JP6415773B1 - 植物保持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られたスペース内においてイチゴを含む茎を有する植物をより多く傷付かないように保持することができる植物保持部材を提供する。【解決手段】茎を有する植物を保持する本発明の植物保持部材は、前記植物が載置される植物載置面を有する板状部と、前記板状部を載置する板載置面を有する土台部と、前記板載置面に対して前記植物載置面が傾斜する前記板状部の傾斜姿勢を維持する姿勢維持機構と、を備え、前記板状部は、前記板状部の外縁において開口すると共に、前記植物載置面に沿う第一方向に沿って前記板状部の内部側に延在するスリットを有し、前記スリットを取り囲む前記板状部の面のうち、前記第一方向に直交し、かつ前記植物載置面に沿う第二方向において対向する第一挟持面および第二挟持面は、前記板状部の厚み方向に前記スリットを通る前記茎を前記茎の径方向から挟持可能に構成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、茎を有する植物を保持する植物保持部材に関する。
イチゴは、衝撃を加えられると傷付きやすい。また、傷が付いたイチゴは商品価値が下がる。このため、イチゴに傷が付かないように、イチゴの茎を保持してイチゴを吊り下げる保持部材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。その保持部材では、第一挟持片と第二挟持片とでイチゴの茎を挟持してイチゴを吊り下げる。これにより、イチゴに衝撃が加えられて傷付くことを防ぐことができる。
特許第5279009号公報
しかしながら、上記保持部材では、イチゴを鉛直方向に吊り下げてイチゴを保持するものであるため、1つのイチゴを保持するのに、多くのスペースを費やすことになる。結果、1度に搬送できるイチゴの数は少なくなり、イチゴの搬送コストを増大させる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、限られたスペース内においてイチゴ等の茎を有する植物をより多く傷付かないように保持することができる植物保持部材を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の植物保持部材は、茎を有する植物を保持する植物保持部材であって、一方側の平面が、前記植物が載置される植物載置面となる板状の板状部と、前記板状部を載置する板載置面を有する土台部と、前記植物載置面とは反対側の前記板状部の他方側の平面が前記板載置面と対向するように、前記板載置面に対して前記植物載置面が傾斜する前記板状部の傾斜姿勢を維持する姿勢維持機構と、を備え、前記板状部は、前記板状部の外縁において開口すると共に、前記植物載置面に沿う第一方向に沿って前記板状部の内部側に延在するスリットを有し、前記板状部の前記傾斜姿勢において、前記スリットは、自身の前記開口する側が前記板載置面に対して遠位となり、自身の奥側が前記板載置面に対して近位となるように傾斜し、前記スリットを取り囲む前記板状部の面のうち、前記第一方向に直交し、かつ前記植物載置面に沿う第二方向において対向する第一挟持面および第二挟持面は、前記板状部の厚み方向に前記スリットを通る前記茎を前記茎の径方向から挟持可能に構成され、前記植物載置面には、前記茎の周りの前記植物の表面が接触した状態で、前記植物が載置されることを特徴とする。また、本発明の植物保持部材において、前記第一方向は、前記板載置面に対する前記植物載置面の傾斜方向に平行な方向であることを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記第一挟持面または前記第二挟持面は、前記第二方向に凹む凹面を有することを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記凹面は、前記第一方向において対向すると共に、前記凹面の奥側に進むにしたがって接近するように傾斜する第一当接面および第二当接面を有し、前記第一当接面および前記第二当接面は、前記スリットを通る前記茎に当接することを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記凹面は、前記第一方向に連続的に、または断続的に複数設けられることを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記第一当接面および前記第二当接面は、曲面を有することを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記スリットは、並列に複数設けられることを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記姿勢維持機構は、前記傾斜姿勢で複数の前記板状部を前記土台部に取り付ける取付け機構を有し、前記取付け機構は、前記板状部から凸となる凸部と、前記板載置面を起点として前記土台部の内部に延びると共に、前記凸部が挿入可能な複数の挿入通路と、を有し、前記凸部が前記挿入通路に挿入された状態で、複数の前記板状部は、前記板載置面から垂直に延びる前記凸部の軸を中心に回動可能であることを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記板状部は、弾性変形により前記スリットが前記第二方向に拡開するように、少なくとも一部が弾性を有する材料により構成されることを特徴とする。
また、本発明の植物保持部材において、前記土台部から立設されると共に、別の前記土台部を載置可能な土台載置面を有する立設部を備えることを特徴とする。
