JP3243028U - ワイシャツ - Google Patents
ワイシャツ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3243028U JP3243028U JP2023001899U JP2023001899U JP3243028U JP 3243028 U JP3243028 U JP 3243028U JP 2023001899 U JP2023001899 U JP 2023001899U JP 2023001899 U JP2023001899 U JP 2023001899U JP 3243028 U JP3243028 U JP 3243028U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front body
- locking member
- placket
- collar
- upper front
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Details Of Garments (AREA)
Abstract
【課題】太った方が、ネクタイの装着の有無に拘らず、着用しても不格好とならず、すっきりと見え、ボタンが外れてしまうことを防止し得るワイシャツを提供する。【解決手段】上前身頃2の前立て3を覆う帯状部材4を設け、前立て3のボタンホール6を斜めに傾斜させる。このように、ボタンホール6を斜めに傾斜して設けることにより、太った方がワイシャツ1を着用して、特に腹部の上前身頃2及び下前身頃5が左右に引っ張られても、ボタン20がボタンホール6の孔に沿って横又は斜め横方向に移動可能となることから、ボタン20が外れてしまうことを防止することが可能となる。【選択図】図2
Description
本考案は、ワイシャツに関する。具体的には、太った方が着用しても不格好にならず、すっきりと見えるワイシャツに関する。
ワイシャツの上前身頃の台襟と前立てには、上下方向に複数のボタンホールが設けられており、下前身頃には、ボタンホールに対応する位置に複数のボタンが設けられ、各ボタンを対応するボタンホールに挿入することで上前身頃と下前身頃を係止してワイシャツが着用されている。
前立てに設けられるボタンホールは、通常、縦方向に孔が形成されている。そのため、太った方がワイシャツを着用した場合には、上前身頃及び下前身頃が、それぞれ左右方向に引っ張られ、これに伴いボタンが挿入されているボタンホールが左右に引っ張られて横方向に延びて、好ましくない外観を呈することがある。これは、特に着座等した際の腹部において顕著であり、さらには、ボタンが外れてしまうこともある。
前立てに設けられるボタンホールは、通常、縦方向に孔が形成されている。そのため、太った方がワイシャツを着用した場合には、上前身頃及び下前身頃が、それぞれ左右方向に引っ張られ、これに伴いボタンが挿入されているボタンホールが左右に引っ張られて横方向に延びて、好ましくない外観を呈することがある。これは、特に着座等した際の腹部において顕著であり、さらには、ボタンが外れてしまうこともある。
特許文献1は、上下に重合される下前立に釦を、かつ、上前立に釦孔を夫々設けるワイシャツにおいて、上記上前立の表面に、該上前立の側縁に延長形成され、かつ、この側縁を屈折点として開閉自在に折返してなる隠蔽布を重合当接した特徴として成るワイシャツを開示している。
確かに、特許文献1は、前立て部のボタン及びボタンホールが外部に露出しない構成を採用するものではあるが、特許文献1は、特に太った方が着用することを想定していないことから、その他に、太った方が着用する際の不都合を解消する技術を開示するものではない。
そこで、本考案の目的は、太った方が、ネクタイの装着の有無に拘らず、着用しても不格好とならず、すっきりと見え、ボタンが外れてしまうことを防止し得るワイシャツを提供することである。
上記目的を達成するために本考案の第一の態様のワイシャツ(1)は、上前身頃(2)の前立て(3)を覆う帯状部材(4)を備え、前記帯状部材(4)が、前記上前身頃(2)及び下前身頃(5)とは異なる色彩、模様及び/又は生地であることを特徴とする。
また、本考案の第二の態様のワイシャツ(1)は、上前身頃(2)の前立て(3)を覆う帯状部材(4)を備え、前記前立て(3)が上下方向に複数のボタンホール(6)を備え、前記ボタンホール(6)が斜めに傾斜していることを特徴とする。
