JPH1169020A - 着信課金サービス方式 - Google Patents

着信課金サービス方式

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JPH1169020A
JPH1169020A JP21657597A JP21657597A JPH1169020A JP H1169020 A JPH1169020 A JP H1169020A JP 21657597 A JP21657597 A JP 21657597A JP 21657597 A JP21657597 A JP 21657597A JP H1169020 A JPH1169020 A JP H1169020A
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JP21657597A
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Satoru Hirasawa
哲 平沢
Tadahiro Ota
忠宏 太田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換網における着信課金サービス方式に関
し、不正着信呼による負荷および課金の増加を極力防止
することを目的とする。 【解決手段】 着信課金サービス加入者(200)を収
容する交換網(100)において、着信者通知サービス
に登録を要求する着信課金サービス加入者を登録する着
信者通知登録手段(101)と、着信課金サービス呼が
生起し、着信加入者が着信者通知サービスに登録済の場
合に、発信加入者(300)に着信加入者の識別情報を
通知した後、着信課金サービス呼を設定する着信者通知
実行手段(102)とを設ける様に構成し、また課金対
象変更サービスに登録を要求する着信課金サービス加入
者を登録する課金対象変更登録手段(103)と、着信
課金サービス呼が生起し、着信加入者が課金対象変更サ
ービスに登録済で、応答中の加入者による所定操作を検
出した場合に、着信課金サービス呼の課金を発信加入者
に変更する課金対象変更実行手段(104)とを設ける
様に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交換網における着信
課金サービス方式に関し、特に発信加入者に着信課金呼
の設定を許容する着信課金サービス加入者を収容する交
換網着信課金サービス方式に関する。
【0002】例えば企業が利用者に無料で情報を提供す
る手段として、着信課金サービスが「フリーダイヤル」
等の名称で実用されている。(以後本文においても、
「着信課金サービス」をフリーダイヤルサービスと称す
る場合が少なくない。)この種の着信課金サービスが、
誤接続、或いは悪意呼等により不正に使用されることを
極力防止することが強く要望されつつある。
【0003】
【従来の技術】図18は従来ある交換網を例示する図で
あり、図19は従来あるフリーダイヤル接続シーケンス
を例示する図である。
【0004】図18に示される交換網は、それぞれフリ
ーダイヤル制御部(FDC)(11)を具備する交換機
(1)〔個々の交換機を(11 )、(12 )と称する、
以下同様〕と、各交換機(1)に共通に設置されたフリ
ーダイヤル用データベース(NSP)(2)とを具備し
ており、交換機(1)は中継線(3)によ相互に接続さ
れ、またフリーダイヤル用データベース(NSP)
(2)は各交換機(1)に共通線信号網(4)を経由し
て接続されている。
【0005】また各交換機(1)には、加入者線(6)
を経由して端末(5)が収容されており、それぞれ電話
番号〔DN〕を交換網から付与されている。通常、交換
網を経由して端末(5)相互が通話した場合には、発信
端末(5)が課金されることとする。
【0006】各フリーダイヤル制御部(FDC)(1
1)は、収容する端末(5)の内、予め登録済の端末
(5)に対してフリーダイヤルサービスを提供する。例
えば図18において、交換機(12 )に収容される端末
(52 )が、フリーダイヤルサービスに登録済とする
と、交換網から付与されている電話番号〔DN 52〕の他
に、フリーダイヤル論理番号(LN2 )を付与されてい
る。
【0007】例えば交換機(11 )に使用される端末
(51 )が、交換機(12 )に収容される端末(52
に対してフリーダイヤル通話を行うことを希望し、フリ
ーダイヤル用に定められた特殊番号「0120」と、着
信端末(52 )の具備するフリーダイヤル論理番号(L
2 )とを含むフリーダイヤル呼設定信号〔a(012
0・LN2 )〕を、加入者線(61 )を経由して収容交
換機(11 )に送出したとする。
【0008】交換機(11 )は、端末(51 )から送出
されたフリーダイヤル呼設定信号〔a(0120・LN
2 )〕を受信・分析し、フリーダイヤル呼の設定要求と
識別すると、フリーダイヤル制御部(FDC)(1
1 )を起動し、フリーダイヤル論理番号(LN2 )を
伝達する。
【0009】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
1 )は、伝達されたフリーダイヤル論理番号(L
2 )に対応する電話番号〔DN52〕を取得する為に、
フリーダイヤル着信者電話番号要求信号〔b(L
2 )〕を作成し、共通線信号網(4)を経由してフリ
ーダイヤル用データベース(NSP)(2)に伝達す
る。
【0010】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2)は、交換機(11 )から伝達されたフリーダイヤ
ル着信者電話番号要求信号〔b(LN2 )〕を受信・分
析し、フリーダイヤル論理番号(LN2 )に対応する電
話番号〔DN52〕を検索し、検出した電話番号〔D
52〕を含むフリーダイヤル着信者電話番号返送信号
〔c(DN52)〕を作成し、共通線信号網(4)を経由
して交換機(11 )に返送する。
【0011】交換機(11 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(111 )が、フリーダイヤル用デ
ータベース(NSP)(2)から返送されたフリーダイ
ヤル着信者電話番号返送信号〔c(DN52)〕を受信・
分析し、フリーダイヤル論理番号(LN2 )に対応する
電話番号〔DN52〕を抽出すると、電話番号〔DN52
を着信電話番号とする呼設定処理を交換機(11 )に要
求する。
【0012】以後交換機(11 )は、公知の呼設定手順
に基づき、着信電話番号〔DN52〕により定まる着信交
換機(12 )を選択し、着信電話番号〔DN52〕を含む
呼設定信号〔a(DN52)〕を作成して伝達する。
【0013】なお交換機(11 )は、着信端末(52
が応答する迄、発信端末(51 )に対して接続中ガイダ
ンス〔g1 〕を返送する。交換機(12 )は、伝達され
た呼設定信号〔a(DN52)〕を受信・分析し、電話番
号〔DN52〕により着信端末(52 )を選出すると、着
呼信号〔d〕を伝達し、着信端末(52 )が応答し、応
答信号〔e〕が返送されると、交換機(1 1 )に対して
応答信号〔f〕を返送する。
【0014】交換機(11 )は、応答信号〔f〕により
着信端末(52 )の応答を検出すると、着信端末
(52 )に対して発信端末(51 )の所在地域を通知す
る発信地域名通知ガイダンス〔g2 〕を送出し、接続中
ガイダンス〔g1 〕および発信地域名通知ガイダンス
〔g2 〕を送出停止した後、両端末(51 )および(5
2 )間の通話路を設定する。
【0015】以後両端末(51 )および(52 )は、設
定された通話路を経由してフリーダイヤル通話(h)を
開始する。やがて発信端末(51 )が所要のフリーダイ
ヤル通話(h)を終了し、切断信号〔i〕を交換機(1
1 )に送出すると、交換機(11 )は、フリーダイヤル
制御部(FDC)(111 )にフリーダイヤル通話
(h)の終了を通知すると共に、交換機(12 )に対し
て切断信号〔j〕を転送し、また発呼端末(51 )に解
放信号〔n〕を返送する。
【0016】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
1 )は、フリーダイヤル通話(h)に関する課金情報
〔MD52〕を収集し、着信端末(52 )に対する課金を
要求する課金情報転送信号〔m(MD52)〕を作成し、
共通線信号網(4)を経由してフリーダイヤル用データ
ベース(NSP)(2)に伝達する。
【0017】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2)は、交換機(11 )から伝達された課金情報転送
信号〔m(MD52)〕を受信・分析し、着信端末
(52 )に対して課金情報〔MD52〕を課金する。
【0018】一方交換機(12 )は、交換機(11 )か
ら切断信号〔j〕を受信すると、着信端末(52 )に切
断信号〔k〕を伝達し、端末(52 )から切断完了信号
〔o〕が返送されると、交換機(11 )に対して切断完
了信号〔p〕を返送する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
な如く、従来ある交換網においては、発信端末(51
がフリーダイヤルサービスに登録済の端末(52 )に対
し、フリーダイヤル呼設定信号〔a(0120・L
2 )〕を送出し、両端末(51 )および(52 )間に
フリーダイヤル通話(h)が実行されると、通話料金は
総て着信端末(52 )に課金されることとなる。
【0020】従って、例えば発信端末(51 )が誤って
フリーダイヤル呼設定信号〔a(0120・LN2 )〕
を送出した場合には、本来のフリーダイヤルサービス呼
が圧迫されるのみならず、誤接続に対する通話料金は着
信端末(52 )に課金されることとなり、また悪質な発
信端末(51 )が故意にフリーダイヤル呼設定信号〔a
(0120・LN2 )〕を繰返し送出した場合にも、本
来のフリーダイヤルサービス呼が圧迫されるのみなら
ず、悪意呼に対する通話料金は総て着信端末(5 2 )に
課金される問題があった。
【0021】本発明は、着信課金サービスに対する不正
着信呼による負荷および課金の増加を極力防止すること
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。図1において、100は本発明の対象となる交換
網、200は着信課金サービス加入者、300は発信加
入者である。
【0023】着信課金サービス加入者(200)は、発
信加入者(300)に着信課金呼の設定を許容する着信
課金サービスに登録済である。101は、本発明(請求
項1乃至4)により交換網(100)に設けられた着信
者通知登録手段である。
【0024】102は、本発明(請求項1乃至4)によ
り交換網(100)に設けられた着信者通知実行手段で
ある。103は、本発明(請求項5乃至10)により交
換網(100)に設けられた課金対象変更登録手段であ
る。
【0025】104は、本発明(請求項5乃至10)に
より交換網(100)に設けられた課金対象変更実行手
段である。着信者通知登録手段(101)は、着信課金
サービス呼の設定に先立ち、着信加入者(200)の識
別情報を発信加入者(300)に通知する着信者通知サ
ービスに登録を要求する着信課金サービス加入者(20
0)を、着信者通知サービスに登録する。
【0026】着信者通知実行手段(102)は、着信課
金サービス加入者(200)に着信課金サービス呼が生
起した場合に、着信課金サービス加入者(200)が着
信者通知登録手段(101)により着信者通知サービス
に登録済か否かを分析し、着信者通知サービスに登録済
と判定した場合に、着信課金サービス呼の発信加入者
(300)に着信加入者の識別情報を通知した後、着信
課金サービス加入者(200)に対して着信課金サービ
ス呼を設定する。〔以上、本発明(請求項1)関連〕 なお着信者通知実行手段(102)は、発信加入者(3
00)に対して着信課金サービス加入者(200)の識
別情報を通知後、着信課金サービス呼を設定する以前
に、発信加入者(300)が着信課金サービス呼を放棄
した場合に、着信課金サービス加入者(200)に対す
る着信課金サービス呼の課金を実行しないことが考慮さ
れる。〔本発明(請求項2)関連〕 また着信者通知登録手段(101)は、着信課金サービ
ス加入者(200)が発呼し、着信者通知サービスの登
録用に定められた特殊番号を選択した場合に、着信者通
知サービスに登録することが考慮される。〔本発明(請
求項3)関連〕 また着信者通知登録手段(101)は、着信者通知サー
ビスの登録用に定められた特殊番号を選択した着信課金
サービス加入者(200)に対して自己の通知用メッセ
ージの送出を要求し、着信課金サービス加入者(20
0)から送出されるメッセージを蓄積し、また着信者通
知実行手段(102)は、着信課金サービスおよび着信
者通知サービスに登録済の加入者(200)への着信課
金サービス呼が生起した場合に、着信者通知登録手段
(101)により蓄積済の自己の通知用メッセージを抽
出し、発信加入者(300)に送信することが考慮され
る。〔以上、本発明(請求項4)関連〕 課金対象変更登録手段(103)は、着信課金サービス
加入者(200)が通話中の着信課金サービス呼の通話
料金を、所要に着信課金から発信課金へ変更可能とする
課金対象変更サービスに登録を要求する着信課金サービ
ス加入者(200)を、課金対象変更サービスに登録す
る。
【0027】課金対象変更実行手段(104)は、着信
課金サービス加入者(200)に着信課金サービス呼が
生起した場合に、着信課金サービス加入者(200)が
課金対象変更登録手段(103)による課金対象変更サ
