JP3141967B2 - セラミック電子部品 - Google Patents
セラミック電子部品Info
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Description
サ、バリスタ、サーミスタ等で代表されるセラミック電
子部品に関する。
極形成には、粉末状のAg、AgーPd合金またはCu等で成る
金属化成分及びフリット等を、有機ビヒクルで成る液状
担体中に分散させて導電性ペースト組成物を調製し、こ
の導電性ペースト組成物を、セラミック表面にスクリー
ン印刷等の手段によって所定のパターンとなるように塗
布し、その後、焼付け処理を行なう方法がとられてき
た。
来方法では、焼付け工程においてバラ積み焼きした場
合、電極中に含まれる金属成分同志の結合または表面に
浮き出たフリット同志の結合等により、電極同志が互い
に付着してしまい、歩留りの低下を招くという問題があ
る。
け処理前に、当該電子部品にSiC 、Al2O3 、ZrO2等のパ
ウダーをまぶしたり、或いはパウダー中に埋ずめて焼付
け処理を行なう等の方法が試みられている。しかし、こ
の方法では、電極表面に対するパウダーの付着量をコン
トロールすることができない。このため、電極表面にパ
ウダーが多量に付着してしまい、電極の半田付け性が著
しく低下し、半田付けが不能になったり、或いはまぶし
方のバラツキにより、歩留り低下を生じる等の問題があ
った。
性ペースト組成物中にNiもしくはNi化合物の粉末を添加
する方法が試みられた。しかし、NiもしくはNi化合物添
加の場合は、セラミック組成、電極組成によりコンデン
サ特性が悪化する。
付着防止成分として、粒状のZrO2を用いる点が開示され
ている。しかし、ZrO2の粒径及び電極膜厚の選定によっ
ては、電極付着を生じることがあった。
らの問題点を解決し、極めて高度の付着防止作用が得ら
れ、しかも特性劣化を招くことのない電極を有するセラ
ミック電子部品を提供することである。
め、本発明は、図1にモデル化して示してあるように、
セラミック素体(1)の外面に焼付電極(2)、(3)
を有するセラミック電子部品であって、前記焼付電極
(2)、(3)は、金属成分と、粒状のZrO2(4)とを
含有しており、前記ZrO2(4)は、粒径(D1)が前記
ZrO2(4)を除く前記焼付電極(2)、(3)の膜厚
(TH1)よりも大きい粒子を含み、前記粒子が前記焼
付電極の面から突出する。
により電極として必要な電気的特性を確保できる。
O2は粒径がZrO2を除く焼付電極の膜厚よりも大きい粒子
を含有する。ZrO2の粒径と焼付電極の膜厚とを、このよ
うな関係に選定すると、極めて高度の付着防止作用が得
られることが分った。これは、粒径が焼付電極の膜厚よ
りも大きいZrO 2 粒子が、焼付電極面から突出するためで
あると推測される。
は、電極強度及び電気的特性等の特性劣化を招かないこ
とが明らかになった。
の範囲に入るように選定する。この場合、焼付電極の膜
厚は20μm以下に選定する。このような関係に選定し
た場合には、付着率を0%にすることができた。ZrO2の
粒径を(例えば20μm)正確に揃えることは技術的に
困難であり、粒径分布を持つのが普通である。粒径20
〜40μmの範囲はこの粒径分布を示すものとしてとら
えることもできる。
い。具体的には、金属成分100重量部に対し0.5〜
4重量部程度である。金属成分は、Ag、Pdもしくはこれ
らの合金またはCuの何れかで構成できる。
電子部品に応じて選択される。例えばセラミックコンデ
ンサの場合は、誘電体セラミックまたは半導体セラミッ
クである。
周知の製造技術によって製造できる。
の金属化成分及びフリット等を、有機ビヒクルで成る液
状担体中に分散させて調製される導電性ペースト組成物
に、粒状のZrO2を含有させる。
は焼成後のセラミック電子部品の表面に、スクリーン印
刷等の手段によって所定のパターンとなるように塗布
し、乾燥工程等の必要な工程を経た後、焼付け処理を行
なう。
状のZrO2が電極付着防止成分として含有されているか
ら、電極焼付処理により付着防止性電極が形成され、セ
ラミック電子部品をバラ積みして焼付け処理した場合の
電極同志の付着が大幅に減少し、歩留りが著しく向上す
る。
量だけ導電性ペースト組成物中に含有させることができ
るから、従来のまぶし方法と異なって、過剰付着による
半田付け性の低下等を招くことがないこと、その使用量
が必要最小限で済むので、コストが安価になること等の
利点が得られる。
ぶし工程及び過剰付着の場合の除去工程が不要であるか
ら、電極形成工程が簡単になり、コストダウンが達成で
きる。
はNi化合物の粉末を添加する従来方法と異なって、特性
の劣化を招くこともない。
は粉末状の金属成分として銅を用い、これと液状担体と
を混合した導電性ペースト組成物に対し、試料NO.1〜
45で示す粒状添加物をそれぞれ加えて、電極ペースト
を調製し、各電極ペーストを同一組成のセラミック素体
