JP3143492B2 - 色信号処理装置 - Google Patents

色信号処理装置

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JP3143492B2
JP3143492B2 JP03137819A JP13781991A JP3143492B2 JP 3143492 B2 JP3143492 B2 JP 3143492B2 JP 03137819 A JP03137819 A JP 03137819A JP 13781991 A JP13781991 A JP 13781991A JP 3143492 B2 JP3143492 B2 JP 3143492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送色信号をベースバ
ンド信号に復調処理し、該ベースバンド信号を再び搬送
色信号に変調処理する色信号処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】輝度信号と搬送色信号とにより構成され
ている複合画像信号に対し、例えばフィールドメモリ等
を用いて、ノイズ低減等のディジタル処理を行なう場合
には、搬送色信号は色差信号等のベースバンド信号に復
調した後に前記処理を行なった方が搬送色信号の位相等
を考慮せずに行えるため有利である。
【0003】この場合、搬送色信号の色差信号への復調
は、搬送色信号のカラーバースト信号に位相同期したサ
ンプリングクロックによって、当該搬送色信号を直接ア
ナログ・ディジタル(A/D)変換する事により、ディ
ジタル信号形態のベースバンド色差信号を得ている。
【0004】以下、PAL方式のカラーテレビジョン信
号を例として、上述の復調処理動作を詳細に説明する。
【0005】PAL方式のカラーテレビジョン信号より
分離された搬送色信号Cをカラーバースト信号の4倍の
周波数に位相同期したサンプリングクロックにてA/D
変換し、得られたサンプルデータを基準位相に従い、4
相に振り分け、このうち位相が180 異なるサンプル
データの差をとる事により、搬送色信号を色差信号に復
調している。
【0006】今、B−Y搬送波位相(0°)のサンプリ
ングクロックにより得られるサンプルデータをPBY、
位相が90°のサンプリングクロックにより得られるサ
ンプルデータをERY、位相が180°のサンプリング
クロックにより得られるサンプルデータをNBY、位相
が270°のサンプリングクロックにより得られるサン
プルデータをLRYとすると、 奇数ライン時(カラーバースト信号の位相が225°の
時) PBY=B−Y+DC ERY=R−Y+DC NBY=−(B−Y)+DC LRY=−(R−Y)+DC 偶数ライン時(カラーバースト信号の位相が135°の
時) PBY=B−Y+DC ERY=−(R−Y)+DC NBY=−(B−Y)+DC LRY=R−Y+DC となり、従って、 B−Y=(PBY−NBY)/2 R−Y=(ERY−LRY)/2 (奇数ライン時) −(ERY−LRY)/2(偶数ライン時) となり、復調データが得られる。
【0007】尚、ライン極性にかかわらず、同一のR−
Yデータを得るには、ライン毎にERY、LRYのサン
プリングクロックの位相を反転させるか、ライン毎にE
RY、LRYの極性を反転させる事により得る事ができ
る。
【0008】ところで、上述の様にカラーバースト信号
の位相とサンプリングクロックの位相とが正確に一致し
ていれば、上述の処理により搬送色信号を完全な色差信
号に復調する事ができるが、実際は該カラーバースト信
号の位相に同期したサンプリングクロックを形成する際
に用いられる基準信号伝送系、PLL(PhaseLo
cked Loop)回路系等の回路の個体偏差、電源
電圧の変動等により、サンプリングクロックの位相をカ
ラーバースト信号の位相すなわち復調軸と正確に一致さ
せる事は困難である。
【0009】また、NTSC方式のカラーテレビジョン
信号では、サンプリングクロック位相と復調軸が一致し
ていなくても、その直交関係さえ保存されていれば、絶
対色相を扱う処理以外では何ら支障ないが、PAL方式
のカラーテレビジョン信号においては以下のような問題
