)を電話機10に送出し、これに対して電話機10
側から送出される保留確認メッセージ(HOLD AC
K)を受け取って、発呼側の端末機(電話機10)と第
1の被呼側端末機(電話機5)との間の情報チャネルを
一旦切断状態にして、電話機10からの他の端末機向け
の呼設定メッセージを受けられる保留状態にする。
【0042】ISDN回線網1からの保留メッセージを
受けた電話機10は、保留確認メッセージを送出した後
に、ダイヤル装置13によるISDN番号の入力を受け
付けて、スタートボタン17の操作を待つ(S23〜2
6)。なお、このダイヤル操作中に単位通話時間U1が
経過すると、課金信号が料金徴収装置14へ送出されて
硬貨の徴収がなされる(S27、28)。
【0043】そして、スタートボタン17が操作される
と、このダイヤル操作で入力された第2の被呼側端末機
(例えば端末回線25 に接続された電話機6)に対する
呼設定メッセージがISDN回線網1に送出され、前記
処理S6〜9と同一の処理がなされて、電話機10と電
話機5との間で単位料金で通話可能な第2の単位通話時
間U2(=10・T2/Y2)が算出されて記憶される
(S29〜33)。
【0044】次に、2つの単位通話時間U1、U2とか
ら、三者通話用の第3の単位通話時間U3が算出される
(S34)。
【0045】この演算は、例えば、U1とU2に対し
て、Um=a・U1=b・U2の関係がほぼ成り立つよ
うなU1とU2の公倍数Umと、整数a、bを求め、三
者通話用の単位通話時間U3をUm/(a+b)で算出
する。
【0046】これを具体的な数値で示すと、U1が12
0秒、U2が80秒のときには、Um=2・120=3
・80=240となり、U3=240/5=48(秒)
となる。即ち、240秒の間に、U1間隔では2回、U
2間隔では3回の硬貨徴収が必要であるから、三者通話
状態では、240秒に5回の割合で、硬貨徴収を行なえ
ばよいことになる。
【0047】このような演算によって三者通話用の第3
の単位通話時間U3が算出されてから、第2の被呼側端
末機である電話機6が応答すると、課金信号が料金徴収
装置14へ送出されて硬貨が徴収され、以後、この三者
通話状態が継続している間は、図2の処理S14〜17
と同様に、第3の単位通話時間U3が経過する毎に課金
信号が発生して、硬貨の徴収処理がなされる(S35〜
41)。
【0048】なお、このフローチャートには示していな
いが、電話機6への呼設定メッセージを送出してから電
話機6が応答するまで(S29〜S35)の間に、単位
通話時間U1が経過して、残り料金が1枚になった場合
には、硬貨の追加投入を促し、所定時間以内に硬貨の追
加投入があればそのまま電話機6の応答を待ち、追加投
入がないときには、この三者通話処理から図2の処理
(S14)に戻る。
【0049】また、このU3時間毎の徴収処理は、発呼
側の電話機10がオンフック操作や強制切断されるか、
第1、第2の被呼側端末機のいずれか一方側がオンフッ
クされるまで継続し、この間に、スイッチ18、19が
操作されると、そのスイッチに対応する情報が送出され
る(S41〜47)。
【0050】一方、ISDN回線網1では、電話機6
(第2の被呼側端末機)から応答メッセージが送出され
ると、第1の被呼側端末機である電話機5に対する保留
状態を維持したままで、電話機6と発呼側の電話機10
の間の情報チャネルを接続して通話が可能な状態にす
る。
【0051】そして、発呼側の電話機10のスイッチ1
8、19が操作されるまでは、電話機10と電話機6と
の通話状態を維持し、スイッチ18、19のうち、最初
に押されたスイッチが再度操作されると、その操作され
たスイッチに対応した三者通話要求情報に応じて、三者
通話サービスを行なう。
【0052】即ち、発呼側の電話機10から切り換えモ
ードを示す三者通話要求情報を受けた場合には、図4に
示しているように、電話機10の三者通話用スイッチ1
8が一回操作される毎に、それまで保留されていた電話
機5との間が解除(RETRIEVE)され、通話可能
であった電話機6との間が保留状態となり、電話機10
に対する通話相手を交互に切り換える。
【0053】また、発呼側の電話機10からミキシング
モードを示す三者通話要求情報を受けた場合には、図5
に示しているように、電話機6との通話中に電話機10
の三者通話用スイッチ19が操作されると、電話機1
0、電話機5、6との間で三者が同時通話できるよう
