JP3226272U - 植物保持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】保持できる植物の数をより増大させると共に、所定のスペースを有効に活用することができる植物保持部材を提供する。【解決手段】茎を有する植物を保持する植物保持部材であって、茎を挿入可能な少なくとも一つのスリット40を有する板状の板状部10と、板状部が土台面30に対して略直交する姿勢を維持する直交姿勢維持部と、を備え、スリットは、板状部の外縁において開口すると共に、板状部の平面に沿う方向に沿って板状部の内部側に延在する。直交姿勢維持部は、スリットよりも土台面に近位な板状部の底部側において、板状部と交差する方向に板状部から突出して、土台面に載置される土台部20により構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、茎を有する植物を保持する植物保持部材に関する。
イチゴは、衝撃を加えられると傷付きやすい。また、傷が付いたイチゴは商品価値が下がる。このため、本願出願人は、イチゴに傷が付かないように、イチゴの茎を挟持してイチゴを保持する植物保持部材を提案している(例えば、特許文献1参照)。上記植物保持部材は、一方側の平面が、植物が載置される植物載置面となる板状の板状部と、当該板状部を載置する載置面を有する土台部と、当該土台部に対して板状部が傾斜する傾斜姿勢を維持する傾斜維持機構と、により構成される。そして、傾斜維持機構は、傾斜姿勢で板状部を土台部に取り付ける取付機構を有する。
特許6415773号公報
上記植物保持部材では、板状部は傾斜姿勢で保持され、上方側を向く板状部の一方側の平面で植物が保持される。このため、一枚の板状部で保持される植物の数が限られていた。また、板状部が傾斜姿勢となるため、板状部が専有するスペースが大きくなる。このため、一つの箱に複数の板状部を配置する場合、配置可能な板状部の数が限られていた。
本考案は、斯かる実情に鑑み、保持できる植物の数をより増大させると共に、所定のスペースを有効に活用することができる植物保持部材を提供しようとするものである。
本考案は上記課題を解決するためになされたものであり、本考案の植物保持部材は、茎を有する植物を保持する植物保持部材であって、前記茎を挿入可能な少なくとも一つのスリットを有する板状の板状部と、前記板状部が土台面に対して略直交する前記板状部の直交姿勢を維持する直交姿勢維持部と、を備え、前記スリットは、前記板状部の外縁において開口すると共に、前記板状部の平面に沿う方向に沿って前記板状部の内部側に延在することを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記直交姿勢維持部は、前記スリットよりも前記土台面に近位な前記板状部の底部側において、前記板状部と交差する方向に前記板状部から突出する土台部により構成され、前記土台部は、前記土台面に設置されることを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記土台部は、前記板状部の一方の前記平面側において突出する第一土台片と、前記板状部の他方の前記平面側において突出する第二土台片と、を有することを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記土台面に対して略直交する方向にさらに直交すると共に、前記板状部の前記平面に沿う方向を前記板状部の幅方向と定義した際、前記第一土台片及び前記第二土台片は、前記板状部の前記幅方向に交互に並ぶように設けられることを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記板状部の前記幅方向の中央には、前記第一土台片が設けられ、前記板状部の前記幅方向における前記第一土台片の両脇には、前記第二土台片が設けられることを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記土台面に対して略直交する方向にさらに直交すると共に、前記板状部の前記平面に沿う方向を前記板状部の幅方向と定義した際、前記直交姿勢維持部は、前記土台面に対して前記板状部を前記直交姿勢にした状態で、前記板状部の幅方向の両側で、前記板状部を支持する両側支持部により構成されることを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記両側支持部が前記土台面に設置された際、前記土台面に対して直交する方向に凹むと共に、前記板状部を挿入可能であり、さらに、前記板状部を前記直交姿勢の状態で支持する幅を有する凹部を有することを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記土台面に対して略直交する方向にさらに直交すると共に、前記板状部の前記平面に沿う方向を前記板状部の幅方向と定義し、前記板状部において前記幅方向に直交する方向を前記板状部の長さ方向と定義した場合、
前記直交姿勢維持部は、前記土台面に対して前記板状部を前記直交姿勢にした状態で、前記スリットよりも前記土台面に近位となる、前記板状部の前記長さ方向の底部側で、前記板状部を支持する底部側支持部により構成されることを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記底部側支持部は、前記底部側支持部が前記土台面に設置された際、前記土台面に対して直交する方向に凹むと共に、前記板状部を挿入可能であり、さらに、前記板状部を前記直交姿勢の状態で支持する幅を有する凹部を有することを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記スリットは、前記土台面に対して略直交する方向に延在することを特徴とする。
また、本考案の植物保持部材において、前記スリットの幅方向(以下、スリット幅方向と呼ぶ。)において対向する前記スリットの構成面を第一スリット構成面及び第二スリット構成面と定義し、前記板状部の板厚方向に沿う平行な方向を前記スリットの深さ方向と定義し、前記スリット幅方向に沿って前記スリットの深さ方向に切った前記板状部の断面(以下、板状部断面と呼ぶ。)を断面視した時、第一スリット構成面は、前記スリット幅方向の前記第二スリット構成面側に凸となる第一凸面を有し、前記第二スリット構成面は、前記スリット幅方向の前記第一スリット構成面側に凸となる第二凸面を有し、前記第一凸面及び前記第二凸面は、それぞれ前記スリットの深さ方向に前記スリットに挿入された前記茎を挟持したとき、前記茎の周面側から前記茎の内部に食い込む食込み領域を有し、前記食込み領域において前記板状部断面は、前記スリット幅方向に沿って前記第一凸面及び前記第二凸面それぞれの基端側から先端側に進むに従って、前記板状部断面の前記スリットの深さ方向における幅が小さくなる区間を有することを特徴とする。
