JP3140973B2 - 車両ロック装置 - Google Patents

車両ロック装置

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JP3140973B2
JP3140973B2 JP35756096A JP35756096A JP3140973B2 JP 3140973 B2 JP3140973 B2 JP 3140973B2 JP 35756096 A JP35756096 A JP 35756096A JP 35756096 A JP35756096 A JP 35756096A JP 3140973 B2 JP3140973 B2 JP 3140973B2
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文弘 米山
義明 高橋
誠一 大津
伸大 堀切
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Isuzu Motors Ltd
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両後部の上部扉と下
部扉のロック装置等の車両ロック装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特公平5−45753号公報
及び特公平8−26707号公報には、車体の後部に設
けた上部扉及び下部扉と、前記上部扉の下部に設けたス
トライカと該ストライカが係合する前記下部扉の上縁に
設けたラッチ及び該ラッチのフルラッチ係合段部に係合
して該ラッチの逆転を防止するラチェットとを有する上
部ロック装置と、前記車体の後側部に設けたストライカ
が係合する前記下部扉の側縁に設けた下部ロック装置
と、前記下部扉に設けた前記下部ロック装置の解除レバ
ーを回動させるアウタハンドル機構とからなるものにお
いて、前記上部ロック装置の近傍位置には、上部扉を閉
扉すると切れるクラッチ継脱機構を設けて、上部扉が閉
扉されているときはアウタハンドル機構を開扉操作して
も、前記下部ロック装置は解錠しないようにした車両後
部の上部扉と下部扉のロック装置について記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知のものは、上
部ロック装置の近傍位置に、上部扉を閉扉すると切れる
クラッチ継脱機構を設けているので、上部ロック装置が
複雑構成になり、製造面倒のみならず、取付も困難であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、スト
ライカと、該ストライカに係合するラッチ及び該ラッチ
の逆転防止用のラチェットとを有するロック装置と、該
ロック装置の前記ラチェットを前記ラッチより離脱させ
るアウタハンドル機構とからなるものにおいて、該アウ
タハンドル機構には、ハンドルレバーと、該ハンドルレ
バーの開扉操作で軸止した軸を中心に回動する第一レバ
ーと、該第一レバーの回転で前記軸を中心に回動する第
二レバーと、前記軸に軸止され第二レバーの回動で前記
軸を中心に回動する第三レバーとを重合状態に設け、前
記第二レバーは左右方向の長孔により前記軸に対して一
端のロック位置と他端のアンロック位置の間摺動自在に
設け、前記第二レバーをロック位置に摺動させたときは
前記ハンドルレバーの開扉操作で第一レバーを回転させ
ても第二レバーは回転せず、前記第二レバーをアンロッ
ク位置に摺動させたときはハンドルレバーの開扉操作で
第一レバーを回転させると第二レバーも共に回転するよ
うに構成し、前記第三レバーと前記ラチェットとをロッ
ドで連結した車両ロック装置としたものである。また、
請求項1において、前記第一、第二、第三の各レバー
は、いずれも横長構成とした車両ロック装置としたもの
である。また、請求項1において、前記第二レバーと前
記第三レバーは、いずれか一方から突出する突起がいず
れか他方に形成した左右長孔に係合する構成とした車両
ロック装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は車体、2は車体1の後部の上部扉(上部上下スイン
グ扉)、3は上部扉2の下側に設けられている下部扉
(下部左右スイング扉)であり、上部扉2の下端には上
部ストライカ4が固定され、下部扉3の上縁には上部扉
2を閉扉したとき、上部ストライカ4が係合する上部ロ
ック装置5が設けられる。
