JP3141297B2 - ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂組成物Info
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Description
ト樹脂組成物に関するものである。更に詳しくは、本発
明は従来のポリカーボネートでは全く得られていなかっ
た優れた流動性と耐衝撃性を有し、かつ熱変形温度、曲
げ弾性率が優れたポリカーボネート樹脂組成物に関する
ものである。
を改良したり、非ニュートン流体性を持たせるために、
分子量の異なるポリカーボネートを混合した組成物及び
その製法が、従来より提案されている。
平均分子量に換算して21,500〜25,500のポ
リカーボネートと重量平均分子量に換算して79,50
0〜147,000のポリカーボネートとからなる組成
物が開示されている。この組成物は、ダイスウェルが大
きく、メルトインデックス比が大きい(非ニュートン流
体性をもつ)ものである。
の流動性は、同一分子量をもつ従来の単一重合体の流動
性と比較して、何ら改良されていない(実施例の10k
g荷重下でのメルトインデックス値参照)。
一重合体より非ニュートン性が高い(高荷重と低荷重の
メルトインデックス比が大)のは、従来の単一重合体と
比較して、高いせん断応力下での流動性(高荷重(10
kg)下でのメルトインデックス値)が同程度であり、
かつ低いせん断応力下での流動性(低荷重(325g)
下でのメルトインデックス値)が単一重合体より低下し
ているためである。即ち、この組成物は、広いせん断応
力の範囲で、同一分子量の単一重合体と比較して、流動
性は、低いか又はせいぜい同程度であり、流動性を犠牲
にして非ニュートン性を得たものである。
は、重量平均分子量(以下Mwと略す)29,000〜
39,000の中分子量ポリカーボネートと、Mw7
0,000〜120,000の高分子量ポリカーボネー
トとからなる組成物が開示されている。この組成物は、
耐溶剤性を改良する為のものであり、流動性は低いもの
である。
細書には、Mwに換算して25,000以下のポリカー
ボネートと、30,000以上のポリカーボネートとか
らなる組成物が開示されている。この組成物も、前述の
特開昭56−45945号公報に開示の組成物と同様
に、非ニュートン性は大きいが、やはり、流動性そのも
のは、改良されていない。
リカーボネートを混合することは公知であるが流動性
が、単一重合体と比較して優れたものは、これまで全く
知られていなかった。つまり、単一重合体の持つ力学物
性を保持したまま、流動性が大巾に改良された組成物は
全く得られていなかったのが現状である。
に、従来の組成物は、非ニュートン性が大きくなっては
いるが、単一重合体のポリカーボネートが持つ流動性が
悪いという欠点は何ら改良されていなかった。又これら
の組成物においては、曲げ弾性率、熱変形温度も全く改
良されていなかった。
組成物の持つ欠点を改良した、これまでになかった優れ
た流動性、耐衝撃性を有し、かつ、曲げ弾性率、熱変形
温度の高い新規なポリカーボネート樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
を解決するために、高分子量ポリカーボネートについて
鋭意検討した結果、分子量分布がシャープで、低分子量
部分の少ない特定の構造を持つ高分子量芳香族ポリカー
ボネートを低分子量芳香族ポリカーボネートと混合する
ことにより目的とする組成物が得られることを見出し、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
00 (2)末端ヒドロキシ基の重合体に対する割合が0.1
5重量%以下 (3)分子量2,000以下の部分が重合体に対して
1.3重量%以下 (4)分子量分布(Mw/Mn)がMw/Mn≦3.6
0×10-5×Mw+1.38の範囲(ただし、Mw,M
nはそれぞれ重量平均分子量、数平均分子量を表わす)
である高分子量芳香族ポリカーボネート5〜95重量部
と (B)重量平均分子量7,000〜28,000である
低分子量芳香族ポリカーボネート95〜5重量部とから
なる分子量1,000以下の部分が組成物全体に対して
1.5重量%以下であるポリカーボネート樹脂組成物を
提供するものである。
は以下の式(I)で表わされるものである。
ン、ナフチレン、ピリジレン及び下記(II)式で示さ
れるものである。
って、例えばフェニレン、ナフチレン、ビフェニレン、
ピリジレンなどの基を表わし、Yは下記式で示されるア
ルキレン基又は置換アルキレン基を表わす。
子、低級アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、
