JP3142776B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大当たりとなるこ
とにより一時期に多数の景品球を獲得することのできる
機会が生じるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技機の遊技盤には周知のよう
に多種多様な入賞装置が設けられる。液晶表示装置,C
RT等のディスプレイが遊技盤に設けられ、そのディス
プレイの表示図柄が例えば「777」等に揃った場合に
大当たりとなり電動入賞装置が継続的に作動するように
なりその大当たり期間中に多数の景品球が得られるよう
にしたもの、或いは特定の入賞口に打球が入賞すること
により大当たりとなり電動入賞装置が継続的に作動する
ように構成されたもの等がある。
【0003】ところで、上記のように継続的に作動する
電動入賞装置が遊技盤に向って右側に設けられたもの
(権利物と称されるパチンコ遊技機)では、大当たりが
発生した場合に遊技者は打球発射用操作ハンドルを時計
回りの方向に大きく回動することにより打球が強く打ち
出されるように設定(「右打ち」と称される)すること
で、打球を遊技盤の右半分に集中させればその遊技者に
とってより有利に打球を入賞できるようになっている。
しかしこの種のパチンコ遊技機を始めて操作した者にと
っては大当たりとなってもそのようなハンドル操作をす
ることが有利であるのかどうかが判らないために、せっ
かく大当たりとなっても充分な景品球が得られないまま
にその大当たり期間が終了してまうことがあった。
【0004】そこで、大当たりが発生すると打球を強打
ちすべきこと(「右打ち」への変更を促すこと)を遊技
者にディスプレイ或いは音声発生装置等を通して報知で
きるようにしたものも知られている。
【0005】しかし、従来の報知手段では、遊技者が実
際に強打ちに変更したかどうかにかかわりなく、上記デ
ィスプレイ表示または音声案内が一定時間で消えてしま
うために、初心者にとってはなおも充分にアドバイスが
されていないという状況であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、この
ようなパチンコ遊技機において、報知手段により初心者
にも充分なアドバイスが出来るようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、発
射レールの延長線上の適宜位置である遊技盤の下部から
上部にわたって円弧状に延びるように時計回りに配設さ
れた外レールの至端部に強打ちした打球が当たる弾性部
材が設けられ、該弾性部材の下方の遊技盤面上に大当た
り期間中継続的に作動する電動入賞装置が設けられたパ
チンコ遊技機において、ディスプレイまたは音声発生装
置からなる遊技者への報知手段を設けると共に、前記弾
性部材に当る打球を検知する打球センサを設け、大当た
りの権利発生時から該打球センサが打球を検知するまで
の間、前記報知手段を作動させて打球を強打ちすべきこ
とが報知されるようにしたことを特徴とする。また本発
明は上記パチンコ遊技機において、大当たり期間が終了
したときに強打ちの必要がなくなったことを報知手段に
より遊技者に報知するようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を図面に従い説明する。図1にこのパチンコ遊技機を
正面にて示し、1は打球発射用操作ハンドル、2は上
皿、3は下皿、4は該上皿2内に設けられたスピーカで
ある。5はガラス扉6内に設けられた遊技盤で、該遊技
盤5には発射部(図示せず)に設けられた発射レール
(図示せず)の延長線上の適宜位置である該遊技盤5の
下部から上部にわたって円弧状に延びる外レール7が配
設され、該外レール7の内側に内レール8が配設され該
内レール8内には、多数の釘9,風車10,普通入賞口
11,ディスプレイ12,図柄作動用ゲート13,特定
入賞口14が設けられているほか、向って右側に回転チ
ャッカー21と特別入賞口22と可変翼型大入賞口装置
23とからなり継続的に作動する電動入賞装置20が設
けられている。30は外レール7の至端部に設けられた
円柱形のゴムからなる弾性部材で、該弾性部材30の下
方に電動入賞装置20が設けられている。遊技者が該打
球発射用操作ハンドル1を回転することにより、上皿2
中の遊技球が打球供給装置(図示せず)により発射レー
ル(図示せず)に送出され、該遊技球を外レール7に沿
って発射させる。そして周知のように該打球発射用操作
ハンドル1を時計回りの方向に大きく回動させると打球
が強く打ち出され、弾性部材30に当たった打球が主と
して電動入賞装置20の方向に流下しいわゆる右打形態
となる。
【0009】ディスプレイ12は液晶表示装置,CRT
等からなり、図柄作動用ゲート13に打球が入賞すると
数字,記号等の表示が変動し一定時間後のその表示が停
止し例えば「777」のように一定の確率で偶然にその
表示が揃うとソレノイドが作動して特定入賞口14が開
かれるようになっている。そして特定入賞口14に打球
が入賞し、予め定められた時間の経過後該特定入賞口1
4は閉じその入賞球のうち少なくとも1個が該特定入賞
口14の中央部に形成されている権利確定用入賞口15
に入賞すると球センサ16が作動し電動入賞装置20が
機能するようになり、いわゆる大当たりの権利が発生す
る。
【0010】図2は縦断面図で示したように、電動入賞
装置20について説明する。21は回転チャッカーであ
り、円形ケース24中にて円盤状の回転体25がステッ
ピングモータ26の作動により低速回転(6rpm程
度)するように設けられ、該円形ケース24の上部と下
部に夫々開口27,28が形成され、回転体25の外周
の一部に入球口29を切欠形成してなる。また、特別入
賞口22は上記開口28と相対するように設けられてお
り、該特別入賞口22には入賞した打球を検知する球セ
ンサ40が設けられている。可変翼型大入賞口装置23
はソレノイド41の作動により一対の可変翼42,42
が開閉動し得るように構成されたいわゆるチューリップ
型の入賞装置である。なお43は該可変翼型大入賞口装
置23に入賞した打球を検知しカウントする球センサで
ある。
【0011】一方、31は前記弾性部材30に当る打球
を検知するために図3に示したように遊技盤5の弾性部
材30直前に埋設された反射型光センサからなる打球セ
ンサである。打球発射用操作ハンドル1に設けられた上
記各電気機器は、図4にブロック図を示したようにCP
U,RAM,ROM,I/O等からなるマイコンに接続
されその指令により上記作動をするようになっている。
即ち、図柄作動用ゲート13に打球が入賞することによ
りディスプレイ12の図柄変動が始まり所定の図柄が揃
った場合に特定入賞口14を開かしめるようにこのマイ
コンが制御しているほか、このマイコンは権利確定用入
賞口15に設けられた球センサ16により該権利確定用
入賞口15への打球の入賞が検知されると、大当たりの
権利を確定させ、ディスプレイ12を「右打ちして下さ
い」と言うような表示に切換え、音声発生装置17にて
同様の文言を音声合成してスピーカ4より発声させ、遊
技者に打球発射用打球発射用操作ハンドル1をさらに時
計回りの方向に回動させて打球を強打ちすべきことを報
知する。そして図5にそのフローチャートを示したよう
に、上記ディスプレイ12および音声発生装置17の作
動は打球センサ31が打球を検知し遊技者が実際に打球
を強打ちするまで続けられる。このため初心者にも必要
なアドバイスが確実になされる。そして実際に強打ちが
されることによりこの報知手段の作動が停止され、その
音声案内が他の効果音等に切換えられると共にディスプ
レイ12の表示もデモ画面等に切換えられるようにする
ことで、適確な遊技進行ができる。
【0012】そして打球が強打ちされることにより、回
転チャッカー21の入球口29に入り易くなり該入球口
29に入った打球は回転体25の回転により特別入賞口
22に入り球センサ40に検知される。球センサ40に
打球が検知されることによりソレノイド41が励磁し可
変翼42,42を逆八字状に開口させ可変翼型大入賞口
装置23への入球を容易ならしめる。そして可変翼型大
入賞口装置23に打球がおおむね10個入るかまたは
9.5秒経過するとソレノイド41が消磁し可変翼型大
入賞口装置23の作動を終了する。そしてまた入球口2
9に入った打球が回転体25の回転により特別入賞口2
2に入り球センサ40に検知されると可変翼型大入賞口
装置23がまたおおむね10個打球が入るかまたは9.
5秒経過するまで作動する。同様のことが16回繰り返
されることによってこの大当たり期間中に遊技者は景品
球を多数獲得できる。そしてこのような大当たり期間が
終了すると、図6に示したようにディスプレイ12と音
声発生装置17による報知手段が再び作動して「ハンド
ルをもどして下さい」といったような表示および音声案
内がタイマーにより所定時間なされた後、元の通常遊技
状態の表示および効果音に復帰する。
【0013】なお、打球の強打ちを検知する打球センサ
31として上記実施形態では光センサを用いたが、図7
に示したように、外レール7の端部に打球の接触により
作動するレバー式マイクロスイッチ33を用いてもよ
く、或いはまた図8に示したように弾性部材30内にピ
エゾセンサ34を埋設し、打球が当たったときの振動を
該ピエゾセンサ34の起電力により検出してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、大当た
りによる権利発生に従い打球を強打ち(「右打ち」の変
更)すべきことを確実に遊技者にアドバイスすることが
できるので、遊技方法を知らない初心者でも不利になる
ことなくパチンコを充分に楽しむことができると共に、
大当たり期間中、確実に継続的な大当たり態様の遊技が
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の正面図。
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機の電動入賞装置の
縦断面図。
【図3】本発明に係るパチンコ遊技機の打球センサ取付
部の縦断面図。
【図4】本発明に係るパチンコ遊技機のブロック図。
【図5】本発明に係るパチンコ遊技機のフローチャー
ト。
【図6】本発明に係るパチンコ遊技機のフローチャー
ト。
【図7】本発明に係るパチンコ遊技機の打球センサ取付
部の正面図。
【図8】本発明に係るパチンコ遊技機の打球センサ取付
部の縦断面図。
【符号の説明】
1 打球発射用操作ハンドル 4 スピーカ 5 遊技盤 7 外レール 12 ディスプレイ 17 音声発生装置 20 電動入賞装置 21 回転チャッカー 22 特別入賞口 23 可変翼型大入賞口装置 30 弾性部材 31 打球センサ 41 ソレノイド 42 可変翼

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発射レールの延長線上の適宜位置である
    遊技盤の下部から上部にわたって円弧状に延びるように
    時計回りに配設された外レールの至端部に強打ちした打
    球が当たる弾性部材が設けられ、該弾性部材の下方の遊
    技盤面上に大当たり期間中継続的に作動する電動入賞装
    置が設けられたパチンコ遊技機において、ディスプレイ
    または音声発生装置からなる遊技者への報知手段を設け
    ると共に、前記弾性部材に当る打球を検知する打球セン
    サを設け、大当たりの権利発生時から該打球センサが打
    球を検知するまでの間、前記報知手段を作動させて打球
    を強打ちすべきことが報知されるようにしたことを特徴
    とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 大当たり期間が終了したときに強打ちの
    必要がなくなったことを報知手段により遊技者に報知す
    るようにした請求項1に記載のパチンコ遊技機。
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