【0006】該上部ロック装置5は、図3のように金属
ロックフレーム6にラッチ7とラチェット8とスイッチ
9等が取付けられている。前記ラッチ7は、軸10で金
属ロックフレーム6に軸止され、外周面には上部扉2を
閉扉したとき前記上部ストライカ4が係合する係合溝1
1と、ラチェット8の爪12が係合してラッチ7の逆転
を防止するフルラッチ係合段部13が係合され、ラチェ
ット8の爪12が外れたときはバネ14により常時図3
の状態に回転するよう付勢される。
【0007】前記ラチェット8は、軸15で金属ロック
フレーム6に軸止され、バネ16により常時爪12がラ
ッチ7に弾着するように付勢され、下端のアーム17に
は開扉のとき、スイッチ9をオンにするピン18が設け
られる(図3)。
【0008】図2及び図5、6において、19は中継部
材であり、20は中継フレーム、21はベルクランク
で、ベルクランク21はその中心を軸22により中継フ
レーム20に軸着し、第一アーム23には前記ラチェッ
ト8に至るロッド24が連結され、第二アーム25には
アウタハンドル機構26に至るロッド27が連結され、
第三アーム28にはプッシュ式キーシリンダ29に至る
ロッド30が連絡される(図2)。第一アーム23と第
二アーム25と第三アーム28は、略120°の間隔を
置いて三方に伸びている。前記中継部材19は下部扉3
に取付けられる。
【0009】前記アウタハンドル機構26はこれを開扉
操作すると、下部扉3の下部ロック装置(テールゲート
ロック装置とも呼ばれる)31を解錠して下部扉3を開
扉する。しかし、上部扉2が閉扉されているときは、ア
ウタハンドル機構26を開扉操作しても下部扉3は開扉
されないようにクラッチ継脱機構32を設けている。ク
ラッチ継脱機構32の構造について説明すると、図2に
おいて、33はアウタハンドルフレーム、34はアウタ
ハンドルレバー、35はアウタハンドルレバー34の開
扉操作で下動するロッド、図7、8、10において、3
6はロッド35の下端が連結されている第一レバーで、
第一レバー36は図7において左端が軸37によりアウ
タハンドルフレーム33側に軸止され、前記ロッド35
は第一レバー36の右端側に連結される。第一レバー3
6は金属板のプレス打抜加工か合成樹脂の射出成形によ
り形成しているが、右端の下縁には直角に折曲げた略水
平の当接片38を形成する。
【0010】39は前記第一レバー36に対して重合す
るように設けた第二レバーであり、同様に金属板のプレ
ス打抜加工か合成樹脂の射出成形により形成し、その左
端側には前記第二アーム25に至る前記ロッド27の一
端部が連結され、ベルクランク21の第二アーム25が
回転してロッド27が移動すると第二レバー39は左右
動する。該第二レバー39の左端側には左右長孔40が
設けられて前記軸37は該左右長孔40に挿通されてい
る。前記第二レバー39の右端側の下側には前記第一レ
バー36の当接片38が下動したとき当接する係合部4
1が形成され、第二レバー39が左に摺動して図8のよ
うに係合部41が当接片38の下側に臨んだ状態ではク
ラッチ入りとなって、アウタハンドルレバー34を開扉
操作してロッド35を下動させると第一レバー36は軸
37を中心に下動し、第一レバー36の当接片38によ
り係合部41を押して第二レバー39を軸37を中心に
下動させる。第二レバー39が右に摺動して図7のよう
に係合部41が当接片38より右に外れるとクラッチ切
りとなって、アウタハンドルレバー34を開扉操作して
ロッド35を下動させて第一レバー36を軸37を中心
に下動させ、第一レバー36の当接片38で係合部41
を押して第二レバー39を下動させようとしても空振と
なる。
【0011】前記第二レバー39には、これに重合して
図11の第三レバー42が設けられる。第三レバー42
も金属板のプレス打抜加工か合成樹脂の射出成形により
形成される。第三レバー42の右端側は軸37に軸止さ
れ、左端側には左右長孔43が設けられて、左右長孔4
3には第二レバー39より突出する突起44が係合して
いる。突起44は合成樹脂の射出成形によるときは簡単
に成形される。第三レバー42の右端側にはロッド45
が取付けられ、ロッド45は下部ロック装置31のラチ
ェット48に連結している。
【0012】前記下部ロック装置31には、車体1側に
設けた下部ストライカ46と係合するラッチ47とラッ
チ47の逆転を防止するラチェット48が設けられ、前
記ロッド45はラチェット48に連結され、クラッチ継
脱機構32が入りのときアウタハンドルレバー34を開