アリールアルキル基であって、場合によりアルコキシ基
で置換されていてもよい。Kは3〜11の整数であり、
このメチレン基の水素が炭素数1〜5の炭化水素基で置
換されていてもよい。)] またAr1 は、(III)式で示される構造を、含有す
るものであってもよい。
結合、又は、−O−、−CO−、−S−、−SO2 −、
−CO2 −、−CON(R1 )−(R1 は前記と同
様)、−C(CF3)2−などの二価の基である。] さらには、このようなアリーレン基(Ar2 、Ar3 )
において1つ以上の水素原子が、反応に悪影響を及ぼさ
ない他の置換基、例えば、低級アルキル基、低級アルコ
キシ基、フェニル基、フェノキシ基、ビニル基、シアノ
基、エステル基、アミド基、ニトロ基などによって置換
されたものであってもよい。
〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシ
基、シクロアルキル基又はフェニル基であって、これら
は同じであってもよいし、互いに異なっていてもよく、
m及びnは1〜4の整数で、mが2以上の場合にはR5
はそれぞれ異なるものであってもよいし、nが2以上の
場合にはR6 はそれぞれ異なるものであってもよい。R
26,R27,R28及びR29はそれぞれ水素原子、炭素数1
〜15のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル
基、炭素数6〜12のアリール基等を表わす。)などが
好ましく用いられる。
のが組成物の流動性と衝撃強度が良好で好ましい。
しく、組成物の流動性、衝撃強度等が特に良好な範囲は
この構造をAr1として含む式(I)で表わされる単位
が、芳香族ポリカーボネートに対しが85重量%以上含
有される場合である。
造を有したものを用いることも可能である。
ネート(以下、高分子成分と略記する)とは、以下に述
べるものである。
ロマトグラフィー(GPC)により測定)が40,00
0〜300,000の範囲である。Mwが40,000
未満では、耐衝撃性、熱変形温度、流動性の改良効果が
小さい。又、Mwが300,000を越えると溶融混合
の際に均一に分散しないという問題がある。好ましく
は、45,000〜150,000、更に好ましくは、
45,000〜120,000である。
は0.15重量%以下である。ヒドロキシ基が多いと、
組成物を製造する溶融混合時、及び組成物を溶融成形す
る時に、エステル交換反応を起こして高分子成分の分子
量が下がり、低分子量成分の分子量が上がるという分子
量の均一化が起こり、流動性、耐衝撃性が低下し、好ま
しくない。更にヒドロキシ基は長期耐熱性テストの際に
ポリカーボネート組成物の着色の原因ともなり好ましく
ない。ヒドロキシ末端の量は、好ましくは0.12重量
%以下、更に好ましくは0.10重量%以下である。
積積分曲線より算出)が重合体に対して1.3重量%以
下である。分子量2,000以下の割合が多いと、得ら
れた組成物の耐衝撃性が低下するばかりでなく、耐溶剤
性も低下し好ましくない。好ましくは、1.0重量%以
下である。
≦3.60×10-5×Mw+1.38の範囲である。好
ましくはMw/Mn≦2.68×10-5×Mw+1.4
2である。これよりMw/Mnが大きくなると、得られ
た組成物の流動性が低下し好ましくない。
を全て満たしたものを用いた場合に初めて、これまでに
ない優れた流動性と耐衝撃性をもち、かつ弾性率、熱変
形温度の高い組成物が得られたのである。
く、分子量分布のシャープな本発明に用いる高分子成分
は、組成物の流動性を低下させる非常に分子量の高い部
分が少ないために、この高分子成分を用いた組成物の流
動性が大巾に改良されたものと考えられる。
ogMI≧−4.76×10-5×Mw+1.00の範囲
であることが好ましい。(ただしMwは重量平均分子量
を表わす。MIはASTM 1238−73に従い28
0℃,2.16kg荷重で測定したものである。)この
範囲の流動性を持つ高分子成分を用いることにより得ら
れた組成物の流動性が改良され好ましい。この範囲外の
流動性の劣った高分子成分を用いた組成物は、同一分子
量を持つ単一重合体と比較して、低せん断応力下では、
流動性が低下するために好ましくない。
成分を用いることは、溶融成形時に組成物が劣化、着色
したり、金型腐食を起こしたりすることがなく好まし
い。
O3 溶液を用いた電位差滴定法による塩素イオンの測定
方法で、塩素イオンが0.00005重量%以下であ
り、かつ燃焼法による塩素原子の測定方法で塩素原子が
検出限界の0.001重量%以下であることをいう。好
ましくは、塩素イオンが、上記測定法の検出限界以下の
0.00002重量%以下であり、かつ塩素原子が0.