本発明の植物保持部材によれば、限られたスペース内においてイチゴを含む茎を有する植物をより多く傷付かないように保持することができるという優れた効果を奏し得る。
(A)は、本発明の第一実施形態における植物保持部材の斜視図である。(B)は、(A)のC−C矢視断面図である。 (A)は、本発明の第一実施形態における植物保持部材の平面図である。(B)は、本発明の別の実施形態における植物保持部材の平面図である。 (A)〜(C)は、本発明の第一実施形態における植物保持部材にイチゴを保持させる様子を時系列に並べた図である。 (A)は、本発明の第一実施形態における板状部に複数のイチゴを配置した様子を示す平面図である。(B)は、本発明の第一実施形態における板状部を土台部に複数配置した様子を示す平面図である。(C)は、(B)のE−E矢視断面図である。 (A)〜(C)は、それぞれ本発明の別の実施形態における植物保持部材における凸部および挿入通路の具体的な態様を示す断面図である。 (A),(B)は、本発明の第一実施形態における植物保持部材にイチゴを板載置面上において回動させた様子を時系列に並べた図である。 本発明の第一実施形態における植物保持部材を多段にした様子を示す断面図である。 (A)は、本発明の第二実施形態における植物保持部材の平面図である。(B)は、第二実施形態における植物保持部材の凹面を拡大した平面図である。(C)は、本発明の別の実施形態における植物保持部材の凹面を拡大した平面図である。 (A)は、本発明の第三実施形態における植物保持部材の平面図である。(B)は、第三実施形態における植物保持部材の凹面を拡大した平面図である。(C)は、本発明の別の実施形態における植物保持部材の凹面を拡大した平面図である。 (A)は、本発明の第二実施形態における板状部に複数のイチゴを配置した様子を示す平面図である。(B)は、本発明の第三実施形態における板状部に複数のイチゴを配置した様子を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
<第一実施形態>
図1を参照して、本発明の第一実施形態における植物保持部材1について説明する。植物保持部材1は、茎を有する植物を保持するものである。茎を有する植物として、例えば、イチゴが挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の植物であってもよい。なお、以下において茎を有する植物がイチゴであるものとして本実施形態を説明するが、イチゴ以外にも適用可能である。植物保持部材1は、図1(A)に示すように、板状部10と、土台部20と、姿勢維持機構30と、(図示しない)立設部50(図7参照)と、を備える。
<板状部>
板状部10は、板状に形成されるものである。板状部10は、例えば、長方形に形成されることが想定されるが、これに限定されるものではなく、正方形やその他の多角形、円形、それらが混合された形状のいずれであってもよい。
また、板状部10は、イチゴ100を載置する植物載置面11を有する。植物載置面11は、板状部10の一方側の平面により構成される。板状部10の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン等の樹脂が一例として挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の材料であってもよい。
板状部10は、イチゴ100が載置されたときに、その重みで反り過ぎないように、ある程度の板厚を有することが好ましい。板状部10の板厚として、例えば、0.7mm以上が好ましく、1mm以上がさらに好ましい。
<スリット>
板状部10は、図1(A)および図2(A)に示すように、複数のスリット40を有する。スリット40は、板状部10の外縁12において開口すると共に、植物載置面11に沿う第一方向Aに沿って、板状部10の内部側に延在する。換言すると、スリット40は、第一方向Aに沿って、板状部10の開口43を起点として板状部10の内部の途中まで延在する。
また、複数のスリット40は、等間隔に並列に設けられることが想定されるが、これに限定されるものではなく、不等間隔に並列に設けられるものであってもよい。本実施形態で複数のスリット40は、例えば、第一方向Aに直交し、かつ植物載置面11に沿う第二方向Bに並列に並ぶことが想定されるが、これに限定されるものではなく、その他の方向に並列に並んでいてもよい。
以上のようにスリット40が設けられると、隣り合うスリット40の間には、帯状部13が形成される。帯状部13は、基端16を起点として第一方向Aに沿って、延在する。なお、基端16とは、第二方向Bへスリット40の最奥面44を延長した部分に相当する。また、帯状部13とスリット40とは、第二方向Bに沿って交互に並列に並ぶ。結果、本実施形態において板状部10は、図1(A)および図2(A)に示すように、櫛形状となる。
なお、植物載置面11に沿う第一方向Aは、図1(A)および図2(A)に示すように、本実施形態では板状部10の長さ方向Yに平行な方向となっているが、これに限定するものではなく、例えば、図2(B)に示すように、板状部10の長さ方向Yとは、角度θ1(θ1≠0°、180°)を成すような方向であってもよい。また、植物載置面11に沿う第二方向Bは、図1(A)および図2(A)に示すように、本実施形態では板状部10の幅方向Xに平行な方向となっているが、これに限定するものではなく、例えば、図2(B)に示すように、板状部10の幅方向Xとは、角度θ2(θ≠0°、180°)を成すような方向であってもよい。