また、本考案の第三の態様のワイシャツ(1)は、左右の襟羽(7)が、それぞれ対向するタブ(8)を備え、前記一方のタブ(8)は、先端部裏面に第一係止部材(9)を備え、前記一方のタブ(8)が設けられた前記一方の襟羽(7)は、裏面に第二係止部材(10)を備え、前記他方のタブ(8)は、先端部表面に第三係止部材(11)を備えるとともに、先端部裏面に第四係止部材(12)を備え、前記他方のタブ(8)が設けられた前記他方の襟羽(7)は、裏面に第五係止部材(13)を備えていることを特徴とする。
また、本考案の第四の態様のワイシャツ(1)は、前記上前身頃(2)が胸ポケット(14)を備え、前記胸ポケット(14)が小孔(15)を備えていることを特徴とする。
本考案の第一の態様によれば、前立てを覆う帯状部材が、前立てのボタン及びボタンホールを隠蔽することから、ボタンホールが横方向に広がってしまっている状態を隠蔽することが可能となり、また、帯状部材が、上前身頃及び下前身頃とは異なる色彩、模様及び/又は生地であることから、前立ての位置に、上前身頃及び下前身頃とは異なる色彩、模様及び/又は生地の縦長帯状部位が存することとなり、ネクタイを装着していなくても、一見、ネクタイを装着しているかのように見せることが可能となる。
本考案の第二の態様によれば、前立てを覆う帯状部材が、前立てのボタン及びボタンホールを隠蔽することから、ボタンホールが横方向に広がってしまっている状態を隠蔽することが可能となり、また、ボタンホールが斜めに傾斜していることから、上前身頃及び下前身頃が左右に引っ張られても、挿入されたボタン(厳密には、ボタンと下前身頃を縫着している糸)がボタンホールの孔に沿って横又は斜め横方向に移動可能となることから、ボタンが外れてしまうことを防止することが可能となる。
また、本考案の好ましい態様によれば、左右の襟羽が、それぞれ対向するタブを備え、各襟羽及び各タブが所定の係止部材を備えることから、ネクタイ装着時には、ネクタイの結び目を立体的に綺麗に見せることができ、また、最上部のボタンをボタンホールに止めずにワイシャツを着用しても、必要以上に襟羽が左右方向に広がってしまうことを防止し得るので、襟羽が左右に広がることに伴いネクタイの結び目がきつく小さく締まってしまうことを防止することが可能となる。また、ネクタイを装着しない場合には、タブを襟羽の裏に隠蔽することができるため、ノーネクタイ時にタブが露出して好ましくない外観となってしまうことを回避することができる。
また、本考案の好ましい態様によれば、胸ポケットが小孔を備えていることから、例えば、会合等で名札等を安全ピン等で胸ポケットに装着しなければならない場合でも、安全ピン等の針を刺すことによって、ワイシャツに穴が開いてしまうことを防止することが可能となる。
以下、本考案のワイシャツについて図面を参照しながら説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図6は、従来のワイシャツの一例を示す正面図である。
従来のワイシャツは、主として、襟羽70、上前身頃20、下前身頃50及び袖170で構成されている。襟羽70と、上前身頃20及び下前身頃50は、台襟160を介して接続している。上前身頃20の下前身頃50と重合する略矩形状の長尺帯状の部位は前立て30と称される。台襟160の上前身頃20側には1つのボタンホール60、並びに前立て30には上下方向に複数のボタンホール60が設けられている。これら従来のボタンホール60は、縦方向に孔が形成されている。下前身頃50の上前身頃20と重合する部位であって、ボタンホール60が設けられる位置に対応する位置にボタン200が設けられている。上前身頃20の胸部分には、適宜、胸ポケット140が設けられる。上前身頃20及び下前身頃50には、それぞれ袖170が接続しており、袖170の先端部はカフス190であり、カフス190から肩方向に向かって剣ボロ180が形成されている。剣ボロ180及びカフス190には、適宜、それぞれ剣ボロボタン210及び剣ボロボタンホール230、並びにカフスボタン220及びカフスボタンホール240が設けられる。
