JP3141547B2 - 光偏向器 - Google Patents

光偏向器

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JP3141547B2
JP3141547B2 JP04195624A JP19562492A JP3141547B2 JP 3141547 B2 JP3141547 B2 JP 3141547B2 JP 04195624 A JP04195624 A JP 04195624A JP 19562492 A JP19562492 A JP 19562492A JP 3141547 B2 JP3141547 B2 JP 3141547B2
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magnet
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/121Mechanical drive devices for polygonal mirrors

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外周に複数の反射鏡面
を形成した回転多面鏡を回転させて光ビームを画像担体
あるいは記録部材上に偏向走査させる光偏向器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ等の光源から出射された
光ビームで画像担体を走査してその画像を読み取る画像
読取装置、あるいは画像信号や文字信号で変調された光
ビームで記録媒体を走査して画像の記録を行う画像記録
装置では、上記光ビームを走査するための手段として多
数の反射鏡面を外周に有する回転多面鏡が用いられる。
【0003】この種の光偏向器として、相互に嵌合する
スリーブと軸の何れか一方を回転部材とし他方を固定部
材とする動圧空気軸受等を好適とする回転軸受と、回転
部材に取りつけた永久磁石と固定部材側に設置した環状
鉄心にコイルを巻回してなる磁気回路により回転トルク
を発生すると共に軸方向に回転体を保持する磁気軸受の
機能を兼ね備えた磁気回路を有する光偏向器が知られて
いる。
【0004】図6はこの種の光偏向器を用いた画像記録
装置の概略構成の説明図であって、61は駆動モータ、
62は回転軸、63は回転多面鏡、64は回転多面鏡を
構成する複数の反射鏡面、65は多面鏡カバー、66は
光ビームが入出射する開口部、67はレーザ、68はコ
リメータレンズ、69は集光光学系、70は記録媒体で
ある感光体である。
【0005】同図において、回転多面鏡63は駆動機構
61で矢印A方向に回転される。半導体レーザあるいは
ガスレーザ等のレーザ10から出射される光ビームは、
図示しない変調手段によって画像信号等で変調され、回
転多面鏡62の反射鏡面63に入射する。回転多面鏡6
2の反射鏡面63で反射された光ビーム(反射光ビー
ム)は集光光学系68を通して感光体69に投射され
る。
【0006】この反射光ビームは回転多面鏡62の矢印
A方向の回転に伴って矢印B方向に偏向されて感光体6
9上を主走査する。これと共に感光体69の矢印C方向
の回転により副走査が行われて当該感光体69上に2次
元の画像書込みがなされる。また、回転多面鏡62の反
射鏡面63に空気中の塵埃が付着するのを防止するため
に光ビームの入出射窓65を有する多面鏡カバー64が
取付けられているものもある。
【0007】図7は上記した画像記録装置あるいは画像
読取装置に用いられる光偏向器の構造を説明する断面図
であって、1は固定軸、1ー1は動圧空気軸受発生用
溝、2はハウジング、3は回転スリーブ、4はミラーフ
ランジ、5はマグネットヨーク、6はインナーマグネッ
ト、7はアウターマグネット、8はステータコア、9は
基板固定用スタッド、10は駆動制御回路等を搭載した
回路基板、11は磁気検出素子、12、14、17、2
3、25はネジ、13はステータコア固定用スタッド、
15は回転多面鏡、16はキャップフランジ、18はキ
ャップフランジ16に設けた微細穴、19は空気だま
り、20は軸受隙間、21は光偏向器を装置の機枠に実
装するためのハウジングアダプター、22はダンパー、
24はカラー、26は反射鏡面である。
