JP3143450U - 病理組織検査試料の作成用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパウンドと、支持部材のプレート部との接合性、接着性を高め、検体を薄切りするときの振動、衝撃で凍結ブロックが支持部材から脱落することを防止し、またコンパウンドをトレイに注入する操作を、簡単、迅速にできるようにする。
【解決手段】 病理組織の検体1を収容するトレイ2と、このトレイ2に注入するコンパウンド3の凍結ブロック4を支持する支持部材5とを備える。支持部材5のコンパウンド3と接触するプレート部6に、コンパウンド3の逃し孔7を形成する。コンパウンド3と接触するプレート部6の表側の面6aを、凹凸状に形成すると共に、プレート部6の裏側の面の周囲に、コンパウンド3の流出を防止する囲い壁9を形成する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、病理組織検査試料の作成用具に関し、更に詳しくは病理組織を収納するトレイと、このトレイと共に使用する支持部材との組み合わせに係る病理組織検査試料の作成用具に関するものである。
従来、この種の用具としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
この従来品は、病理組織の検体を収容するトレイと、このトレイに注入するコンパウンド(支持剤)の凍結ブロックを支持する支持部材とを備え、この支持部材のコンパウンドと接触するプレート部に、コンパウンドの逃し孔が形成されている。
而して上記の従来品は、コンパウンドと接触する支持部材のプレート部の表側の面が平面状に形成されていた。従って従来品の場合は、コンパウンドと支持部材のプレート部との接合性、接着性が不十分の場合が多く、その結果、検体を包埋したコンパウンドを液体窒素等の冷媒で冷凍処理した後、その凍結ブロックを薄切りするとき、振動や衝撃で凍結ブロックが支持部材から脱落することがあった。
また従来品は、トレイの収容部に注入するコンパウンドの量が多いと、支持部材の逃し孔を介してプレート部の裏側からコンパウンドが溢れて側方に流れ出し、逆に少ないとプレート部とコンパウンドとの接合性、接着性が不十分になり易いものであった。
従って従来品の場合は、コンパウンドの注入に神経を使い、検査試料の作成に手間暇と熟練を要する、という問題点があった。
実開平3−10245号公報
本考案は、このような従来の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本考案の解決しようとする技術的課題は、コンパウンドと、支持部材のプレート部との接合性、接着性を高め、検体を薄切りするときの振動、衝撃で凍結ブロックが支持部材から脱落することを防止でき、またコンパウンドをトレイに注入する操作を、簡単、迅速にできるよう形成した病理組織検査試料の作成用具を提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するため、次ぎのような技術的手段を採る。
即ち、本考案は、図1等に示されるように、病理組織の検体1を収容するトレイ2と、このトレイ2に注入するコンパウンド3の凍結ブロック4を支持する支持部材5とを備え、この支持部材5のコンパウンド3と接触するプレート部6に、コンパウンド3の逃し孔7が形成されている病理組織検査試料の作成用具であって、コンパウンド3と接触する上記のプレート部6の表側の面6aが凹凸状に形成されると共に、プレート部6の裏側の面の周囲に、コンパウンド3の流出を防止する囲い壁9が形成されていることを特徴とする(請求項1)。
この場合、本考案は、上記の支持部材5の支持用の摘み10が、プレート部6の裏側の中央に、プレート部6に直交して棒状に形成されているのが好ましい(請求項2)。
なぜなら、これによると、冷凍したコンパウンド3の凍結ブロック4を薄切りして検査試料を作成するとき、摘み10を軸にして任意の角度に回して固定することが容易になり、検査試料を薄切りし易くなるからである。
また本考案は、プレート部6の孔7が、スリット状に且つ摘み10を介して線対称状に形成されているのが好ましい(請求項3)。
なぜなら、これによると、プレート部6の強度を維持できながら、孔7を介してコンパウンド3を満遍なく且つ迅速にプレート部6の裏側に逃して行き渡らせることができるからである。
本考案は、このようにコンパウンドと接触する支持部材のプレート部の表側の面を凹凸状に形成すると共に、プレート部の裏側の面の周囲に、コンパウンドの流出を防止する囲い壁を形成しているものである。
従って本考案の場合は、コンパウンドと支持部材のプレート部との接触面積が大きくなり、コンパウンドが凹凸の間に入り込むことになる。
それ故これによれば、コンパウンドと支持部材のプレート部との接合性、接着力が増大するから、検体を薄切りするときの振動、衝撃で凍結ブロックが支持部材から脱落することを防止できる。
また本考案の場合は、コンパウンドをトレイに多めに注入しても、孔から支持部材の裏側に逃れたコンパウンドが側方へ流出することを、囲い壁によって防止できる。
従ってこれによれば、コンパウンドを無駄にしたり、周りを汚すことなく、初心者でも比較的簡単に、且つ迅速に、コンパウンドをトレイに注入することができる。
以下、本考案を実施するための最良の形態を説明する。
本考案は、図1等に示されるように、病理組織の検体1を収容するトレイ2と、このトレイ2に注入するコンパウンド3の凍結ブロック4を支持する支持部材5とを備え、この支持部材5のコンパウンド3と接触するプレート部6に、コンパウンド3の逃し孔7が形成されている。
上記のトレイ2は、この実施形態では厚さが0.5(mm)のアルミニウムで形成されている。このトレイ2の検体1の収容部2aの周側面は、外方(上方)に向かって末広がりの傾斜面に形成されている。またトレイ2の上部の周りには、手指で支持し易くなるよう把持部2bがフランジ状に形成され、把持部2bと収容部2aの上縁との間は段差面2cに形成されている。なお把持部2bは、材料の節減化のため、一部(図2の上部)がカットされている。
また上記の支持部材5は、プレート部6の表側の面6aが、凹凸状に形成されている。この実施形態では、同じ形状、大きさのブロック形の突起8が、面6aに万遍なく形成されている。
また支持部材5は、プレート部6の裏側の面の周囲に、コンパウンド3の流出を防止する囲い壁9が形成されている。この囲い壁9は、突起8と同様、プレート部6と一体成形され、プレート部6の裏側の面の周囲から同じ高さに立ち上げられ、プレート部6の裏側の面の周囲を囲繞するよう形成されている。
また10は、支持部材5を支持するための摘みである。この摘み10は、プレート部6の裏側の中央に、プレート部6に直交して、この実施形態では丸棒状に形成されている。
また本考案の場合、上記のプレート部6の孔7は、図5に示されるように、スリット状に、且つ摘み10を介して線対称状に形成されている。即ち、孔7は、この実施形態ではプレート部6の短幅方向に延びる孔7が摘み10を介して2本づつ、またプレート部6の長手方向に延びる孔7が摘み10の両側に1個づつ形成されている。
次に本考案の使い方を説明する。
先ず作業者は、図1A、図6等に示されるように、トレイ2に病理組織の検体1を入れる。次に、粘液状のコンパウンド3を、収容部2aの開口面より僅かに上になる位置まで注入する。そして作業者は、図7に示されるように、支持部材5のプレート部6の表側の面6aを、コンパウンド3に押し付け、プレート部6を収容部2aの周りの段差面2cに当接させる。
これにより、図8に示されるように、コンパウンド3が、スリット状の孔7を介してプレート部6の裏側に逃れ、孔7を介してプレート部6を包み込み、コンパウンド3とプレート部6とが一体化する。この場合、プレート部6の裏側の面に逃れたコンパウンド3は、囲い壁9により、側方へ流出することが防止される。なお、当初の注入量が、少なめであったときは、囲い壁9で囲まれたスペースに作業者はコンパウンド3を注ぎ足す。
次に作業者は、トレイ2と支持部材5を冷凍庫に入れ、コンパウンド3を冷凍する。そして冷凍後、トレイ2を支持部材5から取り外す(図1B、図9の状態参照)。これにより、支持部材5に支持された状態のコンパウンド3の凍結ブロック4が得られる。その後、作業者は、支持部材5の摘み10を、冷凍庫を備えた薄切り加工機のホルダー部に固定し、検体1を薄切りして検査試料を作成する。
以上の処において、本考案の場合、プレート部6の表側の面6aの凹凸形態は、上例に限定されるものではない。即ち、この凹凸形態は、要はコンパウンド3との接触面積を増大できる形態であれば良い。
また本考案の場合、スリット状の孔7の数や幅、或いはその長さは自由である。また孔7は、コンパウンド3が均等にプレート部6の裏側に逃れてバランス良くプレート部6を包み込んでプレート部6に接着するよう、通常、プレート部6に線対称状に形成されるのが好ましいが、これに限定されるものではない。
本考案の用具の好適な一実施形態を示し、Aは要部縦断面図、Bは支持部材の斜視図である。 トレイの平面図である。 トレイの正面図である。 支持部材の正面図である。 支持部材を示し、Aは平面図、Bは底面図である。 本考案の用具の使い方を説明するための斜視図である。 本考案の用具の使い方を説明するための要部縦断面図である。 本考案の用具の使い方を説明するための要部縦断面図である。 本考案の用具の使い方を説明するための要部縦断面図である。
符号の説明
1 検体
2 トレイ
3 コンパウンド
4 凍結ブロック
5 支持部材
6 プレート部
6a プレート部の表側の面
7 コンパウンドの逃し孔
8 突起
9 囲い壁
10 摘み

Claims (3)

  1. 病理組織の検体を収容するトレイと、このトレイに注入するコンパウンドの凍結ブロックを支持する支持部材とを備え、この支持部材のコンパウンドと接触するプレート部に、コンパウンドの逃し孔が形成されている病理組織検査試料の作成用具であって、コンパウンドと接触する上記のプレート部の表側の面が凹凸状に形成されると共に、プレート部の裏側の面の周囲に、コンパウンドの流出を防止する囲い壁が形成されていることを特徴とする病理組織検査試料の作成用具。
  2. 請求項1記載の病理組織検査試料の作成用具であって、支持部材の支持用の摘みが、プレート部の裏側の中央に、プレート部に直交して棒状に形成されていることを特徴とする病理組織検査試料の作成用具。
  3. 請求項2記載の病理組織検査試料の作成用具であって、プレート部の孔が、スリット状に且つ摘みを介して線対称状に形成されていることを特徴とする病理組織検査試料の作成用具。
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