従来のワイシャツは、主として、襟羽70、上前身頃20、下前身頃50及び袖170で構成されている。襟羽70と、上前身頃20及び下前身頃50は、台襟160を介して接続している。上前身頃20の下前身頃50と重合する略矩形状の長尺帯状の部位は前立て30と称される。台襟160の上前身頃20側には1つのボタンホール60、並びに前立て30には上下方向に複数のボタンホール60が設けられている。これら従来のボタンホール60は、縦方向に孔が形成されている。下前身頃50の上前身頃20と重合する部位であって、ボタンホール60が設けられる位置に対応する位置にボタン200が設けられている。上前身頃20の胸部分には、適宜、胸ポケット140が設けられる。上前身頃20及び下前身頃50には、それぞれ袖170が接続しており、袖170の先端部はカフス190であり、カフス190から肩方向に向かって剣ボロ180が形成されている。剣ボロ180及びカフス190には、適宜、それぞれ剣ボロボタン210及び剣ボロボタンホール230、並びにカフスボタン220及びカフスボタンホール240が設けられる。
図1及び2に示すように、本考案のワイシャツ1は、上前身頃2の前立て3を覆う帯状部材4が設けられている。したがって、前立て3に設けられるボタンホール6及び当該ボタンホール6に対応するボタン20は、帯状部材4に覆われ、外部からは視認できない。図2では、これらのボタンホール6及びボタン20を破線で示している。
帯状部材4は、前立て3と略同一寸法の略矩形状の長尺帯状の布片である。帯状部材4は、前立て3の上(外側)から、前立て3又は前立て3周辺の上前身頃2に部分的に縫合される等により取り付けられる。例えば、図2で示す帯状部材4内の上部及び下部の横方向に延在する破線の直線、並びに帯状部材4内の右部の縦方向に延在する破線の直線が、帯状部材4と前立て3又は上前身頃2との縫合箇所を示しているように、帯状部材4は、前立て3又は前立て3周辺の上前身頃2に部分的に縫合される。
帯状部材4は、前立て3と略同一寸法の略矩形状の長尺帯状の布片である。帯状部材4は、前立て3の上(外側)から、前立て3又は前立て3周辺の上前身頃2に部分的に縫合される等により取り付けられる。例えば、図2で示す帯状部材4内の上部及び下部の横方向に延在する破線の直線、並びに帯状部材4内の右部の縦方向に延在する破線の直線が、帯状部材4と前立て3又は上前身頃2との縫合箇所を示しているように、帯状部材4は、前立て3又は前立て3周辺の上前身頃2に部分的に縫合される。
なお、本考案において、説明のため、各図の右方を「右」と称し、及び左方を「左」と称する。即ち、ワイシャツを着用した場合の左半身側を「右」と称し、及び同じく右半身側を「左」と称する。
帯状部材4が上述のように部分的に取り付けられる場合、前立て3と帯状部材4との間は、左側、即ち、上前身頃2の下前身頃5側の側端部が開放している。したがって、帯状部材4が設けられていても、前立て3と帯状部材4の間の開放部分の間隙から、ボタン20をボタンホール6に挿入し係止することが可能となっている。図2のように帯状部材4の上部、下部及び右部が縫合されている場合、前立て3と帯状部材4は、側方が開口した袋状を形成する。
図2に示すように、帯状部材4と前立て3との開放部分には、適宜、縫着部25を設けて、帯状部材4と前立て3を複数箇所、点状に糸等で縫着することも可能である。縫着部25を設けない場合は、帯状部材4と前立て3との開放部分が、前立て3及び帯状部材4の縦方向の全長に亘って存することとなるため、場合により、帯状部材4が捲られて、ボタンホール6が露出してしまうことがあり得るが、縫着部25を設けた場合には、このような弊害を有効に防止することが可能となる。
以上のように、帯状部材4を設けた場合には、図1に示すように、ボタンホール6が外部に露出しないことから、太った方がワイシャツ1を着用し、仮にボタンホール6が横方向に広がってしまったとしても、これが外部から視認されることはないので、不格好とならず、すっきりと見える効果を奏する。
本考案の第一の態様では、図1に示すように、帯状部材4は、上前身頃2及び下前身頃5とは、異なる色彩、模様及び/又は生地で構成されている。これにより、ネクタイの装着位置と略同様の位置に存する帯状部材4と、上前身頃2及び下前身頃5とは、異なる外観を呈することとなり、一見、帯状部材4がネクタイのように見えるので、ネクタイを装着していなくても、ネクタイを装着しているかのように見せることが可能となる。
本考案の第二の態様では、図2及び3に示すように、前立て3に形成されるボタンホール6が斜めに傾斜している。このように、ボタンホール6を斜めに傾斜して設けることにより、太った方がワイシャツ1を着用して、特に腹部の上前身頃2及び下前身頃5が左右に引っ張られても、ボタン20(厳密には、ボタン20と下前身頃5を縫着している糸)がボタンホール6の孔に沿って横又は斜め横方向に移動可能となることから、ボタン20が外れてしまうことを防止することが可能となる。この点、従来のワイシャツのボタンホール60は、縦方向に孔が形成されているので、上前身頃20及び下前身頃50が左右に引っ張られた場合に、ボタン200が横方向に移動可能な領域が少ないため、ボタン200が外れ易くなっている。