【0008】同図において、軸1の一端(図中、下端)
はハウジング2に固着されている。固定軸1の表面には
ラジアル軸受として働く動圧発生用溝1ー1が設けられ
ている。このラジアル軸受は、固定軸2に対して直角の
方向に力が働いても、回転の中心が所定の位置よりズレ
ないようにするための軸受である。回転駆動部を構成す
るロータ部は、固定軸1に軸受隙間20を隔てて嵌挿し
た部分であり、回転スリーブ3とこれに圧入あるいは接
着等により固着されたミラーフランジ4、マグネットヨ
ーク5およびインナーマグネット6とアウターマグネッ
ト7で構成されている。
【0009】ロータ部には回転多面鏡15が取り付けら
れる。この取り付けは、回転多面鏡15の中心孔を回転
スリーブ3に嵌挿し、上方からキャップフランジ16を
当て、ネジ17によって回転スリーブ3に固定すること
によって行う。この時、スラスト方向(回転軸1の軸方
向)のダンピングを抑制する空気だまり19が形成され
る。
【0010】一方、回転駆動部のステータ部は、ハウジ
ング2、ハウジング2に一端が圧入等によって固着され
た軸1、ハウジング2にステータコア固定用スタッド1
3を介しネギ14によって固定されたステータコア8
(なお、図示されていないが、ステータコア8にはコイ
ルがトロイダル状に巻回されている)、ステータコア8
に取り付けられた基板固定用スタッド9によって支持さ
れる基板10、および回路基板10上に植立設置された
ホール素子を好適とする磁気検出素子11から主として
構成されている。
【0011】さらに、ハウジング2にはハウジングアダ
プター21がネジ23によって固定されていると同時
に、カラー24を介しネジ25によって回路基板10が
固定されている。インナーマグネット6とアウターマグ
ネット7は永久磁石であり、対向するステータコア8と
の間には磁気的吸引力が働いている。この吸引力は、イ
ンナーマグネット6とアウターマグネット7とステータ
コア8との対向位置が、固定軸1の軸方向(スラスト方
向)にズレないように作用をする。
【0012】つまり、図7において、インナーマグネッ
ト6とアウターマグネット7が上方に移動した時には、
前記吸引力に下方へ引き下げられる成分が現れてロータ
部分を下方に引き下げ、下方に移動した時には、上方に
引き上げられる成分が現れてロータ部分を上方に引き上
げる。このようにして、インナーマグネット6とアウタ
ーマグネット7およびステータコア8は、前記磁気吸引
力により、軸方向の所定位置にて対向して保持される。
すなわち、インナーマグネット6とアウターマグネット
7およびステータコア8により、磁気的スラスト軸受が
構成されている。
【0013】磁気検出素子11として用いられる例えば
ホール素子は、アウターマグネット7の漏れ磁束を検出
して、アウターマグネット7が回転する際に、N極が通
過したかS極が通過したかを検出する。検出信号は、回
路基板10に印刷された配線を通じて、図示しない制御
回路部へ送られる。制御回路部では、この検出信号を基
に、ステータコア8の各箇所に巻回されているコイルに
流す電流の向きを決める。その結果、インナーマグネッ
ト6とアウターマグネット7との相互関係により回転を
持続する方向の力が発生させられる。インナーマグネッ
ト6の磁極と対向するアウターマグネット7の磁極は同
極になるように配置されている。
【0014】さて、回転スリーブ3が回転すると、動圧
発生用溝1ー1により、固定軸1の周囲(軸受隙間20
の部分)に高い圧力の空気層が生ぜしめられる。この圧
力により、回転スリーブ3は軸1より浮いた状態で支持
され、動圧空気軸受が構成される。なお、上記の構成例
では、動圧発生用溝1−1を回転軸1の外周に設けてい
るが、これに代えて回転スリーブ3の内壁に設けるよう
にしてもよい。
【0015】そして、前記空気層はロータ部分の回転中
心を一定に保つ作用をする。例えば、回転スリーブ3が
同図の右方にズレたとすると、右方の隙間は大となり、
その部分の隙間の空気圧力はズレる前より小となる。一
方、左方の隙間は小となるから、その部分の隙間の圧力
はズレる前より大となる。圧力の大小関係がこのように
なると、回転スリーブ3は左方におされ、最終的には元
の位置へ戻されることになる。
【0016】回転多面鏡15は、軸方向の上方から見た