001重量%以下である。
る、及び/又は塩素原子が0.001重量%を越える
と、加熱溶融時に組成物の着色や劣化が起こり、また成
形時に成形機や金型等を腐食させ好ましくない。
種以上混合して使用することも可能である。
ネート(以下、低分子成分と略す)とは、Mwが7,0
00〜28,000の範囲のものである。Mwが7,0
00未満では、得られた組成物の耐衝撃性、耐溶剤性が
低下し好ましくない。Mwが28,000を越えると、
流動性、曲げ弾性率の改良効果が小さく好ましくない。
Mwは好ましくは7,000〜21,000、更に好ま
しくは7,500〜19,000の範囲である。
ー部分の少ない方が、得られた組成物の耐衝撃性、耐溶
剤性が良好となり好ましい。即ち、分子量分布が狭く、
かつ、Mw/10以下の低分子量の割合が一定値以下の
ものが好ましい。
が好ましい。2.55を越えると低分子量が増加し、耐
衝撃性、耐溶剤性が低下し好ましくない。
w28,000の低分子成分では、分子量2,800以
下の部分、Mw7,000の低分子成分では、分子量7
00以下の部分のことである。この部分の重合体に対す
る割合が3.0重量%以下のものが好ましい。3.0重
量%を越えると、耐衝撃性、耐溶剤性が低下し、好まし
くない。
は、0.5重量%以下が好ましく、0.2重量%以下が
更に好ましい。ヒドロキシ基が多いと分子量の均一化が
起こり、好ましくないこと及び、ヒドロキシ基は長期耐
熱テストの際に組成物の着色の原因となり好ましくない
のは前述の高分子成分の場合と同様である。
成分を用いることは、溶融成形時に組成物が劣化、着色
を起こしたり、金型を腐食させたりしないため好まし
い。
種以上混合して用いることも可能である。
分子成分5〜95重量部、低分子成分95〜5重量部で
ある。高分子成分が5重量部未満では、耐衝撃性、熱変
形温度の改良効果が小さい。又、高分子成分が95重量
部を越えると、組成物のMwが高くなり、流動性が低下
し好ましくない。好ましくは、高分子成分5〜80重量
部、低分子成分95〜20重量部である。
低分子成分のMwによって異なる。例えば低分子成分と
してMwが8,000のものを用いた場合低分子成分
は、60重量部以下が好ましく、低分子成分としてMw
が15,000のものを用いた場合低分子成分は50〜
90重量部が好ましい。高分子成分の割合が多い時は、
耐衝撃性、耐溶剤性が良好で、熱変形温度が高い。低分
子成分の割合が多い時は、曲げ弾性率が高い。このよう
に、用いる高分子、低分子成分の分子量と混合割合によ
り、目的の物性を得ることが可能である。
ない優れた流動性を持つ組成物を得るためには、 高分子成分のMw50,000〜100,000で5〜
30重量部 低分子成分のMw12,000〜17,000で95〜
70重量部 が好ましい。
を持ち、大巾に耐衝撃性が優れ、かつ曲げ弾性率が高い
組成物を得るためには、 高分子成分のMw55,000〜120,000で40
〜80重量部 低分子成分のMw8,000〜12,000で20〜6
0重量部 が好ましい。
20,000〜50,000の範囲である。Mw20,
000未満では、耐衝撃性、熱変形温度の改良巾が小さ
いMw50,000を越えると流動性が低下し好ましく
ない。
組成物全体に対して1.5重量%以下、好ましくは、
1.3重量%以下である。1.5重量%を越えると耐衝
撃性、耐溶剤性が低下し好ましくない。
9,000〜39,000の中分子量芳香族ポリカーボ
ネート(以下、中分子成分と略す)を加えることが出来
る。
成分だけから成る組成物と比較して、流動性、耐衝撃性
をあまり低下させずに、耐溶剤性を改良することが出来
る。
性、熱変形温度の改良効果が小さい。高分子成分が90
重量部を越えると流動性が低下する。
が低下する。低分子成分が90重量部を越えると、耐衝
撃性、熱変形温度が低下する。
性の改良効果が小さい。中分子成分が90重量部を越え
ると、流動性、耐衝撃性の改良効果が低下する。
は、 高分子成分 10〜60重量部 低分子成分 10〜60重量部 中分子成分 20〜80重量部 の範囲が好ましい。
重合体に対する割合は、0.15重量%以下が好まし
く、0.08重量%以下が更に好ましい。
体に対して2.5重量%以下が好ましく、1.8重量%
以下が好ましい。中分子成分が実質的に塩素原子を含ま
ないことが好ましいのは高分子、低分子の場合と同様で
ある。
成分を混合して使用することも可能である。高分子、低