なお、上前身頃20及び下前身頃50が左右に引っ張られることによるボタン200の外れを防止するために、ボタンホール60を横方向に形成することも考えられる。この場合、ボタン200の外れを防止することは可能であるが、ボタンホール60を横方向に形成すると、ボタン200をボタンホール60に挿入しにくくなるという欠点がある。
しかし、本考案のように、ボタンホール6を斜めに形成することで、ボタン20が挿入しにくくなるという欠点を解消することも可能である。
しかし、本考案のように、ボタンホール6を斜めに形成することで、ボタン20が挿入しにくくなるという欠点を解消することも可能である。
図3に示すように、ボタンホール6の傾斜は、例えば、ボタンホール6の右先端が上方及び左先端が下方に傾斜するように、且つ角度Dが40~50度となるように傾斜させることが望ましい。このようにボタンホール6を斜めに傾斜して設けることにより、ボタン20の外れを防止しつつ、ボタン20のボタンホール6への挿入を容易にすることが、より有効に可能となる。
なお、図3の破線は説明のために付したものであり、本考案のワイシャツ1の構成要素ではない。
ボタンホール6は、上前身頃2の台襟16にも設けられるが、当該ボタンホール6も上述と同様に、斜めに傾斜して形成することも可能であり、望ましい。
なお、図3の破線は説明のために付したものであり、本考案のワイシャツ1の構成要素ではない。
ボタンホール6は、上前身頃2の台襟16にも設けられるが、当該ボタンホール6も上述と同様に、斜めに傾斜して形成することも可能であり、望ましい。
上述の通り、ボタンホール6を斜めに傾斜して形成することは、有利な機能を奏するものの、通常のワイシャツのボタンホール60とは異なる外観のため、看者は違和感を覚える可能性もあるが、本考案では、帯状部材4がボタンホール6を隠蔽するので、看者にそのような違和感を生じさせるおそれはない。
本考案の好ましい態様では、左右の襟羽7が、それぞれ対向するタブ8を備え、一方のタブ8は、先端部裏面に第一係止部材9を備え、一方のタブ8が設けられた一方の襟羽7は、裏面に第二係止部材10を備え、他方のタブ8は、先端部表面に第三係止部材11を備えるとともに、先端部裏面に第四係止部材12を備え、他方のタブ8が設けられた他方の襟羽7は、裏面に第五係止部材13を備えている。
例えば、これを図4及び5で説明すると、右側の襟羽7の先端付近には、一方のタブ8が設けられている。この一方のタブ8は、その先端部裏面に第一係止部材9を備えている。また、右側の襟羽7の裏面には、第二係止部材10が設けられている。
また、左側の襟羽7の先端付近には、他方のタブ8が設けられている。この他方のタブ8は、その先端部表面に第三係止部材11を備え、且つその先端部裏面に第四係止部材12を備えている。また、左側の襟羽7の裏面には、第五係止部材13が設けられている。
なお、第一係止部材9、第二係止部材10及び第五係止部材13は、それぞれタブ8の裏側及び襟羽7の裏側に設けられるため正面図では視認できないことから、図4では破線で示している。
また、第四係止部材12は、タブ8の裏側であって、第三係止部材11の真裏の位置に存するため、図示していない。
図5では、タブ8及び第一係止部材9乃至第五係止部材13は、全て襟羽7の裏側に存するため正面図では視認できないことから、これらを破線で示している。
また、左側の襟羽7の先端付近には、他方のタブ8が設けられている。この他方のタブ8は、その先端部表面に第三係止部材11を備え、且つその先端部裏面に第四係止部材12を備えている。また、左側の襟羽7の裏面には、第五係止部材13が設けられている。
なお、第一係止部材9、第二係止部材10及び第五係止部材13は、それぞれタブ8の裏側及び襟羽7の裏側に設けられるため正面図では視認できないことから、図4では破線で示している。
また、第四係止部材12は、タブ8の裏側であって、第三係止部材11の真裏の位置に存するため、図示していない。
図5では、タブ8及び第一係止部材9乃至第五係止部材13は、全て襟羽7の裏側に存するため正面図では視認できないことから、これらを破線で示している。