本考案の植物保持部材によれば、保持できる植物の数をより増大させると共に、所定のスペースにおいてデッドスペースを低減させることができるという優れた効果を奏し得る。
(A)は、複数のイチゴを保持した、本考案の第一実施形態における植物保持部材の斜視図である。(B)は、(A)のG―G矢視断面図である。 本考案の第一実施形態における植物保持部材における板状部の正面図である。 (A)は、本考案の第一実施形態における植物保持部材における板状部の一つのスリットの正面拡大図である。(B)は、(A)のH―H矢視断面図である。 本考案の第一実施形態における植物保持部材における第一スリット構成面及び第二スリット構成面でイチゴの茎が挟持される様子を示す図である。 (A)〜(C)は、本考案の第一実施形態における植物保持部材にイチゴを保持させる様子を時系列に並べた図である。 (A)は、複数のイチゴを保持した、本考案の第一実施形態における複数の植物保持部材を箱に収容した様子を示す斜視図である。(B)は、複数のイチゴを保持した、本考案の第一実施形態における複数の植物保持部材を箱に収容した様子を示す平面図である。 (A)は、本考案の第二実施形態における植物保持部材の斜視図である。(B)は、本考案の第二実施形態における植物保持部材の平面図である。 (A),(B)は、本考案の第二実施形態における植物保持部材の土台部の変形(姿勢変化)を時系列に並べた図である。 (A)は、本考案の第三実施形態における植物保持部材の斜視図である。(B)は、(A)のI―I矢視断面図である。 本考案の第四実施形態における植物保持部材の斜視図である。 (A)は、本考案の第五実施形態における植物保持部材の斜視図である。(B)は、複数のイチゴを保持した、本考案の第五実施形態における植物保持部材の平面図である。 (A)は、本考案の第六実施形態における植物保持部材の斜視図である。(B)は、複数のイチゴを保持した、本考案の第六実施形態における植物保持部材の平面図である。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
<第一実施形態>
図1〜図3を参照して、本考案の第一実施形態における植物保持部材1について説明する。本考案の実施の形態における植物保持部材1は、図1(A)に示すように、茎を有する茎付き植物を保持するものである。茎を有する植物として、例えば、イチゴが挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の植物であってもよい。なお、以下において茎を有する植物がイチゴであるものとして本実施形態を説明するが、イチゴ以外にも適用可能である。植物保持部材1は、図1(A)に示すように、例えば、板状部10と、直交姿勢維持部2と、を備える。
<板状部>
板状部10は、図1(A),(B)に示すように、板状に形成される。板状部10は、例えば、長方形に形成されることが想定されるが、これに限定されるものではなく、正方形やその他の多角形、円形、それらが混合された形状のいずれであってもよい。
また、板状部10は、図1(B)に示すように、板状部10で保持された状態のイチゴ100に接触する植物接触面11を有する。植物接触面11は、板状部10の両側の平面10B,10Cにより構成される。板状部10の材料として、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ポリスチレン、発泡スチロール等の樹脂が一例として挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の材料であってもよい。
板状部10は、イチゴ100が植物保持部材1で載置されたときに、その重みで曲がらないように、ある程度の板厚を有することが好ましい。板状部10の板厚として、例えば、0.7mm以上が好ましく、1mm以上がさらに好ましい。
<スリット>
板状部10は、図1(A)及び図2に示すように、複数のスリット40を有する。本実施形態においてスリット40は、図2に示すように、板状部10の長さ方向(以下、板側長さ方向と呼ぶ。)Yにおける板状部10の一方側の外縁10Aにおいて開口すると共に、板状部10の平面10B又は平面10Cに沿う所定の平面方向(以下、スリット延在方向と呼ぶ。)Aに沿って、板状部10の内部側に延在する。換言すると、スリット40は、板状部10の外縁10Aにおける開口43を起点として、スリット延在方向Aに沿って板状部10の内部の途中まで延在する。
また、複数のスリット40は、等間隔に並列に設けられることが想定されるが、これに限定されるものではなく、不等間隔に並列に設けられるものであってもよい。なお、本実施形態において複数のスリット40の配列方向(以下、スリット配列方向と呼ぶ。)は、スリットの幅方向(以下、スリット幅方向と呼ぶ。)Bと一致する。
以上のようにスリット40が設けられると、隣り合うスリット40の間には、帯状部13が形成される。帯状部13は、図2に示すように、基端16を起点としてスリット延在方向Aに沿って延在する。なお、基端16とは、スリット幅方向B(スリット配列方向)においてスリット40の最奥面44に隣接する部分に相当する。また、帯状部13とスリット40とは、スリット幅方向B(スリット配列方向)に沿って交互に並列に並ぶ。結果、本実施形態において板状部10は、図1(A)及び図2に示すように、櫛形状となる。
なお、本実施形態においてスリット延在方向Aは、図1(A)及び図2に示すように、板側長さ方向Yに平行な方向となっているが、これに限定するものではなく、板側長さ方向Yに対して傾斜する方向であってもよい。また、スリット幅方向B(スリット配列方向)は、図1(A)及び図2に示すように、本実施形態では板状部10の幅方向(以下、板側幅方向と呼ぶ。)Xに平行な方向となっているが、これに限定するものではなく、板側幅方向Xに対して傾斜する方向であってもよい。また、スリット延在方向Aは、直線方向に限定されるものではなく、曲線方向(例えば、波線方向、螺旋方向)であってもよい。
スリット40は、図2に示すように、第一スリット構成面41と、第二スリット構成面42と、及びスリット40のスリット延在方向Aにおける最奥面44と、により構成される。図2において第一スリット構成面41及び第二スリット構成面42は、スリット幅方向Bにおいて対向する。本実施形態において第一スリット構成面41及び第二スリット構成面42は、スリット幅方向Bにおいてスリット40の両隣に位置する2つの帯状部13の面のうち、スリット幅方向Bにおいて対向する面に相当する。