ービスに登録済か否かを分析し、課金対象変更サービス
に登録済と判定した場合に、着信呼に応答中の着信課金
サービス加入者(200)が予め定められた課金対象変
更要求用の操作を実行するか否かを監視し、着信課金サ
ービス加入者(200)が課金対象変更要求用の操作を
実行したことを検出した場合に、該着信課金サービス呼
に対する課金を、着信課金サービス加入者(200)か
ら着信課金サービス呼の発信加入者(300)に変更す
る。〔以上、本発明(請求項5)関連〕 なお課金対象変更実行手段(104)は、着信課金サー
ビス呼に対する課金を、着信課金サービス加入者(20
0)から発信加入者(300)に変更すると共に、着信
課金サービス呼を強制的に切断することが考慮される。
〔本発明(請求項6)関連〕 また課金対象変更実行手段(104)は、着信課金サー
ビス呼に対する課金を着信課金サービス加入者(20
0)から発信加入者(300)に変更し、且つ着信課金
サービス呼を強制的に切断する際に、発信加入者(30
0)に対して着信課金サービスを提供出来ぬ旨を通知す
ることが考慮される。〔本発明(請求項7)関連〕 また課金対象変更実行手段(104)は、着信課金サー
ビスおよび課金対象変更サービスの何れにも登録済の加
入者(200)に対する着信課金サービス呼が公衆電話
機からの発呼であった場合に、発信加入者(300)が
通話料金を事前に投入しないで発呼しているか否かを分
析し、通話料金を事前に投入していないことを検出した
場合に、着信課金サービス加入者(200)に対する着
信課金サービス呼の設定を規制することが考慮される。
〔本発明(請求項8)関連〕 また課金対象変更実行手段(104)は、着信課金サー
ビスおよび課金対象変更サービスの何れにも登録済の加
入者(200)に対する着信課金サービス呼の発信加入
者(300)が公衆電話機からの発呼であり、且つ着信
課金サービス加入者(200)が課金対象変更要求用の
操作を実行したことを検出した場合に、発信加入者(3
00)が投入済の通話料金から着信課金サービス呼に対
する通話料金の収納を実行し、投入済の通話料金から全
通話料金が収納不可能の場合に、未収納分の通話料金を
前記着信課金サービス加入者(200)に課金すること
が考慮される。〔本発明(請求項9)関連〕 更に課金対象変更実行手段(104)は、着信課金サー
ビスおよび課金対象変更サービスの何れにも登録済の加
入者(200)に対する着信課金サービス呼の通話料金
を詳細に記録する場合に、発信加入者(300)に課金
変更した金額も併せ記録することが考慮される。〔本発
明(請求項10)関連〕 従って、本発明(請求項1乃至4)によれば、着信課金
サービス呼の発信加入者は、呼設定前に着信加入者の識
別情報を受信し、着信加入者が期待する着信課金サービ
ス加入者であるか否かを確認可能となり、間違った場合
には呼設定前に呼を放棄することにより、着信課金サー
ビス加入者に対する不正着信呼の設定および課金を防止
可能となり、また本発明(請求項5乃至10)によれ
ば、着信課金サービス加入者は、応答した着信課金サー
ビス呼が不正な呼と判定した場合に、直ちに通話料金を
着信課金から発信課金に変更可能となると共に、着信課
金サービス呼を切断することが可能となり、当該交換網
における着信課金サービスの利便性が大幅に向上する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。図2は本発明(請求項1乃至4)の実施
形態による交換網を示す図であり、図3は本発明(請求
項1乃至4)の実施形態による交換機を示す図であり、
図4は図2におけるフリーダイヤル用データベースを例
示する図であり、図5は図2における音声蓄積装置内の
音声データを例示する図であり、図6は図2における着
信者通知サービス登録シーケンスを例示する図であり、
図7は図2におけるフリーダイヤル接続処理を例示する
図であり、図8は図2におけるフリーダイヤル接続シー
ケンスを例示する図であり、図9は図2におけるフリー
ダイヤル誤接続シーケンスを例示する図であり、図10
は本発明(請求項5乃至10)の実施形態による交換網
を示す図であり、図11は本発明(請求項5乃至10)
の実施形態による交換機を示す図であり、図12は図1
0におけるフリーダイヤル用データベースを例示する図
であり、図13は図10における悪意呼対策サービス登
録シーケンスを例示する図であり、図14は図10にお
けるフリーダイヤル接続処理を例示する図であり、図1
5は図10におけるフリーダイヤル接続シーケンス(一
般電話端末発信の場合)を例示する図であり、図16は
図10におけるフリーダイヤル接続シーケンス(公衆電
話端末発信の場合)を例示する図であり、図17は図1
0における0度数発信接続シーケンスを例示する図であ
る。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0029】最初に、本発明(請求項1乃至4)の実施
形態を、図2乃至図9を用いて説明する。図2において
は、図1における交換網(100)として、三組の交換
機(1)と、一組のフリーダイヤル用データベース(N
SP)(2A )とを具備する交換網が示されており、交
換機(11 )および(12 )はそれぞれフリーダイヤル
制御部(FDC)(11A )を具備してフリーダイヤル
機能を有しており、また交換機(13 )は音声蓄積装置
(VSE)(123 )を具備している。
【0030】なお図18における交換網と同様に、交換
機(11 )には端末(51 )が加入者線(61 )を経由
して収容されており、また交換機(12 )には端末(5
2 )が加入者線(62 )を経由して収容されており、更
に端末(52 )はフリーダイヤルサービスに登録済とす
る。
【0031】交換機(11 )乃至(13 )は、中継線
(31 )乃至(33 )により接続されており、またフリ
ーダイヤル用データベース(NSP)(2A )は、共通
線信号網(4)を経由して交換機(11 )および
(12 )に接続されている。
【0032】交換機(11 )および(12 )は、図3に
示される構成を有し、通常の交換機(1)と同様のネッ
トワーク(NW)(13)、中央処理装置(CP)(1
4)、主記憶装置(MM)(15)、加入者回路(SL
C)(16)、中継線トランク(TRK)(17)、P
B信号受信器(PBR)(18)、音声トーキー装置
(TKE)(19)および共通線信号装置(CSE)
(1A)の他に、フリーダイヤル機能を実現する為のフ
リーダイヤル制御部(FDC)(11A )が設けられて
いる。
【0033】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
A )は、図3に示される如く、着信者情報取得部(1
11)、接続制御部(112)、着信課金処理部(11
3)、着信者通知登録部(114)、通知蓄積制御部
(115)、通知登録判定部(116)および通知再生
制御部(117)を具備しており、その内、着信者情報
取得部(111)、接続制御部(112)および着信課
金処理部(113)は、図18に示される従来ある交換
機(1)の具備するフリーダイヤル制御部(FDC)
(11)も具備しており、従来あるフリーダイヤル機能
を実現している。
【0034】また着信者通知登録部(114)および通
知蓄積制御部(115)は、交換機(13 )の具備する
音声蓄積装置(VSE)(123 )と共に、図1におけ
る着信者通知登録手段(101)の役割を果たし、更に
通知登録判定部(116)、通知再生制御部(117)
および発信者切断監視部(118)は、交換機(13
の具備する音声蓄積装置(VSE)(123 )と共に、
図1における着信者通知実行手段(102)の役割を果
たす。
【0035】一方、フリーダイヤル用データベース(N
SP)(2A )は、図4に示される如き構成を有し、デ
ータベース部(DB)(21A )には、フリーダイヤル
サービスに登録済の各端末(5)に対応して、それぞれ
フリーダイヤル着信者情報〔DFDA 〕が格納されてお
り、データベース制御部(DBC)(22)が各端末
(5)に付与されているフリーダイヤル論理番号〔L
N〕により検索可能である。
【0036】各フリーダイヤル着信者情報〔DFDA 〕に
は、図4に示される如く、フリーダイヤル論理番号〔L
N〕、電話番号〔DN〕、着信者通知登録情報〔A
S〕、音声蓄積装置(VSE)(12)の電話番号〔D
VSE 〕、音声データ登録番号〔ARN〕および課金情
報〔MD〕が含まれており、その内、フリーダイヤル論
理番号〔LN〕、電話番号〔DN〕および課金情報〔M
D〕は、図18に示されている従来あるフリーダイヤル
用データベース(NSP)(2)にも格納されていた
が、着信者通知登録情報〔AS〕、音声蓄積装置(VS
E)(123 )の電話番号〔DNVSE 〕および音声デー
タ登録番号〔ARN〕は新たに追加されている。
【0037】なお図4に示されるフリーダイヤル着信者
情報〔DFDA 〕の内、端末(52 )に対応するフリーダ
イヤル着信者情報〔DFDA(52) 〕の詳細のみが示されて
いる。
【0038】電話番号〔DN52〕は、端末(52 )が交
換網に収容された際に付与されたものであり、フリーダ
イヤル論理番号〔LN2 〕は、端末(52 )がフリーダ
イヤルサービスに登録された際に付与されたものであ
り、課金情報〔MD52〕は端末(52 )に課金された着
信呼の通話料金の算出資料である。
【0039】着信者通知登録情報〔AS〕は、各フリー
ダイヤルサービスに登録済の端末(5)が、着信者通知
サービスに登録済か否かを識別する情報であり、また音
声蓄積装置(VSE)(12)の電話番号〔DNVSE
は、着信者通知サービス用の通知用メッセージ(以後ガ
イダンス〔g3 〕と称する)を蓄積・再生する音声蓄積
装置(VSE)(123 )への接続用であり、更に音声
データ登録番号〔ARN〕は、音声蓄積装置(VSE)
(123 )内で当該端末(52 )用の着信者通知ガイダ
ンス〔g3 〕が蓄積されている識別番号である。
【0040】先ず、図2における着信者通知サービスへ
の登録過程を、図2乃至図6を用いて説明する。図2乃
至図6において、フリーダイヤルサービスに登録済の端
末(52 )が、着信者通知サービスに登録を希望する場
合には、着信者通知サービス登録用に定められている着
信者通知登録用特殊番号〔SPN1 〕を含む着信者通知
登録呼設定信号〔aa(SPN1 )〕を作成し、加入者
線(62 )を経由して交換機(1 2 )に送出する。
【0041】交換機(12 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、端末(52 )から送出された着信
者通知登録呼設定信号〔aa(SPN1 )〕を、加入者
回路(SLC)(16)を介して受信・分析し、発呼端
末(52 )がフリーダイヤルサービスに登録済であり、
フリーダイヤル論理番号〔LN2 〕を付与されているこ
とを、図示されぬ加入者データから識別し、更に着信者
通知登録用特殊番号〔SPN1 〕から着信者通知サービ
スへの登録要求と識別すると、フリーダイヤル論理番号
〔LN2 〕を含む着信者通知登録要求信号〔ab(LN
2 )〕を作成し、フリーダイヤル制御部(FDC)(1
A )に伝達する。
【0042】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
A )は、中央処理装置(CP)(14)から伝達され
た着信者通知登録要求信号〔ab(LN2 )〕を受信・
分析し、着信者通知サービスへの登録要求と識別する
と、着信者通知登録部(114)を起動する。
【0043】起動された着信者通知登録部(114)
は、着信者通知サービスの登録要求元端末(52 )のフ
リーダイヤル論理番号〔LN2 〕と、着信者通知登録情
報〔AS〕を着信者通知サービスに登録済を示す論理
“1”に設定する情報〔AS=“1”〕と、着信者通知
サービスに使用する着信者通知ガイダンス〔g3 〕を蓄
積・再生する所定の音声蓄積装置(VSE)(123
に付与されている電話番号〔DN123 〕を音声蓄積装置
電話番号〔DNVSE 〕とする情報〔DNVSE =D
123 〕とを含む着信者通知登録要求信号〔ac(LN
2 、AS=“1”、DNVS E =DN123 )〕を作成し、
中央処理装置(CP)(14)、共通線信号装置(CS
E)(1A)および共通線信号網(4)を経由してフリ
ーダイヤル用データベース(NSP)(2A )に伝達す
る。
【0044】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2A )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(12 )から共通線信号網(4)を
経由して伝達された着信者通知登録要求信号〔ac(L
2 、AS=“1”、DNVSE=DN123 )〕を、共通
線信号装置(CSE)(23)を介して受信すると、デ
ータベース部(DB)(21A )をフリーダイヤル論理
番号〔LN2 〕により検索し、検出したフリーダイヤル
着信者情報〔DFDA(52) 〕に、着信者通知登録情報〔A
S=“1”〕と、音声蓄積装置電話番号〔DNVSE =D
123 〕とを格納した後、着信通知サービスの登録完了
を示す登録通知信号〔ad〕を作成し、共通線信号装置
(CSE)(23)および共通線信号網(4)を経由し
て交換機(12 )へ返送する。
【0045】交換機(12 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11A )内の着信者通知登録部
(114)が、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2 A )から共通線信号網(4)を経由して返送さ