場合、正多角形を成しており、その周側面には多数の反
射鏡面26を有している。前記図6で説明したように、
入射されたレーザ等の光ビームは、回転多面鏡15の反
射鏡面で反射される。回転多面鏡15が回転すると、該
光ビームの反射光ビームは徐々に向きを変えさせられ
る。つまり、偏向される。
【0017】回転が進んで、次の反射鏡面が回転してく
ると、今度はこれに入射する、この反射鏡面でも、前の
反射鏡面と同様にして偏向が行われる。従って、反射光
ビームは一定の角度範囲を走査する形となる。走査速度
は、多面鏡15の回転速度に依存する。なお、この種の
光偏向器に関する従来例としては、特開昭62−231
922号公報に開示のものがある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術による光偏向器は、高速回転による温度上昇
が著しく大きくなり、回転精度や振動等の光偏向器、さ
らに光学装置全体に性能を劣化させるという問題があっ
た。すなわち、この種の光偏向器は、回転が高精度でな
ければならないことはもとより、その高速化が大きな課
題である。この高速回転を実現するためにはモータすな
わち回転駆動部の効率を良くして温度上昇を最小にしな
ければならない。
【0019】しかしながら、従来の構造では回転駆動部
で発生する熱の抑制には限界があるため、熱を逃がす手
段も考慮しなければならなくなる。熱の発生するところ
は主として回転トルクを生み出すステータコア部であ
り、特にこの周囲の温度上昇が著しい。そのため、場合
によっては外部から強制的に光偏向器を冷却する方法が
とられるが、装置全体が大きくなったり、冷却装置を追
加したりせねばならずコスト高になっていた。
【0020】図7の光偏向器の構成では、発生した熱は
ステータコア8を取り巻くマグネットヨーク5の形状に
よって、ステータコア8周囲にこもるため、熱が逃げ難
く、いわゆる放熱性が損なわれる。このため温度上昇が
高速回転になるほど大きくなり、光偏向器のみならず、
周辺の例えばレーザ発振器や光学レンズ等の性能、信頼
性を低下させるという問題があった。
【0021】本発明は、上記従来技術における問題点を
解消して、ステータコア部分を含む回転駆動部を効率よ
く冷却して温度上昇を抑制した光偏向器を提供すること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、回転多面鏡を有しその回転により光ビー
ムの偏向を行う光偏向器において、相互に嵌合してなる
スリーブおよび軸の何れか一方を回転部材または固定部
材とする動圧空気軸受等の軸受と、回転部材の永久磁石
と固定部材の環状鉄心とで構成される回転トルク発生機
構と軸方向に回転体を保持する磁気軸受の機能を兼ね備
えた磁気回路とを有し、回転部材のマグネットヨークと
固定部材の環状鉄心(ステータコア)の双方、あるいは
少なくともマグネットヨークに空気孔を設け、さらに前
記光偏向器の回路基板等を設置するハウジングの基板挿
入溝部分に空気流入孔を設けて、ステータコア部分を含
む回転駆動部を効率よく冷却する構造としたものであ
る。
【0023】すなわち、本発明の光偏向器は、外周に反
射鏡面26を形成した回転多面鏡15と、回転多面鏡1
5を支持した回転スリーブ3と、円筒形状のマグネット
を備えて回転スリーブ3に支持されたマグネットヨーク
5と、回転スリーブ3に挿通された固定軸1と、固定軸
1を保持するハウジング2と前記ハウジング2に連結さ
れ且つ前記マグネットヨーク5の外側を囲むように配置
されたハウジングアダプタ21とを有し前記ハウジング
2およびハウジングアダプタ21の連結部に基板挿入溝
33が形成されたハウジングユニット(2+21)と、
前記ハウジング2に固定されて前記マグネットヨーク5
と磁気的に結合して回転トルクを発生させるための磁気
回路を構成する円筒形状のステータコア8を空隙を介し
て前記円筒形状のマグネットに対向して配置した状態で
支持して一部を前記基板挿入溝33から外部に延在させ
た回路基板10とを備える光偏向器において、 前記マグ
ネットヨーク5に通気孔を設けると共に、前記ハウジン
グ2の前記回路基板10の基板挿入溝33に空気流入孔
31を形成したことを特徴とする。
【0024】また、本発明の光偏向器は、外周に反射鏡