スリット40の最小スリット幅d(第一スリット構成面41と第二スリット構成面42のスリット幅方向Bにおける最小距離)は、イチゴ100の茎101の直径R又は幅Wよりも小さくすることが好ましい。後述するように、第一スリット構成面41と第二スリット構成面42で茎101の径方向から茎101を挟持するためである。茎101の直径R又は幅Wが略2mmと仮定した場合、最小スリット幅dは、例えば、0.6mm≦d≦1.8mmであることが好ましく、0.7mm≦d≦1.2mmであることがより好ましく、0.7mm≦d≦0.9mmであることがさらに好ましい。
なお、スリット40のスリット幅は、スリット40が延在する全区間で同一(等幅)であることが好ましい。ただし、本考案では、これに限定されるものではなく、例えば、スリット40のスリット幅は、スリット40の最奥面44側から開口43側に進むにしたがって大きくなるもの、又は小さくなるもののいずれであってもよい。例えば、スリット幅が大きくなる場合、第一スリット構成面41及び第二スリット構成面42は、図2に示す第一スリット構成面41A及び第二スリット構成面42Aのように、スリット延在方向Aに沿ってスリット40の最奥面44側から開口43側に進むにしたがってスリット幅が大きくなるよう、最奥面44から開口43にわたって全体がテーパ形状に形成される。
また、後述の<イチゴを板状部に設置する手順>で説明するが、帯状部13は、帯状部13の基端16を支点としてスリット幅方向B(板側幅方向X)に傾動可能に構成されることが好ましい。スリット幅方向B(板側幅方向X)に傾動した帯状部13は、弾性変形して元の位置に復帰する。このため、スリット幅方向Bにおける帯状部13の幅Kは、以上のことが実現可能な大きさとなる。
また、第一スリット構成面41及び/又は第二スリット構成面42は、平滑化されていてもよいが、粗面化されていることがより好ましい。第一スリット構成面41及び第二スリット構成面42によりイチゴ100の茎101が挟持されとき、イチゴ100の茎101が滑らないように確実に挟持できるからである。粗面化されると、第一スリット構成面41及び/又は第二スリット構成面42には、微細な凹凸が形成される。なお、第一スリット構成面41及び/又は第二スリット構成面42は、平滑化された部分と粗面化された部分の双方が混在していてもよい。
<第一スリット構成面及び第二スリット構成面>
図3を参照して第一スリット構成面41及び第二スリット構成面42について説明する。第一スリット構成面41は、図3(A)に示すように、第一凸面410を有する。第一凸面410は、図3(B)に示すように、スリット幅方向Bの第一スリット構成面41から第二スリット構成面42に向かう側に凸となる。さらに言うと、スリット幅方向Bに沿ってスリットの深さ方向(以下、スリット深さ方向と呼ぶ。)Cに切った板状部10の断面(以下、板状部断面と呼ぶ。)を断面視したとき、第一凸面410は、スリット幅方向Bの第一スリット構成面41から第二スリット構成面42に向かう側に凸となる。なお、本実施形態においてスリット深さ方向Cは、板状部10の厚み方向に一致する。
また、第一凸面410は、図3(B)に示すように、板状部断面のスリット深さ方向Cにおける幅Lが、スリット幅方向Bに沿って第一凸面410の基端410A側から先端410B側に進むに従って小さくなるテーパ状に形成されることが好ましい。以上のような第一凸面410は、第一傾斜面411と、第二傾斜面412と、を有する。第一傾斜面411と第二傾斜面412とは、交差して第二凸面420側に凸となる峰部413する。峰部413の周面により第一凸面410が形成される。第一凸面410の先端410Bは、図3(B)に示すように、尖っていることが好ましい。
第二スリット構成面42は、図3(A)に示すように、第二凸面420を有する。第二凸面420は、図3(B)に示すように、スリット幅方向Bの第二スリット構成面42から第一スリット構成面41に向かう側に凸となる。さらに言うと、板状部断面を断面視したとき、第二凸面420は、図3(B)に示すように、スリット幅方向Bの第二スリット構成面42から第一スリット構成面41に向かう側に凸となる。
また、第二凸面420は、図3(B)に示すように、板状部断面のスリット深さ方向Cにおける幅Lが、スリット幅方向Bに沿って第二凸面420の基端420A側から先端420B側に進むに従って小さくなるテーパ状に形成されることが好ましい。以上のような第二凸面420は、第三傾斜面421と、第四傾斜面422と、を有する。第三傾斜面421と第四傾斜面422とは、交差して第一凸面410側に凸となる峰部423される。峰部423の周面により第二凸面420が形成される。第二凸面420の先端は、図3(B)に示すように、尖っていることが好ましい。
以上のように構成される第一スリット構成面41及び第二スリット構成面42により、スリット深さ方向Cにスリット40に挿入されたイチゴ100の茎101が挟持されたとき、図4に示すように、第一凸面410及び第二凸面420は、それぞれ茎101の周面101A側から茎101の内部に食い込む第一食込み領域45及び第二食込み領域46と、茎101に当接しない第一茎側非当接領域47及び第二茎側非当接領域48とを有する。そして、イチゴ100は、板状部10の平面10B(植物接触面11)に接触して平面10B(植物接触面11)で支持される。
第一食込み領域45及び第二食込み領域46は、それぞれ、第一スリット構成面41及び第二スリット構成面42によりイチゴ100の茎101が上記のように挟持された後において、イチゴ100の茎101が挟持される前における茎101の周面101Aを仮想周面101Bと定義したとき、仮想周面101Bよりも茎101の内部側に位置する第一凸面410及び第二凸面420の領域を指す。第一食込み領域45及び第二食込み領域46は、それぞれ第一凸面410及び第二凸面420のスリット幅方向Bにおける先端を含む領域である。第一食込み領域45、及び第二食込み領域46において板状部断面は、スリット幅方向Bに沿って第一凸面410及び第二凸面420それぞれの基端側から先端側に進むにしたがって、スリット深さ方向Cにおける幅が小さくなる区間を有する。その区間は、一部区間であってもよいし、全区間であってもよい。本実施形態において第一食込み領域45、及び第二食込み領域46では、板状部断面が略三角形状となる。このとき、第一食込み領域45、及び第二食込み領域46における板状部断面の先端角が小さければ小さいほど、イチゴ100の茎101に第一凸面410及び第二凸面420を食い込ませやすくなる。