に塗布し、焼き付けして電極を形成した。
例、試料NO.7、10〜45は比較例である。図2には
金属粉末100gに対する粒状添加物の添加量(g)、粒
状添加物の粒径(μm)、ペースト乾燥体の膜厚(μ
m)、50個のサンプル中で2枚付着を生じた割合を示
す付着率(%)、150℃、2時間の熱処理後の引張強
度として測定された電極強度(kg)、静電容量C及びta
nδで評価した電気的特性がそれぞれ示されている。電
気的特性の表示欄において、○印は特性が極めて良好で
あることを示し、×印は許容できないほど特性の悪いこ
とを示し、△印は両者の中間の特性であることをそれぞ
れ示している。
μmの範囲にある粒状ZrO2と、電極膜厚20μm以下の
組合せの場合、付着率0、電極強度2.1〜2.4kg
で、電気的特性の優れたセラミックコンデンサが得られ
る。粒径20〜40μmの範囲にある粒状ZrO2を選んだ
場合でも、電極膜厚が30μmに選定されている試料N
O. 7は付着率2%となり、電極強度が1.9kgに低下
する。電極膜厚7μmである時、粒径20〜40μmの
範囲にある粒状ZrO2を0.25g添加した試料NO.10
は付着率20%と悪化している。粒径20〜40μmの
範囲にある粒状ZrO2を0.5g添加した試料NO.9は付
着率0%であるので、望ましい添加量は5g以上であ
る。
率、電極引張強度及び電気的特性の何れかの点で劣化が
見られる。粒状添加物の粒径が電極膜厚よりも大きくな
った場合でも、ZrO2の場合のような作用効果を期待する
ことができない。
ク素体の表面に焼付電極を有するセラミック電子部品で
あって、焼付電極は金属成分と、粒状のZrO2とを含有し
ており、ZrO2の大部分は、粒径がZrO2を除く焼付電極の
膜厚よりも大きいから、極めて高度の付着防止作用が得
られ、しかも特性劣化を招くことのないセラミック電子
部品を提供することができる。
て示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 セラミック素体の外面に焼付電極を有す
るセラミック電子部品であって、 前記焼付電極は、金属成分と、粒状のZrO2とを含有して
おり、前記ZrO2は、粒径が前記ZrO2を除く前記焼付電極
の膜厚よりも大きい粒子を含み、前記粒子が前記焼付電
極の面から突出するセラミック電子部品。 - 【請求項2】 前記ZrO2の粒径は20〜40μmの範囲
にあり、 前記焼付電極の前記膜厚は20μm以下である請求項1
に記載のセラミック電子部品。 - 【請求項3】 前記ZrO2は前記金属成分100重量部に
対し0.5〜4重量部含まれている請求項1または2に
記載のセラミック電子部品。 - 【請求項4】 前記セラミック素体は、誘電体セラミッ
クまたは半導体セラミックである請求項1、2または3
に記載のセラミック電子部品。 - 【請求項5】 前記金属成分は、Ag、Pdもしくはこれら
の合金またはCuの何れかである請求項1、2、3または
4に記載のセラミック電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04350287A JP3141967B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | セラミック電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04350287A JP3141967B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | セラミック電子部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06176964A JPH06176964A (ja) | 1994-06-24 |
JP3141967B2 true JP3141967B2 (ja) | 2001-03-07 |
Family
ID=18409477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04350287A Expired - Lifetime JP3141967B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | セラミック電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3141967B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP04350287A patent/JP3141967B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06176964A (ja) | 1994-06-24 |
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