面26を形成した回転多面鏡15と、回転多面鏡15を
支持する回転軸1’と、円筒形状のマグネットを備えて
回転軸1’に支持されたマグネットヨーク5と、回転軸
1’に挿通された固定スリーブ3’と、固定スリーブ
3’を保持するハウジング2と前記ハウジング2に連結
され且つ前記マグネットヨーク5の外側を囲むように配
置されたハウジングアダプタ21とを有し前記ハウジン
グ2およびハウジングアダプタ21の連結部に基板挿入
溝31が形成されたハウジングユニット(2+21)
と、前記ハウジング2に固定されて前記マグネットヨー
ク5と磁気的に結合して回転トルクを発生させるための
磁気回路を構成する円筒形状のステータコア8を空隙を
介して前記円筒形状のマグネットに対向して配置した状
態で支持して一部を前記基板挿入溝31から外部に延在
させた回路基板10とを備える光偏向器において、 前記
マグネットヨーク5に通気孔を設けると共に、前記ハウ
ジング2の前記回路基板10の基板挿入溝31に空気流
入孔31を形成したことを特徴とする。
【0025】なお、本発明は、前記光偏向器のハウジン
グに設けた基板挿入溝を、回路基板を挿入設置後に密閉
することなく、これを空気流入孔としてもよい。さら
に、本発明は、上記動圧空気軸受けに限らず、その他の
形式の軸受を備えた光偏向器において、その回転トルク
発生機構であるマグネットヨーク、ステータコアに空気
流通孔を設けると共に、空気流入孔を基板挿入溝の部分
あるいは適当な部分に設けてもよい。
【0026】
【作用】上記のように構成した本発明によれば、回転部
材のマグネットヨークと固定部材の環状鉄心の両方、ま
たは少なくとも一方に通気孔を設け、さらに前記光偏向
器の筐体は回路基板を挿入設置する基板挿入孔部分に空
気流入孔を設けたことで、回転多面鏡を固定した回転部
材の回転に伴って、上記空気流入孔と通気孔を介して空
気が流通し、ステータコア部で発生する熱を帯びた空気
が外部に排気される。
【0027】したがって、光偏向器は自己冷却され、温
度上昇が低減されて回転多面鏡が熱歪みを起こすような
ことながく、かつ回転部分の熱変形も回避でき、精度の
よい高速回転可能な光偏向器を提供できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による光偏向器の1実
施例の構造を説明する断面図であって、1は固定軸、1
ー1は動圧空気軸受発生用溝、2はハウジング、3は回
転スリーブ、4はミラーフランジ、5はマグネットヨー
ク、6はインナーマグネット、7はアウターマグネッ
ト、8はステータコア、9は基板固定用スタッド、10
は駆動制御回路等を搭載した回路基板、11は磁気検出
素子、12、14、17、23、25はネジ、13はス
テータコア固定用スタッド、15は回転多面鏡、16は
キャップフランジ、18はキャップフランジ16に設け
た微細穴、19は空気だまり、20は軸受隙間、21は
光偏向器を装置の機枠に実装するためのハウジングアダ
プター、22はダンパー、24はカラー、26は反射鏡
面、29はマグネットヨーク通気孔、30はステータコ
ア通気孔、31は空気流入孔、32は機枠、33は基板
挿入溝である。前記ハウジング2およびハウジングアダ
プター21により本実施例のハウジングユニット(2+
21)が構成されている。
【0029】また、図2は図1に示した本発明による光
偏向器の1実施例の外観を説明する要部斜視図であっ
て、図1と同一符号は同一部分に相当する。この実施例
の光ビーム偏向走査の動作は、前記図7で説明した従来
の光偏向器と基本的には同様のものである。すなわち、
軸1はその一端がハウジング2に固着された固定軸であ
る。
【0030】回転駆動部を構成するロータ部は、回転ス
リーブ3とこれに圧入あるいは接着等により固着された
ミラーフランジ4、マグネットヨーク5およびインナー
マグネット6とアウターマグネット7からなる。ロータ
部に取り付けられる回転多面鏡15は、回転多面鏡15
の中心孔を回転スリーブ3に嵌挿し、上方からキャップ
フランジ16を当て、ネジ17によって回転スリーブ3
に固定することによって行われる。軸1の軸方向)のダ
ンピングを抑制する空気だまり19が形成される。
【0031】そして、回転駆動部のステータ部は、ハウ