スリット40を取り囲む面には、図2(A)に示すように、第一挟持面41および第二挟持面42が含まれる。図2(A)において第一挟持面41および第二挟持面42は、スリット40の両隣に位置する2つの帯状部13の面のうち、第二方向Bにおいて対向する面に相当する。つまり、第一挟持面41および第二挟持面42は、第二方向Bにおいて対向する。なお、第一挟持面41および第二挟持面42が対向する方向は、第二方向Bに限定されず、スリット40が並列に並ぶ方向であれば、その他の方向であってもよい。
スリット40のスリット幅D(第一挟持面41と第二挟持面42の第二方向Bにおける距離)は、イチゴ100の茎101の径Rまたは幅Wよりも小さくすることが好ましい。後述するように、第一挟持面41と第二挟持面42で茎101の径方向から茎101を挟持するためである。なお、第一挟持面41および第二挟持面42は、図2(A)に示す第一挟持面41Aおよび第二挟持面42Aのように、第一方向Aに沿ってスリット40の最奥面44側から開口43側に進むにしたがって上記スリット幅Dが大きくなるよう、最奥面44から開口43にわたって全体がテーパ形状に形成されるものであってもよい。また、第一挟持面41および第二挟持面42は、スリット40の開口43の近傍領域U(図2(A)参照)において、上記のようなテーパ形状に形成されるものであってもよい。スリット40の開口43の幅を大きくして茎101をスリット40に挿入しやすくするためである。この場合、第一挟持面41および第二挟持面42は、例えば、平面または曲面となる。結果、帯状部13の先端領域の形状は、帯状部13の先端に進むに従って第二方向Bにおける帯状部13の幅Lが小さくなるような先細り形状となる。その先細り形状は、例えば、帯状部13の平面に垂直な方向から平面視したとき、円弧状等となるように主として曲線により構成されてもよいし(図2(A)参照)、略三角形状となるように主として直線より構成されてもよい(図2(B)参照)。また、第二方向Bにおける帯状部13の幅Lは、<イチゴを板状部に設置する手順>で説明するが、帯状部13の基端16を支点として第二方向B(幅方向X)に傾動可能な大きさであることが好ましい。
また、第一挟持面41および/または第二挟持面42は、平滑化されていてもよいが、粗面化されていることがより好ましい。第一挟持面41および第二挟持面42によりイチゴ100の茎101が挟持されとき、イチゴ100の茎101が滑らないように確実に挟持できるからである。粗面化されると、第一挟持面41および/または第二挟持面42には、凹凸が形成される。当該凹凸は、微細なものであり、後述する第二実施形態および第三実施形態のものとはスケールが異なる。なお、第一挟持面41および/または第二挟持面42は、平滑化された部分と粗面化された部分の双方があってもよい。
<イチゴを板状部に設置する手順>
次に、図3を参照して、イチゴ100Aを板状部10に設置する手順について説明する。なお、図3では、後述する帯状部13の傾動をわかりやすくするため、上記傾動の度合いを比較的大きく描いているが、これは一例であり、傾動の度合いが図3と異なっているものも本発明には含まれる。イチゴ100Aを板状部10に設置するとき、図3(A)に示すように、イチゴ100Aの茎101をスリット40Aの入口となる開口43に向かって移動させる。そして、イチゴ100Aの茎101を開口43からスリット40Aの内部に挿入するには、開口43におけるスリット幅Dをイチゴ100Aの茎101の径Rよりも大きくする必要がある。このため、開口43におけるスリット幅Dが広がるように、スリット40Aの両隣の帯状部13A,13Bに対して互いが第二方向Bにおいて離反するよう力Fを加える。これにより、帯状部13A,13Bは、帯状部13A,13Bの基端16C,16Dを支点として第二方向Bにおいて互いが離反する側に傾動する。
そして、図3(B)に示すように、スリット幅Dが広がった開口43からスリット40Aの内部にイチゴ100Aの茎101を挿入する。なお、帯状部13A,13Bは、上記のように傾動されても元の状態に戻ろうとする弾性を有するように構成される。このため、イチゴ100Aの茎101がスリット40に挿入されると、第一挟持面41と第二挟持面42で茎101の径方向から茎101は挟持される。そして、イチゴ100Aのヘタ102部分が植物載置面11に接触した状態で、イチゴ100Aは植物載置面11で載置される。
イチゴ100Aが植物載置面11で載置されると共に、第一挟持面41と第二挟持面42で自身の茎101が挟持された状態で、さらにイチゴ100Aの茎101をスリット40Aの奥側に進めていくと、帯状部13A,13Bには、茎101により第二方向Bにおいて互いが離反する側に力Fが加えられる。結果、帯状部13A,13Bは、第二方向Bにおいて互いが離反する側にさらに傾動される。図3(C)に示すように、さらに傾動された帯状部13A,13Bは、それぞれ自身の隣の帯状部13E,13Fに接触する。その帯状部13E,13Fには、第二方向Bにおいて互いが離反する側に傾動するよう帯状部13A,13Bにより力を加えられる。なお、イチゴ100Aの茎101をスリット40Aの奥側に進めれば進めるほど、帯状部13A,13Bは、隣り合う帯状部13E,13F等から反力を受ける。結果、第一挟持面41と第二挟持面42とは、より強い挟持力で茎101を挟持する。
また、図3(C)に示すように、別のイチゴ100Bを別のスリット40Bに挿入すると、同様にスリット40Bの周囲の帯状部13G,13H,13I,13Jが傾動する。このとき、スリット40Aとスリット40Bの間の帯状部(帯状部13B,13F,13H,13J等)は、イチゴ100Aの茎101から第二方向Bのイチゴ100Aからイチゴ100Bに向かう側に力を加えられ、イチゴ100Bの茎101から第二方向Bのイチゴ100Bからイチゴ100Aに向かう側に力を加えられる。結果、スリット40Aとスリット40Bの間の帯状部(帯状部13B,13F,13H,13J等)は、傾動の度合いが制限される。この場合、イチゴ100A,100Bの茎は、それぞれの第一挟持面41および第二挟持面42において強い挟持力で挟持される。したがって、複数のスリット40に複数のイチゴ100を挿入すると、茎101に働く挟持力がより強くなる。