が発生する。
【0010】今、位相角θ、振幅r、直流成分DCとす
る搬送色信号をB−Y軸、R−Y軸から位相φだけずれ
たサンプリングクロックでA/D変換すると、得られる
サンプリングデータは次の様になる。(奇数ライン時の
データには”を付し、偶数ライン時のデータには’を付
す) 奇数ライン時(カラーバースト位相が225°の時) PBY’=r*cos(θ−φ)+DC ERY’=r*sin(θ−φ)+DC NBY’=−r*cos(θ−φ)+DC LRY’=−r*sin(θ−φ)+DC 偶数ライン時(カラーバースト位相が135°の時) PBY”=r*cos(θ+φ)+DC ERY”=−r*sin(θ+φ)+DC NBY”=−r*cos(θ+φ)+DC LRY”=r*sin(θ+φ)+DC 上記の結果によれば、得られる復調データは、ライン毎
に異なったものとなり、ワイプあるいはフェード等の様
に2つの画面をつなぎ合わせたり、画像の相関性を利用
したノイズリダクション等の処理においては、色相の保
存が困難になる。
【0011】そこで、上述の様な問題を解決する方法と
して、以下の様に異なるライン極性の復調データの和を
とる方法が考えられる。
【0012】 BY(奇数ライン+偶数ライン) =(PBY’−NBY’)+(PBY”−NBY”) =4r(cos(θ−φ)+cos(θ+φ)) =4rcosφcosθ RY(奇数ライン+偶数ライン) =(ERY’−LRY’)+(ERY”−LRY”) =4r(sin(θ−φ)+sin(θ+φ)) =4rcosφsinθ 上記結果より各復調色信号成分は、B−Y、R−Y信号
成分に一定スカラー量4cosφが乗ぜられた形とな
り、絶対色相が確定する。
【0013】そして、色差信号をもとのC信号へ変調す
るには、復調データから反対極性データを形成し、クロ
マシーケンスに従って、B−Y、R−Y成分の正負デー
タを順次D/A変換する事により行なうが、PALカラ
ーテレビジョン方式では1ライン毎にR−Y搬送波の極
性が反転するため、D/A変換の順序は、B−Y復調デ
ータ、R−Y極性反転データ、B−Y極性反転データ、
R−Y復調データを1ライン毎に交互に行なう事にな
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の様な
変復調処理により、搬送色信号をディジタルのベースバ
ンド信号に変換する事により、フィールドメモリ等を用
いる事によって、ワイプ、フェード等の画面合成処理や
画像相関性を利用した雑音低減処理、あるいは特殊再生
処理等を行なう事ができるが、該フィールドメモリ等を
用いた処理が施される信号が時間軸変動を含む信号であ
る場合には、水平同期信号を逓倍する事により得られる
基準クロックに従って、処理を行なう事により、該処理
において用いられるサンプルデータの幾何学的位置を容
易に揃える事ができる。
【0015】しかしながら、前述の変復調処理において
用いられる基準クロックは、例えばVTRの再生処理に
おいて行なわれる低域変換された色信号を搬送色信号に
変換する際に用いられる基準信号fSC、あるいは該変換
処理によって得られた搬送色信号のカラーバースト信号
に位相同期したクロックを用いており、該クロックは水
平同期信号を逓倍する事により得られるクロックとは位
相同期関係になく、前述の変復調処理により得られたベ
ースバンド信号に対し、上述の画面合成処理、雑音低減
処理、あるいは特殊再生処理等を行なうと、夫々の処理
において用いられる基準クロックは位相同期していない
ため、ビートが発生し、処理される信号を劣化させてし
まう恐れがあった。
【0016】本発明は簡単な構成にて、搬送色信号に発
生している直流オフセットの影響を受けずに、搬送色信
号をベースバンド信号に復調処理し、該ベースバンド信
号を再び搬送色信号に変調処理することができる色信号
処理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の色信号処理装置
は、搬送色信号をベースバンド信号に復調処理し、該ベ
ースバンド信号を再び搬送色信号に変調処理する装置で
あって、搬送信号を入力し、入力された搬送色信号を該
搬送色信号に位相同期し、該搬送色信号の搬送信号の周
波数の4倍の周波数を有するクロック信号にしたがって