ジング2、ハウジング2に一端が圧入等によって固着さ
れた軸1、ハウジング2にステータコア固定用スタッド
13を介しネギ14によって固定されたステータコア
8、ステータコア8に取り付けられた基板固定用スタッ
ド9によって支持される基板10、および回路基板10
上に植立設置されたホール素子を好適とする磁気検出素
子11から主として構成されている。
【0032】さらに、ハウジング2にはハウジングアダ
プター21がネギ23によって固定されていると同時
に、カラー24を介しネジ25によって回路基板10が
固定されている。インナーマグネット6とアウターマグ
ネット7は永久磁石であり、対向するステータコア8と
の間には磁気的吸引力が働いている。この吸引力は、イ
ンナーマグネット6とアウターマグネット7とステータ
コア8との対向位置が、固定軸1の軸方向(スラスト方
向)にズレないように作用をする。
【0033】つまり、インナーマグネット6とアウター
マグネット7が上方に移動した時には、前記吸引力に下
方へ引き下げられる成分が現れてロータ部分を下方に引
き下げ、下方に移動した時には、上方に引き上げられる
成分が現れてロータ部分を上方に引き上げる。このよう
にして、インナーマグネット6とアウターマグネット7
およびステータコア8は、前記磁気吸引力により、軸方
向の所定位置にて対向して保持される。すなわち、イン
ナーマグネット6とアウターマグネット7およびステー
タコア8により、磁気的スラスト軸受が構成されてい
る。
【0034】磁気検出素子11として用いられる例えば
ホール素子は、アウターマグネット7の漏れ磁束を検出
して、アウターマグネット7が回転する際に、N極が通
過したかS極が通過したかを検出し、この検出信号は、
回路基板10に印刷された配線を通じて、図示しない制
御回路部へ送られる。制御回路部では、この検出信号を
基に、ステータコア8の各箇所に巻回されているコイル
に流す電流の向きを決め、インナーマグネット6とアウ
ターマグネット7との相互関係により回転を持続する方
向の力が発生させられる。インナーマグネット6の磁極
と対向するアウターマグネット7の磁極は同極になるよ
うに配置されている。
【0035】回転スリーブ3が回転すると、動圧発生用
溝1ー1により、固定軸1の周囲(軸受隙間20の部
分)に高い圧力の空気層が生ぜしめられる。この圧力に
より回転スリーブ3は軸1より浮いた状態で支持され、
動圧空気軸受が構成される。なお、動圧発生用溝1−1
は回転スリーブ3の内壁に設けてもよい。前記空気層1
9はロータ部分の回転中心を一定に保つ作用をし、例え
ば、回転スリーブ3が同図の右方にズレたとすると、右
方の隙間は大となり、その部分の隙間の空気圧力はズレ
る前より小となる。一方、左方の隙間は小となるから、
その部分の隙間の圧力はズレる前より大となる。圧力の
大小関係がこのようになると、回転スリーブ3は左方に
おされ、最終的には元の位置へ戻されることになる。
【0036】回転多面鏡15は、軸方向の上方から見た
場合、正多角形を成しており、その周側面には多数の反
射鏡面26を有している。回転多面鏡15に入射された
レーザ等の光ビームは、当該回転多面鏡15の反射鏡面
26で反射され、回転多面鏡15の回転に伴い反射光ビ
ームは徐々に向きを変えさせられ偏向される。
【0037】回転多面鏡15の回転が進んで次の反射鏡
面が回転してくると、この反射鏡面でも、前の反射鏡面
と同様にして偏向が行われる。これにより、反射光ビー
ムは一定の角度範囲を走査する形となる。走査速度は、
多面鏡15の回転速度に依存する。光偏向器を構成する
ハウジング2の基板挿入溝33には空気流入孔31が形
成されており、外部から空気流が取り入れられるように
なっている。
【0038】一方、ステータコア8にはステータコア通
気孔30が、またマグネットヨーク5には、マグネット
ヨーク通気孔29がそれぞれ設けられている。上記空気
流入孔31とステータコア通気孔30およびマグネット
ヨーク通気孔29を通って空気が流通できるようになっ
ている。このような構成において、回転多面鏡15が回
転すると、回転多面鏡15の周囲には空気の粘性によっ
て、図示矢印Aに示されたような空気の流れが発生す
る。この空気の流れの発生に伴い、光偏向器内部が負圧
状態となり、ハウジング2の空気流入溝31から図示矢