扉操作するとラチェット48は外れて下部扉3は開扉さ
れる。
【0013】29はプッシュ式のキーシリンダであっ
て、これをプッシュすると、ロッド30を介して前記ベ
ルクランク21を左転させ、更にロッド24を介してラ
チェット8をラッチ7より離脱させるものである。ま
た、ロッド27を介して図7の第二レバー39を左動さ
せ、クラッチ継脱機構32を入りにする。49はアクチ
ュエーターであり、前記プッシュ式キーシリンダ29に
ロッド50で連結され、前記プッシュ式キーシリンダ2
9を介してラチェット8かクラッチ継脱機構32に連結
される。
【0014】
【作用】次に作用を述べる。図2のように、下部扉3を
閉扉すると、車体1側の下部ストライカ46に下部扉3
側のラッチ47は係合して回転し、該ラッチ47のフル
ラッチ係合段部にラチェット48が係合してラッチ47
の逆転を防止して、下部扉3はフルラッチされる。
【0015】この状態で上部扉2を閉扉すると、上部扉
2の下縁に取付けられている上部ストライカ4は閉扉さ
れた下部扉3側の上縁に取付けられた上部ロック装置5
のラッチ7に係合してラッチ7を回転させ、ラッチ7の
フルラッチ係合段部13にラチェット8の爪12が係合
して上部扉2をフルラッチさせる。
【0016】すると、上部扉2のラッチ7のフルラッチ
係合段部13に係合するラチェット8の回転(バネ16
の弾力による回転)で、これに取付けられているロッド
24を引上げるから、ロッド24の下端が係止されてい
る中継部材19のベルクランク21の第一アーム23を
図6の状態から図5の状態に右転させる。すると、ベル
クランク21の第二アーム25も右回動し、ロッド27
を右動させて図8の状態にあったクラッチ継脱機構32
の第二レバー39を右動させ、図7のように第二レバー
39の係合部41を第一レバー36の当接片38より外
す。
【0017】この状態では、図2のアウタハンドル機構
26のアウタハンドルレバー34を開扉操作してロッド
35を下動させ、図7のようにロッド35により軸37
を中心に第一レバー36を下動回転させても、当接片3
8は係合部41に当接せず空振りであるから第二レバー
39は回転せず、クラッチ切れの状態なので第三レバー
42も回転せず、下部扉3の下部ロック装置31のラチ
ェット48はラッチ47より離脱しないので開扉できな
い。即ち、上部扉2が閉扉しているときは、下部扉3は
開扉しない。
【0018】しかし、上部扉2が開扉している図3の状
態では、ラチェット8の爪12はラッチ7の外周面に当
接してロッド24は押下げられているので、図6のよう
にロッド24により第一アーム23を押下げ、ベルクラ
ンク21を左転させてロッド27によりクラッチ継脱機
構32の第二レバー39を図8の状態にするので、第二
レバー39の係合部41は第一レバー36の当接片38
の下方に臨み、アウタハンドルレバー34を開扉操作し
てロッド35を下降させると第一レバー36を介して第
二レバー39の係合部41部分を下降させて第二レバー
39を軸37を中心に右転させ、第二レバー39の突起
44が第三レバー42の左右長孔43に係合しているの
で、第三レバー42を下降させ、ロッド45を介してラ
チェット48をラッチ47より離脱させ開扉する。
【0019】
【発明の効果】本発明は、ストライカ46と、該ストラ
イカ46に係合するラッチ47及び該ラッチ47の逆転
防止用のラチェット48とを有するロック装置31と、
該ロック装置31の前記ラチェット48を前記ラッチ4
7より離脱させるアウタハンドル機構26とからなるも
のにおいて、該アウタハンドル機構26には、ハンドル
レバー34と、該ハンドルレバー34の開扉操作で軸止
した軸37を中心に回動する第一レバー36と、該第一
レバー36の回転で前記軸37を中心に回動する第二レ
バー39と、前記軸37に軸止され第二レバー39の回
動で前記軸37を中心に回動する第三レバー42とを重
合状態に設け、前記第二レバー39は左右方向の長孔4
0により前記軸37に対して一端のロック位置と他端の
アンロック位置の間摺動自在に設け、前記第二レバー3
9をロック位置に摺動させたときは前記ハンドルレバー
34の開扉操作で第一レバー36を回転させても第二レ
バー39は回転せず、前記第二レバー39をアンロック
位置に摺動させたときはハンドルレバー34の開扉操作
で第一レバー36を回転させると第二レバー39も共に
回転するように構成し、前記第三レバー42と前記ラチ
ェット48とをロッド45で連結した車両ロック装置と