以上のようにして、図1(A)に示すように、イチゴ100は、第一挟持面41と第二挟持面42で自身の茎101が挟持されると共に、自身のヘタ102部分が植物載置面11に接触した状態で、板状部10に載置される。このため、同一の板状部10では、イチゴ100は、いずれも自身のヘタ102部分が植物載置面11に接触し、かつ自身の芯が植物載置面11に略垂直な方向へ延びるような姿勢をとる(図1(A),(B)参照。)。結果、同一の板状部10で保持される複数のイチゴ100は、確実にいずれも同じ姿勢をとることができる。従来、パックにイチゴを詰めるときに、規格外の大きさのイチゴをパック内で同じ姿勢に維持した状態にすることが困難であった。植物保持部材1によれば、規格外の大きさであろうが規格内の大きさであろうが、イチゴを同じ姿勢に維持した状態で保持することができるため、従来のイチゴのパック詰めの問題点を解消する。
また、スリット40は、第一方向Aに所定の長さを有すると共に、板状部10において第二方向Bに沿って並列に並ぶように形成されている。このため、スリット40には、第一方向Aにおける開口43側、最奥面44側、またはその中間のいずれにイチゴ100を配置させるかの第一方向Aにおけるイチゴ100の配置の自由度があると共に、スリット40が並列に並ぶ第二方向Bにおけるイチゴ100の配置の自由度がある。結果、均一な大きさのイチゴ100または大きさの異なる複数のイチゴ100を互いに接触しないように、1つの板状部10に複数載置することができる。視覚的に商品価値を向上させる場合、1つの板状部10のスペースを埋めることよりもイチゴ100をきれいに整列させることを優先してイチゴ100を板状部10に載置させればよい。イチゴ100のきれいに整列態様として、例えば、図4(A)に示すように、スリット40の最奥面44に近位な側には大きさが小さいイチゴ100を第二方向Bに沿って列状に配置させ、スリット40の開口43に近位な側には大きさが大きいイチゴ100を第二方向Bに沿って列状に配置させる態様が挙げられる。また、できる限り多くのイチゴ100を載置させるには、配列の美しさに関係なく、1つの板状部10のスペースを埋めることを優先して、隣り合うイチゴ100の間隔をできる限り小さくするようにイチゴ100を板状部10に載置させればよい。したがって、本実施形態における板状部10によれば、スペースを無駄にすることないようスペースを有効に活用して、目的に応じたイチゴ100の保持配列を容易に実現することができる。
なお、帯状部13が基端16を支点として第二方向B(幅方向X)に傾動する度合いが小さくなるように、または、ほとんど傾動しないように、板状部10の材料、板厚、第二方向Bにおける帯状部13の幅L等を考慮して板状部10が形成されてもよい。この場合、<イチゴを板状部に設置する手順>で説明したような一つの帯状部13の傾動が他の部分の挟持力に与える影響は小さくなるか、または、ほとんどなくなる。結果、板状部10には、より多くのイチゴ100を載置させることが容易となる。このような態様のものも本発明に含まれる。
<土台部>
土台部20は、板状部10を載置するものである。土台部20は、図1(A)に示すように、例えば、板状に形成される板状体20Aにより構成される。板状体20Aは、例えば、長方形に形成されることが想定されるが、これに限定されるものではなく、正方形やその他の多角形、円形、それらが混合された形状のいずれであってもよい。
また、土台部20は、図1(A),(B)に示すように、板状部10を載置する板載置面21を有する。板載置面21は、土台部20としての板状体20Aの一方側の平面により構成される。土台部20の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン等の樹脂が一例として挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の材料であってもよい。
土台部20には、大きさおよび形状が異なる複数種類の板状部10が載置可能に構成されてもよい。また、後述するように、板状部10は、板載置面21上において自身の姿勢を自由に変更することが可能である。したがって、1つの板状部10を交換可能な1ユニットとして捉えれば、図4(B)に示すように、保持目的(搬送目的、展示目的等)、イチゴ100の大きさ、数に応じて、様々な形状・大きさの板状部10を様々な姿勢で板載置面21上に載置することができる。
この際、板状部10A,10Bは、例えば、図4(C)に示すように、板状部10Aに載置されるイチゴ100が、植物載置面11とは反対側の板状部10Bの平面14に対向するような姿勢をとる。結果、イチゴ100は同方向を向くように整列される。また、板状部10A,10Bは、例えば、板状部10Aに載置されるイチゴ100と板状部10Bに載置されるイチゴ100とが対向するような姿勢をとってもよい。以上のようにすれば、限られたスペース内においてイチゴ100をより多く傷付かないように保持することができる。
<姿勢維持機構>
姿勢維持機構30は、板状部10の土台部20に対する傾斜姿勢を維持するものである。具体的に上記傾斜姿勢とは、図1(B)に示すように、植物載置面11とは反対側の板状部10の平面14が板載置面21と対向するように、板載置面21に対して植物載置面11が傾斜するような板状部10の姿勢を指す。姿勢維持機構30は、例えば、凸部31と、挿入通路32と、板固定部33とを有する。
凸部31は、板状部10から凸となる。凸部31は、板状部10と一体形成されてもよいし、板状部10とは別部材として板状部10に取付けられてもよい。