アナログ/ディジタル変換することにより、ディジタル
データを出力するアナログ/ディジタル変換手段と、前
記アナログ/ディジタル変換手段より出力されるディジ
タルデータを、前記クロック信号に位相同期し、前記ク
ロック信号の1/4の周波数を有する第1ラッチ信号に
したがってラッチすることにより、第1ラッチデータを
出力する第1ラッチ手段と、前記アナログ/ディジタル
変換手段より出力されるディジタルデータを、前記第1
ラッチ信号とは180°位相がずれている第2ラッチ信
号にしたがってラッチし、ラッチされたデータを反転し
た第2ラッチデータを出力する第2ラッチ手段と、前記
アナログ/ディジタル変換手段より出力されるディジタ
ルデータを、前記第1ラッチ信号とは90°位相がずれ
ている第3ラッチ信号にしたがってラッチすることによ
り、第3ラッチデータを出力する第3ラッチ手段と、前記
アナログ/ディジタル変換手段より出力されるディジタ
ルデータを、前記第1ラッチ信号とは270°位相がず
れている第4ラッチ信号にしたがってラッチし、ラッチ
されたデータを反転した第4ラッチデータを出力する第
4ラッチ手段と、前記第1ラッチデータと、第2ラッチ
データとを加算し、出力する第1加算手段と、前記第3
ラッチデータと、第4ラッチデータとを加算し、出力す
る第2加算手段と、前記第1加算手段により形成される
ディジタルデータを水平同期周波数の整数倍の周波数の
クロックに同期するようデータレートを変換する第1デ
ータレート変換手段と、前記第2加算手段により形成さ
れるディジタルデータを水平同期周波数の整数倍の周波
数のクロックに同期するようデータレートを変換する第
2データレート変換手段と、前記第1データレート変換
手段より出力されるディジタルデータを一水平同期期間
遅延し、出力する第1遅延手段と、前記第2データレー
ト変換手段より出力されるディジタルデータを一水平同
期期間遅延し、出力する第2遅延手段と、前記第1遅延
手段より出力されるディジタルデータと前記第1データ
レート変換手段より出力されるディジタルデータとを加
算し、出力する第3加算手段と、前記第2遅延手段より
出力されるディジタルデータと前記第2データレート変
換手段より出力されるディジタルデータとを加算し、出
力する第4加算手段と、前記第3加算手段より出力され
るディジタルデータと前記第4加算手段より出力される
ディジタルデータとを入力し、入力されたディジタルデ
ータを水平同期周波数の整数倍の信号に同期した切換信
号にしたがって交互に切り換えて出力する切換出力手段
とを有するものである。
【0018】
【作用】上述の構成によれば、搬送色信号に発生してい
る直流オフセットの影響を受けずに、搬送色信号をベー
スバンド信号に復調処理し、該ベースバンド信号を再び
搬送色信号に変調処理することができるようになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を本発明の実施例を用いて説明
する。
【0020】図1は本発明の一実施例として、本発明を
適用した色信号処理装置の概略構成を示した図で、図2
及び図3は該図1に示した構成の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【0021】図1において、1、2、14、24はラッ
チ回路、3、15は反転出力ラッチ回路、4、5、1
6、17は出力反転/非反転選択ラッチ回路、6、7、
10、11は下位桁上入力付加算器、8、9はラインメ
モリ、12はマルチプレクサ、13はデマルチプレク
サ、18、19、20は図3に示す様な論理組み合わせ
回路、21、22、27は加算器、23は選択出力回
路、25はタイミングコントローラー、26はPLL回
路、28、29はクロック変換回路である。
【0022】100はC信号を不図示のA/D変換器に
よりA/D変換する事により得られたCデータ(1サン
プル6bit)の入力端子、101はC信号の入力端
子、102は不図示の同期分離回路等により得られたカ
ラーバースト信号の区間を表わすタイミング信号の入力
端子である。
【0023】図1において、入力端子101より入力さ
れた搬送色信号からは、PLL回路26において入力端