印Bに示したように空気が吸入される。
【0039】吸入された空気はステータコア空気孔30
を通過し、マグネットヨーク空気孔29から回転多面鏡
15とマグネットヨーク5の間から光偏向器外部に放射
状に送り出される。この空気の流れはステータコア8の
両側、インナーマグネット6の外側、アウターマグネッ
ト7の内側、マグネットヨーク5の外側をも通過してこ
れらの部分を冷却する。
【0040】さらに、ステータコア8に設けたステータ
コア空気孔30は、ステータコア8の表面積を増加する
ため、ステータコア部分の冷却効果が促進される。図3
は図1におけるマグネットヨークの概略を示す斜視図で
あって、51はスリーブ3を挿通する中心開口である。
同図において、マグネットヨーク5は内部にインナーマ
グネット6とアウターマグネット7とを上記ステータコ
ア8の内外周を周回可能に固定し、その中心開口51を
図1に示したスリーブ3に挿通され、ミラーフランジ4
にネジ孔28にネジをもって固定されて回転される。な
お、ステータコア空気孔30,ネジ孔28の数は図示し
た3個に限らない。
【0041】図4は図1におけるステータコア8の概略
を示す斜視図であって、27はトロイダル状に巻回され
たコイル(トロイダルコイル)、30はステータ通気
孔、81はスリーブ3を挿通する中心開口、34はこの
ステータコア8を回路基板10に固定するためのスタッ
ドである。このステータコア8は その中心開口に沿っ
て上記インナーマグネット6が、外周に沿ってアウター
マグネット7が回転できるように回路基板10に植立さ
れたスタッド34に固定される。
【0042】同図では、トロイダルコイル27は12
個、ステータコア通気孔30は6個対照を対象としてあ
るが、トロイダルコイル27はマグネットヨークに取り
つけたマグネットの極数に対応した必要な数だけ配置さ
れ、ステータコア通気孔30はトロイダルコイル27と
スタッド34の数に相当して物理的に可能な数だけ配置
される。
【0043】図5は本発明による光偏向器の他の実施例
の構造を説明する断面図であって、図1と同一符号は同
一部分に対応し、1’は回転軸、3’はハウジング2に
固定された固定スリーブ、18’はハウジングの中心に
設けた微細孔、19’は回転軸下部に形成される空気溜
りである。この実施例は、回多面鏡15に回転軸1’が
固定され、スリーブ3’がハウジング3’に固定された
形式のものである点を除いて前記図1で説明した実施例
と同様であるので、説明は省略する。
【0044】上記各実施例に説明したように、マグネッ
トヨーク5にマグネットヨーク通気孔29を、ステータ
コア8にステータコア通気孔30を、そして基板10の
挿入溝に形成した空気流入孔31を設けることにより、
回転多面鏡15の回転に伴って駆動トルク発生機構であ
るステータコア部分やマグネットヨーク部分を含む領域
を効率よく冷却でき、熱を帯びた空気を外部に送り出せ
て自己冷却され、温度上昇が低減されることが可能とな
る。
【0045】なお、上記何れの実施例においても、マグ
ネットヨーク5とハウジングアダプター21の間の空間
も空気が流通でき、光偏向器の内部空間全体を冷却する
ことができるようになっている。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光偏向器
によれば、回転多面鏡の回転に伴う当該回転多面鏡の周
囲には空気の粘性によって光偏向器内部に負圧を発生さ
せ、この負圧により外部から空気を流入させて発熱部分
を流通させることにより、熱を帯びた光偏向器内部の空
気を外部に排気して自己冷却させることができ、特にス
テータコア部周囲の熱が逃げて温度上昇が低減される。
【0047】これにより光偏向器のみならず、周辺の例
えばレーザ発振器や光学レンズ等が温度上昇によって熱
変形や特性変化を起こすのを阻止し、その性能と信頼性
を低下させることがない。さらに、外部から強制的に冷
却する方法をとる必要がなく、装置全体を大きくした
り、冷却装置を追加する必要がないので低コスト化と小
型軽量化した光偏向器を得ることが容易となる。
【0048】なお、本発明は回転部材の軸受を動圧空気
軸受としたものに限るものではなく、他の形式の軸受を