凸部31が設けられる位置は、様々なものが挙げられる。例えば、凸部31は、板状部10のうちスリット40の最奥面44よりさらに奥側に設けられる。具体的に凸部31は、図1(A)および図2(A)に示すように、板状部10の長さ方向Y(第二方向B)におけるスリット40の最奥面44側の板状部10の端部15に設けられてもよい。また、凸部31は、図5(A)に示すように、スリット40の最奥面44と端部15の間における板状部10の平面14から凸となるように設けられてもよい。また、例えば、凸部31は、図5(B)に示すように、板状部10のうちスリット40の最奥面44より手前側(開口43側)の平面14から凸となるように設けられてもよい。
挿入通路32は、土台部20が有する挿入通路32である。挿入通路32は、板載置面21を起点として、土台部20の内部に延びる通路空間である。なお、挿入通路32は、土台部20を貫通する態様であってもよいし、貫通しない態様であってもよい。また、図1(A)に示すように、挿入通路32は、例えば、板状体20Aの長さ方向および/または幅方向に等間隔に設けられることが想定されるが、これに限定されるものではなく、どのような配列で設けられてもよい。
また、挿入通路32は、凸部31が挿入可能な形状および大きさを有する。また、凸部31が挿入通路32に挿入された場合、板状部10が土台部20に対して傾斜姿勢をとるように、凸部31および挿入通路32は設けられる。図1(B)に示すように、例えば、板状部10の植物載置面11と板載置面21との成す角度が角度α(0<α<90)になるようにする場合、挿入通路32は板状体20Aの厚み方向に沿って延びるように設けられ、凸部31は、自身の軸31Aと板状部10の長さ方向Yの成す角度が角度(90―α)となるように設けられる。また、図5(C)に示すように、例えば、挿入通路32の軸31Aが板状体20Aの厚み方向と角度(90―α)(0<α<90)を成すように挿入通路32が設けられ、凸部31の軸31Aと板状部10の長さ方向Yとが平行になるように凸部31が設けられてもよい。いずれにしても、凸部31および挿入通路32が延びる方向は、板状部10が土台部20に対して傾斜姿勢をとることが可能ないずれの方向であってもよい。また、挿入通路32には、脱着自在に凸部31と係合可能な(図示しない)係合機構が設けられていてもよい。
また、図1(A)に示すように、板状部10が土台部20に対して傾斜姿勢をとるとき、スリット40は、板載置面21に垂直な方向Zにおいて、自身の手前側(開口43側)が板載置面21に対して遠位となり、自身の奥側(最奥面44側)が板載置面21に対して近位となるように傾斜する。
また、凸部31および挿入通路32は、図6(A),(B)に示すように、凸部31が挿入通路32に挿入された状態で、凸部31(軸31A)を中心として板載置面21上において板状部10が回動可能なような大きさ・形状であることが好ましい。また、挿入通路32には、脱着自在に凸部31と係合可能であると共に、凸部31(軸31A)を中心として板載置面21上において板状部10が回動可能な(図示しない)回動機構が設けられていてもよい。これにより、板載置面21上における板状部10の姿勢を自由に変更することが可能となる。
また、板固定部33は、板載置面21上において板状部10を固定するものである。具体的に板固定部33は、例えば、板状部10および土台部20の双方に着脱自在に係合可能な態様が一例として挙げられる。板固定部33によれば、板載置面21上において板状部10を所望の姿勢にした後に、板状部10の動作を規制して、板状部10の姿勢を安定させることができる。
また、姿勢維持機構30は、図1(B)に示すように、板状部10が傾斜姿勢を確実にとれるように、支持部34を有するように構成されてもよい。支持部34は、植物載置面11と反対側の板状部10の平面14側から板状部10を支持するものである。支持部34は、第一方向Aの凸部31が設けられる側の端部付近に設けられる。支持部34は、例えば、板載置面21および板状部10の平面14の双方に当接して板状部10を支持する。
以上のように、姿勢維持機構30により土台部20に対して板状部10に傾斜姿勢をとらせれば、板状部10で保持されるイチゴ100の自重Sは、図1(B)に示すように、植物載置面11に沿う方向への力S1と、茎100の延在方向への力S2とに分離される。このため、イチゴ100の実103の部分にかかる力を低減することができる。また、植物載置面11に接触する部分は、イチゴ100のヘタ102の部分である。イチゴ100のヘタ102の近傍は、成熟が遅く、比較的硬い。このため、イチゴ100のヘタ102の近傍は、比較的傷が付きにくい。したがって、本実施形態によれば、イチゴ100にかかる負担を低減することができると共に、イチゴ100が傷付くことを防止することができ、商品価値を維持することが可能となる。
また、傾斜姿勢をとると共に、複数のイチゴ100を保持する板状部10を土台部20と共にそのまま商品として陳列すれば、イチゴ100は傾斜した状態で陳列されるため、視覚上効果的である。また、土台部20から複数のイチゴ100を保持する板状部10を取り外すことが容易であるため、板状部10単位で複数のイチゴ100を容易に搬送可能である。
なお、本実施形態においてイチゴ100の茎101は、なるべく長い状態の方が好ましい。収穫時にイチゴ100の茎101には、多量の水分が残っており、その水分により、イチゴ100の鮮度を保つことができるからである。しかも、図1(B)に示すように、イチゴ100は、自身の茎101が板状部10の平面14側から土台部20側に向かって延びるように保持されるため、板状部10に隠れて外部からは見えづらいようになっている。したがって、植物保持部材1で茎101の長さが長いイチゴ100が保持される場合、茎101により商品価値を下げることなく、鮮度をより長く保つことができる。