れた登録通知信号〔ad〕を、共通線信号装置(CS
E)(1A)および中央処理装置(CP)(14)を介
して受信すると、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2A )における着信者通知登録情報〔AS=
“1”〕および音声蓄積装置電話番号〔DNVSE =DN
12 3 〕の登録が完了したことを確認した後、次に通知蓄
積制御部(115)を起動し、音声蓄積装置電話番号
〔DNVSE =DN123 〕を伝達する。
【0046】起動された通知蓄積制御部(115)は、
着信者通知登録部(114)から伝達された音声蓄積装
置電話番号〔DNVSE =DN123 〕を含む音声蓄積装置
接続要求信号〔ae(DN123 )〕を作成し、中央処理
装置(CP)(14)に伝達する。
【0047】中央処理装置(CP)(14)は、通知蓄
積制御部(115)から伝達された音声蓄積装置接続要
求信号〔ae(DN123 )〕に基づき、公知の手順に従
って、音声蓄積装置(VSE)(123 )を収容する交
換機(13 )を選択し、着信電話番号〔DN123 〕を含
む接続・音声蓄積要求信号〔af(DN123 )〕を作成
して伝達する。
【0048】交換機(13 )は、伝達された接続・音声
蓄積要求信号〔af(DN123 )〕を受信・分析し、電
話番号〔DN123 〕により音声蓄積装置(VSE)(1
3)を選出すると、中継線(33 )を経由して交換機
(12 )への通話路を設定した後、音声蓄積準備完了信
号〔ag〕を作成して交換機(12 )に返送する。
【0049】交換機(12 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、交換機(13)から返送された音
声蓄積準備完了信号〔ag〕を受信すると、着信者通知
サービス登録要求元の端末(52 )に接続設定信号〔a
h〕を送出し、端末(52 )と音声蓄積装置(VSE)
(123 )との間に、加入者線(62 )および中継線
(33 )を経由して通話路を設定する。
【0050】以後端末(52 )は、音声蓄積装置(VS
E)(123 )から送出されるガイダンスに従って、自
端末(52 )にフリーダイヤル着信する発信端末(5)
に、自端末(52 )を認識させる為の着信者通知ガイダ
ンス〔g3 〕、例えば「こちらは富士通です」等を送話
すると、音声蓄積装置(VSE)(123 )は、端末
(52 )から送話された着信者通知ガイダンス〔g3
を、図5に示される如き音声データ〔AD〕の蓄積領域
内の任意の空き蓄積領域(図5においては音声データ登
録番号〔ARN=001〕に対応する領域)に蓄積す
る。
【0051】やがて端末(52 )が、着信者通知ガイダ
ンス〔g3 〕の蓄積操作を終了した後、終話信号〔a
i〕を交換機(12 )に送出すると、交換機(12 )に
おいては、中央処理装置(CP)(14)が、交換機
(13 )を介して音声蓄積装置(VSE)(123
に、音声入力完了信号〔aj〕を伝達する。
【0052】音声蓄積装置(VSE)(123 )は、交
換機(12 )から音声入力完了信号〔aj〕を受信する
と、着信者通知ガイダンス〔g3 〕を格納した音声デー
タ登録番号〔ARN=001〕を含む音声データ登録番
号通知信号〔ak(ARN)〕を作成し、交換機
(13 )を介して交換機(12 )に返送する。
【0053】交換機(12 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、音声蓄積装置(VSE)(1
3 )から返送された音声データ登録番号通知信号〔a
k(ARN=001)〕を受信すると、音声データ登録
番号〔ARN=001〕を抽出して音声データ登録番号
通知信号〔am(ARN=001)〕を作成し、フリー
ダイヤル制御部(FDC)(11A )内の通知蓄積制御
部(115)に返送する。
【0054】通知蓄積制御部(115)は、中央処理装
置(CP)(14)から返送された音声データ登録番号
通知信号〔am(ARN=001)〕を受信すると、音
声データ登録番号〔ARN=001〕を抽出し、フリー
ダイヤル論理番号〔LN2 〕と共に音声データ登録番号
登録要求信号〔an(LN2 、ARN=001)〕を作
成し、中央処理装置(CP)(14)、共通線信号装置
(CSE)(1A)および共通線信号網(4)を経由し
てフリーダイヤル用データベース(NSP)(2A )に
伝達する。
【0055】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2A )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(12 )から共通線信号網(4)を
経由して伝達された音声データ登録番号登録要求信号
〔an(LN2 、ARN=001)〕を、共通線信号装
置(CSE)(23)を介して受信すると、データベー
ス部(DB)(21A )をフリーダイヤル論理番号〔L
2 〕により検索し、検出したフリーダイヤル着信者情
報〔DFDA(52) 〕に、音声データ登録番号〔ARN=0
01〕を格納した後、登録通知信号〔ad〕を作成し、
共通線信号装置(CSE)(23)および共通線信号網
(4)を経由して交換機(12 )へ返送する。
【0056】交換機(12 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11A )内の通知蓄積制御部(1
15)が、フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2A)から共通線信号網(4)を経由して返送された
登録通知信号〔ad〕を、共通線信号装置(CSE)
(1A)および中央処理装置(CP)(14)を介して
受信すると、フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2A )における音声データ登録番号〔ARN=00
1〕の登録が完了したと判定し、端末(52 )を着信者
通知サービスに登録完了したことを確認し、端末
(52 )の着信者通知サービスに対する登録処理を完了
する。
【0057】次に、図2におけるフリーダイヤル接続過
程を、図2乃至図5、図7および図8を用いて説明す
る。図2乃至図5、図7および図8において、交換機
(11 )に収容される端末(51 )が、フリーダイヤル
サービスに登録済の端末(52 )に対してフリーダイヤ
ル通話を希望し、フリーダイヤル用特殊番号「012
0」と、端末(52 )のフリーダイヤル論理番号〔LN
2 〕とを含むフリーダイヤル呼設定信号〔ba(012
0・LN2 )〕を作成し、加入者線(61 )を経由して
交換機(11 )に送出したとする。
【0058】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、端末(51 )から送出されたフリ
ーダイヤル呼設定信号〔ba(0120・LN2 )〕
を、加入者回路(SLC)(16)を介して受信・分析
し、フリーダイヤル呼の設定要求と識別すると、フリー
ダイヤル論理番号〔LN2 〕を含むフリーダイヤル呼設
定要求信号〔bb(LN2 )〕を作成し、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11A )に伝達する。
【0059】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
A )は、中央処理装置(CP)(14)から伝達され
たフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を
受信・分析し、フリーダイヤル呼設定要求と識別する
と、着信者情報取得部(111)を起動し、フリーダイ
ヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を伝達する〔図
7、ステップS11〕。
【0060】起動された着信者情報取得部(111)
は、伝達されたフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb
(LN2 )〕からフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕を
抽出してフリーダイヤル着信者情報要求信号〔bc(L
2 )〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)、共
通線信号装置(CSE)(1A)および共通線信号網
(4)を経由してフリーダイヤル用データベース(NS
P)(2A )に伝達する〔ステップS12〕。
【0061】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2A )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(11 )から共通線信号網(4)を
経由して伝達されたフリーダイヤル着信者情報要求信号
〔bc(LN2 )〕を、共通線信号装置(CSE)(2
3)を介して受信すると、データベース部(DB)(2
A )をフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕により検索
し、検出したフリーダイヤル着信者情報〔DFDA(52)
を抽出してフリーダイヤル着信者情報返送信号〔bd
(DFDA(52) )〕を作成し、共通線信号装置(CSE)
(23)および共通線信号網(4)を経由して交換機
(11 )に返送する。
【0062】交換機(11 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11A )内の着信者情報取得部
(111)が、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2 A )から共通線信号網(4)を経由して返送さ
れたフリーダイヤル着信者情報返送信号〔bd(D
FDA(52) )〕を、共通線信号装置(CSE)(1A)お
よび中央処理装置(CP)(14)を介して受信すると
〔ステップS13〕、フリーダイヤル着信者情報〔D
FDA(52) 〕を抽出した後、通知登録判定部(116)を
起動する。
【0063】起動された通知登録判定部(116)は、
着信者情報取得部(111)が抽出したフリーダイヤル
着信者情報〔DFDA(52) 〕から着信者通知登録情報〔A
S〕を抽出・分析し、着信者通知登録情報〔AS〕が論
理“1”に設定済と識別すると〔ステップS14〕、着
信端末(52 )が着信者通知サービスに登録済と判定
し、通知再生制御部(117)を起動する。
【0064】起動された通知再生制御部(117)は、
フリーダイヤル呼を設定するに先立ち、フリーダイヤル
呼の発信端末(51 )に着信者通知ガイダンス〔g3
を送出する為に、着信者情報取得部(111)が抽出し
たフリーダイヤル着信者情報〔DFDA(52) 〕から音声蓄
積装置電話番号〔DNVSE =DN123 〕および音声デー
タ登録番号〔ARN=001〕を抽出して音声蓄積装置
接続要求信号〔be(DNVSE =DN123 、ARN=0
01)〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)に伝
達すると共に〔ステップS15〕、発信者切断監視部
(118)を起動する。
【0065】起動された発信者切断監視部(118)
は、着信者通知ガイダンス〔g3 〕を聴取した発信端末
(51 )が、フリーダイヤル呼を切断したことを示す着
信者通知中切断通知信号〔bo〕が、中央処理装置(C
P)(14)から伝達されるか否かを監視する〔ステッ
プS16〕。
【0066】中央処理装置(CP)(14)は、通知再
生制御部(117)から伝達された音声蓄積装置接続・
再生要求信号〔be(DNVSE =DN123 、ARN=0
01)〕に基づき、公知の手順に従って、音声蓄積装置
(VSE)(123 )を収容する交換機(13 )を選択
し、音声蓄積装置電話番号〔DNVSE =DN123 〕およ
び音声データ登録番号〔ARN=001〕を含む接続・
音声再生要求信号〔bf(DNVSE =DN123 、ARN
=001)〕を作成して伝達する。
【0067】交換機(13 )は、伝達された接続・音声
再生要求信号〔bf(DNVSE =DN123 、ARN=0
01)〕を受信・分析し、電話番号〔DN123 〕により
音声蓄積装置(VSE)(123 )を選出し、音声デー
タ登録番号〔ARN=001〕により着信者通知ガイダ
ンス〔g3 〕の再生を要求すると、中継線(32 )を経
由して交換機(11 )への通話路を設定した後、音声再
生準備完了信号〔bg〕を作成して交換機(11 )に返
送する。
【0068】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、交換機(13)から返送された音
声再生準備完了信号〔bg〕を受信すると、発信端末
(51)に接続設定信号〔bh〕を送出し、発信端末
(51 )と音声蓄積装置(VSE)(123 )との間
に、加入者線(61 )および中継線(32 )を経由して
通話路を設定する。
【0069】音声蓄積装置(VSE)(123 )は、伝
達された音声データ登録番号〔ARN=001〕に対応
して蓄積済の着信者通知ガイダンス〔g3 〕を再生し、
中継線(32 )および加入者線(61 )を経由して発信
端末(51 )に返送する。
【0070】発信端末(51 )は、着信者通知ガイダン
ス〔g3 〕により通知された着信端末(52 )の識別情
報が所望のフリーダイヤル通話相手の端末(52 )であ
ることを認識すると、呼を切断すること無く待機する。
【0071】音声蓄積装置(VSE)(123 )は、着