第一食込み領域45及び第二食込み領域46がイチゴ100の茎101に対して食い込み深さF1,F2は、イチゴ100の茎101の直径R又は幅Wに対して、0<F1,F2<R/2(W/2)の範囲となることが好ましく、0<F1,F2<R/3(W/3)の範囲となることがより好ましく、0<F1,F2<R/4(W/4)の範囲となることがさらに好ましい。例えば、イチゴ100の茎101の直径R又は幅Wが2(mm)である場合、食い込み深さF1,F2は、それぞれ0.5(mm)以下となることが好ましい。
第一茎側非当接領域47及び第二茎側非当接領域48は、それぞれ第一食込み領域45、及び第二食込み領域46よりもスリット幅方向Bの第一凸面410及び第二凸面420基端側に位置する。そして、第一茎側非当接領域47及び第二茎側非当接領域48は、それぞれ、スリット幅方向Bにおいて第一食込み領域45、及び第二食込み領域46に連続する。
<イチゴを板状部に設置する手順>
次に、図5を参照して、イチゴ100を板状部10に設置する手順について説明する。なお、図5では、帯状部13の傾動をわかりやすくするため、上記傾動の度合いを比較的大きく描いているが、これは一例であり、傾動の度合いが図5と異なっているものも本考案には含まれる。イチゴ100Aを板状部10に設置するとき、図5(A)に示すように、イチゴ100Aの茎101をスリット40Aの入口となる開口43Aに向かって移動させる。そして、イチゴ100Aの茎101を開口43Aからスリット40Aの内部に挿入するには、開口43Aにおけるスリット幅jをイチゴ100Aの茎101の直径R又は幅Wよりも大きくする必要がある。このため、開口43Aにおけるスリット幅jが広がるように、スリット40Aの両隣の帯状部13A,13Bに対して互いがスリット幅方向Bにおいて離反するよう力Fを加える。これにより、帯状部13A,13Bは、帯状部13A,13Bの基端16C,16Dを支点としてスリット幅方向Bにおいて互いが離反する側に傾動する。
そして、図5(B)に示すように、スリット幅jが広がった開口43Aからスリット40Aの内部にイチゴ100Aの茎101を挿入する。なお、帯状部13A,13Bは、上記のように傾動されても元の状態に戻ろうとする弾性を有するように構成される。このため、イチゴ100Aの茎101がスリット40Aに挿入されると、第一スリット構成面41と第二スリット構成面42で茎101の径方向から茎101は挟持される。そして、イチゴ100Aの茎101は、第一スリット構成面41の第一凸面410と、第二スリット構成面42の第二凸面420とにより、茎101の径方向の内側に押圧される。第一凸面410の先端410B及び第二凸面420の先端420B側は、尖っているため、茎101に食い込む(図4参照)。
さらに、イチゴ100Aの茎101をスリット40Aの奥側に進めていくと、帯状部13A,13Bには、茎101によりスリット幅方向Bにおいて互いが離反する側に力Fが加えられる。結果、帯状部13A,13Bは、スリット幅方向Bにおいて互いが離反する側にさらに傾動される。
このとき、イチゴ100Aの茎101は、図5(C)に示すように、さらに傾動された帯状部13A,13Bは、それぞれ自身の隣の帯状部13E,13Fに接触する。その帯状部13E,13Fには、スリット幅方向Bにおいて互いが離反する側に傾動するよう帯状部13A,13Bにより力を加えられる。一方で、帯状部13A,13Bは、隣り合う帯状部13E,13F等から反力を受ける。イチゴ100Aの茎101をスリット40Aの奥側に進めれば進めるほど、帯状部13A,13Bが隣り合う帯状部13E,13F等から受ける反力は大きくなる。結果、第一凸面410と、第二凸面420とは、さらに、茎101に深く食い込む。このため、茎101は、第一凸面410と、第二凸面420とにより強固に挟持される。
また、図5(C)に示すように、別のイチゴ100Bを別のスリット40Bに挿入すると、同様にスリット40Bの周囲の帯状部13G,13H,13I,13Jが傾動する。このとき、スリット40Aとスリット40Bの間の帯状部(帯状部13B,13F,13H,13J等)は、イチゴ100Aの茎101からスリット幅方向Bのイチゴ100Bに向かう側に力を加えられ、イチゴ100Bの茎101からスリット幅方向Bのイチゴ100Aに向かう側に力を加えられる。結果、スリット40Aとスリット40Bの間の帯状部(帯状部13B,13F,13H,13J等)は、傾動の度合いが制限される。このとき、イチゴ100A,100Bの茎には、第一凸面410の先端410B側、及び第二凸面420の先端420B側(第一食込み領域45、及び第二食込み領域46)が深く食い込む。結果、イチゴ100A,100Bは、第一凸面410及び第二凸面420により強く挟持される。したがって、複数のスリット40に複数のイチゴ100を挿入すると、茎101に働く挟持力がより強くなる。以上のように、イチゴ100A,100Bは、板状部10で保持される。
<直交姿勢維持部>
図1を参照して、直交姿勢維持部2について説明する。直交姿勢維持部2は、図1(B)に示すように、板状部10が土台面30に対して略直交する姿勢(以下、直交姿勢と呼ぶ。)を維持させるものである。本実施形態において直交姿勢維持部2は、板側長さ方向Yが土台面30に対して略直交するような板状部10の姿勢を維持させる。なお、土台面30に対する板状部10の略直交姿勢とは、厳密に、90度である必要はなく、わずかに傾斜していてもよい。その傾斜角として、±10度以内が好ましく、±8度以内であればさらに好ましく、±5度以内であればさらに好ましい。
本実施形態において直交姿勢維持部2は、土台部20により構成される。また、本実施形態において土台部20は、板状に形成されるが、これに限定されるものではなく、板状以外の態様であってもよい。そして、土台部20は、図1(A),(B)に示すように、スリット延在方向Aにおいてスリット40から遠位側の板状部10の外縁を構成する外縁辺10Dに対応する板状部10の外縁面10DAと、土台部20を二分割する中央分割領域20Aとが重なると共に、板状部10に対して直交するように設けられる。そのような土台部20は、第一土台片21と、第二土台片22と、を有する。
第一土台片21は、図1(A),(B)に示すように、板状部10の一方の平面10B側において、板状部10の外縁辺10D(外縁面10DA)全体を起点として、その平面10Bに直交する方向に突出する。第二土台片22は、図1(A),(B)に示すように、板状部10の他方の平面10C側において、板状部10の外縁辺10D(外縁面10DA)全体を起点として、その平面10Cに直交する方向に突出する。