採用した光偏向器にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光偏向器の1実施例の構造を説
明する断面図である。
【図2】 図1に示した本発明による光偏向器の1実施
例の外観を説明する要部斜視図である。
【図3】 図1におけるマグネットヨークの概略を示す
斜視図である。
【図4】 図1におけるステータコア8の概略を示す斜
視図である。
【図5】 本発明による光偏向器の他の実施例の構造を
説明する断面図である。
【図6】 光偏向器を用いた画像記録装置の概略構成の
説明図である。
【図7】 画像記録装置あるいは画像読取装置に用いら
れる光偏向器の構造を説明する断面図である。
【符号の説明】
1・・・・固定軸 1’・・・・回転軸 1ー1・・・
・動圧空気軸受発生用溝 2・・・・ハウジング 3・
・・・回転スリーブ 4・・・・ミラーフランジ 5・
・・・マグネットヨーク 6・・・・インナーマグネッ
ト 7・・・・アウターマグネット 8・・・・ステー
タコア 10・・・・回路基板 11・・・・磁気検出
素子 12,14,17,23,25・・・・ネジ 1
5・・・・回転多面鏡 16・・・・キャップフランジ
18,18’・・・・微細穴19,19’・・・・空
気だまり、20・・・・軸受隙間 21・・・・ハウジ
ングアダプタ 22・・・・ダンパー 26・・・・反
射鏡面 27・・・・トロイダルコイル 28・・・・
ネジ孔 29・・・・マグネットヨーク通気孔30・・
・・ステータコア通気孔 31・・・・空気流通孔 3
2・・・・機枠 33・・・・基板挿入溝 13・・・
・ステータコア固定用スタッド 24・・・・カラー
(2+21)・・・・ハウジングユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10 102 H02K 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に反射鏡面を形成した回転多面鏡
    と、回転多面鏡を 支持した回転スリーブと、円筒形状
    のマグネットを備えて回転スリーブに支持されたマグネ
    ットヨークと、回転スリーブに挿通された固定軸と、固
    定軸を保持するハウジングと前記ハウジングに連結され
    且つ前記マグネットヨークの外側を囲むように配置され
    たハウジングアダプタとを有し前記ハウジングおよびハ
    ウジングアダプタの連結部に基板挿入溝が形成されたハ
    ウジングユニットと、前記ハウジングに固定されて前記
    マグネットヨークと磁気的に結合して回転トルクを発生
    させるための磁気回路を構成する円筒形状のステータコ
    アを空隙を介して前記円筒形状のマグネットに対向して
    配置した状態で支持して一部を前記基板挿入溝から外部
    に延在させた回路基板とを備える光偏向器において、 前記マグネットヨークに通気孔を設けると共に 、前記ハ
    ウジングの前記回路基板の基板挿入溝に空気流入孔を形
    成したことを特徴とする光偏向器。
  2. 【請求項2】 外周に反射鏡面を形成した回転多面鏡
    と、回転多面鏡を支持する回転軸と、円筒形状のマグネ
    ットを備えて回転軸に支持されたマグネットヨークと、
    回転軸に挿通された固定スリーブと、固定スリーブを保
    持するハウジングと前記ハウジングに連結され且つ前記
    マグネットヨークの外側を囲むように配置されたハウジ
    ングアダプタとを有し前記ハウジングおよびハウジング
    アダプタの連結部に基板挿入溝が形成されたハウジング
    ユニットと、前記ハウジングに固定されて前記マグネッ
    トヨークと磁気的に結合して回転トルクを発生させるた
    めの磁気回路を構成する円筒形状のステータコアを空隙
    を介して前記円筒形状のマグネットに対向して配置した
    状態で支持して一部を前記基板挿入溝から外部に延在さ
    せた回路基板とを備える光偏向器において、 前記マグネットヨークに通気孔を設けると共に 、前記ハ
    ウジングの前記回路基板の基板挿入溝に空気流入孔を形
    成したことを特徴とする光偏向器。
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