JP3142610U - エプロン - Google Patents
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Abstract
【課題】エプロン本体と紐体との連結状態が外部から見えず、また、エプロン本体はほぼ矩形の布地のままであって洗濯上及びアイロン掛け上、障害となるおそれのある付属物が取り付けられておらず、紐体も細幅の紐であって違和感を思わせるような特殊な構造でない紐体を着脱することが可能なエプロンを提供する。
【解決手段】エプロンは、紐体50の着脱が可能なエプロンにおいて、エプロン本体10が、エプロン本体裏側においてその上端部両側に当て布12bを縫着したものであり、エプロン本体の両側端においてエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより紐体引出開口部30を形成し、前記両側端以外の箇所にエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより、前記紐体引出開口部30より大きい紐体差込開口部20を形成したものである。
【選択図】図3
【解決手段】エプロンは、紐体50の着脱が可能なエプロンにおいて、エプロン本体10が、エプロン本体裏側においてその上端部両側に当て布12bを縫着したものであり、エプロン本体の両側端においてエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより紐体引出開口部30を形成し、前記両側端以外の箇所にエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより、前記紐体引出開口部30より大きい紐体差込開口部20を形成したものである。
【選択図】図3
Description
本考案は、主として業務において使用され、大量に洗濯及びアイロン掛けを必要とするエプロンに関し、特に紐体を着脱することが可能なエプロンに関する。
従来より、下記特許文献1〜9に示されるように、紐体を着脱することが可能なエプロンが提案されている。特許文献1に示されるものは、コの字型の引っ張り布をエプロン本体の上端部両側に形成し、この引っ張り布に紐体を結びつける構成である。特許文献2に示されるものは取着手段として面ファスナーを利用する構造のものである。特許文献3に示されるものはクリップによりエプロン本体と紐体とを連結する構造のものである。特許文献4に示されるものはボタンとボタンホールとによりエプロン本体と紐体とを連結する構造のものである。特許文献5に示されるものは、エプロン本体にベルト通しを設け、紐体となるベルトを挿通する構造のものである。特許文献6に示されるものは、エプロン本体の一辺に折返しによる筒縫い部を設け、この筒縫い部に弾力性のあるホルダー部材を貫通させる構造のものである。特許文献7に示されるものはエプロン本体と紐体とをスナップで取り外し可能にしたものである。特許文献8に示されるものは、エプロン本体の上部両端に環状部材を設け、紐体に前記環状部材に挿通係合が可能な係止具を設けて着脱自在としたものである。特許文献9に示されるものはエプロン本体と紐体とをスナップやボタンにより着脱自在としたものである。
実公平5-23524号公報
実用新案登録第3059823号公報
特開昭63-203810号公報
実開平2-125916号公報
実用新案登録第3069650号公報
実用新案登録第3097485号公報
実用新案登録第3126355号公報
実開昭49-23131号公報
実開昭52−29525号公報
しかし、上記従来の紐体が着脱自在のエプロンは、エプロン本体と紐体とが、コの字型の引っ張り布に紐体を結びつける構造(特許文献1)、取着手段として面ファスナーを利用(特許文献2)、クリップにより連結する構造(特許文献3)、ボタンとボタンホールとにより連結する構造(特許文献4)、ベルト通しを設ける構造(特許文献5)、筒縫い部に弾力性のあるホルダー部材を貫通させる構造(特許文献6)、スナップで取り外し可能にしたもの(特許文献7)、環状部材に挿通係合が可能な係止具を設けたもの(特許文献8)、スナップやボタンにより着脱自在としたもの(特許文献9)である。
したがって、従来のエプロン本体及び紐体は、洗濯上及びアイロン掛け上、障害となるおそれのある付属物が取り付けられていたり、連結する部分が露出していて体裁が悪いものであったり、紐体が特殊な材質のものであった。
そこで、本考案者は、鋭意研究を重ね、エプロン本体と紐体との連結状態が外部から見えず、また、エプロン本体はほぼ矩形の布地のままであって洗濯上及びアイロン掛け上、障害となるおそれのある付属物が取り付けられておらず、紐体も細幅の紐であって違和感を思わせるような特殊な構造でない紐体を着脱することが可能なエプロンを考案した。
本考案に係るエプロンは、紐体の着脱が可能なエプロンにおいて、エプロン本体が、エプロン本体裏側において少なくともその上端部両側に当て布を縫着したものであり、エプロン本体の両側端においてエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより開口する紐体引出開口部が形成され、前記両側端以外の箇所にエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより開口し、前記紐体引出開口部より大きい紐体差込開口部が形成されていることを特徴とするものである。
また、前記の当て布が、エプロン本体裏側の上端部の全長に亘って縫着されている構造としてもよく、また、エプロン本体の上端部に形成したエプロン本体裏側への折返し部によって構成されるようにしてもよい。
さらに、紐体差込開口部が当て布の下端に形成されるようにしてもよい。