ここで、各係止部材は、例えば、典型的にはホックである。
そして、各係止部材は、次のように構成されている。
第一係止部材9と第二係止部材10は係止可能に設けられている。
第一係止部材9と第三係止部材11は係止可能に設けられている。
第四係止部材12と第五係止部材13は係止可能に設けられている。
したがって、例えば、第一係止部材9が雌型ホックの場合、第二係止部材10及び第三係止部材11は、雄型ホックである。
また、例えば、第四係止部材12が雌型ホックの場合、第五係止部材13は雄型ホックである。
ただし、以上の雌型ホック及び雄型ホックは、一例であり、要すれば、上述の第一係止部材9乃至第五係止部材13の係止可能関係となるように、各係止部材が構成されていればよい。
そして、各係止部材は、次のように構成されている。
第一係止部材9と第二係止部材10は係止可能に設けられている。
第一係止部材9と第三係止部材11は係止可能に設けられている。
第四係止部材12と第五係止部材13は係止可能に設けられている。
したがって、例えば、第一係止部材9が雌型ホックの場合、第二係止部材10及び第三係止部材11は、雄型ホックである。
また、例えば、第四係止部材12が雌型ホックの場合、第五係止部材13は雄型ホックである。
ただし、以上の雌型ホック及び雄型ホックは、一例であり、要すれば、上述の第一係止部材9乃至第五係止部材13の係止可能関係となるように、各係止部材が構成されていればよい。
次に、各係止部材の作用について説明する。
まず、図4に示すように、タブ8が外部に露出した状態(厳密には、ネクタイを装着することを前提とするので、実質的にタブ8はネクタイの後に隠れる)について説明する。
まず、図4に示すように、タブ8が外部に露出した状態(厳密には、ネクタイを装着することを前提とするので、実質的にタブ8はネクタイの後に隠れる)について説明する。
ワイシャツ1を着用し、ネクタイを装着して、第一係止部材9と第三係止部材11を係止する。そうすると、係止された左右のタブ8が下からネクタイの結び目を押し上げることとなるので、ネクタイの結び目が前方且つ上方に押し上げられる。これにより、ネクタイの結び目を立体的に綺麗に見せることが可能となる。
また、特に、太った方がワイシャツ1を着用する場合、最上部のボタン20、即ち、下前身頃5側の台襟16に設けられたボタン20をボタンホール6に止めずにワイシャツ1を着用することがある。この場合、当該ボタン20を止めていない状態が外部から視認できる状態は不格好であり、好ましくないため、これを隠すべく、ネクタイの結びを緩くして結び目を大きく形成することが行われる。このとき、もし左右のタブ8が第一係止部材9と第三係止部材11で係止されていないとすると、着用者の首の太さによって、台襟16及び左右の襟羽7が左右に引っ張られ、左右の襟羽7の間隔が大きく開いてしまうとともに、ネクタイが左右に引っ張られて、緩く大きく結んだ結び目がきつく小さくなり、最上部のボタン20が止められていないことが外部から視認されて、だらしない印象を与えてしまうことがある。
これに対し、上述のように、左右のタブ8を第一係止部材9と第三係止部材11で係止すれば、左右のタブ8が襟羽7の左右方向への広がりを規制して、必要以上に左右の襟羽7が広がってしまうことを防止することが可能となるので、左右の襟羽7の間隔が大きく開いてしまったり、ネクタイの結び目がきつく小さくなってしまうことを防止することが可能となり、最上部のボタン20が止められていないことを隠蔽することが可能となる。
これに対し、上述のように、左右のタブ8を第一係止部材9と第三係止部材11で係止すれば、左右のタブ8が襟羽7の左右方向への広がりを規制して、必要以上に左右の襟羽7が広がってしまうことを防止することが可能となるので、左右の襟羽7の間隔が大きく開いてしまったり、ネクタイの結び目がきつく小さくなってしまうことを防止することが可能となり、最上部のボタン20が止められていないことを隠蔽することが可能となる。
次に、図5に示すように、タブ8を、その襟羽7との接続部分を基点に襟羽7の裏側に折返した状態、即ち、タブ8を襟羽7の裏側に隠蔽した状態について説明する。
この場合、右側のタブ8は、右側の襟羽7との接続部分を基点に右側の襟羽7の裏側に折り返される。そして、第一係止部材9と第二係止部材10が係止される。
また、左側のタブ8は、左側の襟羽7との接続部分を基点に左側の襟羽7の裏側に折り返される。そして、第四係止部材12と第五係止部材13が係止される。