分子、中分子成分を混合して得られた組成物は、Mwが
20,000〜50,000の範囲である。Mwが2
0,000未満では、耐衝撃性、熱変形温度の改良巾が
小さい。Mwが50,000を越えると流動性が低下し
好ましくない。
組成物全体に対して1.5重量%以下、好ましくは、
1.3重量%以下である。1.5重量%を越えると耐衝
撃性、耐溶剤性が低下し好ましくない。
に限定はない。従来のホスゲン法で得られたものを分別
して得ることも可能である。しかし固相重合法により製
造したものが、直接使用出来て好ましい。
33号公報等に記載された結晶化プレポリマーを固相重
合する方法により実施することが出来る。
末端の割合が20〜55モル%であること (2)プレポリマーのMwが6,000〜20,000
であること (3) 結晶化プレポリマーの結晶化度が10〜40%
であること 等が挙げられる。
は、特に制限はなく固相重合法、溶融法、ホスゲン法等
のいずれの製法によるものであってもよい。
は、通常の溶融混合法により実施出来る。具体的には、
バンバリー、一軸スクリュー機、二軸スクリュー機等を
用いて行なうのが好ましい。高分子又は低分子成分の一
方の重量部が少なく溶融混合が難しい場合は、高分子成
分と低分子成分が約50重量部同志のものを先ず溶融混
合し、これと低分子成分又は高分子成分と溶融混合し、
目的の混合物を得ることも出来る。
合、三成分を同時に混合してもよいし、二成分をまず混
合した後に残りの一成分を混合する方法でもよい。2回
に分けて混合する際は、例えば、高分子と中分子成分を
混合してから低分子成分を混合する方法、又は、低分子
と中分子成分を混合してから高分子成分を混合する方法
のように、溶融粘度の近い二つを先に混合してから残り
を混合する方が好ましい。
後にこれを溶融押出することも可能である。
子量の異なる、高分子、低分子成分及び中分子成分を同
時に重合することが可能である。即ち、全末端に対する
ヒドロキシ末端基のモル%が異なる二種以上の結晶化プ
レポリマーを用いて固相重合を行なうことにより目的が
達成出来る。
プレポリマーを用いMwが8,000でヒドロキシ末端
基が全末端に対して40モル%、15モル%の二種類の
結晶性プレポリマーを、所定の比率で混合し、これを固
相重合することにより、高分子、低分子成分が混合され
た重合体粉末が得られる。これを溶融混合すれば目的の
組成物が得られる。この方法では重合体粉末の状態で混
合されており溶融混合が非常に容易である。
記と同様に固相重合で、三成分が混合された重合体粉末
として得られる。
基が全末端に対して40モル%、15モル%、30モル
%の三種類の結晶性プレポリマーを用い、これらを所定
の比率で混合し、固相重合することにより目的とする重
合体粉末が得られる。
の形状に成形することが可能である。
改良した組成物については、射出成形法を用いることが
好ましく、高精度を要求される成形に適している。又成
形機、金型温度を下げることが出来、成形サイクルを短
縮出来るという長所を備えている。
が大巾に向上した組成物については、押出成形(フィル
ム・シート)やブロー成形に適している。この組成物か
ら得られたフィルム・シートは、耐溶剤性、耐衝撃性に
優れ、弾性率の高いものである。更にこの組成物は、ダ
イスウェル(バラス効果)が大きくドローダウンが小さ
いのでブロー成形に適している。ドローダウンが小さ
く、大型のブロー成形に最適である。
することが出来、流動性、耐衝撃性に優れたポリマーア
ロイが得られ特に好ましい。アロイとして好適な樹脂と
して、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、変性ポリスチレン(スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体)、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアリレート、ポリ
アミド、ポリメチルメタクリレート、ポリオレフィン等
が挙げられる。
を加えることが出来る。例えば、熱安定剤、耐候安定
剤、離型剤、充填剤(シリカ、カーボンブラック、ガラ
ス繊維、カーボン繊維等)、顔料、染料等が挙げられ
る。
混合時、組成物の溶融成形時の安定性を高めるために重
要である。特願平2−214420号、特願平2−21
4421号に記載された熱安定剤を用いるのが特に効果