に、ミキシング処理する。
【0054】これらの三者通話サービスは、2つの被呼
側端末機のいずれか一方がオンフック状態になると直ち
に解除され、他方との二者通話状態に戻る。
【0055】これによって、電話機10の利用者は、電
話機5あるいは電話機6の相手といずれかのモードで三
者通話が行なえる。
【0056】この三者通話中には、前記したように、単
位通話時間U3が経過する毎に、電話機10側で硬貨の
徴収がなされるが、一方の被呼側の電話機がオンフック
され通話が終了した場合には、単位通話時間が、U3か
ら他方の被呼側端末機に対応した単位通話時間(U1ま
たはU2)に変更されて、料金の徴収が継続的に行なわ
れる(S43、45)。
【0057】なお、図2、図3のフローチャートや図
4、図5のシーケンス図には示していないが、ISDN
回線網1は、第2の被呼側端末機が所定時間たっても応
答しない場合には、その呼制御を中止して回線を切断し
たり、あるいは保留を解除して、第1の被呼側端末機と
の通話状態に戻すように処理するので、発呼側の電話機
10側もこれに応じて回線切断等の処理がなされる。
【0058】また、この実施例では、三者通話時の硬貨
の徴収間隔を一定にして、利用者による硬貨の追加投入
間隔が一定で済むようにしていたが、三者通話状態で
も、料金の徴収を各被呼者に対して算出した単位通話時
間でそれぞれ独立に行なうようにしてもよい。ただし、
このようにした場合には、残り硬貨が一枚のときに、第
1、第2の被呼者との通話に対する硬貨の徴収タイミン
グが重なってしまうと、一方の被呼者との通話に対する
料金の徴収が行なえないので、残り硬貨が常に2枚以上
となるように硬貨の追加投入を催促するとともに、残り
硬貨が1枚になった時点で、次の課金信号が発生するま
での時間を調べ、その時間の例えば半分の時間が経過す
るまでに、硬貨の追加がないときに、電話機10を強制
的に終話状態にする等の処理が必要になる。
【0059】
【他の実施例】なお、前記実施例では、音声信号で通話
を行なう電話機について本発明を適用していたが、ファ
クシミリ等のように、画像信号の通信を行なう端末機
や、データ信号そのもので通信を行なう端末機等につい
ても本発明を同様に適用できる。また、前記実施例のよ
うな硬貨徴収式の端末機だけでなく、プリペイドカード
から度数を減じることで料金の徴収を行なう端末機にも
本発明を同様に適用できる。
【0060】また、ファクシミリ機能を有する電話機
で、三者通話サービスを受ける場合には、一方の被呼者
に対しては通話を行い、他方の被呼者に対しては、ファ
クシミリ通話を行なうこともできる。
【0061】また、前記実施例では、ISDN回線網1
から送出される付加情報メッセージに含まれた料金通知
情報から算出された単位通話時間(単位通信時間)にし
たがって、料金徴収を行なうようにしていたが、ISD
N回線網から受ける料金通知情報に対して一定の割増徴
収を行なう、即ち、単位通信時間を短縮して料金を徴収
するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
呼設定メッセージを発した端末機に対して、一般加入者
用のISDN回線網から、呼設定受付メッセージに続い
て呼設定メッセージのISDN番号に係る料金通知情報
を含む付加情報メッセージが送出され、このISDN回
線網に端末として接続される料金徴収式端末機が、発呼
に対してISDN回線網から送られてくる付加情報メッ
セージを検知し、そのメッセージから抽出した料金通知
情報に基づいて、被呼側端末機と単位料金で通信可能な
単位通信時間を算出して、この単位通信時間が経過する
毎に単位料金を徴収するようにしている。
【0063】このため、課金信号を発生しない一般加入
者用のISDN回線を利用しているにもかかわらず、設
置者に損害を与えることなく、この端末機の利用者から
適正な時間間隔で確実に料金徴収することができ、IS
DN回線網の各種サービスを受けることが出来る。ま
た、料金体系が変更される場合でも、端末機個々の変更
作業をする必要がなくなる。
【0064】また、本発明の料金徴収式端末機では、一
般加入者用のISDN回線の三者通信サービスを受ける
ことができ、その三者通信サービスを受けている間も、
2つの被呼側端末機との通信に対し適正な時間間隔で料
金徴収を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図