以上により、左右のタブ8は、それぞれ左右の襟羽7の裏側に折り返された状態で固定されるので、左右のタブ8が外部に露出することはない。一般に、ネクタイを締めないでワイシャツ1を着用する際に、タブ8が露出していることは不格好であるが、上述の通り、本考案の好ましい態様では、ノーネクタイ時には、タブ8を襟羽7の裏に収納して隠蔽することが可能である。
また、左側のタブ8は、左側の襟羽7との接続部分を基点に左側の襟羽7の裏側に折り返される。そして、第四係止部材12と第五係止部材13が係止される。
以上により、左右のタブ8は、それぞれ左右の襟羽7の裏側に折り返された状態で固定されるので、左右のタブ8が外部に露出することはない。一般に、ネクタイを締めないでワイシャツ1を着用する際に、タブ8が露出していることは不格好であるが、上述の通り、本考案の好ましい態様では、ノーネクタイ時には、タブ8を襟羽7の裏に収納して隠蔽することが可能である。
以上の説明では、第一係止部材9及び第二係止部材10が右側に設けられ、並びに第三係止部材11乃至第五係止部材13が左側に設けられているが、本考案において、第一係止部材9及び第二係止部材10を左側に設け、並びに第三係止部材11乃至第五係止部材13を右側に設けることも当然に可能である。
図1及び2に示すように、本考案の好ましい態様では、上前身頃2が胸ポケット14を備え、胸ポケット14が小孔15を備えている。
例えば、様々な会合等では、名札等を安全ピン等でワイシャツ1等に装着しなければならない場合があり、繰り返し安全ピン等の針を刺すことによって、ワイシャツ1に穴が開いてしまうことがあるが、本考案の好ましい態様のように、予め、胸ポケット14に小孔15を設けておいて、小孔15に安全ピン等の針を通せば、ワイシャツ1に意図しない穴が開いてしまうことを防止することが可能となる。
例えば、様々な会合等では、名札等を安全ピン等でワイシャツ1等に装着しなければならない場合があり、繰り返し安全ピン等の針を刺すことによって、ワイシャツ1に穴が開いてしまうことがあるが、本考案の好ましい態様のように、予め、胸ポケット14に小孔15を設けておいて、小孔15に安全ピン等の針を通せば、ワイシャツ1に意図しない穴が開いてしまうことを防止することが可能となる。
小孔15は、小孔15の周囲に糸を縫い付けて補強することが望ましく、また、例えば、小孔15に嵌合する金属製や樹脂製等の環状部材を小孔15に嵌合させて縫着させることも可能であり望ましい。このように構成することで、小孔15が次第に広がってしまったり、ほつれが生じたりすることを防止することが可能となる。
1 ワイシャツ
2 上前身頃
3 前立て
4 帯状部材
5 下前身頃
6 ボタンホール
7 襟羽
8 タブ
9 第一係止部材
10 第二係止部材
11 第三係止部材
12 第四係止部材
13 第五係止部材
14 胸ポケット
15 小孔
16 台襟
17 袖
18 剣ボロ
19 カフス
20 ボタン
21 剣ボロボタン
22 カフスボタン
23 剣ボロボタンホール
24 カフスボタンホール
25 係着部
D ボタンホールの傾斜角度
2 上前身頃
3 前立て
4 帯状部材
5 下前身頃
6 ボタンホール
7 襟羽
8 タブ
9 第一係止部材
10 第二係止部材
11 第三係止部材
12 第四係止部材
13 第五係止部材
14 胸ポケット
15 小孔
16 台襟
17 袖
18 剣ボロ
19 カフス
20 ボタン
21 剣ボロボタン
22 カフスボタン
23 剣ボロボタンホール
24 カフスボタンホール
25 係着部
D ボタンホールの傾斜角度
Claims (4)
- 上前身頃(2)の前立て(3)を覆う帯状部材(4)を備え、
前記帯状部材(4)が、前記上前身頃(2)及び下前身頃(5)とは異なる色彩、模様及び/又は生地であることを特徴とするワイシャツ(1)。 - 上前身頃(2)の前立て(3)を覆う帯状部材(4)を備え、
前記前立て(3)が上下方向に複数のボタンホール(6)を備え、
前記ボタンホール(6)が斜めに傾斜していることを特徴とするワイシャツ(1)。 - 左右の襟羽(7)が、それぞれ対向するタブ(8)を備え、
前記一方のタブ(8)は、先端部裏面に第一係止部材(9)を備え、
前記一方のタブ(8)が設けられた前記一方の襟羽(7)は、裏面に第二係止部材(10)を備え、
前記他方のタブ(8)は、先端部表面に第三係止部材(11)を備えるとともに、先端部裏面に第四係止部材(12)を備え、