以上のように構成される土台部20は、土台部20の支持面20Bが土台面30に接触するように設置される。なお、土台部20の支持面20Bとは、板状部10が立設する側とは反対側の土台部20の平面である。そして、土台部20を土台面30に設置すると、板状部10は、土台面30に対して直交姿勢を取る。この時、スリット40は、土台面30に対して略直交する方向に延在する。つまり、スリット延在方向Aが土台面30に対して略直交する方向となる。
以上のように構成される植物保持部材1によれば、図1(A),(B)に示すように、板状部10が土台面30に対して直交姿勢を取るため、板状部10は、平面10B側と平面10C側の両面側でイチゴ100を保持するスペースを確保することができる。そして、板状部10の両面側で保持されるイチゴ100は、いずれも第一スリット構成面41と第二スリット構成面42で自身の茎101が挟持されると共に、植物接触面11に接触して、板状部10から吊り下がった状態で保持される。このため、同一の板状部10では、イチゴ100は、いずれも植物接触面11(平面10B,10C)に接触し、かつイチゴ100の芯(中心軸)が植物接触面11(平面10B,10C)に対して土台面30に向かって傾斜するような姿勢をとる(図1(A),(B)参照。)。結果、同一の板状部10で保持される複数のイチゴ100は、確実にいずれも同じ姿勢をとることができる。
<植物保持部材の使用例>
図6(A),(B)に示すように、イチゴ100を保持させた本実施形態における4つの植物保持部材1を箱50に収容する場合を考える。なお、4つの植物保持部材1は、図6(B)に示すように、それぞれ板状部10の平面10B,10Cの両側でイチゴ100を保持した状態にあるものとする。具体的には、板状部10の平面10B側で、3つのイチゴ100を保持し、板状部10の平面10C側で、2つのイチゴ100を保持する。そして、3つのイチゴ100及び2つのイチゴ100は、それぞれ所定間隔空けて並ぶ。
図6(A)に示すように、土台面30に相当する箱50の内側底面51に土台部20を載置して、4つの植物保持部材1を箱50の内部に一列に並べる。このとき、各植物保持部材1は、隣接する植物保持部材1との間において、3つのイチゴ100を保持する側の平面10Bと、2つのイチゴ100を保持する側の平面10Cとが対向するように、並べられる。また、箱50内では、平面10B側で保持されるイチゴ100とイチゴ100との間の空間K1に、平面10C側で保持されるイチゴ100が入り込むと共に、平面10C側で保持されるイチゴ100とイチゴ100との間の空間K2に、平面10B側で保持されるイチゴ100が入り込むように、各植物保持部材1は配置される。なお、各板状部10は、内側底面51に対して直交姿勢となる。
以上のように、植物保持部材1によれば、それぞれ板状部10の平面10B,10Cの両側でイチゴ100を安定して保持することができる。板状部10が土台面30に対して傾斜する傾斜姿勢を取る場合、一方の平面側にしか安定してイチゴ100を保持させることができない。板状部10が直交姿勢を取る本実施形態における植物保持部材1は、板状部10が傾斜姿勢を取る(図示しない)植物保持部材(以下、傾斜側植物保持部材と呼ぶ。)と比較して、多くのイチゴ100を保持することができる。また、例えば、板状部10の互いの平面同士が対向するように複数の植物保持部材1を箱50に並べる場合、本実施形態における植物保持部材1は、板状部10が土台面30に対して直交姿勢を取るため、傾斜側植物保持部材と比較して、より多く箱50に収容することができる。
さらに、本実施形態における植物保持部材1では、隣接する植物保持部材1の間の空間には、一方側の板状部10で保持されるイチゴ100と、他方側の板状部10で保持されるイチゴ100の双方を配置可能である。傾斜側植物保持部材では、そもそも一方の平面側にしか安定してイチゴ100を保持させることができないため、隣接する傾斜側植物保持部材の間の空間において、隣接する傾斜側植物保持部材の一方で保持されるイチゴ100しか配置させることができない。つまり、傾斜側植物保持部材では、隣接する傾斜側植物保持部材の間の空間を有効に活用することができておらず、デッドスペースが多くできてしまう。本実施形態における植物保持部材1は、この点を解消して、隣接する植物保持部材1の間の空間を有効に活用しており、デッドスペースが低減されている。
<第二実施形態>
図7及び図8を参照して、本考案の第二実施形態における植物保持部材1について説明する。本考案の第二実施形態における植物保持部材1は、本考案の第一実施形態における植物保持部材1と同様に、板状部10と、直交姿勢維持部2と、を備える。本実施形態において板状部10は、本考案の第一実施形態における植物保持部材1と同様であるが、直交姿勢維持部2を構成する土台部20の態様は異なる。本実施形態における土台部20は、第一土台片21と、二つの第二土台片22と、を有する。
第一土台片21は、図7(A),(B)に示すように、板状部10の一方の平面10B側において、板状部10の外縁辺10D(外縁面10DA)の中央領域R1を起点として、その平面10Bに直交する方向に突出する。なお、板状部10の外縁辺10D(外縁面10DA)の中央領域R1とは、板側幅方向Xにおける外縁辺10D(外縁面10DA)の中央領域を指す。
2つの第二土台片22は、図7(A),(B)に示すように、板状部10の他方の平面10C側において、上記中央領域R1の板側幅方向Xの両脇に位置する隣接領域R2を起点として、その平面10Cに対して直角な方向に突出する。なお、隣接領域R2とは、中央領域R1の外縁から板側幅方向Xにおける平面10Cの一方側の外縁まで延びる領域を指す。つまり、第一土台片21及び第二土台片22は、板側幅方向Xに交互に並ぶと共に、相互に反対方向(離反する)に突出する。
本実施形態では、第一土台片21は一つで、第二土台片22は二つであるが、これに限定されるものではなく、第一土台片21及び第二土台片22が板側幅方向Xに交互に並ぶことができれば、第一土台片21及び第二土台片22の数はいくつでもよい。つまり、第一土台片21がn個(nは1以上の整数)ある場合、第二土台片22は、n個、又は(n+1)個あればよい。したがって、第一土台片21が1つの場合、第二土台片22は、1つ又は2つとなり、第一土台片21が2つの場合、第二土台片22は2つ又は3つとなる。
