JP3141770U - 肌着 - Google Patents
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Abstract
【課題】ボタンとして機能する面フアスナーを肌着に固着するのではなく別途用意することで、傷みや痒みを生じることがなく、寒暖に応じて調節しながら着ることができ、洗濯時にも糸くずが引っついたり他の衣服を引っかけたりすることがない肌着を提供する。
【解決手段】一方の前身頃11の前立て部11aの裏側に襟元から裾にかけてパイルテープ13aを取り付けてあり、他方の前身頃12の前立て部12aの表側に前記裏側と相対向して襟元から裾にかけてパイルテープ13bを取り付けてあり、これらパイルテープ13a,13b間に着脱可能に取り付けてボタンとして機能する複数個の面フアスナー14,14…を別途用意する。
【選択図】図1
【解決手段】一方の前身頃11の前立て部11aの裏側に襟元から裾にかけてパイルテープ13aを取り付けてあり、他方の前身頃12の前立て部12aの表側に前記裏側と相対向して襟元から裾にかけてパイルテープ13bを取り付けてあり、これらパイルテープ13a,13b間に着脱可能に取り付けてボタンとして機能する複数個の面フアスナー14,14…を別途用意する。
【選択図】図1
Description
本考案は、簡単に着脱することができる肌着に係り、特に介護用に適した肌着に関するものである。
従来、簡単に着脱することができるシャツとして、実用新案登録第3042011号公報に記載されたものが提供されている。
このものは、右側前身頃の長さ方向上面端縁部の襟元及びその下方に向かう等間隔となした数箇所に雄型或いは雌型面ファスナーを、左側前身頃の長さ方向裏面端縁部の襟元及びその下方に向かう上記雄型或いは雌型面ファスナーと対応する箇所に雌型或いは雄型面ファスナーを取付けたものである。
このものは、右側前身頃の長さ方向上面端縁部の襟元及びその下方に向かう等間隔となした数箇所に雄型或いは雌型面ファスナーを、左側前身頃の長さ方向裏面端縁部の襟元及びその下方に向かう上記雄型或いは雌型面ファスナーと対応する箇所に雌型或いは雄型面ファスナーを取付けたものである。
また、介護用下着として、特開2001−181901号公報に記載されたものが提供されている。
このものは、後身頃を右後身頃と左後身頃とに二分割して形成し、右後身頃及び左後身頃の対向する端部にそれぞれ打ち合わせ部を形成し、それぞれの打ち合わせ部に面ファスナーの係合雄部、係合雌部からなる止着部材を複数個取り付けて、係合または係合離脱させることによって、後身頃を開閉可能に形成したものである。
このものは、後身頃を右後身頃と左後身頃とに二分割して形成し、右後身頃及び左後身頃の対向する端部にそれぞれ打ち合わせ部を形成し、それぞれの打ち合わせ部に面ファスナーの係合雄部、係合雌部からなる止着部材を複数個取り付けて、係合または係合離脱させることによって、後身頃を開閉可能に形成したものである。
これら従来例のものにおいては、相対向する部位に設けられる複数個の雄型・雌型の面ファスナーは、身頃に縫い付けられている。
そのため、洗濯時に、面ファスナーが他の衣服に掏れたり引っ掛かったりして、衣服に傷を付けることがあり、また、面ファスナーの部分に糸くずが引っついて取り除くのに難儀するという問題があった。
さらに、洗濯を繰り返すことにより生地は縮んでいくので、縫い付けられている面ファスナーは引きつられて山状に湾曲し、その結果、相対向する面ファスナーの係合面が減少するので、雄型・雌型の面ファスナーを係合しにくくなり、また、係合の効果(強度)も減少することとなる。
そのため、洗濯時に、面ファスナーが他の衣服に掏れたり引っ掛かったりして、衣服に傷を付けることがあり、また、面ファスナーの部分に糸くずが引っついて取り除くのに難儀するという問題があった。
さらに、洗濯を繰り返すことにより生地は縮んでいくので、縫い付けられている面ファスナーは引きつられて山状に湾曲し、その結果、相対向する面ファスナーの係合面が減少するので、雄型・雌型の面ファスナーを係合しにくくなり、また、係合の効果(強度)も減少することとなる。
また、着用に当たっては、雄型・雌型の面ファスナーの部分が皮膚に直接当たることがあり、皮膚を傷つけたり痒みを生じるという問題もあった。
さらに、雄型・雌型の面ファスナーが身頃に固着されており、これら面ファスナーの部分が直接皮膚に当たると痛いので、雄型・雌型の面ファスナーはすべて係合させて皮膚に当たらないように着ることになり、寒暖に応じて胸元部を開けて着るなど、調節しながら着るいうことがしずらいという問題をも有していた。
実用新案登録第3042011号公報
特開2001−181901号公報
さらに、雄型・雌型の面ファスナーが身頃に固着されており、これら面ファスナーの部分が直接皮膚に当たると痛いので、雄型・雌型の面ファスナーはすべて係合させて皮膚に当たらないように着ることになり、寒暖に応じて胸元部を開けて着るなど、調節しながら着るいうことがしずらいという問題をも有していた。