【図2】一実施例の制御部の処理手順を示すフローチャ
ート
【図3】一実施例の制御部の処理手順を示すフローチャ
ート
【図4】一実施例の料金徴収式電話機とISDN回線網
とのメッセージのやりとりを示すシーケンス図
【図5】一実施例の料金徴収式電話機とISDN回線網
とのメッセージのやりとりを示すシーケンス図
【符号の説明】
1 ISDN回線網 21 〜2n 端末回線 3 網終端装置 5、6 電話機 10 料金徴収式電話機 11 回線インタフェース 12 通話回路 13 ダイヤル装置 14 料金徴収装置 15 表示装置 16 制御部 17 スタートスイッチ 18、19 三者通話用スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/42 - 3/58 H04M 11/00 - 11/10 H04M 15/00 - 17/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般加入者用のISDN回線網へ発した第
    1の被呼側端末機向けの呼設定メッセージに対して、該
    ISDN回線網から呼設定受付メッセージに引き続いて
    前記呼設定メッセージのISDN番号に係る料金通知情
    報を含む付加情報メッセージが送られてくることを検知
    し、該付加情報メッセージから前記料金通知情報を抽出
    する第1の付加情報検知手段と、 前記第1の付加情報検知手段で抽出された料金通知情報
    に基づいて、前記第1の被呼側端末機と単位料金で通信
    可能な第1の単位通信時間を算出する第1の単位通信時
    間算出手段と、 前記第1の被呼側端末機からの応答メッセージを受信し
    たときから、前記第1の単位通信時間算出手段で算出さ
    れた第1の単位通信時間が経過する毎に、課金信号を発
    生する第1の課金信号発生手段と、 前記第1の被呼側端末機との通信を保留して、該第1の
    被呼側端末機以外の端末機との通信を可能にするための
    三者通信用スイッチと、 前記第1の被呼側端末機との通信中に前記三者通信用ス
    イッチが操作されたとき、所定の三者通信要求情報を付
    加情報メッセージに含めて前記ISDN回線網へ送出す
    る三者通信要求情報送出手段と、 前記三者通信要求情報送出手段によって三者通信要求情
    報が送出された後に、第2の被呼側端末機のISDN番
    号の入力を受け付けて、該第2の被呼側端末機に対する
    呼設定メッセージを、前記ISDN回線網へ送出する第
    三者発呼手段と、 前記第三者発呼手段によって発せられた第2の被呼側端
    末機向けの呼設定メッセージに対して、前記ISDN回
    線網から呼設定受付メッセージに引き続いて前記呼設定
    メッセージのISDN番号に係る料金通知情報を含む付
    加情報メッセージが送られてくることを検知し、該付加
    情報メッセージから前記料金通知情報を抽出する第2の
    付加情報検知手段と、 前記第2の付加情報検知手段で抽出された料金通知情報
    に基づいて、前記第2の被呼側端末機と単位料金で通信
    可能な第2の単位通信時間を算出する第2の単 位通信時
    間算出手段と、 前記第1の単位通信時間と前記第2の単位通信時間とに
    よって、三者通信用の第3の単位通信時間を算出する第
    3の単位通信時間算出手段と、 前記第2の被呼側端末機からの応答メッセージを受信し
    たときから、前記第3の単位通信時間算出手段で算出さ
    れた第3の単位通信時間が経過する毎に、課金信号を発
    生する第2の課金信号発生手段と、 前記第1の被呼側端末機からの応答メッセージを受信し
    たときから前記第2の被呼側端末機からの応答メッセー
    ジを受信するまでの間、前記第1の課金信号発生手段が
    発生する課金信号によって投入料金のなかから前記単位
    料金を徴収する第1の料金徴収手段と、 前記第2の被呼側端末機からの応答メッセージを受信し
    たときから、前記第2の課金信号発生手段が発生する課
    金信号によって前記単位料金を徴収する第2の料金徴収
    手段とを備えた料金徴収式端末機。
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