したものであるから、第一レバー36と第二レバー39
と第三レバー42は、いずれも軸37を中心に回動する
ように重合させてあるので、小型になり、第二レバー3
9は左右方向の長孔40により軸37に対して一端のロ
ック位置と他端のアンロック位置の間摺動自在に設けた
ので切替えも容易であり、第二レバー39ではなく第三
レバー42とラチェット48とをロッド45で連結した
ので、正確に作動させられる。また、請求項1におい
て、前記第一、第二、第三の各レバー36、39、42
は、いずれも横長構成としたので、アウタハンドル機構
26に取付容易である。また、請求項1において、前記
第二レバー39と前記第三レバー42は、いずれか一方
から突出する突起44がいずれか他方に形成した左右長
孔43に係合する構成としたので、第二レバー39の切
替えが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両断面図。
【図2】要部連結図。
【図3】上部扉開放図。
【図4】上部扉閉扉図。
【図5】中継部材正面図。
【図6】中継部材正面図。
【図7】クラッチ切状態図。
【図8】クラッチ入状態図。
【図9】第二レバー正面図。
【図10】第一レバー正面図。
【図11】第三レバー正面図。
【符号の説明】
1…車体、2…上部扉、3…下部扉、4…ストライカ、
5…上部ロック装置、6…ロックフレーム、7…ラッ
チ、8…ラチェット、9…スイッチ、10…軸、11…
係合溝、12…爪、13…フルラッチ係合段部、14…
バネ、15…軸、16…バネ、17…アーム、18…ピ
ン、19…中継部材、20…中継フレーム、21…ベル
クランク、22…軸、23…第一アーム、24…ロッ
ド、25…第二アーム、26…アウタハンドル機構、2
7…ロッド、28…第三アーム、29…プッシュ式キー
シリンダ、30…ロッド、31…下部ロック装置、32
…クラッチ継脱機構、33…アウタハンドルフレーム、
34…アウタハンドルレバー、35…ロッド、36…第
一レバー、37…軸、38…当接片、39…第二レバ
ー、40…左右長孔、41…係合部、42…第三レバ
ー、43…左右長孔、44…突起、45…ロッド、46
…ストライカ、47…ラッチ、48…ラチェット、49
…アクチュエーター、50…ロッド。
フロントページの続き (72)発明者 堀切 伸大 神奈川県藤沢市土棚8番地 (56)参考文献 特開 昭62−21975(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/32 B60J 5/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストライカと、該ストライカに係合する
    ラッチ及び該ラッチの逆転防止用のラチェットとを有す
    るロック装置と、該ロック装置の前記ラチェットを前記
    ラッチより離脱させるアウタハンドル機構とからなるも
    のにおいて、該アウタハンドル機構には、ハンドルレバ
    ーと、該ハンドルレバーの開扉操作で軸止した軸を中心
    に回動する第一レバーと、該第一レバーの回転で前記軸
    を中心に回動する第二レバーと、前記軸に軸止され第二
    レバーの回動で前記軸を中心に回動する第三レバーとを
    重合状態に設け、前記第二レバーは左右方向の長孔によ
    り前記軸に対して一端のロック位置と他端のアンロック
    位置の間摺動自在に設け、前記第二レバーをロック位置
    に摺動させたときは前記ハンドルレバーの開扉操作で第
    一レバーを回転させても第二レバーは回転せず、前記第
    二レバーをアンロック位置に摺動させたときはハンドル
    レバーの開扉操作で第一レバーを回転させると第二レバ
    ーも共に回転するように構成し、前記第三レバーと前記
    ラチェットとをロッドで連結した車両ロック装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第一、第二、第
    三の各レバーは、いずれも横長構成とした車両ロック装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第二レバーと前
    記第三レバーは、いずれか一方から突出する突起がいず
    れか他方に形成した左右長孔に係合する構成とした車両
    ロック装置。
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