的である。即ち、亜リン酸モノエステル、亜リン酸ジエ
ステルから選ばれた化合物単独又はこれらの選ばれた化
合物と、亜リン酸トリエステル、有機フォスフォナイト
又はフェノール系抗酸化剤から選ばれた一種以上の化合
物とを組合わせる方法が挙げられる。
するが、本発明はこれらの例によってなんら限定される
ものではない。なお測定方法を下記に示す。
−51(昭和電工社製)カラム:TSK−GEL(東洋
曹達社製)溶媒:THF]で測定を行なった。
記式による換算分子量較正曲線を用いて求めた。
カーボネートの分子量、Mpsはポリスチレンの分子量で
ある。)分子量1,000以下、2,000以下、及び
Mw/10以下の割合は、積分分布曲線により求めた。
チタンによる比色法(Makromol.Chem.,
88 215(‘65))によった。
59DPを用いて280℃で測定した。なお、MI
2.16Kg、MI 21.6Kgは、溶融樹脂に対す
る荷重が2.16Kg、21.6Kgの場合に10分間
で押出されるグラム数を示した。またMIRは下記式で
表わす。
した。
した。
形片で測定した。
リンダー温度300℃、厚さ2mmtのスパイラルフロ
ー長を測定した。
3.0kgとジフェニルカーボネート12.9kgを用
い、230℃で3.5時間N2 を100N1/Hr流し
た後1.5時間かけて減圧度を3mmHgまで下げ、そ
の圧力で1時間撹拌することにより、非晶質プレポリマ
ーを得た。このプレポリマーは、Mw=8,100であ
り、全末端に対するヒドロキシ末端の割合は48%であ
った。この非晶質プレポリマーを溶融状態230℃でダ
イスより押し出し、アンダーウォーターカット造粒を行
い、約3mm径の非晶性プレポリマーペレットを得た。
/Hr、0.8kg/Hrの量比で、同方向2軸混練機
に投入し連続的に機械的粉砕を行った。得られた粉体
は、平均粒径300μm、比表面積が2.4m2 /g、
結晶化度が23%の結晶性プレポリマーであった。得ら
れた結晶性プレポリマーを小型押出機[不二パウダル
(株)製、EXKF−1型ペレッター]で成形し、2m
m径、平均長3mmのペレットを作製した。このペレッ
トを120℃で2時間乾燥した。
えた内径20cmの2段流通式重合器に仕込み、N2 ガ
スを15Nm3 /Hrフィードして常圧、220℃で固
相重合を行なった。重合時間8時間でMw63,000
の高分子成分(A)を得た。
2.3m2 /g、結晶化度22%の結晶性プレポリマー
を得た。これを120℃で2時間乾燥した。次にこのプ
レポリマー10kgをターンブルドライヤーに入れ、1
0Nl/HrのN2 を流しながら回転させて2〜3mm
Hgに減圧し徐々に昇温し最終220℃で25時間固相
重合させてMw82,000の高分子成分(B)を得
た。
重合を行ない、Mw52,000の高分子成分(C)を
得た。
して0.6mol%の1,3,5−トリス(4−ヒドロ
キシフェニルイソプロピル)ベンゼンを加えた以外は
(B)と同様にしてMw213,000の高分子成分
(D)を得た。
w132,000の高分子成分(E)を得た。
39,000の高分子成分(F)を得た。
時間を7時間にした以外は(A)と同様にしてMw5
2,000の高分子成分(G)を得た。
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンとホスゲン
からMw52,100の高分子成分(H)を得た。
して0.8mol%の1,3,5−トリス(4−ヒドロ
キシフェニルイソプロピル)ベンゼンを加えた以外は
(B)と同様にしてMw350,000の高分子成分
(I)を得た。
ルの量を変えた以外は(H)と同様にしてMw83,0
00の高分子成分(J)を得た。
時間を6時間とする以外は(B)と同様の方法で、Mw
15,600の低分子成分(1)を得た。
3.0kgとジフェニルカーボネート14.4kgを使
用し、230℃で3.5時間N2 を100Nl/Hr流
した後1.5時間かけて減圧度を1mmHgまで下げそ
の圧力で1時間撹拌することによりMw8,000の低
分子成分(2)を得た。
時間を6時間とする以外は(A)と同様の方法でMw2
2,000の低分子成分(3)を得た。
時間を6時間とした以外は(A)と同様に行ないMw2
7,500の低分子成分(4)を得た。
スゲンを用い、分子量調節剤としてパラ−ターシャリー
ブチルフェノールを用い公知の方法でMw15,800