また、本実施形態における土台部20は、図8(A)に示す状態から図8(B)に示す状態に、変形(姿勢変化)可能である。つまり、第一土台片21は、板状部10の外縁辺10Dの中央領域R1をヒンジ軸として、旋回可能に構成される。また、第二土台片22は、板状部10の外縁辺10Dの隣接領域R2をヒンジ軸として、旋回可能に構成される。つまり、板状部10の外縁辺10Dの中央領域R1及び隣接領域R2は、ヒンジ部として構成される。第一土台片21及び第二土台片22が、対応するヒンジ軸の周りを旋回可能であれば、ヒンジ部はどのような構造であってもよい。
以上のように植物保持部材1が構成されれば、植物保持部材1を用いないときは、図8(B)に示すように、第一土台片21及び第二土台片22を旋回させて、第一土台片21及び第二土台片22を板状部10に対して平行にする。結果、板状部10、第一土台片21及び第二土台片22は、1枚の板となり、使わない時は、大きなスペースを取ることなく重ねて収容することができる。
<第三実施形態>
図9を参照して、本考案の第三実施形態における植物保持部材1について説明する。本考案の第三実施形態における植物保持部材1は、本考案の第一実施形態における植物保持部材1と同様に、板状部10と、直交姿勢維持部2と、を備える。本実施形態において板状部10は、本考案の第一実施形態における植物保持部材1と同様であるが、直交姿勢維持部2を構成する土台部20の態様は異なる。土台部20は、本考案の第二実施形態における植物保持部材1と同様に、第一土台片21と、二つの第二土台片22と、を有する。
第一土台片21は、図9(A),(B)に示すように、板状部10の一方の平面10B側において、板状部10の平面10B内の中央領域R3を起点として、板側長さ方向Yのスリット40から離れる方向に進むに従って板状部10の板厚方向の平面10Bから離れる方向(第一傾斜方向)に傾斜するように突出する。つまり、第一土台片21は、板状部10と交差する方向に板状部から突出していればよい。なお、中央領域R3とは、板側幅方向Xにおける平面10B内の中央に位置する所定の帯状領域を指す。また、第一傾斜方向は、平面10Bに対して、鋭角を成す。
二つの第二土台片22は、図9(A),(B)に示すように、板状部10の他方の平面10C側において、中央領域R3の板側幅方向Xの両脇の隣接領域R4を起点として、板側長さ方向Yのスリット40から離れる方向に進むに従って板状部10の板厚方向の平面10Cから離れる方向(第二傾斜方向)に傾斜するように突出する。つまり、二つの第二土台片22は、板状部10と交差する方向に板状部から突出していればよい。なお、隣接領域R4とは、中央領域R3の外縁から板側幅方向Xにおける平面10Cの一方側の外縁まで延びる帯状領域を指す。また、第二傾斜方向は、平面10Cに対して、鋭角を成す。
中央領域R3及び隣接領域R4は、スリット40よりも土台面30に近位な板状部の底部側(外縁辺10D(外縁面10DA)側)のいずれかの位置に設けられればよい。
以上のように、本実施形態においても第一土台片21及び第二土台片22は、板側幅方向Xに交互に並ぶと共に、相互に反対方向(離反する)に突出する。また、本実施形態においても、第一土台片21及び第二土台片22の数、第一土台片21及び第二土台片22の旋回は、第二実施形態で説明したことを適用することができる。
<第四実施形態>
図10を参照して、本考案の第四実施形態における植物保持部材1について説明する。本考案の第四実施形態における植物保持部材1は、他の実施形態と異なる部分は、土台部20である。本実施形態における土台部20も、他の実施形態と同様に、第一土台片21及び第二土台片22を有する。
第一土台片21は、図10に示すように、板状部10の一方の平面10B側において、板側幅方向Xに沿って一方の外縁から他方の外縁まで延びる板状部10の平面10B内の帯状領域R5全体を起点として、板側長さ方向Yのスリット40から離れる方向に進むに従って板状部10の板厚方向の平面10Bから離れる方向(第一傾斜方向)に傾斜するように突出する。つまり、第一土台片21は、板状部10と交差する方向に板状部から突出していればよい。
第二土台片22は、図10に示すように、板状部10の他方の平面10C側において、板側幅方向Xに沿って一方の外縁から他方の外縁まで延びる板状部10の平面10C内の帯状領域R6全体を起点として、板側長さ方向Yのスリット40から離れる方向に進むに従って板状部10の板厚方向の平面10Cから離れる方向(第二傾斜方向)に傾斜するように突出する。つまり、第二土台片22は、板状部10と交差する方向に板状部から突出していればよい。
帯状領域R5及び帯状領域R6は、スリット40よりも土台面30に近位な板状部の底部側(外縁辺10D(外縁面10DA)側)のいずれかの位置に設けられればよい。ただし、帯状領域R6は、帯状領域R5の真裏に位置することが好ましい。
<第五実施形態>
図11を参照して、本考案の第五実施形態における植物保持部材1について説明する。本考案の第五実施形態における植物保持部材1は、他の実施形態と異なる部分は、直交姿勢維持部2である。本実施形態における直交姿勢維持部2は、土台面30に対して板状部10を直交姿勢にした状態で、板状部10の板側幅方向Xの両側で、板状部10を支持(拘束:以下同様)する両側支持部(両側拘束部:以下同様)23により構成される。
両側支持部23は、図11(A)に示すように、一対の支持片24を有する。一対の支持片24は、板状部10を挿入可能な凹部25を有する。凹部25は、一対の支持片24の支持底面240が土台面30に接触するように、一対の支持片24が土台面30に載置された際に、土台面30に対して直交方向に凹む。なお、支持底面240は、凹部25が設けられる側とは反対側の面である。また、一対の支持片24は、図11(B)に示すように、それぞれの凹部25が対向するように、並列に配置される。一対の支持片24の凹部25に板状部10を挿入すると、板状部10の板側幅方向Xの両側が凹部25に支持されて、板状部10は直交姿勢を取る。
なお、以下において、上記直交方向に平行な方向に凹部25の深さ方向Dを取り、上記直交方向に直交する方向のうち、一対の支持片24が配列される方向に凹部25の奥行き方向Eを取り、凹部25の深さ方向D及び奥行き方向Eの双方に平行な方向に凹部25の幅方向Fを取るものとする。また、板状部10が凹部25に挿入された際、凹部25の深さ方向Dは、スリット延在方向A及び板側長さ方向Yに平行となり、凹部25の奥行き方向Eは、板側幅方向Xに平行となり、凹部25の幅方向Fは、板状部10の板厚方向に平行となるものとする。
以上のような凹部25は、図11(A),(B)に示すように、凹部25に板状部10が挿入された際に、板状部10の外縁辺10D(外縁面10DA)側から板状部10を支持する下方側板支持面250と、板状部10の平面10Bと対向する第一対向面251と、板状部10の平面10Cと対向する第二対向面252と、を有する。本実施形態において下方側板支持面250は、凹部25の深さ方向Dにおける凹部25の最深面に相当し、凹部25の深さ方向Dにおける第一対向面251及び第二対向面252の最深端で第一対向面251及び第二対向面252の双方に繋がる。
下方側板支持面250は、板状部10の外縁面10DAに接触して板状部10を支持する。板状部10を凹部25に挿入して、板状部10が第一対向面251と第二対向面252で挟み込まれる状態になった際、板状部10が傾斜姿勢にならないように、第一対向面251と第二対向面252の間の距離(凹部25の幅)は、板状部10の厚みと略同じか、又は、わずかに大きい程度であることが好ましい。
また、本実施形態における直交姿勢維持部2には、凹部25の奥行き方向Eにおける凹部25の最奥面に相当する移動規制面253が設けられる。移動規制面253は、凹部25の奥行き方向Eにおける第一対向面251及び第二対向面252の最奥端で、第一対向面251及び第二対向面252の双方に繋がる。移動規制面253は、凹部25に挿入された板状部10の奥行き方向Eにおける移動を規制する。
以上のような凹部25は、図11(A),(B)に示すように、凹部25の幅方向Fに平行に延在する、一対の支持片24の延在方向に沿って列状に複数設けられてもよい。このように凹部25を設ければ、図11(B)に示すように、隣接する一方の板状部10の平面10Bと他方の板状部10の平面10Cとが対向するように、複数の板状部10を配置することができる。
なお、以上では、一対の支持片24の凹部25に板状部10を差し込んで板状部10を一対の支持片24で支持(拘束)したが、逆に、板状部10に一対の支持片24の一部を差し込むことにより、板状部10が一対の支持片24で支持(拘束)されてもよい。この場合、例えば、板状部10には、板状部10の両側側面10E(図11(A)参照。)を起点として板側幅方向Xの内側に延びる(図示しない)切れ込み(凹部)が設けられ、支持片24には、一対の支持片24が対向する方向に延びる、その切れ込みに差し込むための差し込み片が設けられる。
<第六実施形態>
図12を参照して、本考案の第六実施形態における植物保持部材1について説明する。本考案の第六実施形態における植物保持部材1は、他の実施形態と異なる部分は、直交姿勢維持部2である。本実施形態における直交姿勢維持部2は、土台面30に対して板状部10を直交姿勢にした状態で、板状部10の板側長さ方向Yの底部側で、板状部10を支持(拘束:以下同様)する底部側支持部26(底部側拘束部:以下同様)により構成される。
底部側支持部26は、図12(A)に示すように、板状部10を挿入可能な凹部27を有する。凹部27は、底部側支持部26の支持底面260が土台面30に接触するように底部側支持部26が土台面30に載置された際に、土台面30に対して直交方向に凹む。なお、支持底面260は、凹部27が設けられる側とは反対側の面である。底部側支持部26の凹部27に板状部10を挿入すると、板状部10の板側長さ方向Yの底部側が凹部27に支持(拘束)されて、板状部10は直交姿勢を取る。
なお、以下において、上記直交方向に平行な方向に凹部27の深さ方向Dを取り、上記直交方向に直交する方向のうち、凹部27に板状部10が挿入された際、板側幅方向Xに相当する方向に凹部27の奥行き方向Eを取り、凹部27の深さ方向D及び奥行き方向Eの双方に平行な方向に凹部27の幅方向Fを取るものとする。また、板状部10が凹部25に挿入された際、凹部27の深さ方向Dは、スリット延在方向A及び板側長さ方向Yに平行となり、凹部27の奥行き方向Eは、板側幅方向Xに平行となり、凹部27の幅方向Fは、板状部10の板厚方向に平行となるものとする。
以上のような凹部27は、図12(A),(B)に示すように、凹部27に板状部10が挿入された際に、板状部10の外縁辺10D(外縁面10DA)側から板状部10を支持する下方側板支持面270と、板状部10の平面10Bと対向する第一対向面271と、板状部10の平面10Cと対向する第二対向面272と、を有する。本実施形態において下方側板支持面270は、凹部27の深さ方向Dにおける凹部27の最深面に相当し、第一対向面271及び第二対向面272の最深端で、第一対向面271及び第二対向面272の双方に繋がる。
下方側板支持面270は、板状部10の外縁面10DAに接触して板状部10を支持する。板状部10を凹部27に挿入して、板状部10が第一対向面271と第二対向面272で挟み込まれる状態になった際、板状部10が傾斜姿勢にならないように、第一対向面251と第二対向面252の間の距離(凹部27の幅)は、板状部10の厚みと略同じか、又は、わずかに大きい程度であることが好ましい。同様に、凹部27の深さは、板状部10が傾斜姿勢にならないような深さであることが好ましい。
また、本実施形態における直交姿勢維持部2には、図12(A),(B)に示すように、凹部27の奥行き方向Eにおける凹部27の両最奥面に相当する位置に移動規制面273が設けられてもよい。移動規制面273は、凹部27の奥行き方向Eにおける第一対向面271及び第二対向面272の最奥端で、第一対向面271及び第二対向面272の双方に繋がる。移動規制面273は、凹部27に挿入された板状部10の奥行き方向Eにおける移動を規制する。
以上のような凹部27は、図12(A),(B)に示すように、凹部27の幅方向Fに平行に延在する、底部側支持部26の延在方向に沿って列状に複数設けられてもよい。このように凹部27を設ければ、図12(B)に示すように、隣接する一方の板状部10の平面10Bと他方の板状部10の平面10Cとが対向するように、複数の板状部10を配置することができる。
なお、以上では、底部側支持部26の凹部27に板状部10を差し込んで板状部10を底部側支持部26で支持(拘束)したが、逆に、板状部10に底部側支持部26の一部を差し込むことにより、板状部10が底部側支持部26で支持(拘束)されてもよい。この場合、例えば、板状部10には、板状部10の底面側側面10F(図12(A)参照。)を起点として板側長さ方向Yの内側に延びる(図示しない)切れ込み(凹部)が設けられ、底部側支持部26には、底部側支持部26の支持底面260に直交する方向に延びる、その切れ込みに差し込むための差し込み片が設けられる。
なお、本考案の植物保持部材は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、第一〜四実施形態における土台部20は、第一土台片21及び第二土台片22より構成されるが、第一土台片21及び第二土台片22のいずれか一方のみにより構成されるものも本発明の範囲に含まれる。
1 植物保持部材
2 直交姿勢維持部
10 板状部
10A 板状部の外縁
10B,10C 板状部の平面
10D 外縁辺
10DA 外縁面
11 植物接触面
13,13A,13B,13F,13H,13J 帯状部
20 土台部
20A 中央分割領域
20B 土台部の支持面
21 第一土台片
22 第二土台片
23 両側支持部
24 支持片
25 支持片の凹部
26 底部側支持部
27 底部側支持部の凹部
30 土台面
40,40A,40B スリット
41,41A 第一スリット構成面
42,42A 第二スリット構成面
43,43A 開口
45,46 食込み領域
47,48 第一茎側非当接領域
50 箱
51 内側底面
100,100A,100B イチゴ
101 茎
101A 茎の周面
101B 茎の仮想周面
240 支持片の支持底面
250 下方側板支持面
251,271 第一対向面
252,272 第二対向面
253,273 移動規制面
260 底部側支持部の支持底面
270 下方側板支持面
271 第一対向面
272 第二対向面
410 第一凸面
411 第一傾斜面
412 第二傾斜面
413,423 峰部
420 第二凸面
421 第三傾斜面
422 第四傾斜面
A スリット延在方向
B スリット幅方向
C スリットの深さ方向
D 凹部の深さ方向
E 凹部の奥行き方向
F 凹部の幅方向
R1,R3 中央領域
R2,R4 隣接領域
R5,R6 帯状領域
X 板側幅方向
Y 板側長さ方向
j スリット幅

Claims (11)

  1. 茎を有する植物を保持する植物保持部材であって、
    前記茎を挿入可能な少なくとも一つのスリットを有する板状の板状部と、
    前記板状部が土台面に対して略直交する前記板状部の直交姿勢を維持する直交姿勢維持部と、
    を備え、
    前記スリットは、前記板状部の外縁において開口すると共に、前記板状部の平面に沿う方向に沿って前記板状部の内部側に延在することを特徴とする、
    植物保持部材。
  2. 前記直交姿勢維持部は、
    前記スリットよりも前記土台面に近位な前記板状部の底部側において、前記板状部と交差する方向に前記板状部から突出する土台部により構成され、
    前記土台部は、前記土台面に設置されることを特徴とする、
    請求項1に記載の植物保持部材。
  3. 前記土台部は、
    前記板状部の一方の前記平面側において突出する第一土台片と、
    前記板状部の他方の前記平面側において突出する第二土台片と、
    を有することを特徴とする、
    請求項2に記載の植物保持部材。
  4. 前記土台面に対して略直交する方向にさらに直交すると共に、前記板状部の前記平面に沿う方向を前記板状部の幅方向と定義した際、
    前記第一土台片及び前記第二土台片は、前記板状部の前記幅方向に交互に並ぶように設けられることを特徴とする、
    請求項3に記載の植物保持部材。
  5. 前記板状部の前記幅方向の中央には、前記第一土台片が設けられ、
    前記板状部の前記幅方向における前記第一土台片の両脇には、前記第二土台片が設けられることを特徴とする、
    請求項4に記載の植物保持部材。
  6. 前記土台面に対して略直交する方向にさらに直交すると共に、前記板状部の前記平面に沿う方向を前記板状部の幅方向と定義した際、
    前記直交姿勢維持部は、前記土台面に対して前記板状部を前記直交姿勢にした状態で、前記板状部の前記幅方向の両側で、前記板状部を支持する両側支持部により構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の植物保持部材。
  7. 前記両側支持部は、前記両側支持部が前記土台面に設置された際、前記土台面に対して直交する方向に凹むと共に、前記板状部を挿入可能であり、さらに、前記板状部を前記直交姿勢の状態で支持する幅を有する凹部を有することを特徴とする、
    請求項6に記載の植物保持部材。
  8. 前記土台面に対して略直交する方向にさらに直交すると共に、前記板状部の前記平面に沿う方向を前記板状部の幅方向と定義し、前記板状部において前記幅方向に直交する方向を前記板状部の長さ方向と定義した場合、
    前記直交姿勢維持部は、前記土台面に対して前記板状部を前記直交姿勢にした状態で、前記スリットよりも前記土台面に近位となる、前記板状部の前記長さ方向の底部側で、前記板状部を支持する底部側支持部により構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載の植物保持部材。
  9. 前記底部側支持部は、前記底部側支持部が前記土台面に設置された際、前記土台面に対して直交する方向に凹むと共に、前記板状部を挿入可能であり、さらに、前記板状部を前記直交姿勢の状態で支持する幅を有する凹部を有することを特徴とする、
    請求項8に記載の植物保持部材。
  10. 前記スリットは、前記土台面に対して略直交する方向に延在することを特徴とする、
    請求項1〜9のいずれかに記載の植物保持部材。
  11. 前記スリットの幅方向(以下、スリット幅方向と呼ぶ。)において対向する前記スリットの構成面を第一スリット構成面及び第二スリット構成面と定義し、前記板状部の板厚方向に沿う平行な方向を前記スリットの深さ方向と定義し、
    前記スリット幅方向に沿って前記スリットの深さ方向に切った前記板状部の断面(以下、板状部断面と呼ぶ。)を断面視した時、
    前記第一スリット構成面は、前記スリット幅方向の前記第二スリット構成面側に凸となる第一凸面を有し、
    前記第二スリット構成面は、前記スリット幅方向の前記第一スリット構成面側に凸となる第二凸面を有し、
    前記第一凸面及び前記第二凸面は、それぞれ前記スリットの深さ方向に前記スリットに挿入された前記茎を挟持したとき、前記茎の周面側から前記茎の内部に食い込む食込み領域を有し、
    前記食込み領域において前記板状部断面は、前記スリット幅方向に沿って前記第一凸面及び前記第二凸面それぞれの基端側から先端側に進むに従って、前記板状部断面の前記スリットの深さ方向における幅が小さくなる区間を有することを特徴とする、
    請求項1〜10のいずれかに記載の植物保持部材。
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