JP3044976U - 日除け兼用帽子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂布の着脱容易な日除け兼用帽子の提供す
る。 【解決手段】 帽子１の後部下縁３に、多数のループと
鉤型又はキノコ型小片とからなり係合離脱しうるファス
ナ−５の一方６，６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ，６ｅ，６ｆ
を取着し、ファスナ−の他方１０，１０ａ，１０ｂ，１
０ｃ，１０ｄ，１０ｅ，１０ｆを垂布７，８，９の上端
に取着し、該垂布を帽子にファスナ−を帽子１にファス
ナ−同士を係合させた際、襟首等を日除けしうるように
した日除け兼用帽子１を構成するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、日除け兼用の帽子に係り、さらに詳しくは日除けの不用な場合には 、日除け用垂布を取り外しうるようにした帽子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

真夏に長時間野外で作業したり、ゴルフや魚釣りをする人にとっては、帽子を 被ってはいても、襟首の暑さで意識が朦朧となることもある。昔、南方派遣の軍 隊用に、後部下縁に裾割れの垂布を一体に取着した帽子があったが、これは直射 日光を避けることができるため、実に快適なものであった。

【０００３】 帽子の外縁に垂布を取付けた帽子の先行技術としては、次の公報が開示されて いる。帽子に垂布を縫着しているものは、実公昭２６−５６３７号公報に開示さ れている。また、垂布を不用な際には折り返すようにしているものは、実公昭３ ３−１９０６１号公報、実公昭３６−１９３３号公報、実開昭５５−１７２３２ ７号公報、実開昭５９−４２１号公報に開示されている。しかし何れも帽子に垂 布を一体に取付けられ、取り外しのきかないものである。

【０００４】 また実公昭３６−１９３２号公報は、ファスナーにより、帽子から垂布を取り 外し可能なものとなっている。しかし開示されているファスナーは、チャック、 ジッパーと称されている金具等を凹凸嵌合させるスライドファスナーしか開示さ れていない。これでは、取り外し可能と言っても容易ではなく、不便なものとな っている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

叙上の事情に鑑み、本考案は垂布の着脱容易な日除け兼用帽子の提供を課題と する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の課題を解決するために、帽子の後部下縁に、多数のル−プと 鉤型またはキノコ型小片とからなり係合離脱しうるファスナーの一方を取着し、 ファスナーの他方を垂布の上端に取着し、該垂布を帽子にファスナ−同士を係合 させた際、襟首等を日除けしうるようにした日除け兼用帽子を構成する。

【０００７】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の日除け兼用帽子を、実施例をあげて以下詳細に説明する。図１ は本考案の一実施例を示す日除け兼用帽子の分解斜視図である。図２は、本考案 の日除け兼用帽子に使用されるファスナーの一実施例を示す分解断面図である。

【０００８】 本考案の帽子１は、日除け兼用に使用しうるものであって、防寒用に使用され る帽子ではない。帽子１は正面の鍔部２と後部の下縁３が面一に形成され、後部 下縁３にフリ−サイズの締め付けゴムベルト４を取付けているが、ゴムベルト４ の左右外側には、本考案のファスナー５の一方６を縫製して取着している。７， ８，９は帽子１に係合させる垂布であり、その上端内側にはファスナー５の他方 １０を縫製して取着している。

【０００９】 本考案の係合離脱自在ののファスナー５は、一方６が多数のル−プを突出させ たものであり、他方１０が鉤型またはキノコ型小片を突出させたものからなって いる。本実施例の図２の他方１０は、鉤型のものを示している。ここで一方６ま たは他方１０というのは相対抗する側への表現方法であって、即ち多数のル−プ を突出させた方が１０であり、６の方がその逆の鉤型またはキノコ型小片でも差 し支えない。本実施例の場合は、柔らかく引っ掛かる恐れのないループの方を、 帽子の方に取着している。

【００１０】 垂布７の一片は襟首の日除け用のもので、薄地の布、網状、メッシュ状の編地 からなるものであってもよい。また、編織生地の裏面に薄地の布、網状、メッシ ュ状の編地を貼り合わせたものであってもよい。これに対して、垂布８，９の残 る二片は両耳部の日除け用のものである。これは必要に応じて使用されるもので あり、薄地の布、網状、メッシュ状の編地からなるものであってもよい。襟首と ともに両耳部も日除けしたい場合に、三片の垂布を帽子に係合させて使用するも のである。

【００１１】 垂布７の上端内側には、ファスナーの他方１０ａ，１０ｂを取着している。本 実施例の場合の１０ａ，１０ｂは、鉤型小片を突出したものからなっている。一 方本実施例の場合、帽子１最後部にはゴムベルト４が設けられている。このゴム ベルト４の左右後部下縁の外側に、ファスナーの他方１０ａ，１０ｂに対応した 、ファスナーの一方６ａ，６ｂを取着している。本実施例の場合の６ａ，６ｂは 、多数のループを突出したものからなっている。

【００１２】 同様に垂布８，９の上端内側には、ファスナーの他方１０ｃ，１０ｄ及び１０ ｅ，１０ｆを取着している。一方、帽子１の左右下縁の外側には、これに対応し たファスナーの一方６ｃ，６ｄ及び６ｅ，６ｆを取着している。

【００１３】 また、垂布７，８，９の各隣接縁にも、多数のル−プと鉤型またはキノコ型小 片とからなる係合離脱しうるファスナーを設けて、互いに連接し各垂布７，８， ９がばらばらに揺動しないようにしてもよい。

【００１４】 従って本考案の帽子１は必要に応じて、帽子の後部あるいは両サイドに、垂布 を係合させ、襟首あるいは両耳部を直射日光から避けることができる。

【００１５】

【考案の効果】

本考案の帽子は、日除け用の垂布を取り外せるようにしたので、不用の場合は 垂布を取り外して、普通の帽子として使用することができる。

【００１６】 本考案の日除け用帽子は、特に係合離脱が容易なファスナ−を使用したので、 取付け、取外しを簡単に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す日除け兼用帽子の分解
斜視図である。

【図２】本考案の日除け兼用帽子に使用されるファスナ
−の一実施例を示す分解断面図である。

【符号の説明】

１ 本考案の日除け兼用帽子 ２ 帽子の鍔部 ３ 帽子の後部下縁 ４ 帽子のゴムベルト ５ 本考案のファスナー ６ ファスナーの一方 ７ 襟首日除け用垂布 ８ 耳部日除け用垂布 ９ 耳部日除け用垂布 １０ ファスナーの他方

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 帽子の後部下縁に、多数のル−プと鉤型
   またはキノコ型小片とからなり係合離脱しうるファスナ
   ーの一方を取着し、ファスナーの他方を垂布の上端に取
   着し、該垂布を帽子にファスナー同士を係合させた際、
   襟首等を日除けしうるようにしたことを特徴とする日除
   け兼用帽子。
2. 【請求項２】 垂布が三片からなり、該三片の垂布を帽
   子に係合させた際、襟首とともに両耳部も日除けしうる
   ようにした請求項１記載の日除け兼用帽子。
3. 【請求項３】 垂布が薄地の布、網状、メッシュ状の編
   地等からなるものである請求項１又は請求項２記載の日
   除け兼用帽子。
4. 【請求項４】 垂布の各隣接縁にも、多数のル−プと鉤
   型またはキノコ型小片とからなる係合離脱しうるファス
   ナーを設けて、互いに連接し各垂布がばらばらに揺動し
   ないようにしてなる請求項１ないし請求項３のいずれか
   に記載の日除け兼用帽子。