の低分子成分(5)を得た。
を250℃にした以外は(2)と同様に行ないMw1
0,000の低分子成分(6)を得た。
は(5)と同様に重合を行ない (7) Mw 6,500 (8) Mw 31,000 (9) Mw 16,800 (10)Mw 23,000 の低分子成分を得た。
時間を6時間にした以外は(A)と同様にしてMw3
1,000の中分子成分(イ)を得た。
時間を20時間にした以外は(B)と同様にしてMw3
8,000の中分子成分(ロ)を得た。
定量混合し、この混合物に対してビス−ノニルフェニル
ハイドロジエンホスファイト15ppmとトリス−
(2,4−t−ブチルフェニル)ホスファイト220p
pmを加え、ヘンシェルミキサーで混合した。この混合
物を30mmφ2軸押出機を用いて300℃で溶融押出
し造粒した。造粒物の物性を測定し、その結果を表3に
示した。
物性を測定し、その結果を表4〜表6に示した。
5ppm トリス−(2,4−t−ブチルフェニル)ホスファイト
100ppm ステアリル−β(3,5ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート 100ppm を用いた以外は、実施例1〜8と同様に押出し造粒し
た。造粒物の物性を測定し、その結果を表1〜表3に示
した。
を測定し、その結果を表4〜6に示した。
3.0kgとジフェニルカーボネート12.9kgを用
いて(A)と同様にしてMw8,100、全末端に対す
るヒドロキシ末端の割合が48%の結晶性プレポリマー
粉末(a)を得た。
いる以外は(a)と同様にして、Mw8,000、全末
端に対するヒドロキシ末端の割合が17%の結晶性プレ
ポリマー粉末(b)を得た。
合してターンブルドライヤーに入れ20時間重合した。
ルハイドロジエンホスファイト10ppmとトリス−
(2,4−t−ブチルフェニル)ホスファイト220p
pmを加えヘンシェルミキサーで混合した。この混合物
を30mmφ2軸押出機を用いて300℃で溶融押出し
造粒した。造粒物の物性を測定し、その結果を表3に示
した。
8と同様に造粒し、造粒物の物性を表7,8に示した。
kgの混合物にビス−ノニルフェニルハイドロジエンホ
スファイト10ppmとトリス−(2,4−t−ブチル
フェニル)ホスファイト220ppmを加えヘンシェル
ミキサーで混合し、30mmφ2軸押出機を用いて30
0℃で溶融押出し造粒した。
(1)6.0kgに対してビス−ノニルフェニルハイド
ロジエンホスファイト10ppmとトリス−(2,4−
t−ブチルフェニル)ホスファイト220ppmを加え
ヘンシェルミキサーで混合したものとを、30mmφ2
軸押出機を用いて300℃で溶融押出し造粒した。
8の安定剤と同一のものを使用し、30mmφ1軸押出
し機により押出し造粒した。このものの物性を表6に示
した。
性、耐衝撃性が大巾に優れた全く新しいものであり、か
つ高い熱変形温度、高い曲げ弾性率を持つものである。
較した場合、実施例1の組成物は、耐衝撃性(Izo
d)が高く、流動性(SFD)が大巾に優れている。実
施例1と従来の組成物(比較例1,3)と比較した場
合、比較例1より流動性(SFD)はやや高く、耐衝撃
性(Izod)が大巾に優れている。比較例3より、大
巾に流動性(SFD)が優れ、耐衝撃性(Izod)は
ほぼ同等である。
と耐衝撃性を持った組成物であることが明白である。
と比較した場合、流動性、耐衝撃性共に大巾に優れてい
る。
来にない優れた流動性と耐衝撃性を有する組成物であ
り、かつ弾性率、熱変形温度が優れていることが実施例
よりも明らかである。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)(1)重量平均分子量40,000
〜300,000 (2)末端ヒドロキシ基の重合体に対する割合が0.1
5重量%以下 (3)分子量2,000以下の部分が重合体に対して
1.3重量%以下 (4)分子量分布(Mw/Mn)がMw/Mn≦3.6
0×10-5×Mw+1.38の範囲(ただし、Mw,M
nはそれぞれ重量平均分子量、数平均分子量を表わす)
である高分子量芳香族ポリカーボネート5〜95重量部
と (B)重量平均分子量7,000〜28,000である
低分子量芳香族ポリカーボネート95〜5重量部とから
なり重量平均分子量20,000〜50,000で分子
量1,000以下の部分が組成物に対して1.5重量%