さらにまた、紐体は、その一端を三角形状に形成して差込端部とし、他端を前記エプロン本体における紐体引出開口部を通過せず、紐体差込開口部を通過する大きさに嵩高く形成して止定端部としてもよく、この止定端部を、紐体を折り重ねて縫合することにより構成してもよい。
本考案に係るエプロンは、上記のように構成したことにより、紐体におけるエプロン本体の止定側端部が当て布内に隠れて見えなくなり、紐体を取り外した状態においてはエプロン本体はほぼ矩形の状態のままであり、紐体についても細幅状の紐ということで特に違和感を感じさせるものではなく、したがって、外見上極めて体裁が良く、また着用感も全く違和感を感じさせず、かつ、洗濯及びアイロン掛けにおいて支障がなく、しかも、エプロン本体に対する紐体の脱着が極めて容易に行うことができるため、大量に処理することできて作業効率が極めて良好である利点がある。
以下に本考案の好適な実施例を図1〜図6に基いて詳細に説明する。
図1はエプロン本体と2本一組の紐体との分解斜視図であり、図2はエプロン本体に2本の紐体を装着してエプロンを完成させた状態を示す一部省略斜視図であり、図3は紐体の差込端部をエプロン本体における紐体差込開口部に挿入する状態を示す要部斜視図であり、図4は紐体の差込端部をエプロン本体における紐体引出開口部より引き出した状態を示す要部斜視図であり、図5はエプロン本体における当て布の内部に紐体の止定端部が位置して紐体が引き出せない状態を示す要部斜視図であり、図6は紐体の差込端部及び止定端部の作成方法を示す要部斜視図である。
図1において、10はエプロン本体を示し、50は2本一組でそれぞれ同一構成の紐体を示す。この紐体50の三角状に形成された一方の端部、すなわち差込端部52をエプロン本体10の紐体差込開口部20から差し込んで紐体引出開口部30から引き出し、紐体50の嵩高く形成した他方の端部、すなわち止定端部54により、紐体50の引き出しが止定されるまで紐体50を紐体引出開口部30から引き出すと、図2に示すエプロンAが完成する。また、図2に示すエプロンAの状態から、紐体の止定端部54を紐体差込開口部20から引き出すことにより紐体50の全体を引き出すと、エプロンAはエプロン10と2本一組の紐体50とに分解されることになる。
エプロン本体10は、図1に示すように、その上端部には折返し部12が形成されている。この折返し部12は、上端における所定幅の生地を裏側に折り返して重ね合わせ、エプロン本体10の一方の上端側部から適当間隔Lをおいて、この重ね合わせ部をエプロン本体10の上端から図において下方向へ縫着し(縫着線aで示す)、折返し端12aの近傍にて右横方向に縫着し(縫着線cで示す)、エプロン本体10の他端から間隔Lを残して上方向に縫着する(縫着線bで示す)。次に、エプロン上部両側端の重ね合わせ部において、その約下半部を縫着する(縫着線dで示す)。このように縫着することにより、図3〜図5に示すように、折返し部12の下端における両側に無縫着による紐体差込開口部20が形成され、折返し部12の両側端において、その上半部に無縫着による紐体引出開口部30が形成される。ここで重要なことは、紐体差込開口部20の開口の大きさは、紐体50の差込端部52及び止定端部54のいずれもが挿通できる大きさとし、紐体50の引出端部30の開口の大きさは、紐体50の差込端部52は挿通し、紐体50の止定端部54は挿通できない大きさとする。
なお、本考案における当て布とは、本実施例においては、前記上下方向の縫着線a、bより外側の折返し部分12b、12bであり、エプロン本体10の上端部全長に亘る折返し部12を形成し、その両側の折返し部分12b、12bが当て布となる。したがって、本実施例のようにエプロン本体10の上端部全長に亘る折返し部12を形成せず、両側の折返し部分12b、12bだけを形成する場合も本考案における当て布に含まれ、また、両側の折返し部分12b、12bに代えてエプロン本体10の上端を折り返さずに別布を縫着し、上記のように紐体差込開口部及び紐体引出開口部を形成する場合も本考案における当て布に含まれる。さらに、本実施例においては、紐体差込開口部20を下方から紐体を挿入できるように下方に開口する構成を示したが、これに限られるものではなく、本実施例における紐体差込開口部20を縫着して閉塞し、前記上下方向の縫着線a、bの外側近傍における当て布に上下方向のスリットを形成して、横方向に開口する紐体差込開口部としてもよい。また、上記の変更例のように、両側の折返し部分12b、12bだけを形成する場合、及び、別布を縫着する場合においても同様に横方向に開口する紐体差込開口部としてもよい。
そして、図3に示すように、紐体50の差込端部52を、矢印で示すように、エプロン本体10の紐体差込開口部20に挿入し、図4に示すように、エプロン本体の紐体引出開口部30から紐体50の差込端部52を引き出し、図5に示すように、さらに紐体50をエプロン本体10の紐体引出開口部30から引き出して、折返し部分12b内に紐体50の止定端部54が入り込み、止定端部54はエプロン本体10の紐体引出開口部30から引き出せない大きさであるため、止定端部54は折返し部分12b内でとどまって、エプロン本体10に紐体50が固定され、もう一方の紐体50も、前記と同様に、エプロン本体10の紐体差込開口部20から紐体10の差込端部52を挿入し、止定端部54がエプロン本体10の折返し部分12bの位置に達するまで紐体50を引き出せば、図2に示すように、エプロンAが完成することになる。
本実施例におけるエプロンAをエプロン本体10及び紐体50よりなる構成としたことにより、エプロン本体10は、ほぼ矩形の布地のままであるから洗濯上及びアイロン掛け上、障害となるおそれがなく、また、紐体50も細幅の紐であるから違和感を思わせることがなく、しかも、紐体50の止定端部54が当て布である折返し部分12b、12bに収納されて露出しないので、紐体50の止定端部54が外部から見えなくなり、図2に示すように、紐体10が縫着されたエプロンと外観上変わることがないので、極めて体裁のよいものとなる。