解決しようとする問題点は、着用者が傷みや痒みを生じることがなく、寒暖に応じて調節しながら着ることができ、洗濯時にも糸くずが引っついたり他の衣服を引っかけたりすることがない点である。
本考案は、着用者が傷みや痒みを生じることがなく、寒暖に応じて調節しながら簡単に着脱できるように、一方の前身頃の前立て部の裏側に襟元から裾にかけてパイルテープを取り付けてあり、他方の前身頃の前立て部の表側に前記裏側と相対向して襟元から裾にかけてパイルテープを取り付けてあり、これらパイルテープ間に着脱可能に取り付けてボタンとして機能する複数個の面フアスナーを別途用意したことを最も主要な特徴とする。
本考案の肌着は、左右の前身頃の前立て部の襟元から裾にかけて相対向する部位にパイルテープを取り付けてあり、ボタンとして機能する面フアスナーは肌着に固着するのではなく別途用意してパイルテープ間に着脱可能に取り付けるものであるので、面ファスナーが着用者に触れることがなく、着用者が面ファスナーに起因する傷みや痒みを生じることがない。
また、面フアスナーはパイルテープ間の所望の位置に着脱可能に取り付けることができるので、気温に応じて面フアスナー位置を調節でき、快適に着ることができる。
しかも、洗濯時には、面ファスナーをパイルテープから外して洗濯できるので、面ファスナーに起因して、糸くずが引っついたり他の衣服を引っかけたりすることがないという利点がある。
また、面フアスナーはパイルテープ間の所望の位置に着脱可能に取り付けることができるので、気温に応じて面フアスナー位置を調節でき、快適に着ることができる。
しかも、洗濯時には、面ファスナーをパイルテープから外して洗濯できるので、面ファスナーに起因して、糸くずが引っついたり他の衣服を引っかけたりすることがないという利点がある。
着用者が傷みや痒みを生じることがなく、寒暖に応じて調節しながら簡単に着脱できるという目的を、左右の前身頃の前立て部の襟元から裾にかけて相対向する部位にパイルテープを取り付けてあり、ボタンとして機能する面フアスナーを肌着に固着するのではなく別途用意してパイルテープ間に着脱可能に取り付けることにより実現した。
図1は、本考案に係る肌着の正面図である。
肌着10は、前開きに形成されており、左前身頃11の前立て部11aと右前身頃12の前立て部12aとにおいて開閉可能に形成されている。
そして、肌着10は、左右の前身頃11,12の前立て部11a,12aの襟元から裾にかけて、前立て部11a,12aの相対向する部位にパイルテープ13a,13bを取り付けてある。
肌着10は、前開きに形成されており、左前身頃11の前立て部11aと右前身頃12の前立て部12aとにおいて開閉可能に形成されている。
そして、肌着10は、左右の前身頃11,12の前立て部11a,12aの襟元から裾にかけて、前立て部11a,12aの相対向する部位にパイルテープ13a,13bを取り付けてある。
即ち、紳士用の肌着10においては、図1に示すように、左前身頃11の前立て部11aの襟元から裾にかけて、前立て部11aの裏側に、パイルテープ13aを取り付けてある。
また、右前身頃12の前立て部12aの襟元から裾にかけて、前立て部12aの表側にパイルテープ13bを取り付けてある。
また、右前身頃12の前立て部12aの襟元から裾にかけて、前立て部12aの表側にパイルテープ13bを取り付けてある。
婦人用の肌着10においては、前記紳士用の肌着とは逆に、左前身頃11の前立て部11aの表側にパイルテープ13aを取り付けると共に、右前身頃12の前立て部12aの裏側にパイルテープ13bを取り付ければよい。
パイルテープ13a,13bは、アクリル又はポリエステル等の薄いパイル生地をバイヤステープ状に2〜3cm幅にカットしたもので、前身頃の前立て部の襟元から裾にかけて、全面にわたって縫製することにより前立て部に取り付けてある。
パイルテープ13a,13bは、パイル編みよりなるので、直接皮膚に触れても、傷や痒みを訴えることがない。
パイルテープ13a,13bは、パイル編みよりなるので、直接皮膚に触れても、傷や痒みを訴えることがない。
14は、パイルテープ13a,13bに着脱可能な面ファスナーであり、パイルテープ13a,13bに係合できるように、両面を雄型で構成してある。
面ファスナー14は、パイルテープ13a,13b内におさまるように、縦及び横あるいは直径が1〜2cmの円形、楕円形、多角形等の形状に形成してある。
面ファスナー14は、パイルテープ13a,13b内におさまるように、縦及び横あるいは直径が1〜2cmの円形、楕円形、多角形等の形状に形成してある。
面ファスナー14は、ボタンとして機能するものであり、肌着10に固着するのではなく、別途複数個用意する。
着用した肌着の前を閉じるには、いずれか一方のパイルテープ13a,13bの所望の位置に面ファスナー14,14…を付け、他方のパイルテープ13b,13aを対向するようにして、前立て部11a,12aを抑えることにより、簡単に行うことができる。