子102より入力されるタイミング信号に従い、カラー
バースト信号が抜き出され、該PLL回路26は、この
カラーバースト信号の平均位相の4倍に位相同期したク
ロックSC4を発生し、ラッチ回路1を動作させる事に
より、該ラッチ回路1よりCデータ104を発生させ
る。(図2参照、尚、図2において、データ104”は
奇数ラインのデータ、データ104’は偶数ラインのデ
ータを表わし、以下同様に示す。)
【0024】次にCデータ104はカラーバースト信号
と所定の位相差を持ち、fSC(fSCはサブキャリア周波
数)周期のクロックSCA、SCB、SCC、SCDに
よって、ラッチ回路2、反転出力ラッチ回路3、出力反
転/非反転選択ラッチ回路4、5を動作させる事により
4つの位相毎のデータ系列に振り分け、更に、ラッチ回
路2より出力されるデータと反転出力ラッチ回路3より
出力されるデータとを加算器6により加算し、出力反転
/非反転選択ラッチ回路4、5より出力されるデータを
加算器7により加算する事により、振り分けられたデー
タのうち、互いに位相が180°異なるデータ同士の差
分データが形成され、クロック変換回路28、29へ供
給される。
【0025】尚、A/D変換器から出力されるCデータ
を2の補数系とすると、上記処理は以下の様になる。
【0026】すなわち、擬似B−YデータDBYは
【0027】
【外1】 となり、クロックSCAにより動作するラッチ回路2と
クロックSCCにより動作する反転出力ラッチ回路3と
によって、互いに位相が180°異なる反転極性のデー
タDSCAとデータDSCCとを抽出し、データDSCCは該反
転出力ラッチ回路3により反転して加算器6に供給し、
加算器6のキャリー入力(図中のCI)に”H”レベル
の信号を入力する事により、上記処理が行なわれる。
【0028】また、PALカラーテレビジョン方式では
ライン毎にR−Yキャリア位相が反転しているため、擬
似R−YデータDRYを形成する際には、クロックSC
B、SCDにより動作する出力反転/非反転ラッチ回路
4、5によって、抽出される反転極性のデータDSCB
SCDの位相を、タイミング信号PL、NLによって、
カラーバースト位相に従い、ライン毎に反転させて出力
し、更に、上記DBYと同様にして形成される。
【0029】尚、上記出力反転/非反転ラッチ回路4、
5は例えば、図4のaに示す様に構成されおり、図4の
aにおいて、41はエクスクルーシブオアゲート、42
はラッチ回路であるり、入力されるデータを1ライン期
間毎に極性が互いに異なる様に反転するタイミング信号
PL、NLに従って、位相を反転させている。
【0030】以上の様にして形成された復調データは以
下の様に表わされる。
【0031】
【外2】 尚、図1のクロック変換回路28、29は図5に示す様
に構成されている。
【0032】図5において、30はデータ入力端子、3
1、32はフリップフロップ回路、33はデータ出力端
子、34はデータ転送クロックの入力端子、35は遅延
回路、36は遅延回路35を制御するクロックの入力端
子である。
【0033】今、入力端子34より入力されるデータ転
送クロックの周期をTb、入力端子36より入力される
クロックの周期をTc 、フリップフロップ回路31、3
2の伝搬遅延時間をtpd、フリップフロップ回路31、
32のデータ・セットアップ時間をtsuとすると、図中
のクロックAに対するクロックBの遅延時間τ3は、 τ3>Tb −Tc −tsu−tpd τ3≦Tb −tsu−tpd となる。
【0034】ここで、Tc ≦Tb /2であり、また、t
pd+tsuは一般的に非常に小さく、tpd+tsu≦Tc /
2と考えられるので、tpd+tsu≦τ3≦Tb となる。
【0035】そして、入力端子30より入力されるデー
タが入力端子36より入力されるクロックを分周したク
ロックに同期して入力され、また、入力端子36より入
力されるクロックの周波数が入力端子34より入力され
るデータ転送クロックの周波数の2倍以上であれば、入
力端子30より入力されるデータを入力端子34より入
力されるデータ転送クロックに同期して転送する事がで
きる。
【0036】従って、図6の入力端子36には図1のタ
イミングコントローラ25より発生されるクロック80