以下であるポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項2】(A)末端のヒドロキシ基の重合体に対す
る割合が0.12重量%以下である高分子量芳香族ポリ
カーボネート5〜80重量部と (B)(1)重量平均分子量が7,000〜21,00
0 (2)Mw/Mnが2.55以下である低分子量芳香族
ポリカーボネート95〜20重量部とからなることを特
徴とする請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項3】(A)(1)末端のヒドロキシ基の重合体
に対する割合が0.1重量%以下 (2)メルトインデックス値(MI)がlogMI≧−
4.76×10-5×Mw+1.00の範囲(ただしMw
は重量平均分子量を表わす)である高分子量芳香族ポリ
カーボネート5〜80重量部と (B)(1)重量平均分子量7,500〜19,000 (2)分子量Mw/10以下の重合体に対する割合が
3.0重量%以下である低分子量芳香族ポリカーボネー
ト95〜20重量部とからなることを特徴とする請求項
1ないし2記載のポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項4】(A)高分子量芳香族ポリカーボネート1
0〜90重量部、(B)低分子量芳香族ポリカーボネー
ト10〜90重量部と(C)重量平均分子量29,00
0〜39,000である中分子量芳香族ポリカーボネー
ト10〜90重量部とからなる組成物で、高分子量芳香
族ポリカーボネート(A)と低分子量芳香族ポリカーボ
ネート(B)が請求項1ないし3のいずれかに記載のも
のであることを特徴とするポリカーボネート樹脂組成
物。 - 【請求項5】高分子量芳香族ポリカーボネートとして固
相重合法により製造されたものを用いることを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれかに記載のポリカーボネー
ト樹脂組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03221139A JP3141297B2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03221139A JP3141297B2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0625523A JPH0625523A (ja) | 1994-02-01 |
JP3141297B2 true JP3141297B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=16762076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03221139A Expired - Lifetime JP3141297B2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | ポリカーボネート樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3141297B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012157766A1 (ja) | 2011-05-19 | 2012-11-22 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 高流動性ポリカーボネート共重合体、高分子量化された芳香族ポリカーボネート樹脂の製造方法、及び芳香族ポリカーボネート化合物 |
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JP5500765B2 (ja) * | 2007-05-02 | 2014-05-21 | 三菱レイヨン株式会社 | 脱気用複合中空糸膜及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP03221139A patent/JP3141297B2/ja not_active Expired - Lifetime
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