前記他方のタブ(8)が設けられた前記他方の襟羽(7)は、裏面に第五係止部材(13)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイシャツ(1)。 - 前記上前身頃(2)が胸ポケット(14)を備え、
前記胸ポケット(14)が小孔(15)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイシャツ(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023001899U JP3243028U (ja) | 2023-06-01 | 2023-06-01 | ワイシャツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023001899U JP3243028U (ja) | 2023-06-01 | 2023-06-01 | ワイシャツ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3243028U true JP3243028U (ja) | 2023-07-28 |
Family
ID=87346872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023001899U Active JP3243028U (ja) | 2023-06-01 | 2023-06-01 | ワイシャツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3243028U (ja) |
-
2023
- 2023-06-01 JP JP2023001899U patent/JP3243028U/ja active Active
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5546604A (en) | Hood with a concealing face mask | |
US7757308B2 (en) | Clothing with adjustable waist size | |
JP2019094587A (ja) | 衣服 | |
JP3146747U (ja) | 下衣のウエスト部紐通し機構 | |
JP2009013507A (ja) | シャツ | |
JP3243028U (ja) | ワイシャツ | |
JP4067559B1 (ja) | 前立て用芯材、及び当該前立て用芯材を備えたシャツ | |
KR101511919B1 (ko) | 매듭이 편리한 한복 저고리의 옷고름을 다는 방법과 그 옷고름 | |
JP4223198B2 (ja) | ウエストサイズ調節機構付衣服 | |
US20090000006A1 (en) | Article of clothing with side access | |
US11470900B1 (en) | Garment cover for an adjustment fit attachment | |
JP2975354B1 (ja) | ボタン止め構造 | |
JP5383165B2 (ja) | アクセサリーの着脱自在な被服 | |
US6550109B2 (en) | Button latch | |
JP3232669U (ja) | カッターシャツ | |
CN216165218U (zh) | 一种防走光衬衫 | |
CN220694424U (zh) | 一种防面料撕裂的衣服 | |
JP4037353B2 (ja) | ウエストサイズ調節機構付衣服 | |
JP3214944U (ja) | 衣服 | |
CN213096157U (zh) | 一种多种穿法的连衣裙 | |
US12053033B1 (en) | Shirt with partially false button closure | |
CN210329397U (zh) | 一种通过织带固定纽扣的时尚西服 | |
JP3239513U (ja) | ペットウエア | |
JP3237891U (ja) | フード付き衣服の折りたたみ装置 | |
JP3221911U (ja) | 雨衣のフード取付装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3243028 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |