JP3138858U - 上衣ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】炎天下等での激しいスポーツ、作業等を行う際に着用して背中側からの日射を防ぎつつ、日光からの熱を遮りながら通気性を確保して熱中症予防等を図ることができるとともに、寒い環境の場合にも対応した状態に手軽に変換させて着用することができる上衣ユニットを提供する。
【解決手段】着衣者の上半身前後を覆う前身頃18と後身頃20を一体的に備えた上衣本体12と、後身頃20を外面側から覆うように装着され背中側の日除けを行う日除け表地部材14とを含み、後身頃20の一部にメッシュ部28を形成させ、後身頃20と日除け表地部材14との間に外部側と自在に通気した空気層30を形成するように上衣本体12の後身頃20と日除け表地部材14との間の複数の離隔位置に着脱自在に配置される複数のスペーサ部材16を有する上衣ユニット10から構成される。
【選択図】図1
【解決手段】着衣者の上半身前後を覆う前身頃18と後身頃20を一体的に備えた上衣本体12と、後身頃20を外面側から覆うように装着され背中側の日除けを行う日除け表地部材14とを含み、後身頃20の一部にメッシュ部28を形成させ、後身頃20と日除け表地部材14との間に外部側と自在に通気した空気層30を形成するように上衣本体12の後身頃20と日除け表地部材14との間の複数の離隔位置に着脱自在に配置される複数のスペーサ部材16を有する上衣ユニット10から構成される。
【選択図】図1
Description
本考案は、環境に対応して快適に着用できる上衣ユニットに関する。
例えば、炎天下や高温多湿環境下では、スポーツや作業の際に熱中症にかかる危険性が高い。熱中症は、身体の外から受ける熱や体内で発生した熱の影響により発汗機能や体温調節機能を失うことで発症し、頭痛、めまい、吐き気、倦怠、痙攣、失神等の症状が程度により現われ、重度の場合には生命に関わるケースもある。特に近年では、温暖化に起因すると思われる夏場の猛暑の影響で熱中症の発症者が増加傾向にあり、社会的な関心も高い。熱中症を予防するには、例えば、日射を防ぐ、通風を確保する、水分や塩分を確保する、通気性の高い衣服を着用する等の方法が知られている。
一方、例えば、特許文献1には、非通気性の材質で形成されている防水着等を着用する際の蒸れ防止を図る通気用中着が提案されている。特許文献1の通気用中着は、上衣全体をメッシュ地を二枚合わせにして形成し、メッシュ地の間に合成樹脂発泡体からなる小片を点在させて接着や溶着等によって固定されている。通気用中着を防水着の下に着用することにより通気を確保し、防水着内部の蒸れ防止を図るものであった。
しかしながら、特許文献1の通気性中着単独ではメッシュ地で形成されているので遮光効果が低く日差しが直接着衣者の背中にあたり太陽熱が伝わりやすく炎天下等での熱中症予防にはほとんど役に立たず、別途に上着を着用する必要があった。すなわち、特許文献1の通気性中着と着衣する上着との2着を用意する必要があり、コストも嵩む問題があった。また、中着と上着の重ね着状態となるのでスポーツ等で激しく動いた際には暑くなりやすく熱中症予防効果は低いとともに、中着と上着が互いにずれやすく着用感が悪くなる場合もあった。さらに、小片がメッシュ地と固定されているので、蒸れ防止を図る際とそれ以外の際には中着を着脱する必要があり、使い勝手が悪かった。さらに、小片が固定されているので着用時には常に通気性が確保される一方で、上着を着用しても常に通気されることにより防寒機能は低いことから、蒸れ防止を図るためのみにしか着用できず汎用性が低かった。さらに、通気性中着と上着とを別々に取り扱う必要があると同時に該中着は小片により常に嵩張った状態となるから、保管、管理、持ち運び等が面倒となるとともに、例えば、洗濯等の際には小片が邪魔になり洗濯機等で手軽に洗えず不衛生になりがちで、扱いにくい等の問題があった。
本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、例えば炎天下等での激しいスポーツ、作業等を行う際に着用して背中側からの日射を防ぎつつ日光からの熱を遮りながら通気性を確保して熱中症予防等を図ることができるとともに、寒い環境の場合にも対応した状態に手軽に変換させて着用することができる上、着用感が良く使い勝手も良い上衣ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、着衣者の上半身前後を覆う前身頃18と後身頃20を一体的に備えた上衣本体12と、後身頃20を外面側から覆うように装着され背中側の日除けを行う日除け表地部材14と、を含む上衣ユニットであって、後身頃20の一部又は全体にはメッシュ部28が形成されており、上衣本体12の後身頃20と日除け表地部材14との間に外部側と自在に通気した空気層30を形成するように上衣本体12の後身頃20と日除け表地部材14との間の複数の離隔位置に着脱自在に配置される複数のスペーサ部材16を有することを特徴とする上衣ユニット10から構成される。上衣ユニット10は、例えば、薄手のTシャツやポロシャツ等を着用した上に着用すると良く、また、直接上衣ユニット10を着用することとしても良い。上衣本体12は、例えば、ベスト、ジャケット、ブルゾン等、袖なしタイプ、袖ありタイプ等の任意の形態でよく、形成される生地も後身頃に所要のメッシュ孔が形成されるメッシュ部を形成すれば任意でよい。上衣本体12の生地は軽量のものが好適であり、ファッション性等を考慮して形成するとよい。日除け表地部材14は、例えば、綿、麻、布、化学繊維等その他、ある程度日除け機能を有する素材であればよく、ある程度通気性がある素材で形成してもよい。日除け表地部材14は、縁部側を開放した状態で上衣本体12に装着させるとスペーサ部材16によって形成させる空気層30の外部への通気性がよい。例えば、スペーサ部材16を上衣本体12又は日除け表地部材14のいずれかのみに装着させて日除け表地部材14が後身頃20に対してある程度フリー状態となるようにし、風を受けた際に日除け表地部材14が膨らみ空気層30の幅を増大するように設けると、日射からの熱の遮断効果及び通気による体内からの排熱効果を向上させることができる。また、スペース部材16を着脱させる着脱手段は、例えば、面ファスナ部材、ボタン、フック等任意の着脱構成でよい。スペーサ部材16を離脱させた状態では、防寒着として着用する際に上衣ユニット10のみ着用することもできるし、さらに他の上着を重ねて着用することもできる。
また、スペーサ部材16は着脱部材を介して上衣本体12の後身頃20と日除け表地部材14との間の複数の離隔位置に取り付けられ、着脱部材は所定位置に配置されるスペーサ部材16と上衣本体12及び/又は日除け表地部材14との互いの当着面どうしを着脱自在に接合させるとともに、スペーサ部材16を離脱させた際には上衣本体12と日除け表地部材16とを密着状に配置させる面状着脱部材36からなることとしてもよい。スペーサ部材16は、上衣本体12に対して接続されて所定位置に配置される構成としてもよいし、日除け表地部材14に接続されて所定位置に配置される構成としてもよく、上衣本体12と日除け表地部材14との両方に接続されて所定位置に配置される構成としてもよい。また、面状着脱部材は、スペース部材16を離脱させた後に残る上衣本体12側と日除け表地部材14側との部材どうしを接合できるように構成してもよい。
また、面状着脱部材36は、スペーサ部材16と上衣本体12及び/又は日除け表地部材14との各々の当着位置に固定される面ファスナ(361,362)からなることとしてもよい。
また、日除け表地部材14が上衣本体12に対して着脱可能に接続されたこととしてもよい。日除け表地部材14を上衣本体12に対して着脱可能に接続させる着脱手段は、例えば、面ファスナ部材、ボタン、ホック、ファスナ等任意の構成でよい。
また、日除け表地部材14は、上衣本体12の肩部22位置まで覆うように形成されており、日除け表地部材14と上衣本体の肩部22との間に着脱部材36を介してスペーサ部材16bを着脱可能に装着させることとしてもよい。
また、上衣本体12の前方側からの風をスペーサ部材16により形成される後身頃20と日除け表地部材14との間の空気層30へ通り抜けさせるように上衣本体12の前身頃18の一部又は全部がメッシュ部26で設けられたこととしてもよい。
また、スペーサ部材16はクッション性を有することとしてもよい。
本考案の上衣ユニットによれば、着衣者の上半身前後を覆う前身頃と後身頃を一体的に備えた上衣本体と、後身頃を外面側から覆うように装着され背中側の日除けを行う日除け表地部材と、を含む上衣ユニットであって、後身頃の一部又は全体にはメッシュ部が形成されており、上衣本体の後身頃と日除け表地部材との間に外部側と自在に通気した空気層を形成するように上衣本体の後身頃と日除け表地部材との間の複数の離隔位置に着脱自在に配置される複数のスペーサ部材を有する構成であるから、日除け表地部材により着衣者の背中に直接日光が当たるのを防止しつつ、スペーサ部材で強制的に形成させた後身頃と日除け表地部材との間の空気層により日光からの熱が着衣者に伝わるのを防止できるとともに、該後身頃のメッシュ部と外部に通気された空気層を介して通気構造を確保することにより着衣者の激しい動き等により体内から発生する熱を外部側に良好に排出させることができるので、例えば、炎天下でグランドゴルフ、テニス、ゴルフ、サッカーの練習、ランニング、その他の屋外スポーツ、屋外作業等を行う際に着用して熱中症の予防を極めて効果的に行うことができる。また、例えば、冬場などの寒い時期には、単にスペーサ部材を取り外すことにより、外部通気した空気層をなくした状態へ変換させて防寒具の1つとしても着用できる。よって、スペース部材を着脱させることにより、例えば、夏場の熱中症予防や冬場の防寒に利用できる態様へ簡便に変換させて着用でき実用性が高い。
また、スペーサ部材は着脱部材を介して上衣本体の後身頃と日除け表地部材との間の複数の離隔位置に取り付けられ、着脱部材は所定位置に配置されるスペーサ部材と上衣本体及び/又は日除け表地部材との互いの当着面どうしを着脱自在に接合させるとともに、スペーサ部材を離脱させた際には上衣本体と日除け表地部材とを密着状に配置させる面状着脱部材からなる構成とすることにより、スペーサ部材を後身頃と日除け表地部材との間の複数の離隔位置に取り付ける着脱構造を簡単に具現でき、低コストで製造できるとともに、例えば面状着脱部材どうしを面合わせして押圧操作で簡単に装着操作ができる上、スペース部材を離脱する際にも簡単に離脱させることができ、操作性も良い。また、スペーサ部材を離脱させた際には、上衣本体側や日除け表地部材側の面状着脱部材が邪魔にならず密着状に配置させ得る。
また、面状着脱部材は、スペーサ部材と上衣本体及び/又は日除け表地部材との各々の当着位置に固定される面ファスナからなることから、スペーサ部材や上衣本体、日除け表地部材着脱部材のそれぞれの装着面に面ファスナを縫着や溶着等により簡単に取り付けて簡単に構造でき、低コストで製造することができる。
また、日除け表地部材が上衣本体に対して着脱可能に接続された構成とすることにより、必要に応じて日除け表地部材を上衣本体から取り外すことができ、例えば、日射が少ない場合等に上衣本体のみでの着用が可能であるとともに、スペーサ部材の着脱操作を簡単に行なったり、洗濯したりすることもでき使い勝手が良い。
また、日除け表地部材は、上衣本体の肩部位置まで覆うように形成されており、日除け表地部材と上衣本体の肩部との間に着脱部材を介してスペーサ部材を着脱可能に装着させる構成とすることにより、肩部位置にも空気層を形成して、着用者の肩部位置でも日光からの熱を遮ることができ、より効果的に熱中症予防を行える。
また、上衣本体の前方側からの風をスペーサ部材により形成される後身頃と日除け表地部材との間の空気層へ通り抜けさせるように上衣本体の前身頃の一部又は全部がメッシュ部で設けられた構成とすることにより、通気性をより向上させて、例えば、屋外スポーツ等で着用者が動いたり風が吹いた際に該メッシュ部を介して前方側からの風を上衣本体の内部に通風させつつ後身頃のメッシュ部から空気層を介して通風させるので、より効果的に熱を外部へ排出でき熱中症を予防できる。
また、スペーサ部材はクッション性を有する構成とすることにより、スペーサ部材が背中に当たっても柔らかいクッション性により違和感が少なく、着用感を損なわない。
以下、添付図面を参照しつつ本考案の上衣ユニットの実施の形態について説明する。本考案に係る上衣ユニットは、例えば、炎天下でのテニス、グランドゴルフ、ゴルフ、ランニング、サッカーの練習等のその他激しいスポーツや屋外作業等を行う際に着用して熱中症等の予防を良好に図ることができるとともに、態様を変換させて防寒着としても着用できることができる。図1ないし図7は、本考案の上衣ユニットの実施形態を示している。図1、図2、図3に示すように、本実施形態において、上衣ユニット10は、前身頃18と後身頃20とを備えた上衣本体12と、日除け表地部材14と、後身頃20と日除け表地部材14との間に配置される複数のスペーサ部材16と、を含む。
上衣本体12は、図1、図5に示すように、着衣者の上半身前後を覆う前身頃18と後身頃20を一体的に備えている。本実施形態では、例えば、前身頃18と後身頃20とを首と胴を通す部分を除いて肩部22と脇胴部23で一体的に連結しつつ、袖なしで両肩部22と脇胴部23との間に腕通し用孔24が形成されたベストの態様で設けられている。上衣本体12の前身頃18は、肩部22側及び胸上部付近は綿と麻を混紡した生地で形成されているとともに胸部近傍となる縦方向中間位置にメッシュ部26が設けられている。後身頃20は、前身頃18と略同様に肩部位置付近の上部側の一部を綿と麻とを混紡した生地で形成されているとともに、その上部側を除く大半部分は通気性に富んだメッシュ地28で形成されている。肩部22は、例えば、前身頃18の上部側と後身頃20の上部側に連続して綿と麻とを混紡した生地で形成されており、脇胴部23は後身頃20のメッシュ地28に連続されて同メッシュ地で形成されている。本実施形態では、上衣本体12はメッシュ地部分が多く全体的に上衣内外の通気性が良く、例えば、スポーツで激しく動く際などに前方側から受けた風が前身頃18のメッシュ地26を介して内側に通り、さらに後身頃20のメッシュ地28を介して後述の日除け表地部材14との間の空気層30を通って外部に抜けるようになっている。上衣本体12は、前身頃18が左右中央位置で2つに分割されており、それらの左右に分割した前身頃の合わせ縁部にファスナ32が設けられて連結離脱可能に留めるようになっている。なお左右の前身頃をボタン、面ファスナ、ホック等その他任意の固定手段で留めるようにしてもよい。また、上衣本体12は例えば、前身頃を2分割せず一体的に形成したプルオーバータイプでもよい。なお、図上、33は、上衣本体12に設けられたポケットである。
図1、図3、図4に示すように、日除け表地部材14は、後身頃20を外面側から覆うように上衣本体12の背面側に装着され、背中側の日除けを行う日除け部材である。日除け表地部材14は、メッシュ地28を含む後身頃20を覆って着衣者の背中に直接日光が当たるのを遮るために、ある程度遮光性を有した素材等で形成されており、例えば、本実施形態では綿と麻を混紡した生地で形成されている。日除け表地部材14は、例えば、上衣本体12の後身頃20全体を覆うとともに肩部22及び脇胴部23まで覆うように形成されており、背面覆い部14aと肩覆い部14bと脇胴覆い部14cとを一体的に形成している。図5に示すように、日除け表地部材14は、上衣本体12に対して着脱部材34を介して着脱可能に設けられている。図に示すように、肩覆い部14bの先端側と脇胴覆い部14cの先端側にフック型面ファスナ部材341が取り付けられ、上衣本体12側の該対応する肩部22の前方側、及び脇胴部23の位置には、フック型面ファスナ部材341と接合するループ型面ファスナ部材342が取り付けられており、それらの対応する面ファスナ部材341,342を着脱自在に接合させることにより、日除け表地部材14が上衣本体12に接合される。背面覆い部14bは、複数のスペーサ部材16の被装着面が形成されており、例えば、その装着面には着脱部材となるループ型面ファスナ部材362が縫着等により固定されている。なお、日除け表地部材14は上衣本体に対して着脱可能とした構成に限らず、例えばその縁部側の一部を上衣本体12に縫着等により固定させてもよい。
図1、図3、図4に示すように、スペーサ部材16は、上衣本体12の後身頃20と上衣本体12の背面側に装着される日除け表地部材14との間の複数の離隔位置に着脱自在に配置され、後身頃20と日除け表地部材14とを互いに強制的に離隔させてそれらの間に上衣本体外部側と自在に通気した空気層30を形成させる。さらに本実施形態では、スペーサ部材16bは、日除け表地部材14と上衣本体の肩部22との間にも着脱可能に配置されており、日除け表地部材14と上衣本体の肩部22との間にも前記空気層30を連続して形成している。空気層30は、後身頃20のメッシュ地28のメッシュ孔を介して上衣本体内部と通気状態となっているとともに、日除け表地部材14が上記のように一部分で上衣本体12と接続されているので該日除け表地部材14の縁部側がある程度開口するようになっており、空気層30が外部に連通されるようになっている。スペーサ部材16によりこの空気層30を強制的に形成させることにより、例えば、日光を受けた日除け表地部材14から後身頃20、ひいては着衣者の背中に熱が伝わりにくいとともに、後身頃20に形成されるメッシュ構造と相俟ってスポーツや作業等により着衣者から発生した熱を空気層30を介して外部に排出させやすい構造となっており、屋外での激しいスポーツや作業の際の熱中症予防を効果的に行える。
本実施形態では、スペーサ部材16は、例えば略直方体状又は棒状のブロック体で形成されたスポンジ等のクッション性のある素材からなり、周囲を布で被覆されている。スペーサ部材16は、例えば、着脱部材を介して日除け表地部材14に接合されることにより上衣本体12と日除け表地部材14との間の所定位置に装着配置される。本実施形態では、図1、図2、図5に示すように、スペーサ部材16は、日除け表地部材14の左右方向略中央位置で縦にすなわち背骨に沿うように略直線状に互いに離隔して4個、左右の脇裏近傍位置に各2個、そして左右の肩部22位置に各2個、それぞれ互いに離隔して配置されている。図5、図7にも示すように、着脱部材は、例えば一対の面ファスナ部材等の面状着脱部材36からなり、スペーサ部材16と日除け表地部材14とのそれぞれの当着面部分に面ファスナ部材361、362が固定されている。各スペーサ部材16の装着面となる1つの面には、例えば、フック型面ファスナ部材361が縫着等により固定されており、日除け表地部材14側に固定されたループ型面ファスナ部材362と着脱自在に面接合される。これにより、スペーサ部材16と日除け表地部材14との互いの当着面どうしを簡単に着脱操作できるとともに、スペーサ部材16を離脱させた際には、日除け表地部材14側に薄い面ファスナ部材362が残るだけとなり、上衣本体12の後身頃20と日除け表地部材14とが略密着状に配置するようになっている。図3、図5に示すように、スペーサ部材16は、日除け表地部材14側のみに接合されているから、日除け表地部材14は後身頃20に対してある程度フリー状態となっている。よって、例えば、着衣者が激しく動いた際には、該動きにより受けた風が前身頃のメッシュ地26から内側入り後身頃のメッシュ地から空気層30に通気され、日除け表地部材14が膨らんで空気層30の幅が増大する。これにより日射からの熱の遮断効果及び通気による体内からの排熱効果を向上させることができる。さらに、スペーサ部材16の着脱操作の際に該空気層30内に手を出し入れてやすく円滑に着脱操作を行える。なお図3、図4、図5に示すように、背中側の1つのスペーサ部材16aと、肩部側に配置されるスペーサ部材16bは、日除け表地部材14のみでなく上衣本体12側とも、すなわち日除け表地部材と上衣本体との両方に接続するように着脱部材36が設けられている。該スペーサ部材16a、16bは、上衣本体12と日除け表地部材14との連結手段としても兼用しており、上衣本体12と日除け表地部材14とのずれを良好に防止できる。なお、スペーサ部材の配置位置や個数等は任意に設定してもよい。
例えば、夏場の炎天下でグランドゴルフ、テニス、ゴルフ、サッカーの練習、ランニング、その他の屋外スポーツ、屋外作業等の際には、薄手のTシャツ等の上に本実施形態に係る上衣ユニット10を着用する。この際、上衣本体12と日除け表地部材16との間にスペーサ部材16、16a、16bを配置し、空気層30を形成しておく。日除け表地部材16及び空気層30により、日光の熱を良好に遮って該熱が着衣者に伝わるのを良好に防ぐとともに、上衣本体12のメッシュ地及び空気層30を介して激しい動き等により発生する着衣者からの熱を外部に良好に逃がすことができる。特に、着衣者が激しく動く際には、受ける風が前身頃18のメッシュ地26から内側へさらに後身頃20のメッシュ地28から空気層30に通り日除け表地部材14を膨らませて空気層30の幅を増大させ、日射からの熱の遮断効果及び通気による体内からの排熱効果を向上させることができる。これにより、良好に熱中症の予防を図ることができる。また、スペーサ部材16はクッション性があるのでスペーサ部材16が背中に当たってもほとんど違和感がなく着用感が良い。一方、例えば、冬場等の寒い環境下の場合には、図6に示すように、必要に応じて面ファスナ361,362を離脱させてスペーサ部材16、16a、16bを取り外して、外部に通気した空気層30をなくして上衣本体12の後身頃20と日除け表地部材14とを密着状に配置させる態様とすることができる。これにより内部側からの熱の逃げをある程度低減させて、例えば上に他の上着を着用した際に内外の通気がほとんどなくメッシュ部で温また空気を内部に保持して防寒具の1つとしても利用できる。また、スペーサ部材を取り外した状態では上衣ユニット等を洗濯等も手軽に行え、衛生的に着用できる。
以上説明した本考案の上衣ユニットは、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本考案の上衣ユニットは、例えば、炎天下でグランドゴルフ、テニス、ゴルフ、ランニング、サッカーの練習等の屋外スポーツや作業の際に着用して、良好に熱中症予防を図ることができる。さらに、冬場等にも防寒用としても着用できる。
10 上衣ユニット
12 上衣本体
14 日除け表地部材
16 スペーサ部材
18 前身頃
20 後身頃
28 メッシュ地
30 空気層
36 面状着脱部材
361、362 面ファスナ部材
12 上衣本体
14 日除け表地部材
16 スペーサ部材
18 前身頃
20 後身頃
28 メッシュ地
30 空気層
36 面状着脱部材
361、362 面ファスナ部材
Claims (7)
- 着衣者の上半身前後を覆う前身頃と後身頃を一体的に備えた上衣本体と、
後身頃を外面側から覆うように装着され背中側の日除けを行う日除け表地部材と、を含む上衣ユニットであって、
後身頃の一部又は全体にはメッシュ部が形成されており、
上衣本体の後身頃と日除け表地部材との間に外部側と自在に通気した空気層を形成するように上衣本体の後身頃と日除け表地部材との間の複数の離隔位置に着脱自在に配置される複数のスペーサ部材を有することを特徴とする上衣ユニット。 - スペーサ部材は着脱部材を介して上衣本体の後身頃と日除け表地部材との間の複数の離隔位置に取り付けられ、
着脱部材は所定位置に配置されるスペーサ部材と上衣本体及び/又は日除け表地部材との互いの当着面どうしを着脱自在に接合させるとともに、スペーサ部材を離脱させた際には上衣本体と日除け表地部材とを密着状に配置させる面状着脱部材からなることを特徴とする請求項1記載の上衣ユニット。 - 面状着脱部材は、スペーサ部材と上衣本体及び/又は日除け表地部材との各々の当着位置に固定される面ファスナからなることを特徴とする請求項2記載の上衣ユニット。
- 日除け表地部材が上衣本体に対して着脱可能に接続されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の上衣ユニット。
- 日除け表地部材は、上衣本体の肩部位置まで覆うように形成されており、
日除け表地部材と上衣本体の肩部との間に着脱部材を介してスペーサ部材を着脱可能に装着させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の上衣ユニット。 - 上衣本体の前方側からの風をスペーサ部材により形成される後身頃と日除け表地部材との間の空気層へ通り抜けさせるように上衣本体の前身頃の一部又は全部がメッシュ部で設けられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の上衣ユニット。
- スペーサ部材はクッション性を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の上衣ユニット。
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JP2007008506U JP3138858U (ja) | 2007-11-05 | 2007-11-05 | 上衣ユニット |
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Cited By (3)
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JP2015232192A (ja) * | 2014-06-10 | 2015-12-24 | 美津濃株式会社 | 遮光性ウエア |
JP2021088788A (ja) * | 2019-12-05 | 2021-06-10 | 株式会社エヌ・エス・ピー | 衣服 |
CN112956768A (zh) * | 2021-02-23 | 2021-06-15 | 武汉市武公服装有限公司 | 执勤警服及其加工工艺 |
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