H CKED SC4が供給され、入力端子30には入
力端子36より入力されるクロック80H CKED
SC4と同期関係にある差分データが加算器6、7より
供給され、入力端子34にはタイミングコントローラ2
5より水平同期信号と逓倍関系にあるクロック80Hが
入力されるため、該クロック変換回路28、29からは
水平同期信号と逓倍関係にあるクロック80Hに同期し
てクロック変換処理された差分データが出力される。
【0037】尚、前記差分処理によって得られる差分デ
ータのデータレートは2fSC≒(567+1/2)fh
(fhは水平同期周波数)であるので、この段階で上述
の様な構成のクロック変換回路28、29により、クロ
ック変換処理を行なってもビートは周期2H、幅0.5
SCであるので、視覚上ほとんど解らない程度となる。
【0038】そして、前記クロック変換回路28、29
によりクロック変換処理が施された差分データは、ライ
ンメモリ8、9、加算器10、11に供給される。
【0039】尚、上記処理によって得られた復調データ
は前述の様にサンプリングクロックと復調軸の位相が一
致していないと、ライン毎に異なったものとなってしま
うので、図1の1ラインメモリ8、9によって1ライン
期間遅延された復調データと遅延されていないデータと
を加算器10、11により加算する事によって、カラー
バーストを含めた復調処理が完了する。
【0040】また、C信号は通常同時に処理が行なわれ
ているY信号に対して、低データレートなので、本実施
例においては、タイミング信号B/R及びMEMCKに
よって動作するマルチプレクサ12により時分割に選択
出力されている。
【0041】そして、変調時には上述の様にして形成さ
れた復調データをデマルチプレクサ13、ラッチ回路1
4、反転出力ラッチ回路15、出力反転/非反転選択ラ
ッチ回路16、17により以下の様な変調データが形成
される。
【0042】
【外3】 そして、形成された変調データをクロマシーケンスに従
い、選択出力回路23及びラッチ回路24により順次出
力し、D/A変換する事により、C信号が復元される。
【0043】尚、変調データ形成時には復調データ形成
時と同様にR−Yデータの極性をクロックPHB、PH
Dにより動作する反転/非反転ラッチ回路16、17に
よって、抽出されるデータの位相を、タイミング信号L
S、XLSによって、交互に反転させている。
【0044】ところで、前述の様に復調時に得られる復
調データのレベルは2VCであるが、変調時必要な変調
データのレベルはVCであり、用いるA/D、D/A変
換器のダイナミックレンジが同レベルである場合には、
変調データのレベルを1/2にする必要がある。
【0045】しかしながら、上述の様に変調データのレ
ベルを1/2にする場合には、最下位ビット(LSB)
の桁落ちが生じ、変調データのS/Nに悪影響を及ぼし
てしまう。
【0046】そこで、本実施例では前述の様に復調デー
タを(A/D変換時のビット数:6bit)+1bit
=7bitとし、変調時に以下の様な処理を行なう事に
よりデータのpeak to peak値が損なわれな
い様に構成している。
【0047】すなわち、上述の処理は例えば図4に示す
様に構成されている論理組み合わせ回路18、19、2
0において行なわれる。
【0048】図4のbは論理組み合わせ回路18の構成
を示した図で、アンドゲート43、45、ナンドゲート
44により構成され、図4のcは論理組み合わせ回路1
9、20の構成を示した図で、アンドゲート43、4
6、ナンドゲート44により構成されている。
【0049】図4のbに示す論理組み合わせ回路18に
より、反転出力ラッチ回路15より出力される7bit
のデータのうち、上位6bitが供給されている加算器
27において、供給されている6bitのデータに対す
るキャリー入力(図中のCI)の加算を許可するか禁止
するかを制御し、図4のcに示す論理組み合わせ回路1
9、20により、出力反転/非反転選択ラッチ回路1
6、17より出力される7bitのデータのうち、上位
6bitが供給されている加算器21、22において、
供給されている6bitのデータに対するキャリー入力
(図中のCI)の加算を許可するか禁止するかを制御す
る事により、A/D、D/A変換器のビット数を増加さ
せる事無く、分解能を維持したままデータの反転を行な
い、変調データを形成する事ができる様になる。
【0050】尚、復調データに対する変調データは例え
ばが以下の様になる。
【0051】 復調データ +10 +11 −10 −11 変調データ(非反転) +5 +5 −5 −6 変調データ(反転) −5 −6 +5 +5 peak to peak値 +10 +11 −10 −11 また、C信号は上述の様に形成される変調データをD/
A変換し、更に不図示のローパスフィルターを介してア
ナログ信号に復元されるので、この変調処理により、C
信号の対称性が失われる事は無い。
【0052】また、前記論理組み合わせ回路18、1
9、20は、変調時に入力される復調データが最小値
(絶対値が最大の負数)の時に同様な処理を行なった時
のオーバーフロー防止のためのものである。
【0053】以上説明した様に、本実施例に示した色信
号処理装置においては、搬送色信号の復調を行なう際
に、該搬送色信号の復調データとして、Cデータとその
反対位相のデータの差分を用いる事により、Cデータの
DCオフセットを用いる事無く、搬送色信号のディジタ
ル変復調を行なう事が可能となり、A/D変換時の閾値
付近にDCオフセットが発生している場合に、該DCオ
フセットデータのふらつき、電源電圧変動、素子個体偏
差等を原因とするDCオフセット値とデータの不一致等
に起因する変復調処理による搬送色信号の色相変動を防
止すると共に、変復調処理の分解能の低下を防止してい
る。
【0054】また、復調データをライン間加算する事に
より、サンプリングクロックと復調軸との位相が一致し
ていない場合において、ライン毎に異なった復調データ
となる事を防止し、絶対軸の復調が可能となり、更に、
PALカラーテレビジョン方式におけるライン毎のカラ
ーバースト位相の反転をデータ極性の反転によって、行
なっているため、サンプル点の幾何学的な配置が4フィ
ールドシーケンスで完結するため、画面合成処理等がよ
り容易になる。
【0055】更に、本実施例においては、クロック変換
処理を復調処理中に行なう事により、fhに基づき発生
されたクロックとfSCに基づき発生されたクロックを用
いて処理を行なう場合に、ビートの発生を防止する事が
可能になる。
【0056】また、クロック変換処理はラインメモリを
用いてライン加算処理を行なう前に行なわれるので、復
調処理に用いられるラインメモリの記憶ワード数をfSC
に基づき発生されたクロックとは関係なくfhに基づき
発生されたクロックに対応する様に任意に選択する事が
できる様になる。
【0057】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、簡
単な構成にて、搬送色信号に発生している直流オフセッ
トの影響を受けずに、搬送色信号をベースバンド信号に
復調処理し、該ベースバンド信号を再び搬送色信号に変
調処理することができる色信号処理装置を提供すること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として、本発明を適用した色
信号処理装置の概略構成を示した図である。
【図2】図1に示した構成の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図3】図1に示した構成の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図4】図1に示した構成のうちの一部の詳細な構成を
示した図である。
【図5】図1に示すクロック変換回路の詳細な構成を示
した図である。
【符号の説明】