<立設部>
図7を参照して、立設部50について説明する。立設部50は、土台部20Bと土台部20Cの間においてイチゴ100を載置する板状部10に対応する空間を確保するためのスペーサとして機能するものである。
具体的に立設部50は、土台部20Bから立設すると共に、別の土台部20Cを載置可能な土台載置面51を有する。立設部50は、例えば、柱状体や板状体により構成される。土台載置面51は、例えば、柱状体や板状体の高さ方向の上端面により構成される。
土台部20Bには、立設部50と係合可能な下方側係合部23が設けられることが好ましい。下方側係合部23に立設部50が係合すると、立設部50が土台部20Bから立設した状態が維持される。下方側係合部23は、例えば、図7に示すように、土台部20Bにおける板載置面21を起点として凹む凹部により構成されることが想定されるが、これに限定されるものではなく、その他の態様であってもよい。
また、土台部20Cには、立設部50と係合可能な上方側係合部24が設けられることが好ましい。上方側係合部24に立設部50が係合すると、土台載置面51に別の土台部20Cが載置された状態になると共に、土台載置面51の面方向への土台部20Cの移動が制限される。上方側係合部24は、例えば、図7に示すように、土台部20Cにおける板載置面21とは反対側の平面25を起点として土台部20Cの板厚方向に凹む凹部により構成されることが想定されるが、これに限定されるものではなく、その他の態様であってもよい。なお、上方側係合部24はなくてもよい。この場合、土台載置面51に土台部20Cにおける上記平面25が直接接触するように土台部20Cは載置される。
また、立設部50におけるスペーサとしての機能を発揮させるには、土台載置面51に土台部20Cを載置したとき、土台部20Bの板載置面21に載置される板状部10またはその板状部10に載置されるイチゴ100のいずれかが土台部20Cの平面25に接触しないように、立設部50の高さを決定する必要がある。この場合、立設部50の高さは、傾斜姿勢をとる板状部10またはその板状部10に載置されたイチゴ100よりも板載置面21に垂直な方向Zの高さを高くする。
以上のように、立設部50を構成すれば、植物保持部材1を多段に重ね合わせることができる。このため、多数のイチゴ100が保持された多数の植物保持部材1を多段に重ね合わせた状態で搬送することが容易になる。
<第二実施形態>
次に、図8を参照して、本発明の第二実施形態における植物保持部材2について説明する。本実施形態における植物保持部材2は、第一実施形態における植物保持部材1とは板状部10における第一挟持面41における態様が異なり、それ以外は同様である。
植物保持部材2における第一挟持面41は、図8(A)に示すように、第二方向B(幅方向X)に凹む凹面45を有する。凹面45は、第一方向A(長さ方向X)に沿って連続的に設けられてもよいし(帯状部13K参照)、断続的に設けられてもよい(帯状部13L参照)。このとき、複数の凹面45は、等間隔または不等間隔に設けられる。また、凹面45は、第一挟持面41に一つのみ設けられるものであってもよい。
凹面45は、図8(B)に示すように、茎101と当接する第一当接面450および第二当接面451を有する。第一当接面450は、凹面45のうち、板状部10の外縁12に対して近位な側に配される面である。第二当接面451は、凹面45のうち、板状部10の外縁12に対して遠位な側に配される面である。また、第一当接面450および第二当接面451は、それぞれ第一方向A(長さ方向Y)において対向すると共に、凹面45の奥側に進むにしたがって接近するように直線(平面)状に傾斜して、両者は繋がる。結果、植物載置面11に垂直な方向から凹面45を平面視すると、凹面45は、図8(B)に示すように、三角形状となる。
なお、凹面の手前側端部453と第二挟持面42との間の第二方向Bにおける距離T(図8(B)参照)は、広くなればなるほど茎101は挿入しやすくなり、狭くなればなるほど茎101の挟持力は高くなる。イチゴ100の茎101の径Rまたは幅Wを略2mmとした場合、距離Tは、0.3mm以上1.5mm以下が好ましく、0.4mm以上1.3mm以下がさらに好ましく、0.5mm以上1.1mm以下がより好ましい。また、帯状部13のうち、凹面45が形成される部分の第二方向Bに沿った幅Qは、1.5mm以上3.5mm以下が好ましく、1.8mm以上3.3mm以下がさらに好ましく、2.0mm以上3.1mm以下がより好ましい。また、帯状部13のうち、凹面45が形成されない部分の第二方向Bに沿った幅Pは、0.2mm以上0.6mm以下が好ましく、0.3mm以上0.5mm以下がさらに好ましい。
また、図8(C)に示すように、凹面45は、最奥面としての第三当接面452を有する態様であってもよい。例えば、図8(C)に示す凹面45Aでは、第三当接面452は第一当接面450と第二当接面451の間で第一当接面450および第二当接面451と繋がると共に、第一方向Aに対して平行に延びる。例えば、図8(C)に示す凹面45Bでは、第三当接面452は第一当接面450と第二当接面451の間で第一当接面450および第二当接面451と繋がると共に、第一方向Aおよび第二方向Bの双方に対して傾斜する方向に延びる。結果、植物載置面11に垂直な方向から凹面45A,45Bを平面視すると、凹面45A,45Bは、図8(C)に示すように、台形状となる。以上において説明した凹面45,45A,45Bにおける第一当接面450および第二当接面451は、茎101に常に当接した状態で、茎101が第一方向Aに移動するときに、その移動を規制する規制面として機能する。
また、例えば、図8(C)に示す凹面45Cでは、第一当接面450および第二当接面451は第二方向Bに沿って延びる。また、凹面45Cでは、第三当接面452は第一当接面450と第二当接面451の間で第一当接面450および第二当接面451と繋がると共に、第一方向Aに対して平行に延びる。結果、植物載置面11に垂直な方向から凹面45Cを平面視すると、凹面45Cは、図8(C)に示すように、長方形状または正方形状となる。
なお、図8(C)に示すように、凹面45Cは、茎101との間に遊びを有し、茎101が遊嵌される形状および大きさであってもよい。この場合、第一当接面450および第二当接面451は、必ずしも茎101に常に当接した状態にならず、茎101が第一方向Aに移動するときに、その移動を規制する規制面として機能する。また、凹面45A,45Bと茎101との間に遊びがある場合も凹面45Cの説明を適用することができる。
以上ようにして、茎101は、凹面45の内部に保持されると共に、第二挟持面42と凹面45とで挟持される。特に、第一当接面450と第二当接面451は、第一方向Aにおいて茎101と当接するため、茎101の第一方向Aへの移動を規制するよう機能する。このため、イチゴ100を所望の位置で動かないように保持することが容易となる。特に、図10(A)に示すように、複数のイチゴ100を板状部10に設置する場合、凹面45により各イチゴ100の第一方向Aへの移動が規制されるため、各イチゴ100を所望の場所で確実に保持することができる。
なお、凹面45は、第一挟持面41ではなく、第二挟持面42に設けられてもよい。また、凹面45は、第一挟持面41および第二挟持面42の双方に設けられてもよい。この場合、例えば、図8(B)に示すように、第一挟持面41における凹面45Hに第二方向Bにおいて対向するように第二挟持面42における凹面45Iが設けられることが想定される。第二挟持面42における凹面45Iの深さは、第一挟持面41における凹面45Hの深さよりも浅くてもよいし、深くてもよいし、同じ深さであってもよい。第二挟持面42における凹面45Iの形状は、第一挟持面41における凹面45Hと同様の形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。第二挟持面42における凹面45Iの形状が異なる形状である場合、凹面45Iの形状は、例えば、凹面45,45A,45B,45C,45F,45G等(図8(B),(C)および図9(B),(C)参照)のいずれであってもよい。
また、植物保持部材2における板状部10における帯状部13は、植物保持部材1における板状部10における帯状部13と比較して、帯状部13の基端16を支点として第二方向B(幅方向X)に傾動する度合いが小さいことが好ましい。特に、植物保持部材2における板状部10における帯状部13は、ほとんど傾動しないことがより好ましい。板状部13の傾動度合いは、例えば、板状部10の材料、板厚、第二方向Bにおける帯状部13の幅L等を変えることにより変更可能である。植物保持部材2における板状部10では、第一当接面450および第二当接面451は茎101の第一方向Aへの移動を規制する規制面として機能するため、第一挟持面41および第二挟持面42による茎101の挟持力が小さくてもイチゴ100を保持可能であるからである。
<第三実施形態>
次に、図9を参照して、本発明の第三実施形態における植物保持部材3について説明する。本実施形態における植物保持部材3は、第一実施形態における植物保持部材1,2とは板状部10における第一挟持面41における態様が異なり、それ以外は同様である。
植物保持部材3では、図9(A),(B)に示すように、第一当接面450および第二当接面451は、曲面部分を有する。例えば、凹面45D,45Eは、図9(B)に示すように、全体が円弧状の曲面となる。凹面45Dは、全体が茎101と当接するような形状および大きさを有する。凹面45Eは、一部が茎101と当接するような形状および大きさを有する。すなわち、凹面45Eでは茎101は、第一方向Aに移動可能に遊びを持った状態で凹面45Eの一部に当接する。凹面45D,45Eのいずれも第一当接面450および第二当接面451に相当する部分が、茎101の第一方向Aへの移動を規制する規制面として機能する。
また、図9(C)に示すように、植物保持部材3における最奥面としての第三当接面452を有する凹面45Fでは、第一当接面450および第二当接面451は平面となり、第三当接面452は円弧状の曲面となる。また、植物保持部材3における最奥面としての第三当接面452を有する凹面45Gでは、第一当接面450および第二当接面451は、円弧状の曲面となり、第三当接面452は平面となる。
以上ように凹面45が曲面を有する場合、茎101に当接する凹面45の面積が大きくなるため、茎101にかかる力を分散させることができる。結果、茎101がちぎれてしまう可能性を低減させることができる。したがって、図10(B)に示すように、複数のイチゴ100を植物保持部材3における板状部10に設置する場合、より確実に各イチゴ100を所望の場所で保持することができる。