信者通知ガイダンス〔g3 〕を再生し終わると、音声再
生完了・終話信号〔bi〕を作成し、交換機(13 )を
介して交換機(11 )に返送する。
【0072】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、音声蓄積装置(VSE)(1
3 )から返送される音声再生完了・終話信号〔bi〕
を受信すると、音声蓄積装置(VSE)(123 )によ
る着信者通知ガイダンス〔g3 〕の再生が完了したと判
定し、音声再生完了通知信号〔bj〕を作成し、フリー
ダイヤル制御部(FDC)(11A )内の通知再生制御
部(117)に伝達する。
【0073】通知再生制御部(117)は、発信者切断
監視部(118)が中央処理装置(CP)(14)から
着信者通知中切断通知信号〔bo〕の伝達を検出してい
ない状態で、中央処理装置(CP)(14)から音声再
生完了通知信号〔bj〕が伝達されたことを検出すると
〔ステップS17〕、発信端末(51 )が、着信者通知
ガイダンス〔g3 〕により通知された着信者を、所望の
フリーダイヤル通話相手の端末(52 )であると確認
し、フリーダイヤル呼の設定は有効と判定し、音声蓄積
装置解放要求信号〔bp〕を作成し、中央処理装置(C
P)(14)に伝達する〔ステップS18〕。
【0074】中央処理装置(CP)(14)は、通知再
生制御部(117)から音声蓄積装置解放要求信号〔b
p〕を受信すると、切断信号〔j〕を作成し、交換機
(13)に伝達することにより、中継線(32 )および
交換機(13 )を経由して交換機(11 )と音声蓄積装
置(VSE)(123 )との間に設定されている通話路
を解放する。
【0075】以上で発信端末(51 )に対する着信者通
知ガイダンス〔g3 〕の送出処理が完了すると、通知再
生制御部(117)は、接続制御部(112)を起動
し、フリーダイヤル着信者情報〔DFDA(52) 〕を伝達す
る。
【0076】起動された接続制御部(112)は、公知
の手順に基づき、フリーダイヤル着信者情報〔D
FDA(52) 〕から着信端末(52 )の電話番号〔DN52
を抽出してフリーダイヤル着信者接続要求信号〔bk
(DN52)〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)
に伝達する〔ステップS19〕。
【0077】以後中央処理装置(CP)(14)は、公
知の呼設定手順に基づき、着信電話番号〔DN52〕によ
り定まる着信交換機(12 )を選択し、着信電話番号
〔DN 52〕を含む呼設定信号〔a(DN52)〕を作成し
て伝達する。
【0078】なお交換機(11 )は、着信端末(52
が応答する迄、発信端末(51 )に対して接続中ガイダ
ンス〔g1 〕を返送する。交換機(12 )は、伝達され
た呼設定信号〔a(DN52)〕を受信・分析し、電話番
号〔DN52〕により着信端末(52 )を選出すると、着
呼信号〔d〕を伝達し、着信端末(52 )が応答し、応
答信号〔e〕が返送されると、交換機(1 1 )に対して
応答信号〔f〕を返送する。
【0079】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、交換機(12)から返送された応
答信号〔f〕により着信端末(52 )の応答を検出する
と、フリーダイヤル制御部(FDC)(11A )内の接
続制御部(112)に、着信端末(52 )の応答を通知
する。
【0080】接続制御部(112)は、中央処理装置
(CP)(14)から着信端末(52)の応答を通知さ
れると〔ステップS1A〕、着信端末(52 )に対して
発信端末(51 )の所在地域を通知する発信地域名通知
ガイダンス〔g2 〕を送出し、接続中ガイダンス
〔g1 〕および発信地域名通知ガイダンス〔g2 〕を送
出停止した後、両端末(51 )および(52 )間にフリ
ーダイヤル通話路を設定する指示を伝達する〔ステップ
S1B〕。
【0081】以後両端末(51 )および(52 )は、設
定された通話路を経由してフリーダイヤル通話(h)を
開始する。やがて発信端末(51 )が所要のフリーダイ
ヤル通話(h)を終了し、切断信号〔i〕を交換機(1
1 )に送出すると、交換機(11 )においては、中央処
理装置(CP)(14)が、フリーダイヤル制御部(F
DC)(11A )内の接続制御部(112)にフリーダ
イヤル通話(h)の終了を通知する切断通知信号〔b
m〕を伝達する。
【0082】接続制御部(112)は、中央処理装置
(CP)(14)からフリーダイヤル通話(h)の切断
通知信号〔bm〕を受信すると〔ステップS1C〕、着
信課金処理部(113)を起動すると共に、呼切断要求
信号(bq)を作成し、中央処理装置(CP)(14)
に伝達する〔ステップS1E〕。
【0083】起動された着信課金処理部(113)は、
フリーダイヤル通話(h)に関する課金情報〔MD52
を収集し、課金情報転送信号〔m(MD52)〕を作成
し、共通線信号網(4)を経由してフリーダイヤル用デ
ータベース(NSP)(2A )に伝達する〔ステップS
1D〕。
【0084】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2A )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(11 )から伝達された課金情報転
送信号〔m(MD52)〕を受信・分析し、着信端末(5
2 )に対して課金情報〔MD52〕を格納する。
【0085】一方、接続制御部(112)から呼切断要
求信号(bq)を伝達された中央処理装置(CP)(1
4)は、交換機(12 )に対して切断信号〔j〕を転送
し、また発呼端末(51 )に解放信号〔n〕を返送す
る。
【0086】交換機(12 )は、交換機(11 )から切
断信号〔j〕を受信すると、着信端末(52 )に切断信
号〔k〕を伝達し、端末(52 )から切断完了信号
〔o〕が返送されると、交換機(11 )に対して切断完
了信号〔p〕を返送する。
【0087】次に、図2におけるフリーダイヤル誤接続
過程を、図2乃至図5、図7および図9を用いて説明す
る。図2乃至図5、図7および図9において、交換機
(11 )に収容される端末(51 )が、端末(52 )以
外の図示されぬフリーダイヤルサービスに登録済の端末
(5X )にフリーダイヤル通話を希望したが、フリーダ
イヤル用特殊番号「0120」と、誤ってフリーダイヤ
ルサービスに登録済であり、且つ着信者通知サービスに
登録済の端末(52 )のフリーダイヤル論理番号〔LN
2 〕とを含むフリーダイヤル呼設定信号〔ba(012
0・LN2 )〕を作成し、加入者線(6 1 )を経由して
交換機(11 )に送出したとする。
【0088】交換機(11 )は、フリーダイヤル制御部
(FDC)(11A )内の着信者情報取得部(111)
および通知登録判定部(116)を起動することによ
り、図8におけると同様の過程で、フリーダイヤル用デ
ータベース(NSP)(2A )からフリーダイヤル論理
番号〔LN2 〕に対応するフリーダイヤル着信者情報
〔DFDA(52) 〕を取得した後〔図7、ステップS11乃
至S13〕、フリーダイヤル着信者情報〔DFDA(52)
内の着信者通知登録情報〔AS〕が論理“1”に設定済
と識別すると〔ステップS14〕、着信端末(52 )が
着信者通知サービスに登録済と判定し、通知再生制御部
(117)を起動する。
【0089】起動された通知再生制御部(117)は、
図8におけると同様の過程で、フリーダイヤル呼を設定
するに先立ち、フリーダイヤル呼の発信端末(51 )に
着信者通知ガイダンス〔g3 〕を送出する為に、音声蓄
積装置(VSE)(123 )に対する通話路の設定と、
音声蓄積装置(VSE)(123 )内の音声データ登録
番号〔ARN=001)〕に蓄積済の着信者通知ガイダ
ンス〔g3 〕の再生を、交換機(11 )に指示すると共
に〔ステップS15〕、発信者切断監視部(118)を
起動し、発信端末(51 )による着信者通知中切断の通
知を監視させる〔ステップS16〕。
【0090】交換機(11 )および(13 )が、発信端
末(51 )と音声蓄積装置(VSE)(123 )との間
に通話路を設定し、音声蓄積装置(VSE)(123
が、指定された着信者通知ガイダンス〔g3 〕を再生
し、中継線(32 )および加入者線(61 )を経由して
発信端末(51 )に返送すると、発信端末(51 )は、
着信者通知ガイダンス〔g3 〕により通知された着信端
末(52 )の識別情報が所望のフリーダイヤル通話相手
の端末(5X )では無いことを認識すると、被呼者電話
番号〔DNX 〕の選択の誤りに気付き、着信者通知中切
断信号〔bn〕を作成し、加入者線(61 )を経由して
交換機(11 )に送出する。
【0091】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、発信端末(5 1 )から送出される
着信者通知中切断信号〔bn〕を受信すると、着信者通
知中切断信号〔bn〕の受信を通知する着信者通知中切
断通知信号〔bo〕を作成し、フリーダイヤル制御部
(FDC)(11A )内の発信者切断監視部(118)
に伝達する。
【0092】発信者切断監視部(118)は、中央処理
装置(CP)(14)から着信者通知中切断通知信号
〔bo〕が伝達されたことを検出すると〔ステップS1
6〕、着信者通知中切断通知信号〔bo〕の受信を通知
再生制御部(117)に伝達する。
【0093】通知再生制御部(117)は、中央処理装
置(CP)(14)から音声再生完了通知信号〔bj〕
が伝達される以前に、発信者切断監視部(118)から
着信者通知中切断通知信号〔bo〕の受信通知を伝達さ
れると、発信端末(51 )が着信端末(52 )へのフリ
ーダイヤル呼の設定を放棄したと判定し、呼切断要求信
号(bq)を作成し、中央処理装置(CP)(14)に
伝達する〔ステップS1E〕。
【0094】中央処理装置(CP)(14)は、通知再
生制御部(117)から呼切断要求信号(bq)を伝達
されると、切断信号〔j〕を作成し、交換機(13 )に
伝達することにより、中継線(32 )および交換機(1
3 )を経由して交換機(11)と音声蓄積装置(VS
E)(123 )との間に設定されている通話路を解放
し、交換機(13 )から切断完了信号〔p〕が返送され
ると、発信端末(51 )に対して解放信号〔n〕を返送
する。
【0095】なお以上の過程においては、通知再生制御
部(117)は接続制御部(112)および着信課金処
理部(113)を起動させないので、発信端末(51
と着信端末(52 )との間にフリーダイヤル呼も誤設定
されることは防止され、従って端末(52 )に対する課
金情報〔MD52〕の誤格納も防止される。
【0096】以上の説明から明らかな如く、本発明(請
求項1乃至4)の実施形態によれば、交換機(11 )に
収容される端末(51 )が、フリーダイヤルサービスに
登録済であり、且つ着信者通知サービスに登録済の端末
(52 )に対してフリーダイヤル呼の設定を要求した場
合に、着信端末(52 )との間にフリーダイヤル呼が設
定されるに先立ち、音声蓄積装置(VSE)(123
に蓄積済の着信者通知ガイダンス〔g3 〕が発信端末
(51 )に対して送出される為、万一端末(52)に対
してフリーダイヤル呼の誤設定操作が実行された場合に
も、誤設定に先立ち着信者通知ガイダンス〔g3 〕を聴
取した発信端末(51 )が、事前に誤設定要求に気付し
て呼設定を放棄することとなり、端末(52 )に対する
フリーダイヤル呼の誤設定が未然に防止可能となり、そ
れに伴い無効課金情報〔MD52〕の誤格納も防止可能と
なる。
【0097】次に、本発明(請求項5乃至10)の実施
形態を、図10乃至図17を用いて説明する。図10に
おいては、図1における交換網(100)として、二組
の交換機(1)と、一組のフリーダイヤル用データベー
ス(NSP)(2B )とを具備する交換網が示されてお
り、交換機(11 )および(12 )はそれぞれフリーダ
イヤル制御部(FDC)(11B )を具備してフリーダ
イヤル機能を有している。
【0098】なお図18における交換網と同様に、交換
機(11 )には端末(51 )が加入者線(61 )を経由
して収容されており、また交換機(12 )には端末(5
2 )が加入者線(62 )を経由して収容されており、更
に端末(52 )はフリーダイヤルサービスに登録済とす
る。
【0099】交換機(11 )および(12 )は、中継線
(31 )により接続されており、またフリーダイヤル用
データベース(NSP)(2B )は、共通線信号網
(4)を経由して交換機(11 )および(12 )に接続
されている。
【0100】交換機(11 )および(12 )は、図11
に示される構成を有し、通常の交換機(1)と同様のネ
ットワーク(NW)(13)、中央処理装置(CP)
(14)、主記憶装置(MM)(15)、加入者回路
(SLC)(16)、中継線トランク(TRK)(1
7)、PB信号受信器(PBR)(18)、音声トーキ
ー装置(TKE)(19)および共通線信号装置(CS
E)(1A)の他に、フリーダイヤル機能を実現する為
のフリーダイヤル制御部(FDC)(11B )が設けら
れている。
【0101】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
B )は、図11に示される如く、着信者情報取得部
(111)、接続制御部(112)、着信課金処理部
(113)、悪意呼対策登録部(119)、悪意呼対策
登録判定部(11A)、悪意呼符号検出部(11B)、
悪意呼対策処理部(11C)、課金対象変更部(11
D)および0度数発呼検出部(11E)を具備してお