1 ラッチ回路 2 ラッチ回路 3 反転出力ラッチ回路 4 出力反転/非反転選択ラッチ回路 5 出力反転/非反転選択ラッチ回路 6 下位桁上入力付加算器 7 下位桁上入力付加算器 8 ラインメモリ 9 ラインメモリ 10 下位桁上入力付加算器 11 下位桁上入力付加算器 12 マルチプレクサ 13 デマルチプレクサ 14 ラッチ回路 15 反転出力ラッチ回路 16 出力反転/非反転選択ラッチ回路 17 出力反転/非反転選択ラッチ回路 18 論理組み合わせ回路 19 論理組み合わせ回路 20 論理組み合わせ回路 21 加算器 22 加算器 23 選択出力回路 24 ラッチ回路 25 タイミングコントローラ 26 PLL回路 27 加算器 28 クロック変換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−69227(JP,A) 特開 平2−301288(JP,A) 特開 昭60−160287(JP,A) 特開 平1−177792(JP,A) 特開 平2−301290(JP,A) 特開 平2−14695(JP,A) 特開 平3−14390(JP,A) 特開 昭61−269483(JP,A) 特開 昭64−89791(JP,A) 特開 昭61−228793(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送色信号をベースバンド信号に復調処
    理し、該ベースバンド信号を再び搬送色信号に変調処理
    する装置であって、 搬送信号を入力し、入力された搬送色信号を該搬送色信
    号に位相同期し、該搬送色信号の搬送信号の周波数の4
    倍の周波数を有するクロック信号にしたがってアナログ
    /ディジタル変換することにより、ディジタルデータを
    出力するアナログ/ディジタル変換手段と、 前記アナログ/ディジタル変換手段より出力されるディ
    ジタルデータを、前記クロック信号に位相同期し、前記
    クロック信号の1/4の周波数を有する第1ラッチ信号
    にしたがってラッチすることにより、第1ラッチデータ
    を出力する第1ラッチ手段と、 前記アナログ/ディジタル変換手段より出力されるディ
    ジタルデータを、前記第1ラッチ信号とは180°位相
    がずれている第2ラッチ信号にしたがってラッチし、ラ
    ッチされたデータを反転した第2ラッチデータを出力す
    る第2ラッチ手段と、 前記アナログ/ディジタル変換手段より出力されるディ
    ジタルデータを、前記第1ラッチ信号とは90°位相が
    ずれている第3ラッチ信号にしたがってラッチすること
    により、第3ラッチデータを出力する第3ラッチ手段と、 前記アナログ/ディジタル変換手段より出力されるディ
    ジタルデータを、前記第1ラッチ信号とは270°位相
    がずれている第4ラッチ信号にしたがってラッチし、ラ
    ッチされたデータを反転した第4ラッチデータを出力す
    る第4ラッチ手段と、 前記第1ラッチデータと、第2ラッチデータとを加算
    し、出力する第1加算手段と、 前記第3ラッチデータと、第4ラッチデータとを加算
    し、出力する第2加算手段と、 前記第1加算手段により形成されるディジタルデータを
    水平同期周波数の整数倍の周波数のクロックに同期する
    ようデータレートを変換する第1データレート変換手段
    と、 前記第2加算手段により形成されるディジタルデータを
    水平同期周波数の整数倍の周波数のクロックに同期する
    ようデータレートを変換する第2データレート変換手段
    と、 前記第1データレート変換手段より出力されるディジタ
    ルデータを一水平同期期間遅延し、出力する第1遅延手
    段と、 前記第2データレート変換手段より出力されるディジタ
    ルデータを一水平同期期間遅延し、出力する第2遅延手
    段と、 前記第1遅延手段より出力されるディジタルデータと前
    記第1データレート変換手段より出力されるディジタル
    データとを加算し、出力する第3加算手段と、 前記第2遅延手段より出力されるディジタルデータと前
    記第2データレート変換手段より出力されるディジタル
    データとを加算し、出力する第4加算手段と、 前記第3加算手段より出力されるディジタルデータと前
    記第4加算手段より出力されるディジタルデータとを入
    力し、入力されたディジタルデータを水平同期周波数の
    整数倍の信号に同期した切換信号にしたがって交互に切
    り換えて出力する切換出力手段とを有することを特徴と
    する色信号処理装置。
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