なお、植物保持部材3における凹面45は、第一挟持面41ではなく、第二挟持面42に設けられてもよい。また、凹面45は、第一挟持面41および第二挟持面42の双方に設けられてもよい。この場合、例えば、図9(B)に示すように、第一挟持面41における凹面45Jは、第二方向Bにおいて第二挟持面42における凹面45Kに対向するように設けられることが想定される。第二挟持面42における凹面45Kの深さは、第一挟持面41における凹面45Jの深さよりも浅くてもよいし、深くてもよいし、同じ深さであってもよい。第二挟持面42における凹面45Kの形状は、第一挟持面41における凹面45Jと同様の形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。第二挟持面42における凹面45Kの形状が異なる形状である場合、凹面45Kの形状は、例えば、凹面45,45A,45B,45C,45F,45G等(図8(B),(C)および図9(B),(C)参照)のいずれであってもよい。また、例えば、図9(C)に示すように、第一挟持面41における凹面45Fは、第二方向Bにおいて第二挟持面42における凹面45Gに対向するように設けられてもよい。そして、凹面45F,45Gで取り囲まれる空間は、茎101が遊嵌される形状および大きさであってもよい。なお、第二方向Bにおいて対向する凹面同士で取り囲まれる空間は、いずれの凹面であっても茎101が遊嵌される形状および大きさであってもよいし、茎101が凹面の第一当接面および第二当接面に当接した状態で保持される形状および大きさであってもよい。
尚、本発明の植物保持部材は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1,2,3 植物保持部材
10,10A,10B 板状部
11 植物載置面
12 外縁
13,13A,13B,13E,13F,13G,13H,13I,13J,13K,13L 帯状部
13C,13D 基端
14,25 平面
15 端部
16 基端面
20,20B,20C 土台部
20A 板状体
21 板載置面
23 下方側係合部
24 上方側係合部
30 姿勢維持機構
31 凸部
31A 軸
32 挿入通路
33 板固定部
34 支持部
40,40A,40B スリット
41 第一挟持面
42 第二挟持面
43 開口
44 最奥面
45,45A,45B,45C,45D,45E,45F,45G,45H,45I,45J,45K 凹面
50 立設部
51 土台載置面
100,100A,100B イチゴ
101 茎
102 ヘタ
450 第一当接面
451 第二当接面
452 第三当接面
A 第一方向
B 第二方向

Claims (10)

  1. 茎を有する植物を保持する植物保持部材であって、
    一方側の平面が、前記植物が載置される植物載置面となる板状の板状部と、
    前記板状部を載置する板載置面を有する土台部と、
    前記植物載置面とは反対側の前記板状部の他方側の平面が前記板載置面と対向するように、前記板載置面に対して前記植物載置面が傾斜する前記板状部の傾斜姿勢を維持する姿勢維持機構と、
    を備え、
    前記板状部は、前記板状部の外縁において開口すると共に、前記植物載置面に沿う第一方向に沿って前記板状部の内部側に延在するスリットを有し、
    前記板状部の前記傾斜姿勢において、前記スリットは、自身の前記開口する側が前記板載置面に対して遠位となり、自身の奥側が前記板載置面に対して近位となるように傾斜し、
    前記スリットを取り囲む前記板状部の面のうち、前記第一方向に直交し、かつ前記植物載置面に沿う第二方向において対向する第一挟持面および第二挟持面は、前記板状部の厚み方向に前記スリットを通る前記茎を前記茎の径方向から挟持可能に構成され、
    前記植物載置面には、前記茎の周りの前記植物の表面が接触した状態で、前記植物が載置されることを特徴とする、
    植物保持部材。
  2. 前記第一挟持面または前記第二挟持面は、前記第二方向に凹む凹面を有することを特徴とする、
    請求項1に記載の植物保持部材。
  3. 前記凹面は、前記第一方向において対向すると共に、前記凹面の奥側に進むにしたがって接近するように傾斜する第一当接面および第二当接面を有し、
    前記第一当接面および前記第二当接面は、前記スリットを通る前記茎に当接することを特徴とする、
    請求項2に記載の植物保持部材。
  4. 前記凹面は、前記第一方向に連続的に、または断続的に複数設けられることを特徴とする、
    請求項2または3に記載の植物保持部材。
  5. 前記第一当接面および/または前記第二当接面は、曲面を有することを特徴とする、
    請求項3または4に記載の植物保持部材。
  6. 前記スリットは、並列に複数設けられることを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の植物保持部材。
  7. 前記姿勢維持機構は、前記傾斜姿勢で複数の前記板状部を前記土台部に取り付ける取付け機構を有し、
    前記取付け機構は、
    前記板状部から凸となる凸部と、
    前記板載置面を起点として前記土台部の内部に延びると共に、前記凸部が挿入可能な複数の挿入通路と、
    を有し、
    前記凸部が前記挿入通路に挿入された状態で、複数の前記板状部は、前記板載置面から垂直に延びる前記凸部の軸を中心に回動可能であることを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれかに記載の植物保持部材。
  8. 前記板状部は、弾性変形により前記スリットが前記第二方向に拡開するように、少なくとも一部が弾性を有する材料により構成されることを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれかに記載の植物保持部材。
  9. 前記土台部から立設されると共に、別の前記土台部を載置可能な土台載置面を有する立設部を備えることを特徴とする、
    請求項1〜8のいずれかに記載の植物保持部材。
  10. 前記第一方向は、前記板載置面に対する前記植物載置面の傾斜方向に平行な方向であることを特徴とする、
    請求項1〜9のいずれかに記載の植物保持部材。
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