り、その内、着信者情報取得部(111)、接続制御部
(112)および着信課金処理部(113)は、図18
に示される従来ある交換機(1)の具備するフリーダイ
ヤル制御部(FDC)(11)、並びに図3に示される
図2における交換機(1)も具備しており、従来あるフ
リーダイヤル機能を実現している。
【0102】また悪意呼対策登録部(119)は、図1
における課金対象変更登録手段(103)の役割を果た
し、更に悪意呼対策登録判定部(11A)、悪意呼符号
検出部(11B)、悪意呼対策処理部(11C)、課金
対象変更部(11D)および0度数発呼検出部(11
E)は、図1における課金対象変更実行手段(104)
の役割を果たす。
【0103】一方、フリーダイヤル用データベース(N
SP)(2B )は、図12に示される如き構成を有し、
データベース部(DB)(21B )には、それぞれフリ
ーダイヤルサービスに登録済の端末(5)に対応してフ
リーダイヤル着信者情報〔D FDB 〕が格納されており、
各端末(5)に付与されているフリーダイヤル論理番号
〔LN〕により検索可能である。
【0104】各フリーダイヤル着信者情報〔DFDB 〕に
は、図12に示される如く、フリーダイヤル論理番号
〔LN〕、電話番号〔DN〕、悪意呼対策登録情報〔E
C〕および課金情報〔MD〕が含まれており、その内、
フリーダイヤル論理番号〔LN〕、電話番号〔DN〕お
よび課金情報〔MD〕は、図18に示されている従来あ
るフリーダイヤル用データベース(NSP)(2)に格
納されているフリーダイヤル着信者情報〔DFD〕、並び
に図4に示されるフリーダイヤル着信者情報〔D FDA
にも含まれていたが、悪意呼対策登録情報〔EC〕は新
たに追加されたものである。
【0105】なお図12に示されるフリーダイヤル着信
者情報〔DFDB 〕の内、端末(52)に対応するフリー
ダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕の詳細のみが示され
ている。
【0106】電話番号〔DN52〕、フリーダイヤル論理
番号〔LN2 〕および課金情報〔MD52〕は、何れも図
4におけると同様故、説明を省略する。悪意呼対策登録
情報〔EC〕は、各フリーダイヤルサービスに登録済の
端末(5)が、悪意呼対策サービスに登録済か否かを識
別する情報である。
【0107】先ず、図10における悪意呼対策サービス
への登録過程を、図10乃至図13を用いて説明する。
図10乃至図13において、フリーダイヤルサービスに
登録済の端末(52 )が、悪意呼対策サービスに登録を
希望する場合には、悪意呼対策サービス登録用に定めら
れている悪意呼対策登録用特殊番号〔SPN2 〕を含む
悪意呼対策登録呼設定信号〔ca(SPN2 )〕を作成
し、加入者線(62 )を経由して交換機(12 )に送出
する。
【0108】交換機(12 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、端末(52 )から送出された悪意
呼対策登録呼設定信号〔ca(SPN2 )〕を、加入者
回路(SLC)(16)を介して受信・分析し、発呼端
末(52 )がフリーダイヤルサービスに登録済であり、
フリーダイヤル論理番号〔LN2 〕を付与されているこ
とを、図示されぬ加入者データから識別し、更に悪意呼
対策登録用特殊番号〔SPN2 〕から悪意呼対策サービ
スへの登録要求と識別すると、フリーダイヤル論理番号
〔LN2 〕を含む悪意呼対策登録要求信号〔cb(LN
2 )〕を作成し、フリーダイヤル制御部(FDC)(1
B )に伝達する。
【0109】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
B )は、中央処理装置(CP)(14)から伝達され
た悪意呼対策登録要求信号〔cb(LN2 )〕を受信・
分析し、悪意呼対策サービスへの登録要求と識別する
と、悪意呼対策登録部(119)を起動する。
【0110】起動された悪意呼対策登録部(119)
は、悪意呼対策サービスの登録要求元端末(52 )のフ
リーダイヤル論理番号〔LN2 〕と、悪意呼対策登録情
報〔EC〕を悪意呼対策サービスに登録済を示す論理
“1”に設定する情報〔EC=“1”〕とを含む悪意呼
対策登録要求信号〔cc(LN2 、EC=“1”)〕を
作成し、中央処理装置(CP)(14)、共通線信号装
置(CSE)(1A)および共通線信号網(4)を経由
してフリーダイヤル用データベース(NSP)(2 B
に伝達する。
【0111】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2B )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(12 )から共通線信号網(4)を
経由して伝達された悪意呼対策登録要求信号〔cc(L
2 、EC=“1”)〕を、共通線信号装置(CSE)
(23)を介して受信すると、データベース部(DB)
(21B )をフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕により
検索し、検出したフリーダイヤル着信者情報〔D
FDB(52) 〕に、悪意呼対策登録情報〔EC=“1”〕を
格納した後、悪意呼対策サービスの登録完了を示す登録
通知信号〔cd〕を作成し、共通線信号装置(CSE)
(23)および共通線信号網(4)を経由して交換機
(12 )へ返送する。
【0112】交換機(12 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )内の悪意呼対策登録部
(119)が、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2 B )から共通線信号網(4)を経由して返送さ
れた登録通知信号〔cd〕を、共通線信号装置(CS
E)(1A)および中央処理装置(CP)(14)を介
して受信すると、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2B )における悪意呼対策登録情報〔EC=
“1”〕の登録が完了したと判定し、悪意呼対策サービ
スへの登録完了を通知し、悪意呼対策サービス登録要求
呼の切断を指示する切断指示信号〔ce〕を作成し、中
央処理装置(CP)(14)に伝達する。
【0113】中央処理装置(CP)(14)は、ダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )内の悪意呼対策登録部
(119)から切断指示信号〔ce〕を伝達されると、
端末(52 )から要求された悪意呼対策サービスへの登
録処理が完了したと判定し、解放信号〔n〕を作成して
加入者線(62 )を経由して端末(52 )に伝達し、端
末(52 )の悪意呼対策サービスに対する登録処理を完
了する。
【0114】次に、図10におけるフリーダイヤル接続
過程(一般電話端末発信の場合)を、図10乃至図1
2、図14および図15を用いて説明する。図10乃至
図12、図14および図15において、交換機(11
に収容される、一般電話機を用いた端末(51 )が、フ
リーダイヤルサービスに登録済の端末(52 )に対して
フリーダイヤル通話を希望し、フリーダイヤル用特殊番
号「0120」と、端末(52 )のフリーダイヤル論理
番号〔LN2 〕とを含むフリーダイヤル呼設定信号〔b
a(0120・LN2 )〕を作成し、加入者線(61
を経由して交換機(11 )に送出したとする。
【0115】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、端末(51 )から送出されたフリ
ーダイヤル呼設定信号〔ba(0120・LN2 )〕
を、加入者回路(SLC)(16)を介して受信・分析
し、フリーダイヤル呼の設定要求と識別すると、フリー
ダイヤル論理番号〔LN2 〕を含むフリーダイヤル呼設
定要求信号〔bb(LN2 )〕を作成し、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )に伝達する。
【0116】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
B )は、中央処理装置(CP)(14)から伝達され
たフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を
受信・分析し、フリーダイヤル呼設定要求と識別する
と、着信者情報取得部(111)を起動し、フリーダイ
ヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を伝達する〔図
14、ステップS21〕。
【0117】起動された着信者情報取得部(111)
は、伝達されたフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb
(LN2 )〕からフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕を
抽出してフリーダイヤル着信者情報要求信号〔dc(L
2 )〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)、共
通線信号装置(CSE)(1A)および共通線信号網
(4)を経由してフリーダイヤル用データベース(NS
P)(2B )に伝達する〔ステップS22〕。
【0118】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2B )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(11 )から共通線信号網(4)を
経由して伝達されたフリーダイヤル着信者情報要求信号
〔dc(LN2 )〕を、共通線信号装置(CSE)(2
3)を介して受信すると、データベース部(DB)(2
B )をフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕により検索
し、検出したフリーダイヤル着信者情報〔DFDB(52)
を抽出してフリーダイヤル着信者情報返送信号〔dd
(DFDB(52) )〕を作成し、共通線信号装置(CSE)
(23)および共通線信号網(4)を経由して交換機
(11 )に返送する。
【0119】交換機(11 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )内の着信者情報取得部
(111)が、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2 B )から共通線信号網(4)を経由して返送さ
れたフリーダイヤル着信者情報返送信号〔dd(D
FDB(52) )〕を、共通線信号装置(CSE)(1A)お
よび中央処理装置(CP)(14)を介して受信すると
〔ステップS23〕、フリーダイヤル着信者情報〔D
FDB(52) 〕を抽出した後、悪意呼対策登録判定部(11
A)を起動する。
【0120】起動された悪意呼対策登録判定部(11
A)は、着信者情報取得部(111)が抽出したフリー
ダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕から悪意呼対策登録
情報〔EC〕を抽出・分析し、悪意呼対策登録情報〔E
C〕が論理“1”に設定済と識別すると〔ステップS2
4〕、着信端末(52 )が悪意呼対策サービスに登録済
と判定し、0度数発呼検出部(11E)を起動する。
【0121】起動された0度数発呼検出部(11E)
は、発信端末(51 )が公衆電話端末であり、且つ通話
料金を全く投入しないでフリーダイヤル呼の設定要求を
行っている、所謂0度数発信を行っているか否かを分析
し〔ステップS25〕、今回は発信端末(51 )が一般
電話端末であり、所謂0度数発信では無いことを検出す
ると、悪意呼符号検出部(11B)を起動する。
【0122】起動された悪意呼符号検出部(11B)
は、中央処理装置(CP)(14)に対し、接続制御部
(112)におけると同様に、発信端末(51 )と着信
端末(52 )との間にフリーダイヤル呼の設定を要求す
る為に、着信者情報取得部(111)が抽出したフリー
ダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕から着信端末
(52)の電話番号〔DN52〕を抽出してフリーダイヤ
ル着信者接続要求信号〔de(DN52)〕を作成し、中
央処理装置(CP)(14)に伝達する〔ステップS2
6〕。
【0123】以後中央処理装置(CP)(14)は、公
知の呼設定手順に基づき、着信電話番号〔DN52〕によ
り定まる着信交換機(12 )を選択し、着信電話番号
〔DN 52〕を含む呼設定信号〔a(DN52)〕を作成し
て伝達する。
【0124】なお交換機(11 )は、着信端末(52
が応答する迄、発信端末(51 )に対して接続中ガイダ
ンス〔g1 〕を返送する。交換機(12 )は、伝達され
た呼設定信号〔a(DN52)〕を受信・分析し、電話番
号〔DN52〕により着信端末(52 )を選出すると、着
呼信号〔d〕を伝達し、着信端末(52 )が応答し、応
答信号〔e〕が返送されると、交換機(1 1 )に対して
応答信号〔f〕を返送する。
【0125】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、交換機(12)から返送された応
答信号〔f〕により着信端末(52 )の応答を検出する
と、フリーダイヤル制御部(FDC)(11A )内の悪
意呼符号検出部(11B)に、着信端末(52 )の応答
を通知する。
【0126】悪意呼符号検出部(11B)は、中央処理
装置(CP)(14)から着信端末(52 )の応答を通