着用した肌着の前を閉じるには、いずれか一方のパイルテープ13a,13bの所望の位置に面ファスナー14,14…を付け、他方のパイルテープ13b,13aを対向するようにして、前立て部11a,12aを抑えることにより、簡単に行うことができる。
そして、気温に応じて、例えば、襟元のパイルテープに係合させる面ファスナーのボタン位置を変えることにより、胸元を開けて涼を取りやすくしたり、胸元を詰めて暖を保つことができる。
また、裾部末端のパイルテープに係合させるに面ファスナーを付けたり、付ける数を増やしたりすることにより、肌着のずり上がりを防止することもできる。
また、裾部末端のパイルテープに係合させるに面ファスナーを付けたり、付ける数を増やしたりすることにより、肌着のずり上がりを防止することもできる。
着用した肌着の前を開くには、面ファスナー14取り付け部位の前立て部11a,12aを開くことにより、簡単に行うことができる。
そして、肌着を洗濯するときには、面ファスナー14をパイルテープから外すことにより、他の衣料を引っかけたり、従来例のような肌着の面ファスナー部に洗濯ゴミが引っつくということもない。
そして、肌着を洗濯するときには、面ファスナー14をパイルテープから外すことにより、他の衣料を引っかけたり、従来例のような肌着の面ファスナー部に洗濯ゴミが引っつくということもない。
15は、着用者の体形に応じて丈を調整できるように形成した離脱部である。
離脱部15は、肌着本体と裾部16との間を、それらの幅方向(裾回り方向)にわたって、合成樹脂フィルム、合成樹脂シートで熱融着により接合したり、ミシン目切り取り線を入れることにより形成してある。
そして、離脱部15で離脱した肌着本体の下端部は、ほつれないように形成するのが好ましい。
このように離脱部15を形成しておくと、着用者の体形に応じて丈を調整して着用することができる。
離脱部15は、肌着本体と裾部16との間を、それらの幅方向(裾回り方向)にわたって、合成樹脂フィルム、合成樹脂シートで熱融着により接合したり、ミシン目切り取り線を入れることにより形成してある。
そして、離脱部15で離脱した肌着本体の下端部は、ほつれないように形成するのが好ましい。
このように離脱部15を形成しておくと、着用者の体形に応じて丈を調整して着用することができる。
本考案に係る肌着は、ボタンとして機能する面フアスナーを肌着に固着するのではなく別途用意してパイルテープ間に着脱可能に取り付けるようにしてあるので、着用者が傷みや痒みを生じることがなく、寒暖に応じて調節しながら簡単に着脱でき、高齢者や介護用肌着として有用である。
10 肌着
11 左前身頃
11a 左前身頃の前立て部
12 右前身頃
12a 右前身頃の前立て部
13a,13b パイルテープ
14 面フアスナー
11 左前身頃
11a 左前身頃の前立て部
12 右前身頃
12a 右前身頃の前立て部
13a,13b パイルテープ
14 面フアスナー
Claims (1)
- 一方の前身頃の前立て部の裏側に襟元から裾にかけてパイルテープを取り付けてあり、他方の前身頃の前立て部の表側に前記裏側と相対向して襟元から裾にかけてパイルテープを取り付けてあり、
これらパイルテープ間に着脱可能に取り付けてボタンとして機能する複数個の面フアスナーを別途用意したことを特徴とする肌着。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008001277U JP3141770U (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 肌着 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008001277U JP3141770U (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 肌着 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3141770U true JP3141770U (ja) | 2008-05-22 |
Family
ID=43291812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3141770U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017089082A (ja) * | 2015-11-11 | 2017-05-25 | 有限会社ランドリー東海 | 前開き衣服、前開き衣服の左前身頃帯状覆い体の取付方法及び前開き衣服の右前身頃帯状覆い体の取付方法 |
-
2008
- 2008-03-05 JP JP2008001277U patent/JP3141770U/ja not_active Expired - Fee Related
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