また、図5の状態において、エプロン本体10の紐体差込開口部20から紐体50の止定端部54を引き出し、そして、紐体50の全体をエプロン本体10の紐体差込開口部20から引っ張り出せば、エプロンAはエプロン本体10と紐体50とに分離することになる。
図6は、紐体50における差込端部52及び止定端部54の作成方法の一例を示す。差込端部52は、図の一点鎖線で示すように、紐端部を斜めに折って重ね合わせて縫着して固定することにより作成される。止定端部54は、紐端部を巻回して重ね合わせ、これを縫着して固定することにより作成される。
上記の実施例は、これに限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した広範囲な実施形態を包含するものである。
A・・・エプロン
a・・・縫着線
b・・・縫着線
c・・・縫着線
d・・・縫着線
10・・エプロン本体
12・・折返し部
12a・折返し端
12b・折返し部分(当て布)
20・・紐体差込開口部
30・・紐体引出開口部
50・・紐体
52・・紐体の差込端部
54・・紐体の差込端部
a・・・縫着線
b・・・縫着線
c・・・縫着線
d・・・縫着線
10・・エプロン本体
12・・折返し部
12a・折返し端
12b・折返し部分(当て布)
20・・紐体差込開口部
30・・紐体引出開口部
50・・紐体
52・・紐体の差込端部
54・・紐体の差込端部
Claims (6)
- 紐体の着脱が可能なエプロンにおいて、エプロン本体が、エプロン本体裏側において少なくともその上端部両側に当て布を縫着したものであり、エプロン本体の両側端においてエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより開口する紐体引出開口部が形成され、前記両側端以外の箇所にエプロン本体と当て布とを一部無縫着にすることにより開口し、前記紐体引出開口部より大きい紐体差込開口部が形成されている、
ことを特徴とするエプロン。 - 当て布が、エプロン本体裏側の上端部の全長に亘って縫着されていることを特徴とする請求項1に記載のエプロン。
- 当て布が、エプロン本体の上端部に形成したエプロン本体裏側への折返し部によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエプロン。
- 紐体差込開口部が当て布の下端に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエプロン。
- 紐体は、その一端を三角形状に形成して差込端部とし、他端を前記エプロン本体における紐体引出開口部を通過せず、紐体差込開口部を通過する大きさに嵩高く形成して止定端部とした、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエプロン。 - 紐体の止定端部が紐体を折り重ねて縫合することにより構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエプロン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008002185U JP3142610U (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | エプロン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008002185U JP3142610U (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | エプロン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3142610U true JP3142610U (ja) | 2008-06-19 |
Family
ID=43292600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008002185U Expired - Lifetime JP3142610U (ja) | 2008-04-08 | 2008-04-08 | エプロン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3142610U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020070515A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | パトリシア ケネディ, | 前掛け |
US20220001776A1 (en) * | 2019-01-10 | 2022-01-06 | Wonderland Switzerland Ag | Child restraint system and adjustable headrest assembly thereof |
-
2008
- 2008-04-08 JP JP2008002185U patent/JP3142610U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020070515A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | パトリシア ケネディ, | 前掛け |
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