知されると〔ステップS27〕、着信端末(52 )に対
して発信端末(51 )の所在地域を通知する発信地域名
通知ガイダンス〔g2 〕を送出し、接続中ガイダンス
〔g1 〕および発信地域名通知ガイダンス〔g2 〕を送
出停止した後、両端末(51 )および(52 )間にフリ
ーダイヤル通話路を設定する指示を伝達すると共に、着
信端末(52 )から発信端末(51 )へ転送される音声
信号を、PB信号受信器(PBR)(18)にも並行し
て転送する如く通話路の設定を要求する〔ステップS2
8乃至S2A〕。
【0127】以後両端末(51 )および(52 )は、設
定された通話路を経由してフリーダイヤル通話(h)を
開始する。その間、着信端末(52 )からの送話信号
は、発信端末(51 )に転送されると共に、PB信号受
信器(PBR)(18)にも並行して転送される。
【0128】PB信号受信器(PBR)(18)は、着
信端末(52 )から送出される音声信号に、押しボタン
ダイヤル信号〔以後PB信号と称する〕を検出した場合
には、検出したPB信号に相当するPB符号を中央処理
装置(CP)(14)に伝達する。
【0129】ここで、着信端末(52 )が、発信端末
(51 )を正常のフリーダイヤル通話を要求する端末
(51 )と判断した場合には、図18に示される従来あ
るフリーダイヤル接続過程と同様に、フリーダイヤル通
話(h)を継続するが、発信端末(51 )を悪意呼の発
信者と判断した場合には、直ちに悪意呼対策処理の要求
用に定められているPB信号〔以後悪意呼対策要求信号
〔df〕と称する〕を、設定中の通話路に送出する。
【0130】交換機(11 )においては、PB信号受信
器(PBR)(18)が、着信端末(52 )から送出さ
れた悪意呼対策要求信号〔df〕を検出すると、該当す
るPB符号を中央処理装置(CP)(14)に伝達す
る。
【0131】中央処理装置(CP)(14)は、PB信
号受信器(PBR)(18)から伝達されたPB符号を
分析し、悪意呼対策要求信号〔df〕に相当するPB符
号と識別すると、悪意呼対策要求検出通知信号〔dg〕
を作成し、フリーダイヤル制御部(FDC)(11B
内の悪意呼符号検出部(11B)に伝達する。
【0132】悪意呼符号検出部(11B)は、中央処理
装置(CP)(14)から伝達された悪意呼対策要求検
出通知信号〔dg〕を受信すると〔ステップS2B〕、
悪意呼対策処理部(11C)を起動する。
【0133】起動された悪意呼対策処理部(11C)
は、着信端末(52 )に設定済のフリーダイヤル着信呼
の切断を要求するフリーダイヤル着信呼切断要求信号
〔dh〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)に伝
達すると共に〔ステップS2D〕、課金対象変更部(1
1D)を起動する。
【0134】起動された課金対象変更部(11D)は、
発信端末(51 )が公衆電話機であるか否かを分析の結
果〔ステップS2E〕、今回は公衆電話機では無く、一
般電話機であることを識別すると、切断されたフリーダ
イヤル着信呼に就いて、着信端末(52 )に課金される
予定の課金情報〔MD52〕を収集した後、課金情報〔M
52〕に基づく通話料金を着信端末(52 )に課金する
代わりに、発信端末(51 )に課金することを要求する
課金情報整理要求信号〔dj(MD52→MD51)〕を作
成し、中央処理装置(CP)(14)、共通線信号装置
(CSE)(1A)および共通線信号網(4)を経由し
てフリーダイヤル用データベース(NSP)(2B )に
伝達する〔ステップS2F〕。
【0135】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2B )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(11 )から伝達された課金情報整
理要求信号〔dj(MD52→MD51)〕を受信・分析
し、データベース部(DB)(21B )内の着信端末
(52 )に対応するフリーダイヤル着信者情報〔D
FDB(52)〕に格納する予定の課金情報〔MD52〕を、代
わりに図示されぬ発信端末(51)に対応する課金情報
格納領域に、課金情報〔MD51〕として格納する。なお
フリーダイヤル用データベース(NSP)(2B )にお
けるデータベース制御部(DBC)(22)は、フリー
ダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕内の課金情報〔MD
52〕に、フリーダイヤル着信呼に対して課金情報〔MD
51〕を発信端末(51 )に格納したことを格納して置
き、後刻端末(52 )に対する通話料金の詳細に記録表
示する場合に、発信端末(51 )への課金変更も併せ記
録表示可能とする。
【0136】一方中央処理装置(CP)(14)は、悪
意呼対策処理部(11C)からフリーダイヤル着信呼切
断要求信号〔dh〕を伝達されると、フリーダイヤル着
信呼切断処理を実行し、両端末(51 )および(52
間に設定されている通話路を切断した後、交換機
(12 )に対して切断信号〔j〕を転送する。
【0137】交換機(12 )は、交換機(11 )から切
断信号〔j〕を受信すると、着信端末(52 )に切断信
号〔k〕を伝達し、端末(52 )から切断完了信号
〔o〕が返送されると、交換機(11 )に対して切断完
了信号〔p〕を返送する。
【0138】続いて悪意呼対策処理部(11C)は、発
信端末(51 )にフリーダイヤル解消ガイダンス
〔g4 〕を送出後、切断を指示するフリーダイヤル解消
通知要求信号〔dk〕を作成し、中央処理装置(CP)
(14)に伝達する〔ステップS2G〕。
【0139】中央処理装置(CP)(14)は、悪意呼
対策処理部(11C)から伝達されたフリーダイヤル解
消通知要求信号〔dk〕を受信・分析し、加入者線(6
1 )を経由して発信端末(51 )に接続設定信号〔b
h〕を送出することにより、発信端末(51 )を音声ト
ーキー装置(TKE)(19)に接続し、音声トーキー
装置(TKE)(19)にフリーダイヤル解消ガイダン
ス〔g4 〕(例えば「都合によりフリーダイヤルは解消
されました」等)を再生させ、発信端末(51 )に送出
させる。
【0140】発信端末(51 )は、交換機(11 )から
加入者線(61 )を経由して転送されるフリーダイヤル
解消ガイダンス〔g4 〕を聴取することにより、フリー
ダイヤル悪意呼が通用しないことを自覚し、切断信号
〔i〕を送出してフリーダイヤル悪意呼を放棄する。
【0141】以上により、端末(52 )にフリーダイヤ
ル悪意呼が着信した場合に、着信端末(52 )が悪意呼
対策要求信号〔df〕を送出することにより、フリーダ
イヤル悪意呼は切断され、フリーダイヤル悪意呼の通話
料金は発信端末(51 )に課金されることとなり、また
発信端末(51 )にはフリーダイヤル解消ガイダンス
〔g4 〕が送出されてフリーダイヤル悪意呼が通用しな
いことを覚らせることが可能となる。
【0142】次に、図10におけるフリーダイヤル接続
過程(公衆電話端末発信の場合)を、図10乃至図1
2、図14および図16を用いて説明する。図10乃至
図12、図14および図16において、交換機(11
に収容される、公衆電話機を用いた端末(51 )が、フ
リーダイヤルサービスに登録済の端末(52 )に対して
フリーダイヤル通話を希望し、最低1度数の通話料金収
納額を公衆電話機に投入した状態で、フリーダイヤル用
特殊番号「0120」と、端末(52 )のフリーダイヤ
ル論理番号〔LN2 〕とを含むフリーダイヤル呼設定信
号〔ba(0120・LN2 )〕を作成し、加入者線
(61 )を経由して交換機(11 )に送出したとする。
【0143】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、端末(51 )から送出されたフリ
ーダイヤル呼設定信号〔ba(0120・LN2 )〕
を、加入者回路(SLC)(16)を介して受信・分析
し、フリーダイヤル呼の設定要求と識別すると、フリー
ダイヤル論理番号〔LN2 〕を含むフリーダイヤル呼設
定要求信号〔bb(LN2 )〕を作成し、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )に伝達する。
【0144】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
B )は、中央処理装置(CP)(14)から伝達され
たフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を
受信・分析し、フリーダイヤル呼設定要求と識別する
と、着信者情報取得部(111)を起動し、フリーダイ
ヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を伝達する〔図
14、ステップS21〕。
【0145】起動された着信者情報取得部(111)
は、伝達されたフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb
(LN2 )〕からフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕を
抽出してフリーダイヤル着信者情報要求信号〔dc(L
2 )〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)、共
通線信号装置(CSE)(1A)および共通線信号網
(4)を経由してフリーダイヤル用データベース(NS
P)(2B )に伝達する〔ステップS22〕。
【0146】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2B )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(11 )から共通線信号網(4)を
経由して伝達されたフリーダイヤル着信者情報要求信号
〔dc(LN2 )〕を、共通線信号装置(CSE)(2
3)を介して受信すると、データベース部(DB)(2
B )をフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕により検索
し、検出したフリーダイヤル着信者情報〔DFDB(52)
を抽出してフリーダイヤル着信者情報返送信号〔dd
(DFDB(52) )〕を作成し、共通線信号装置(CSE)
(23)および共通線信号網(4)を経由して交換機
(11 )に返送する。
【0147】交換機(11 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )内の着信者情報取得部
(111)が、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2 B )から共通線信号網(4)を経由して返送さ
れたフリーダイヤル着信者情報返送信号〔dd(D
FDB(52) )〕を、共通線信号装置(CSE)(1A)お
よび中央処理装置(CP)(14)を介して受信すると
〔ステップS23〕、フリーダイヤル着信者情報〔D
FDB(52) 〕を抽出した後、悪意呼対策登録判定部(11
A)を起動する。
【0148】起動された悪意呼対策登録判定部(11
A)は、着信者情報取得部(111)が抽出したフリー
ダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕から悪意呼対策登録
情報〔EC〕を抽出・分析し、悪意呼対策登録情報〔E
C〕が論理“1”に設定済と識別すると〔ステップS2
4〕、着信端末(52 )が悪意呼対策サービスに登録済
と判定し、0度数発呼検出部(11E)を起動する。
【0149】起動された0度数発呼検出部(11E)
は、発信端末(51 )が公衆電話端末であり、且つ0度
数発信を行っているか否かを分析し〔ステップS2
5〕、今回は発信端末(51 )が公衆電話端末である
が、幾らかの通話料金を投入済であり、所謂0度数発信
では無いことを検出すると、悪意呼符号検出部(11
B)を起動する。
【0150】起動された悪意呼符号検出部(11B)
は、中央処理装置(CP)(14)に対し、接続制御部
(112)におけると同様に、発信端末(51 )と着信
端末(52 )との間にフリーダイヤル呼の設定を要求す
る為に、着信者情報取得部(111)が抽出したフリー
ダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕から着信端末
(52)の電話番号〔DN52〕を抽出してフリーダイヤ
ル着信者接続要求信号〔de(DN52)〕を作成し、中
央処理装置(CP)(14)に伝達する〔ステップS2
6〕。
【0151】以後中央処理装置(CP)(14)は、公
知の呼設定手順に基づき、着信電話番号〔DN52〕によ
り定まる着信交換機(12 )を選択し、着信電話番号
〔DN 52〕を含む呼設定信号〔a(DN52)〕を作成し
て伝達する。
【0152】なお交換機(11 )は、着信端末(52
が応答する迄、発信端末(51 )に対して接続中ガイダ
ンス〔g1 〕を返送する。交換機(12 )は、伝達され
た呼設定信号〔a(DN52)〕を受信・分析し、電話番
号〔DN52〕により着信端末(52 )を選出すると、着
呼信号〔d〕を伝達し、着信端末(52 )が応答し、応
答信号〔e〕が返送されると、交換機(1 1 )に対して
応答信号〔f〕を返送する。
【0153】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、交換機(12)から返送された応
答信号〔f〕により着信端末(52 )の応答を検出する
と、フリーダイヤル制御部(FDC)(11A )内の悪
意呼符号検出部(11B)に、着信端末(52 )の応答
を通知する。
【0154】悪意呼符号検出部(11B)は、中央処理
装置(CP)(14)から着信端末(52 )の応答を通
知されると〔ステップS27〕、着信端末(52 )に対
して発信端末(51 )の所在地域を通知する発信地域名
通知ガイダンス〔g2 〕を送出し、接続中ガイダンス
〔g1 〕および発信地域名通知ガイダンス〔g2 〕を送
出停止した後、両端末(51 )および(52 )間にフリ
ーダイヤル通話路を設定する指示を伝達すると共に、着
信端末(52 )から発信端末(51 )へ転送される音声
信号を、PB信号受信器(PBR)(18)にも並行し
て転送する如く通話路の設定を要求する〔ステップS2
8乃至S2A〕。
【0155】以後両端末(51 )および(52 )は、設
定された通話路を経由してフリーダイヤル通話(h)を
開始する。その間、着信端末(52 )からの送話信号
は、発信端末(51 )に転送されると共に、PB信号受
信器(PBR)(18)にも並行して転送される。
【0156】PB信号受信器(PBR)(18)は、着
信端末(52 )から送出される音声信号に、押しボタン
ダイヤル信号〔以後PB信号と称する〕を検出した場合
には、検出したPB信号に相当するPB符号を中央処理
装置(CP)(14)に伝達する。
【0157】ここで、着信端末(52 )が、発信端末
(51 )を悪意呼の発信者と判断した場合には、直ちに
PB信号による悪意呼対策要求信号〔df〕を、設定中
の通話路に送出する。
【0158】交換機(11 )においては、PB信号受信
器(PBR)(18)が、着信端末(52 )から送出さ
れた悪意呼対策要求信号〔df〕を検出すると、該当す
るPB符号を中央処理装置(CP)(14)に伝達す
る。
【0159】中央処理装置(CP)(14)は、PB信
号受信器(PBR)(18)から伝達されたPB符号を
分析し、悪意呼対策要求信号〔df〕に相当するPB符
号と識別すると、悪意呼対策要求検出通知信号〔dg〕
を作成し、フリーダイヤル制御部(FDC)(11B
内の悪意呼符号検出部(11B)に伝達する。
【0160】悪意呼符号検出部(11B)は、中央処理
装置(CP)(14)から伝達された悪意呼対策要求検
出通知信号〔dg〕を受信すると〔ステップS2B〕、
悪意呼対策処理部(11C)を起動する。
【0161】起動された悪意呼対策処理部(11C)
は、着信端末(52 )に設定済のフリーダイヤル着信呼
の切断を要求するフリーダイヤル着信呼切断要求信号
〔dh〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)に伝
達すると共に〔ステップS2D〕、課金対象変更部(1
1D)を起動する。
【0162】起動された課金対象変更部(11D)は、
発信端末(51 )が公衆電話機であるか否かを分析の結
果〔ステップS2E〕、今回は公衆電話機であることを
識別すると、切断されたフリーダイヤル着信呼に就い
て、着信端末(52 )に課金される予定の課金情報〔M
52〕を収集した後、中央処理装置(CP)(14)に
伝達し、課金情報〔MD52〕に基づく通話料金を課金情
報〔MD51〕として発信端末(51 )から収納すること
を中央処理装置(CP)(14)に要求する収納要求信
号〔di(MD51)〕を作成し、中央処理装置(CP)
(14)に伝達する〔ステップS2H〕。
【0163】中央処理装置(CP)(14)は、課金対
象変更部(11D)から収納要求信号〔di(M
51)〕を伝達されると、加入者線(61 )を経由して
発信端末(51 )に、通話料金を収納する課金収納要求
信号〔dm(MD51)〕を送出する。
【0164】発信端末(51 )は、投入されている通話
料金から、課金収納要求信号〔dm(MD51)〕に相当
する通話料金の収納を試み、課金情報〔MD51′〕(但
しMD51′≦MD51)に相当する通話料金を収納する
と、課金収納応答信号〔dn(MD51′)〕を交換機
(11 )に返送する。
【0165】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、発信端末(5 1 )から返送される
課金収納応答信号〔dn(MD51′)〕から課金情報
〔MD 51′〕を抽出して収納額通知信号〔do(M
51′)〕を作成し、フリーダイヤル制御部(FDC)
(11B )内の課金対象変更部(11D)に伝達する。
【0166】課金対象変更部(11D)は、中央処理装
置(CP)(14)から伝達される収納額通知信号〔d
o(MD51′)〕を受信・分析し〔ステップS2I〕、
課金情報〔MD51′〕が課金情報〔MD52〕に等しい場
合には、切断されたフリーダイヤル通話の通話料金全額
を発信端末(51 )に収納されたと判定し、着信端末
(52 )に課金される予定の通話料金を総て発信端末
(51 )に収納した為、着信端末(52 )に課金すべき
通話料金は皆無と判定するが、課金情報〔MD51′〕が
課金情報〔MD52〕未満の場合には、切断されたフリー
ダイヤル通話の通話料金全額を発信端末(51 )に収納
出来なかったと判定し、着信端末(52 )に課金される
予定の通話料金の内の一部を発信端末(51 )に収納
し、課金情報〔MD52〕と〔MD51′〕との差に相当す
る通話料金は着信端末(52 )に課金せざるを得ないと
判定し、課金情報整理要求信号〔dp(MD52〜M
51′)〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)、
共通線信号装置(CSE)(1A)および共通線信号網
(4)を経由してフリーダイヤル用データベース(NS
P)(2B )に伝達する〔ステップS2J〕。
【0167】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2B )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(11 )から伝達された課金情報整
理要求信号〔dp(MD52〜MD51′)〕を受信・分析
し、着信端末(52 )に課金する予定の課金情報〔MD
52〕を、着信端末(52 )に課金する予定の課金情報
〔MD52〕に相当する通話料金の内、課金情報〔M
51′〕に相当する通話料金を発信端末(51 )に収納
済で、課金情報〔MD52〕と〔MD51′〕との差に相当
する通話料金を課金情報〔MD52〕として、データベー
ス部(DB)(21B )内の着信端末(52 )に対応す
るフリーダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕に格納す
る。
【0168】なおフリーダイヤル用データベース(NS
P)(2B )におけるデータベース制御部(DBC)
(22)は、フリーダイヤル着信者情報〔DFDB(52)
内の課金情報〔MD52〕に、フリーダイヤル着信呼に対
する課金情報〔MD52〕に相当する通話料金の内、課金
情報〔MD51′〕に相当する通話料金を公衆電話機であ
る発信端末(51 )に収納したことを、課金情報〔MD
52〕と〔MD51′〕との差に相当する課金情報〔M
52〕と共に格納して置き、後刻端末(52 )に対する
通話料金の詳細に記録表示する場合に、発信端末
(51 )からの収納分〔課金情報〔MD51′〕相当分〕
も併せ記録表示可能とする。
【0169】また中央処理装置(CP)(14)は、悪
意呼対策処理部(11C)からフリーダイヤル着信呼切
断要求信号〔dh〕を伝達されると、フリーダイヤル着
信呼切断処理を実行し、両端末(51 )および(52
間に設定されている通話路を切断した後、交換機
(12 )に対して切断信号〔j〕を転送する。
【0170】交換機(12 )は、交換機(11 )から切
断信号〔j〕を受信すると、着信端末(52 )に切断信
号〔k〕を伝達し、端末(52 )から切断完了信号
〔o〕が返送されると、交換機(11 )に対して切断完
了信号〔p〕を返送する。
【0171】続いて悪意呼対策処理部(11C)は、発
信端末(51 )にフリーダイヤル解消ガイダンス
〔g4 〕を送出後、切断を指示するフリーダイヤル解消
通知要求信号〔dk〕を作成し、中央処理装置(CP)
(14)に伝達する〔ステップS2G〕。
【0172】中央処理装置(CP)(14)は、悪意呼
対策処理部(11C)から伝達されたフリーダイヤル解
消通知要求信号〔dk〕を受信・分析し、加入者線(6
1 )を経由して発信端末(51 )に接続設定信号〔b
h〕を送出することにより、発信端末(51 )を音声ト
ーキー装置(TKE)(19)に接続し、音声トーキー
装置(TKE)(19)にフリーダイヤル解消ガイダン
ス〔g4 〕(例えば「都合によりフリーダイヤルは解消
されました」等)を再生させ、発信端末(51 )に送出
させる。
【0173】発信端末(51 )は、交換機(11 )から
加入者線(61 )を経由して転送されるフリーダイヤル
解消ガイダンス〔g4 〕を聴取することにより、フリー
ダイヤル悪意呼が通用しないことを自覚し、切断信号
〔i〕を送出してフリーダイヤル悪意呼を放棄する。
【0174】以上により、端末(52 )にフリーダイヤ
ル悪意呼が着信した場合に、着信端末(52 )が悪意呼
対策要求信号〔df〕を送出することにより、フリーダ
イヤル悪意呼は切断され、フリーダイヤル悪意呼の通話
料金は発信端末(51 )に可能な限り収納されることと
なり、また発信端末(51 )にはフリーダイヤル解消ガ
イダンス〔g4 〕が送出されてフリーダイヤル悪意呼が
通用しないことを覚らせることが可能となる。
【0175】以上の過程は、発信端末(51 )が公衆電
話機であるが、幾らかの通話料金を投入した後、フリー
ダイヤル呼の設定要求を試みたが、公衆電話機の中に
は、例えば総合サービスディジタル網(ISDN)用公
衆電話機の如く、通話料金を事前に投入しなくとも、即
ち0度数発信によりフリーダイヤル呼が設定可能なもの
が存在する。
【0176】この種の公衆電話機からフリーダイヤル悪
意呼の設定要求が生起した場合には、応答した着信端末
(52 )が悪意呼と判断し、悪意呼対策要求信号〔d
f〕を送出し、交換機(11 )から発信端末(51 )に
課金収納要求信号〔dm(MD 51)〕が送出されても、
発信端末(51 )が0度数発信を行っている為に、課金
情報〔MD52〕に相当する通話料金が全く収納出来るこ
ととなる。
【0177】以上の如き0度数発信接続過程を、図10
乃至図12、図14および図17を用いて説明する。図
10乃至図12、図14および図17において、交換機
(11 )に収容される、公衆電話機を用いた端末
(51 )が、フリーダイヤルサービスに登録済の端末
(52 )に対してフリーダイヤル通話を希望し、0度数
発信状態でフリーダイヤル用特殊番号「0120」と、
端末(52 )のフリーダイヤル論理番号〔LN 2 〕とを
含むフリーダイヤル呼設定信号〔ba(0120・LN
2 )〕を作成し、加入者線(61 )を経由して交換機
(11 )に送出したとする。
【0178】交換機(11 )においては、中央処理装置
(CP)(14)が、端末(51 )から送出されたフリ
ーダイヤル呼設定信号〔ba(0120・LN2 )〕
を、加入者回路(SLC)(16)を介して受信・分析
し、フリーダイヤル呼の設定要求と識別すると、フリー
ダイヤル論理番号〔LN2 〕を含むフリーダイヤル呼設
定要求信号〔bb(LN2 )〕を作成し、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )に伝達する。
【0179】フリーダイヤル制御部(FDC)(1
B )は、中央処理装置(CP)(14)から伝達され
たフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を
受信・分析し、フリーダイヤル呼設定要求と識別する
と、着信者情報取得部(111)を起動し、フリーダイ
ヤル呼設定要求信号〔bb(LN2 )〕を伝達する〔図
14、ステップS21〕。
【0180】起動された着信者情報取得部(111)
は、伝達されたフリーダイヤル呼設定要求信号〔bb
(LN2 )〕からフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕を
抽出してフリーダイヤル着信者情報要求信号〔dc(L
2 )〕を作成し、中央処理装置(CP)(14)、共
通線信号装置(CSE)(1A)および共通線信号網
(4)を経由してフリーダイヤル用データベース(NS
P)(2B )に伝達する〔ステップS22〕。
【0181】フリーダイヤル用データベース(NSP)
(2B )においては、データベース制御部(DBC)
(22)が、交換機(11 )から共通線信号網(4)を
経由して伝達されるフリーダイヤル着信者情報要求信号
〔dc(LN2 )〕を、共通線信号装置(CSE)(2
3)を介して受信すると、データベース部(DB)(2
B )をフリーダイヤル論理番号〔LN2 〕により検索
し、検出したフリーダイヤル着信者情報〔DFDB(52)
を抽出してフリーダイヤル着信者情報返送信号〔dd
(DFDB(52) )〕を作成し、共通線信号装置(CSE)
(23)および共通線信号網(4)を経由して交換機
(11 )へ返送する。
【0182】交換機(11 )においては、フリーダイヤ
ル制御部(FDC)(11B )内の着信者情報取得部
(111)が、フリーダイヤル用データベース(NS
P)(2 B )から共通線信号網(4)を経由して返送さ
れたフリーダイヤル着信者情報返送信号〔dd(D
FDB(52) )〕を、共通線信号装置(CSE)(1A)お
よび中央処理装置(CP)(14)を介して受信すると
〔ステップS23〕、フリーダイヤル着信者情報〔D
FDB(52) 〕を抽出した後、悪意呼対策登録判定部(11
A)を起動する。
【0183】起動された悪意呼対策登録判定部(11
A)は、着信者情報取得部(111)が抽出したフリー
ダイヤル着信者情報〔DFDB(52) 〕から悪意呼対策登録
情報〔EC〕を抽出・分析し、悪意呼対策登録情報〔E
C〕が論理“1”に設定済と識別すると〔ステップS2
4〕、着信端末(52 )が悪意呼対策サービスに登録済
と判定し、0度数発呼検出部(11E)を起動する。
【0184】起動された0度数発呼検出部(11E)
は、発信端末(51 )が公衆電話端末であり、且つ0度
数発信を行っているか否かを分析し〔ステップS2
5〕、今回は発信端末(51 )が公衆電話端末であり、
且つ0度数発信であることを検出すると、発信端末(5
1 )に0度数発信規制ガイダンス〔g5 〕を送出後、切
断を指示する0度数発信規制通知要求信号〔ea〕を作
成し、中央処理装置(CP)(14)に伝達する〔ステ
ップS2N〕。
【0185】中央処理装置(CP)(14)は、0度数
発呼検出部(11E)から伝達された0度数発信規制通
知要求信号〔ea〕を受信・分析し、加入者線(61
を経由して発信端末(51 )に接続設定信号〔bh〕を
送出することにより、発信端末(51 )を音声トーキー
装置(TKE)(19)に接続し、音声トーキー装置
(TKE)(19)に0度数発信規制ガイダンス
〔g5 〕(例えば「フリーダイヤル通話を行うには1度
数以上の投入が必要です。通話終了後に投入された度数
は戻ります。」等)を再生させ、発信端末(51 )に送
出させる。
【0186】発信端末(51 )は、交換機(11 )から
加入者線(61 )を経由して転送される0度数発信規制
ガイダンス〔g5 〕を聴取することにより、フリーダイ
ヤルに0度数発信によるフリーダイヤルが通用しないこ
とを認識し、切断信号〔i〕を送出して0度数発信によ
るフリーダイヤル呼を放棄する。
【0187】以上により、公衆電話機から0度数発信に
よりフリーダイヤル呼の設定は規制されることとなり、
必ず1度数以上の通話料金を投入した上でフリーダイヤ
ル呼設定を要求せざるを得ない為、悪意呼と判断された
場合に、発信端末(51 )から課金情報〔MD52〕に相
当する通話料金が全く収納不能となることが防止可能と
なる。
【0188】なお、図2乃至図17はあく迄本発明の一
実施形態に過ぎず、例えば着信者通知登録手段(10
1)および着信者通知実行手段(102)と、課金対象
変更登録手段(103)および課金対象変更実行手段
(104)とはそれぞれ別個の交換網(100)に設け
られるものに限定されることは無く、同一交換網(10
0)に併設される等、他に幾多の変形が考慮されるが、
何れの場合にも本発明の効果は変わらない。また本発明
の対象となる交換網(100)の構成、並びに着信者通
知登録手段(101)、着信者通知実行手段(10
2)、課金対象変更登録手段(103)および課金対象
変更実行手段(104)の実施形態は図示されるものに
限定されることは無く、他に幾多の変形が考慮される
が、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。
【0189】
【発明の効果】以上、本発明(請求項1乃至4)によれ
ば、着信課金サービス呼の発信加入者は、呼設定前に着
信加入者の識別情報を受信し、着信加入者が期待する着
信課金サービス加入者であるか否かを確認可能となり、
間違った場合には呼設定前に呼を放棄することにより、
着信課金サービス加入者に対する不正着信呼の設定およ
び課金を防止可能となり、また本発明(請求項5乃至1
0)によれば、着信課金サービス加入者は、応答した着
信課金サービス呼が不正な呼と判定した場合に、直ちに
通話料金を着信課金から発信課金に変更可能となると共
に、着信課金サービス呼を切断することが可能となり、
当該交換網における着信課金サービスの利便性が大幅に
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理図
【図2】 本発明(請求項1乃至4)の実施形態による
交換網
【図3】 本発明(請求項1乃至4)の実施形態による
交換機
【図4】 図2におけるフリーダイヤル用データベース
【図5】 図2における音声蓄積装置内の音声データ
【図6】 図2における着信者通知サービス登録シーケ
ンス
【図7】 図2におけるフリーダイヤル接続処理
【図8】 図2におけるフリーダイヤル接続シーケンス
【図9】 図2におけるフリーダイヤル誤接続シーケン
【図10】 本発明(請求項5乃至10)の実施形態に
よる交換網
【図11】 本発明(請求項5乃至10)の実施形態に
よる交換機
【図12】 図10におけるフリーダイヤル用データベ
ース
【図13】 図10における悪意呼対策サービス登録シ
ーケンス
【図14】 図10におけるフリーダイヤル接続処理
【図15】 図10におけるフリーダイヤル接続シーケ
ンス(一般電話端末発信の場合)
【図16】 図10におけるフリーダイヤル接続シーケ
ンス(公衆電話端末発信の場合)
【図17】 図10における0度数発信接続シーケンス
【図18】 従来ある交換網
【図19】 従来あるフリーダイヤル接続シーケンス
【符号の説明】 1 交換機 2、2A 、2B フリーダイヤル用データベース(NS
P) 3 中継線 4 共通線信号網 5 端末 6 加入者線 11、11A 、11B フリーダイヤル制御部(FD
C) 12 音声蓄積装置(VSE) 13 ネットワーク(NW) 14 中央処理装置(CP) 15 主記憶装置(MM) 16 加入者回路(SLC) 17 中継線トランク(TRK) 18 PB信号受信器(PBR) 19 音声トーキー装置(TKE) 1A、23 共通線信号装置(CSE) 21A 、21B データベース部(DB) 22 データベース制御部(DBC) 100 交換網 101 着信者通知登録手段 102 着信者通知実行手段 103 課金対象変更登録手段 104 課金対象変更実行手段 111 着信者情報取得部 112 接続制御部 113 着信課金処理部 114 着信者通知登録部 115 通知蓄積制御部 116 通知登録判定部 117 通知再生制御部 118 発信者切断監視部 119 悪意呼対策登録部 11A 悪意呼対策登録判定部 11B 悪意呼符号検出部 11C 悪意呼対策処理部 11D 課金対象変更部 11E 0度数発呼検出部 200 着信課金サービス加入者 300 発信加入者

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信加入者に着信課金呼の設定を許容す
    る着信課金サービスに登録済の着信課金サービス加入者
    を収容する交換網において、 前記着信課金サービス呼の設定に先立ち、着信加入者の
    識別情報を発信加入者に通知する着信者通知サービスに
    登録を要求する前記着信課金サービス加入者を、前記着
    信者通知サービスに登録する着信者通知登録手段と、 前記着信課金サービス加入者に着信課金サービス呼が生
    起した場合に、該着信課金サービス加入者が前記着信者
    通知登録手段により着信者通知サービスに登録済か否か
    を分析し、前記着信者通知サービスに登録済と判定した
    場合に、前記着信課金サービス呼の発信加入者に着信加
    入者の識別情報を通知した後、前記着信課金サービス加
    入者に対して着信課金サービス呼を設定する着信者通知
    実行手段とを設けることを特徴とする着信課金サービス
    方式。
  2. 【請求項2】 前記着信者通知実行手段は、前記発信加
    入者に対して前記着信課金サービス加入者の識別情報を
    通知後、該着信課金サービス呼を設定する以前に、前記
    発信加入者が前記着信課金サービス呼を放棄した場合
    に、該着信課金サービス加入者に対する着信課金サービ
    ス呼の課金を実行しないことを特徴とする請求項1記載
    の着信課金サービス方式。
  3. 【請求項3】 前記着信者通知登録手段は、前記着信課
    金サービス加入者が発呼し、前記着信者通知サービスの
    登録用に定められた特殊番号を選択した場合に、前記着
    信者通知サービスに登録することを特徴とする請求項1
    記載の着信課金サービス方式。
  4. 【請求項4】 前記着信者通知登録手段は、前記着信者
    通知サービスの登録用に定められた特殊番号を選択した
    前記着信課金サービス加入者に対して自己の通知用メッ
    セージの送出を要求し、該着信課金サービス加入者から
    送出されるメッセージを蓄積し、 前記着信者通知実行手段は、前記着信課金サービスおよ
    び前記着信者通知サービスに登録済の加入者への着信課
    金サービス呼が生起した場合に、前記着信者通知登録手
    段により蓄積済の自己の通知用メッセージを抽出し、前
    記発信加入者に送信することを特徴とする請求項1記載
    の着信課金サービス方式。
  5. 【請求項5】 発信加入者に着信課金呼の設定を許容す
    る着信課金サービスに登録済の着信課金サービス加入者
    を収容する交換網において、 前記着信課金サービス加入者が通話中の着信課金サービ
    ス呼の通話料金を、所要に着信課金から発信課金へ変更
    可能とする課金対象変更サービスに登録を要求する前記
    着信課金サービス加入者を、前記課金対象変更サービス
    に登録する課金対象変更登録手段と、 前記着信課金サービス加入者に着信課金サービス呼が生
    起した場合に、該着信課金サービス加入者が前記課金対
    象変更登録手段による前記課金対象変更サービスに登録
    済か否かを分析し、前記課金対象変更サービスに登録済
    と判定した場合に、前記着信呼に応答中の着信課金サー
    ビス加入者が予め定められた課金対象変更要求用の操作
    を実行するか否かを監視し、前記着信課金サービス加入
    者が前記課金対象変更要求用の操作を実行したことを検
    出した場合に、該着信課金サービス呼に対する課金を、
    前記着信課金サービス加入者から前記着信課金サービス
    呼の発信加入者に変更する課金対象変更実行手段とを設
    けることを特徴とする着信課金サービス方式。
  6. 【請求項6】 前記課金対象変更実行手段は、前記着信
    課金サービス呼に対する課金を、前記着信課金サービス
    加入者から発信加入者に変更すると共に、該着信課金サ
    ービス呼を強制的に切断することを特徴とする請求項5
    記載の着信課金サービス方式。
  7. 【請求項7】 前記課金対象変更実行手段は、前記着信
    課金サービス呼に対する課金を前記着信課金サービス加
    入者から前記発信加入者に変更し、且つ該着信課金サー
    ビス呼を強制的に切断する際に、前記発信加入者に対し
    て着信課金サービスを提供出来ぬ旨を通知することを特
    徴とする請求項5記載の着信課金サービス方式。
  8. 【請求項8】 前記課金対象変更実行手段は、前記着信
    課金サービスおよび前記課金対象変更サービスの何れに
    も登録済の加入者に対する着信課金サービス呼が公衆電
    話機からの発呼であった場合に、該発信加入者が通話料
    金を事前に投入しないで発呼しているか否かを分析し、
    通話料金を事前に投入していないことを検出した場合
    に、前記着信課金サービス加入者に対する着信課金サー
    ビス呼の設定を規制することを特徴とする請求項5記載
    の着信課金サービス方式。
  9. 【請求項9】 前記課金対象変更実行手段は、前記着信
    課金サービスおよび前記課金対象変更サービスの何れに
    も登録済の加入者に対する着信課金サービス呼の発信加
    入者が公衆電話機からの発呼であり、且つ前記着信課金
    サービス加入者が前記課金対象変更要求用の操作を実行
    したことを検出した場合に、該発信加入者が投入済の通
    話料金から前記着信課金サービス呼に対する通話料金の
    収納を実行し、投入済の通話料金から全通話料金が収納
    不可能の場合に、未収納分の通話料金を前記着信課金サ
    ービス加入者に課金することを特徴とする請求項5記載
    の着信課金サービス方式。
  10. 【請求項10】 前記課金対象変更実行手段は、前記着
    信課金サービスおよび前記課金対象変更サービスの何れ
    にも登録済の加入者に対する着信課金サービス呼の通話
    料金を詳細に記録する場合に、前記発信加入者に課金変
    更した金額も併せ記録することを特徴とする請求項5記
    載の着信課金サービス方式。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011244508A (ja) * 2011-09-09 2011-12-01 Kazuhiro Yamamoto 迷惑電話防止システム
JP2013255285A (ja) * 2013-09-11 2013-12-19 Kazuhiro Yamamoto 迷惑電話防止システム
JP2014197911A (ja) * 2014-07-17 2014-10-16 和浩 山本 迷惑電話防止システム
JP2015111957A (ja) * 2015-03-24 2015-06-18 和浩 山本 迷惑電話防止システム
JP2016174422A (ja) * 2016-06-27 2016-09-29 和浩 山本 迷惑電話防止システム
JP2017201839A (ja) * 2017-08-07 2017-11-09 和浩 山本 迷惑電話防止システム

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